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2009年2月22日 (日)

教育の秋田、その底力の秘密

 2時、就寝。

 9時、起床。いつもより多く寝たためか、体が軽い。

 10時、大粒納豆、揚げ春巻き、大根サラダ、野菜ジュースでご飯2杯の朝食をとる。

 食後、愛車で長岡市に移動。

 12時過ぎから長岡駅近くの某店にて、東京都内在住のフリーライターである某氏とミートソーススパゲティ、バナナジュースを飲みつつ、出版に関する打ち合わせ。

 14時、柏崎市内に戻り、某町内会長をはじめ、陳情や苦情をお聞きするため、市内をまわる。

 17時、事務所に戻り、事務仕事。会社の仕事も溜まっており、インドに行った一週間に溜めた仕事がボディーブローのように効いてきている。

 19時、来客。柏崎市内の色々な政治の動きなど、普段聞けないような内容を多々お聞きすることができた。

Cimg1386  22時近くにやっと夕食。
 ひきわり納豆、甘塩鮭、自家製クルトンを入れた水菜とトマトのサラダ、卵豆腐、ビール500ml3缶をとる。
 暖房で乾燥した室内にいた時間が長かったためか、ビールがグイグイと入っていった。

 最近、秋田県の学力がなぜ高いか、テレビなどマスコミで特集されることが多い。
 その要因として、多くの識者が様々な分析がなされているなか、一番分かりやすく、そして我が新潟県、いや柏崎市もこうあるべきではないか、と思った記事が以下であった。


平成21年2月2日『産経新聞』

教育の秋田、その底力の秘密

 国際教養大学理事長・学長 中嶋嶺雄

学力テストだけじゃない

 秋田の教育がいま、全国的に注目されている。その第1の要因は、昨年、一昨年と小中学校の全国学力テストで秋田がトップに立ったことであった。当初は半信半疑であった人びとも、2年連続トップになったことで、「なぜ秋田が」と真面目に問うようになった。東京の山手線には「秋田に学べ」という進学塾の広告が出たほどである。
 第2は、寺田典城県知事がこの全国学力テストの市町村別成績を公表し、一石を投じたからである。学力テストの市町村別結果については、文部科学省が公表しない方針を打ち出し、自治体の各レベルの教育委員会もそれに従っている。寺田知事の決断は、そのような国家統制への地方からの挑戦にほかならない。県内では藤里町など一部町村が反発して学力テストへの不参加をいったんは表明するなど、さらに論議を呼んだ。
 第3は、PRめいて恐縮だが、開学5年目の国際教養大学の評価が、先日の大学入試センター試験の点数などでも再上昇し、この秋田の地に日本はもちろん海外からも優秀な学生がつめかけていることである。ある大手予備校が最近発表した入試難易度予想データによれば、本学のC日程(センター試験の成績と英語小論文)で合格ボーダーラインに達するにはセンター試験の93%の得点が必要となっている。これは実に、東京大学(理IIIを除く)の92%を上回っていた。
 ここまで書いて、秋田の子どもたちは体力テストでも全国トップクラスと報じられた。「教育の秋田」にはいま、大きな注目が集まる。

「田舎」の方が成績優秀

 まず第1の全国学力テストでの連続トップの好成績については、県内でもさまざまな検証がなされている。
 好結果を生んだ要因の一つとして、家庭がしっかりしていることが挙げられた。朝食、夕食を両親や家族とともに規則正しくとる。それは学童・生徒の精神や情緒の安定につながっていると指摘された。家庭の在り方がいかに重要かがわかるであろう。
 秋田の子どもたちは塾に通う率がきわめて低い。しかしその分、家庭で予習・復習する。テレビを見る時間も少ない。さらに秋田市の有名な「竿灯(かんとう)まつり」にも見られるように、子どもたちが地域社会で役割を演じていて、田舎に行けば行くほど鎮守の祭りにも多く加わっている。つまり今日の日本社会が失いつつある古き良き伝統が生き、保守されているのだ。
 そこで第2点、市町村別の学力テストの成績を知事が公表するに至った所以(ゆえん)に移ろう。同じ秋田県内でももちろんテスト成績にはばらつきがある。だが、ハタハタ漁の八峰町や秋田杉の里の上小阿仁村、西馬音内(にしもない)の盆踊りの羽後町といった人口の少ない田舎の方が、秋田市など都市部よりも成績が良いという、大いに考えるべき結果が含まれていたのである。
 ここには、日本社会の現状を見る上での重要な課題が潜んでいるように思う。
 そもそも、学力テストの詳しい結果を公表すべきでないという文科省方針は根本的に誤っている、と私は思う。それが序列化につながるとか、競争をあおるといった理由づけもおかしい。これでは「ゆとり教育」から脱却するという最近の方針転換がどこまで本気なのかと疑いたくなる。

大学教育にも知事の支援

 教育においては、能力や成績に応じた対応がぜひとも必要なのである。運動会で等級を避けたり、成績表の相対評価を避ける「平等主義」の悪弊からは、速やかに脱しなければならない。他の都道府県教委も日教組も結果公表には文科省と同一歩調をとっている。そのような「一貫性教育ギルド社会」から脱しない限り、わが国の教育再生はできないのではないか。
 第3の国際教養大学に関しては、私が責任を負う公立大学法人であり、詳細な言及は避けたい。しかし本学の開設自体が秋田県議会での、つまり寺田県政の重大課題なのであった。それだけに私たちは、これまでの日本の大学にはない個性を求めた。
 すべての授業、学内の会議を英語で行う。全学生が1年間の海外留学で1学年分の単位を取得し、単位の互換を可能とするカリキュラムと、そのための国際コードを設けた。教職員の教育力、とくに英語力を高め、海外からの留学生はもちろん日本人学生の勉学意欲を引き上げる。新入生は全員が寮生活で、図書館は24時間開いている。
 さらに「8月に卒業、9月に入学」といった世界の実情に合わせたグローバル水準の大学にしたことが大きかったと考える。これが、秋田という一地方で、最も先端的な高等教育を可能にしているといえるのかもしれない。

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コメント

仕事の関係で宮城県仙台市に5年間ほど住んでいましたが、
仙台でも秋田のレベルの高さというのは酒の席でも よく
話題になっていました。

 秋田がすごいのは、学業面だけではありません。
たとえば秋田県立秋田高校といえば東北を代表する
名門進学校なのですが、甲子園にも何度も出場しています。
他の大館鳳凰高校や横手高校なども高い水準で文武両道を
達成しています。

 ここ何年間かは初戦敗退が続いていますが、甲子園では
かっては弱いと言われる東北勢のなかで秋田代表だけが
孤軍奮闘することが多かったです。
昭和59年の夏は雑草軍団と呼ばれた金足農業がベスト4
まで進出。準決勝では、あの桑田、清原のいた
優勝候補のPL学園相手に大善戦、最後は桑田の逆転2ランで
力尽きましたが、そのひたむきな戦いぶりは伝説です。平成元年
の夏には秋田経法大付属高校が1年生の中川投手の活躍で
ベスト4まで進みました。正直言って、甲子園ではなかなか
勝てない新潟県出身の自分にはうらやましかったです。

 他にも、ラグビーの秋田工業、サッカーの秋田商業、
ボートの本荘高校、そして何度も全国優勝をしている
能代工業バスケットボール部、地方の県がよくこれだけ
やるものだと驚くばかりです。

 吹奏楽では全国大会への出場校は東北大会からは3校なのですが、
秋田南、花輪、仁賀保の秋田3高で独占したことがあるほど秋田の
レベルは高いです。特に秋田南高校は全日本吹奏楽コンクール5年
連続金賞で特別演奏をしたこともあり、吹奏楽の世界では本当に
有名です。

 同じ雪国として、どうやったら学業面やスポーツ面において実績
を出すか、三井田さんが言うように秋田県に学ぶべきことは多い
と思います。

 ノンマルトの使者さん、コメント及び貴重な情報ありがとうございます。
 今後も同じ雪国として、秋田県の教育に注視し、柏崎市の教育に反映できるよう研究していきたいと思います。

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