徹夜となったが、第四次総合計画は読めば読むほど怪しい内容がでてくる。
先の男女共同参画の思想統制(男女共同参画推進センターの設置という問題もあり)、行政の勝手なNPO設立目標設定のほかにも、禁断の「同和教育」がある。
「柏崎市第四次総合計画 基本計画」の20ページに、「人権・同和教育と啓発事業」を「学校、地域、事業所等での学習、啓発事業の実施」とあり、さらには「柏崎市人権施策推進会議の設置」とある。
同和差別をしろというわけではない。人権問題の教科書等に書かれていることを歴史として教えれば良いのであって、ほかの人権問題とは別立てのように、「人権・同和」として啓発事業を新たに実施し、わざわざ人権侵害だと騒ぐ。これを「寝た子を起こす」というのであろう。
全国で問題視され、奈良県でも同和差別をたてにとった酷い事例もでてきているなか、これから取り組むという。
男女共同参画もそうであるが、会田市長を応援する革新勢力のお約束パターンであり、そのロジックはこうである。
1.美しい理念を掲げる
「人権は大切だ!」「差別されている人が多い」ゆえに手厚い保護が必要である、と誰も反対できないような理念を説く。そのためには報酬を払う推進組織(○○センターのような箱物も)が必要になると話の流れを作る。
2.差別だ!と差別者扱いする
<これが本当の人権侵害>
1の理念ではなく、1の方法論に異を唱えると、理念に反対していると話をすり替え、「差別主義者だ!」「人権侵害だ!」と騒ぐ。
また予算確保についても、保守陣営が箱物行政(ミニ新幹線などは好事例)を進めてきて無駄遣いをしていると、問題をすり替える。
3.利権確保
条例や計画が制定されると、組織化に税金から予算を拠出し、さらには学校などで教育を行うとの名目で報酬を税金からとる。
実際には、柏崎市の○○審議会のようなものの運営総費用は議会費を超える(これも議員が無駄遣いであるといった問題のすり替えをする)。誰も反対できないようなものを進め、ちゃっかりと利権は確保するのである。
実行された際には、第三次長期発展計画の「人が真ん中 かしわざき」の「真ん中」どころではなく、「極左」のまちづくりが完成する。
これに対してもお約束の「三井田は右翼だ、特殊な意見だ」とのレッテル貼りに勤しむことは目に見えている。
市民に見えやすい箱物の話題で話をそらし、美しい言葉で利権を確保する手口に、多くの賢明な市民は気づくであろう。
8時過ぎ、もずくと若布の味噌汁で納豆ご飯をかっこむ。9時過ぎ、市役所に移動し、会派室で会議。
10時から「第四次総合計画」(案)の集中審議が開始となる。これまで訳の分からない「意見拝聴会」という「第四次総合計画」(案)の説明会が議員に対して、3回ほど実施された。議員が意見した内容がどう反映されたのか、今回策定に関わった市民会議にどう伝えられたのか、よく分からないので、冒頭、議事録を要求した。
つまり、議員には意見を承りました、と言っておきながら、その意見を集約した紙を議員が見ておらず、それが市民会議の人たちにどう伝えられたのか分からないのである。
通常の民間の仕事であれば、会議をやって意見を集約し、他の団体へ伝えるのであれば、集約した意見を他の団体に渡す前に、こう集約しました、と議事録を見せるのが筋であり、仕事であろう。
議員は「第四次総合計画」(案)の内容を議決をもって、承認しなければならない。今後10年の柏崎のあり方の計画であるだけに、いい加減な審議はできないのである。
この扱いをめぐって議会進行が混乱し、議会運営委員会も開催されることになった。
議事録がやっとでてきたのは、12時前。
12時過ぎに昼休みとなり、カロリーメイトを食べながら、集中審議の内容について議論する。
13時から会議が再開。議案として、既に提案されているため、修正はできないという市長の答弁でまたも混乱。今日の集中審議の内容で指摘された場合、後ほど修正の議案をだせば、修正できるのであり、それをやりたくないというのである。
では、今日の集中審議はただのガス抜きか、ということになる。
たとえば、一番単純な例だけでも「第四次総合計画」(案)の14ページ「4 地域別の土地利用方針 (1)地域区分の設定」には、こうカテゴリーが分かれている。
中央部地域 旧柏崎、荒浜、西中通:都市機能集積ゾーン
北鯖石、田尻、高田
米山地域 鯨波、米山、上米山 :自然交流ゾーン
鵜川水系地域 上条、野田、鵜川 :中山間・農村ゾーン
鯖石川水系地域中鯖石、南鯖石、 : 農村ゾーン
北条、中通
西山・高浜地域 高浜、西山町 :農村・漁村ゾーン
高柳地域 高柳町 :中山間ゾーン
この表記の「旧柏崎」がどこを表すのか、意味合いとしては昭和の大合併前のカテゴリー分けであろうが、これでは中央のどこの地区までが計画範囲なのか不明である。しかも、平成の合併を終えた今、いまさらこの表記もすべきではない。この計画は今後10年を決めるものでもある。「中央商店街、比角、四谷・・・・」などの表記が当たり前ではないのか。
思想統制の「男女共同参画」、NPOの目標設定など色々と指摘事項はあったが、最大は、人権教育と同和教育であった。
この議論を重ねていると、案の定、社会クラブの矢部議員より、
「三井田議員の
『寝た子を起こす』という発言は
人権侵害の言論であり、
発言の削除を求める!」
との動議がだされた。
同議員から私への発言の撤回がだされるのは、昨年の12月議会における「支那」以来、2回目(支那事変)である。
会田市長からも「問題発言だぞ!」との珍しく野次を頂く。貴重でありがたい?ことである。若山助役、山田市民生活部長からもこぞって問題発言だとする野次があったが、議論の経過をよく考え、もっと深い思考をしてほしいものである。
この「寝た子を起こすな」だけでも、大変「おりこうな」すり替えが行われている。
同和教育そのものをすべてやめてしまうという
「寝た子を起こす」論
と、私が言う
人権という大きな問題から、別格として同和だけを
取り出して教えるという「寝た子を起こす」論
をゴッチャ混ぜにし、騒ぐのである。しかも革新系議員に加え、市長以下の市幹部もである。
この動議への賛成は「社会クラブ」の4名「共産党」の3名「柏崎のみらい」の3名のみで「否決」された。
同和問題を他の人権問題より別格扱いして、子供に教えることが、また差別やいじめを生むことに気付いていないようである。子供に詳しく教えれば、差別対象を探すであろう。
国の方針も全国の自治体でも、人権問題という大きなカテゴリーのなかに同和問題を含める方向で動いている最中である。
ちなみに、教育長にいたっては、柏崎で同和差別が大きく問題化されていないか、何故、この時期に大きく同和問題を取り上げ学校で教育するのか問うと、
「大阪、京都などに柏崎の子が
移り住んだり、行ったりしたとき
差別をしないように」
・・・・・あいた口がふさがらないとはこの事で、教育長の思想がよく分かった。
面白いことに、人権、人権と騒ぐ割には、人権問題が発生した際に頼りになるであろう弁護士が柏崎に一人もいない、つまり弁護士過疎をどうにかしよう、という目標設定はなかった。
「先の9月議会でも一般質問で市長に問うたように、
弁護士過疎の解消は
今後5年の計画にも盛り込まないのか?」
と市長に質問すると、
「弁護士を一人連れてくることはすぐできない」
との答弁。すぐできないからといって5年の計画にも盛り込めないとは・・・・。
「弁護士を一人連れてくることができないから
計画からはずすとは意味が分からない。
法テラスでもどんな制度でも良いから、
弁護士過疎の解消の文字を盛り込むべきだ」
と再度、主張した。やるべきことの優先順位がまったく分かっていないのではないだろうか。
議会終了後、某議員は、
「同和団体が来るぞ、
連絡すっからな」
であった。言論封鎖のうえ、いわゆる恫喝であろうが
「どうぞ、お待ちしております」
と答えた。
議会には言論の自由がある。日本は独裁圧政国家ではない。
また、これを同和団体にわざわざ連絡し、問題を大きくしようとする行為自らが、差別を増やすこの矛盾に気付いていない「おりこうさん」な行為である。
しかも、どの同和団体に連絡するのか不明であるが、「来る」だけで問題になる団体との思い込みは逆差別である。昔の暴力、監禁のような事を連想し、本当にそうであれば、いま話題の映画『硫黄島からの手紙』ではないが、すべてを公開し、徹底抗戦する。
それこそ最大の人権問題であり、柏崎でも発生した北朝鮮による拉致事件は「捏造だ!」とし、平成18年9月議会での北朝鮮への経済制裁の意見書にも反対した、社会クラブの皆様のお考えをよぉ~く聞きたいものである。
19時過ぎ、諸々の話もあったので、某氏と「焼肉さかい 柏崎店」へ。祖母も寝たので今日は外で飲める日である。
生ビール大、生冷酒を飲みつつ、野菜スティック、牛タン塩、牛ホルモンなどをつつく。
22時過ぎに自宅に戻るもさすがに眠く、23時前に就寝。
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