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2009年3月16日 (月)

柏崎市BDF事業の不安定さ
家庭ごみ有料化の実行時期

 3時過ぎ、仕事の区切りがついたので、就寝しようとするも結局、WBC(ワールドベースボールクラシック)が気になり、6時に就寝。

 9時、起床。大粒納豆、目玉焼き、大根ともやしのサラダ(しそドレッシング)でご飯2杯の朝食をとる。

 食後、会社関係の問い合わせやアタチュルク像の問題に関わる事実確認などの電話が相次ぎ、市役所に移動できず。
 アタチュルク像の件に関しては、多くの方から「外務省と柏崎市との話し合いはどうなっているのか?」という問いかけであった。

 11時、総務常任委員会を傍聴するため、1時間遅れで市役所に移動。総務常任委員会に付託された案件のなかには、問題となるものが多く、市長与党議員も多くが傍聴出席していた。

Cimg1530  午前中の質疑応答の目玉は、市民生活部への予算編成方針の問い質しであった。
 平成21年度予算の特徴として、コミニティセンターや町内会への助成(補助金、人件費)などを削りながらも、見た目が良いような電気自動車のリースや真のバイオマスタウン構想になっていないBDFなどに数千万単位の予算をかけている。
 無理して電気自動車に今変える必要があるのか(実証試験として無償貸与を受けているところもある)、公道ではなく、市の施設内で使うフォークリフトたった1台に使うためのBDFなど、市民生活部としての本分はどうなっているのか、というのが議会側の問いかけである。
 答弁としては、やはり財政難をあげ、3年以内に何とかしたいという程度であった。

 12時、休憩となったため、一度事務所に戻り、会社関係の仕事や支払いなどを行う。
 昼休み中に申し訳ない感じであったが、かつて新潟日報紙上に連載されていた「県民聞き書き帳」について問い合わせる。回答は後日とのことであった。
 昼食をとる暇がないため、「カロリーメイト チーズ味」一箱とグレープフルーツジュース、低脂肪乳を飲む。

 13時から再度、総務常任委員会の傍聴。
 コミニティセンターの5時間主事、8時間主事の人件費一律3%カットの話から、家庭ごみ有料化についてに移った。
 家庭ごみ有料化については、平成18年6月議会で1リットルあたり1.8円案が浮上、しかし議会内の反対の雰囲気(市長与党である社会クラブなど)があり、会田市長はいきなり議案を撤回して1.4円に変更


平成18年8月22日『新潟日報』

 憶測呼ぶ方針転換
 柏崎市 ごみ手数料引き下げへ
 市長2期目意識?

 柏崎市が2007年度実施予定の家庭ごみ処理有料化をめぐり、会田洋市長が先月、処理手数料の当初案からの引き下げ方針を示したことで「市長が次期市長選(08年秋)を考え、支持基盤に配慮した」との観測が広がっている。市議会六月定例会の一般質問で市長与党会派の議員らが有料化に慎重姿勢を求めたことが、見直しの契機となったためだ。市長は「議会論議を受け、低所得者層に配慮した結果」と説明し、次期選挙とのかかわりは否定している。

 「安い料金設定ではごみの減量効果が生まれない」「(有料化は)遅きに失した」。六月定例会一般質問。五氏から家庭ごみ処理有料化の考え方を問われた会田市長はごみ減量推進の必要性を強調し、07年4月からの有料化実施へ固い決意を見せた。
 ところが、わずか一カ月後の7月19日に行われた市議への市政報告会で市長は譲歩する。この席で、市長は当初案で一リットル当たり1.8円に設定したごみ指定袋の料金を1.4円にする負担軽減案を提示。見直し案の市民への説明が必要なため、議会提案も当初の9月から12月に遅らせるとし、有料化スケジュールは繰り延べになった。
 「五人もの議員が質問したことは重い。低所得者に配慮し、もう少し丁寧に市民の理解を得る必要があると感じた」。会田市長は見直しの理由をこう説明する。
 しかし一般質問で取り上げた五氏のうち三氏が、市長与党または市長に近いとされる会派だったため、市長野党の保守系市議や市幹部は「二期目を意識して支持基盤に配慮したのだろう」とみる。保守系市議の一人は「身内から火の手が上がり、急きょ変更したとしか考えられない」と語る。
 市長の政治姿勢に一定の理解を示してきたある市議は有料化の是非とは別に、「市長は低い料金では減量化につながらないと言っていたのに、手数料を引き下げた。肝心かなめのところを簡単に変えては基本姿勢を問われる」と指摘する。
 これに対して会田市長は「選挙を考えるならむしろ有料化しない方がいい」と反論。自らの姿勢に関しては「有料化実施ではぶれていない。環境面からごみの減量が必要で、そのために(手数料の設定は)ある程度負担感があった方がいいという考えも変わらない」と強調する。
 同市長は04年11月の市長選で保守系候補二氏との激戦を制して初当選した。保守分裂が勝利の要因でもあっただけに次期選挙で再選を果たすには支持基盤の強化が不可欠。こうした事情を背景に「ごみ問題で対応を誤れば後々影響が大きい」と危倶する声があるのも事実だ。
 そうした中での手数料引き下げに、市長派の市議は「会田市長は市民や議会の声を聞き、変えるべきところは変えるという柔軟な姿勢だ」と話している。


 議会承認もとっていないまま、市内各所での市民相手の説明会を続け、平成18年12月議会で

A)市長側提案の1リットルあたり1.4円案

B)保守系議員で提案した1リットルあたり1円かつ広告収入も得て、その財源を活用する案

の双方の案が賛成少数で否決されたものである。

 柏崎市のごみ資源化率は、

平成16年度 17.5%
平成17年度 16.8%
平成18年度 17.8%
平成19年度 13.0%

 毎年、ほぼ変わらず横ばいで、目標を平成27年で資源化率を25%と設定している。市民一人あたりの年間あたりのごみ排出量は、
 
平成16年度
柏崎1111g 県内平均1332g 全国1149g
平成17年度
柏崎1038g 県内平均1137g 全国1131g
平成18年度
柏崎1347g 県内平均1255g 全国1115g
平成19年度
 統計がでていないため、柏崎のみ1460g

 家庭ごみの有料化をやっていない自治体で一人あたり700gを切るところもある。
 中越沖地震からの復興もままならない時期であり、かつ経済不況のこの時期に、なぜ実施するのか、という声もある。有料化の前にやるべき、ごみ減量化もあろう。
 答弁は、

 「平成19年9月議会で提案したかったが、中越沖地震があったため、今回の提案になった」

という。なぜ今なのか?には答えていない。
 委員会の場には、市長が出席しないため、ここまでとなったが、どうも釈然としない審査であった。 

 ちなみに、家庭ごみ有料化にあたっては、剪定枝など無料回収するが、腐葉土にする処理作業は長岡市で行っており、剪定枝処理委託料288.2万円、収集については剪定枝収集委託料295.4万円が発生している。
 結局は、環境に配慮といいながら、輸送のための油(ガソリン等)は使うのである。
 本当の環境対策なら、柏崎市内での完結を目指すべきものではないか。

 15時5分から15時20分まで休憩。

 会田市長の環境対策の目玉と言われる木質ペレットについても質疑が続き、どこで加工する予定なのかと問えば、

 「木質ペレットは市内の業者に販売者はいるが、製造者は十日町市などになっており、市内での製造はしていない。夢の森公園で実験しているだけ。」

 低炭素社会を目指すというわりには、この事業も柏崎市内ではやっていない。

 いよいよ問題のBDF(バイオディーゼル燃料)事業についての質疑となった。

Q.BDFの製造はどこの会社がやっているのか。廃食油1リットル1円で売却では逆有償になるのではないか。今年はバイマスタウン構想ではなく、バイオマス構想になっている。本当に自分たちのまち(タウン)の事業として考えているか。
090316_bdfA.平成19年のBDF事業は市としても契約の杜撰さがあり、平成20年の委員会で謝罪したところで、申し訳なく思っている。
 廃食油回収の事業分担は資料の通りになっており、今年は新潟スーパー産業を収集運搬(月に一回の回収)をやってもらうつもりである。
BDF業者は、長岡市の伊丹自動車にお願いしており、1リットル1円で買い取ってもらっている。

「BDFイメージ図」(pdf形式)

Q.バイオマスタウン構想の本来の姿になっていないのではないか。
A.最終的に省令がでて、自分のところ(市役所職員直営)でBDFと軽油の攪拌ができなくなった。BDFについては、なかなか混合に関する部分が厳しく、B5を普及させようという経産省の戦略があった。結局、いまは公道を走れる状況にない。BDFについても市内の業者はでてきていない。

Q.当初、BDFは市内業者でやるという話ではなかったのか。
A.市内の業者、当初予定していた方はもうやらない、だろうと思う。市内に試験をしている業者がいるのは事実。

Q.伊丹自動車がクリーンセンターから回収する場合の運送費はどうなっているのか。
A.伊丹自動車持ちになっている。

Q.クリーンセンターは中間貯蔵しているのではないか。許可はあるのか。また現在、BDFはいくらで購入しているのか。
A.1リットル80円でBDFを購入している。クリーンセンターは廃棄物(廃食油)を置いた瞬間に有価物として、扱っているので、中間貯蔵にはならないと認識している。
 
Q.クリーンセンターに置いた瞬間に有価物になるとは思えないが、どうなのか。
A.新潟県長岡環境センターに確認とったところ問題ないと言われた。

Q.クリーンセンターからの回収は誰がやっているのか。実際には、廃食油が貯まっている状態になっているにも関わらず、中間貯蔵にはならないのか。
A.伊丹自動車が直接クリーンセンターに回収にきている。中間貯蔵にあたるかどうかは再度確認する。

Q.新年度、バイオマスタウン構想自体を見直すという発言が市長からも環境政策課長かもあったが、何をどう見直すのか。また、平成18年にだされたバイオマスタウン構想には、協同組合ニューエネルギーリサーチが平成22年までにBDFを実用化することになっているが、現在も関わっているのか。
A.技術的なもの、法整備も含めた変更点を反映するために見直す。いまの段階ではニューエネルギーリサーチがBDFをやらないと聞いている。

Q.BDF事業自体がおかしくなってきているのではないか。先般も田尻地区で、BDFは柏崎市の重点政策だからという理由をつけ、農業集落排水にいきなりBDF製造の過程ででる廃棄物を流そうとして事件があったばかりではないか。こういった事は違法ではないのか。
A.田尻地区の事件は、現地を確認したが、まだ配管をつなげる前であった。

Q.まだ配管をつなげていなかっただけで、違法行為には変わりないではないか。当局からも厳しい指導を受けたのではないのか。いくら会田市長の肝いり事業だからといって、こんな事をのさばらすのか。
A.違法行為については、毅然たる態度をとりたい。

081206_700  ここで質問した田尻地区での事件というのは、柏崎市内でBDFを製造しようとし、その際にでる廃棄物(エマルジョンやグリセリン)を直接、下水(田尻の該当地区は農業集落排水)に接続しようとしたもので、もちろんの事ながら違法行為である。
 当事者が柏崎市長肝いりの事業であると弁明したため、規制当局の関係者からは

 「柏崎市は何やってるんだっ!」

とかなりの指導を受けたもので、現地には警察も入った事件。
 こういった事が柏崎市内で起こっているのである。

 答弁にも埒があかず、18時になったところで、委員会メンバーには申し訳なかったが、退席させてもらった。

Cimg1536 18時30分からえんま通り商店街の振興会事務所で、えんま通り再建計画についての勉強会に出席。
 中小企業庁による戦略的中心市街地商業等活性化支援事業費補助金について、山口市内の商店街まちづくり再生計画を事例として、その手法などを勉強させてもらった。

 20時に申し訳なくも中座させてもらい、某町内会長宅に移動し、道路に関する陳情を受ける。県道にかかわる部分であったため、議会終了後の対応にさせてもらった。

Cimg1569 20時30分過ぎ、遅刻してしまったが、「味菜」(電話:0257-23-0707)に移動し、柏崎市倫理法人会の役員会に出席する。
 生ビールを飲みつつ、刺身、もつ煮込みなどを食べ、シメはうどんをもつ煮込みに入れた、「煮込みうどん」。
 会員拡大や今後の経営者モーニングセミナーの運営などについて話合う。

 23時、帰宅。

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