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2009年10月21日 (水)

総務常任委員会視察1日目
浜岡原子力発電所、御前崎市

 出張のために何とかキリの良いところで仕事を終えようとし、やっと4時に就寝。

 7時、起床。急いでシャワーを浴びたのち、柏崎駅に移動する。
 本日から3日間、総務常任委員会としての行政視察である。

Cimg1403  7時46分発の「くびき野1号」で長岡駅に移動し、8時21分の「MAXとき310号」で東京駅に向かう。途中、自宅から持ってきたシラスと麹漬納豆を具にした新米のおにぎり2個で朝食をとる。

 10時3分発の「ひかり467号」で静岡駅に移動し、11時27分発の「こだま645号」で掛川駅に向かう。

Cimg1408  掛川駅に到着したところで、「割烹やまと」(電話:0537-23-6277)で昼食をとる。せっかくの静岡県ということで、「国産うなぎ蒲焼きセット 2100円」を注文。マグロとサーモンの刺身、野菜サラダ、大豆の煮物、シラス、漬物、味噌汁、ご飯、そしてタレたっぷりの鰻の蒲焼という内容。ちょっと味が濃い目だったため、最後の方は刺身についてきた山葵と鰻をご飯にのせ、ご当地自慢のお茶を注いで、鰻茶漬けにしてかっこんだ。

 タクシーにて宿泊先の「掛川ターミナルホテル」(電話:0537-24-7211)に寄り、大きな荷物を置いてから、中部電力・浜岡原子力発電所に移動する。

Cimg1413  13時30分から中部電力・浜岡原子力発電所の視察。
 約1時間、お話を聞いたのち、ABWRである5号機の原子炉、タービン、中央制御室ギャラリースペースをまわった。セキュリティの関係上、写真は撮れず、説明内容は以下の通り。

Cimg1410・供給区域の人口 約1600万人
・契約口数 1046万口
・中部電力の原子力発電の割合は17%・
・立地地元は、掛川市、菊川市、牧之原市、御前崎市で約25万人。
・従業者は地元4市で1908名(67%)、4市以外の静岡県内497名(17%)、県外444名(16%)
・海水の取り入れは沖合から。
・浜岡1号機、2号機は廃止措置準備中。3号機は調整運転中、4号機は通常運転。ABWRである5号機は点検停止中。
・耐震性について、想定東海地震(M8.0)よりも大きい安政東海地震(M8.4)に余裕をみたM8.5に対しての耐震安全性を確保している。耐震余裕度向上工事は1000ガルを目標値としている。
・耐震サポートの追加、構内道路の補強、自主防災組織の設置、モニタリングポストの増強を行っている。
・今後、1号機、2号機運転終了に伴い、リプレースとしてで電気出力140万kw級の6号機を建設する意向。平成30年代前半の運転開始が目標。
・1号機、2号機の廃止措置については
1)解体工事準備期間
  燃料の搬出・譲渡、汚染状況の調査・検討、系統除染、管理区域外の汚染のない設備・機器の解体撤去
2)原子炉領域周辺設備解体撤去期間
  原子炉領域周辺設備の解体撤去、安全貯蔵、解体放射性廃棄物処理装置の設置
3)原子炉領域解体撤去期間
  原子炉領域などの解体撤去
4)建屋等解体撤去期間
  建屋内の放射性物質の除去
  建屋の解体撤去
・6号機に係わる調査を実施中
・使用済核燃料乾式貯蔵施設(貯蔵容量約700トン、・ウラン:燃料集合体で約4000本)の建設計画があり、平成28年度の使用開始を目標としている。現在は地質調査を行っている。
・プルサーマル計画については、平成21年5月18日に4号機に搬入が終わり、平成22年度の実施に向けて準備をしている。
・2号機の評価を行い、高経年化に関する技術評価をしている。
1)現在実施している保全活動を継続していくことで、大部分の機器・構造物については健全性が確保されることを確認
2)一部の機器については、点検等を追加する項目が抽出され、これらを10年間の長期保全計画としてとりまとめ。
3)今後の保全活動の中で、この長期保全計画を適切に実施し、長期保全計画に基づく点検などが確実に実施されていることを、今後の定期点検で確認するとともに、10年をこえない期間で再評価する。

 視察終了後、中部電力さんのマイクロバスで御前崎市役所に送って頂く。

Cimg1414  15時45分から御前崎市の原子力発電所の高経年化対策、廃炉の対策と関連税収についての視察。
 冒頭、議会を代表して大澤満副議長からご挨拶頂いたのち、原子力対策室長、防災課長から以下のような説明あり、質疑応答を行った。

・人口の推移
 浜岡町の人口は1号機が始まった昭和46年から増加に転じ、平成7年から23000人。合併前の平成15年には24037人。平成16年4月1日の合併時の御前崎市の人口は36909人。その後は微増し、平成21年9月30日現在では36452人。
・一般会計・財政力指数の推移
 発電所の候補地になった当時の浜岡町の財政力指数は0.35。1号機の運転が始まった翌年の昭和52年度には財政力指数は
1.02。昭和53年度のみ0.88であるが、その後は1.3以上を維持している。
・これまでの電源三方交付金により、浜岡原子力発電所1号機から5号機の建設に伴い、総額205億円の電源立地促進対策交付金が交付された。
*道路改良、上水道受水タンク、はまおかケーブルテレビ、市民プール、排水路、市立図書館、市立御前崎総合病院、保育所、河川保全、消防用ポンプ、カントリーエレベーター
・1号機、2号機の廃炉は、処分先が決まってから着手するよう中部電力に要望している。
・固定資産税の大部分が中部電力によるもの。平均で、28年間の平均27.8%。
・原子力発電所による税収の落ち込みは毎年約5億円。
・廃炉によるものは毎年1億円落ちていくと財務課で試算している。

Cimg1415Q.廃炉の経緯は。
A.中部電力の経営判断であり、東海地震に対する耐震工事を行うとした場合、1号機、2号機は対応するために莫大な費用と時間がかかるとしたため。しかし、 昨年12月22日の廃炉発表は市としては、晴天の霹靂であった。

Q.廃炉後の固定資産税の算出などはどうなっているのか。
A.建物は変わらないが、発電に係わらない部分は除却となる。最初は約1億円、その後は毎年数千万単位で税収が落ちていく。

Q.財政力指数が1を超えているが、今後の見通しは。
A.廃炉の交付金は一気に落ちた。共生交付金は5年間で25億円の予定であり、静岡県に交付され、そのうち17億が御前崎市に交付予定であった。しかし、廃炉により本来、平成20年から25年までであったが、結果的に1年間。その補てんを中部電力に要請している。平成20年度には2億円を使ってため、地元4市で国にも交渉している。

Cimg1417  質疑応答ののち、議場を見せてもらった。
 御前崎市議会は定数20名を16名に減らしている。これが当たり前であり、法定上限いっぱいの市議会というのは、全国でも少なく、柏崎市議会がいかに遅れているかの証左でもあろう。
 また議場にはしっかりと市旗と国旗が掲揚されていた。

 視察を終え、ご丁寧にも御前崎市役所の方から車で送って頂き、18時過ぎにホテルに戻る。

Cimg1418  18時30分、ホテル近くのグループ直営「日本海 庄や 掛川店」 (電話:0537-24-7791)に入り、夕食を兼ねた懇親会。
 静岡県にきてまで、何故日本海料理のチェーン店に入って飲み食いなのか疑問を生じる選択であったが、総務常任委員会+事務局の9名であるため仕方がない。
 ダチョウ肉や揚げ物、チーズなどで生ビール7杯を飲み、その後二次会として、カラオケボックス。

 23時過ぎ、ホテルに戻る。

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