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2006年3月 8日 (水)

怒りの一般質問、無防備都市宣言?

 結局、徹夜となり、ちょっと頭痛がするので、ぬるめのお湯で長風呂。

DSC01126_t 大粒納豆、目玉焼き、油揚げと玉葱の味噌汁の朝食をかっ込みながら、フジTV『とくダネ!』を見る。いつもお世話になっており、尊敬する豆腐職人である埼玉屋さんの出演。出演者の多くが「気合DE茶々」をベタ褒めし、そのシーンを見て、自分のことのようにほくそ笑んだ。

 10時前、市役所に移動。
 一般質問3日目、自分でも質問項目にあげていた国民保護計画について、社民党、共産党から違う立場として質問があった。曰く「戦争をするための法律」であり、市の職員の思想・信条で業務を拒否することはできないのか、という質問もあった。いざ有事の際、市民の生命と財産を守らなければならない公務員が、自分の思想・信条の関係で業務を放棄したい、というのは普通の感覚ではないと思う。
 また、柏崎は国民保護計画を策定するよりも、「非核平和都市宣言」「無防備都市宣言」をし、有事がないことに専念すべきとの質問もあった。絶句である。誰に向かって宣言するのか、宣言すれば相手は配慮し、武力攻撃を一切しないと思っているのであろうか。現実的ではない。

*ジュネーブ条約追加第1議定書第59条に基づき、特定の都市、地域を無防備地域であると宣言すること。

DSC01127_t 市役所の売店で、「スープはるさめ」、大辛カレーパン、「野菜一日これ一本」で昼食。午前中の質問を見て、急遽、「平和教育」について、市長に問うことにした。一問一答形式なので、ガチンコ勝負ができる利点である。
 社民党、共産党の質問に対し、「平和教育」の重要さを市長が答弁した。「平和教育」を行うことには賛成であるが、問題は中身である。千葉県富浦町の例をだそうとメモを作る。

DSC01131_t 16時過ぎから、一般質問の登壇となった。
 お約束の口上から、柏崎市議会の議場に国旗も市旗すらも掲揚していないことを議会中継を聞いている人にも伝えようと、あえて触れてみた。

 平成18年もめげずに柏崎への海上自衛隊誘致を訴え続けていく、三井田でございます。
 一昨日、会田市長もご出席されましたが、第一中学校の卒業式に行ってまいりました。『仰げば尊し』を歌う卒業生の頬を伝う涙に、身が引き締まる思いがいたしました。涙で潤んだ瞳には、壇上の国旗「日の丸」が見えていたことかと思います。
 私も是非、海上自衛隊の誘致が成功したあかつきには、この議場で涙するかも知れませんが、残念ながらこの議場には、国旗も、そして柏崎市の旗である市旗すらも掲揚していない情けない状況であります。
  「先ず隗より始めよ」とは言いますが、我が柏崎市議会も市旗、国旗をきちんと議場に掲揚して、しっかりせねばならないな、と思っている今日この頃です。
 さて、通告に従いまして、質問をしたいと思います。
 今回は多く分けて4つの質問を一問一答形式でお願いいたします。
 最後の質問者ということもあり、これまでの質問された方と重複する点が多々ございますので、その部分は省略し、簡単かつ明朗な質疑応答ができればと思っております。

 1つめの質問は、市長に対し、国際交流を通した『人財』育成についてである。
 現在、柏崎市は友好都市として中国の3都市との交流を行っている。
  
 ・四川省峨眉山市、1994年8月2日「友好交流宣言書」を締結
  1825年(文政8年)中国四川省から「峨眉山下柱」と刻まれた
 木柱が、6千キロの漂流を経て、当時の宮川の浜に流れ着き、
 これを聞いた良寛が七言絶句をよんだ。現在木柱は高柳町の
 貞観園に保存されている。平成2年に宮川で「良寛詩碑出立式」
 が行われ、同年峨眉山のふもとに良寛詩碑を建立。
 この「峨眉山下橋杭」の縁をきっかけに交流が始まった。

 ・湖北省宜昌市、1998年11月27日「交流内容覚え書き」
  一地点として世界最大規模の原子力発電所が立地する柏崎市
 と世界最大規模の「三峡」水力発電所の立地する宜昌市とが、
 相互に世界最大の発電所立地都市として、エネルギー供給に
 貢献している共通点から友好の芽を探求しようと交流が
 始まった。

 ・江蘇省淮安市、日中国交回復を実現した故周恩来元首相の
 故郷、淮安市と故田中角栄元首相の故郷、西山町との関係。

 3都市との関係を述べたうえで、昨今の中国の事と田中角栄元首相の話題に触れた。

 話は飛ぶようですが、最近とみに中国から靖國参拝など、日本国内のへ政治への干渉が多くあります。日本の侵略戦争を美化する靖國神社には参拝すべきではないというのが、中国側の言い分でありますが、この「侵略」という言葉についての田中角栄元首相の逸話をご紹介したいと思います。1972年、日中国交回復の際、日中共同宣言に周恩来首相は「侵略」の文言を入れて、日本に謝罪させようとしました。しかし、田中角栄元首相は「元寇」で日本を侵略しようとしてことをあげ、周恩来に納得させました。その後となった福田赳夫首相も「侵略」の文字は日中平和友好条約で拒み通しました。ちなみに、1978年の日中平和友好条約(日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約)の第1条1項には、「内政不干渉」が書かれております。現在の中国政府はこのことを忘れているんでしょうか。

   第1条1
  「両締約国は、日本国政府及び中華人民共和国政府は、
   主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に
   対する相互不干渉、平等及び互恵並びに平和共存の
   諸原則の基礎の上に、両国間の恒久的な平和友好
   関係を発展させるものとする。」

 予算的には、現在審議中の平成18年度予算におきましては、峨眉山市に200万円、宜昌市に132万円、淮安市に140万円が計上されております。
 市長も以前、3つの都市とお付き合いしていくのは難しい旨、議会でも発言されていたように記憶しておりますが、今後、3都市との付き合い方をどうしていくのか、市長のお考えをお聞かせ下さい。

 そして、インドのことについても質問である。

 また、文化的、経済的も柏崎市のためとなる、新しい国際交流について、少し市長の見解を伺いたいと思います。
 私がご提案したいのは、2010年には確実に中国を抜き、アジアの大国になると言われておりますインドについてであります。

 インドは、IT産業の発展もめざましく、既に基本OSソフトではトップである「Windows」もインド技術者が多く関わっていることを指し、「Indows」と呼ぶ人さえあります。

<他の自治体の例>
  岡山県のインド訪問 平成18年1月17日
  インドのマハーラーシュトラ州との友好提携を目指し、
 石井正弘知事をはじめ行政や経済団体の関係者など
 80人が訪問。インドはIT産業を中心に高度成長を
 続けていますが、なかでもマハーラーシュトラ州は
 工業化が進んでいて経済の中心地となっています。
 訪問団は1月23日までの1週間インドを訪問し
 日本庭園の開園式典に参加するほか州政府の
 関係者と会見したとのことです。


 原子力という点においても、インドはNPTに加盟していないものの、先日、アメリカが技術提携すると発表しました。柏崎市が原子力というつながりでインドの都市と交流をもつことは、世界にひらかれた柏崎市、世界都市・柏崎として、そして子供の教育という点でも有効な手段ではないかと思います。
 インドとのお付き合いについて、市長のお考えをお聞かせ下さい。

 我が会派としても、4月12日から16日までインドに行き、インドに進出した企業(スズキ自動車など)の視察をはじめ、日本への企業進出もしくは留学生、JETプログラムの派遣などを考えているインド各州の方のプレゼンテーションを受けてまいります。外国人英語教師プログラム(JET、ALTのようなもの)では今まで、白人が多かったことと思います。真の国際人を育て、英語を習いながら文化を習うということで、白人以外の英語を母国語とする教師も良いのではないと思います。
 ちなみに、柏崎市とインドは、詩聖タゴールつながりがあります。
 タゴールは、アジア人で初のノーベル文学賞を受賞した方ですが、日本人では岡倉天心、横山大観との交流があり、軽井沢がお気に入りで、軽井沢にはタゴール公園がございます。タゴールの著作は、ベンガル語から英語に訳され、そして日本語に訳されて、日本語版となっておりましたが、柏崎出身の方(伊藤さん、1937年新潟県柏崎市生まれ)が直接、日本語への翻訳をしております。
 そして、先の大戦、大東亜戦争中の3大愚戦の一つに数えられるインパール作戦に参加された方が柏崎市出身者にも多くいらっしゃるとお聞きしております。それ自体は愚かなものではありましたが、インドから見れば、独立戦争の重大な転換であったとされており、いまだロトパチンという現地の村では、現地の方による日本兵の慰霊祭が執り行われております。


 大きな2つめの質問として、柏崎市国民保護計画の策定と「安全、安心のための基盤づくり」についての質問である。

 会田市長の信念でもあり、市政方針にも重点項目として挙げられた安全、安心のまちづくり。原子力発電所への武力攻撃など、実際の国民保護計画が重視されるなか、市長の方針を伺いたいと思います。
 これは、昨日、そして本日までの一般質問で多くでてまいりました。矢部議員、持田議員と立場が違うこともありますが、重複する部分は避け、まずはこの数値を最初にご紹介したいと思います。
 先日、柏崎市をはじめとする県内6市(新潟市、長岡市、上越市、十日町市、佐渡市の331名)の県民を対象にした危機意識に関するアンケートの結果が発表されました。その結果、

 本県に対する他国からの武力攻撃・テロの可能性65.8%
 標的になりうる施設として、
       原子力発電所・石油コンビナートが89.1%
 「国民保護計画を知らない」74%

という数字がでました。国民保護計画については、色々な議論があるものの、自治体としてはいかに早くきちんと住民を逃がすことができるのかがポイントになると思います。
 今後、市長の諮問機関である協議会を組織し、19年3月までには最終答申をまとめるとのことですが、第何号といったものがあるものの、この協議会のメンバーをどのようなメンバーで構成し、またどういう手法で広く住民の意見を求めるのか、市長のお考えをお聞かせ下さい。
 また、市長の午前中の答弁では、協議会メンバーとして、自衛隊は陸上自衛隊しか要請しない旨のご発言だったと思います。日本のエネルギーを支えている我が柏崎市民は、いざ有事となった場合には、陸海空自衛隊の総力を使って、救われるべきと私は思っております。新潟県の国民保護計画においても、陸海空自衛隊がメンバーとして参加しております。
 柏崎市までの各自衛隊の距離は、陸上自衛隊・高田駐屯地が陸路で約1時間、虚空自衛隊・新潟救難隊が空路で約1時間、海上自衛隊が京都舞鶴という状況です。であるため、私は海上自衛隊誘致を安全保障、経済活性化の観点から誘致を訴えているわけであります。
 いずれにせよ、世界最大の原子力発電所基地である柏崎市の国民保護計画に陸海空自衛隊に参加してもらうのは柏崎市の安全保障を考えるうえでも、良いチャンスとなるのではないかと思うのですが、市長のお考えをお聞かせ下さい。

 ここでは市長との意見がはっきりと分かれた。各自治体で制定する国民保護計画の協議会メンバーには自衛隊が指定されている。新潟県内の自治体すべてを県の方でとりまとめて調整した結果、柏崎市は陸上自衛隊のみが担当になった。他の自治体と同じ配分である。市長はそれで十分との答弁であったが、新潟県内の他の自治体と「世界最大の原子力発電所」を抱える柏崎市が同格の扱いで良いというのは、いかがなものかと思う。無理にでも主張し、陸海空自衛隊に柏崎の安全保障について分析してもらい、柏崎市がノウハウとして蓄積するチャンスではないかと思うのである。
 新潟県の国民保護計画は陸海空自衛隊がメンバーに入り、しかも他の都道府県とは異なり、原子力発電所と島への武力攻撃を別の章立てにしているほどである。当事者たる柏崎市にその感覚がないことは非常にマズイのでないかと思う。
 次に平和教育や現実の脅威の紹介である。
 先ほどの質問でもそうであったが、もちろん、ここでもたっぷりの野次を頂戴した。

 午前中の質問で、『防衛白書』では武力による侵略をうける可能性が少ないとある、とご紹介がありました。しかし、実態はどうであるか一例をご紹介したいと思います。
 防衛庁によれば、中国軍機に対する航空自衛隊のスクランブル(緊急発進。防空識別圏内に敵機または国籍不明機が侵入した場合に迎撃)は、平成14年度はゼロ、15年度は2回、十六年度には13回。ですが、今年度は上半期だけで30回と急増し、下半期も増加傾向。中国軍機以外を含むすべての緊急発進回数も、今年度上半期は昨年同期(92回)を上回る計103回にのぼっており、年間回数も昨年度(計141回)を超えるいきおいであります。今年度上半期はロシア機に対する緊急発進も72回と例年よりやや多かったとのことです。
 また、先日、元北朝鮮工作員で現在は韓国に亡命しているアンミョンジンさんにお会いしました。お話をお聞きしたところ、日本への上陸を狙う工作員は、日本全国のなかから一人30ポイント以上の上陸ポイントを見つけて、持ち合っているそうです。もちろん柏崎市もその対象でございました。
 これらの事柄からも、我々の平和は、何もせずとも未来永劫安定している、というものではないと理解すべきではないかと思います。
 平和教育について、市長は矢部議員への答弁で、思いは同じとおっしゃられました。私自身も平和教育を行うことは大変重要であるということは同じですが、問題はその中身であります。
 こんな事例があります。
 つい先日のことですが、全国で3例目となる国民保護計画に基づいた訓練が、千葉県富浦町で行われると発表されました。この訓練は小学生120名も含め、実際に武力攻撃があった際にはどう逃げるのか、という内容です。この訓練計画に対し、社民党千葉支部は、「小学生に武力行使のようなものを教える事は危険」と千葉県知事をはじめ、関係各所に抗議をしているとのことです。
 本当の「平和教育」は、「平和、平和」と念仏のように唱えるだけのものではなく、実際の脅威、そして戦争がどんなものであるのか、いままでの戦争がどういった理由ではじまり終わったのかを学ぶことだと思っておりますが、市長が考える「平和教育」についてお聞かせ下さい。

 市長の答弁は、とにかく「友好」を中心にした平和教育とのことであった。

 「ここは国会じゃねーんだ」
 「そんな質問してんじゃねーよ」
 「オメーみたいのが戦争起こすんだよ」

 野次は、ラジオ中継に入らないようであるが、「平和を訴える」方々の「平和な」お声を多くの市民の皆さんに聞いてもらうためにも、是非、議場全体をカバーする位置にもマイクをセットしてもらいたい。
 しかし、野次が多いことはよく聞いて頂いている証拠であり、ありがたいことである。

 質問の持ち時間も少なくなってきたので、あとを一気呵成に教育長に質問した。
 「子供の安全と安心について」は、防災無線を使った小学生などを気遣う放送をしてもらおうというので、「第5回 教育を語る会」の反映である。高校生や中学生にも下の子を守る意識をもってもらい道徳観をもってもらうという点まで、踏み込ませてもらった。

<他の自治体の例>
  昨年10月30日茨城県は平成19年度から、県内公立高校
 で「道徳」の時間を必修にすることを発表。
 週一時間、年35時間で道徳教育が行われる。

 質問の最後は、「地元を愛する子供を育てる教育について」である。
 郷土・柏崎を愛する教育への実際の取り組みとして、
「柏崎学」「柏崎検定」を提案させてもらった。
 現在、柏崎での医療問題として、医師・看護師の不足が一番に挙げられており、対策として、地元出身の医師・看護士を増やそうと奨学金制度などが検討されている。しかし、長期的な視点で見た場合、郷土・柏崎を愛する教育に今から着手することが重要だと思うのである。
 北前船からでもいい、明治21年の日本石油株式会社設立でもいい、生田万の乱でもいい、大きな視点、国の歴史、世界の歴史から見た柏崎を教えるべきではないか。明治21年といえば、アジアの独立国はシャム(タイ)と日本だけ。しかも民間主導による石油産業がはじまり、それに合わせて文化も急速に発達した柏崎の特異性を、光ある歴史として教えるべきであろう。
 最後に、イギリスの言語学者オウエン・バーフィールドの、

 「歴史的事実というのは、雨の後の空中の水滴。
  ある視点に立たないと虹は見えない。
  歴史教育というのは、皆が見ることができる虹を示すこと」

の言葉を引用し、質問を締めくくった。

 18時過ぎ、自宅に戻ったところ、一般質問の反応が2件あった。
 一つは、「柏崎学」である。現場の教師は忙しく、そんなことをしている時間は無い。現場を知らない議員だから、好き勝手なことを言える、とのこと。まったくもって、教育の本来業務をはき違えているとしかいえない。
 もう一つは、市長への反抗が見苦しいとの初老(声の感じで)の男性からの意見であった。市長が陸上自衛隊だけで十分といっているのに、海上自衛隊などど余計柏崎が狙われるじゃないか、とのことであった。国民保護協議会のメンバーの話と海上自衛隊誘致の話がごっちゃになっている感じであったが、ご意見をとりあえず伺った。
 良い意味でも悪い意味でも反応があったことはありがたいことである。

F1000001

 19時、鰤のアラと下ゆでした大根で鰤大根を作り、夕食。目玉の周りなどがプリプリしていて、いかにも美味そうにできたので、ビール500ml6本を飲む。他、シューマイなどもつまみつつ、グイグイと飲み、酔いがまわる。
 22時過ぎに就寝。

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