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2010年6月23日 (水)

平成22年第2回定例会閉会
嘘つきと卑怯者の祭典

 1時、就寝。

 5時、起床。熱めのシャワーを浴び、目を覚ましてから急ぎの仕事を片づける。

 8時、大粒納豆、鯖のみりん干し、たまご豆腐でご飯2杯の朝食をとる。

 市役所に移動し、9時から会派会議。
 今日、採決する議員定数削減案についての打ち合わせを行う。
 これまでの取り組み通り、 「議員発案第5号 議会の議員の定数を決める条例の一部を改正する条例」を以下の15名の議員の賛成者のもと、提出した。議員定数を現在の30名から24名に削減する条例である。

提出者:民 友  本間厚幸議員
賛成者:整風会  丸山敏彦議員
        吉野芳章議員
        梅沢 明議員
        五十嵐直樹議員
        荒城彦一議員
        三井田孝欧
        星野正仁議員
    市民クラブ  霜田彰議員
    柏崎のみらい  池田千賀子議員
           飯塚寿之議員
    蒼生会 入沢徳明議員
    公明党  真貝維義議員
         若井恵子議員
    民 友 遠藤清議員

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 しかし、この条例に対し、修正案となる「議員発案第5号 議会の議員の定数を決める条例の一部を改正する条例に対する修正案」、議員定数削減を24名ではなく、26名にするという内容で、以下の11名が提出した。
 会派としては、「市民クラブ」「柏崎のみらい」「蒼生会」が分裂した格好となる。

提出者:自治研究会  砂塚定広議員
賛成者:自治研究会  野中栄司議員
          村田幸多朗議員
          加藤武男議員
    市民クラブ  吉川英二議員
    社会クラブ  笠原浩栄議員
          若井洋一議員
          高橋新一議員
          矢部忠夫議員
    柏崎のみらい  佐藤敏彦議員
    蒼生会 中村明臣議員

100623_g51

 昨日、いきなり議会運営委員会が開催され、修正案が今日の議会に提出することが議論された。
 既に過半数である15名の賛成者がいる議員発案に、修正案をだしてくるのは、

1.私たちも議員定数削減に取り組みましたという事実作り

2.対案をだし、賛成者15名の議員を欠席させるなど工作する

3.議員定数削減に反対してきた議員で修正案(26名案)を通して、これまで議員削減に取り組んできた議員(24名案)を貶める

という理由であろう。

Cimg3821 10時から本会議、平成22年第2回定例会の最終日。
 委員会審査が終わった議案が順次、可決し、「議員発案第5号 議会の議員の定数を決める条例の一部を改正する条例」が議題となった。
 まず最初に原案(24名案)を提案者である民友・本間厚幸議員が提案理由を説明。
 続いて、修正案(26名案)を提案者である自治研究会・砂塚定広議員が説明を行った。

 これまでの経緯から修正案(26名案)の提案者である自治研究会・砂塚定広議員に以下にような質問を行った。

・提案者である砂塚議員はちょうど1年前の平成21年第4回定例会の一般質問(平成21年6月10日)において、行政トップである会田市長へ何故か議会側の定数を質問する

*自分の会社の採用人数を他社の社長に「何人がいいですかね」と聞くようなもの

という、通常では考えられないことをやり、その際、30名が適正と砂塚議員も言っていた。

市民団体「ステップ1」さんからの定数削減の請願には、平成21年9月14日の議会運営委員会において、定数削減に反対の意志を会派として述べている。

その後の議会改革に関する特別委員会においても、砂塚議員は定数削減するべきでないとして、中間報告をまとめる際にも主張し、結果、削減と定数維持の両論併記になった。なぜ、今回議員定数削減の修正案をだしてきたのか。これでは議会改革に関する特別委員会の意味はない。

・これまで一環して、議員定数削減に反対してきたのは、嘘なのか。

・そもそも論でいえば、平成20年9月に整風会が提出した26名削減案を、継続審査にし、しかも審査打ち切りで潰したのではないか。よく今になって、自分たちが潰した整風会案と同じ26名案をだせたものだ。恥ずかしくないのか。

 砂塚議員から、長々と言い訳がましい答弁があったが、結局は

「議員定数24名案が可決の見通しだったので、対案をだす」

ということであった。一言でいえば、パフォーマンスである。

 この議論が始まった段階で、市民クラブ・霜田彰議員が退席、そして遅参届けがあるものの蒼生会・入沢徳明議員が出席していないため、総員は28名。議長を除けば、27名なので、14名で議案が可決となる。
 最初に採決となる修正案(26名案)には、

反対討論:整風会  梅沢明議員
     公明党 真貝維義議員

賛成討論:自治研究会  野中栄司議員
     共産党 持田繁義議員

の討論があり、原案(24名案)には、

反対討論:共産党 持田繁義議員
賛成討論:整風会  荒城彦一議員
     民友  遠藤清議員
     公明党 真貝維義議員

の討論があった。採決は修正案(26名案)からとなり、賛成者は以下の通り、

自治研究会  砂塚定広議員、野中栄司議員、
      村田幸多朗議員、加藤武男議員
市民クラブ  吉川英二議員
社会クラブ  笠原浩栄議員、若井洋一議員、
      高橋新一議員、矢部忠夫議員
柏崎のみらい  佐藤敏彦議員
蒼生会 中村明臣議員
共産党 持田繁義議員、宮崎孝司議員、
     片山康夫議員

14名で賛成多数、可決となった(議場内には28名で、議長を除き27名)。
 よって、議員定数はこちらで提案した24名ではなく、26名に決まった。

 これまで一貫して定数削減自体に反対してきた共産党が寝返った数字である。
 共産党は議会報告においても「議員定数削減に反対」と書いており、自らの支持者すらだまし討ちしたことになる。

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 修正案が可決したことで、原案の人数(24名)以外の部分も「意義なし」で可決となった。
 この要因は、退席・欠席(原案に賛成していた2名:市民クラブ・霜田彰議員、蒼生会・入沢徳明議員)、そして共産党3名の方向転換である。
 結果的に当初のこちら側の主張のように議員削減できたので、結果的には勝ちであったものの、今日のこの一連の流れは、まさに嘘つきと卑怯者の祭典だったといえよう。 

Cimg3822 12時、ここで一旦休憩となったので、会派室に戻り、会議を行いながらの昼食。今日は弁当を発注していなかったので、先輩議員からもらったパンとお茶で昼食をとる。午前中の嘘つきと卑怯者の行動にムカムカし、美味しく食べることはできなかった。

 13時、本会議が再開。「委員会発案第2号 子宮頸がん予防ワクチンの国による公費助成を求める意見書(案)」、「請第6号 透析患者の通院交通費の増額と災害時の食事の確保に関する請願」に賛成し、可決した。

 13時50分、本会議が終了、平成22年第2回定例会が閉会。
 NPO全国防災・災害支援ネットワーク会議(NPO全防災)に関する行政の無責任さ、議員定数削減の修正案の攻防など、脱力感だけが残る議会であった。

 14時から議会運営委員会。次回定例会や臨時議会の日程の確認のあと、議場の貸し出しについて議論が行われ、教育委員会に貸し出しされることに決まった。
 かつて柏崎青年会議所には、子供議会として一回貸し出し、その後には「議会の権威うんぬん」を理由に貸し出しを断っている。
 今回の案件は、議会に承認もとらずに教育長が各学校に子供議会の誘いを先に出したのが発端である(議場の管理者はあくまで議長)。既に、手を挙げた中学校があるため、どうしても貸し出しをしてほしいというもの。貸し出し相手先がうんぬんではなく、議場の貸し出しのルールがいい加減である。
 しかし、柏崎青年会議所には貸し出さないが、当局からの貸し出しには強行な設定でも許可する、という市長与党議員の横暴さは目に余る。

Cimg3823_2 14時20分から議会改革に関する特別委員会の開催となった。
 午前中の議員定数削減の議論において、全会派で合意した「議会改革に関する特別委員会 中間報告」

*中間報告とりまとめの段階で、議員定数削減に反対していた会派が徹底抗戦したため、議員定数については現状維持、削減の両論併記となった。その議員定数削減反対派が今回の修正案(26名)を提出。中間報告時には、議員定数削減賛成派が、その数について調整し、後の議会で議員発案するという合意があった。特別委員会の開催には速記録をはじめ、コストがかかっているが、その無駄をどう彼等は柏崎市民に説明するのか。

を無視するかたちで、修正案(26名)が提出された事に鑑み、委員長である公明党・真貝維義議員が怒りをもって辞任。
 議会ルールや委員会での合意がまったく無くなっており、当然の結果である。
 そして所属会派である整風会が特別委員会での合意が守られないことに抗議する意味で離脱を発表し、辞任した。

 一旦自宅に戻って着替えや、急ぎの事務仕事。

Cimg3825 17時30分、駅仲通りに移動し、毎年恒例の どんGALA!祭り2010の「天気祭り」に出席する。
 今年も晴天を願っての祈願祭であり、気持ちを込めて、玉串奉奠をさせてもらった。

Cimg3826 18時過ぎ、「盛来軒」(電話:0257-22-2181)に移動し、懇親会。
 乾杯の挨拶で始まったものの、今日の市議会での出来事やNPO全防災に関する問い合わせや情報提供の電話が相次ぎ、落ち着いて飲み食いはできず、あっという間に閉会となってしまった。

 21時過ぎ、某氏と駅裏の某店にて、ハイボール2杯を飲み、2次会。

 23時、帰宅する。

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コメント

何をやっているか! 喝!
欠席した人間と、修正案を出した人間は
よく名前を覚えておきますよ

真実を書かない柏崎日報が、どのように記事を書くか楽しみです。

議員の言動にはがっかりです
まるで一貫性がない。
所詮身の回りを固めることに真剣になっただけ。
三井田さんの立場で削減に賛成している方を応援してます!

こんばんは。今日は午後からの中継を拝見させて頂きました。僕たちの議会は一足先に終了しましたが、かなり欺瞞に満ちた議会でした。議員も会派も芯が無くなっていますね。それは国政の政党にも、そして候補者にも言える事ですが、支持は欲しいけどカラーは隠すみたいな(笑)地方議会がいい加減なら国政もいい加減にならざるを得ないと思いました。本当は県や国とのパイプ役になるハズの地方議員が、どこも適当な事をやっているみたいですからね。正直、不満もありますが不安もあります。

あー、くり坊主です。
国政も地方政治も、結局、議員がビジネス化してるんですよ。三井田議員は除く。
先日、大阪八尾の三宅博先生の勉強会に参加いたしましたが、こんなことをしていて損をするのは、八尾市民(柏崎市民)やとおっしゃってましたが僕もそう思います。何が怖いんでしょうかね?
5星紅旗の国から相当圧力がかかっておるんとちがいますか?(たとえば)
それはそうと議員は6月29日習志野に来られるんですね?日程があえばお会いしたいですね。

 最終日の件は、6/23付・柏崎日報の第一面で大きく報じられています。
 しかも採決時の写真を掲載しているので、誰が修正案に賛成し、誰が不在だったのかハッキリわかります。(不在議員については名前もシッカリ記されています)
 それだけ市民にとって関心の高い問題だったということでしょう。
 これから私達市民に必要なのは、議員ひとりひとりをチェックし、本当に市民の代表として相応しいのは誰か、そして相応しくないのは誰か、きちんと見極めることだと思います。
 今回のことは、とてもいい指標になりました。

三井田さま
久しぶりにコメントいたします。

途中退席した議員、わざと欠席した議員、この2名こそ真っ先に削減されるべき方々ではないでしょうか。
採決という議員の根本たる仕事を放棄する方に、議席は必要ありません。
なにはともあれ、お疲れさまでした。
筋を通された三井田議員をはじめとした議員の皆さまに、敬意を表します。

ウソNPO、全防災の追求の件、ひきつづきがんばってください。
応援しています。

 雄太さん、コメントありがとうございます。
 ブログタイトルにしたように、「嘘つきと卑怯者の祭典」というような議会でした。

 ホイミンさん、コメントありがとうございます。
 柏崎日報さんは今回、退席・遅参の二名の議員の名前をキチンと書きました。

 山田太郎さん、コメントありがとうございます。
 修正案を提出した某議員は、さも「私が議員削減を行いました」風の事をアピールするためだったのでしょうか、ご自分の支持者を傍聴席に招いておりました。
*某議員に厳しく質疑を行った私に嫌悪感をもったそうです。
 これまで強行に議員定数削減に反対しておきながら、形勢不利と見るや、過去に整風会で提出し、廃案にされた26名案に自分たちで出す・・・・・議会ルールも恥もない議員が現在の市政を動かしております。

 桑原さん、コメントありがとうございます。
 また、日程調整の件もなかなか自分のスケジュールが確定しないため、お知らせできず申し訳ありません。
 ご指摘のように、票を増やすために、自分の思想・信条や政策決定をボカす・逃げるようなら、民主主義は成り立たないと思います。
 王道とは言いませんが、正道を歩んでいきたいと思っておりますので、共に頑張りましょう。

 くり坊主さん、コメントありがとうございます。
 今回の場合は、来年4月が市議会議員の選挙ということで、改選後の人事を含め、保身がありました。ご指摘のように、ビジネス化しております。
 また三宅前議員の勉強会に参加されたとのこと、良いお話が聞けたことと思います。三宅前議員とは仲良くさせて頂いており、あの某同和団体との凄まじい戦いで見せた根性を見習いたいと常々思っております。
 6月29日の習志野市ですが、そのまま即、我孫子市に移動、都内宿泊という日程ですので、申し訳ありません。前日の28日夜であれば、木更津駅周辺に宿泊するため、21時以降なら調整可能です。

 紫さん、コメントありがとうございます。
 ご指摘の点に加え、自分が投票した議員のその後の議員活動をチェックすることも、投票した責任として有権者にも求められていると思います。
 一番身近な政治が市議会であり、まさに生活に直結するため、多くの柏崎市民の皆さんにご興味をもってもらえるよう、今後も活発に活動してまいります。

 米人さん、お久しぶりです。
 また、コメントありがとうございます。
 退席・欠席のお二方は、そもそも原案(24名案)にも賛成署名しなければ良かったものの、賛成署名をしておきながらのこの行動は、原案派、修正案派のどちらの議員から見ても、評価を落としたと思いますし、多くの柏崎市民からはなおさらだと思います。
(信念を曲げた、『不確かな野党』共産党は問題外)
 NPO全防災問題をはじめ、引き続き筋を通して活動まいります。

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