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2006年5月31日 (水)

長岡の歴史を伝える会:櫻井よしこ氏講演

 2時、愛車のなかで仮眠。6時、起床し、柏崎まで戻る。8時から現場の立会い。コンビニで、納豆巻き3本、牛乳等を購入し、ブランチ。12時から市内まわり。会社関係の月末の支払いなど。14時から17時まで再度、立会い。

F1000002_9 18時30分から、長岡市立劇場ホールにて、「長岡の歴史を伝える会設立記念講演会」、主催は長岡の歴史を創造した人々・その思想と歴史を伝える会。特別講演は、「櫻井よしこさん 長岡を語る!!」として、長岡高校出身のジャーナリスト櫻井よしこ氏。関係者の皆さんのご努力、櫻井氏のネームバリューで会場は熱気に包まれた。
 開会についての挨拶で、代表者である澤先生からは「山本五十六新発見遺品」カンパが3000万円を超えたとの報告があった。凄まじいパワーである。
 櫻井氏からの講演のなかで、公立図書館での図書貸し出し率の全国トップは長岡市であることも紹介された。戊辰戦争で賊軍になったことが、「長岡が長岡とは何ぞや」という意識を生み、学ぶ態度が定着したのではないかという。
 以下、講演内容について、最新の著書『この国をなぜ、愛せないのか』から引用をしつつ、ご紹介する。


 過去の歴史については、戦後60年が過ぎたいま、
非常に多くの新しい事実が公開されている。民主主義
諸国の情報公開原則による新事実の公表、旧ソ連崩壊
による共産主義体制の秘密情報の流出、それらに
基づいた意欲的な研究者らによる研究。私たちは
こうしたものから、かつて予想もしなかった驚くべき
歴史の真実を知りつつある。新たな光を当てられて
世に出てきた新事実によって、世界の歴史は、いま
大幅な書き換えが必要な時代に入っているのだ。
 たとえばユン・チアン氏が夫のジョン・ハリデイ氏
と共著で世に問うた 『マオ 誰も知らなかった毛沢東』
(土屋京子訳、講談社)である。



 十数年の精力的な調査を経て善かれた同書には、
1928年の張作霖爆殺事件が日本軍の仕業ではなく、
スターリンの命令でナウム・エイティンゴン (のち
にトロッキー暗殺に関与した人物)が計画し、日本軍
の仕業に見せかけたという驚くべきことがソ連情報機関
の資料を引用して善かれている (上巻301ページ)。

三井田注:
5shoku当時の大陸の状況は以下であった。
・奉天軍
 張作霖
 日本が支援

Kk・国民党
 蒋介石
 欧米が支援

 これまでは、張作霖の扱いに困った
関東軍が暗殺したとされており、張作霖の息子が
反日にまわり、国民党軍と結託した。
 この事が満州事変へとつながっていく。

Cy共産党
 毛沢東
 ソ連が支援

 また、1937年、中国側がひき起こした盧溝橋事件
が、近衛文麿内閣も国民党の蒋介石政権も全面的対立
を望まなかったにもかかわらず、

三井田注:
 支那事変をあくまで「戦争」をせず、双方とも「事変」で
 処理したかったことからも読み取れる。

なぜ日中全面戦争に拡大していったかについても驚く
べき新事実が記述されている。私たち日本人は、それは
本国政府の指示を無視して暴走した関東軍のせいだと
繰り返し教えられてきた。だが『マオ』には、戦争拡大
は毛沢東や周恩来の中国共産党が、蒋介石の下に
送り込んでいた張治中(ちょうじちゅう)というスパイが
仕掛けたこと
だと書かれている。張は周恩来の指示に
よって蒋介石に対して忠誠を装い、出世し、当時南京
上海防衛隊司令官という重責に就いていた。その立場で、
蒋介石の指示に反して慮溝橋から1000kmも離れた
上海にまで戦火を広げ、

三井田注:
 盧溝橋事件から第2次上海事変まで1000kmも
離れた箇所にも関わらず、いっきに広がり一ヶ月で
全面的な戦争に拡大していく。これまでは、盧溝橋事件
により、大陸内すべてに反日感情が広がったとされて
いた。
 盧溝橋事件についても、共産党側が仕掛けたこと

が定説になりつつある。国民党と日本軍の戦闘を拡大
させ、奥地、奥地へと引きずり込み、双方を消耗させる
共産党の思惑通りであった。

日中両国を全面戦争に引きずり込んだ経緯が、第19章
に時系列で生々しく書き込まれている。戦争を拡大した
のは日本軍よりも、中国共産党であり、それを背後から
支配していたソ連共産党、コミンテルンだったという
ことだ。これらこそ、すべて日本が悪いという東京裁判
史観を根本から変える有力な新情報だ。
 また、京都大学の中西輝政教授が『諸君!』誌で詳しく
連載しておられるが、米国で1995年から開示されて
きたVENONA文書

三井田注:
 米国が傍受、解読してきたアメリカ共産党とソ連
 コミンテルンの秘密活動の暗号通信文

によると、当時、ソ連共産党の力が米国共産党に広く
深く及んでいたことも明らかだ。そのような状況下で、
日本が絶対に承服することのできない条件を突きつけ、
日本を対米開戦へと追いつめていったあのハル・ノート
が財務次官補であったD・ホワイトによって書かれた
こと、彼はコミンテルンの指示下、「雪」作戦と
名づけられた情報工作
を通して彼らの影響を受けていた
ことも、今では明らかにされている。
 こうした基本構図を学んだブッシュ米大統領は、
2005年、ラトビアの首都リガを訪れ、演説した。
そしてこのリガ演説で、

ヤルタ協定は米国が犯した
   重大な歴史的誤り

だったという強烈なメッセージを世界に投げかけた。
言うまでもなくヤルタ協定では、米英ソ三国によって
戦後の国際社会の基本的な枠組みが決められた。
同協定締結を熱心に望んだ米大統領、F・ルーズベルト
は、対日戦争が1947年頃まで続くと予想していた。
ルーズベルトは国務省を排除し、軍部の意見に耳を傾け、
ソ連を対日戦争に引き込むことが、日本に勝利するには
ぜひ必要だと考えていた。そのために、ソ連に過剰な
譲歩をし、共産主義の本質を見逃した、それが戦後の
国際社会の直面した深刻な対立と軋轢につながったと、
ブッシュ大統領は言っているのである。
 リガ演説は、ブッシュ政権が『歴史の見直し』をして
いることを示すもので、日本にもはかり知れない深い
影響を及ぼす。敗戦国ゆえに犯罪国家とされた日本の
過去の歴史における立場を、公正かつ公平な目で見つめ
直すことにつながる新しい歴史認識を模索する姿勢が、
はじめて米国に生まれつつあるのだ。
 どれほど衝撃的であろうと、それが事実であると
信ずるに足る情報ならば受け入れて、新事実に基づいて
歴史を見直す作業は、本来ならば、誰よりも先に日本人
が行なわなければならない。なぜなら、そのような知的
作業を経てはじめて、日本は、

 一方的に戦争を引きおこした
                           邪悪な国

という不当かつ不名誉な烙印を返上することが
できるからだ。


F1000007_2 講演会終了後、長岡在住の某氏と「ラーメン処 潤」長岡上除店(0258-47-4888)に行くことになった。某氏は本ブログを見てくれており、先週の土曜日に書いた「鬼あぶら」に是非、挑戦してみたいとのことであった。自分としては、無難に「ラーメン 580円」「煮玉子 100円」に餃子3個とライス、漬物がつく「セット 320円」の満腹コース。某氏は案の定、汁を飲みきることはできなかった。

 22時、かなりの満腹のなか、柏崎の自宅に戻る。

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