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2010年6月28日 (月)

総務常任委員会視察1日目
神奈川県藤沢市

 なかなか仕事が終わらず、6時から8時まで仮眠。

 急いで、おにぎり2個を作り、荷物をもって、柏崎駅に移動する。

Cimg3843 今日から3日間、総務常任委員会の視察のため、委員会メンバーで待ち合わせ、9時1分発の特急北越1号で長岡駅に向かう。
 車中で作ってきたおにぎり2個(雪割納豆、筋子)と同じく持参してきたダイエット・ドクターペッパーで朝食をとる。

Cimg3844 長岡駅からMAXとき316号で東京駅に移動。新幹線の席に置かれている、『トランヴェール』2010年6月号には、東京電力提供による柏崎の観光広告「美しい日本海で、海水浴、磯遊びを楽しもう」が掲載されていた。原発反対派にはよく見てもらいたいものである。

Cimg3847 11時20分、東京駅に到着し、駅構内で昼食タイム。朝食が遅く、あまり体も動かしていないので、「らーめん むつみ屋 東京八重洲店」(電話:03-5220-6558)で、「香煎黒味噌らーめん 850円」で軽めの食事とした。多い客をさばくためか、細麺しかなく、つけ麺を注文できなかったのが残念。

 食事後、ウルトラマングッズ専門店などで時間をつぶした後、東海道本線で藤沢駅まで移動。藤沢駅から徒歩で藤沢市役所に向かう。

Cimg3848 13時30分、藤沢市役所に到着し、議会委員会室にて、行政改革「公共施設マネジメント白書」についての説明を受ける。

1.歓迎の挨拶:藤間議会事務局長
 公共施設マネジメント白書の担当部長だったこともあり、思い入れがある。実際の稼働率や維持費を把握する必要があることから「公共施設マネジメント白書」を作成した。
 市内に38カ所「市民の家」があり、稼働率は最低で4%であり、コストもかかっていた。

2.市政概要について:小泉議会事務主幹

・人口は約42万人。一般会計は1200億円。
・第一次産業1.3%、第二次産業24.3%、第三次産業70.3%
・面積69.51平方km
・東海道五三次では第六の宿。
・江ノ島が観光の重点となっており、鎌倉市、横浜市、綾瀬市、大和市、海老名市、寒川町、茅ヶ崎市が隣接している。
・東海道線、小田急線、相模鉄道、横浜市営地下鉄があり、新宿まで一時間という立地。
・大学が4つあり、慶応湘南キャンパス、日本大学、多摩大学、湘南工科大学と学園都市になっている。
・一時期、全国14位の工業都市になったことがあるが、バブル崩壊後、土地代の関係から撤退が相次いでいる。これが大きな藤沢市の課題。
・議会事務局は13名で運営している。
・一般会計は1186億円ほどで、特別会計は10あり、その他の会計も入れて総計は2200億円の予算規模。
・議員報酬は、議長69万円、副議長61万円、議員56.5万円。定数は法定数は46人であるが、条例で36人に減員している。会派数は9。

3.「公共施設マネジメント白書」:資産経営課

・資産の有効活用の必要性
 人口動態、財政的状況、保有資産の課題と検討、コストとストック情報の分析。

→ コストの一律削減には限界があり、行政サービスも低下する。

・財政状況(歳入)100年に一度の経済危機により、法人市民税の減収。増収の要素となる税制改正の見込みもない。

・財政状況(歳出)投資的経費が抑制されており、施設整備は先送り、予算削減の一方、扶助費は毎年10%程度増加。

Cimg3849・公共施設の建築は大半が老朽化したものであり、旧耐震基準が57%となっている。
築30年を越えるものは、41万平方mあり、単価35万円としても1435億円となる。

・公共施設マネジメント白書を作成し、活用
 → 市民会議、公民連携制度

・公共施設マネジメント白書作成の目的
1)施設の老朽化、設備や機能の陳腐化
2)利用者ニーズの多様化や人口動態の変化
3)経済・社会情勢の変化
4)厳しい財政
5)計画的な施設の再整備や長期的視点からの改修計画・維持管理計画など、市民目線による検証が必要となった。
→ NPM(ニュー・パブリック・マネジメント:新公共管理)の考え方を基本とした公共施設のあり方についての議論を進めることが重要。
→ 市民とともに公共施設の再整備と有効活用を考えるための基礎資料

・公共施設マネジメント白書の特色
1)減価償却費相当額を加えたコスト計算
2)施設の稼働率
3)地域別の施設等一覧

・地区別公共施設一覧
 13地区あり、地域特性や整備状況、1日あたりの利用状況でまとめた。

・公共施設マネジメント白書作成までの取り組み
平成16年度 データ整理
平成17年度 施設の維持管理状況の把握
平成18年度 コスト分析
平成19年度 NPM導入の視点で白書を作成。委託費945万円。

・改善案に揚げた8つの視点
1)使用形態・利用形態の見直し等による効率的利用
2)保有形態の見直し等による効率化
3)運営面の効率化
4)スペースの効率的利活用
5)建物のライフサイクルを通じた効率化
6)集約化・合同化等による効率化
7)情報化等による効率化
8)予算面
→ 各地区ごとに住民と話し合い、今後の改善案・実施体制について、総合計画を位置づけた。

・事例:市民の家1件利用あたりのコストは、平均4251円。

・地域経営会議:地域主体のまちづくりを目指して
 「地区市民会議」→「くらし・まちづくり会議」、さらに「地域経営会議」

・地域経営会議の概要:地域完結のまちづくり
 各地区の地域団体からの推薦と公募により選出された委員20名程度で構成し、無報酬で任期は2年。活動費は市から年間約200万円を補助する。

・公民連携の取り組み
平成21年度:「藤沢市公民連携あり方検討委員会」を設置し、「藤沢市公民連携基本方針(案)」を作成
平成22年度:「藤沢市公民連携推進委員会」を設置し、パブリックコメントを募集。「藤沢市公民連携基本方針」を策定し、「藤沢市公民連携事業化提案制度」を創設。

・藤沢市公民連携基本方針について
1)公民連携の必要性:公民各組織が持つ能力を発揮した公民連携
2)公民連携の基本理念:協働による役割分担と責任に基づき公共サービスを提供。
3)基本方針の位置づけ:「藤沢市経営戦略基本方針」および「経営戦略プラン」において、基本的な考えとして位置づける。

・藤沢市公民連携事業化提案制:一般事業提案、特定課題事業提案を民間団体、NPO法人などが提案し、学識経験者を含む審査委員会で審査。採択された場合は、市が課題整理、調整を行い、さらなる検討を行う。

・施設の統廃合にむけて
<庁内>単に建て替えるのは行わない。資産経営課のチェックを必ず行う。
<庁外>地域経営会議への公共施設マネジメント白書の内容を基にした利用実態等の説明を行っていく。

・今後の作業:施設のライブサイクルコストを把握し、公共施設台帳をシステム化(紙→電子化)し、優先順位をつけ、修繕費の平準化を図る。

・公共施設マネジメント白書に記載のないインフラ設備
1)下水道:合流式(汚水と雨水)を改善し、分流式は維持保全する。「(仮称)湘南ふじさわ下水道中長期ビジョン」
2)道路:道路パトロールによる定期的な保守
3)橋梁:平成22年度中に台帳を作成、長期保全計画を策定する。

・経営企画部資産経営課について
1)市有財産の有効活用に係る施策の策定
2)公の施設の整備計画の策定
3)広告事業(施設の命名権)の事務
4)行政財産の取得と交換による土地の処分
5)移転補償に関すること
6)行政財産の取得及びこれに伴い交換に供することとなった市有地に係る不動産評価委員会の庶務
7)藤沢市土地開発公社及び財団法人藤沢市開発経営公社の運営指導及び連絡調整
8)国、他の地方公共団体、公共的団体の依頼による土地取得あっせん
9)庁舎の整備計画の策定及び実施

Q.公共施設マネジメント白書と公民連携の話がストレートに結びつかない印象があるが・・・。
A.当初、公民連携の発想はなかったが、調査を進めていくうちに各地区の状況が似ており、資金を含めた民間の力を借りる必要性がでてきたため。本来はそれぞれ別の取り組みであった

Q.実際の民間業者からの施設活用の相談はあったのか。
A.コンビニなどが数件の相談がある。ただし、駐車場の確保や営業時間の長さの関係でうまく調整がとれていない。災害時の自動販売機の設置などできることからやっているが、今後もアイデアを募集していく。

Q.命名権の実例はあるか。
A.結果的に6つの施設、そして市の事業の協賛も募集しており、6つの事業を募集。1施設と1事業に手が挙がったが、コストや事業と企業イメージが合わないことから難航している。

Q.地域経営会議に公共施設のことを問いかけたときの市民の反応はどうであったか。
A.最初は統廃合のことだけで市が説明に来たと思われ、反発も大きかった。特に常時利用している団体からはクレームがあった。市としては、施設を無くすのが前提ではなく、あくまでコストを理解してもらうのが最初の目的なので、理解してもらうようにした。特定団体のみが常に利用しているのも、税金の使い方としていかがなものか、という考えもある。

Q.地域で経営権や予算執行権まで持つということになると、議会の反発はなかったのか。
A.議会側からはかなり反発があったが、説明し、導入に至っている。

 公共施設の管理と修繕の手法に加え、地域の住民が主体となる管理方法にまで並列的に取り組んでいるのが、印象的であった。しかし、地域での予算執行権までは良いものの、決定権については、議会制度をとっている以上、本来の決定権をもつ議会との整合性についてはキチンとした住み分けが必要と感じたところ。

Cimg3852 視察終了後、藤沢駅まで徒歩で戻り、東海道本線で川崎。川崎駅からマイクロバスで東京アクアラインを通り、千葉県木更津市まで移動する。
 途中、17時20分、東京湾に浮かぶパーキングエリア「海ほたる」で交通体系などについて、現地を見させてもらう。あいにくの雨であり、景色はあまり楽しめず。自費でもう一度来て、食事などを楽しんでみたいと思う。

 18時、宿泊先である「ホテルロイヤルガーデン木更津」に到着。

Cimg3854 荷物を部屋に置き、18時30分から「居酒屋 久保田 木更津店」(電話:0438-22-4601)にて、夕食を兼ねた懇親会となった。
 生ビール(5杯)を飲みながら、「とん平焼き」「〆鯖」「鰻の肝焼き」などをつつき、先輩議員から過去の議会でのトンデモ話を色々とお聞きした。

 21時過ぎ、ホテルに戻り、持参したモバイルパソコンで映像作成などを行う。途中、眠くなってしまい、仮眠。

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