会田市長再出馬宣言
議場で「ネェーちゃんが夜の店に・・・」
締め切り間近の仕事を思い出し結局、夜通し作業。5時から9時まで仮眠する。
9時過ぎ、納豆汁2杯をすすりつつ、着替えて、市役所に移動。
10時から本会議に出席。各会派からの代表質問であったが、冒頭には会田市長の市長選挙再出馬宣言があった。
先日、元市議会副議長で前回の市長選挙にも立候補した桜井雅浩氏が再出馬の意向を固めたという報道があったので、それに答えるかたちなのであろうか。とにかく、これからどういったかたちの選挙になるのか、楽しみである。
12時前に休憩となったため、「割烹おくい」(電話:0257-24-6486)の弁当で昼食をとる。
議会再開まで時間があることから、中央地区の方からの陳情を1件処理。
13時から再度、議会再開。
のらりくらりの会田市長の答弁ではあったが見逃せなかったのが、
日石加工所跡地は購入
という点であった。協議し、無料という可能性もあるが、という含みを残したが、土壌改良に80億円近くをかけて、固定資産税も払っているなか、柏崎市に寄付は考えづらい。問題は、購入することになった場合の財源はどうするのか、ということである。ガンガン金を使うが本当に大丈夫なのか、不安になる。
また会田市長からは原子力発電所との共生という言葉や再稼働まで踏み込んだものまであった。これが前市長時代なら、ギャーギャーと野次を飛ばした社会クラブや共産党であるが、何故か黙っているのである。政治信条と市長与党でいたいことを天秤にかけたのであろう。
議会の品位を損なうような発言も中村副議長からあった。柏崎市の財政を、一般家庭の経済状況に置き換えた事例を話すなかで、貯金を使い切り、お金が無い以上、お父さんは働きにでて、
「ネェーちゃんは、夜の店で働いて・・・・」
などと、代表質問のなかで発言したのである。
前回の議会で旧柏崎トルコ文化村の契約について、「いい加減な契約」という言葉をとらえ騒いだ市長与党であるが、同じ市長与党の議員の下品な発言にはダンマリを決め込んだ。これこそ男女差別的な発言であり、議事録が残る議会の場を踏みにじる発言である。
国会でモメている道路特定財源に関する意見も全会一致で可決した。
国会では、野党4党が反対にまわっているが、柏崎市議会では共産党も社民党も賛成である。
道路特定財源の確保に関する意見書(案)
道路整備は、市民生活の利便、安全・安心、地域の活性化にとって不可欠であり、住民要望も強いものがある。
現在、地方においては、高速道路など主要な幹線道路のネットワーク形成を初め、防災対策、通学路の整備や開かずの踏切対策などの安全対策、さらには救急医療など市民生活に欠かすことのできない道路整備を鋭意行っている。
また、橋梁やトンネルなどの道路施設の老朽化が進んでおり、その維持管理も行わなければならず、その費用も年々増大している。
こうした中、仮に現行の道路特定財源の暫定税率が廃止された場合、地方においては約9.000億円の税収の減が生じ、さらに地方道路整備臨時交付金制度も廃止された場合には、合わせて1兆6,000億円規模の減収が生じることとなる。
こうしたこととなれば、本市では3億4,600万円規模の減収が生じることとなり、厳しい財政状況の中で、道路の新設はもとより、着工中の事業の継続も困難となるなど、本市の道路整備は深刻な事態に陥ることになる。
さらには、危機的状況にある本市の財政運営を直撃し、教育や福祉といった他の行政サービスの低下など市民生活にも深刻な影響を及ぼしかねないことになる。
よって、国においては、現行の道路特定財顔の確保、並びに関連法案を年度内に成立させるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成20年3月3日
理由
道路整備財源の確保を図るため。
柏崎市議会
18時、自宅に戻り、冷蔵庫に残っていた食材をすべてとひきわり納豆で作ったお好み焼きとビール500mlを3本の夕食。
食後、3時間ほど仮眠する。
シャワーを浴びたのち、企画書などの4月にある仕事の準備を行う。
今日の議会でも全会一致で「道路特定財源の確保に関する意見書」が可決されたように、地方にとっては道路財源はまだ必要との認識がある。
そんななか、道路と鉄道の関係について面白いエッセイがあったので、以下に引用したい。
2008年4月『Will』
日下公人 繁栄のヒント 日本人は金利よりも安心
ガソリン税の一般財源化問題で大騒ぎをしているが、ここでもやはり本質的な解説はない。ガソリン税を道路以外のことに使うか否かという話はご承知の通りだが、マスコミは「道路は十分ある」「職員のマッサージ器購入はケシカラン」「自民党対民主党」などといった話題に終始している。
1945年、マッカーサーが米軍を引き連れて日本を占領したときに驚いたのは、道路の不備だった。彼らの部隊はトラックなので道路がないと機動性が確保できない。そのためアメリカの都合で日本に道路を作るよう命令を下した。
しかし当時日本は食うや食わずでカネがない。しかも明治以来、日本は鉄道主義で国内で採れる石炭を使ったSLが走っていた。面積あたりの鉄道延長はジャワ島に次いで世界第二位だった。その国でマッカーサーは道路を作らせるべくSLの製造を許可制にした。そもそも蒸気機関車などは戦時中にアメリカの戦闘機による執拗な攻撃を受け、数が減少していた上にこのような命令を受けたのである。それを美化して、世界はもはや道路時代だ、日本は遅れている、とPRした。
カネのない日本は世界銀行の融資を受け、まずは東名高速道路の建設に着手した。アメリ力も道路を作るならと、石油の輸入を一部許可した。ゆくゆくはアメリカの自動車と石油を日本に買わせるためだ。しかし日本はその一方で鉄道の開発にも余念がなかった。
これが逆転大ホームランを生む。日本はあくまで鉄道主義を捨てることなく、まず、鉄道の電化を進め、さらに新幹線の開発を進めた。その上トヨタやホンダや日産がトラックや乗用車を作るようになり、結局、日本は世界一の鉄道技術を持った上に、世界一の自動車生産国になった。
アメリカはその間、航空輸送の発展と電化の遅れで、鉄道会社は大赤字になり、アムトラックという公共企業体に収収されたが、21世紀に入ってもまだ脱線などの事故を引き起こしており、市民の足にはなっていない。
新幹線はおろかニューヨークの地下鉄さえも車体を作ることができず、川崎重工から買っている。お家芸だったはずの車も日本のトヨタやホンダから購入する国になってしまった。さらに米ゼネラル・モーターズ(GM)は2月12日、07年の通年決算の最終赤字が約4兆1000億円に達したと発表している。自動車主義は石油主義で、そのためイラクにまで石油確保の戦争をしかけたり、地球温暖化の最大原因国だとの非難を受けたりしている。石油病はアメリカの生活習慣病である。
日本は着々と鉄道技術と自動車技術を蓄え、その上道路も建設することができたが、それはアメリカの都合による勝手な要求を受け入れつつも工夫し、努力した日本人の底力である。そしていまや道路も世界一完備された国になった。ガソリン税を暫定税率分で1リットル当たり25円も払っているのは、もうこの辺りでやめにしていいだろう。
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コメント
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>議会の品位を損なうような発言も中村副議長からあった。
どんな発言だったのか是非知りたいです。
個人的にお知らせ下さい。
議会のライブ中継では、ヤジは殆ど聞こえません。
国会中継のように見ているすべての人にヤジの内容が判るようにして貰いたいと思っております。
その議員は、どうせ市民に聞こえないから、どんな下品なヤジでも大丈夫だと思っているのでしょうか?
そのような議員を応援している市民の皆様!
それでもガッカリはしていませんか?
投稿: お地蔵 | 2008年3月 4日 (火) 23時00分
出馬って・・・。
良い対抗馬がいないのでしたら、いっそのこと三井田さんが出馬されてみては?
投稿: 南京ペディア | 2008年3月 5日 (水) 12時53分
お地蔵さん、コメントありがとうございます。
発言の内容は、柏崎市の財政状況を一般家庭に置き換えた場合のもので、代表質問のなかでの発言ですので、野次と違ってきちんと議事録に残ります。
インターネット中継、議事録検索システムでご覧頂けます。
議場内で起きたことは市民に伝わらないと思っているのかと邪推してしまうような事件でした。
投稿: 三井田孝欧 | 2008年3月 8日 (土) 04時42分
南京ペディアさん、コメントありがとうございます。
色々な方面から、再出馬せざるを得なかったという話もありますが、真相は?です。
私自身は、その能力も資金もございませんので、行政をしっかりとチェックする立場から仕事をまっとうしようと思います。
投稿: 三井田孝欧 | 2008年3月 8日 (土) 05時02分