見事にハマった映画『靖国』問題
異常な『新潟日報』社説
2次会がかなり盛り上がり、カラオケでは『イヨマンテの夜』 (作詞:菊田一夫 作曲:古関裕而)など難しい歌に挑戦。知人からの電話もあり、3次会、4次会と進んでしまい、自宅に戻ったのは3時過ぎであった。
シャワーを浴びたのち、就寝。
9時、起床。さすがに二日酔いなので、ひきわり納豆を使った納豆茶漬けで朝食をとる。
午前中は、事務所の掃除。なかなか片付かず、歩く場所もないほど書類が広がっている。
11時から上越市に移動。途中、コンビ二で納豆巻き2本、低脂肪乳、浅漬けきゅうりで昼食をとる。
16時ごろまで、政治関係の2件の打ち合わせを行う。
18時、自宅に戻り、頂き物の北海道産のぷくぷくしたほたてを無塩発酵バターとクレイジーソルトで焼いたもの、大粒納豆、肉じゃがでご飯2杯の夕食をとる。
食後はひたすら原稿を書く。
以前、本ブログにも書いた中国人の李纓監督が制作した、靖國神社がテーマのドキュメンタリー映画『靖国 YASUKUNI』の東京都内での上映が中止になったという。
マスコミ報道とは違い、「シネマート六本木」「シネマート心斎橋」を経営するエスピーオー担当者は、上映中止を決めたのは映画館側ではなく、配給会社の方から中止の連絡があったと証言し、文書まで公開している。
ゲーム理論通り、見事な中国人側の作戦勝ち である。
日本のマスコミは、こぞって国政調査権による「表現の自由」への弾圧だ!と国政調査権を政治的圧力とのすり替えをやる。
本来、責められるべきは「政治的に公平公正」を求められる助成金制度の審査が甘かった文化庁。
この映画で中心となる人物には菅原龍憲氏、高金素梅氏がおり、助成金の申請時でも靖國神社、そして小泉純一郎元首相を相手取って訴訟を起こしていた。つまり、テーマとなる靖國神社と係争関係にあった。この点を見ても、チェックの甘さといい、異常である。
今回の映画にある種のイデオロギーがあることを認めつつ、それを含めて口を出すべきではない、という意見もあるが、この問題の根本に戻れば、わざわざ日本の助成金制度を使ったところにある。
日本の助成金を使うことで、以下の3つの効果が期待できる。
1.単純に、資金的な面(750万円)。
ただし、意味が薄い。
2.この映画は公式に日本政府も認めていると宣伝できる。
広告費に5000万円以上もかけられる資金力がある
ことから、この意味が一番大きい。
3.税金を使っていることから日本の保守陣営が騒ぐ
保守系議員をマスコミと一緒になって潰すことを目的にする。
共産党をはじめ、野党も騒いでいるが自分たちが、かつて同じことをやってことを忘れているようである。
日本青年会議所が作ったDVDアニメ「誇り」のときには、自分たちが国会で騒ぎ、日本青年会議所も情けないことに迎合してしまった。
そういった事は触れずに、違う問題であるNHKのねつ造報道や日教組の会場使用のことと強引に結びつけたのが、『新潟日報』の社説。「おい、おい、おい」とツッコミたくなる。
「いつか来た道」は「軍靴の音が聞こえる」と同じ左翼定番のフレーズ。
誰が最大の受益者となるのか、よく考えてほしいものである。
ちなみに、この映画に一部としてニュース映像で流れる、靖國神社内の式典になだれ込んだ靖国神社反対派のシーンがある。
実際に、平成17年8月15日、私はその現場にいたが、彼らは『君が代』を歌っている厳粛な式典の最中に乱入してきたもので、関係者に排除されて当然であった。さらに、その位置と反対側でも同じような輩がおり、途中で逃走。逃走の際、参拝に訪れていたお年寄りに次々とぶつかり、なぎ倒していった。それこそ非人道的である。映画ではそのシーンを、ちゃんと使っているかどうか確認してみたい。
平成20年4月2日『新潟日報』 社説
「靖国」上映中止 表現の自由が脅かされた
恐れていたことが現実となった。靖国神社を題材にしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止がそれだ。
三月中旬に東京都内の映画館一館が上映を取りやめたのに続いて、三十一日には東京都の三館と大阪市の一館が四月に予定していた上映を断念していたことが明らかになった。これで東京での上映予定は一切なくなった。異様な事態である。
映画の配給元は「言論、表現の自由への危機を感じる」とのコメントを発表した。上映中止の理由について映画館は「近隣の商業施設に迷惑を掛ける恐れがある」と説明する。
一部政治家や政治団体から「好ましからざる映画」のレッテルを張られ、その圧力によって上映自粛に追い込まれた格好だ。歴史の歯車が戦前に逆転したかのようだ。
この映画を最初に問題にしたのは自民党の稲田朋美衆院議員らである。文化庁の助成を受けていたことから「中立的な映画かどうか確かめたい」と事前の試写を求めた。配給会社は「全国会議員向けなら」と応じ、三月十二日に異例の試写会が行われた。
稲田議員らが求めた試写は「事前検閲」にも等しい。映画は思想の映像化であり、何らかの主張を持つ。「中立的かどうか」を問うこと自体、表現の自由への干渉である。
「中止は残念。私の意図とは違う」。中止を聞いた稲田議員の反応だ。素直に受け止めたいところだが、国会議員の発言の重みを理解していないと言わざるを得ない。議員の一言は周囲に大きな影響を及ぼす。NHKに文句を付ければ制作現場は委縮するのだ。
今回の上映中止は、グランドプリンスホテル新高輪が日教組の教研集会を一方的に断ったケースとよく似ている。上映や集会に妨害が予想され、混乱を避けるために催しを取りやめる。一部団体の思惑通りの結果だろう。
表現の自由は民主主義の根幹をなす原理だ。これがふらついているということは、日本社会が不安定化し、自分の気に入らないものを排除する傾向を強めているからではないか。
「外部への迷惑」を理由に上映を中止した映画館側にも苦言を呈したい。映画文化の守り手として毅(き)然(ぜん)たる態度で上映してほしかった。制作者が心血を注いだ作品が日の目を見ないようでは健全な社会とはいえない。
広く公開されることを期待する。作品の判断はその後の話だ。渡海紀三朗文部科学相は「こういうことに至ったのは残念」と会見で語っている。文化の根元がぐらついているのに、危機意識がまるで感じられない。
無形の圧力が表現活動を委縮させる状況は「いつか来た道」に通じている。
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異常な『新潟日報』社説:
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大江健三郎『沖縄ノート』(岩波新書)への旧帝国軍人の起こした名誉毀損の民事裁判で、被告大江氏に対し一審・地裁で無罪判決が出た。歴史事実に対しては氏がそう判断、論じても当時の状況下では問題ないとした内容である。明らかに史実がそうでない以上は、前に書いたように、教科書検定にまで野党が政治的圧力をかけるのはいかがなものか。
確かに歴史認識には、残念ながら時の勢いというものがある。いまでこそ自虐史観と認識され、しかも他国の史料が一部は公開され、そのことを多くの国民が明確に知り得るようになった...... [続きを読む]
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靖国刀の刀匠刈谷さんには、靖国刀のドキュメンタリーを撮るということで了解をとったようだ。やはりこういう連中はうそつきなのだ。
投稿: 長澤法長 | 2008年4月11日 (金) 21時42分
長澤さん、コメントありがとうございます。
チャンネル桜でも放送されましたが、刈谷さんご夫婦からは削除のお願いが今でもでており、また国会議員からの話があったから【気持ちが変わったのではない】ことが明らかになりました。
ご指摘のように嘘をついて、取材する時点で映画人として許されるものではないと思います。
刈谷さん談:「映像の」 刀作りの技術的な内容と思っていた。中国との関係があるとは知らず、軽い気持ちで受けた。
投稿: 三井田孝欧 | 2008年4月30日 (水) 07時05分