4時、就寝。
7時、起床。大粒納豆、シラスおろし、目玉焼き、あさりの味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。
8時から10時まで市内で文書などを配布。市役所で所用を済ませたのち、柏崎青年会議所・ECO活動推進委員会で8月9日、10日に実施するECOキャンプの周知文書を米山小学校、上米山小学校、鯨波小学校へ配りに伺う。
12時、公明党・真貝議員、平成会・星野議員と待ち合わせ、星野議員のお店「びすとろHOSHINO」(電話:0257-32-3550)で「鶏のからあげ定食 700円」(ご飯大盛り、カップスープ)で昼食をとる。ご飯をよく食べるためという、チリソースが良い。
両議員とともに、三条市の「三条・燕地域リサーチコア」に移動。
13時30分から「原発活用フォーラム~『地域活性化と原発』~先進県に学ぶ」に出席する。
冒頭は、主催者である新潟大学名誉教授の橋本哲夫先生から、地元である福井県に比べて、新潟県は賛成派の反対派もよく分からないといった旨のご挨拶。
続いて、基調講演として、 「財団法人 若狭湾エネルギー研究センター」専務理事・来馬克美氏による「福井県は原子力とどう共生しているか~福井県の原子力行政とエネルギー研究開発拠点化計画~」 。
福井県庁で原子力に取り組んできた。
14道県に原子力発電所があるが、原子力行政一筋は珍しい。
今日、柏崎刈羽原子力発電所を視察したが、被災にあったのかどうか分からないほど、しっかりしていた。
洞爺湖サミットでも原子力の重要性が再認識された。
1.原子力発電の現状
世界では439期が運転中(2005年12月31日)
2.福井県の原子力~経緯~
約700億Kwh、関西圏の消費電力の1/2、
日本の原子力発電料の約1/4
すべての炉型の初号期が設置(BWR,PWR,ATR,FBR1)
施設設置者は3事業者
廃止 ふげん1基
3.福井県の原子力行政
昭和30年代に地域開発
昭和32年4月 福井県原子力懇談会設立
昭和46年8月 通報連絡や損害賠償に関わる協定を締結
今後も運転中発電所の安全確保の他、核燃料サイクル、
高速増殖炉、敦賀3・4号の創設、新型転換炉の廃止措置
などの課題を抱えている。
4.エネルギー研究開発拠点化計画
福井県を原子力を中心としたエネルギーの総合的な研究開発
拠点地域とする。
a)安全・安心の確保
高経年研究体制党の推進
地域の安全医療システムの整備
陽子線がん治療を中心としたがんの研究治療施設の
整備
平成22年度末に
「福井県陽子線がん治療センター(仮称)」
治療開始予定
b)研究開発機能の強化
「高速増殖炉研究開発センター」
「原子炉廃止措置研究支援センター」
「若狭湾エネルギー研究センターの新たな役割」
(がん治療、野菜品種改良、材料改良)
「関西・中京圏を含めた県内外の大学や研究施設との
連携の促進」
c)人材の育成・交流
県内企業の技術者の技術向上に向けた技術研修の実施
県内大学における原子力・エネルギー教育体制の強化
小学校、中学校、高等学校における原子力・エネルギー
教育の実施
美浜町は教育委員会と協力し、先進的な取り組み。
国際原子力情報・研修センター
国等による海外研修生の受入れ促進
国際企業等の誘致
d)産業の創出・育成
産官学連携による技術移転体制の構築
原子力発電所の資源を活用した新産業の創出
企業誘致の促進
【参考】
もし、柏崎刈羽原子力発電所が全て運転再開した場合、
1年間でCo2は?
・日本国民の年間Co2搬出量(2004年)
約13億トン・・一人あたり約10トン
・柏崎刈羽原子力発電所の発電量(2006年度)
約550億Kwh・・・・7基
原子力発電によるCo2排出量 約22g/Kwh
石油火力によるCo2排出量 約742g/Kwh
→ (742-22)×550÷13=約3%Co2削減
石炭火力と比べるとさらに削減(約4%)
基調講演後、質疑応答の時間が設けられたので、2つの質問をした。
福井県にしては、レベルが低い質問で恐縮であったが、次の内容。
Q.新潟県、特に柏崎市では教職員や市職員自らが反原発活動をしているが、これまでの福井県内での反原発の動きは?
A.今では教員も教育委員会も一緒になって原子力教育をしてくれているが、当初は相手にはしてくれなかった。ここ5年で変わってきており、全面的な原発共存の動き。原子力を排除する時代は超えた。福井県にとっては原子力は必要という共通認識が形成されている。
Q.新潟県予算のなかで原子力財源と明確にわかるものは、一般会計予算の1%である180億円。それゆえ、柏崎刈羽周辺自治体以外からの原子力への理解が少ない場合が多いが、福井県内での各自治体間での合意形成はどうであったか?
A.かなり合意形成はできており、県議会でも、原子力財源への依存度が強いがゆえに毎回議論の場となる。時間が解決してきたと言える。
第2部として、植木組社長の植木義明氏をコーディネーターに、新潟大学名誉教授・橋本哲夫氏、長岡技術科学大学・斉藤秀俊氏、曙産業会長であり元三条市議会議長(4期)である大山治郎氏がパネリストとして、パネルディスカッション「地域活性化と原発」。
橋本哲夫氏
・新潟県民は原子力に関してコップのなかでゴチャゴチャやっており、井の中の蛙ではないか。福井県はトラブルのたびに研究施設を作って来た。
斉藤秀俊氏
・安全、安心の考え方の徹底、人材の育成に関して福井県は進んでいるように感じた。
大山治郎氏
・原子力は必要であり、一市民の立場としても絶対に必要。福井県の取り組みは素晴らしく、工業高校が無くなっていくこの地域にこそ必要な施策ではないか。
橋本哲夫氏
・新潟県を除いて、原子力立地自治体には研究施設などができている。5年間は国が維持費を負担するルールになっているが、新潟県は5年後が分からないとして断っていた経緯がある。新潟県に割り当てられていたであろうお金をみすみす逃がしている。
斉藤秀俊氏
・いまから動いても遅くはない。
安全、安心という学問領域は一般の人に浸透していない。経験則であるが、科学的に裏付けることが重要ではないか。やはり時間がかかるのではないか。
橋本哲夫氏
・教育的な観点からすると、原子力の専門家が少ない。
原子力学会の新潟支部長だったが、新潟県内には会員12名。
福井県は198名。福井県80万人、新潟県240万人という人口比率を考えると、異常。
育成も良いが、一番良いのは専門家の誘致ではないか。
県立大学の案には、原子力専門コースが入っていない。
行政関係者もまた地元マスコミも他の原子力立地自治体は積極的に勉強している。
新潟のマスコミは、反対派の意見は採り上げるが、賛成や原子力の光の話題はほとんど取り上げない。
斉藤秀俊氏
・10年、20年と専門家が育つまで待っていらない状況ではないか。社会人教育をやるべき。ここに原子力技術者育成の鍵があるのでは。これなら数年での人材育成ができる。施設も必ず必要になってくる。放射線と材料は切っても切れない関係である。講師を連れてくるにしろ、魅力的な研究施設が必要になる。
大山治郎氏
・人材もそうであるが、まずはなぜ原子力が必要なのかを産業界も知る必要がある。
また、中国の原子力導入についても、事故が起こった場合に被害を受けるのは日本海側の我々なので、高度な技術を提供する必要があるのではないか。
橋本哲夫氏
・原子力は確実に次世代の日本の主力産業になる。
新潟県は福井県に比べて、優秀な工業が多い。今後、原子力業界に進出した場合には大化けする可能性がある。
斉藤秀俊氏
・原子力業界は安全、安心が優先するため、技術をもっているところが勝つため、中小企業でも活躍できる。大きな仕事をとれる。そのためには人材と出会いの場の確保。
橋本哲夫氏
・企業のマッチングについては、勉強会や講演会を頻繁に開くこと。レベルアップとともに、仕事のやりとりもできることになる。マッチングNPOの設立など面白いではないか。
大山治郎氏
自動車産業も転換が必要であり、いずれは電気自動車にとって変わる。
そのために原子力産業も良いのではないか。
大容量小型バッテリー、水素エネルギーなども新潟県の研究テーマで良いのではないか。
橋本哲夫氏
東京電力と東芝、日立に協力してもらうか、補助金など国に協力してもらうべき。
福井県は次の自助努力の段階になってきている。
新潟県は自助努力できるポテンシャルがあるので、一旦走り出すと強いであろう。
アジア、つまり大陸を相手にした商売ができるのが新潟県。
斉藤秀俊氏
地元に企業を誘致するに関して、人材が一番問題になる。
大学や研究所がいくつあるかは武器になるので、うまく原子力を活用すべきではないか。
橋本哲夫氏
新潟県は農業県であるので、放射線により品種改良した農産物などの研究施設などは良いのではないか。
斉藤秀俊氏
・世界に向けて一番売れる原発は「安全で安心なもの」。実現は難しいが長期スパンで考えて良いのではないか。新潟県産原子炉として世界に売れる可能性もある。
橋本哲夫氏
・県北は安定した地盤があるので、放射性廃棄物の技術の試験なども良いのではないか。
パネルディスカッション後、聴講者からの質疑応答が続いていたが、時間もあるため16時過ぎに会場を後にした。
柏崎市内に戻り、19時過ぎまで選挙に関する市内まわり。選挙事務所に顔をだしたのち、そのまま再度、21時過ぎまで市内まわり。
自宅に戻り、岩手の牛肉の切り落としを使った「肉じゃが」、納豆汁などで夕食をとっていたところ、昨年、中越沖地震で支援に来てくれた若い自衛官T君から電話があった。
T君は中越沖地震発生の7月16日生まれで、その意味もさることながら、柏崎の市民に心から感謝されたことにも感動し、柏崎での支援活動は一生の思い出になったという。
レンジャー訓練も終えたそうなので、車の免許を取ったら、柏崎に来てほしいと電話を終えた。
22時過ぎに事務所に来客。
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