全員協議会(原子力安全・保安院)
新年会&市政報告会
1時、帰宅。メールの返信などを行い2時、就寝。
7時、起床。大粒納豆、しらすおろし、のっぺでご飯2杯の朝食をとる。
9時、市役所に移動。会派室にて、昨日、一昨日と開催された「原子力発電所の耐震安全性・信頼性に関する国際シンポジウム」の内容を確認する。
10時、いつまで経っても開始のベルが鳴らない。事務局から霜田議長がまだ到着していないので、開始時間が遅れるとのこと。
15分遅れで全員協議会の開始。冒頭、議長より遅参に対しての謝罪の言葉があった。
今日の全員協議会は、原子力安全・保安院から中越沖地震における柏崎刈羽原子力発電所に関する調査・検討状況についての現時点での報告である。
90分ほどの説明ののち、質疑応答の時間となったが、反対派の独壇場である。その主張はこういったものだ。(赤字は三井田ツッコミ)
・原子力発電所の機器を重要度によって分けて検査するというが、変圧器や通気ダクトなど見える機器は重要度が低い。市民・住民が不安に思うから、全部の機器を徹底的に調査をしろ。
→ 原子炉の安全運転に必要な機器と、直接、原子炉に関係ないものの外から見える機器との混同している。
・F-B断層以外にも佐渡海盆など断層を主張する学者もいる。すべてを検査しろ。
→ 大切なことはその断層が耐震安全性に影響する活断層か判断(複数の学者で確認。活断層を設定したうえで、それによる地震動を想定)したうえで、徹底した調査を行うべきであって、一人一人すべての学者の主張を全部国が検査していたらキリがない。もちろん、原子力安全・保安院は、他の機関が行った調査データも取り入れるべきである。
もっとも驚いたのは、この質問である。
・昨日新聞報道があったが、「原子力発電所の耐震安全性・信頼性に関する国際シンポジウム」に参加したアメリカ機械学会のスティーブンソン氏が原子力発電所の機器は継続使用可能だと言ったが、こんなことを言わせておいて、市民は安心しないが、国はどう考えているのか。
この質問でいう新聞報道は以下。
平成20年2月28日『新潟日報』
機器の継続使用可能
米機械学会・スティーブンソン氏に聞く
原発の耐震安全性を議論するシンポジウム出席のため、来県した米国機械学会(ASME)のジョン・スティーブンソン氏等四)が27日、柏崎市で新潟日報社のインタビューに応じた。中越沖地震で東京電力柏崎刈羽原発の重要機器が強い力を受けた問題について、東電の解析結果を基に「現在使われている機器の継続使用は可能」との見解を示した。東電の解析では、地震の力が加わっても変形はするが破壊までには至らない弾性範囲内だったとしている。原子炉設備の解析などに詳しい同氏に、地震による機器類への影響を聞いた。
地震の影響弾性範囲内 建屋内管理は問題
-7号機原子炉圧力容器や炉内構造物などは、解析上はすべて損傷の懸念がない値が出ている。しかし、地震で機器類に外部から力が加わってゆがむ程度を表す「ひずみ」が金属の内部に残り、将来的に損傷する可能性はありませんか。
「ASMEの公式見解ではなく個人的な意見だが、弾性範囲に収まっていれば『ひずみ』は残らない。金属に滞在的な疲労はないはずだ」
-1号磯では地震の振れの強さを示す加速度で680ガルを記録した。耐震補強は必要と考えますか。
「補強の必要はない。原子炉建屋をはじめ、機器類も安全に見えた。柏崎刈羽のような軽水炉は2000ガルを超える地震に耐えるだろう。圧力容器を外側から囲む格納容器は世界のどんな建物よりも強い。配管などが通る貴通部も大丈夫だろう」
-原子炉建屋内では安全上重要な配管の保温材の近くにあった重い機材が地震で動いて接触したケースがあった。損傷する可能性もありました。
「建屋内部の日常的な管理は唯一、問題と感じた点だ。機材はきちんと固定する必要がある」
-シンポで多くの専門家が原発が激しい揺れに耐えられたのは、設計時に安全上の余裕を見込んでいるからだと指摘しました。
「余裕とは設計上の値と実際に地震で受けたダメージとの間にある幅と考えればいい。数値化もできる。柏崎刈羽のケースで原発の耐震譲計基準は十分と確信した」
-原発の構造強度評価や耐震安全性にかかわる問題は複雑かつ難解。住民は東電や国とどう向き合えばよいでしょうか。
「米国でも住民に直接説明するのは難しい。住民は第三者の大学教員を利用し、理解を深めていくことも一つの手法だ。米国でも原子力はメディアを通して住民に届く。東電はメディアに何度も面会し、簡潔に説明する努力を怠らないことだ」
ジョン・スティーブンソン氏
1966年、米国の原子炉メーカー「ウエスチングハウス」社に入社。68年、ケース・ウェスタン・リザーブ大学で土木博士号を取得。同社原子力部門で構造システム工学を担当し、原子炉などの詳細解析、設計などに携わった。米国原子力学会会長を務めたほか、国際原子力機関(IAEA)安全基準開発グループのメンバーにもなった。現在は米国機械学会ボイラー・圧力容器規格委員会委員。
原子力安全・保安院の答弁は、 「主催しているわけでもありませんので・・・」というものであったが、私だったらこう答弁する。
「外国人専門家、技術者の発言であり、仮に主催者だったとしても発言を制限する権限などありません。
そもそも、日本は『言論の自由』を保障された民主主義国家です。言論弾圧するような軍事独裁政権の北朝鮮がお好みでしょうか?」
全員協議会といっても、議員が議員に質問の趣旨を問い質したり、議員間の議論はできない。こういった状態のなかで、とにかく質問するための質問を反原発派議員が説明者に繰り返し、それをマスコミが報道するという流れになっている。科学的な根拠に基づいた、本当に議論しなければならないことをできないのは、柏崎市民のみならず、国産エネルギー自給率たった4%の日本にとっても良いことではない。
時間ということで12時に全員協議会終了。
12時過ぎ、会派室で「やぶ」(電話:0257-22-3482)の「鍋焼きうどん 大盛」の出前を食べながら会議。
今年行われる市長選挙に関する各種の情報が入ってきているが、それ以上に意味不明とも思える誹謗・中傷の情報である。堂々と批判したり、議論できず、陰で誹謗・中傷を繰り返す人がいるのは情けない限り。
13時から17時まで事務所にて打ち合わせや事務仕事。
18時から柏崎ベルナールにて「市政報告会&新年会」。多くの方が集まってくれ、盛大な会となる。
お花も届き、ありがたい限りであった。
矢作後援会長の挨拶ののち、近況報告、そして現在の市政の状態を含め、20分に渡りお話した。
特に柏崎市役所職員による住民基本台帳の情報漏洩には、会場からの怒りの声は大きく、多くの市民も同じ思いであろうということを強く感じた。
原子力発電所の再開については、先に行われた岩国市長選挙の例を挙げ、
「原発反対しますが、お金ちょーだい」
の精神がいかに柏崎市民をダメにするのかについても言及した。
20時過ぎ、トルコ料理店「KEBAP TIME(ケバブタイム)」(電話:0257-32-4491)にて2次会。
22時、ここで一応を全体としての懇親会を締め、有志にて3次会の某スナックに移動する。
3次会ではカラオケ大会となり、現在の政情にも十分当てはまる『昭和維新の歌(青年日本の歌)』 、お約束の『出征兵士を送る歌』などに加え、サイモン&ガーファンクル『明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)』、池田聡『モノクローム・ヴィーナス』、尾崎紀世彦『また逢う日まで』、『ボルテスVのうた』など、バラバラのジャンルを歌う。
なぜか国歌も歌おうという提案があり、全員起立で『君が代』を歌った。のちに、フィリピン人の女性もいることから、フィリピン共和国国歌『太陽の国(LUPANG HINIRANG)』を歌おうとするもカラオケに入っておらず断念。
ちなみに中華人民共和国の国歌は1935年制作の抗日映画「風雲児女」の主題歌である『義勇軍進行曲』であり、かなり過激な歌詞となっている。作曲は聶耳という青年で、1935年当時日本に滞在しており、滞在中に曲を書き上げたものである。
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