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急遽、マナーマ市内施設視察 »

2010年3月 3日 (水)

弾丸トラベラー2:バーレーン王国編
マニラからバーレーン王国へ

 現地時間0時(日本時間1時、フィリピン共和国と日本の時差は-1時間)過ぎ、バーレーン王国の国営航空会社であるガルフ・エアのカウンターでチェックイン。フィリピン航空と合同運行のようで、両方航空会社の案内があった。

Cimg2568 フィリピン共和国からの出国フォームにまたも記入し、出国審査。空港使用料750ペソ(1480円)を払う。
 途中、英語が話せず、出国審査で手間取っていたイラン人のおばさん二人組(手に持っていたパスポートから判明)に、覚えかけのペルシャ語で通訳本をひきながら話しかけ、搭乗口までご案内する。その後の待ち時間はペルシャ語の練習となった。しかし覚えるコツをつかんでいないため、なかなか口にでず、単語も広がらない。

 ニノイ・アキノ(マニラ)国際空港3時45分(日本時間4時45分)発、ガルフ・エア GF0157便に乗り込む。バーレーン国際空港まで10時間10分のフライトである。機体はエアバスA330-200。
 搭乗後、ガルフ・エア特製ポーチに入ったアイマスクと靴下が配られた。心憎いサービスである。

Cimg2526 4時30分(日本時間5時30分)、軽食。ビーフ&ライスかベジタブル・ワッフルかの選択だったので、ベジタブル・ワッフルを選んでみたが、甘いフルーツと塩気がついた野菜の素揚げが入ったワッフルで個人的には失敗した。パン、バター、ストロベリーヨーグルト、フルーツ(西瓜、メロン、パイナップル)がつき、ドリンクはソーダ(炭酸水)をもらった。

 食後、機内サービスでマイケルジャクソンの映画「THIS IS IT」を見た。選ばれし人間は違うとただただ実感する。

 乱気流によるものか、かなりの揺れのなか仮眠をとる。となりの席に座っているインドネシア人の女性が気分が悪く、頭も痛いとたどたどしい英語でキャビンアテンダントに話かけたものの、飛行機内にはアスピリンがないとのこと。ちょうど持っていたバファリンをお分けした。
 話を聞けば、バーレーン王国でハウスキーパーとして住み込みで働くそうである。

Cimg2528_2 12時(日本時間13時)、軽食。チキンかフィッシュ&ライスの選択だったので、フィッシュ&ライスを選んだ。魚のすり身と人参やタマネギを春巻きのようなペーパーで包んで揚げたものにチリソースがかけてあリ、ご飯は長粒米でベチャベチャ。フルーツ(西瓜、メロン、パイナップル)がつき、ドリンクはソーダ(炭酸水)をもらった。

Bahrain 現地時間9時(日本時間15時、バーレーン王国と日本の時差は-6時間)、バーレーン国際空港にやっと到着。気温25度だが、まだそれほどの暑さは感じない。
 バーレーン王国(Kingdom of Bahrain)の語源は、アラビア語で「海」の「バハル(Bahr)」の複数形語尾変化の「レーン」であり、ペルシア(アラビア)湾に浮いた島であることと豊富な地下水を意味している。

Cimg2748

 33の島で構成されるバーレーン王国の大きさは、日本でいえば奄美大島で、人口は約70万人。
 聖書のなかでも重要なフルーツとして書かれているデーツ(ナツメヤシ)があり、緑や地下水が豊富であることから、聖書の「エデンの園」こそが、ここバーレーンではないか、との議論がある。

 別ルートでバーレーン入りしたイラン人のアリレザさんと入国審査前のロビーで待ち合わせの約束通りに会うことができた。アリレザさんには、ペルシャ語の通訳(バーレーンの人口の30%ほどはペルシャ語を話す)、そして6日の夜には帰らなければならないため、会議後半の代理出席者をお願いした。
 ビザに関しては日本国内でも取得できないため、現地の空港内で取得しようと思っていたが、さすが事前に手配されており、通常とは違った別枠での入国となった。
 日本で開催した場合に同じ対応がとれるのかどうか不安なところである。

Cimg2550 1時間ほどの手続きを終え、荷物をピックアップ。出口でバーレーン王国マナーマ市のジャセン・レドハ・ハッサン市議会事務局長と再会することができた。ジャサン氏の愛車ベンツで、宿泊先のホテル「NOVOTEL AL DANA RESORT BAHRAIN」に送ってもらい、チェックイン手続きの間、バーレーン王国の政治体制について、色々とご教授いただいた。

Cimg2537・バーレーン王国の国会議長は国王の叔父。
・バーレーン人が60%、アジア人が20%、イラン人も10%ほどいる。
・イスラム教の国ではあるが、シーア派70%、スンニ派30%で、国会議員のうちシーア派議席が17、スンニ派議席が23あり、その割合について議論になっている。
Cimg2545_2・議会のほかに国王が指名する40人の評議委員がおり、ほぼそこで決定されるため、政治システムとしては改善すべきとの声がでてきている。
・国会には19の大臣がいるが、うちシーア派は2人しかおらず、10人以上は国王の家族。
・シーア派は民主化を進めるという点では一緒であるが、現在の国のためというスタンスをとる保守系と、現在の国自体を変えてしまおうという革新系に分かれる。
・首都であるマナーマ市の市議会議員は40名で、5つの選挙区から選出される。
・これまでのオイルマネー主体から、F1の大会誘致など積極的な経済政策を打ち出してきている。シンガポールの大きな銀行のバーレーンベイエリアへの進出など、金融政策に特に力を入れている。

Cimg2535 長旅の疲れもあるだろう、とのご配慮をいただき、今日は残りの時間は自由時間となった。
 早速、部屋に入り、インターネットをつなげ、メールのチェックや優先的にやるべき仕事を行う。

Cimg2572 インターネットの接続料は、1日で9BD(バーレーン・ディナール)=9*240円で、約2000円という高額。
 島であり、海底の通信ケーブルで運用していると思えば、この値段になるのであろう。ちなみにシステムはわが日本の「NTT docomo」で、インタータッチと書かれている。

Cimg2552  さらに、このホテルは伝統的なバーレーン様式の建築をしているものの、中心部にプールバーがついた大きなプール、ウェイトトレーニングジム、タイ式マッサージ、プライベートビーチなどがついている、かなりお高いようなホテルで、男一人でくるような感じではない(独身であることを後悔)。各種料金が高いのも、合点がいく。
 正直、いくらご招待とはいえ、先方さんには申し訳ない限りであり、また来るなら仕事ではなく、自費で本当のバカンスで来たい。

Cimg2538 13時、ホテルのレストラン「ZYTOUN」でブッフェスタイルの昼食。羊の足のスパイス煮込みを中心し、ライス、鯖のソテー、スモークサーモンなど、これまでの機内食でストレスが溜まった分、かなりの量を食べる。
 ペルシャ料理に比べて、若干辛みが強い感じであるが、濃い味付けではない。

Cimg2540 食後、タクシーに乗り込み、ホテルの方が「近代化したバーレーンを知るために、是非、行くべし」とのアドバイスをくれたシティセンターに行ってみる。タクシー料金は3.8BD(912円)。
 超巨大なショッピングモールであり、若い人やいかにもお金持ちの人、そして外国人であふれていたが、やはり普段の庶民の生活を感じるところではない、というのが実感。品揃えやディスプレイは大型のジャスコ専門店街がさらにガラスを多用したイメージである。
Cimg2539 ただ、並んだショップのなかには、バーレーン王国らしく、フェラーリのF1を置いたフェラーリ専門ショップあった。アラブで初めて石油を採掘したのがバーレーン王国だが、石油もあと20年で枯渇するといわれ、これまでの石油収入を観光に投資し、F1の誘致などを行ってきた。
 今年は、3月11日から開催され、関連したイベントも数多く行われるという。

Cimg2543 庶民の生活を見るのはここではない!と再度、タクシーを飛ばす。庶民が毎日買い物に行くようなところを案内してくれとリクエストしたところ、バッチリの下町に降ろしてくれた。タクシー料金は3.8BD(912円)。
 アーシューラーの道具もそのままに、遠くに近代的なビルが見えつつ、いまにも倒れそうな廃墟などがあるところを散策する。

Cimg2553_2 歩いている最中、ニノイ・アキノ(マニラ)国際空港で底が抜けた革靴が完全にお釈迦になってしまったので、安い靴屋さんで革靴を購入。値段は驚きの12BD(2880円)であった。
 先のシティセンターでは、革靴は概ね50BD(12000円)~80BD(19200円)の間だったので、雲泥の差である。5年付き合った革靴とは、この地でお別れとなった。

Cimg2536_2 16時過ぎ、チャドルをすっぽりかぶって目の部分しか見えない女性が運転するタクシーでホテルに戻る。かなりの距離をホテル方向に向かって歩いたので、タクシー料金は2BD(480円)。
 バーレーン王国の面積は約720平方kmと日本の奄美大島と同じほどであるが、マナーマ市内は建物と建物の間がかなり遠いため、ちょこちょこタクシーを使うようになってしまう。観光客にお金を落としてもらうという点では優れている。100米ドルを換金したが、残りはもうわずかになり、貧乏人としてはツライところ。

Cimg2565 部屋で荷物の整理やメールの処理、電話などをかけたのち、20時にホテルのレストラン「ZYTOUN」で夕食。夕食時にはアラカルトを提供するようである。
 ホテルのプールサイドの席をとり、ベルギーの代表的なラガービールの生ビール「Stella Artois 1パイント 2.8BD(672円)」を2杯、安くてボリュームのある「ビーフリブステーキUSDチョイス 6.9BD(1656円)」、「ピザ マルゲリータ 2.9BD(696円)」 を食べる。
 バーレーン王国はイスラム教でありながら、飲酒等の戒律には厳しくはない。また、観光都市として国が舵を切ったということもあるのだろう。

Cimg2566  外の風が昼のほてりを冷ますようで、気持ちよく食べていると、足元になにやらモゾモゾきたので、何かと思えば子猫(ペルシャ猫ではない)であった。
 お腹を空かせているようだったので、最初はフレンチフライなどをあげたものの、そのうち肉を凝視するようになり、ステーキ肉の端っこを分け与える。2、3切れ食べたところで闇のなかに消えていった。猫らしい行動である。

 21時30分、部屋に戻り、資料の整理と英訳。作業中、他国からの出席者のビザの手配が遅れているとの情報が入る。日本のパスポートの威力を改めて感じ、先人に感謝。

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コメント

気温など日本とはまるで違うのですね、体調など気をつけてお過ごし下さい。

 しゅ−くりいむさん、コメント、そしてお気遣いありがとうございます。
 中東らしい天候で、今でも暑いぐらいなのですが、現地の方に言わせると今が一番過ごしやすい時期で、これから40度を超えるようになるとのことです。
 会議を終え、帰国したときのギャップが心配でございます。

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