一般質問、原発財源の活用
またも議会中断?教育現場で廃炉チラシ
一般質問の準備のため、かなり遅くまで資料を整理する。
昨日、今日と「柏崎刈羽原発を廃炉に!」というチラシが、市内某小学校で生徒に配布されたという複数の情報提供があり、現物も確認した。
*画像をクリックすると大きくなります。
配った学校からの言い分としては、
・本来、教職員の組合員に配るべきものを間違って、生徒に配った。
というものであった。組合員数と生徒の数は同じなのであろうか?
原子力発電への賛成、反対は別にしても、学校現場に政治的なチラシを持ち込むこと自体が問題であるうえ、生徒に配布する際に中身を確認しなかったのかという疑問も残る。確認していないようであれば、生徒に配る配布物をチェックする業務上、当たり前のことをしていなかったのであろうか。
ちなみに、このチラシの中身にある集会の主催は、「原発からいのちとふるさとを守る県民の会」となっているものの、問い合わせ先は「新潟県平和運動センター」「柏崎地区労働組合会議」となっている。
新潟県平和運動センター主催の「日本人の歴史認識を考える 2.11 にいがた平和集会」という集会に突撃したことがあったが、異常な雰囲気(いかにも「動員です」「私、日本が嫌いです」など)であり、とても公務員という自覚があるとは思えないものであった。
4時、就寝。
7時、起床。目を醒ますためにも1時間ほど、風呂に入った後、大粒納豆、イカの塩辛、トマトとモッツアレラチーズ、スナップえんどうでご飯2杯の朝食をとる。
9時30分、ソフィアセンターに移動。10時から本会議の一般質問一日目となった。
自治研究会の砂塚議員の一般質問で、今年の市長選の前に会田市長は財政見通しを出すべきではないか、というものがあった。現在のかなり逼迫した財政状況にも関わらず、財政健全化のための計画は11月に出すと会田市長は計画している。つまり、市民への負担を増やすであろう計画を、市長選挙の後にしようという魂胆である。本来であれば、市長選うんぬんは抜きとして、財政健全化の計画は徹夜してでも一気に仕上げて、市民に理解を求めるのが筋であろう。
案の定、答弁はのらりくらり。9月議会で問い質したいと思う。
午前中の2名の質問終了後、議会運営委員会に出席。今回から議会運営委員会のメンバーが一新するため、委員長と副委員長の互選を行った。
また、今月26日の原子力安全・保安院による説明の全員協議会の日程などを審議。
12時30分、「割烹おくい」(電話:0257-24-6486)の弁当で昼食をとる。
今議会は、弁当を食べる控え室がいつもとは違って会派別ではなく、一緒の部屋になっているため、直接、間接を問わず、面白い話もヒョコヒョコでてくる。
13時から議会再開。某議員の一般質問では、原子力財源のない柏崎を目指すといった旨の内容があったが、現実に即実現というのは無理である。
これまで柏崎市に入ってきた原子力発電所にかかわる歳入は以下のようになる。
・昭和53年から平成20年までの累計で2253億円
・ピークは平成17年で単年度で153億円
(柏崎市一般会計予算の34.5%)
うち固定資産税が127億円(平成20年は34億円)
・平成20年度で単年度75億円
(柏崎市一般会計予算の15.4%)
原発停止により9億円の減で基金で対応。
原子力財源を使って、次の財源となる一手(政策)を打つべきであって、それが結果的に原子力財源に依存しない財政状態を作るのである。廃炉にして原子力財源を無くすという考えには、まったく同意できない。
16時過ぎから一般質問。
今回は大きく3点、いつものことながら一問一答形式である。
1 原子力発電所の再稼動と原子力財源の活用について
(1)与党である自民党幹部との意見交換会における市長の原子力発電所にかかわる発言の真意
(2)原子力財源を柏崎市の財政難への貢献という以外に活用する考えをもっているのか否か
(3)原子力発電所の再稼動後の次の一手について
要旨をまとめるとこうなる。
世界は環境技術としての原子力発電に注目が集まっており、いまや建設から運転までできる国はフランスと日本だけである。
中越沖地震を経験した世界一の柏崎刈羽原子力発電所が再稼働することが、世界に日本の技術の高さを見せることになる。
ただし、現在の柏崎市の状況を外から見れば、極端な財政難だから原発再稼働を望んでいる、つまり経済的理由からの再稼働ととられかねない。それは賛成派、反対派にとっても情けないことである。再稼働とセットで次の一手、夢ある政策をだすべきではないか。
先日、柏崎市も補助して、放射線治療装置が刈羽郡病院に導入された。今後、装置自体の生産コストは安くなっていき、大量に作られることが予想されるが、優秀な放射線医療技師を早急に増やすことはできない。
我々の敵は「癌」である。
いまこそ、放射線医療技術者を柏崎で養成するなどの大儀ある政策を提示すべきではないか。それこそ、原子力財源を活用するにふさわしいと思うが、市長の考えは?
会田市長の答弁としては、案の定、のらりくらりと、
・再稼働については安全確認が重要であり、
財政難だから早期の再稼働という話ではない
・放射性医療技師の件については、
<参考意見>として検討する。
いうものであった。原子力発電所との共存共栄は口だけで、実際のプランなどのアイデアは無いことが分かった。
続いての2つ目の質問は
2 市職員の業務遂行における、必要な知識や相談者である市民の立場の認識の不足。そして、再び発生した情報漏えいについて
(1)職員の知識、相談者の市民の立場になることの認識不足により発生したと見られる事案の確認と対策(震災、生活保護等)
(2)再び発生した情報漏えいについての見解と対策
(3)懲戒処分時の職員氏名等の開示について
というもので、冒頭は常識的な業務への姿勢がなっていない事例として、
(A)成人式会場前での「9条の会」パンフレット配布
を阻止しなかったこと
(B)明らかに政治活動をしている「新日本婦人の会」の
「新潟県母親大会」のチラシを小学校、保育園などで配布
<政治活動の証明>自衛隊への反対活動など(pdf形式)
(C)「柏崎刈羽原子力発電所を廃炉にしよう」のチラシを
小学校において生徒に配ったこと
などを話したところ、共産党からは激しい野次、そして社会クラブの矢部議員からは「議事進行」で「発言の撤回」を求めるような発言があり、議会がストップ。
これまでも
など、事あるごとに社会クラブの矢部議員から私へ「発言の撤回」の申し出がでてきた。もうお約束のようになってきており、「三井田の発言はいつも問題になる」というイメージ定着を狙っているのであろう。ただし、今回の矢部議員の発言は、
・成人式では私も配った。
憲法を守れというのが悪いのか。
・学校で廃炉チラシが配られた事実など
本当にあるのか、確認したのか。
【内部事情】
そんなに配ってないはずなのに・・・・と労組系議員、
それに対し教組系T議員のもとには、当該小学校から
報告が入っており、社会クラブ内で意見が違っていた。
・反社会的なことをやっているという
誹謗中傷だ。
と、自分自身が廃炉チラシや「9条の会」パンフレットの配布に関わっていることを明確に露呈してしまっていた。それだけヤバいと思ったのであろう。
「9条の会」が憲法を守るという良い政治活動というのなら、私は「改正」について書かれた「96条の会」でも作って対抗する・・・・これはギャグ。
政治活動をやる場所、やる相手を間違えるな、常識を守れ!という話である。
もちろんのことながら、発言の撤回はせず、質問を続行。
(B)住民基本台帳の情報漏洩(議事録)
またも発生した児童の情報漏洩
今回、教育委員会への質問相手は、民間から選ばれる教育委員長を指名した。教育長は校長経験者ではあるものの、事務方の最高責任者であり、教育委員会のトップは教育委員長である。一般社会の普通の感覚をもてば、いかに今回の事件が異常なものかご理解頂けるものと思っての質問である。
教育委員長からは、謝罪と今後繰り返さない旨の宣言がされた。
生活保護などの市役所職員の窓口業務の重要性、そして専門知識の習得などについては、会田市長お得意ののらりくらり。今回の被害者は裁判の準備中というが、またも我々の血税を使って裁判に応じるのであろうか。
最後は教育委員長に対し、
3 教育現場における人権教育としての北朝鮮による拉致問題の取り扱いについて
(1)人権問題の項目に優劣をつけるわけではないが、とりわけ現在も事態継続中であり、我が柏崎でも発生した北朝鮮による拉致問題を人権問題として、教育現場でより深く取り上げるべきではないか。現状と取り組みについて伺う。
という拉致問題に関する質問である。
先日4月27日「北朝鮮への追加制裁を求める国民大集会」に参加した際、痛切に感じたことを基本に、柏崎市ももっと拉致問題解決を訴える場に積極的に参加し、教育現場でも拉致問題を人権問題として教えるべきだとの提案型の質問。
教育委員長からは、力強い前向きな答弁があったため、今後に期待することで質問を終わりとした。
17時30分、議会終了。そのまま自民党柏崎支部に移動し、市長選関係の打ち合わせを行う。
20時、市内某飲食店で「目玉焼きハンバーグセット」の夕食をとりながら、イベント企画の打ち合わせ。
22時、一旦事務所に戻り、ソファに寝転んだところで、そのまま寝てしまった。
最近のコメント