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2006年5月16日 (火)

満州開拓団病院跡地、他

 3時近くまで、英語の通じる回教徒のお店でビールを飲みながら、名前のよく分からない羊の煮込み料理を食べる(80元)。
 料理の写真をデジカメで撮っていたら、盛んに「消せ、消せ」といったことを言うので、仕方なく目の前で削除する。3時過ぎにホテルに戻り、就寝。

Dsc02010_t 6時、起床。ホテルの窓からスターリン公園を見ると、多くの人たちが太極拳をやっている姿が見えた。
 さすがに、連日の暴飲暴食で胃が疲れているようで朝食を抜く。

 9時、ホテル出発。今日はハルビン市内の見学である。

Dsc01952_t 最初は、花園小学校跡。2002年に建て替えられたそうで当時の面影はない。かつては日本人学校として使われ、ソ連の侵攻とともに、日本人収容所となり、満州全土から逃げのびた開拓団員、少年義勇軍が集まった。
 今回の慰霊の旅に参加された刈羽のSさんは、満州にいた頃、この小学校に通っていたという。Sさんのお父さんは、二龍山開拓団の団長であった。
 さらに、時速120キロで大連-ハルビン間を疾走し、世界最高水準の性能と高速を誇っていた、満鉄の超特急「アジア号」にも乗車した想い出があるという。

Dsc01955_t 続いて、満州開拓少年義勇隊の新香坊訓練所跡、本部跡を見学した。現在は、何も残っておらず、広大なその土地は大学の農業関係の実験施設となっており、遠くで見るばかり。
Dsc01957_t 満州開拓団病院跡。いまでも周辺の畑を掘ると日本人の遺骨らしきものが多くでてくるという。

Dsc02078 東北三省の4大古刹のひとつであり、多くの開拓民が避難した極楽寺。1924年に建設されたそうで、中国寺院の伝統的な建築のなかに、五百羅漢、地獄絵図、千手観音などの像がある。

Dsc01964_t昼食。バナナに卵黄をつけ、さらに小麦粉をまぶして揚げたもの。ビロビロのきし麺のような麺で、スープが牛肉や牛骨でダシをとって、かなり辛い味付けにしたもの。ムセながら食べる。

Dsc01973_tソフィア聖堂。ハルピンがロシアの支配下にあった1903年、東シベリア第4歩兵師団のために建設された、ギリシャ正教の教会。現在の聖堂は、1923年から9年間で建て替えされたもの。極東地区最大のギリシャ正教の教会という。中に入ってみると、ロシア、満州など古い時代のハルピンの歴史がされており、入り口でもその写真集を売っていたため、購入。299元という高価な額で驚いたが、手製の値段札シールをめくると「定価:120元」の文字がでてきた。しかし、ハルピン駅で暗殺された伊藤博文をはじめ、満州時代の町並みなど貴重な資料であるため、気持ちを切り替える。

Dsc02070 ハルピンで一番の繁華街、中央大街。本屋さんにて、日本の高校にあたる貴重な資料なので、気持ちを切り替える。高等中学校の必修科目「中国近現代史選択科目「世界近現代史」(上)(下)、8年級生用「歴史」の計5冊の教科書を購入(計38.52元)。「世界近現代史)」(上)では、日本が黒船によって開国まで至ったことが写真で説明されており、本文では徳川家康による日本の特色と武士道が書かれている。「世界近現代史)」(下)、の1ページは、レーニン、ロシア革命、ガンジー、そしてトルコのケマル・アタチュルクであった。トルコ共和国の近代化について多くのページを割いている。8年級生用「歴史」は、全136ページに5単元が設定されており、うち第4単元が26ページに渡って「抗日戦争」が、1931年9月8日の「918事変」(日本でいう満州事変)にはじまり、日本の敗戦に終わり、最後には中国の一部であるとの台湾の説明、抗日唱歌の説明と歌の練習がついている。南京大虐殺については、日本兵が生きたままの中国人を埋めているというキャプションのついた写真が掲載され、100人切りも事実として掲載されている。しかし、この写真、本当に生き埋めにする写真なのかアヤシさ満載である。
Dsc01986_t 百貨店の入り口で「母の日」プレゼントには美容整形、といったキャンペーンが行われていた。

夕食はホテル3Fにて、黒龍江省人民政府の趙副会長を迎えての宴会。やたらと白酒(パイチュウ)の本当の乾杯が続く。

昨日と同じく、ハルピングロリア花園酒店に宿泊

23時就寝。

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