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2006年1月22日 (日)

五族協和・満州と『紫禁城の黄昏』

 7時起床・・・するも喉が痛く、久々の39度の熱である。本来であれば、午前中に1件の打ち合わせをしてから東京に向かうところであったが、すべて中止。甥っ子が「おじちゃーん、あしょんでぇ~」と来たが、遊んであげる体力もないので、お菓子をあげてごまかす。

DSC00458 食欲もないので、好物の納豆ご飯、豆味噌を使った蜆の味噌汁、半熟の味付け卵という三食同じメニュー。食後は、ビタミンC(アスコルビン酸)のパウダーを多めに飲む。

 ひたすら寝ることにしたものの、昨日聞いた満州の話が気になって仕方がないので、溥儀の家庭教師であり、当時の支那学者であったイギリス人の書いた『紫禁城の黄昏』をベットで再読することにした。

 この『紫禁城の黄昏』は、実は以前に岩波文庫からも出版されている。ただ、そのときは序文から38行削除され、また第一章から第十章、第十六章が削除されている。著者の主観的な色合いが強いとの理由からであるが、原著はイギリスの左翼出版社ヴィクター・ゴランツ社(社長のゴランツは、「レフト・ブック・クラブ」主宰者)から出版されており、別段、問題があったわけではない。もちろん、満州の中枢部にいたジョンストンの主観は当時の歴史の一部であり、重要である。これは、内容が世間にそのまま流れることを気にした、日本の左翼陣営の勝手な削除。もちろん、今回の再読はハードカバーの完訳版。
 『紫禁城の黄昏』は、満州が日本の侵略で作った国ではなく、満州人の夢たる国を「清」を建国した場所に戻って、日本の力を借りて作ったということが刻々と書かれている。実際に、満州国では大臣は、満州人か清朝の家来で構成されていた。しかも、溥儀はこの本に序文を寄せている。

*満州は当時、実質的にロシアに占領されており、日露戦争で日本が勝ち、そして皇帝も望んで日本の協力で満州国ができたと書かれている。

mansyuu もちろん満州国の国旗に含められた「五族協和」、日本の大和民族 、漢民族、満州民族、朝鮮民族、蒙古民族が協和する国家でもあった。
 この本のなかでは、満州事変を調査したリットン調査団の報告についても、ジョンストンは批判しており、その尤もたるところは、清朝の皇帝である溥儀を、「The Emperor of China」と支那の皇帝として認識しているところが基本的な問題と一刀両断している。
 ここまで明確に、しかもイギリス人が書いた本である。戦後、東京裁判においても、この『紫禁城の黄昏』は証拠として梅津美治郎の弁護人であったベンブルース・ブレイクニー少佐から提出されたが、著者のジョンストン(1938年没)が死んでいるため、証拠にならない、という訳の分からない理由で却下されている。
 「日本の近現代史は、満州に始まり、満州に終わる」と言われるが、日本の近現代史を語るうえで、『紫禁城の黄昏』は欠かせない文献であると思う。

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コメント

三井田さん

川西ともうします。
関嘉彦先生にお世話になったものです。

関先生のコメント大変面白く拝見しました。

関先生の思想早くわからなかったが、関先生の人間性には深く感銘した、の最後の行は、秀逸です。それで充分です。

私の親しい友人が、柏崎にいてトルコ村などにも関係していたと思います。彼とは面識ありますか。彼の名前は●●君といい、●屋をやっていました。

満州のエッセーも、人柄が滲むよい一文です。

それではお元気で御活躍ください。
機会があれば柏崎か東京で会いましょう。

川西

投稿: 川西 | 2013年6月29日 (土) 10時59分

 川西さん、コメントありがとうございます。
 お書き頂いた方とは日本会議という団体を介しての面識がございます。
 是非、一度都内か柏﨑市内でお会いできれば幸いです。

投稿: 三井田孝欧 | 2013年7月 3日 (水) 21時58分

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