総務常任委員会審査平成22年度予算
虚偽の答弁は許されるのか?
原稿の推敲をし、5時に就寝。
8時、起床。身支度をしていたところ、事務所に来客があり、市政に関するご意見を伺う。
9時30分、あわててシャワーを浴び、市役所に移動。
9時50分、会派室にて打ち合わせをしながら、卵サンドイッチで朝食をとる。
10時、委員である総務常任委員会に出席。今日は、「議第19号 平成22年度一般会計予算」のうち市民生活部、防災監、消防署分の審査である。
予算説明が1時間以上あったのち、質疑応答となった。
午前中の主なものは以下の通り。
・ごみ最終処分場、し尿処理場については、原子力財源を使い、平成26年度までの5カ年計画で修繕を行う。平成4年から竣工。中越沖地震や老朽化の影響で修繕が必要となり、この18億円で7年間延長し、平成35年まで使用が可能となる。交付金充当が7割可能な原子力財源を使用。
ごみ処理施設・粗大ごみ処理施設修繕
18億3942万円
し尿処理修繕 1億4000万円
最終処分場(夏渡) 8920万円
・市民活動育成補助金 400万円
市民活動団体やコミュニティ等の元気なまちづくり事業に助成。
Q.助成対象はどのような団体なのか。ルールはどうなのか。
A.NPOもしくは地縁団体、市内に居住する5人以上の市民団体ということでルールづくりをしていきたい。種まき部門、チャレンジ部門、開花部門を設定し、金額も段階をつける。補助率は9/10を考えている。3年が限度とする。審査は民間識者を入れ、オープンに行う。
・外国人登録経費 59.7万円
Q.所管ではないと思うが、子ども手当は親さえ柏崎市にいれば子供数に応じて支払われるシステムである。外国人登録での子供の把握はどうなっているのか。
A.所管は子ども課になるが、情報収集の段階である。
なぜか外国人がらみになると、社会クラブや共産党からは「やめろ!そんな質問」「まだ決まってないだろ!」といった野次多数となった。どこの国の人間なのであろうか。
ちなみに共産党は、まだ決まっていない消費税増税に反対という発言をしているが、消費税増税と目の前に迫った子ども手当の事とどっちが現実的なのか考えてほしいところである。
12時、休憩となったため、会派室に戻り、「割烹おくい」(電話:0257-24-6486)の弁当で昼食をとる。食事中に何本かの電話があり、いずれも市政への苦情であった。ある電話では「会田市長の足を引っ張る連中がいるから、市政が悪くなっている」ということを某議員から言われていたが、インターネットを見るようになって嘘だということが分かったとの声があった。
13時、総務常任委員会の審査が再開。
・木質バイオマス利活用事業(緊急雇用)
693.9万円
市内ででる間伐材を木質ペレットにする。しかし、木質ペレット製造の事業所はスタートしていない。
Q.薪ストーブは煙害の元と昨年は答弁していたが、今年は国の補助金がつくから薪ストーブもOKというのは意味が分からない。柏崎市の主体性はないのか。そもそも木質ペレットは、間伐材を集め、ガソリンを使って他県の工場に運び、石油を使って加工し、さらにガソリンを使って柏崎まで持ってきている。地元で間伐材をそのまま燃やす薪ストーブの推進の方が環境負荷が軽いのではないか。
A.薪ストーブの技術革新があり、また薪ストーブじゃないとダメという方もいるので許容した。
会田市長が昨年の施政方針で鳴り物入りで行った木質ペレット利用であるが、実際はこの有様である。
スタート時は市民にアピールするが、現実は進んでおらず、むしろ環境負荷をかけている。汚泥ガスの利用も実現はしていない。バイオマスタウン構想は既に4年が経過している。
・バイオマスタウン等推進事業
廃食用油回収業務委託料 38.7万円
Q.このBDF(バイオ・ディーゼル・フューエル:廃食用油から燃料を作るが製造過程で処理に費用がかかるグリセリンがでてしまい、エンジン自体にも負荷がかかる)も会田市長の環境対策として鳴り物入りでスタートした事業であるが、実際に今年の実績はどうなのか。また新年度は利用拡大する方向なのか。
*スタートした途端、BDF5%を混ぜた燃料が「揮発油等の品質の確保等に関する法律」(平成20年5月30日改正)により、公道を走れないことが発覚し、クリーンセンターの敷地内を走るフォークリフト1台に使うのみとなった。
*昨年の一般質問でも指摘
A.平成21年度もフォークリフト1台分しか使っていない。新潟工科大学がスマートグリッド(分散電源ネットワーク)のため、発電に使うという実験が始まっている。新潟工科大学に廃食用油を1円で買ってもらい、BDFへの変換は新潟工科大学にしてもらう。
Q.では柏崎市としてBDFはやめる決断をしても良いのではないか。発電用エンジンならBDF10が可能なタイプもあろうし、スマートグリッドにシフトすべきではないか。それが成功するなら新潟工科大学の発展にもつながる。また、柏崎市からでる廃食用油はどう分担するのか。
A.産廃業者が廃食用油を市の負担(38.7万円)で回収し、それを1リットル1円で単価契約にて業者に販売している。その半分を新潟工科大学に買ってもらっている。
Q.ガソリン使って市外の業者に持っていくことがおかしい。BDF製造のために市内業者と契約したことはないのか。
A.本当にない。
「廃食用油売払単価契約書」
柏崎市内業者(pdf形式)
*実は手元にこの契約書を入手してあった。つまり環境政策課長の虚偽答弁。
ここで議論が紛糾し、14時40分から14時55分まで休憩。この間に環境政策課が資料を探したきたところで、再開となった。
A.答弁を撤回する。平成21年4月から市内業者と半年間契約しており、BDF実験のためであって記憶違いであった。
Q.平成22年度は実験した企業と契約したのか。
A.平成22年度は半分を新潟工科大に渡す。
Q.本来は、地元の廃食用油は地元で処理するのが筋ではないか。また新潟工科大学はどこの業者にBDF製造を頼むのか。
A.地元業者を育てる意味はあると思う。新潟工科大学は、市内のBDF業者に依頼すると聞いている。
Q.新潟工科大は市内業者に頼むという答弁であるが、では先に答弁の撤回があった柏崎市が実験的に契約したBDF製造業者はどうだったのか。
A.成果としては項目をクリアできなかった。よって、長岡市に依頼することになった。
Q.では、新潟工科大に直接、廃食用油を渡した方が良いのではないか。回収業者の38.7万円は無駄な支出ではないか。平成20年より前は回収費は入っていない。平成19年6月から平成20年3月まで業者が直接、回収している。バイオマスタウン構想は何をしたいのか分からない。
A.市内業者ではレベル的に足りず、見送った。半年が経過したので、今後検討したい。
・町内会集会施設建設事業補助金 613万円
Q.集会所によっては建設ではなく、借り上げしている場合もあるが、その際の改装費用などは補助しているのか。後学のためにルールを確認させてほしい。また、集会所の又貸しなどの事例を聞いているがどうか。
A.建設と修繕の場合には補助するが、借家でも公益性があるため、補助している。町内会の集会所としての申請があって、あとに目的外として、貸し出している事例はどうかと言われれば、かたちとしては好ましくない。
Q.営利を目的とした株式会社が町内集会所を本社住所として登記していることは、確実な違法ではないが、社会通念上いかがなものかと思う。当局としての見解はどうか。実際に市内の業者さんで、町内集会所を公共性がある場所と認識し、集会所を本社としている会社を信用し、仕事をしたものの、トラブルになっている事例を聞いている。
A.柏崎市の補助金の財務規則からも好ましいものではないと思われる。実態を確認したい。
Q.集会所に税金から補助金がでるのは、公共性があるからで、目的外使用にはならないか。
A.事実を確認し、対応する。
・柏崎市まちづくり講座委託料 100万円
8回ほどの研修会でまちづくりのリーダーを養成。
Q.新規事業で意気込みは分かるが、実際に出席できない人のためのフォローはどうするのか。ネットを活用しての講座の再現などは考慮していないのか。過去のリーダー養成講座なども実施日、出席者数、議事メモ程度である。
A.「柏崎元気塾」というかたちで考えており、7回の9日間で合宿が2回ある。事前設定したうえで、募集するが、内容はホームページで公開していきたい。
Q.まちづくりはプロセスが大切であるので、参加者にブログを作ってもらったり、時代に合わせたやり方をお願いしたい。答弁は不要。
16時40分から16時55分まで休憩となったので、着信があった電話に対応する。日本テレビの某「授業系」番組から納豆関係での協力依頼があった。
家庭ごみ有料化の成果やごみ袋の改良の要望、ごみ処理施設の部分改善が良いのか全面改修が良いのか(いずれにしろ平成35年代になればごみ処理施設の全面改修、市役所の立て替えなどがあるため、財政難が予想される)という議論が行われ、「議第19号 平成22年度一般会計予算」のうち市民生活部、防災監、消防署分の審査が終わった。
その後、「議第25号 平成22年度墓園事業特別会計予算」「議第46号 公の施設の指定管理者の指定について(高柳コミュニティセンター)」の審査と報告事項として「地域防災計画(原子力災害対策編)の見直しについての(報告)」があり、17時40分に終了した。
地域防災計画(原子力災害対策編)の見直しは、中越沖地震で得られた教訓の反映であり、原子力災害に至らない場合と複合災害になった場合の追記や修正である。
19時、市内某施設に移動し、市政に関して情報交換を兼ねた会議に出席。
途中、出前でとった「天ぷらうどん(海老天入り) 大盛り」で夕食をとる。
22時、事務所に戻り、今日の打ち合わせの内容の整理と議事録を作成する。
24時、仕事の区切りがついたため、納豆2パックとイカ刺身を混ぜ、ねり梅で味付けをした梅イカ納豆とビール500ml3本で夜食。
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くり坊主です。御健勝にてご活躍のことと存じます。
まー例のこども手当、本日のサンケイ新聞をよんでまさにビックリ仰天ですよ。
なんと外国人にも支給するんですね。それも実子、養子はおろか単に養育しているだけでもらえるんですね。そしたら、例えば養育している孤児が50人いると申請すれば、13,000円×50で650,000円、濡れ手に粟でGETですよ。よってこれを悪用する輩が外国人はおろか日本人にも必ずでてきます。おれもやろうかな?冗談です。もうこの記事を読んだとたん仕事するのがかったるくなります。税金払いたくねー、マジです。こうなるとスエーデンのように租税負担率60%、消費税率40%の時代が間違いなくきます。
まあ、私も地元の議員連中に意見を言いますが、数の論理からすると通過しちゃうんですよ。ふざけんな、以上です。
投稿: くり坊主です | 2010年3月17日 (水) 16時43分
僕も予算審議で子ども手当についてやりました。
執行部は26日に説明会に行ってきます、六月の支給は滞りなくやりますなんて、血税だって意識が全く無い答弁でした。出稼ぎ外国人が大挙して受給を求めて来たらどうする?とか、扶養控除廃止等で実質負担増になるが、という趣旨の質問をしている時、まだ決まってないだろ!なんて激しいヤジが議員からも飛びました。なんとか給付金で自民党政権に大打撃を与え、今度は民主党に子ども手当で協力。参りました。
投稿: 桑原圭美 | 2010年3月18日 (木) 00時02分
くり坊主さん、お久しぶりです。また、コメントありがとうございます。
ご指摘のような事が起こると私も思います。そして、ただでさえ「平成の脱税王」首相に確定申告の提言をされ、「お前が言うな」状態のこの頃ですので、納税者の意識はますます下がるのではないでしょうか。
昨日、民主党に投票した方から「失敗した。まだ自民党のマシだった」というご意見を伺ったところです。民主主義とは何なのか、最近、考え込むことが多くなりました。
投稿: 三井田孝欧 | 2010年3月20日 (土) 23時12分
桑原さん、コメントありがとうございます。
実際の支給には、市民課でいかに外国人、それも本国に子供が何人いるかどうかの把握が必要な話。しかし、本国まで確認する術がないと思いますので、実質は申請が出てきたところでそのまま支給になるのではないでしょうか。そして、その13000円はすべて国のお金ではなく、市でも負担するという民主党マニフェスト詐欺。
正論で勝負していきましょう!
投稿: 三井田孝欧 | 2010年3月20日 (土) 23時18分