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2005年11月23日 (水)

福祉とは「人を孤独にさせないこと」

DSC02044 5時過ぎに起床、準備をして倫理法人会のモーニングセミナーへ。今日の講師は、新潟県社会福祉士会副会長で「松風の里」の園長、小林氏、テーマは「知的障害」である。マニュアルを守っていればそれで良いという風潮が今の福祉の実情、とのお言葉からはじまり、「ノーマライゼーション」「ノーマリゼーション」から「インクルージョン」へと分かりやすくご説明を頂戴した。

 小林氏が福祉の勉強をはじめて以来、「福祉」を語る言葉として、これ以上ないというものが、師である海老名氏(ライトセンター所長、ご自身も視力を後に失う)が語った

「あらゆる場面で人を孤独にしないのが、福祉の究極」

であるという。私自身も本質を捉えた言葉であると感動じた。また、生きていくことは成長、老化などにより、日々障碍を背負っていくことであり、生まれながらの障碍者は一気にそれを背負った偉大な先輩である、とのご説明には、本でその考えを「文字」として分かっていたつもりでも、実際に言葉でご説明を受け、改めて考え直した。


知的障害について

1.人間観について
 ・善なる者として人間を観る
 ・信頼関係が築けるという前提一人を信頼する力

2.福祉とは
 「福」も「祉」も「幸せ」の意味 福祉=幸せの二乗

3.障害をどう捉えるか
 ・障害をマイナス思考で捉えるか、プラス思考で考えるか。
 ・「障害」を敢えて「しょうがい」あるいは「障がい」、
  「障碍」(韓国での記載)と書く識者もいる。これは、
  障害という漢字の意味にこだわりつつ「障りある害ある
  状態」と障害者の実態の乖離を指摘したものといえる。
 ・国際生活機能分類(ICF)の考えから2001より我が国でも
  障害者基本法の根幹として導入されている。「ICFは、
  生活機能というプラス面から見るように視点を転換し、
  さらに環境因子等の観点も加え、肯定的なプラス思考で
  障害者支援をしようとするもの。その背景には、病気も
  障害も全人問存在の一部であるという考え方が背景にある」

4.知的障害をどう捉えるか(法律上の定義)
 法令上、一般的な知的障害の定義は存在しない。個々の法令
 でまちまちである。
法令で定める概ねの基準
a.発達期(概ね18歳未満)において遅滞が生じること
b.遅滞が明らかであること
c.遅滞により適応行動が困難であること
 これらの判断に際して、標準化された知能検査(田中ビネー
 やWISCやK-ABCなど)で知能指数が70ないし75未満のもの」
 と定義されている。

5.よくある傾向
a.乳幼児期
b.学齢期(6~15歳ごろ)
c.成年期(18歳~)

6.呼称の変遷
 平成12年2月まで「精神薄弱」
 平成12年3月から「知的障害」
 かつては重度知的障害者を「白痴」、中度知的障害者を「痴愚」、
 軽度知的障害者を「魯鈍」と呼んだ。差別や偏見に繋がるとして
 今は使われていない。
 医学的には精神遅滞(Mental retardation:MA)、精神発達遅滞
 という言い方もある。近年「チャレンジド(challenged)」という
 いいかたもある。これは、敢えて困難に向かっている人という意味
 で使われている。

7.知的障害の分類
 原因による分類
  a.病理的要由
  b.生理的要因
  c.心理的要因
 知能による分類
  1.ボーダー(境界線)IQ70~80程度
  2.軽度      IQ50~70程度
  3.中度      IQ35~50程度
  4.重度     IQ20~35程度
  5.最重度     IQ20以下
 障害程度区分(ICFの基準)
  1.xxx..0
    問題なし(なし、存在しない、無視できる問題)
  2.xxx..1 軽度の問題(わずかな、低い問題)
  3.xxx..2 中程度の問題仲程度の、かなりの問題)
  4.xxx..3 重要な問題(高度の、極度の問題)
  5.xxx..4 完全な問題(全くの問題)
  6.xxx..8 詳細不明
  7.xxx..9 非該当

8.まとめ
 知的障害という障害を持つ方と接して、人との関わり
 の根幹を学ぶ思いがある。自分の中の偏見や差別意識
 との葛藤でもあり、人間の尊厳をどう捉えるかという
 ことでもある。施設職員に求められているのは、
 全人格的なつきあいが必要だと思っている。


DSC02046 DSC02047 モーニングセミナー終了後の朝食では、昨日の食べ過ぎもあり、控えめの量。そして、お腹の調子が悪いので、カスピ海ヨーグルトと生野菜、納豆を入れた腸内フローラ・メニュー?の「納豆ヨーグルトサラダ」。これが、意外にイケるのである。カスピ海ヨーグルトの粘りと納豆の粘り、そしてそれに絡む醤油の旨味に、シャクシャクとした食感の生野菜。周りの人は引いていた。食べながらふと外を見ると、「朝虹」がでていた。DSC02048虹は太陽の反対側で雨が降るとできるもの。朝、太陽は東にあるので、朝虹は西の方で雨が降っていることを示している。つまり、朝虹は雨が降る前の様子であり、今日は雨が降るということだ。自宅に戻り、ひたすら報告書や読む時間のなかった新聞各紙などをチェック。お昼ごろから、相談事が連続し、昼食をとることができず。

DSC02058 18時過ぎ、さすがにお腹も減ってきたので、夕食。鶏ももの塩焼き、小粒納豆、鱈の煮付け&鱈子である。買い物に行く時間がなかったので、野菜系が不足のような気がする。それよりも食べたり、食べなかったりの方が体には悪い。

 夕食後もそのままメールや郵便物、資料の整理など。

DSC02050

 一足どころか、かなり早いクリスマスプレゼントがアメリカから届いた。マフラーだった。現在もサンフランシスコに住む中国人Z嬢からで、毎年恒例となっている。彼女とは、アメリカ横断をしたとき知り合って以来なので、もう13年の付き合いになる。女性一人でアメリカに渡り、自分の腕一本でのし上がっていく、と決めた彼女にはただただ頭の下がる思いだ。事業の方もまだいい状態ではないようだが、成功を願う。

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