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2010年3月29日 (月)

会派視察:「米米惣門」ツアー
公共交通過疎地のまちづくり

 5時、起床。急ぎで頼まれていたプレゼンテーション資料を作成する。細かい文言の確認などをしたい場面が何回かあったが、インターネットが使えない環境のため、確認できず。

Cimg2984 8時、食堂まで行き、朝食をとる。肉厚の昆布と椎茸が入った湯豆腐、生卵、塩鮭、辛子明太子、かまぼこ、切干大根、味付け海苔、ベーコンサラダ、麦味噌を使った味噌汁とメニューいったメニューに昨日購入した藁つと納豆を持参して、ご飯3杯を食べる。さすが米どころだけに、ご飯が美味しい。

Cimg2989 9時30分、宿に荷物を預かってもらい「米米惣門」(こめこめそうもん)ツアーに参加する。
 このツアーは、地元のNHKの朝の連続テレビ小説「オードリー」(平成12年10月2日~平成13年3月31日に放送)の舞台となったことをきっかけに作られたもの。
Cimg2991 山鹿「惣門」界隈は、菊池川の水運を利用した米の集散地であり、米どころということから、米を統一テーマとした地元ボランティアによるガイドである。参加費はお土産付きで一人500円。
 古いものを活かすだけではなく、電柱の地中化、統一テーマでの景観形成まで行っている。
Cimg3007 この「米米惣門」ツアーの創設にかかわった山鹿温泉観光協会会長で、創業180年の味噌・麹屋さんである「木屋本店」(電話:0968-43-2305)八代目の井口圭祐氏、そして九代目となる息子さんからお話しを聞き、まずは「木屋本店」を見学させてもらった。
 米麹の製造過程、昭和初期からの伝統的な道具の紹介、米麹をつかった甘酒と特製むぎ味噌を使ったフリーズドライの味噌汁の試飲など、観光客の心を惹きつける仕掛けが十分。
Cimg3000 続く酒蔵見学では、一斗瓶からはじまり、古来の酒造道具、各年代のラベルなどが飾ってあり、これだけでもレトロ感たっぷりで見る価値があるという内容である。
 酒蔵見学のあとはお約束の試飲。新酒まつりを先週行ったばかりということで、ここでしか飲めない大吟醸や荒絞りの酒などを試させてもらった。
Cimg3013 続いて、米つながりで米煎餅の「せんべい工房」(電話:0968-43-3158)で米煎餅作り体験。米を鉄製の型に入れ、2秒でできあがる煎餅で、オーナーである坂梨文夫氏の軽快な説明トークもあり、大人も子供に戻ってしまう楽しい体験になっている。これなら子供連れで親子ともども楽しめる。
 「せんべい工房」は創業80年で、途中、化粧品屋をはじめ、現在は化粧品屋を別に移し、坂梨氏ご本人はここで煎餅屋をやりながらボランティアツアーガイドを行っている。
Cimg3016 最後に、天正6年(1578年)創設で、花魁のお墓もある浄土真宗「光専寺」をご案いただいた。門の材料として使われた檜は熊本城天守閣の材料となる予定であったが、節が多いため、返却されたもの。悩めるものをすべて受け入れるということから、門を閉めたことはなく、風に触れる部分は400年の歳月によりザラザラであるが、裏面はつるつるの建築当時と変わらぬ肌触りとなっている。
Cimg3021 当時、米問屋として栄えた地元の名士が納めた経典、そしてその寄贈についてなど面白い歴史裏話をお聞かせいただき、「米米惣門」ツアー終了。
 鉄道・バスなどの公共交通のマイナス分を補う素晴らしいまちなか案内ツアーであり、見習うべき内容の多いものであった。申し込みは年間5000件以上あり、当日の飛び込みも5000件ほどあるとのこと。こういった取り組みを参考に是非、柏崎でも取り組みたい。

Cimg3026 その後、宿に荷物を取りに行き、山鹿市のまちづくりの中でも特色のある芝居小屋・八千代座にタクシーで移動。
 11時、見学料520円を支払い、まずは明治20年の建築物をそのまま生かした「夢小蔵」にて、八千代座再建までのビデオや当時の小道具やチラシ、映写機などを見学させてもらった。
Cimg3028_2 この「夢小蔵」は平成4年に八千代座管理資料館として再生。坂東三郎丈の衣装も飾られている。
 続いて案内係の方から説明を頂きながら、再生された芝居小屋・八千代座を見学させてもらう。

Cimg3032 八千代座は、明治44年にこけら落としされた芝居小屋で、和風建築と洋風建築が融合した国の重要文化財。再生された今では、650人を収容できる会場として、芝居や歌謡ショーなどはもちろんのこと、各学校の発表会やイベント、カラオケ大会にも貸し出され、市民に活用されている。

Cimg3038 損傷が激しい木でもなるべく木目が近い木で「つぎ木」することによって、当時の材料を80%使用したままの再生を行い、総費用は7億円。
 こういった古いものを活用するという精神を見習い、僑柏園などのまちづくりに生かしたいものである。 

Cimg3055 12時30分、「彩座」(電話:0968-43-8880)で「特選 彩座定食 890円の昼食をとる。メインディッシュを選べるため「特製豚肉のみそ焼き」を選択。「特製豚肉のみそ焼き」に揚げだし豆腐、ミニ茶碗蒸し、和風ごまドレッシングのサラダ、刺身(マグロ2切れ、サーモン)、ミニ素うどん、漬物、ご飯というメニューとなり、朝食に引き続き食べ過ぎてしまった。

 13時20分、食事が終わったところで、タクシーで肥後大津駅に向かう。来るときにきたバスとは違うルートをお願いし、各地のJA直売施設の前を通ってもらった。どこのJAの直売所を見ても規模が大きく、平日の昼間にもかかわらずお客さんで一杯である。

Matuocyuusa 途中、菊池市も通ったが、菊池神社、山鹿市内の三玉小学校前の殉国之碑や墓碑など、シドニー湾で散華した松尾敬宇中佐関連のお参り、調査もしたいところであったが、これはまた次回訪問した際の楽しみとする。
 ちなみに靖國神社内でも販売されている(DVDで1800円、ブルックス社)「山鹿灯籠」と「松尾敬宇とその母」を収録した三池崇史監督の『平和への誓約(うけい)』は必見である。

Heiwahenoukei_3

Cimg3059 肥後大津駅に到着したものの、時間があったので、駅周辺のスーパーを周り、九州の納豆販売状況を調査する。
 やはりマルキン食品丸美屋の九州2大地元メーカーが強い。丸美屋熊本デザイン専門学校との共同開発商品で、猫系デザインの「にゃっとう」は面白い。

Cimg3063 15時、肥後大津駅発の九州横断特急6号で大分市に向かう。途中、スイッチバックがあり(車内でも説明アナウンス)、また写真撮影用のパネルを持った女性がすべての席をまわり、記念撮影の手伝いをしてくれるというサービス等、木をふんだんに使った車両と相まって、また乗りたくなる鉄道である。

 17時28分、大分駅に到着。宿泊先の「大分リーガルホテル」にチェックインし、部屋でメールなど急ぎの仕事をこなす。

Cimg3072 18時30分、大分市議会の前議長で全国若手市議会議員の会をはじめ、保守系の活動でもご一緒させてもらった自民党・三浦由紀議員とホテルロビーで再会。相変わらずの元気さである。
 一緒に夕食をとるとのことで、「郷土料理処 こつこつ庵」(電話:097-537-8888)に移動。
Cimg3068 お店にはホーロー看板やらレトロな昭和のものであふれ、すっかり気に入ってしまった。案内された部屋には紙粘土で作られた、大日本帝国海軍、陸軍の戦闘機が釣り下げられており、赤トンボと言われた複葉機から定番の零式艦上戦闘機、そして一式陸上攻撃機まで確認できた。

Cimg3069 生ビールを飲みつつ、新鮮な関サバ、関アジに加え、琉球、名物のとり天、だご汁、やせうまなどの郷土料理をつまみ、現在の民主党政権のアホさ加減や自民党の地方組織が反省すべき点、これからの保守系地方議員の在り方など熱く語り合った。
 また、だご汁にかぼすを入れるという地元流の食べ方も体験させてもらい、政治的にも、食文化的にも有意義な時間となった。

 21時過ぎ、一旦ホテルに戻り、会派の先輩議員と別れ、三浦議員とともに大分市内のスナック「みずき」にて、懇談。

 24時、ホテルに戻る。

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