議会改革に関わる特別委員会
議員定数(2)
プレゼンテーション資料をまとめ、4時に就寝。
8時、起床。大粒納豆、イカの塩辛、目玉焼き、クリームチーズをつけた人参スティックでご飯2杯の朝食をとる。
9時30分過ぎ、市役所に移動。イラン・イスラム共和国のテヘラン市で開催される「Asian Mayors Forum」に出席する際に配布する柏崎市の観光資料(英語版)を観光交流課に取りに行く。アジア各国の自治体から、ヤリ手市長が集まる会議なので、是非、我が柏崎への観光の売り込みをしたい。
10時、議会改革に関わる特別委員会に所属会派・整風会代表として出席。
前回の各会派の意見を踏まえた上での、議員定数に関する議論の第二回目である。整風会の主張は前回と同様、6名減員の24名。
冒頭、前回欠席した市民クラブの代表者から
・会派としての統一見解はない
・方向としてまとめたいが、地域の意見が通りづらくなる懸念から現定数で良いか削減かは分からない。
との意見があったのち、質疑応答となった。
主なやりとりは以下の通り。
蒼生会:地域の意見が伝わらないというのはどういう意味か。
市民クラブ:小さな地域の立候補者が当選しづらくなる。
蒼生会:それは個人的な部分ではないか。
市民クラブ:地元の意見を市に通すという部分も必要。会派としての意志統一ができていない。議会の地位、権能を考えて、一般質問を見られるように権能を発揮している。しかし市職員の不祥事など、議員による監視機能は強化すべきとする立場。定数の削減ありきはどうかと思う。行政の監督の目が少なくなることを危惧している。合併した西山町、高柳町の地域自治区という考えがあり、10年間はその状態でいくべき。早々に結論をだすべきではなく、議員を減らすべきではなく、議員の報酬を減らすことが大切。
共産党:統一した見解がないというのが議論の余地を残してのことか。定数削減ありきではないことで良いのか。
市民クラブ:まとまってない。
共産党:削減ありきは危険である。日本全体が変わりつつあることを先に議論する必要があるのではないか。8月31日で日本は変わった。合併の後の実質削減は今回は初めてなので、4年後に改めて考えてもよいというのは、当会派の主張。市民クラブはどうか。
市民クラブ:議論を煮詰めて、削減などの話がでてくると思う。早めに結論をださない方向でいたい。
公明党:確認したいと思うが、この委員会の運営において、まずは議員定数を考えようということ。そして、高柳町、西山町について定数30という理解があったという話は、昨年の整風会による議員定数削減の議員発案の際にも確認したが「無い」ということであった。いま確認したい。
事務局:合併に関する協定にはおいては、議員定数特例を1回使うということしか記載されていない。
公明党:旧西山町、旧高柳町の議員さんには、今の事務局の説明のように認識してもらいたい。
民友:面積や人口、財政力の点で市民クラブは議論すべきとしているが、柏崎と全国の事例はどのように検討したのか。
市民クラブ:まだ会派内でそこまで議論していない。
蒼生会:一般市民の意見による議員削減の声は、議員の行動が見えていないことである。共産党や公明党、自民党などは国からの流れをやっているだけ。その辺の議論は?
市民クラブ:個別の地域の話はしていない。
共産党:市民の暮らしのために活動している。小泉改革のことでボロボロになり、平成の合併も国の押しつけであった。地域がなくしたものが多く、議員を減らすのは問題である。
整風会:自民党籍はあるが、自民党統一会派ではないうえ、自民党として市議会議員をやっているわけではない。
公明党:議員一人一人を政党といった括りでまとめるのは、少し乱暴。
蒼生会:市民が削減を言う理由をよく考えるべき。
平成会:共産党は定数削減ありきでおかしいということであったが、市長自身もマニフェストでも市職員を削減するとある。よって議員も減らすと考えるのは普通ではないか。ただ単なる、削減ありきという議論ではない。
社会クラブ:削減に反対する勢力への意見でいいのか。
共産党:意見をだすことは乱暴とは言わないが、削減議論よりは議会権能の議論をした方が良いのでは。
社会クラブ:議会がどうあるべきか、という議論が先である。市民参加も進んでおり、議会の存在がないがしろになっている意見もあるが、議会にどう市民の意見を反映するのかを工夫すべきであり、削減ではなく、現定数。削減をやるべきではなく、議会の仕事をどうするのかの議論を先にしたい。議員の努力うんぬんは定数ではなく、仕事内容の努力にすべき。
民友:共産党の合併や市民の声という意見は、ある意味で分かるが、行政がやるべきこと、議会がやるべきことを分ければ、行政への市民参加を促すことと、チェック機能としての議会に市民の声を聞くことは、同じ質の議論ではないと思う。努力は、減らした中で今まで以上の活動をするという意味。
社会クラブ:議会は行政の提案に対応することをやるべきであって、定数削減はさらに力を削ぐこと。地方自治法を越える条例で決める議論もあるのではない。
民友:議会が行政に対峙していく力を持つべきという点では同じだか、市民の意見の質は行政と議会で違う。
社会クラブ:地方議会は本来、与党、野党はないが、実質そういった体質があり、「市長提案だから反対する」ということはおかしい。
(心のツッコミ)市長与党を自認する人が何を・・・。
公明党:それぞれの意見はその通りであるが、あまり定数の議論からはずれてもらいたくない。
蒼生会:議論を打ち切って、議会そもそもの議論に移りたい。
自治研:議員定数の議論をするということなので、まず定数で良いと思う。柏崎市と同規模の自治体が削減だからというのは参考になるが、柏崎として考えるべき。市長に一般質問で議員定数について聞いたときには、「あまり聞こえていない」との答弁があった。
蒼生会:市民からの議員削減の声は、公務に関わる人間への不満、漠然とした雰囲気。
自治研:そういった声なら、削減ではなく、議会そのものの議論をすべきでないか。
蒼生会:そもそも論であるが、何が問題なのかを議論しないと進めない。
共産党:お互いに価値観は違う。なぜ市民が議員へのバッシング、ゆがんだ見方があるのかをよく考えるべき。しかし、これは漠然としたもの。公務員の高給への不満などもあるのではないか。男女共同参画の点からも男女のあり方も家庭において価値観が違うこともある。
(心のツッコミ)何で、男女共同参画が議員定数削減と関係するのか。
蒼生会:いま日本のシステム全体のバランスが崩れている。
公明党:そういった議論してしまえば、散漫な議論になってしまう。
共産党:なぜ二元対立制なのか。そこまで議論を進めるべき。行政と議会との癒着など、そういった批判もある。議会事務局の体制も弱く、議論し合う体制もできていない。ここで削減したら、議会が機能しなくなる。
(心のツッコミ)市長与党が・・・<以下、略>
柏崎のみらい:定数が少ないから、議会の能力が少ないというのはイコールではない。しかし、ここの議論だけでは足りないので、市民への無作為アンケート調査をしてみてはどうか。
社会クラブ:そこにいく前に議論すべきであり、なぜ削減なのかよく分からない。結局は、議会費を削減するためだけではないか。
公明党:地方自治法上は、小さい経費で最大の効果をあげるべきであり、議会費を削減するのは当たり前ではないか。市民の声があり、議員の雇い主は市民である。答える必要がある。民間が効率化をして、議会がしないというのはおかしい。
蒼生会:世の中のバランスが崩れていること自体がおかしい。議員同士の議論もしない現在の議会もおかしい。世の中流れに反発するのもあるのではないか。
自治研:現行の30名が良いという意見ではあるが、市民の声があれば削減に応ずる。柏崎市の財政が厳しいという面も分かる。
整風会:議員同士の議論ということであれば、本来の全員協議会や委員会協議会でもできることであり、いまある制度を活用していないだけ。また、削減の意味合いは、議会費の削減という面、市民の声もあり、整風会としては議会をもっと効率化すべきとし、24名をだした。世の中にはインターネットやコミュニティ組織など、状況も変わってきており、議員だけ昔通りの活動の仕方で人数がそのまま、は許されないと思う。
民友:削減提案した数には明確な根拠はないが、議会費、市民の声を反映しての決定。
市民クラブ:全国的に定数削減の声が進んでいる。夕張市が一番良い例であり、人数を減らすという声は財政によるものがほとんど。議員活動の効率化は時代の流れ。
柏崎のみらい:定数の適切な根拠が分からないのが正直なところ。第3次行政大綱に議員定数削減を入れるべきとの意見もでていた。当然、当局は議会のことなので入れることはできないということであったが、ここに市民の声もある。
自治研:色々な声があることをベースにしたいし、市民アンケートを先み実施することが有効だと思う。しかし、今は議員同士で議論することが大切。
柏崎のみらい:市民の声は、今の議会への不満が原因であり、いまアンケートをとるのは客観的な声が得られるのか心配。
自治研:議会の力が弱いと感じており、議会の力を高める努力が先ではないか。
公明党:他の自治体の議会のアンケートでは、ほとんど議員定数削減である(田原市 タウンミーティングの事例紹介)。時間もないなか、市民アンケートをやるのは難しい上、財源もない。
社会クラブ:いま市民のなかでアンケート調査がでまわっているという声があるが・・・
公明党:伝聞で聞いたが、実施しているのが議員個々か市民なのか不明。
共産党:市民の活動は自由であり、議員は議員として議論すべき。
蒼生会:自分が選んだ議員は当選してほしいが、他はいらないという市民が多い。議論できる人数は何人なのか、実際、問題になる。
共産党:地域性があり、もっと二元対立制を推進するためには、議員を少なくするのはおかしい。現在でも議員発案が少なく、問題である。
整風会:一応確認したい。議員発案が少ないことと、議員定数を増やせば、議員発案が増えることは別であり、現在ある議会制度を活用しているか否かによるのではないか。それは議論を分けるべきと思うがどうか。
共産党:それは分けてるべきで、三井田氏と同じ意見である。
社会クラブ:現在の議会事務局に法制担当がいないことが問題である。また、市民からは「いらん議員がいるから、減らして優秀な議員だけ残せ」という意見はある。
共産党:そういう声はある。見えない他の議員を減らせということ。
民友:減らしたから、良い議員ばかりになるか、選挙なので分からない。議員定数だから、自分たちのことは自分で決めるという意味で定数削減を言っている。議員定数のアンケートを行うよりは、議会全体への支持や理解度のアンケートをとった方が意味あるのではないか。
自治研:議員定数を決める根拠はないという意見もこれまであった。地方自治法の上限は人口の根拠。定数に立候補が満たないような数に市民は納得しないと思う。過去、三回の選挙の立候補者の8がけを定数にするようなことがあってもよいのではないか。いま計算をすれば、26ぐらい。そもそも議員に魅力がない。中心部に議員が少ないのは、周辺部に問題が多いからで、そういった面も意見としてある。
公明党:全国的には、中心部よりも周辺部の方が強い。都市計画税を払っている中心部の声が本来、もっと強くなっても良いと思っている。
社会クラブ:議員に魅力になく、正直、議員歳費では生活できないことから立候補者がでない理由もある。しかし、特別職等報酬審議会もあり、容易に議員歳費を上げることもできない。そういったことも、選挙と議員定数という意味では考えるべきではないか。
市民クラブ:たとえば2割議員を減らして、2割歳費を増やしても議員の専門職で暮らせるわけではない。
民友:地域主権といわれ、議員定数をイコールではないが、そういった事を考えるべき。
共産党:中心部は団結力がなく、落選する。周辺部は党派を越えて集票でき、当選できる。議員になろうとする思いを議会がどう作り上げるのか、この議論も大切。若い人が出馬できる環境を作ることも必要。
蒼生会:市民から議会への不信感があり、この議論はうつしてほしい。
公明党:議論をやめろということか?
蒼生会:削減論の根本を支えるような議論が先という意味。
公明党:意見がある程度の固まっているので、もう一回、根拠を次回の会議で示してほしい。
整風会:確認したいが、会派代表でこの委員会に来ている以上、次の会議までに会派としての意見はでるのか。
公明党:いま時点ではまとまらないという両論併記も可能性としてある。
社会クラブ:会派の意見をあらかじめ、次回会議の12月11日までに委員長に提出するということでよいのか。
公明党:本会議初日の12月7日提出としたい。
会議終了後、会派室での諸雑用や調査を終え、13時過ぎに帰宅。
帰宅したところで、長崎県対馬市議会の事務局から電話連絡があった。昨日、本ブログに書いた陳情書について、今日中に郵送した書類が到着しない場合は、明日の議会運営委員会に諮ることができないので、その際は無効となるとのこと。
非常に残念な気持ちになったが、離島への郵送時間を考慮しなかった私のミスである。
同様の請願もでているので、そちらでご意見を賜るかたちでご理解頂ければ、との事務局の方の説明もあり、とりあえずはご連絡いただいた事を含めて、御礼申し上げた。
13時30分、鮭フレーク、小粒納豆、生卵でご飯2杯をかっこんで昼食にし、その後は出張の準備。
16時、自宅をでて、長岡駅まで送ってもらい、17時7分のとき338号で東京に移動。
途中、駅売店で購入したおにぎり2個(筋子、昆布)、牛乳、トマトジュースを車中で食べ、夕食にする。
19時過ぎ、ホテルにチェックイン。LANが使えるため、23時過ぎまで過去の議会議事録を読み込み、一般質問用の資料の作成。
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