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2009年10月22日 (木)

総務常任委員会視察2日目
愛知県一宮市

 3時、就寝。

Cimg1421  8時、起床。250円の朝弁当が部屋に届いたので、起きがけに朝食をとる。
 内容は、やはり値段相応のもので、ご飯の味たるや惨憺たるものであり、真っ赤な安いウインナーも、「そうかそうだったな」の味わいであった。

 8時50分、ホテルロビーにて集合し、掛川駅に向かう。

 9時13分発の「こだま635号」で浜松駅、9時38分の「ひかり463号」に乗り換え名古屋駅へ向かう。

Cimg1423  10時20分、名古屋駅から尾張一宮駅に到着。
 早速、一宮市役所の議会事務局の方から出迎えで頂き、マイクロバスで一宮市三岸節子記念美術館に移動する。
 一宮市出身の画家・三岸節子氏の作品を収蔵しており、平成10年11月に開館され、建設費は16億円。
 三岸節子氏の夫である三岸好太郎氏の美術館も北海道札幌市にあり、夫婦で美術館ができたのは三岸夫妻と奥田元宋・小由女夫妻だけ。
Cimg1425  生家の跡地で建設され、屋根は地元の主力産業であった毛織物の工場を模したのこぎり屋根になっている。学芸員の方にご説明いただきながら、土蔵を生かした展示室や自然光を取り入れる屋根など、かなり参考になるところを見せて頂いた。
 気に入った絵のポストカードを2枚購入。

Cimg1426  12時、一宮市役所近くの「ぎんなべ」(電話:0586-47-7601)にて昼食をとる。「ステーキ定食 1200円」で内容は、ご飯、赤だしの味噌汁、漬物、茶碗蒸し、野菜の酢の物、漬物、杏仁豆腐のキウイソースがけとなっていたが、ご飯が少なく、おかわりは有料とのことで、我慢する。

Cimg1429 徒歩で一宮市役所に移動し、13時から視察。
 目的は、市民が選ぶ市民活動支援制度について(制度創設の背景と制度の概要、応募状況、審査、団体の活動状況等)である。
 説明の内容は以下の通り。
 説明者:地域ふれあい課

Cimg1433<支援制度創設に至った経緯>
・より多くの市民活動団体へより充実した活動を行ってもらうよう資金支援事業を創設したが、財源の問題もあり、より効果的は手法を模索していた。
・審査員による一次書類審査及び第二次プレゼンテーション審査による選考という流れであったため、これまで市民に実態がなかなか周知されなかった。
・現市長の選挙公約で市民活動支援を予算の1%支援制度があった。

Cimg1427_2<創設までの流れ>
・平成19年6月に実施した市政アンケートにおいて、市民活動に参加したことがないという回答が73.2%であり、同年8月から「市民が選ぶ市民活動支援制度検討会」を設置。すでに実施している千葉県市川市の1%支援制度を研究し、平成20年2月に条例案についてパブリックコメントを募集しt。賛否両論46件の意見もあり、同年6月に「一宮市民が選ぶ市民活動に対する支援に関する条例」が制定された。

Cimg1430<制度の概要>
・ハンガリーのパーセンテージ法。所得税の申告の際、所得税の1%を支援する団体に支給
する。
・千葉県市川市を参考にしているが、違う点は投票権利。個人市民税の納税状況、金額には関係なく、18歳以上の一宮市民が平等に投票する権利を有する。そして、その投票により、市民活動団体への支援金が決定する。
・支援対象は市民による自主的かつ営利を目的としない社会貢献的な活動を行う団体で、主として一宮市民を対象にした事業。
・報償金、旅費、需用費、役務費及び使用料並びに備品費、人件費及び賃借料のち、一定の要件を満たすもの。ただし、申請事業に係る対象経費の2/3に相当する金額。
・一人当たりの支援額は、毎年6月1日時点の一宮市民の個人市民税額の1%相当額を同日現在の18歳以上の市民の数で除した金額。平成20年度は658円、平成21年度は645円。
・支援したい団体を3団体まで選ぶことができ、2団体は1/2、3団体は1/3ずつそれぞれに支援される。
・投票方法は、市内窓口に持参するか、郵送、ファクシミリ、インターネットがある。概ね10名以上の集会になれば、職員で出向き説明をする。
・市民活動支援基金も設置しており、特定の団体を指定する代わりに基金への積み立ても選択できる。
・平成20年度は、申請団体70、申請額2923万円。団体選択での投票者3万757人、基金選択した投票者は217人。投票結果による支援金総額2037万円。

<課題>
・より多くの市民に周知することが難しく、町内会への回覧やインターネットでの専門サイト、職員が出向いての説明、申請団体による公開プレゼンテーション(1団体3分)で行っている。制度の概要説明や団体紹介冊子は、全戸配布。
→この制度を育て、守ろうという市民団体もでてきた。年5~6回、申請方法や報告書の書き方などの研修会を実施している。
・投票率が10%程度であること。先進地である千葉県市川市も初年度は3%。

Q.人気の高かった団体は?
A.投票で
  尾北パトロール隊
  浅井町まつり実行委員会
  瀬部臼台まつり実行委員会

Q.初年度の実施であるが、手応えはどうか。
A.実施前の議会の委員会では6%の投票率を言ってきたが、10%あったのは良かった。申請団体もまだ様子見をしているところがあり、今後に期待している。

Q.地縁団体の得票が多いのは、団体の活動内容ではなく、地縁関係の方が強いことを意味するが、今後もそのままでいくのか。
A.町内会単位では申請できないようにして、広域性をもたせている。市全体の利益につながる事業が評価されるという目的にはまだ達していないが、各市民団体の活動ピーアールの場とも考えている。

Q.基金は今後どうするのか。
A.市民参加の投票行為を生かすために、創設した。基金使用のルールは今後の検討であるが、広く市民活動に充てる予定。市民活動支援センターの運営なども検討している。

Q.本来、NPO法人は自活することを目的として認可されているはずだが、こういった支援制度の対象にすることに議論はあったか。
A.確かにそういった議論はあり、結果的に辞退する事例があった。今後、一宮市内のNPOの規模がどうなっていくのか、財政支援が必要なのかを見ていく。助成金制度と違うのは、市民団体活動のピーアールになること。

<一宮市市民活動支援センター>
 ボランティアスタッフが常駐し、支援をしており、情報交換の場、ミーティングルームの提供なども行っている。
*休館のため、現地視察なし
 平成14年度に学識経験者や市民活動実践者、市職員による「市民活動推進のためのワークショップ」を8回開催し、そのなかから必要性が叫ばれ、平成16年7月に開設。
 印刷機、コピー機、プリンターの利用は有料だが、ほかは無料であり、登録団体は平成21年3月31日時点で362団体で、人材登録は27人。市内のNPO法人数は55法人(県認証48、内閣府認証7)。
 一宮市民活動情報サイトも運営している。

Cimg1431 本来の視察目的にはなかったが、せっかくなので議場も見せてもらった。
 一宮市は38万人の人口があり、議員定数は44で次回の選挙では40に落とすという。会派数は7。
 議場に国旗と市旗は掲揚されていなかった。

Cimg1435  続いて愛知、岐阜、三重の三県にまたがる日本最大の国営公園である国営木曽三川公園の<三派川地区センター>に国営木曽三河公園にマイクロバスで移動。
 ここには一宮市の「いちのみや」にちなんで138mのツインアーチが建設されている。総工費は46.5億円で、タワー本体への来場者は毎年約16万人。夜には翌日の天気予報を反映したライトアップされ、晴れにはオレンジ・ピンク、くもりはグリーン・レモンイエロー、雨だとパープル・ブルーとなる。
 せっかくなので、100mの地点にある展望室にあがらせてもらった。
 この夏は実物大ガンダムが話題になったが、ウルトラマンがこの半分の大きさだと思うと、実物大ウルトラマンは無理ではないか、との訳の分からない感想をもった。

Cimg1439  最後に一宮市立玉堂記念木曽川図書館を視察させてもらう。
 日本画の巨匠・川合玉堂は旧木曽川町出身であり、この図書館には常設展示がある。
 3階の常設展示、屋上和式庭園などを見せてもらったが、図書館としての機能もさることながら、一流のものを小さいうちに見せる教育の点においても素晴らしい取り組みと感じた。
 川合玉堂の美術館は、晩年を過ごした東京都青梅市にある。

 一日ご案内頂いた一宮市議会事務局の方に御礼を申し上げたのち、16時過ぎ、宿泊先の「ホテルルートイン一宮駅前」(電話:0586-47-7601)にチェックイン。

Cimg1442  18時、一宮駅前にある「一駅ホルモン市場 とんちゃん、牛ちゃん、寅”ちゃん」(電話:0586-28-5929)にて夕食をとる。
 以前、自民党新潟県連青年部の講演会に講師として来てもらった赤塚元気氏のお店であり、自慢の塩ホルモンを中心に1500円コースと飲み放題1500円で楽しむ。途中、店員が気をつかってくれ、赤塚氏と電話ででご挨拶。

Cimg1444  せっかくなので、シメを味噌煮込みうどんで食べたいという声もあり、タクシーで「山本屋本店 一宮インター北店」(電話:0586-77-0711)に移動し、「味噌煮込みうどん 1050円」にご飯という黄金セットでシメにする。
 味噌煮込みうどんが始めてという方からは、「麺がこわい(固い)」との声もあったが、やはり固めが美味い。

 21時過ぎ、ホテルに戻る。

 23時、名古屋市内の某氏から連絡が入り、ホテル近くのショットバーにて懇談。

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