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2010年3月 4日 (木)

弾丸トラベラー2:バーレーン王国編
急遽、マナーマ市内施設視察

 現地時間1時(日本時間7時、バーレーン王国と日本の時差は-6時間)、就寝。2日ぶりのベットで、即熟睡した。

 4時過ぎ、携帯電話のラッシュで起床。日本では10時過ぎであるため、仕事や色々の電話が相次ぎ、結局、6時まで電話対応やメールなどを処理する。

Cimg2569 7時、ホテル周辺を散歩しつつ、日本から持参したドライ納豆を食べる。
 今回、できれば本当の納豆を持ってきたかったが、乗り継ぎや気候状況を考え、ドライ納豆にした。マナーマ市のジャセン・レドハ・ハッサン市議会事務局長をはじめ、食事の時間にでも他国の方にすすめてみようと思う。

Cimg2573_2 8時30分、ホテルのレストラン「ZYTOUN」でブッフェスタイルの朝食をとる。さすがイスラム教が主流であることから豚のベーコンはなく、牛のベーコン。牛のベーコンとスクランブルエッグ、各種ナチュラルチーズ、ヨーグルト、牛乳などを中心としたメニューを選んだ。早朝からの作業や散歩もあったので、あまりの空腹に同じメニューで3皿ほど(1500kcal以上?)食べ、隣の席のアラブ系のご家族から「おいおい、そんな食うのかよ」的な冷たい視線を受けた。

 10時、他の国から参加する「Asian Mayors Forum」メンバーのビザの関係で入国が遅れるとの連絡。結局、スケジュール通りに現地に来てみたものの、夜のミーティングまで空き時間となった。かなりの強行スケジュールで来た立場とすれば、 「オイオイオイ」という感じである。日本人だけの会議ではなかなかあり得ない時間感覚といえる。

Cimg2584 11時過ぎ、昨日乗ったチャドルを来た女性のタクシーを呼び、マナーマ市内施設をまわってもらうことにした。
 彼女はアラビア語をはじめ、フランス語、英語、ペルシャ語、エジプトなどの言葉が話せるという。タクシー会社から24時間、タクシーの車体をレンタルをしてもらい、自分の力でレンタル料以上を稼ぐというシステムになっており、彼女は8時から20時まで、金曜日以外毎日働いているそうだ。

Cimg2586 12時、イスラム教の聖典であるコーランの博物館だという「コーラン館」(Bait Al Qur'an)に到着。イスラム教徒ではないが、イスラム世界を知るためには是非見ておきたいと思ったためである。
 しかし、ちょうどクローズの時間となり、併設されているモスクでのお祈りに出くわしてしまった。

Cimg2588 日本から来たので、何とか見せてもらえないか、と言ったものの難しいとのこと。しょげていると、是非、これを読んでほしいと英語で書かれたイスラム教に関する文献を4冊ほどもらった。
無料でもらうのも悪いので、3BD(720円)ほど喜捨箱に入れる。

Cimg2590 12時20分、マナーマ市内で一番大きいというもモスク「アハマド・アル・ファテフ・モスク」(Ahmad Al Fatch Mosque)に到着。入場料は無料である。
 イスラム教徒のお祈り前は神道と同じように水で清める。そのための施設があり、なかに入らせてもらった。手、顔、足と水で清めるが、シーア派はそこまでで、スンニ派は口もすすいで清めていた。

Cimg2596 大きな尖塔が特徴のこのモスクは、別名「グランド・モスク」(Grand Mosque)。かなり観光地化しているようで、受付には日本語の説明パンフレット(『図解イスラームガイド』『イスラーム概観』『アッラーとその預言者とは誰か?』の3冊とお祈りのDVD)もあり、英語やスペイン語、フランス語などのボランティアガイドもいる。
Cimg2599 せっかくなので、英語を話すボランティアガイドに案内してもらい、30分ほど内部を見学。アラビア研究をしているという大学の先生とその生徒と一緒にまわる。ボラティアガイドはパキスタン人だそうで、何でも質問してくれ、と言うので、

 「シーア派とスンニ派で祈り方が違うが、それについて貴方はどう思うか」

と若干意地悪な質問をしたところ、

 「ムスリム(イスラム教徒)は、すべてムスリム」

という哲学的な回答をされてしまった。

Cimg2601 13時15分、「バーレーン国立博物館」(Bahrain National Museum)に到着。入場料は1/2BD(120円)で1988年にオープンしたという綺麗な施設である。
 古墳などの古代タイロス時代から現在のバーレーン王国にイスラム教が伝わる前に栄えたディルムン文明などの展示があり、興味深く見させてもらった。

Cimg2605 イスラム時代に入ってからの展示は、その当時の生活を再現したジオラマや写真があり、日本の寺小屋にようにイスラムの祈りの言葉を指導者が教え、間違った子供に「間違ったよ」といった感じで棒を使って指導する写真などが印象的であった。

Cimg2611_2 13時40分、マナーマ市のお隣であるムハラク(Muharraq)市内に移動し、オイルマネーで発展する前の街並みを見せてもらうとともに、古いバザーを歩いてみた。
 まだ陽が高く暑いせいか、開いていない店も多くあったが、開いていたお菓子の卸問屋に入って、商品の見定め。

Cimg2620 「アレ?これどこかで見たことがある絵があるな」と思ったら、韓国製ロッテのガム『機動戦士ガンダム』の「赤い彗星」シャア・アズナブルと『超時空要塞マクロス』の各キャラクターがゴッチャになり、かつ絵がいかにもパチものというガムがあった。

Cimg2612 こうやって、中東でいつの間にか日本のキャラクターが韓国のものと認識されていくのである。
 また、ウルトラマンのパチものキャラクターが描かれた子供用のトレーナーも売っており、どこの製品か見てみれば「Made in KOREA」。
 是非、本物のウルトラマンシリーズを中東でブームにしたいものだ。

Cimg2618 すっかりパチもの収集魂に火がついてしまい、おもちゃ屋さんにも入ったところ、ソニーのプレイステーションポータブルそっくりの白黒液晶ゲーム&FMラジオの機械、その名も「POP STATION」(Made in CHAINA)が売っていた。
 単4乾電池4本で動き、テトリスもどきのゲームが入っているもので、あまりのアホらしさに、値切って1BD(240円)で購入。実際、FMラジオは聞けないことも購入後に分かった。

Cimg2613 14時、かつての大富豪の個人宅である「ベイト・シェイク・イーサ・ビン・アリ」(Bait Shaikh Isa Bin Ali)を見学する。入場料は0.2BD(48円)。
 ベイトは英語の「House」を意味し、かつてのアリ首長(1869年~1932年)の住まいである。首長の部屋はもとより、家族、お祈り、召使い、ゲストなどの部屋に分けられており、壁の厚さが1m以上あることから暑い気温のなかでも、快適に過ごせるようになっている。個人的には、こういった伝統的な家を博物館に改修した方が、より文化を伝えることができるのではないかと思う。

Cimg2616 見学後、ホテルに戻ろうとするも、渋滞につかまり、約50分のロス。やっとホテルに着いたところで、今日のタクシー代を清算し、チップ込みで20BD(4800円)となった。思った以上に高い値段になったが、それぞれの施設で待ってもらったり、エアコンをガンガンにつけてもらったので気持ちよく支払った。

Cimg2617_2 15時過ぎ、ホテルのレストラン「ZYTOUN」でブッフェスタイルの昼食をとる。朝食をかなり多めにとったため、お腹はあまり空いていなかったが、インド料理が何品が並んだので、朝食時にあまりとらなかった野菜とインド・ビーフ・カレー、タンドリーチキンなどを食べる。

 16時から19時まで、ホテルの部屋で資料の整理とメール、ブログを書く。

Cimg2625 19時30分、役所での業務を終えたジャセン・レドハ・ハッサン市議会事務局長が迎に来てくれ、プライベートとして、地元の暮らしぶりを見せてくれることになった。御礼や再会の意味を込めて、彼に柏崎土産として、「エンガ・トルテ」,、そして彼の部下のために「あじろ焼き」を渡す。
 まずは小さな島であるシトラ(Sitra)地区の旅行者がほとんど訪れず、あまり裕福ではない人たちが住む地区に連れて行ってもらった。
Cimg2629 シーア派が多く住む地区で、預言者ムハンマドの誕生祭を夕方までしており、まだその名残で無料で食べ物や飲み物をだす屋台がそのままになっていた。これは喜捨による運営で、誰にでもラスクのようなパンやお菓子、お茶がふるまわれる。

Cimg2630 宗教は違うが入っても良いか、といったが特に問題はないだろうとのこと。挨拶ぐらいはキチンとしなければならないと思い、ペルシャ語(サラーム・アライクム )とアラビア語(アッサラーム・アライクム)で挨拶し、中に入らせてもらった。
 色々な話をしながら、大きな人が大きなヤカンで作るレモンティーやミルクティーを御馳走になった。英語、アラビア語、ペルシャ語が混ざるので、ただでさえ英語でアップアップのなか、受け答えが遅れてしまう。

Cimg2635 バーレーン本島の軍施設があり、なかなか近寄れない南側などもドライブでまわってもらい、21時、 「バーレーン・インターナショナル・サーキット」に到着。あいにく風があり、さらに砂も多く含まれているため、美しい写真をとることはできなかったが、来週からのF1開幕戦のため準備している様子など、かなり大規模なものであることが分かった。

Cimg2636 超VIP用の観賞タワーの存在にも驚き、貧富の差を実感。このイベントでブースを出して商売をすれば、1年は余裕で暮らせるほどの売り上げがあるとのこと。
 サーキットの横では、カートレースを行っており、時速150km以上で駆け抜ける迫力を楽しませてもらった。

Cimg2641 23時、地元の方に人気というレストラン「AL ABRAAJ」(電話:+973 17590123)に到着。オイルマネーで変容する前の伝統的な家庭の雰囲気、アンティークを施した店で昼間だとペルシャ湾が一望できるそうである。

Cimg2642 時代の流れか、イタリアンやチャイニーズもあったが、せっかくなので週一回はバーレーン人が昼食に食べるという地元密着の料理「Lamb Biryant 1.65BD(396円)」とスープとして「Chicken Soup 0.85BD(204円)」」を注文、飲み物はダイエットペプシ。料理がくるまで、このお店で焼いている熱いナンに豆のディップなどをつけて食べる。

Cimg2643 「Chicken Soup」はそのまま飲んでも鶏のダシがでていて十分であったが、地元の方にならい、添えられたレモン(1/4)を絞り、酸味を追加。なかなか日本ではやらない組み合わせであるが、悪くない。
 「Lamb Biryant」はスパイスを効かせた長粒米のチャーハンのなかに、煮込んだラム肉が入っているもので、まさしくお昼ご飯にピッタリという感じである。ただ、シナモンが皮の形のまま入っており、地元の方はかじって食べるというが、さすがに食事としてのシナモンと割り切ることができず、半分残してしまった。

 24時、ホテルに戻る。玄関に日本大使館の車を和服の正装をした方がいたので、何かパーティがあったのであろう。横目で見つつ、部屋に行き、ベットでそのまま就寝。

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コメント

こんにちは。やはり私もバーレーンに行くべきでした。物価は想像していたよりも高いと感じます。そちらは天気も良さそうで、美しい中東のイスラム社会を満喫して下さい。ここでは野暮な話はせず、日本国内の動向は、帰国後にたっぷりと。

 桑原さん、コメントありがとうございます。
 今年9月にはAian Mayors Forum
http://www.asianmayors.org/
の第一回大会がトルコ共和国のイスタンブル市で開催されますので、是非、その際にはご一緒しましょう。
 しかも今年2010年は、トルコにおける日本年です。

バーレーン視察お疲れ様です。

外国視察って、地方の市議でもするんですね。初めて知りました。

てっきり、各省庁の幹部や国会議員ばかりだと思っていたので、驚きました。

 東本町の民さん、コメントありがとうございます。
 地方議員でも必要な事案があれば、出掛けることはあります。
 今回の場合は、アジア市長フォーラムの実行委員会の会議を行うため、ご招待を受けてのことですが、なかなか感覚の違いもあり、予定が進まない感じです。
 逆にミッチリと会議する気で現地入りしただけに、自腹とはいうものの市内視察をすることができて良かったような気もしますが・・・。

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