映画『カティンの森』と迷走・日本
企画書の仕上げを行い、4時に就寝。
7時、起床。大粒納豆、目玉焼き、キャベツの酢漬けでご飯2杯の朝食をとる。
8時過ぎ、柏崎市内某所で、東京都内からお越しいただいた某氏との情報交換。今回の議会での審査に係わることであり、急ぎの内容のため、ご足労頂いた。
11時、事務所に戻ったところで、来客。先日の一般質問をお聞き頂いたとのことで、会田市長、副市長の答弁の酷さにかなりお怒りであった。
12時過ぎから14時まで、市内某店でランチセット(カツ丼、うどん)をとりつつ、市政への苦情を受ける。この苦情も先日の一般質問での柏崎市当局の態度を見て、声を上げるべきとお思いになったという。
14時過ぎから15時50分まで市内某所での打ち合わせと買い物。
16時、事務所に戻ったところで、来客。修理を終えたノートパソコンをお渡ししたところ、他の壊れたパソコンもお預かりすることになり、21時近くまで修理作業を行う。メモリの接点不良(接点復活剤を使用)、チップコンデンサの入れ替え、ACアダプタ受け口の半田不良であった。
事務仕事を行ったのち、22時30分、クリームチーズとクラッカースティック、酢豚、ひきわり納豆汁、茹でモロヘイヤで夕食をとる。クリームチーズとクラッカースティックはビールよりは、薄目のウイスキー水割りが合いそうだな、と思いつつ、仕事があるため、アルコールはなし。
今日の東京都内からお越し頂いた某氏より、映画『カティンの森』は絶対オススメとのお話があり、先日の『週刊新潮』の切り抜きも頂いた。
藤原先生のご指摘が妄想ではなく、実際に起こる可能性が高いと感じてしまうのが、今の民主党政権。アメリカとの核の密約があったうんぬんで騒ぎ、今の日本の安全保障などは考えず、民主党の無能無策ぶりから国民の目を背けるのに一緒懸命である。
迷走・日本を確認する意味でも、そしてポーランドに亡父が訪れたことにより、「孝欧」という名前になった因縁もあるため、是非、映画『カティンの森』は見てみたいと思う。
平成22年2月11日号『週刊新潮』
藤原正彦の管見妄語
カティンの森
アンジェイ・ワイダ監督の「カティンの森」を観た。自らの父親も犠牲となったカティンの森事件を史実に基づいて描いた作品である。1939年8月23日、それまで犬猿の仲だった独ソが突然不可侵条約を結び世界を驚かせた。そしてその9日後の9月1日にはドイツが、9月17日にはソ連がポーランドに侵攻したのである。ポーランドは両国にいかなる脅威も与えないどころか両国の中間に立ち友好を築こうとしていたが、あっという間に西半分はドイツ、東半分はソ連の領土となった。不可侵条約には密約があってそれが実行されたのである。
ソ連軍は直ちにポーランド軍を解体し、将校のほぼ全てを捕虜としてはるか東方の収容所へ送った。ここには将校ばかりか、官僚、大学教授、聖職者など知識層も統治の邪魔者として収容された。1940年の春、彼等は一人ずつ巨大な穴の傍まで連れて行かれ、後頭部をピストルで射たれそのまま穴に放りこまれたのである。スターリンの命令であった。1943年になって、ソ連に侵攻したドイツ軍がカティンの森で四千余りの遺体が埋められているのを発見し、この蛮行を世界に暴いた。直ちにソ連は、ナチスが自らの虐殺責任をソ連に転嫁しようとしていると非難した。ソ連は戦後のニュルンベルク裁判でもこの件でドイツを告発した。ドイツは敗戦国である上、ナチス自身によるユダヤ人虐殺を恥じていたから、真実を知りながら強く抗弁することができなかった。東京裁判で日本が、日本軍の残虐行為と告発されたものに対し、事実に反すると知りながら十分な釈明を行なわなかったばかりか、原爆投下という人類史上に残る残虐行為を糾弾しなかったのに似ている。
ニュルンベルク裁判に出ていたイギリスは、ナチスの暗号を解読し以前から真実を知っていたが口をつぐんでいた。ルーズベルト大統領は直接調査により戦時中から真実を知っていたがそれを隠蔽した。ソ連はその後、何と冷戦の終る1990年までナチスの所業と国ぐるみで大嘘をついていた。
虐殺は規模の大小はあれいかなる国にも見られるものだが、破廉恥にも半世紀の間他国のせいにしていたソ連、そして裁判で口を拭って涼しい顔をしていた英米の卑怯には戦慄を覚える。救われぬ気持で映画館を後にしながら、ふとポーランドと日本が重なって見えた。いつの日か突然、東のアメリカと西の中国が不可侵条約を結び、両国に何の脅威も与えず両国の中間に立とうとしていた「友愛」の国日本はその密約で東西に分割され、知識層は収容所・・・・。平和ボケ日本では妄想と一笑に付されるものだろう。ただ人間にとって最大の不幸は、人間の本質が昔も今もこれからも変らないということだ。
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コメント
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カチンの森事件と1944年のワルシャワ蜂起
(ポーランドのレジスタンスが占領ドイツ軍に
対して決起したが、ワルシャワ近郊に迫って
いたソ連軍はこれを見殺し)は、1989年の
ポーランド民主化後の国民世論調査で真相究明を
求める事件の1位と2位だったと思います。
1990年に時のソ連政府がカチンの森事件は
ソ連の仕業であると認めましたが、現在のロシア
に至るまで犯罪行為とは認めていないため、
ポーランドとロシアとの間の溝は非常に深い
ようです。
ワルシャワ蜂起及び、それに関連する事を
扱った映画は、「地下水道」、「灰とダイヤモンド」
が有名です。
投稿: ノンマルトの使者 | 2010年3月13日 (土) 17時44分
ノンマルトの使者さん、コメントありがとうございます。
「灰とダイヤモンド」はVHS字幕スーパー版を見たことがありますが、「地下水道」はなかったので見てみたいと思います。入手が難しそうですが・・・・。
投稿: 三井田孝欧 | 2010年3月20日 (土) 21時36分