アメリカ人による対日戦批判(2)
1時就寝。7時起床。小粒納豆、生卵をご飯にかけ、一気にかっこんで、打ち合わせのため長岡にでかける。途中、某店でヒレカツのランチを食べつつ、13時まで。
柏崎に戻ってからも打ち合わせ及び議事録作成。途中の合間を見ては、ブログやメールの返事を書く。
18時30分から柏崎商工会議所で、柏崎準倫理法人会の役員会。ほっかほっか亭の「おろしさば竜田弁当 480円」「白菜キムチ 100円」を食べながらの打ち合わせ。大根おろしの袋を開ける際、勢いあまって、大根おろしをブチまけてしまった。
6月20日(火)に実施する倫理経営講演会の詳細をつめていく。今回の講演者として、埼玉県の浦和西倫理法人会会長で、有限会社クニタケ 代表取締役の國武建明氏をお迎えすることになった。國武氏は、現在さいたま市近隣地域にて、チーズケーキ専門店4店舗を経営するやり手経営者である。レストランの開店から閉店、そしてチーズケーキ店の繁盛までの話を含めて、お話してもらう予定。
21時過ぎ、自宅に戻ると電話の留守番録音メモがあり、どうしても今日中に会いたいとのメッセージで電話番号も吹き込んであった。折り返し指定の番号にかけてみると、初老の男性の方でそんな電話していない、とのことだった。勘違いなのか、悪戯なのか、いずれにしても人騒がせである。
1994年4月『kakusin』
ワシントンの遺訓に背いた太平洋戦争
-アメリカ人による対日戦批判-
特定の国に常習的に好悪の感情を抱いてはならぬとの戒めに背いて、ルーズベルトは英国に特別の好意を持ち、ドイツを憎み、日本を巻き込んだ。 名越二荒之助
ワシントンの遺訓に背いた第二次大戦
しかし結局、アメリカは、極東における日本のモンロー主義を認めることなく、対日戦争の道を選択しました。
名越:
その悲劇の選択をしたのがフランクリン・ルーズベルト大統領だとして、同大統領を批判する人は多いですね。陸軍参謀本部の政戦略班に勤務したウェデマイア大将も、その一人です。彼は『回想録』(妹尾佐大男訳、読売新聞社) の中で、初代大統領ワシントンの「訣別の辞」を引用して、ルーズベルトを批判している。その「訣別の辞」とは次のようなものです。
「国家政策を実施するに当って、最も大切なことは、ある特定の国々に対して永久的な根深い反感を抱き、他の国々に対しては熱烈な愛着を感ずるようなことがあってはならないということである。そして、その代りに、すべての国に対して公正かつ友好的な感情を持つことが、何より重要である。他国に対して常習的に好悪の感情を抱く国は、多少なりとも既にその相手国の奴隷となっているのである。これは、その国が他国に対して抱く好悪の感情のとりことなることであって、この好悪の感情は、好悪二つのうち、そのいずれもが自国の義務と利益ともに見失わせるに充分である。」
ワシントンは国民から大統領に三選することを要請されたのに、敢えて断り、「訣別の辞」を残して去ったのです。「訣別の辞」はもっと長文のもので、アメリカ人の間でよく知られています。ウェデマイアはこの言葉を引用して、当時、「アメリカ国民がワシントンの遺訓を守ろうとしていたことは明らかだった。それはアメリカ国民が、ルーズベルトの参戦しないという選挙公約を支持していたこと、そして(チャーチル英国首相の強引な要求に踊らされて)ヨーロッパ戦線にアメリカ軍を派遣することによって起る悲惨な結果を警告していたチャールズ・リンドバーク大佐などの意見を支持していたこと、この二点から考えても明瞭であった」と指摘しています。
にもかかわらずルーズベルトはワシントンの遺訓を無視して、戦争に突き進んでしまった・・・・。
名越:
ワシントンは特定の国に好悪の感情を持つことを戒めているのに、ルーズベルトはイギリスに対して特別の好意を持ち、ドイツを憎み、日本を巻き込んでしまった。ソ連を友人と錯覚して、厖大な援助を与えた。そして日独を無条件降伏に追い込み、その後にヒトラーよりも始末に困るソ連と中共の大侵略を許してしまった。実に愚かな戦争をしてしまった、とウェデマイアは指摘するのです。
愛国者たちのルーズベルト批判
戦争指導の中枢にいた将軍の言だけに重みがありますね。
名越:
ウェデマイアはチャーチルも痛烈に批判しています。「チャーチルは由緒ある家柄に生れ、イギリスの伝統を受けついだにも拘らず、彼の祖先たちの英知と政治家としての能力を欠いていたということは実に奇怪な事である。チャーチルは三百年以上にわたってイギリスの一貫した政策目標であったヨーロッパ大陸の勢力均衡を再建しようとはせずに、ドイツの破壊を企図し、そのため結局ソ連にヨーロッパ支配の機会を与えてしまった。チャーチルは彼の祖先の金言を無視して、自分の感情で自分の理性を支配するような愚行を犯してしまった」と。
また、「まえがき」で、「我々はこの大戦を、世界支配の跳躍台に利用しょうとしたスターリンの謀略と、正しい軍事的解決策には決して従おうとしなかったブルドッグのようなチャーチルの頑固さとも、戦わねばならなかった」と書いています。
ウェデマイアはチャーチルを叱っているのです。つまり、チャーチルはその著『第二次大戦』の序文の中でイギリスを二流国に転落させた責任にも触れず、第二次大戦を惨めな結果に終らせたルーズベルトの責任も追及せずに、「我々はなお平和、安全保障を得る事ができず、更に我々が克服してきた危険な状態より、更に一層険悪な状態に現在おかれているという事実によって、人類はその悲劇の極に達している」と他人事のように述べているだけだ、と非常に厳しく批判しているわけです。
なるほど米英は戦争には勝ったが、共産主義の本質とスターリンの謀略が見通せなかった。目先のことしか分らない頑固者のチャーチルと、幼児性の抜けきらないルーズベルトとを相手にして、ウェデマイアなどは苦労したわけですね。
名越:
共和党の元大統領であったフーバーやタフト上院議員などの愛国者も、
「1.アメリカがヨーロッパ戦争に介入しなければ、
アメリカの手で恒久的な世界平和がもたらされるであろう
として、ルーズベルトの政策に反対
2.アメリカがソ連を援助すれば、
共産主義を世界中にまきちらすことになる。
独ソ両国を戦わせて両国が弱ったところで
仲裁に入るべきだ。
にもかかわらずルーズベルトはソ連を本格的に援助している」。
と批判しました。それはアジアについても言えます。アメリカが蒋介石への援助を中止し、日・蒋間の仲裁をせめて半年早くやっておれば、アジアは安定し、日米戦争は起らず、中共政権は出現しませんでした。
しかしルーズベルトはドイツと日本が憎くてならず、イギリスを助けるために悪魔(スターリン)とも手を結んだわけですね。
名越:
昭和15年にアメリカ大統領選挙がありました。その時ルーズベルトは僅差ながら当選して三選しました。(ルーズベルトは昭和19年にも立候補して当選し、実は四選までしている)それまでのアメリカ史にないことが起ったのです。せめてあの時、共和党のウィルキーが勝っていたら、その後の歴史は違った展開になっていたでしょうね。
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