2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »

2010年9月

2010年9月30日 (木)

大豆のゲノム解析に成功

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、目玉焼き、ひじきの煮物でご飯2杯の朝食をとる。

 9時過ぎから12時まで依頼された案件の報告や成果物をもって市内まわり。

 13時、自宅に戻り、冷凍の蕎麦を湯がき、冷蔵庫に残っていたキャベツ、ピーマン、茄子と一緒に油で炒め、ひき割り納豆を入れた冷たい蕎麦つゆにつけて、昼食にする。

 14時から事務所にて、溜まりに溜まっている事務仕事。

 16時、18時と来客があり、来年春の統一地方選挙や新潟市の中華街設置要望等について、意見交換を行う。

Cimg0359 19時、やたら辛いものが食べたくなったので、自家製豆板醤と肉代わりのひきわり納豆、たっぷりのニンニク、唐辛子、そしてすり立ての花椒を使って激辛納豆麻婆豆腐を作る。
 これまで花椒はすでにパウダーになったものか、粗挽きしたものを使っていたが、今回は入れる直前にすり鉢ですってみたところ、素晴らしい香りになった。

 飽食で食べ残しが問題になる日本に比べ、世界では人口の35%以上が栄養不足、飢餓に苦しむ国もある(国連世界食糧計画「ハンガーマップ」)。エネルギーに加え、将来的な世界の食料不足も懸念されているなか、大豆の品種改良技術が注目されていた。
 今年はじめ、理科学研究所とアメリカ研究機関の共同研究で世界で初めて大豆のゲノム解析に成功したとの報道があった。
 これまでマメ科のなかでも、大豆の染色体数が他のマメ科植物より、なぜか2~3倍大きいという理由は分かっていなかったが、今回の解析により5900万年前と1300万年前に「全ゲノム重複」が起きていたということも判明した。
 今後の品種改良がどう進化していくのか、大豆、そして納豆が世界を救う?のか、非常に興味深い。


平成22年1月18日『産経新聞』

ダイズのゲノム解析に成功
理研が世界初
品種開発効率化へ道

 理化学研究所は、複数の米研究機関と共同で、ダイズのゲノム(全遺伝情報)の解析に世界で初めて成功した。「マメ科の主要作物で、バイオ燃料用途でも注目を浴びるダイズの重要性は世界的に高まっており、遺伝的形質の理解や有用品種開発の効率化に役立つ成果。14日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表した。
 研究チームは、発芽後約3週間のダイズからDNAを抽出し、11億1千万塩基対と推定される塩基配列のうち、約85%に当たる9億5千万塩基対以上を解読。理研が国内の代表的な栽培品種ダイズである「農林二号」から収集していた遺伝情報の解析データなどを基に、4万6430種の遺伝子を同定した。
 また、解読した塩基配列を20対ある染色体ごとに整列させて遺伝子の重複を解析したところ、広範囲に類似部分があると判明。現在のダイズのルーツは、5900万年前と1300万年前に、ゲノム全体がコピーされて遺伝子の数が倍になる「全ゲノム重複」という現象により、染色体の再配置などが起きたことが分かった。
 ダイズの染色体数はマメ科植物の中で特に大きく、他のマメ科植物との遺伝的関連が明らかになっていなかった。

(伊藤龍一郎)

2010年9月29日 (水)

五星紅旗が翻る尖閣を見たいか
日中緊張緩和新潟から?

 なかなか仕事に区切りがつかず4時に就寝。

 8時、起床。大粒納豆、鮭ハラス焼き、卯の花炒めでご飯2杯の朝食をとる。

 9時から市内某所にイベント企画に関する打合せ。柏崎にはイベントが多く、しかも時期も集中するため、冬季に実施できないものか検討する。

 12時、一旦自宅に戻り、好物の鯖の水煮缶詰と山筍の卵溶き味噌汁2杯とおにぎり2個(たらこ、昆布)で昼食をとる。

 食後から事務所にて、プレゼンテーション資料や映像作成の細部調整。

Cimg0351 14時、16時、18時と事務所に来客があり、今後の取り組みなどを相談する。
 途中、差し入れで頂いた肉まんで小腹を満たす。猛暑であり、かつ残暑厳しかったこの夏であったが、肉まんを食べる季節になった。

Cimg0357 また、話し合っているなか、17時にいきなり携帯電話が聞いたこともないような音で鳴り、よく見れば緊急速報「エリアメール」で、地震に関するものであった。その後、テレビのニュース速報でも同様の注意喚起があり、福島県会津地方での震度4の地震が報道された。便利な機能である。
 震度4ということで、被害が少ないことを願うばかり。

Cimg0352 20時、遅参したが、柏崎青年会議所の事務局に移動し、所属委員会である郷土愛育成委員会の打ち合わせに出席。
 来週開催となる例会のためのプレゼンテーション資料と映像をメンバーに確認してもらう。

Cimg0353 委員会終了後の22時40分、「中華美食館柏崎店」(電話:0257-23-4530)に移動し、有志とともに夕食。尖閣諸島への中国の対応を批判しながら、中華料理屋に入るのはいかがなものか、という意見もあったが、この時間に食事を食べられる店であることに加え、料理まで排除するような主義ではない。生ビール2杯と「冷やし味噌だれラーメンと餃子セット 1000円」で満腹となる。

 23時40分、帰宅。

 今日の『新潟日報』紙上に、昨日新潟市で行われた「中国・国慶節レセプション」の記事が掲載された。


平成22年9月29日『新潟日報』

緊張緩和新潟から
中国・国慶節レセプション
本県初開催知事ら300人参加

 中国の建国61年となる10月1日の国慶節に合わせ、在新潟中国総領事館は28日、新潟市内のホテルで祝賀レセプションを開いた。泉田裕彦知事をはじめ本県の政治、経済関係者ら約300人が参加。沖縄県・尖閣諸島周辺での漁船衝突事件をめぐり日中関係が緊張する中、本県と中国の経済協力を進めようと、友好ムードを演出した。
 日本国内の中国総領事館は毎年、建国記念の祝賀行事を各地で開催。新潟での祝賀レセプションは、総領事館の本県開設に伴い初めて行われた。
 レセプションでは王華総領事が「中日関係はときに、さまざまな問題や摩擦があるが、平和、友好一協力が両国関係の主題」とあいさつ。泉田知事は「佐渡のトキは日中友好の翼であり、新潟は日中国交回復を実現した田中角栄元首相のふるさと。新潟が先頭に立って友好を進めたい」と述べた。
 10月13日からは、上海万博で新潟フェアが開幕する。中国の農産物の仕入れ、販売をしている元裕新潟(新潟市中央区)の小林昌男社長(75)は「日本と中国が争うのは不幸なこと。新潟から友好に力を入れられれば」と話していた。


 この記事のなかには、王華総領事がぶら下がり取材のなかで述べ、地元テレビでも放送された

 「このような(尖閣諸島の事件)小さな出来事は(日中の)友好関係の発展に影響しない・・・」

という発言は掲載されていない。日本の領海内に入り、海上保安庁の船に体当たりするなど、決して小さな事ではなく、主権問題。そのような事が分かっているからこそ、この記事で触れなかったのではないだろうか。
 国家間は綺麗ごとではない。佐々淳行氏の提言を即、実践すべきである。


平成22年9月27日『産経新聞』

【正論】
五星紅旗が翻る尖閣を見たいか

初代内閣安全保障室長・佐々淳行

 菅直人首相は、尖閣諸島侵犯の中国人船長を中国の理不尽で無礼な恫喝に屈して釈放、日本人を辱め、国威を失墜した。中国皇帝の足下に跪く朝貢国使節のようで、小沢一郎元幹事長の朝貢団体旅行同様、許し難い。しかも、その突然の決定と発表は那覇地検次席検事によって行われ、仙谷由人官房長官は「捜査に当たっている那覇検察庁の独自の判断によって決定し、政府はこれを了とした」由。訪米中の菅首相も、所管大臣の前原誠司外相も柳田稔法相も官房長官も決定には関与していない、と記者会見で平然として述べた。

≪地検任せは政治主導の自殺≫

 あれだけ政治主導を高々と掲げて官僚を批判、官僚から国会答弁権も記者会見権も奪った民主党内閣が一体、どういうことか。大阪地検特捜部主任検事、前田恒彦容疑者の証拠改竄事件という信じ難い暗黒司法で国民の信頼を裏切ったばかりの検察庁に、国民の安危にかかわる国家危機管理を押し付けるなどまさに政治主導の自殺行為で国民を愚弄するものだ。
 国家行政組織法の役割分担をどう読んでも、それは「那覇地検」の検事正でもない次席検事ごとき中級官僚の任務ではない。それは首相以下関係閣僚の職務放棄、「敵前逃亡」であり、那覇地検次席検事の小さな背中に検事総長も含む大勢の高官が折り重なり、ひしめき合って隠れようとしている、政治風刺漫画の題材である。
 恥ずべき決定は、暗黒検事を出した検事総長以下上層部の保身、生き残りのための親中派内閣への阿諛迎合も加わってのことか。
昔懐かしい「巨悪を眠らせない」(故伊藤栄樹検事総長)と誓った検察庁だったら、「船長釈放は政治が決め、政治の責任で発表しろ」と峻拒したはずだから…。

≪「安保適用」の金星も無駄に≫

 この日朝、前原外相は、ニューヨークでヒラリー・クリントン米国務長官から「日米安保条約第5条は尖閣諸島にも適用される」との確約を得る“金星”をあげていた。尖閣が日中の争点になりキナ臭い情勢下、日本外交の成果だ。昔、ビル・クリントン大統領時代のモンデール駐日米大使(元副大統領)の「適用されない」という大失言があった。今でも、それは未解決の重大課題で、オバマ大統領もクリントン長官も対中配慮で明言を避け、鳩山由紀夫前首相は全国知事会議席上で石原慎太郎都知事に追及され、「領有権については中国と協議」「第5条の適用についてはアメリカに聞いてみる」と重大失言をし、中国側に間違ったメッセージを送っていた。
 続くオバマ・菅会談でも暗黙の了解を得た。筆者は「これを後ろ盾に菅首相は対中強硬姿勢を貫くもの」と思い、拍手しかかっていたが、午後に舞台は暗転、同次席検事が「日本国民への影響と日中関係を考えて」中国人船長を釈放すると発表、落胆し激怒した。
 菅首相、仙谷官房長官は政治家失格だ。中国のアジア戦略、海洋覇権国への強い願望、13億人のための資源獲得努力、特に島を領有して漁業資源や海底油田などの資源を得ようとする民族のパワープロジェクション(力の投射)が目に入らないのだろうか。
その担い手たる数億人は、江沢民前国家主席時代の教育で反日感情を刷り込まれたインターネット世代で、胡錦濤現国家主席の政権もその負の遺産に困り果てている。

≪志願制で島に自衛隊駐留を≫

 尖閣諸島騒動は一過性のものではなく、東シナ海、日本海への中国の脅威は今後、ますます増大すること必至だ。日本海は決して「友愛の海」などではない。
 その証拠に、事態沈静化を期待し、那覇地検のせいにして船長を釈放したのに、中国はくみしやすしと見て謝罪と損害賠償を求めてきたではないか。孫の代に日本が中国の属国にされないよう、国家危機管理の諸方策を提言する。
 一、温家宝首相声明に応え、菅首相が(1)尖閣諸島は日本固有の領土(2)再発防止努力をせよ、再発すれば、また検挙(3)謝罪と損害賠償は拒否(4)武器の相互不使用-との声明を出す。漁船体当たりビデオは公表する(親書は効果なし)
 二、(執拗な船長釈放要求との相互主義で)駐日中国大使を呼びつけ(午前零時でなくてもよいが)、不当逮捕されたフジタ社員の即時釈放と、会議延期、官民交流禁止、レアアース輸出禁止など全報復措置の即時解除を求める
 三、現在無人の(かつてかつお節工場もあり住民もいた)魚釣島(個人所有)を国有化、埠頭、ヘリポート、灯台などの諸施設を建設、志願制で自衛隊、灯台守、気象観測士などに給与倍額の僻地手当、危険手当を支給し、3カ月交代などで駐留させ実効支配を行う。プレゼンスが主権の最大の証明で、急がないと中国人民解放軍兵士が漁民を装って上陸、五星紅旗を立てかねない情勢だ
 四、海上自衛隊のイージス艦を含む一個護衛隊群を、「演習」として近隣海域に定期的に派遣し、海上保安庁を後方支援する。中国は今や、東シナ海をも「核心的利益」を有する地域にしようとしていることを銘記すべきだ。
(さっさ あつゆき)

2010年9月28日 (火)

柏崎市倫理法人会イブニングセミナー
売上倍増戦略セミナー「一瞬の出会い」

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、目玉焼き、刻み茗荷をたっぷり乗せた冷や奴でご飯2杯の朝食をとる。

 午前中は事務所でたまった事務仕事を片づける。

F1000002 12時、母、母方の祖母と昼食。干し椎茸、大量の煮干し、干し納豆パウダーでダシをとり、冷凍さぬきうどん、冷凍しておいたしょうがと一夜干しするめの入ったかき揚げ、天玉うどんを作った。
 今回のつゆには、いつものように濃口醤油+薄口醤油ではなく、岩塩++薄口醤油を使ってみた。

 13時30分、16時と事務所に来客。仕事の時間が細切れになってしまうため、なかなか文章の推敲に力が入らない。

 17時、メトロポリタン松島に移動し、講演会の準備を行う。今日は、柏崎市倫理法人会のイブニングセミナーで、司会を行うこととなった。

 18時、イブニングセミナーが開会。売上倍増戦略セミナー「一瞬の出会い カリスマ新幹線アテンダントの一瞬で心をつかむ技術」と題して、講師には日本レストランエンタプライズ「山形新幹線つばさレディー」の齋藤泉氏を講師としてお呼びした。 
 同僚の3倍を売り上げる、 「赤い彗星のシャア」のようなカリスマ販売員で、プロフィールは以下の通り。

100928_saitou【講師プロフィール】
 短大在学中の1992年に日本レストラン工ンタプライズ(旧日本食堂)の「山形新幹線つばさレディー」第一期生としてアルバイト入社。開通したばかりの山形新幹線での社内販売員となる。都内短大を2校卒業した後もアルバイトという2カ月更新の契約で山形新幹線を中心に社内販売に従事。現在も同契約のまま東京列車営業支店のアドバイザーという役職で、東京列車営業支店の社内販売に従事。東京と山形・新庄を結ぶ3時間半の山形新幹線の片道の売り上げが26万円各種メディアからも注目を浴び、テレビ出演や講演など今や全国区の有名人となるが、その後も変わることなくお客様の為に販売員として、サービスの向上に努めている。きめ細かいサービスと乗客のニーズに敏感を察知する判断力で、カリスマ・アテンダンドと呼ばれる。

Cimg0346 ありがたいことに会場は満席。講演に先だって、講師が紹介されたTV番組の映像を最初に放映したところ、会場のボルテージが上がった。
 約10分間の映像が終わったところで、講演。内容は大まかに以下の通りである。

1.今日の一瞬の出会い
Cimg0345・最初の取材は日経新聞であったが、一面で「そこまでやるか」とのキャッチフレーズであった。
・鉄子ではないが、山形新幹線の開業とももに、スキーに魅力を感じ、学生時代にアルバイトとして入った。
・今でも本業たる現場に立っている。
・二ヶ月更新の時給制で働いており、東京との日帰り。座席数は400席。
・乗務時間は6時間であるが、平均の売り上げは7万円。忙しいときには、26万円を売った。
つばさの引退記念走行では、片道170万円を売り上げた。
・お客さまとの一瞬、偶然の出会い、毎日ある
・偶然の出会いだからこそ、片道3時間半だからこそ、心地よく過ごしていただく。サービス業、販売業では当たり前。
・毎日の変化に対応するために心がけて意識すること5つ。
1)今日のお客さまのニーズ把握、予測
2)それらニーズに対する準備を考えながら行う。
3)実際にお客さまに接し、予測か正しいか確認
4)手直し、修正。
5)仕事が終わったあと、反省
・世の中、安いものだけが売れているということではない。「安売り」時代ではなく、「お客さまに選ばれる」時代。
・お客様を受け入れる準備が万端でないと、その前にお客様の鼻にもかからない。
・出勤前は必ず、自分の五感に聞く。
・80種類から90種類をワゴンにのせるが、通常であれば30分もかからない。それを予想しながら、1時間かけて準備を行う

2.お客さまの一歩先を想像したもう一手間のかけ方
・意識をいかに実践し活用していくかが大切
・慣れや要領だけではお客さまに追い越されてしまう昨今。毎日変わらないことは、飽きられる。感動させることはもっと難しい。
・今日だからこそできる!という意識が、お客さまの心地よさにつながる

3.心に触れる二言目
・販売員は自動販売機ではない。生身の人間。
・生身だからこそ、人を喜ばせることも怒らせることもできる。
・せっかくの『縁』で出会ったお客様に喜んでいただきたい。
・販売員の心をこめた二言目がお客様の喜びに繋がる。
・「プラスα得した気分を味わって頂く」ための二言目が心に届く。実勢価格より値段が高く、種類が少ない社内販売でもできる。それはマニュアルではない。二言目の心。必ず売り上げにつながる。

4.現場の声で商品も変わる
・お客様の厳しくありがたいご指導を生かすも殺すも現場次第。
・お客様の一番近くにいる現場だからこそ、お客様の本音をより理解できる。そしてご意見の多くに解決の糸口がある。どのように次に活かすか、繋がるのかが大切。
→ 売れないなら、売れる駅弁を作ればいい!
  「はらくっち」等、地方ならではの味。
・お客様により近い想い、強くぶれない信念と勇気が必要。
・仲間がいれば小さな力はさらに大きな力となる。

5.社長でもアルバイトでも
・お客さまにとって、私の『立場』は無意味なもの。
・いかに『その現場でのスペシャリストでいられるか』が問われている。
・プロとして、ひたむきに仕事に向き合い続けるからこそ、『立場』は会社内でも無意味なものにもなる。
・人生の多くの時間を費やす『仕事』を愉しめないのは実に『もったいない!』それだけ

Cimg0350 19時30分に講演が終了し、その後、会場を移動して懇親会。乾杯のあと、瓶ビールを注ぎ、注がれつつ、最近の柏崎市内の経済状況を中心に懇談する。
 意外にも、あまり政治の話をご自分からしなかったような方からも、「中国のアレ、ひどいねぇ~」など中国の横暴さが話題となった。

 21時過ぎ、懇親会が終了となったので、迎えにきてもらい、帰宅。

2010年9月27日 (月)

案の定、中国、退役改造軍艦で尖閣諸島へ
まだあの国の本性が分からないのか。

 3時、就寝。

 6時、起床。大粒納豆、鮭ハラス塩焼き、甘海老の頭の味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。

 食後、愛車に乗り、12時過ぎまで長野市、上越市で会社関係の仕事や所用を済ませる。

Cimg0341 13時、「待夢里(タイムリー)」(電話:025-544-3958 )に行き、「カツカレー 1050円」を「超辛」にして、昼食。
 以前にも食べたが、ルーはこってりとし、甘みがある。ここに辛みが入っているため、揚げ過ぎでカリカリになったカツの衣の油、カツのなかにある豚肉の脂が渾然一体となった味は格別。

 某コミュニティセンターで意見交換をしたのち、15時、事務所に戻る。

F1000001 17時、親族が来たため、多少手間をかけた夕食の用意。色々と考えたが、結局はスタミナをつけてもらおうと、さっと茹でた山芋とオクラを荒く刻んで食感を残し、大粒納豆、ひきわり納豆の2種類の納豆と混ぜ、最後に卵黄と魚醤で味付けた「ネバネバ納豆丼」がメインとなった。

 食後、20時過ぎ、読みたかった単行本をもって、1時間半ほど長風呂に入る。

 明確なる我が国への領海侵犯でありながら、圧力に屈し拘留期間前に釈放してしまった尖閣諸島における漁船船長逮捕事件について、さすがに中国大好き!風な方からも批判の声を聞くことができた。
 日本に謝罪と賠償を求めるという中国政府に対しては、調子に乗らすだけ乗らせたのち、ビデオ映像を公開にしての巻き返しが必要である。
 そして何よりも、中国と仲良くするだけで素晴らしい結果になると盲信していた日本人が目を覚まし、現実を見ることが重要であろう。

 いまだに軍拡し、大量の核ミサイルを日本に向けている中国核兵器廃絶平和都市宣言をしながら友好都市になっている中国に核兵器廃絶の呼びかけをしないと言ったどこかの市長、歴史上の正統な呼称である「支那事変」と私が発言しただけで「人権侵害」だと議会内で吊し上げようとした某市の議員の皆さん、今回の事件を見て、どう感じているのか、教えてほしいところである。

 中国側は日本が一歩下がったことで、さらに付け込むべく、今度は尖閣諸島周辺に軍艦を改造した監視船を常在させるという。
 中国らしく

・軟土深掘(柔らかい土には深く掘れ)
・得寸進尺(一寸得たら一尺を得よう

である。

 中国の侵略シナリオは、予想通りの展開。日本国憲法9条さえあれば平和であるとして、拝み奉っている「9条の会」の皆々様には、是非、この事態を解決すべく行動してもらいたと思う。

 私は今週末、平成22年10月2日に東京都内で実施する抗議デモ「10.2 中国の尖閣諸島侵略糾弾!全国国民統一行動」(主催:頑張れ日本!全国行動委員会草莽全国地方議員の会)に参加し、行動で訴えたい。
*詳細はこちら


平成22年9月27日『読売新聞』

中国、尖閣諸島周辺で
パトロール常態化へ
尖閣

 【北京=佐伯聡士】尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖の日本領海内で起きた中国漁船衝突事件を受けて、中国政府が、同諸島近海で、漁業監視船による自国漁船の護衛とパトロールを常態化させる方針を固めたことが27日、わかった。

 中国農業省が主管する漁業関係者向けの「中国漁業報」が20日付で掲載した内容を香港紙「明報」が27日伝えた。
 同諸島周辺では、漁業監視船「201号」と「204号」が活動中だという。当局者は中国漁業報に対し、「漁民の生命・財産の安全を適切に保護するため、今後、漁業監視船は釣魚島周辺でパトロール活動を常態化、強化しなければならない」と強調した。
 漁業監視船は農業省の所属だが
、退役した海軍艦などを改造しているものもある。南シナ海では今年4月から、自国漁船の保護と他国漁船の「違法操業」取り締まりのためとして、漁業監視船2隻による常時パトロール態勢をとっている。

2010年9月26日 (日)

新潟中国総領事館開館の経緯
先遣隊の表敬訪問、開館記念鼎談

 なかなか作業が終わらず、結局、徹夜。

 8時、大粒納豆、鮭の塩焼き、たらこでご飯2杯の朝食をとる。

 9時過ぎ、祖母をデイサービスに送り出したのち、祖母の部屋の掃除や雑用を行う。

 11時、事務所に来客。依頼されている案件が多いため、結果報告は2週間後にさせてもらうことで、納得してもらった。

 13時、懐かしい感じがする揚げソーセージパン、辛口カレー焼きパン、ガーリックトースト、低脂肪乳、ヨーグルトで昼食をとる。ソーセージパンといえども、中身は本物のソーセージではなく、魚肉ソーセージである。

 15時から17時過ぎまで、修理が終わったノートパソコンのお届けや依頼された調査の報告などで市内まわり。

 18時から20時までソファーで仮眠。

 20時過ぎ、新米の精米を市内某所のコイン精米所で行う。

Cimg0339 23時、甘海老の刺身、パルメザンチーズを多めに入れたシーザーサラダ(キャベツ、パプリカ、グリーンアスパラ等)、ぜんまいと鶏の煮物、ひき割り納豆、ご飯2杯で夕食をとる。
 中国の横暴に関するメールを多く頂戴しているため、食後からひたすらメールの返事を書く。

 以前にも本ブログに書いた、新潟市の商店街による中華街の誘致、性急とも言える新潟中国総領事館の拡大移転について、検索での閲覧やメールでの問い合わせが多くある。
 この案件が大きく知られることになった最初の報道と、その後の鼎談の記事について、以下に引用し、ご紹介したい。


平成22年3月10日『新潟日報』

宮・中国副総領事に聞く
新潟との絆深めたい

 新潟市に設置される中国総領事館。5日には先遣隊5人が本県入りし、開設準備が本格的に始まった。新潟、そして日本との友好発展などの拠点として期待されている総領事館の宮暁冬副総領事(46)に9日、開設の見通しや抱負を聞いた。

宮暁冬(きゅう・ぎょうとう)氏
 前職は中国外交部領事司アジア・アフリカ処処長。東京大使館、長崎総領事館にも勤務経験があり、日本勤務は9年ぶり3回目。大連外国語学院で日本語を学ぶ。遼寧省瀋陽出身。

―総領事館はいつごろ開設しますか。
「準備状況によるが、目標としては今年の前半ぐらいに開設できればと考えている」

―開設場所の選定も担当していると聞きます。
「いずれは独立した建物にしたいが、それには時間がかかる。早期開設のため、当面は賃貸物件を使いたい。現在、県や市から情報を得ながら、5、6カ所の物件を検討している。他国の総領事館も入っている(新潟市中央区の)万代島ビルも候補だ。安全性や交通の利便性、面積など総合的に考えたい

―先遣隊として、また副総領事として力を入れることは何ですか。
「まずは早い開設に向け、総領事館の設置場所と館員の住居探しが任務。また開設前後を問わず、新潟と中国との友好交流を深めたい。さまざまな場に呼んでいただくことがあると思うが、積極的に参加して絆を強くしたいと考えている」

―新潟の印象を教えてください。
「着任初日に歓迎され、人の温かさに感動した。いつか日中関係の発展に尽くされた田中角栄先生のふるさとを実際に訪ねたい。3メートルを超すという積雪もぜひ見てみたいが、想像もつかない」

先遣隊が知事表敬

 新潟市に設置される中国総領事館の先遣隊5人が9日、県庁に泉田知事を表敬訪問した。宮暁冬副総領事は「新潟との友好関係を発展させ、交流を拡大することに力を入れる」と日本語で意欲を語った。
 泉田知事は、複数の自治体から総領事館設置の要望があった中で、本県が選ばれたことへの感謝を伝えた。また産業担当領事が置かれることに触れ「中国が発展する中で、環境分野での技術交流は日中双方にメリットがあるのでは」と今後の協力への期待感を示した。
 宮副総領事は、新潟について「中日関係に大きな役割を果たされた田中角栄先生のふるさとでもあり、中国でも広く知られている」と語り、これまでの友好活動が設置先選定にもプラス材料となったとの見方を説明。 「よく機能を発揮できるよう、いい総領事館を開設したい」と述べ、協力を求めた。
 先遣隊は同日、新潟市役所も訪問し、篠田昭市長とも面談した。


 平成22年3月27日付『新潟日報』の報道によれば、中国総領事館は、規模が一番大きな大阪、札幌、名古屋、福岡、長崎の計5ヶ所にあり、今回の新潟への設置は6番目であり、日本海側初である。
 中国国内の日本総領事館は上海、香港、重慶、広州、瀋陽、青島の6カ所あるため、相互主義の観点から6カ所目の設置を新潟に設立することになったという。
 ちなみに日本国内で候補地となったのは、中華街構想も頓挫した仙台、そして沖縄。さすがに日本政府(当時は自民党政権)も沖縄にはマズイと直感したようで、非公式接触の段階で断ったという。 (平成21年3月3日『読売新聞』-【中国】「沖縄総領事館」開設打診、日本側の難色で撤回
*沖縄に公式な領事館を置くのはアメリカのみ

 鼎談には、歴史認識(大東亜戦争末期における満州、中華民国、ソ連、そして戦後の中華人民共和国の区別)、過度な贖罪意識、「長野事変」(平成20年4月26日)はもとより、他国の中華街で起こった中国人暴動を調査していない点など、ツッコミたくなるところが多い。


平成22年7月24日『新潟日報』

新たなる発展目指し
刻んだ友好の歴史
中国総領事館 開館記念鼎談

 本州の日本海側で初めてとなる中国総領事館が万代島ビル(新潟市中央区)に開館し、24日で1ヶ月が過ぎた。1972年に田中角栄元首相が日中国交正常化を果たして以来、本県と中国はトキの保護増殖事業などで連携してきた。ビザ発給を担う総領事館を新たに迎え、観光客の増加や貿易の拡大も期待される。今後の展望について、王華総領事、泉田裕彦知事、高橋道映新潟日報社社長が鼎談(ていだん)した。コーディネーターは竹石松次BSN新潟放送社長。(敬称略)

王華 在新潟中国総領事館総領事
泉田裕彦 新潟県知事
高橋道映 新潟日報社代表取締役社長

*コーディネーター
竹石松次 新潟放送代表取締役社長

【設置の意義】

王  大阪に次ぐ人員規模
泉田 本県の重要性を認識
高橋 戦争思うと夢のよう

竹石  中国総領事館の誘致は、県が1998年から取り組んできた。

泉田  総領事館の設置は長年の悲願。ほかに誘致を希望する自治体もあった中で選ばれた。中国政府が日本との友好親善を進める上で、「新潟が重要なパートナー」と認識してもらったからだろう。本県と中国が互いに発展していくため、重要な機関を誘致できた。

高橋  72年の日中国交正常化で今は自由に行き来できるが、戦争という悲しい歴史を忘れてはならない。当時、新潟からも多くの人が開拓のため満州に行き、敗戦で悲惨な逃避行を強いられた。新潟日報の75年の企画で、満州開拓の夢破れて辛うじて帰国できた人から話を聞き、涙を流しながら原稿を書いたのが印象深い。総領事館が開館したのが夢のようだ。

竹石  中国政府が本県に総領事館を設置した理由は何だろうか。

  新潟は官民一体となって誘致に努力し、熱意があった。国交正常化で、中国の周恩来元首相と共同声明を出した田中角栄元首相の出身県でもある。総領事館が管轄する新潟、山形、福島の3県に暮らす1万5千人の中国人のうち、新潟県が約半数を占めていることも理由の一つだ。

竹石  新潟の印象を聞きたい。

  大学時代、川端康成の「雪国」について学んだ。新潟に来たのは、雪がない6月だったが、県境の長いトンネルを抜けたら、緑豊かな世界が広がっていて感動した。「海あり、山あり、川あり」で自然が美しく、町にも活気があふれている。

竹石  総領事館の開設は、本県と中国との関係がさらに深まるきっかけになる。

泉田  王総領事は日本に留学し、日本大使館での勤務経験もある。日中友好のさらなる進展が期待できるだろう。中国の発展にも寄与する総領事館活動ができるよう、県もサポートしたい。

高橋  王総領事は日本語が堪能で、新潟についてもよく研究し、気に入ってもらえたようだ。これから、新潟と中国の新たな交流が始まると実感している。

 中国政府も「交流を推進したい」と考えている。総領事館としては新潟を中国全域にPRして、サポートしたい。総領事館のスタッフは10月に、10人から17人に増える。国内6か所の中国総領事館のうち、大阪に次ぐ規模だ。いかに中国政府が新潟を重要視しているかの証しだ。

竹石  どのように交流を進めるのか。

  新潟は金属の研磨技術など優れた地場産業があり、おいしいコシヒカリや日本酒も生産している。スキー場や温泉、佐渡のトキなど観光資源も多い。中国人にとって興味深い地域だと思う。スタッフを増員する際、貿易などの商務担当の領事を配属し、経済交流を拡大したい。

【経済・企業交流】

泉田 「ものづくり」共同で
高橋 農業開発で提携促進
王  国際展示会に参加を

竹石  新潟の魅力を中国にどう伝えるのか。これが大きな課題となっている。

  新潟の産業、農業、観光のどれをとっても日中間の相互補完性は強いと思う。来日するまでにもいろいろと勉強してきたが、実際に地場産業の現場を訪れたときには驚いた。鉄鋼が磁器のようになる金属研磨技術は大変素晴しい。

泉田  本県は電機や自動車など日本の基幹産業を支えている。県民には雪国ならではの辛抱強さがあり、細かい作業をいとわない伝統があるからだ。本県には「ものづくり」の技術がある。付加価値としてアピールし、中国企業とともに製品化すれば将来に期待が持てる。

高橋  農業県であり、基盤整備や治水の技術は日本一だと思う。防災技術も高く、この6年間でいくつも起きた大災害にも対応してきた。黒竜江省の三江平原の農業開発を行った実績もある。さまざまな面で提携を進められるのではないか。

竹石  今後は特に経済交流が大事になる。

高橋  本県は北前船の時代から対岸の文化を運んでくるなど、歴史的に大陸へのゲートウエーとして機能してきた。

泉田  新潟市東区などに大規模太陽光発電所を建設するほか、十日町市の松之山温泉でバイナリー地熱発電の実証研究も行う。環境技術の面で全国のトップを走りたいと考えている。技術を広めるに当って、中国とは(互いにメリットのある)ウィンウィンの関係を築けるのではないか。大いに期待している。

  中国政府は現在、環境保全やIT技術に力を入れている。わたしは江蘇省出身だが、ここには太陽光発電で生産量が世界一の企業がある。今後、ソーラーの分野でも一緒に組んでやることができると思う。

竹石  実際、中国市場はビッグマーケットであり、本県の企業もどんどん進出している。

泉田  進出先としては上海がトップ。次いで香港、大連。県と友好関係にある黒竜江省や首都・北京にもネットワークを広げていきたい。

  江蘇省では、国際的な農産品の展示会「農産物交易会」を開催している。昨年は9月末に開かれ、40カ国約500社が参加した。取引額は約30億元(約385億円)にも上る。新潟の企業も参加し、中国だけでなく全世界を対象にして取引を広げていったらいい。

高橋  IT時代を迎え、中国からも自由に情報を発信できるようになった。県央地域の素材型産業などの情報を中国に発信し、その反応を打ち返してもらうこともできる。新潟日報社は、黒竜江日報社などと友好関係にあり、記事を交換している。紙面を通じて、交流のお役に立てればと考えている。

【観光振興】

高橋  美しい水辺が共通点
王   
新潟に「中華街」期待
泉田  ドラマロケの舞台に

竹石  これからは観光も重要だ。

泉田  中国の方々に、日本のいいところをぜひ見ていただくことで相互理解や新たな発展にも結び付く。県も支援をして新潟のラーメンと銘打った店舗を(ハルビン市内に)造った。店に行くと(新潟をPRする)ポスターもあるので、さらに友好関係を進めたい。

  もう一つ、新潟で中華街をつくってはどうか。こちらからも本格的な料理店などを紹介できる。工業や農業、物産のほか、書や絵も並べればいい。国際的になる。

泉田  世界に誇れる中華街ができれば、新潟にとって宝物が増える。

竹石  上海万博を泉田知事と高橋社長とともに訪ねたが、日本館が新潟県で彩られていた。

泉田  本県がトキと自然環境、コメ、日本文化を彩るベースとして紹介されており、大変誇らしかった。

竹石  上海から少し足を延ばした蘇州。水と庭園と古さが一体となった世界遺産があり、素晴しい観光地だった。

高橋  新潟と同じで水の光景が非常に美しいところ。新潟も水郷地帯だから、風土が似ていると感じた。

  蘇州のある江蘇省がわたしのふるさと。文化や庭の関係でも交流できればいい。

泉田  直行便があるので、本県にとって上海は行きやすい場所。これを機会に中国の可能性、友好発展、親善交流、観光―こういったものを感じていただきたい。

  中国人向け観光ビザの発給要件が緩和され、1600万世帯の中国人の来日が可能になる。市民レベルの交流も推進したい。

泉田  特に上海や北京などの大都市の人は、潤いを求めていると思う。新潟には潤いを感じて英気を養っていただけるものがたくさんある。小説「雪国」の舞台や田中角栄記念館もある。

竹石  中国人は年間4千万人が海外に出掛け、このうち約100万人が来日する。BSN新潟放送は8月から中国と新潟との番組交流を計画しているし、新潟日報社も交流を進めている。これから本格的な交流が始まると考えていいのだろうか。

  総領事館は、新潟の資料を中国全域に配布したり産業の紹介をしたり、いろいろ企画している。中国中央テレビには、新潟の素晴しさを紹介してもらうつもりだ。

泉田  新潟を舞台にドラマを作っていただけるよう話し合っている。ヒットすれば(ロケ地として)中国人にとって印象深い場所が新潟にできる可能性もある。

竹石  新潟には韓国とロシアの総領事館がある。中国総領事館の開設によって、もう一つの新しい門戸ができた。さらなる発展に向けたキーワードは何か。

泉田 「夢と希望」。日本海時代というものが到来する中で、次の世代が大志を抱いて大きな可能性を求めて進んでいってほしい。

高橋 「信頼」。総領事館ができ、新しい日中交流は、お互いに原点に立ち返って進めたい。新潟日報は黒竜江日報と1987年以来記者交流を続け、五つの新聞社を通して草の根交流をしてきた。あらためて信頼というキーワードで頑張りたい。

  「実行」。総領事館としては、いろんな面で交流をサポートし、実際に行動にも移したい。

竹石  会津八一が「ふなびとは はやこぎいでよ ふきあれし よひのなごりの なほたかくとも」と詠んでいる。どんなに困難が待ち受けていようとも、立ち向かっていく熱意と勇気をみんなで持っていきたい。

<県内自治体と中国の姉妹・友好提携状況>
【新潟県】黒竜江省(1983年8月5日)
【新潟市】黒竜江省・ハルビン市(1979年12月17日)
【上越市】吉林省・琿春市(1996年4月29日)
     ハルビン市呼蘭区・康金鎮(2002年4月15日)
【三条市】湖北省・鄂州市(1994年4月28日)

【柏崎市】四川省・峨眉山市(2005年10月27日)
     江蘇省・楚州区(1995年10月29日)

【加茂市】山東省・海博市(1993年10月21日)
【佐渡市】陜西省・洋県(1998年6月22日)
               *( )内は提携年月日


 この新潟への中国総領事館の設置に対し、新潟の資源が目的ではないか、と次のように分析する方(平成21年1月20日号「元外交官・原田武夫の『国際政治経済塾』」)もいる。
 投資関係の予想が当たるのかどうかは知らないが、したたかに資源を狙う中国については、指摘する点にうなずける。


 ところで在外公館といえば、一般的には「他国との外交や在外自国民の保護」という役割があると考えられているが、もう1つ別の顔があることにも注意が必要である――情報収集機関としての役割である。考えてみればこれは当然であって、外国の情報を自国内で、それも様々な媒介を通じて収集するよりも、現地に在外公館を設立し、そこから情報収集に繰り出した方が手っ取り早いに決まっている。では、もし今回、新潟が選ばれた理由の1つにそのような「目的」があるとすれば、一体何の情報が欲しいというのだろうか。
 その1つとして考えられるのが
、「資源」であろう。実は新潟沖では、新たなエネルギー資源として注目されているメタン・ハイドレードが大量に採取されているのだ。さらに新潟以外にも日本海にはまだ手つかずの資源が大量に眠っているともいわれている。現に日本政府は2018年度までに日本海の石油や天然ガスの分布を調査する計画を立てている(海洋エネルギー・鉱物資源開発計画)。「資源」の確保は今や各国の優先課題である以上、その情報もまた極めて高い価値を持つ。「資源」を巡るアジア諸国の紛争が今後どのような展開を見せるのか。上で言及した「アジアの物流」と並び、この点も日本の個人投資家・ビジネスマンにとって要注目である。

2010年9月25日 (土)

中国人船長釈放問題:アホの管政権
海上保安庁「われわれも悔しい…」

 久々に『朝まで生テレビ!』を見てから4時に就寝。

 8時、起床。大粒納豆、目玉焼き、ぜんまいと鶏肉の煮物でご飯2杯の朝食をとる。

 午前中は、祖母の介護をしながら、掃除や家のメンテナンス。

 13時、時間がなかったため、インスタントの蕎麦「緑のたぬき」にひき割り納豆を落としたもの、グレープフルーツゼリージュースで昼食をとる。

 食後、長岡市に移動し、14時30分、北陸方面から東京都内に向かう某氏と長岡駅にて待ち合わせ、情報交換。

 買い物をしたのち、16時30分、事務所に戻る。

 17時、18時30分と事務所に来客。いずれもノートパソコンの修理とメンテナンスの依頼であった。

Cimg0338 22時40分、イカ一夜干しのゲソ、牛蒡、生姜、ピーマン、人参、玉葱で作ったかき揚げ、イカ一夜干しの端っこの天ぷら、茹でオクラを入れたひき割り納豆、ご飯1杯、ビール500ml1本で夕食をとる。
 食後から再度、事務所に戻り、作業を行う。

016_2 今日、色々な場面で、普段、政治の話を直接しない方々から、中国へのご批判の声をお聞きした。*左の写真は「長野事変」(平成20年4月26日)の際、大暴れする中国人。道路交通法違反もなんのその。長野県警は見て見ぬふり。アツイ国士の某カメラマン提供。
 そして、生ぬるい対応(日本の主張をしない)だったため、

「尖閣列島は中国の領土である、日本が中国の主権を侵した」

と温家宝首相が堂々と世界に主張したことで、中国のみならず、世界各国に「日本は脅せば譲る、テロ行為を許す国」と認識させてしまった「管内閣への怒りの声」もお聞きすることができた。

→尖閣は「日本領」中国すでに認識 大正9年

 平和ボケしていた日本人を覚醒させた、という意味では中国共産党に感謝すべきであろうか。
 さすがに親中と言われる『新潟日報』紙でさえ、社説において中国批判があった。


平成22年9月25日『新潟日報』

【社説】中国人船長釈放
 これで互恵と言えるのか

 これが日中の戦略的互恵関係の発展への努力なのだろうか。何とも釈然としない思いが残る。
 沖縄県・尖閣諸島周辺で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件で、公務執行妨害の疑いで逮捕、拘置されていた中国人船長が24日、処分保留のまま釈放されることが決まった。
 政治決着と言うほかない。経緯を振り返れば、それが浮き彫りとなる。
 船長逮捕後、中国政府は丹羽宇一郎大使に抗議を繰り返した。閣僚級の交流停止などの対抗措置も連発した。
 これに対し、日本政府は「中国漁船の違法行為は明白で悪質」として日本側の正当性を強調、仙谷由人官房長官は中国政府の異様な強硬姿勢に「遺憾」の意を表明した。
 菅直人首相は「日中双方の努力で戦略的互恵関係が発展することが必要だ」と述べ、中国側に自制を求めると同時に日本側も冷静な対応が重要との認識を示した。
 来日中だったアーミテージ元米国務副長官はこうした日本側の姿勢を評価し、「中国が、どこまで許されるのか日本を試している」と語った。日本が法治国家として衝突事件に粛々と対応するのは当然のことだった。
 ところが、事態は沈静化とは逆の方向へ動く。国連総会出席のためニューヨークを訪れた温家宝首相は、船長の「即時、無条件釈放」を要求、受け入れられない場合には追加対抗措置も辞さない考えを明らかにした。
 23日には、ハイテク製品の生産に不可欠な希少資源「レアアース」(希土類)の中国による事実上の対日禁輸措置が発動されていること、さらに河北省の軍事管理区域への侵入、撮影容疑で邦人4人が中国当局に取り調べを受けていることが判明する。
 そして24日の船長釈放の決定である。このタイミングは国際社会にはどう映ったことだろう。仙谷官房長官は、釈放を検察独自の判断とし、那覇地検は「わが国国民への影響や、今後の日中関係を考慮した。福岡高検、最高検との協議で決めた」と説明した。
 日本側は危険なゲームを「大人」として降りて、中国政府に貸しをつくったつもりなのかもしれない。
 しかし、その大人の振る舞いが、中国国民に誤ったシグナルを送ることにならないかと危惧する。

 今回の「考慮」で、今後、日本は尖閣に領土問題は存在しないと言い続けることができるのだろうか。衝突事件と同じような事件が再び起きた時はどう対処するのか。政府は国民に説明を尽くすべきだ。
 加えて、衝突事件を撮影したビデオの公開を望みたい。中国と国際社会に真相はしっかりと伝えねばならない。


 また、今回の対応に、那覇地検には抗議の電話が相次いでいるという。これは当たり前であるが、何故か海上保安庁にも抗議の電話があったという。これは完全に筋違い。海上保安庁は毅然とした対応をしており、称賛すべきであろう。
 あとはビデオを公開し、いかに世界に訴えるか、政治の仕事である・・・・期待できないが。


平成22年9月25日『産経新聞』

【中国人船長釈放】
海上保安庁「われわれも悔しい…」
ビデオ公開の道筋みえず

 沖縄・尖閣諸島付近で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件で24日、異例の“政治決断”が下った。船長を処分保留で釈放するという判断は事実上の捜査終結を意味する。同時に、「日本領海内で何をしてもおとがめなし」というメッセージに等しく、今後の国境の守りへの悪影響は確実だ。厳しい捜査に当たってきた海保関係者は「悔しい」と唇をかみしめた。

「検察当局の判断。口を挟む立場ではない」

 処分保留・釈放の決定を受け、海保を所管する馬淵澄夫国土交通相は24日夕、記者団に「検察の判断」と繰り返した。この日午前の会見では「国内法にのっとり粛々と対応することに変わりはない。毅然とすべきだ」と述べたばかりだった。
 刑事手続き上、処分保留で釈放したとしても、船長を起訴することは不可能ではない。那覇地検の鈴木亨次席検事が会見で、起訴、不起訴に関して、「尖閣諸島の状況や日中関係の推移をみて処分する」と語ったとおりだ。
 しかし、ある検察幹部は「起訴は簡単だが、船長は日本の領海と認めず、中国政府も日本の裁判を認めない。起訴しても裁判は長引き、経済への影響も大きくなるのは間違いない。それでいいのか」と説明、実質的に不問に付される公算が大きい
 犯罪行為を事実上見逃す前例を作ったことで、今後の領海警備に悪影響が出るのは確実。
ある海保職員は「忠実に任務を遂行しただけなのに…。われわれだって悔しい」と怒りをにじませた。別の職員は「『腹が立つ』とか言える立場ではないので」と静かに語った。
 これまで海保には激励の電話が続いていたが、この日は一転、「明確な領海侵犯ではないのか」などと、回線がふさがるほどの苦情電話が殺到した。捜査してきた石垣海上保安部にも「海保が命をかけて頑張ったのに、検察は何をしているのか」と怒気を含んだ電話があったという。
 押されてばかりの日本だが、衝突時のビデオ映像という「動かぬ証拠」は残っている。「漁船から衝突してきた様子が写っている」(海保幹部)という。船長送検時に海保が検察側に提出し、これまでは非公開だった。今後、公開を求める声が強まるのは確実だ。
 ただ、地検関係者は「ビデオは海保に返却した。あとは海保の判断」、馬淵国交相も「(ビデオは)状況を見ながら対応を見守りたい」と繰り返すばかりで、公開に向けた道筋はついていない。

2010年9月24日 (金)

情けなや!中国人船長を処分保留で釈放
リサイクルでレアメタル確保

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、蒸し茄子、茗荷の油炒めでご飯2杯の朝食をとる。

 8時過ぎ、某氏とともに新潟市に移動。

 10時から12時過ぎまで、某店にて会社関係の打合せを行う。途中、ミックスピザ、イカ墨スパゲティ・ハーフサイズで昼食をとる。

 14時、一旦事務所に戻り、議事録を作成。

 15時過ぎから17時まで、議会事務局や市役所担当課に行き、事務手続きや調査活動を行う。

 事務所に戻ったところで、トンでもない情報が入った。沖縄・尖閣諸島の日本領海内で海上保安庁の巡視船に漁船を衝突させた中国人船長を、那覇地検は処分保留、しかも拘留期限5日間を残して、釈放するとのことである

→尖閣は「日本領」中国すでに認識 大正9年

 しかも、那覇地検の処分保留理由は、

 「我が国国民への影響や、今後の日中関係を考慮した」

という。いつから、地検が政治判断をするようになったのであろうか・・・。
 これで中国共産党幹部のみならず、中国・人民は、

 「日本は脅せば、譲歩する国」

と認識する。あまりに情けない事である。
 ちなみに、昨日のブログを書いたあと、日本へのレアアースの輸出停止という報道もあり、中国からのレアアース、レアメタルが入らなくなったときには、日本の国益を損ねる、といったメールもあった。しかし、少なくとも他国からの輸入という別の方法もあり、ここで中国に譲ってしまい間違った情報を与えることで、本当の経済的指標では計れない、日本の国益を損ねることになる。

 しかも、民主党はこれまで検察の判断には政治判断が入っており、国策捜査だ!と散々、批判してきたにも関わらず、今回の検察の動きに対してはダンマリ。
 これでハッキリしたのは、多くの日本国民も、民主党に政権をまかせておくと、国益、そして国民の生命・財産でさえも危ない事態を招くということである。
 一刻も早く、まともな政権を樹立すべきであろう。


平成22年10月27日『産経新聞』

EVが未来を変える
リサイクルでレアメタル確保

 そこには午前8時半になると、大型トラックがやってくる。ほぼ2時間にわたって、ひっきりなしに到着しては積み荷を降ろす作業が繰り返される。棲み荷は高さ1メートルはあろうかというほどの大きな袋。中には、使用済みパソコンや携帯電話を分解して取り出した電子基板がぎっしりと詰まっている。
 非鉄金属大手DOWAホールディングス傘下の小坂製錬が運営する小坂製錬所(秋田県小坂町)。敷地内にある集荷場で、毎日のように見られる光景だ。
 運ばれた電子基板は細かく裁断して専用炉で溶かし込む。そんな工程を経て取り出されるのは金や銅などの金属だ。産出量が少ないレアメタル(希少金属)も含まれており、約20種類にも及ぶ。小坂製錬の開屋宇太郎総務課長は「電子基板は金属リサイクル(再利用)の原料」と、その価値を強調する。
 「都市鉱山」。使用済み家電に眠る金属資源は、今ではこう呼ばれている。現在、小坂製錬所に持ち込まれる電子基板は月800トンに達する。都市鉱山のリサイクル拠点として、国内屈指の存在だ。
 小坂製錬所で取り出された金属は、家電用電子部品の材料などに再利用されている。さらに今後有望な利用先として期待されているのが電気自動車(EV)だ。「EVは高い性能が求められるため、広範な金属を使う電子部品の搭載が進むはず」。関屋課長は〝EV特需″の到来を確信している。

第2の「都市鉱山」

 EVには、レアメタルが欠かせない。EVの”心臓部”であるリチウムイオン電池はリチウムだけでなく、ニッケル、コバルト、マンガンが不可欠だ。レアメタルの一種であるレアアース(希土類)のネオジムとディスプロシウムがなければ、モーターの磁石の磁性や耐熱性を高めることができない。だが、レアメタルはロシアや中国、アフリカなどに偏在しており、将来にわたっての安定調達には不安がある。そこで、にわかに注目を集めているのがリサイクルだ。
 リチウムイオン電池を搭載したEVの普及が進むことは、長い目で見れば、大量のEVの廃車が生まれることを意味する。家電や携帯電話に次ぐ第2の都市鉱山だ。

 将来のEV廃車時代の到来に向けて、企業も動き始めた。非鉄大手、日鉱金属は平成23年度をめどに、使用済みリチウムイオン電池からリチウムやニッケルなどのレアメタルを回収する事業を始める。
 廃電池からリチウムを十分に取り出すことは、まだ難しいが、日鉱金属の大井滋・執行役展は「将来にわたって、日本企業がレアメタルを安定的に確保できるように、早い段階からリサイクルに取り組んでいく」と、商機を見いだしている。

化学各社も存在感

 三菱自動車、富士重工業が今年7月からEVの市販を開始、国内自動車メーカーはEV市場の先陣を切った。だが、市場をリードするのは自動車メーカーばかりではない。リチウムイオン電池の主要部材を生産する国内化学メーカーの存在がなければ、EVの普及もあり得ない。
 例えば、ショートを防ぐための樹脂膜であるセパレーターで、旭化成は世界シェア(市場占有率)の5割弱を握る。日立化成工業も負極材で45%のシェアを持つなど、電池材料で日本メーカーは6割ものシェアを誇る。将来に向けて化学各社の投資は拡大する一方だ。
 ただ、日本はレアメタルのほぼ全量を輸入に頼り、仮に安定調達が難しくなれば、自動車メーカー、化学メーカーともその強みを発揮できなくなる。実際、レアアースの世界の産出量のうち97%を占める中国は昨年1月に、レアアースの輸出税率を10%から25%に高めるなど輸出抑制に傾いており、日本企業に危機感が広がった。
 独立行政法人の物質・材料研究機構によると、国内で都市鉱山として蓄積されている金属資源の量は世界有数の資源国に匹敵する。例えば、リチウムは国別埋蔵量で第6位の規模だ。
 環境、生活、産業…。EVが普及すれば、確かに未来は変わるはずだ。ただ、EVの普及によって、世界的なレアメタル争奪戦は激しくなるに違いない。
日本が成長を続けるためにも、都市鉱山のリサイクルが重要なカギを握る。


 17時30分、18時30分と事務所に来客。

Cimg0333 溜まっていた事務仕事に一区切りをつけ、23時50分、銀ダラの煮付け、牛乳を多めに入れたシチュー、小粒納豆、ご飯で夕食をとる。
 夕食をとりながら、録画しておいたマスコミ各社のニュースを見ていたところ、中国への対応の情けなさに腹が立ってきてしまい、飲まないつもりがビール500ml3本を飲んでしまった。怒り酒はマズく、体に良くない。 

2010年9月23日 (木)

中共:日本を資源大国にさせない?
中国内の反日は権力闘争

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、鯖の塩焼き、蓮根の油炒めでご飯2杯の朝食をとる。

 9時から11時過ぎまで市内某施設の会議室にて、市政に関する意見交換。

 12時、自宅に戻ったところ、甥っ子が遊びにきたので、煮干しパウダーとサバ節でダシをとり、冷凍讃岐うどんを入れた素うどんで一緒に昼食をとる。

 食後、甥っ子がどうしても見たいという『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』の後半、数話のDVDを見る。

Cimg0330 14時過ぎ、姪っ子も来たので、一緒に部屋で育てたプチトマトや庭に試験的に植えてみた野菜などを収穫する。
 この夏の猛暑のため、茗荷はほぼ全滅したが、トマト類は残暑もあり、未だに多く収穫できる。

 16時から18時まで、市内某所でのボランティア活動。

Cimg0332 買い物をしたのち、自宅に戻り、20時、夕食をとる。スーパーで半額になっていたいか刺し、小粒納豆、茹でたオクラを刻み、オクライカ納豆にし、冷凍しておいた宮崎地鶏をグリルで塩焼きにしたもの、ビール500ml3本を飲む。

 食後から事務所にて、大量に溜まっている紙資料を少しずつ、pdfに変換する。

 沖縄・尖閣諸島沖の日本領海内での中国漁船衝突事件をめぐり、中国側も国内の反日世論に押されて、強硬な態度にでてきた。

→尖閣は「日本領」中国すでに認識 大正9年

 発生以来、

9月15日
・北京の日本人学校が18日に予定していた運動会延期を発表
9月17日
・中国大手日用品メーカー「宝健日用品有限公司」が従業員約1万人の日本旅行の中止を発表
9月19日
・中国外務省は日中間の閣僚級以上の交流を停止すると発表

・北京を訪問した日本の青少年交流団約40人が「北京国際観光祭」の参加を中止
9月20日

・日本外務省が中国側の受け入れ拒否により「日本青年上海万博訪問団」の派遣延期を発表
・李肇星・中国前外相が江蘇省南京市の日中企業家フォーラムへの参加を中止

という動きがあったが、そんななか注目すべき中国共産党軍将官の発言があった。


平成22年9月20日『産経新聞』

「強い報復措置とる」
中国人船長勾留延長で中国外務省

 【北京=矢板明夫】中国外務省の馬朝旭報道官は19日、沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺での中国漁船衝突事件で、日本側が公務執行妨害の疑いで逮捕した中国人船長の勾留(こうりゅう)を延長したことを受け、「中日関係に深刻な影響を及ぼす。中国側は船長を直ちに無条件で釈放することを求める。日本がかたくなに過ちを重ねれば、強い報復措置をとる。その結果はすべて日本側が負う」と警告した。
 中国中央テレビ(CCTV)によると、中国外務省は事件後すでに、(1)日中間の閣僚級以上の交流停止(2)航空路線の増便をめぐる航空交渉の中止(3)日本への中国観光団の規模縮小-などの対抗措置をとっていることを明らかにした。東シナ海ガス田の共同開発をめぐる交渉の延期も、すでに発表されている。
 19日付の中国共産党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙、環球時報は「日本が船長に刑事罰を科せば、中日関係にはさらに大きな嵐が起こる」と警告。日本問題専門家の言葉を引用する形で「船長に対し(日本が)懲役などの刑事罰を科すことは、中国は絶対に受け入れられない」と強調した。
 同紙は、中国各地で18日に起こった反日デモも一面トップで報じた。
 また、中国系香港紙の文匯報は、中国軍の強硬派で中国軍事科学学会副秘書長、羅援少将の「日本が東シナ海の海洋資源を握れば、資源小国から資源大国になってしまう」などとする発言を掲載。同氏は「中国人民は平和を愛しているが、妥協と譲歩で平和を交換することはあり得ない」と、軍が介入する必要性を示唆した。

 文匯報は中国当局から資金提供を受け、採算を度外視して運営されている香港紙として知られる。強硬派である軍将官の発言掲載は、中国当局の意向を反映したものとみられる
 一方、19日から始まった北京国際観光祭で、津軽三味線などを演奏し日本の伝統文化を紹介する予定だった日本の市民グループは、参加を取りやめた。


 「日本が東シナ海の海洋資源を握れば、資源小国から資源大国になってしまう」、ここに中国共産党の本音が表れている。
 そして、国際法を無視した強硬な姿勢は、不満が暴発寸前まで来ている中国・人民のガス抜き。反日であれば、一応、中国内世論はある程度の方向になるからである。
 一方、中国共産党の指導者層は、そう簡単なことではない。落としどころを間違った場合には、中国・人民の世論、軍関係者の不満の矛先、党内権力闘争の結果が変わってくる。胡錦濤国家主席、温家宝首相をはじめ、指導者がどのような政治行動をとるのか注視したい。
 ・・・その前に、管政権が

「船長を即刻、無条件に釈放」=「尖閣は中国の領土と認める」

というアホな対応をとらないことが前提であるが、こちらはもっと心配なところである。


平成22年9月22日『産経新聞』

【正論】
中国の反日では権力闘争も疑え

評論家・鳥居民

≪05年デモで仕掛けた陳良宇≫

 満州事変の発端である柳条湖事件の発生記念日の9月18日、瀋陽、北京、重慶、広州など中国各都市は平穏だった。菅直人首相、前原誠司外相がほっとしたのであれば、中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相もまずは良かったと思ったはずだ。さて、ここに私が書こうとする主題は、胡主席、温首相が今、何を考え、何をしようとしているのか、ということだ。
 7日に中国漁船が日本の巡視船に衝突してから、両者が落ち着かない日々を送り、ネット論壇と軍の反日論議に注意を払ってきたことは間違いない。そして、2人が一度ならず思い出した顔があったはずだ。陳良宇氏である。
 現在、北京の秦城監獄で服役中の陳氏は5年前には上海市党委書記、党中央政治局員だった。江沢民前国家主席が率いた上海閥の国家老的存在であり、2012年党大会で党総書記ともなり得た人物だ。その男が汚職をしたといった罪で失脚したのはなぜか。
 
05年4月、党中央は日本の国連安全保障理事会の常任理事国入りを阻止する口実を作ろうとし、国民の反対の声が大きいことを無視できないと唱えようとして、どの国のテレビにでも放映されるように反日の街頭デモをやらせた。35の都市に学生デモが広がって不平不満分子がそれに便乗、たちまち手が付けられなくなった。

≪胡、温体制が復讐に出る≫

 党は慌て、学生たちを押さえるのに懸命になった。その時、陳党委書記が支配する上海の党機関紙が社説を掲げた。学生たちを激しく非難して挑発し、怒らせようとしたのである。当時、海外にいて、党がデモ収拾に乗り出した事実を知らずに学生デモを激励した温首相に全責任を負わせて辞任に追い込み、陳自身が首相になるハラだったのだろう。そのための手の込んだ“仕掛け”だった。
 暴動は起こらなかった。胡、温のチームが陳氏に復讐に出た。中国の最高機関、中央政治局常務委員会の江沢民派の陳擁護の動きを封じるため、彼らの子弟の汚職を立件するぞ、といった構えを見せつけたことから、江陣営は陳党委書記を救えずに終わった。
 現在、第二の陳良宇はいない。それでも、胡、温チームにとり頭が痛いのは、最初に触れた通りネット論壇と軍部の存在だ
 2年前の08年5月、自衛隊機が大地震に見舞われた四川省に救援物資を運ぶのを中央書記処が認めたとき、軍部が騒ぎだして、江前主席が胡現主席に警告する事があった。翌月、日中両国が東シナ海ガス田の共同開発に合意したら、軍首脳は、日本にどこまで忍耐するのか、と悲憤慷慨した。
 胡主席、温首相と、中央政治局常務委員の面々は、南シナ海、東シナ海、黄海で中国海軍がゴタゴタを起こすごとに、そして、海軍提督が米国との太平洋分割支配といったたぐいの勇ましい話をするたびに、中国の強大な力を誇示してやったと喜び、主権と海洋資源確保の任務を果たしている、と満足しているのであろうか。

≪ネット論壇と軍部の存在≫

 中国の最高首脳たちが、軍部の派手なパフォーマンスにもろ手を挙げて賛成しているはずはない。軍部の宣伝が、党と国民向けであることは分かっているからだ。国防費を増やし続けることは何としても必要だ、2けたの伸びでなければならない、削減など絶対に許さないという意思表示なのだ。
 米国にとっても、欧州諸国にとっても、自らの軍事予算は、触れることのできない聖域ではない。いずれの国も、財政が悪化しており、国防費を削らなければならなくなっている状況にある。
 中国は全く別であり、「チャイナ・モデル」は見事な成功を収めて、年々の国防費の増額は我慢できる、ということなのか。
 中国の最高首脳たちは、そう思ってはいまい。中国経済は構造的な変化に直面している。ひとつだけ、例を挙げよう。中国が「世界の工場」として発展するさなか、地方の党委書記が支配するシステムの下で、膨大な都市建設が進められてきた。そのひずみが表面化するのは間もなくである。
 中国にとって死活的な必要性のない国防費は、削減するか、せめて増やさないようにしなければならないということは、中国の最高首脳陣の本音であるはずだ。江沢民時代の1999年に、郭伯雄氏が中央軍事委員会副主席になってからのこの10年余で、国防費は実に4倍以上に膨らんでいる。これこそ、江氏が後継の胡・温体制に残していった最大の負の遺産のひとつなのだといっていい。
 ここまで見てきたように、党指導者になっていたかもしれない陳良宇はもはやいない。中央政治局常務委員会の江沢民派はすでに少数派である。来月に予定される五中全会(第十七期中央委員会第五回全体会議)で、江時代からの最高級軍人たち、70歳の年齢制限に触れる者、それに近い者のすべてを引退させることが可能なのか。それとも、それは来年の六中全会に先延ばしされるのか。胡、温両氏の力量にかかっている。

2010年9月22日 (水)

がん治療施設、刈羽村の苦悩と柏崎
柴野たいぞう元議員逮捕

 0時過ぎ、帰宅。熱めのシャワーを浴び、酔いを覚ましてから戦史資料を読み込む。読めば読むほど、原稿に入れたいネタが増えてしまう。

 4時、就寝。

 8時、起床。大粒納豆、目玉焼き、たらこ、トマト、オニオンスライスでご飯2杯の朝食をとる。

 8時30分、事務所に来客があり、市政に関する要望や苦情をお受けする。また途中、ガス関係のサービスについての苦情の電話を複数頂戴した。

 10時から弔問。

 12時、自宅に戻って、冷やご飯にひきわり納豆、永谷園「たらこ茶漬けの素」をかけた簡易版納豆たらこ茶漬け2杯で昼食をとりながら、新聞各紙を読み比べる。
 昨日夕方に入った情報の通り、今朝の新聞紙上でも、柏崎出身で先の第22回参議院議員通常選挙に自民党公認で立候補した柴野たいぞう氏の逮捕が報道された。
 自民党柏崎支部としては、選挙において支援し、投票のお願いを柏崎市民にした以上、事の経緯をキチンと説明する義務がある。しかし、今のところ、その動きはない。


平成22年9月22日『産経新聞』

柴野元議員を逮捕
12億円架空増資の疑い
東京地検

 今年7月の参院選比例代表に自民党から出馬、落選した柴野多伊三元衆院議員(59)が社長のバイオ燃料開発会社「日本中油」(東京都港区)が架空増資をしたとされる事件で、東京地検特捜部は21日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、柴野容疑者と同社元役員の清水大作容疑者(40)を逮捕した。
 特捜部の調べなどによると、柴野容疑者らは昨年12月、日本中油の資本金を2千万円から12億5千万円に増資したように装った虚偽の登記をするなどした疑いが持たれている。
 関係者によると、日本中油は、落葉低木の「ジャトロファ」から抽出されるバイオ燃料の開発と投資を中心に事業を展開。柴野容疑者は、東京都内の投資コンサルタント会社の個人投資家会員らに「これからのエネルギーはジャトロファが中心。今年12月10日までにシンガポール市場に必ず上場する。1株5万にも10万にもなる」と語っていた。
 この投資コンサル会社は昨年5月ごろから日本中油の未公開株を数億円分購入。会員に対し、株式上場後に株を取得できる「株式権利」を1株1万~8万円で販売しており、日本中油側にはこのうち計約4億円が支払われたとされる。
 特捜部は、こうした投資話が虚偽だった可能性もあるとみて、詐欺容疑での立件を視野に捜査を進めているもようだ。
 また、架空増資と同時期の昨年12月には「すみれ証券」(現マスター証券、中央区)を窓口に10億円の投資を募っていた。特捜部は、投資家の信頼を得ようと架空増資を行った疑いがあるとして、先月末に日本中油本社や投資コンサル会社、柴野容疑者の自宅などを家宅捜索していた。
 柴野容疑者は平成5年7月の衆院選に旧東京1区から新生党(当時)公認で出馬し、初当選。8年の衆院選では新進党(同)、12年の衆院選では諸派で立候補したが落選した。
 柴野容疑者は逮捕前、産経新聞の取材に対し、架空増資の疑惑について、「言うわけにはいかない」と話し、清水容疑者は「かかわっていない」と関与を否定していた。


 14時から16時過ぎまで会社関係の仕事で市内まわり。

 17時、事務所に戻り、急ぎの仕事として依頼されたビデオの編集作業を行う。分かり易い編集を心がけるがどうしても説明が多くなってしまい、何回か作り直す。

 本日、東京都内では故・中村粲先生を偲ぶ会が行われており、仕事の関係とはいえ、出席できなかったのが、つくづく残念である。国士に合掌。

Cimg0328 22時、スーパーで半額になっていた鰺の刺身で、すりごま、生姜、酒、魚醤の特製タレに付け込んだ鰺ヅケを作り、ご飯、小粒納豆、ご飯、そして鰺ヅケ、卵黄という多層?鰺丼にしたものと、母親が作ったバナベイ海老の海老チリソースで夕食をとる。

 食後からもビデオ編集。

 今日、事務所にお越しになった方のみならず、多くの柏崎市民の方からがん治療施設についての要望をお聞きした。
 お隣の刈羽村では難しいと村長は認識したうえでも、引き続き努力する旨の議会答弁をしている。


平成22年9月10日『柏崎日報』

「がん治療施設実現努力」
刈羽村議会で品田村長

 刈羽村の品田村長は9日、村議会9月定例会初日の一般質問答弁で、村が誘致に向けて協議会委託費3千万円を予算計上した陽子線がん治療施設「プロトンセンター」について、引き続き構想実現に努力する考えを示した。
 初日の本会議では会期を17日までの9日間と決めた後、5人が質問した。伊藤範昭氏、近藤容人氏が同センター構想に反対の立場から、協議会に移行できない状況などをただした。村は2009年度の準備会で課題をまとめ、構想具体化のため本年度予算に協議会委託費を計上した。村長は運営主体候補として期待する県厚生連、新潟大など事業の核となる団体、条件がそろわないとして、「暗礁に乗り上げている状態に近い」という認識を示した。その上で「新潟大をはじめとする協力体制が確保できれば実現しうる事業。困難は解消できると思い、努力をしている」と答えた。
 また、横田信子氏は災害時の防災行政無線による放送と、ケーブルテレビ(CATV)による文字情報の運用の区別をただした。村長は「防災無線は緊急情報を一刻も早く伝える場合に使う。無用に不安をかきたてたくない」と答えた。村は8月23日に東京電力柏崎刈羽原発敷地内で起きた火災について、鎮火後で敷地外への延焼、放射性物質の漏えいもないとしてCATVの広報にとどめた。


 柏崎市としては、私自身これまで一般質問予算要望 でも会田市長に問うてきたが、その気はない旨の答弁である。会田市長は刈羽村長と一緒に粒子線がん治療施設の視察に行ったが、「まったくやる気がない」のであれば、それこそ税金の無駄遣いではないか。
 現時点では、まだまだ施設建設や治療費自体も高価。しかし、新しいプロトコル、技術革新、協議会方式での情報共有等によりコストは下がってきている。タイミングを見極める必要はあるものの、柏崎市として刈羽村と協議して取り組むべきであろう。
 日本国内でも研究や建設は活発になってきており、隣国においても韓国では原子力医学研究院など、台湾・重粒子線医療研究院なとで研究が進められ、医療先端地域を作る段階に移行しようとしている。

【最近の事例】愛知県名古屋市陽子線がん治療施設

2010年9月21日 (火)

米山コミュニティセンター茗荷料理
ステップ1:会派別意見交換会

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、温泉卵、たらこ、オクラサラダでご飯2杯の朝食をとる。

 食後、愛車で移動し、妙高市、上越市で所用を済ませる。

Cimg0325 12時20分、米山町の米山コミュニティセンターに行き、米山地区コミュニティ振興協議会が試験的オープンする「コミセン茶屋」にお邪魔する。
 「みょうが寿司」「みょうがの砂糖まぶし」「みょうがの酢の物」「みょうがともずくの卵スープ」「みょうがマドレーヌ」などをコーヒーとともに試食させてもらった。普段、漬け物か薬味としてしか茗荷を使わないため、勉強になった。

 13時過ぎ、帰宅し、15時まで家事。

 15時過ぎから18時まで、事務所にて依頼されたノートパソコンの修理を行う。久々のバックライトの交換とハードディスクの入れ替えとデータ移行。作業中、柏崎出身で先の第22回参議院議員通常選挙に自民党公認で立候補した柴野たいぞう氏が逮捕された、とのマスコミ報道があり、数件の電話をもらう。

Cimg0326 18時40分、柏崎エネルギーホールに移動し、19時からの市民団体「ステップ1」の会派別意見交換会に出席する。
 各会派の議員に同じ質問を行い、違いを確認するという趣旨であり、今回は整風会である。

 質問は以下の3点について、一問につき1分から2分半以内で答えるというもので、簡単に答えさせてもらった。

Q1.議員定数削減により良くなると思う点、また心配点は何ですか?
A1.良くなる点は、数が減ったことで(1)市民が本当に必要な議員を考えてくれるきっかけになるであろうこと。議員の質を求められる。そして、(2)行政に自信をもって切り込みを入れられる。

 心配な点は、(1)若い世代で政治家を目指す人が出馬しにくくなること。それは定数だけではなく、選挙にかかる費用や議員としての生活ができるか否かも関わる。また、(2)ある意味良かった点と矛盾する部分もあるが、当選した議員が、キチンと行政と立ち向かうだけの質(知識は後でもつくが、根性は別)に見合うかどうかは、柏崎市の民主主義の熟成度による。(3)政治的には、保守勢力がどうなるのか心配である。

Q2.ご自身の議員生活を振り返って、もし点数をつけるとしたら100点満点中、何点ですか?
A2.50点。議会の情報発信をネットや小さい集まりでしかできず、(1)規模も頻度ももっと多く行うべきであった。多勢に無勢とはいえ、反対側の陣営が流す、間違った情報を正す機会が少なかった。ちなみにこの経験で、「嘘は大きい方がバレにくく、伝わりやすい」という情報操作の基本を再認識した。(2)また行政の失策を最後まで追及できない案件もあったことがマイナス。弁護士などに依頼しての最後のツメの一歩が、資金面から億劫になる面があった。

Q3.これから柏崎のために、議員として何をしたいですか?
A3.当面は3つ。1つは若い世代をはじめ、希望する人が就職できる環境作り。それは、企業誘致もあるが地元経済の活性化、そして既にある資源、原子力を活用すること。2つめは、本当に平等で公平、そして透明性のある市政にすること。このまま不祥事が続くような市役所であれば、今の若い市職員はこれで良いもの(タガが緩んだまま)と思ってしまう。行政はもっと厳密に公平に業務を遂行すべき。また出退勤の厳密な把握、職員の業務全部に常にパソコン画面を見る必要があるのかどうかも議論のあるところ。最後は新しい議員の在り方の提示。選挙のやり方、普段の議員活動など、次の世代の議員になる人のために、穴を開けてあげること。

 続いて質疑応答となり、市職員の縁故採用、天下り問題、他会派がなぜこういった場での意見交換に応じないのか、政治を経済活動に持ち込む浅ましさ(何々派議員と親しい会社だから等)など、ざっくばらんに話した。

 予定終了時間の21時を過ぎて、21時15分に終了。その後、片付けや今後の日程調整を行う。

Cimg0327 22時過ぎ、今日、委員会を行っていた柏崎青年会議所の郷土愛育成委員会の有志メンバーと合流し、「船栄 柏崎店」(電話:0257-22-0288)に夕食を兼ねた、懇親会。
 焼き鳥、生蛸刺しをつつきながら、生ビールを飲み、次回の担当になっている10月例会や独身が多いことからどうやったら結婚できるのか、という話題で盛り上がる。

2010年9月20日 (月)

日中緊張のなか、新潟中国総領事館移転問題

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、温泉卵、蓮根の油炒めでご飯2杯の朝食をとる。

 9時過ぎ、柏崎駅から特急「北越1号」で移動。

 10時30分、新潟駅に着き、某氏と待ち合わせの上、駅近くの某店にて情報交換を行う。

 12時、新潟駅近くの「吉野家 新潟本町通店」(電話:025-226-7188) にて、「牛鍋丼 大盛 380円」で昼食をとる。牛丼よりも牛鍋丼の方が好みである。

 高速バスで帰ろうか、新幹線を使って帰ろうか悩んだものの、結局、快速電車で帰ることとしたため、新潟駅周辺を散策して時間をつぶす。

 14時、新潟駅から快速「くびき野2号」で移動。電車内でウトウトしてしまい、ノートPCを落下させてしまった。液晶が割れなかったので一安心。

 15時25分、柏崎駅につき、そのまま事務所に戻る。

 17時、事務所に来客。

Cimg0321 18時、スーパーで20%引きになっていた牛肉の細切れ、ピーマン、赤ピーマン、パプリカを使った回鍋肉、ひき割り納豆と辛子明太子の和え物、ビール500ml3本で夕食をとる。
 ピーマン類はさっと湯がいてから使い、炒めるのも短時間にしたため、シャキシャキとした歯ごたえがあり、ビールに良く合った。

 食後から事務所にて、今日の情報交換で得たことの整理や議事メモを作成する。

 平成22年7月24日付『新潟日報』紙上に、「中国総領事館開館記念鼎談」という特集記事が掲載された。
 王華在新潟中国総領事館領事、泉田裕彦新潟県知事、高橋道映新潟日報代表取締役での鼎談であり、王華在新潟中国総領事館領事からは

・新潟中国総領事館は大阪に次ぐ人員規模
・新潟に「中華街」期待

との発言があった。
 それを受けた形で、平成22年8月13日付『新潟日報』紙上には次のような記事が掲載された。


平成22年8月13日『新潟日報』

新潟・中央区
中華街設置を要望

 古町地区の商店主らでつくる新潟中心商店街協議会(古館邦彦理事長)の役員5人が11日、市役所を訪れ、中華街設置への協力を求める要望書を篠田昭市長に手渡した。
 古舘理事長は「総領事館ができ、中国から相当な観光客が来ると思う。活性化の起爆剤となるよう古町での中華街設置を実現してほしい」と要望。市長は「軌道に乗せられるか、中国側と意見交換したい。王華総領事にも伝える」と応じた。
 古館理事長は、5月の「古町どんどん」で開設したミニ中華街が盛況だったことや、「新潟に中華街をつくってはどうか」と提案した王華総領事の発言を報道で知ったことが要望のきっかけと説明。報道陣に「まずは場所探し。個人的には、大和新潟店跡の地下にできるといいと思う」とした。


 素早い行動には敬意を表するところであるが、中華街の設置に関しては、宮城県仙台市や東京都豊島区でも大きな問題となったのは記憶に新しい。

 さらに新潟中国総領事館が現在の万代島ビルでは手狭であるとして、万代小学校跡に移転を計画しているとの報道があった。


平成22年9月16日『新潟日報』

中国総領事館
万代小跡に移転を計画
新潟市に購入打診

 新潟市中央区万代島にある在新潟中国総領事館が、同区東万代町の万代小学校跡地に移転を計画していることが15日分かった。中国総領事館側は既に跡地の購入を打診し、市側も近隣住民の理解を得た上で売却に応じる方針だ。
 同日の新潟市議会9月定例会一般質問で篠田昭新潟市長が明らかにした。中国総領事館は現在、万代島ビルの20階に入居している。篠田市長は「3~5年のうちに自己所有の総領事館を建設する計画があり、そのための用地として万代小学校跡地を購入したいと依頼があった」と説明した。
 万代小学校跡地は約1万5千平方メートル。市関係者によると、中国総領事館側から市へ跡地購入の打診があったのは8月中旬。市は「中心市街地に総領事館ができることは悪い話ではない」(市幹部)として住民向けに説明会などを開催し、売却に理解を求める考え。篠田市長は議会終了後、地元の理解を得て早急に準備を進めていきたい」と話した。
 関係者らによると、中国総領事館は、新しい総領事館が完成するまでの間、同区西大畑町の専門学校が入っていた建物を借り上げ、万代島ビルから年内にも移転する予定だという。
 中国総領事館は「中国の外交機関は(自前の)庁舎を建てるのが普通だ。万代小跡地はその第1候補地」としている。


 8月に要請があり、即、9月の議会で市長が明らかにしてしまうほど、急ピッチで進んでおり、地元の方からも異論がでている。


平成22年9月18日『新潟日報』

住民説明しっかりと
中国総領事館移転計画
市報告に地元要望

 新潟市中央区万代島の在新潟中国総領事館が同区東万代町の万代小学校跡地への移転を計画していることを受け、市は16日夜、地元の東万代町自治会にこれまでの経緯などを説明した。住民からは「跡地は地域のための公共施設として利用してほしい」との要望のほか、早期の土地売却についても異論が出た。市は近く住民説明会を開き、理解を求めていく方針だ。
 説明は自治会の会合に市担当者が出向いて行われた。市幹部が市と中国の友好関係や総領事館開設の経緯を紹介。「移転による機能充実で国際交流が進む」などとメリットを強調した。しかし、住民説明の前に市が用地の測量を始めたことや、地元が旧万代・長嶺両小の統合時から跡地の公共利用を求めていたことなどから、住民から「もっと説明に時間をかけてほしい」との要望が上がった。
 中国総領事館は6月に万代島ビルに開設。市はこれまで万代小跡地を含め、旧中央卸売市場、旧市民病院などの市有地を移転候補地として提示してきた。8月中旬に中国総領事館側から同小跡地購入の打診を受け、開会中の市議会9月定例会で篠田昭市長が計画を議会に説明した。


 一義的には新潟市内の問題であるが、いみじくも領事館のコメントとして掲載されているように「中国の外交機関」である。
 中国のしたたかな対日戦略、中国国内法である国防動員法(外資系企業の技術、資産も徴発対象となるばかりではなく、日本国内に来ている中国人も対象として<中国の>国防の任につく)、そしてあの長野事変の恐怖(平成20年4月26日)を考えれば、単に経済的に助かるからウェルカムとはならないであろう。
 新潟市民の良識ある判断が望まれる。

2010年9月19日 (日)

原子力発電、海外への売り込み
もう通じぬ紳士協定

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、蒸し豚肉のしょうがソース、茹でモロヘイヤでご飯2杯の朝食をとる。

 8時過ぎ、某氏から迎えに来てもらい、長岡市に移動。

 9時から某施設の会議室での意見交換会に出席する。原子力発電所があることによる地域活性、地元工業界の受注機会をどう行うべきか、若い世代の経営者や地方議員有志との気軽な意見交換である。
 一応、現状や問題提起をする上で、以下の記事を資料として配った。


平成22年9月18日『産経新聞』

プルサーマル
東電、初起動へ
福島第1原発3号機

 東京電力は17日深夜、福島第1原子力発電所3号機(福島県大熊町)で、使用済み核燃料を再利用するプルサーマル発電のための原子炉を起動する。18日に核分裂が連続して起こる臨界に達し、22日にも発電を開始する。
 国内では九州電力玄海原発、四国電力伊方原発に次ぐ3基目。最大手の東電が初めて実施することで、国内のプルサーマル発電がさらに本格化する。
 原子炉起動に先立つ17日午後、福島県は東電側に対し、東電が実施してきた安全確認検査に問題がなかったと伝えた。起動に際しては、専門家らで構成する地元自治体のプロジェクトチームが立ち会う予定。
 プルサーマル発電は、使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出し、新たにウランと混ぜ合わせて作ったウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使う。ウラン資源を効率的に利用するという政府のエネルギー政策「核燃料サイクル」の中核だ。


平成22年3月25日『原子力産業新聞』

国際展開について思う

原子力委員、東京大学特認教授 尾本 彰

 世界では今、国境に拘らないグローバル化とネットワーク化が進行している。原子力も例外ではない。原子炉供給者の国際的な再編と集約だけでなく、発電事業者も他の国で原子力発電を営み、原子力教育も地域ネットワーク化が活発で、欧州では安全基準の協調が進められ、ベストプラクティスは世界で共有されるようになった。
 一方で、国境に拘った資源を巡る国家間の争奪戦と投機による価格変動は、エネルギー・セキュリティ問題への関心を高め七十に近い開発途上国の原子力発電導入検討の誘因ともなっている。そうやって生まれた新たな開発途上国市場獲得を巡って供給国間の熾烈な競争が繰り広げられている。
 市場競争では、東大国際・産学共同研究センター妹尾教授の書かれた「技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか」が評判になり、技術だけではなくビジネスモデルと知財マネジメントの重要性が語られるようになった。日本では、世界のニーズへの「想像力」と、「もの」だけでなく使われる「システム」も併せ戦略的に考える習慣も欠けているのかもしれない。
 資源も乏しく人材(知恵と努力)と技術力に依存する日本としては、技術はあっても売れないのは実に寒心すべき状態だ。経済問題を歴史学や社会学も交えた視点で見ておられるロンドン大学森嶋教授が「なぜ日本は行き詰まったか」(岩波書店、〇四年)で憂えておられるように、日本は「活動力がなく、国際的に重要でない国」になりかねないとの危惧も抱く。
 今後二十年間に建設される発電用原子力プラントの圧倒的多数は既存国で、新規導入の開発途上国での設置数は少数と推定されている。後者では喫緊の課題であるインフラ整備についてわが国が協力できることが沢山ある。これを含め国際展開について以下のことが考えられていいのではと思う。

①良い技術をシェアする考え。例えば使われないプルトニウムを抱え込んだ英国の原子力発電回帰の中では日本独自のフルMOX-ABWRは良い選択になり得ないのか。地震国アルメニア、トルコ、ヨルダン、さらにはチリでも検討の計画には日本が苦い経験も通じて得たプラントの耐震設計技術を積極的に提供するのは殆ど責務だろう。

②包括的なインフラ整備支援をIAEAと協調して行うこと。新規国の殆どはIAEAのmilesroneガイドに従い段階的な原子力インフラ整備を行っており、今日欲しい原子力の電気を得るのに十~十五年を要するのに悩んでいる。日本は二・三五億円の原子力予算をつけてから十二年で商業運転を開始した最速の国であることは余り知られていない。

③官民、時として政治が、優れたコーディネーションの下でそれぞれの役割分担を明確にしコーディネーションされた迅速な行動をすること。例えば原子力協定締結や他の経済技術分野も併せ相手のニーズに対応すること。

④優れた運用システムを技術と一体で考えること。技術は長くてもそれを利用する社会を含めた仕組みづくりをこの国はどうも苦手としているように見える。プラント稼働率がその例である。開発途上国が最近発注よりずっと前の早期に雇う傾向のあるプロジェクトマネジメントのコンサルタントは準備段階の全体をマネージする「システム」が欲しいという声を反映しており、日本の対応が望まれる。

⑤相手国の裾野の広い原子力利用を支援すること。プラントを売れば終わりではない。原子力を支える国内産業育成、放射線の医療や農業分野での利用で国民のQOL向上支援によって、軍事までパッケージにした市場戦略とは違う相手国の国民の支持を得られる日本モデルが考えられて良いだろうと考えるのはナイーブ過ぎるだろうか。

 さらに視野を広げれば、⑥過去、国際社会はチェルノブイリ事故を未然に防止できなかった。今後は商業発電炉を利用する国だけでなく供給する国も多様化する。安全条約によるレビューに加え疑問の持たれる設計について国際パネルで評価することも主導すべきであろう。主権尊重の原則はあるが、過去に正の反応度係数をもつ重水炉ではその行方を決めるにあたって、国際社会の意見を受け入れた例がある。最近、仏サルコジ大統領は格付けを提案したが、合意形成は難しく、重要な技術問題につき必要水準を満たしている事を、国際パネルで評価する方が現実的だろう。
 長期的には、グローバル化、ネットワーク化の中で積極的な役割を果たす事が重要。一国でハリネズミのように閉じこもらず、経済では成長市場の東アジアで中国・韓国などと共同体を構想し、技術では国籍を問わず先進技術の共同開発・共同歩調を強め、若い人の背を世界に踏み出すように押す(例えば、欧州では履修単位の共通化、他国での一年間の修行を義務化の例がある。国際的な人材育成には投資が必要)という方向が考えられて良いのではと思う。
 なお、これは個人の見解で、原子力委員会の意見ではないことをお断りしておく。


 かなり前向きな意見が続いたが、結局のところ、トップたる市長や知事の「やる気」次第という結論になってしまった・・・・・。

 12時過ぎ、某氏からの差し入れで頂戴した米粉パン2個、アメリカンドックを移動中の車で食べて昼食。

 13時30分、事務所に戻ったところで来客があり、就業や起業に関する相談を受ける。

 15時から市内まわり。市政に関する苦情を頂いた方に、現時点で柏崎市が公にしている資料をお届けする。

Cimg0319 19時、久々に家族揃っての夕食。スーパーで半額になっていたマグロのすり身にマヨネーズと長ネギのみじん切り、薄口醤油を混ぜたもの、小粒納豆炒飯を卵で包んだ納豆炒飯オムレツ?、じゃがいもと玉葱の味噌汁、ビール500ml2本を飲む。

 食後、録り溜めたテレビ番組を倍速で見つつ、会社関係の書類の整理など単純作業を行う。

 今日の意見交換会では、原子力発電所を抱える立地自治体の首長がいかに、その存在を活用するのかにかかっている、という結論になったが、もちろん国も同様である。
 原子力発電技術の輸出については、腹黒い世界を相手に戦わなくてはならない。日本にしかできない部分を残し、国家的戦略をもって行ってもらいたいと思う。
 まずは、ベトナムなどの東南アジア諸国、そして中東に向けての輸出である。
 自助努力も必要であるが、願わくば、そこに「柏崎ブランド」の工業製品を使ってもらいたい。


平成22年6月12日『産経新聞』

海を渡る技術
変わる経済構造(中)

原発 もう通じぬ紳士協定

 「ワーテルローの戦いに匹敵する」。昨年は月末、アラブ首長国連邦(UAE)の原子力発電所建設をめぐって、海外で受注実績のなかった韓国に敗れたフランスのメディアは、ナポレオン軍の敗戦にたとえ、衝撃の大きさを報じた。
 UAEのアブダビ首長国の4基の原発商戦に挑むため、韓国は政府、メーカー、ゼネコン、電力公社がスクラムを組み、総力戦で臨んだ。初めて原発を導入するUAEにとって、建設だけでなく運転や保守、点検までサポートしてくれる電力業界の存在は大きい。李明博大統領のリーダーシップもあり、韓国は60年間、人員を派遣し、丸抱えで運転する超長期保証契約を結んだ。

■危機感の共有

 同様に受注を逃した日本は米国勢と組んだが、東京電力は米電力会社への協力にとどまるなど、消極的な立場だった。「韓国勝利」の情勢になっても、動揺したのは政府や原発メーカー関係者のみ。東電首脳には情報すら上がらず、経済産業省の幹部は「危機感が共有されなかった。巻き返しのできる態勢ではなかった」と悔しがる。もっとも、東電は新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発の復旧という大仕事を抱えていた。UAEなどに「手を出しづらい状況だった」(関係者)点は否めない。
 
今年4月17日、東電の武藤栄常務と高橋明男発電所長は、柏崎刈羽原発の見学者施設に到着した大型バスを出迎えた。訪れたのはベトナムのフック計画投資相ら約20人の視察団。フック氏は「技術、人材育成の面で協力をお願いしたい」と切り出した。
 ベトナム政府は、出カ100万キロワット級の4基の原発建設を計画中だ。原発は1基約5千億円という巨大プロジェクト。1、2号機は軍事協力を背景とするロシアの受注が確実視され、日本は残る3、4号機に期待をかける。視察は「ベトナム側の強い要望で急遽実現した」(経産省)という。大地震が起きても致命的な損傷の出ない日本の原発の安全性の高さが「高く評価された」と経産省は説明する。

■「日本連合」の姿

 「うちが中心になってやっていきたい」。東電の清水正孝社長は4月下旬、東電と中部電力、関西電力、日立製作所、三菱重工業、東芝に国も加わり、原発輸出を担う新会社設立にあたって宣言した。
 地球温暖化対策を追い風に、世界では今後15年間に500基の原発稼働が見込まれる。原発メーカーである日立の中西宏明社長も、「国がかかわってくれるのはありがたい」と話す。原発輸出をめぐる日本の”企業連合”はようやく姿が見え始めた。
 しかし、韓国政府の計画は今後20年で原発80基を輸出するなど、日本のペースを上回る。韓国の強みは、政府が先頭に立つ、がむしゃらな売り込みだけではない。
 「韓国企業は中東のプラント建設で実績がある。現地で外国人労働者を確保するノウハウを持つ」。松江市で4月に開かれた日本原子力産業協会の年次大会で韓国原子力産業会議副会長の姜昌淳ソウル大名誉教授はこう指摘し、自信を示した。技術力や「工期を守って造ること」 (日立の中西社長)を強みとする日本に対し、韓国は現地のビジネス事情に精通し、建設コストを日本やフランスより2、3割削減して低価格を実現しているからだ
 3月にパリで開かれた原子力に関する国際会議で、フランスのサルコジ大統領は「原発導入を目指す、すべての国に協力する」と語った。もはや民間企業同士で競争する先進国の紳士協定など「通用しない」 (日本経団連)という。
 貿易保険の活用、原子力協定の締約国拡大、日系企業が不利な扱いを受けないための政府間対話…。やるべきことの多い日本には、挑戦者としての態勢づくりが何よりも求められる。

2010年9月18日 (土)

講演「マスメディアが伝える、誤解だらけの『危ない話』」

 資料を仕上げて、3時に就寝。

 7時に起床にしたものの、熱っぽいため、体温を計ったところ39度あり、2時間ほど仮眠する。

 9時、大粒納豆、目玉焼き、筋子でご飯2杯の朝食をとる。

 9時30分から13時まで、市内まわり。市政に関する苦情を3件ほどお聞きした。途中、コンビニで買った納豆巻き、レタスサンドイッチ、低脂肪乳で昼食をとる。

 13時20分、柏崎エネルギーホールに移動し、某関東圏からお越し頂いたK氏と合流。

Cimg0312 13時30分から「くらしをみつめる・・・柏桃の輪」主催、東北原子力懇談会の協力による公開講演会「マスメディアが伝える 誤解だらけの『危ない話』」に出席する。
 講師は、毎日新聞社生活報道部の編集委員である小島正美氏で、講演の主な内容は以下の通り。


●なぜメディアに関心が?
1.食、医療、健康面などで安全レベルは戦後、高くなってきたのに、多くの人が不安感をもっているのはなぜか?
2.その主な要因はメディアの過剰報道ではないか
3.メディア報道にバイアスが生じるメカニズムは何か
4.メディア情報はどこまで本当か

●これは本当か
・子供たちは食べものでキレる。
(殺人事件は減少。虐待は増加。キレているのは親たちだ)
・高脂肪、高たんばく質が心の問題の原因
(データはない。欧米諸国はみなキレる?)
・遺伝子組み換え作物は危ない
・牛乳はダイオキシン汚染。子供の脳に蓄積。異常行動の原因となる

●不安情報の源は
・あなたが、抗うつ薬を売る会社の営業担当なら、どうするか。社会不安障害といった患者が増えたら、うれしい
・あなたが、サプリメントを売る営業担当なら、お客に向って、あなたは不健康かもと脅す。サプリをとると、健康になると過剰宣伝する
・患者が医者を必要とする?いや医者が患者を必要としている

●科学か政治か
 「科学」無視の風潮
・原爆による放射線被ばくによって、骨粗素症になった、糖尿病になった、白内障になった。爆心地から離れてる人でも被爆者として裁判を起こす。本当か。
・C型肝炎裁判の影響で、B型肝炎の暴走。記者も嘆く
・平成22年度健康局予算約2954億円のうち、5割以上の1550億円が被爆者対策関係予算。裁判では国が24連敗中で、政治的な決着。

→ ニュースになったものが社会問題になる。社会問題をニュースにするのが本来。

●リスクの問いかけ
・バターとマーガリン、どっちが安全、どっちが健康によいか
・コメにはカドミウムが残留している。カドミウムは発がん性がある。だから、コメは食べないほうがよい?
・コラーゲンは高齢になると減る。だから、コラーゲンを補給しましょう。
・どうしたらコメに残留するカドミウムは減らせるか

●未来の食卓・記者たちは素人?
・記者たちの問いかけは正しいか
・本当に、農薬でがんになるのか
・食生活は、本当に農薬汚染まみれか
・食事をよりよくするヒントが映画にあるって本当か?
・死亡率の統計を知っておこう

●バイアスは記者の思考から
・有機食品は「善」-記者たちは無条件によいことだとして、記事を書く
・有機推進派のいうことに何の疑問を抱かない
・なぜか、入社してから、先輩もずっと有機は良いと書いてきた。有機の記事は喜ばれる。経験から。

→よいと思われる記事の持続的な記事の再生産

●がんの死亡率は増加?
・がんの死亡率は、高齢者が増えると高くなる高齢まで生きる老人が多い-幸せなこと
・がんの死亡率は人口構成を考えねばならない。高齢者の多い国と少ない国のがん死亡を比べても意味なし
・日本では男性は横ばい、女性は一貫して減少
・がん死亡は増えていない

●有機作物は健康?
1.英国の食品基準庁は7月、重要な報告書
◆「安全性同じ。栄養価、健康への効果、アレルギーの点でも、通常の作物と差はない」
2.健康長寿者は何を食べているか
 「有機を食べている」はほぼゼロ。
3.フィンランド症候群
 フィンランド症候群:15年間におよぶデータ。ほどほどの生き方が長生きにつながった。
4.ヒノキのフィトンチッド(森林成分)は発がん性物質でもある

●有機リンゴはすばらしい?
木村さんのリンゴ物語
≪すばらしい感動ストーリー≫
1.無農薬に挑戦し、 9年間無収入
2.キャバレーでも働く
3.やっとつかんだ無農薬、有機のリンゴ
・普遍的な栽培ビジネスモデルではない
・すばらしい芸術、アートではある

→ メディアはそのストーリーに感動する。安全、健康とは無関係。フジコ・ヘミングと同じ!

●フジコ・ヘミングなぜ感動?
【記者の着目するポイント】
1.数奇な運命。極貧の中で母の手ひとつで育つ。
2.バーンスタインに認められたチャンスに、耳が聞こえなくなり、高熱、演奏会中止
3.母の死後、帰国。 NHKが取り上げて、一躍脚光。一夜にして奇跡が起きた。

→喜びと絶望。記者は「物語」に酔いしれる

●虫くいリンゴは安全?
1.無農薬の虫くいリンゴと、従来のリンゴの比較-虫くいのほうが、アレルゲン物質は2倍以上も多い。
2.植物は自らの体を守るために防御物質を分泌する。これがアレルゲン。
◆順天堂大学 奥村康教授「花粉症患者が食べるとアレルギーの恐れ」「ヒノキ風呂のフィトンチッドは発がん性あり、殺菌性もあり=森で悪臭ない」

●有機農産物は本当に安全か?
1.アレルゲンは有機の方が多い。虫食いの大豆の方がアレルゲンが多い。農薬をかけて、おとなしく育ったリンゴを食べた方が、アレルゲンの反応が少なかった
2.キャベツに含まれる発がん物質は、病気に強い有機品種の方が多い。
3.天然の作物には天然の発がん物質(化学物質)がたっぷり。表を見てほしい。
4.ハネセンナに紫外線を吸収する物質。これがアレルゲンにもなる

●有機のモヤシは微生物汚染?
1.有機のモヤシでサルモネラ菌の中毒がしばしば起きる。米国ではトマト、ホウレンソウでも起きた。国も輸入トマトの検疫強化を指示。
→なぜか。家畜のフンの菌が残ることがあるからだ。
2.毒性の強い大腸菌のO-157に感染するリスクは、有機作物を食べる人の方が高いというデータがある(米国)。

→有機を食べて食中毒か微量の残留農薬か、の違いでしかない

●通常の野菜にも発がん物質
『通常の野菜・果物にも、天然の発がん性物質が含まれている。これも防御物質のひとつ』
・発がん性物質は、キャベツにも、ニンジンにも、リンゴにも、コーヒーにもあり、それが危ないわけではない。
・そもそも「植物は安全」というのが幻想
→身の回りを見てみよう-食べられる植物はごくわずか。品種改良したものだけを食べる

●食料自給率の不思議
・カロリーベースの自給率を算出して公表してるのは日本だけ。なぜか。
・欧米は金額の自給率を重視。いざというときに他国から買える外貨があるかどうかが重要
・卵は国産でも、えさが100%輸入なら、自給率はゼロ。これは正しいのか
・野菜はすでに70%以上の自給率、しかし、カロリーが低い。
例:日本の農地は470万haだが、飼料すべてを自給するためには1200万ha必要であり、さらに大量の水が必要となる。飼料生産国は水の使い方が的確。

●戦艦大和、特攻と日本人
・1945年2月、木更津の航空基地作戦会議100人の指揮官に「いざ突撃」命令
・美濃部少佐「かけ声だけでは勝てません。一命を賭して国に殉じるには、それなりの目的と意義は必要」と一人だけ反対。部隊は特攻からはずされた
・上原良司の妹=「指揮官たちは、私もすぐに後を追うと激励」。誰も飛び立たず。

●健康食品は安全か
1.友人が霊芝エキスをくれた。あなたは飲むか。私は飲まない。理由は「安全かどうか不明」、 「健康に効果があるデータはない」。
2.オランダ政府がまとめた「健康の損失ランキング」をみよう。危ないのは不健康な食事、運動不足、脂肪の取りすぎ、微粒子、インフルエンザ、アクリルアミドなど。食品中の残留農薬や添加物は無視してよい。
3.健康食晶には要注意

●工業的な有機って?
・化石燃料を使って、全国流通する有機食品って何?
・プラスチック包装され、冷凍され、いつでもどこでも食べられる、全国のスーパーで販売される有機食品って何?
・東京にビルをかまえ、全国から有機食品を集め、都会の会社員のような人たちが「有機でビジネス」はどこか変では?

●健康食品で健康になれる
・健康食品は本当に人を健康にするか。
例:コラーゲン。食べて、皮膚にうるおい、本当か?
  平成21年11月12日、業界のセミナー。学者は「まだ本当に効果があるというエビデンス(証明)はない」といった。それでも、それを伝える業界はなし。

→知らずに貢う消費者は損!

●地場のトマトは環境によい?
1.ハウス栽培のトマトは化石料で成立
2.栽培に使う肥料、農薬はどこで生産
3.水はどれだけ使う
4.ビニールハウスの原料はどこで生産
5.育種はどこで?

→地場のトマトも、実はグローバリゼーションの産物
→有機農産物の車で宅配?おかしいのでは?

●記者たちの価値観
1.大規模な効率的農業はよくない。農民は地べたをはって苦労するもの
2.巨大企業に農業が支配されるのは”悪”
3.工業的な畜産やGMは食を脅かす
4.世界均一のマックは食文化を破壊する
5.有機農業は善。

→「わかりやすさと思いこみ、資本主義、物質文明に否定的」「大量に記事が書ける」

●遺伝子組み合えの真実
1.世界中で増えているのはなぜか。
・農薬の節約、土壌の流失防止、増収、省力
・BTコーンは無農薬、雉やウサギ増加、飲み水の農薬汚染が減少、つまり「環境によい」
2.各種動物実験で安全性確認
3.巨大企業の戦略、世界を見ている、アフリカ、南米は特に有望
4.北海道など条例で禁止。しかし飼料は遺伝子組み合えという矛盾。

→「日本は戦略なし。科学が世論に負ける」
 重大な問題は、花粉が広がることによる在来種との交配。
 しかし十分な管理や外来種の事を勘案することで解決できる。

●「種の壁を越える」すばらしい?
・「従来の育種と同じ」は後ろ向きの説明。
・現実的には種の壁を越え、大腸菌にインスリンをつくってもらう。人や動物から取るものより安全、不純物なし。私なら、大腸菌に感謝する。
・蜘妹や蝶は遺伝子の設計図通りにしか動けない。選択の余地ゼロ。これって幸せ?
→種を超えて、遺伝子は同じように働く。遺伝子の制約を超える-自由を手に入れること
・問題があるとすれば、種を超えたことによる新たなたんぱく質の生成によるアレルギー問題のみ。

●GM(遺伝子組み合え)作物はブランド品
1.バイオ企業が農薬を節約できるブランド品のGM大豆を発売。それを買うかどうかは、農民が決める
2.買った農民は満足。企業と農民は信頼で結ばれる。

→これは単なる企業と顧客の経済行為。
 一方、日本では農水省が開発・研究するが顧客はいない。住民は簡単に反対できる

●なぜ、バイオ企業は利益を得るか
1.もし、 GMのリスクがゼロなら、どうなるか。
・世界中の企業がGM作物に進出し、利益はきわめて小さくなる
→しかし、現実は「リスク」あり。このリスクを敢えて、引き受けて、 GM作物に挑んだ企業が利益を手にしたという事実を考えよう
2.リスクを引き受ける勇気のある企業が日本にはいない。だから、利益もゼロ。

●人形峠のレンガ危ない?
1.人形峠のレンガ。ウラン鉱床にたどりつくまでに掘り出した石や砂。その放射線量の大きさは花崗岩と同程度
2.庭にあっても、 1メートル以上離れれば影響なし
3.玉川温泉では3.15~6マイクロシーベルト。レンガは0.2マイクロシーベルト/時。X線検査は1回あたり50マイクロシーベルト。 1年間の被ばくも0.22ミリシーベルト、一般公衆の年間被曝量1ミリシーベルトを下回る。

●エコナは大丈夫?
1.グリシドールは発がん性があるが・・
・強さはアクリルアミドくらい
・ポテトチップスを食べるのと同じリスク
2.ドイツでは乳児の粉ミルクで問題
3.特定保健用食品として価値ありか?

→中性脂肪が減ったというデータがあっても、体重が減ったわけではない。健康になったデータもなし。本当は高い価格が問題で回収したのではないか。

●農薬の汚染とは何か
・米には、100%カドミウムが含まれる。平均濃度は0.06ppm。事故米の農薬濃度より高い。カドミウムは発癌性あり。
・基準違反とは何か。基準は単なる目安。管理目標値だ。健康危害とは無関係。基準違反は生産者への警告

●残留農薬の違反
1.基準値は作物ごとに異なる。500倍の差。ウナギのジコホルは0.01ppm、肉は1ppm。キャベツは3ppm。基準オーバーと健康被害は無関係。生産者への注意で十分。
2.健康被害の有無は一日摂取許容量(ADI)で決める。ADIを超えたら、流通と農薬使用禁止。欧米はこれ。
3.基準違反が増えたのは検査数が増えたためであり、実は中国の違反率は高くない。イタリアなどの製品が違反率では高い。

●言葉の力
1.事故米、汚染米、不正米、カビ毒米
2.「汚染」を何度も読んだ人は、危険な米だと判断
3.行政の怠慢が招いた-怠慢米
・記者たちは勝手なイメージで言葉を選ぶ
・汚染米は適切な表現ではない

→見出しに「健康被害」がなければ心配なし

●不安言葉にどう対応するか?
 重要なのは「ひゆ」「具体例」「引用」
1.失業率=3%というか、 300万人というか
2.毒性の強さ=薬の錠剤を100万分の1に分割して、服用してください
3.ハッブル望遠鏡=東京からワシントンを見てホタルが2メートル離れた光景が見える
4.マルクスによれば、カントによれば=権威を借りる

●私の趣味「不安」コレクション
1.「未知の危険性」=どんな場合でも使える万能言葉、GM、電磁波など
2.「複合作用怖い」=添加物など。伝家の宝刀。
3.「あいつは産業寄り」=学者の攻撃に便利。
4.「できるだけ危険は少なくすべきだ」=これも万能言葉
5.「いま被害がないからといって、将来も、ないとは限らない」

●恐怖の言葉と見出し
1.恐ろしい言葉の見出しは感情(右脳)を刺激
・この言葉が社会的な現実をつくりだす、見出しを見た人は「この世の中は化学物質で怖い」というイメージをもつ
・記者たちは深く考えることなく、恐怖の言葉を使う

●原子力発電事故
1.もれた放射能は、レントゲン検査1回分の40万分の1
→ならば、誰も心配しない
2.海に流れた放射能を帯びた水は、ラドン温泉水9リットル分
→ならば、だれも騒がない。
・しかし、報道は、的確なリスクを報じなかった。なぜか?問題がなくなれば、ニュース価値が減るからだ。

●地産地消は正しい?
 記者たちの頭には、最初から記事になるものが決まっている
・地産地消はすばらしい
・天然酵母のパンはすばらしい
・脱サラリーマンして、自給自足すばらしい
・植物油は健康によい
→重油を使う温室栽培のトマトは本当にすばらしいの?たとえ地場のものでも?
1.ニューヨークの人がワインを買う
・フランス産か、カリフォルニア産か
・栽培時、加工、輸送時のCO2を計算
・フランス産のほうがエコ
2.ロンドンの人がバラを買う
・ケニア産かオランダ産か
・ケニアは肥料使わず、トラクターもあまり使わず、小規模栽培。CO2ではケニア産がエコ。
3.英国人は英国産かニュージーランド産か
・ニュージーランドはあまり肥料使わず
・水力(再生、自然エネルギー)発電
・船の輸送は、重油(精製度低い)を使う
・結局、英国の人はニュージーランド産を買ったほうがエネルギー的にはエコ

●すばらしき工業的有機食品
・宅配する有機食品が人気?
・宅配=トラックの輸送、プラスチックでの包装、冷蔵での輸送、季節外のものも販売。これは巨大なエネルギーの無駄。
<都会人のお遊び>
・記者たちは、農業は癒しの対象
・高額な退職金もらって田舎暮らし、すばらしいことか?

●トランス脂肪酸
 トランス脂肪酸の何が悪いのか
・心臓疾患の原因
・心臓疾患を引き起こす原因は、他にもあり原因となる。高血圧、塩分、アルコール、脂肪の取り過ぎ、たばこ、コレステの取り過ぎ。
・何が最大の原因か=ストレス

→そもそも日本人の心臓疾患死は増えていない

●リスクって何?
1.牛肉を食べて、BSEにあたる確率は10億人に1人
・でも、私は10億分の1にあたりたくない?
・政府は税金を費やすべきか?
・全頭検査はつづけるべきか
2.フグと牛肉、どっちが怖い
3.ポテトチップスは危ないか
4.生卵でサルモネラ菌
5.飛行機で米国へ行くと、レントゲン検査4回分の被ばく
6.車は1日で100人を殺す。なぜ?
・排気ガスから一酸化炭素、ベンツピレン、トルエン、キシレン、ベンゼンなど危険物質が続々と発生、禁止にすべきか?
7.牛乳や海藻からもカリウム40の放射性物質が含まれる

●リスク対リスクの例
1.水道水の塩素処理、やる、やらない
・やる:発がん物質の増加、感染症の減少
・やらない:発がん物質の減少、感染症の増加
2.水道水の浄水器の設置はどうか
「吸い込むトリハロメタンのほうが多い」
・浄水器で発がん物質の低下
・シャワーでの設置はどうする。30万円を使うかどうか。これが費用対効果の問題。
3.ホルモン補充療法
・更年期障害の改善するが、乳がんリスクの上昇
4.9.11同時多発事件
・飛行機事故による死亡減少と車による事故の増加
5.防カビ剤禁止
・カビ毒の食中毒上昇と防カビ剤に曝露するリスク減少
6.PSA検査
・前立腺がんの死亡減少、QOLの障害の増加(おむつで長生き)
7.「マグロ、サバ、イワシなどに水銀、ダイオキシン、PCB、食べていいの?」
・米国は週に魚介類340グラムまでの勧告、英国でそのとおり守った女性の子供と、魚介類を340グラム以上食べた女性の子供、どちらが言語知能は高かったか? (英国の調査)
→勧告に従った子供の発達のほうが遅かった。魚をよく食べるメリットのほうが大きい。

●重要=リスクは経済問題だ
 3つの重要概念=「費用対効果」と「トレードオフ」「リスク&ベネフィット」
1.健康に影響するリスクは少ないほどよい。しかし、リスクを減らすお金は無限ではない
2.リスクの対処には優先順位がある
3.どのリスクを減らすことにお金を優先的に使っていくか。これが「費用対効果」。
4.あるリスクを減らそうとすると、別のリスクが発生する

●BSEの全頭検査はどうか?
1.全頭検査をしても、リスクは減らない
2.危険部位の除去など対策が全くなくても、人が感染するリスクは10億分の1~100億分の1
3.対策をとれば、だいたい1000億分の1になる
・それでも、 200億円以上の税金を使った。優先順位は正しいか。費用対効果はどうか。

●添加物でがん、キレる?
<ある講演から>
1.「害」という字を知っていますか
 健康に悪いものです→何が悪いですか?→パンやおにぎり、菓子などに添加物の表示いっぱい
2.「こんな危ないものを毎日食べているから、がんが増え、キレる子供が増えて、犯罪が増えています
3.添加物のない食品を選びましょう

●問い、これは禁止すべきか
1.ずっと昔から長く使っている
2.長く使うと必ず健康被害が出る
3.健康被害の証拠はたくさんある
4.友達と一緒に使うと、友達も被害を受ける
<問題例>
 車の排気ガスに一酸化炭素2%。自殺する人が絶たず。車が1日中走ると100人が死ぬCOが発生。なぜ、町の人は死なないか?
→ これは原子力発電所の近くに住むリスクと同じ

●記者にないリスクは「量」いかん
1.リスクは、毒性の強さ×摂取量(頻度)
2.毒性が強くても、摂取量が少なければ、リスクは低い。しかし、メディアは有害な化学物質があれば、危ないと報じる。
3.毒性は制御不能でも、摂取量は管理できる。使用禁止で毒性をゼロにできるが、摂取量でもリスクは下げられる
4.これは食品添加物にもあてはまる

→記者のリスク感「危ないことは報道だけ」

●健康に影響する要因は?
1.がん
 たばこ、不健康な食事、運動不足、環境汚染
2.心臓病、脳卒中、うつ、糖尿病、肥満
 たばこ、不健康な食事、運動不足、ストレス、働き方(深夜労働、交替勤務など)も大きい
3.感染症
 予防接種など知識不足や不注意

●人は何が原因で死ぬか
1.米国では、ここ10年間、がんの死亡率が減少している。禁煙が最大の要因。医療技術の進歩。経済の発展が健康をもたらした
2.がんの原因は何か。
→3分の1は喫煙、3分の1は不健康な食事、残る3分の1は運動不足、肥満、ウイルス(肝炎など)、遺伝的な体質、職業的な環境汚染など。残留農薬や添加物、放射線は無視してよい

●身の回りで高いリスクは何か
1.たとえば、ペットからの感染
・あなたの家に子猫はいますか?
・トキソプラズマという原虫がおり、名子が最終宿主。予防するためのワクチンはない。
・妊婦から水頭症の子供、 10人を多いと見るか少ないと見るか。
→対策は簡単(費用ゼロ)、猫を飼わないだけ
2.ペットからの感染病は予想以上に多い
3.子供の死亡でトップは事故、若者は自殺

●リスクで注意すべきは何?
・家庭内の不和
 もっとも、気を配るべきなのに、アンケートでは最も低い意識
・子供の発達を考えるなら、まず夫婦の仲
・子供が死ぬのは事故と感染症
・若い人は自殺トップ
・温暖化やがん、残留農薬は気にしない

●家庭内不和が大きなリスク
<夫婦仲良くする3原則>
1.反論しない。反論=鉄砲が返ってくる。
2.新しい服を買ったら、とにかくほめる。似合わないと思っていても、赤色が似合うとほめる。どんな服にも色はついている。
3.応報の原則=人はやさしくされるとうれしい。相手にはやさしくしたくなる。まずはやさしい言葉をかける。

●微粒子は意外に危ない?
 国際がん研究機関のがん原因のランキングをみよう。
・発がん性が最も高いグループ1
 木工粉じん、木工家具環境、煤(すす)
・微粒子=アスベスト、コンクリート、石膏ボード、ゴムタイヤ粉じん、採石場、穀物倉庫、砂漠を歩く遊牧民、ディーゼルの排気ガス、花粉、黄砂など砂塵

→ 上記、微粒子を毎日吸えば、かなりリスクは高い

●地球温暖化はCO2のせい?
 ある大学教授との会話-CO2以外何が?
1.二酸化炭素説は仮説
2.縄文時代や1000年前はどうだったか
3.1970年代は「冷える」が流行
4.シロクマなどわかりやすさの罠
5.英国ではゴアの映画が裁判に
6.CO2は温暖化の結果かも?
7.太陽活動、雲、水蒸気、宇宙線、海洋、軌道などいろいろな要因がからむ

●姉歯事件はバイアスなかった?
1.組織的な詐欺はあったのか。別件逮捕で調べたが、組織性はなかった
2.「姉歯建築士の単独犯」 (朝日新聞社説)
3.「小嶋社長は耐震偽装の被害者である」 (判決)

→いったい、あの報道は何だった?
要因「検察・警察主導、特ダネ、正義感、悪を叩くことへの世論の支持」

●薬害エイズ事件、なぜ無罪に?
1.世界中で使用されていたのに、事件になって逮捕されたのは安部氏一人だけ
2.日本のメディアが問題にした84年11月のあとも米国は「非加熱製剤を禁止する根拠はない」と使い続けた
3.米国のギャロ博士は安部氏を擁護。検察は尋問調書を隠した。シヌシ博士の調書も隠した。「私でさえ予見できなかった。まして安部氏は無理」

●少しでも危険性があれば禁止?
1.1000人に33人の比率で感染するリスクあり。一方で99%の率で助かる。どうするか
2.検察は危険の可能性があれば、使用をひかえるべきだと主張。もし禁止になれば、それで命を失う人はどうなるか。タミフルと同じ問題
3.非加熱製剤はクリオ製剤より有効性ははるかに高かった。裁判は検察のこうした主張を退けた
4.安部氏は感染(肝炎も)のリスクと生命の重みを比較した。実際は多くの患者を助けた。

●では犯罪は増加?体感不安は?
1.犯罪は増えていないのに、なぜ凶悪化とセンセーショナルになるのか
2.メディアはいつも個別ケースに注目、社会問題をからませる傾向
3.凶悪事件はコミュニティー意識の高かった昔のほうが多かった。当時の記事は凶悪多い
4.時代背景-1998年の栃木の事件は環境ホルモンで「キレる」、2000年は「17歳の犯罪」、最近は「格差」

●NHKスペシャル(04)はどう報道したか
1.内藤朝雄・明治大学准教授の体験
「未成年者による殺人は減っている。凶悪化している事実もないことは統計的な調査で分かっている」と懇切丁寧に説明。
2.実際の番組を見て仰天。
佐世保の小学生殺人事件を例に「いまの子供たちは凶悪化している」のコメント。熱血先生がいれば、こういう子どもは減る内容。
3.台湾統治の番組、 GM作物の番組しかり

●犯罪と格差は本当に関係?
1.「格差」が問題になる。大変だ。貧困にあえぐ若者を探して、記事をつくる。
2.「17歳」の少年が殺人を犯す。大変だ。同年齢の少年を見つけて、いまの世の中が息苦しいと訴えるのを記事にする
3.ある若者が2人を殺した。弁護側は「格差や貧困が問題」と訴えたが、死刑囚は「私と同じ境遇の同年代はたくさんいるが、オレ以外はみな罪を犯していない。これは個人の問題だ」と死刑を選んだ

●バイアスが生じる要因
・検察・警察主導
・市民の期待に応える(市民の気に入る情報がよく売れる。メディア情報は「商品」なので、市民が買ってくれないと会社は持続しない)
・記事を書く時のリスク思考が過去のまま。リスクはどんどん下がっているのに、記者の思考は変わっていない(記者の思考は先輩から後輩に受け継がれる。リスク思考は遺伝する)

●いまは科学が政治の”奴隷”に
1.BSE(牛海綿状脳症)の全頭検査続く。世界でも日本だけ
2.政府もメディアも全頭を検査しても、感染牛が出荷されていることを説明しなかった。
3.メディアは間違って伝えた
4.国産牛の安全性は担保されていなかった。ピッシングと危険部位の除去の遅れ、不徹底
*ピッシング
 牛の前頭骨に穴を開け、ピッシングロッドというワイヤーを挿入し、脳・脊髄を破壊する解体前の食肉処理工程。これをしないと、と殺後に牛が痙攣することがある。ロッドは脳から脊髄を貫通、尾骨近くまで達するため、感染牛の場合、本来、感染しない肉の部分を汚染してしまう。EUでは2000年に禁止。
5.自治体の担当者は事実を熟知、知事が?
「科学的な説明よりも、世間の感情を重視」

●原子力とCO2発生
 1キロワットの発電で生じるCO2、原材料の採掘、輸送、製精、発電所の建設、保守などを含めると
1.石炭火力=975グラム
2.石油火力=742グラム
3.太陽光 = 53グラム
4.原子力 = 22グラム
5.水力  = 11グラム

●原子力とエネルギー効率
【効率的な発電とは】
・100万キロワットの発電所に必要なエネルギー量
1.石 炭=221万トン(輸送費大きい)
2.石 油=146万トン(輸送費大きい)
3.天然ガス=93万トン(輸送費大きい)
4.濃縮ウラン=21トン

●では、どうすべきか
≪自分の健康を守るために何をすべきか≫
情報の信頼性は何によって保証されるかを考える
 基本は、
1.人を対象にした大規模な比較試験かどうか
2.複数の科学論文で証明されているかどうかに尽きる
理屈でなく、データ(エビデンス)を知る

●リスク眼力とは
1.体験話は信用しない
2.メディアに出たからといって信頼性の高い情報とは限らない
3.論理(理屈)ではなく、データで判断する
(例)高齢になると体内のコラーゲン減る。では取ればよい?これは理屈だけ。
4.その話は人の試験か、科学論文になったか
5.食品安全委員会など国はどう言っているか

●サプリメント大丈夫?
1.ベータカロテン、ビタミンE、ビタミンAの継続摂取は、総死亡率の増加をもたらす(医学博士・津金昌一郎氏)
2.これらのサプリは脂溶性、体内に蓄積して高濃度になる。解毒にかかわる酵素の働きを阻害したりする
3.ビタミンE=19の臨床試験。死亡率上がる
→人でも長期大規模試験の結果を重視

●どういうリスク感をもてばよいか
1.食品の残留農薬、添加物、放射線、遺伝子組み換え作物、 BSEは無視してよい
2.子供はどういう原因で死ぬか、何が心の荒廃をもたらしているか。未来へのポジティブな思考
3.大切なのは家族間の対話、仕事の仕方、ライフスタイル(食事の組み合わせ、規則性、睡眠、ストレスなど)
4.しっかりしたメディアリテラシーを身につける

●奈良県の医療事故
 横浜の医師が「いまやお産を気楽な娯楽のように考えている妊婦が多すぎる。脳出血が起きても、助かって当然と思っている夫に妻を妊娠させる資格はない」とネットに書いた。
→奈良県警は「遺族の心を踏みにじる投稿であり、遺族を侮辱する書き込み」と侮辱罪で捜査。略式起訴9000円となった。

●あなたの生活が乱れる実験
 こんな実験がある
Aさん「まわりの人がみな、あなたの悪口を言っているよ」とささやく
Bさん「まわりの人がみな、あなたを高く評価していますよ」
 さて、どちらが食生活が乱れ、チョコやケーキを食べたか?
結論:A「人は、自分の居場所がないと、自分に誇りがもてないと、生活は乱れる」

●不健康な社会心理とストレス?
 経済格差自体は不健康をもたらさない
1.失業、所得が低い
・自分の存在に意義が見出せない
・まわりが冷たいと感じる、孤立感
・劣等感を感じる
・ストレスとなって免疫力が低下する
・自分に自信がもてず、仕事がつまらない
2.生活習慣が乱れる(酒、喫煙、不規則)

●妙な情報にとびつくな!
・ベストセラーになった本でも、がらくた本はある。その典型が「病気にならない生き方」
・読んで、実践すると、早死間違いなし
・健康食品を売りつける専門家は信用しない

●科学的根拠よりバラエティ
1.犬と話す女性 テレビ番組
2.透視能力の番組
・透視による事件解決番組
・結末を知っていて、ストーリーをつくり、視聴者をだます
・最後に「科学的な根拠に基づく番組ではありません」のテロップ。それなら「作るな!」


 講演終了後、K氏を柏崎市内の視察(拉致現場、こどもの時代館、日印友好の碑)にご案内する。

F1000001 18時30分、K氏を囲んで、「船栄 柏崎店」 (電話:0257-22-0288)に移動にて懇親会。生ビール5杯、ジントニック1杯を飲みつつ、ベーコン焼きなどつまむ。K氏には、関東圏からお越しになったということで、のどぐろの塩焼き、めだいの煮付け、納豆入りの栃尾揚げで「越の誉」や「銀の翼」を飲んで頂く。

Cimg0318 せっかくデカ盛りラーメンの多い柏崎にお越し頂いたということで、飲んでいない某氏に運転をお願いし、20時40分、「麺の家 渚」に移動。「つけめん 650円」を大盛りにしてもらい、シメにする。この量の麺をシメにしたのは初めてである。

 鉄道ファンであるK氏をサハリンから帰還した駅前芝生公園になるSL「D51-1」をご案内したのち、ホテルにお送りした。

 22時過ぎに帰宅。熱めのシャワーを浴びたのち、事務所に行き、溜まった資料をpdfファイルに変換する作業を行う。

2010年9月17日 (金)

平成22年第4回定例会閉会
景気経済対策付帯決議は不発

 資料作成が終わらず、4時に就寝。

 8時、起床。柏崎出身で先の第22回参議院議員通常選挙に自民党公認で立候補した柴野たいぞう氏が逮捕か、との新聞報道を受けて、朝から数件の問い合わせをもらう。


平成22年9月17日『産経新聞』

柴野元議員を聴取
架空増資容疑立件へ詰め

 今年7月の参院選比例代表に自民党から出馬、落選した柴野多伊三元衆院議員(59)が社長のバイオ燃料開発会社「日本中油」(東京都港区)が架空増資をしたとされる事件で、東京地検特捜部が、電磁的公正証書不実記録・同供用の容疑で、柴野氏本人や同社幹部を事情聴取していることが16日、関係者への取材で分かった。同容疑での立件に向け、詰めの捜査を進めているもようだ。
 関係者によると、柴野氏らは昨年12月に、日本中油の資本金を2千万円から12億5千万円に増資したように装った虚偽の登記をした疑いが持たれている。柴野氏らは、数千万円の手持ち資金を出資者役に提供し、新株購入代金として振り込ませた後、すぐに引き出して再び増資資金として入金する「見せ金」の手法で、増資が行われたように偽装していたとされる。
 日本中油は、落葉低木の「ジャトロファ」から抽出されるバイオ燃料の開発と投資を中心に事業を展開。架空増資と同時期の昨年12月には「すみれ証券」(現マスター証券、中央区)を窓口に10億円の投資を募っていた。特捜部は、投資家の信頼を得ようと架空増資を行った疑いがあるとして、先月末に日本中油本社や柴野氏の自宅などを家宅捜索していた。
 柴野氏は平成5年7月の衆院選に旧東京1区から新生党(当時)公認で出馬し、初当選した。8年の衆院選では新進党(同)、12年の衆院選では諸派で立候補したが落選した。


 8時30分、大粒納豆、ごぼう天、筋子でご飯2杯の朝食をとる。

 9時30分、市役所に移動し、会派会議。今日、会派として提案する景気経済対策をすべきとの一般会計予算への付帯決議について、議会運営委員会で他会派から反対があったとして、協議することとなった。景気経済対策を無視するのではないと思うが、反対の理由は整風会に提出させたくないといったところであろう。
 景気経済対策を重要であり、いくら議会内で反対があっても進めるべきとして、提出することとした。

 Cimg0309事務局による議案追加作業もあり、10分遅れの10時10分から、平成22年第4回定例会の最終日となる本会議が開催。
 諸々の条例改正が可決していき、「議第85号 平成22年度一般会計補正予算(第4号)」が議題になった段階で、所属会派から以下のような付帯決議、「議員発案第10号 平成22年度一般会計補正予算(第4号)議決に当たっての付帯決議(案)」を提出した。


平成22年度一般会計補正予算(第4号)議決に当たっての付帯決議(案)

 私どもは、柏崎市平成22年度一般会計補正予算に賛成の立場で議決に当たった。同時に下記事項については市内産業界及び市民の間で強い要望が存在すると同時に、企業・経済活動を始め市民生活維持の観点から、このまま放置できない喫緊の課題であると考える。予算の執行に当たっては、十分留意されるよう求める。

1 緊急経済対策の実施
  昨今の低迷する我が国経済の中にあって、柏崎市の景気・経済は冷え切り、地域企業を始め、産業界では極めて深刻な状況であり、市民生活にも大きな影響を与えている。
  この事態に対処するために、早急に緊急経済対策を実施すること。

2 予算の増額補正の実施
  上記1の状況がある中で、地域の産業活動を支援し、市民生活を守るためには一日も早い財政出動が望まれる。
  ついては早急な予算の増額補正を要請する。

以上、決議する。

平成22年9月17日

柏崎市議会

理由
 冷え切った地域経済に対処し市民生活を守るため。


 しかし、日程追加にあたっての賛否について、過半数がとれず、結局はこの決議案自体が流れてしまった。このタイミングで議員発案を行う場合、議事日程に追加する事自体を先に多数決で決めることになる。だが、今回はその議事日程への追加自体が「反対多数」で否決となった。
 本当に苦しんでいる市民、商工関係者のため、今回否決にまわった議員からは、是非、早急に景気経済対策案をだしてもらいたいと思う。

 その後の議案も可決し、次の議題は、総務常任委員会で議論となった請願「請第7号 「容器リサイクル法を改正し、発生抑制と再使用を促進するための法律の制定を求める意見書」を求める請願」を受けての「議員発案第9号 容器リサイクル法の見直しを求める意見書(案)」


容器包装リサイクル法の見直しを求める意見書(案)

 一般廃棄物の約6割を占める容器包装のリサイクルを行うため、1997年4月に容器包装リサイクル法が施行されました。
 ところが、リサイクルされるとはいっても、一度しか使わない容器(ワンウェイ容器)の大量生産・大量使用の構造は見直されず、排出抑制に結びついていないのが現状です。その一方で、地方自治体は、リサイクルコストの約7割を占める収集・分別・保管を義務づけられ、分別収集に積極的に取り組むほど、その地方自治体の財政を圧迫する構造になっています。また、これらに要する費用が税金負担の構造では、生産者にごみ減量に取り組む社会的使命を果たす積極的意欲が働きづらいのが現状です。
 したがって、容器選択権のある生産者の責任を明確にしない限り、このままでは大量廃棄にかわる大量リサイクルに際限なく税金を使い続けることになります。しかも、この法律は、発生抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)という3Rの優先順位を明確にしたとされる循環型社会形成推進基本法の精神からも矛盾しています。再生利用(リサイクル)よりも発生抑制(リデュース)、再使用(リユース)を促進するさまざまな経済的手法(例えば、容器課徴金、デポジット制度など)を盛り込む視点で、容器包装リサイクル法を見直すことを含め、下記のとおり強く要請します。

             記

1 容器包装リサイクルの収集・分別・保管の費用を自治体が負担する現在の経費負担のあり方を見直して、容器包装リサイクル法を改正すること。
2 まずは発生抑制(リデュース)、次に再使用(リユース)、そして再生利用(リサイクル)という優先順位で、ごみ減量を推進するさまざまな手法を盛り込むこと。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

平成22年9月17日 柏崎市議会

理由
さらに容器包装の排出抑制を進めるため。


 昨日の請願が可決したことで、出した意見書だというが、その願意との隔たりに疑義があるため、反対をした。しかし、市長与党の多数で可決。

 続いて、議事日程に入ってる「請第7号 「容器リサイクル法を改正し、発生抑制と再使用を促進するための法律の制定を求める意見書」を求める請願」が、先ほど意見書が可決した事により、 【同趣旨である】として削除する旨の提案があった。
 しかし、請願は

・容器リサイクル法の改正(A)
・発生抑制と再使用を促進する法律の制定(B)
 
「製品プラスチックのリサイクルを進める仕組みを新たに法制度化していただきたい。」等

を求め、細かい施策まで書いてあるのに対し、先ほど可決した意見書は

・容器リサイクル法の改正(A)

のみを求め、請願者が指定している施策は盛り込まれておらず、明らかに違う。よって【同趣旨である】として削除する提案には反対をした。案の定、市長与党の多数により、削除の提案は可決。
 本来、このような安易な扱いこと、請願者に失礼であろう

Cimg0310 ここで一旦、休憩となり、決算委員会の委員長、副委員長の互選を行った。昨年と同様の第一部決算委員会への配属。昨年は委員長になってしまったので、議事進行が先で意見を多く言えず、今年はヒラの委員を希望していたところ、目的通りとなった。
 NPO全防災(NPO全国防災・災害支援ネットワーク会議)の問題をはじめ、追及すべきことが多くある。

 会派でのスケジュール調整などを行ったのち、13時過ぎに帰宅。冷やご飯にひきわり納豆、昆布佃煮、たらこをのせて、熱いかつおダシ汁をかけた納豆茶漬け2杯で昼食をとる。

 13時30分、15時30分と事務所に来客。

 18時まで買い物や会社関係の手続きを行う。

 18時過ぎから事務所に来客が続き、突然であったが、市内某大学を卒業したI嬢と久々に世間話。

 22時、煮干しでダシをとったおでん(はんぺん、卵、こんにゃく、大根)、刻んだ茗荷を多くかけた冷や奴、ビール350ml6缶で夕食をとる。

2010年9月16日 (木)

東京電力、平成32年度までの経営計画を発表

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、目玉焼き、海草サラダでご飯2杯の朝食をとる。

 9時過ぎから会社関係の仕事や政治関係の打合せのため、市内まわり。

 昼食時間を逃してしまったので、14時30分、「マクドナルド 8号線柏崎店」(電話:0257-20-4441)のドライブスルーで「月見バーガーセット 640円」、ドリンクはアイスカフェオレを購入し、移動しながら昼食をとる。

 16時、事務所に戻ったところで来客。

Cimg0308 21時、ご飯の上にひきわり納豆をのせてから、ハッシュドビーフをかけた納豆ハヤシライスと茹でたモロヘイヤのマヨネーズがけ、ビール500ml2本で夕食をとる。
 熱があるせいか、冷たいビールがグビグビ入るものの、酔いがまわってきたら、苦しくなってしまった。

 東京電力が平成32年度までの経営計画を発表したが、やはり原子力発電に関する投資が大幅に盛り込まれた。
 このチャンスに柏崎の工業界を売り出すため、本来であれば市長以下、一丸となるべきであろうが、反原発団体から支援してもらう現体制ではいかんともしがたい。


平成22年9月14日『産経新聞』

東電が経営計画発表
原発・海外事業を強化

 東京電力は13日、平成32年度までの経営計画を発表した。二酸化炭素(CO2)排出量の削減に向け、今後10年間で原子力発電所建設や火力発電所の効率化などに2.5兆円を投資するほか、アジアを中心とする海外の発電事業を成長事業と位置づけ最大1兆円を投資する。新たな収益源とする海外を含む成長事業の経常利益は32年度に21年度比約2.2倍の1200億円に引き上げる計画だ。

32年度までに3.5兆円投資

 同日記者会見した清水正孝社長は、「地球温暖化問題やアジアでのエネルギー消費の増大などエネルギーの環境をめぐる情勢は大きく変わっている。経営環境の変化をこれまで築き上げてきた事業活動を幅広く展関するチャンスととらえ、グループの成長エンジンにしたい」と述べた。
 計画によると、CO2排出量削減のため原発増設、火力発電所の高効率化以外にも太陽光や風力など再生可能エネルギーの活用も促進する。国内外で大規模太陽光(メガソーラー)発電所を設置するなどして、発電電力量に占めるCO2を排出しない電力量の割合を21年度の33%から50%以上に高める。
 また、国内では空調や給湯など電気を使用していない割合が多い分野をターゲットに電化を働きかける。今後10年間で300億キロワット時の電化を目指し、32年度に1千万ドル程度のCO2排出減に貢献する考え。
 一方、海外事業は発電事業への出資を軸に進め、出資分の発電出力を現状の約3倍の千万キロワットを目指す。中国、インドなどアジア市場では火力発電を中心に展開。
 このため、今年度中には米国、英国に次ぐ3番目の海外拠点として、北京に事務所を開設する。
 海外の原発では、東電が豊富な運転実績を持つ改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)を売り物に、原発導入済みの先進国の原発事業などに参画する方針。
 このほか、燃料調達の安定性確保も強化する。ウランと液化天然ガス(LNG)について、自社参画事業からの調達比率を、32年度までに現行の8%から3分の1~2分の1、11%から3分の1にそれぞれ引き上げる。

経営計画の骨子
・原子力や再生可能エネルギーなど非化石エネルギーの発電電力量比率を50%以上に高める
・二酸化炭素(CO2)排出削減のため、発電所や送電網に2兆5000億円の設備投資
・海外での発電事業など成長分野に最大1兆円を投資。成長分野の経常利益1200億円を目指す
・今年度中、中国に北京事務所を設ける

2010年9月15日 (水)

総務常任委員会審査
平成21年度決算:財政の健全化、公営企業の資金不足

 1時、帰宅。熱めのシャワーを浴び、酔いを覚ましたのち、執筆のためビルマ戦線の資料を読み込む。

 5時から7時まで仮眠。

 7時30分、大粒納豆、筋子、シラスおろし、コールスローでご飯2杯の朝食をとる。食後も資料の読み込み。

 9時30分、市役所に移動し、会派室で情報交換を行う。

Cimg0306 10時、総務常任委員会の審査に出席。まずは市民生活部の所管部分の審査をするとともに、報告事項2件を聞き、質疑応答を行った。

1.議第85号 平成22年度一般会計補正予算(第4号)
・地デジ対応(鵜川コミュニティセンター)2.4万円
・コミュニティ整備工事(北鯖石、中央地区)2215万円
・合併処理浄化槽追加20基 2220万円

2.議第98号 火災予防条例の一部を改正する条例
・所管の省令の変更によるもので、燃料電池に関する発電設備、住宅用防災器具の追加など。

3.議第99号 手数料条例の一部を改正する条例
・政令の一部改正に伴う改正で、手数料の値下げとなるもの。

<報告事項>(仮称)柏崎市防犯まちづくり条例(素案)
・パブリックコメントを募集し、12月議会で正式に提案予定。
・柏崎市における防犯の基本理念(自助、共助を基本)を規定。
・推進計画は今年度中に策定予定であるが、予算は伴わない。
・新たな組織を作るのではなく、既存組織の活用をはかる。
・推進計画は5年更新として、その際には委員を選任し見直す。
・犯罪が起きやすい環境にある土地、住宅に関しては口頭や電話などによって指導をする。
・罰則に関しては取り決めはない。
・県内では、15以上の市町村で同種の条例は策定済み。

Q.5年更新ということであるが、スパンが長くはないか。
A.柏崎の犯罪の発生状況を想定しているが、犯罪の8割が窃盗という現状をふまえた対応をしたい。臨機応変に必要な案件は、その都度対応していく。
Q.犯罪が起きやすい土地家屋への指導というが、例えば全国的に問題になってるストックヤードやたまり場になっているものに対し、どこまで指導できるのか。
A.空き地で草ぼうぼうなので、不良のたまり場になっている、というような場合を想定している。

参考資料:柏崎警察署管内犯罪概要
平成20年度 刑法犯認知件数 645件
平成21年度 刑法犯認知件数 708件
窃盗犯が8割。窃盗犯、風俗犯が増加傾向

<報告事項>
「9月12日の豪雨対策について」(pdf形式)

Q.このときの対応は、遠隔地にいたがよく分かり、迅速な良い対応だったと思う。しかし、昨日のゲリラ豪雨の場合にはテレビ速報で柏崎市域全体への警報が発せられているにも関わらず、市からのアナウンスがない、との苦情が3件ほど私のところに寄せられた。体制の差などはあるのか。
A.警報が発せられた場合に体制を整えるという点では同じであるが、ゲリラ豪雨のような場合には対応がなかなか難しい。しかし、きちんと説明するべく努力する。
Q.難しいことと分かるが、ゲリラ豪雨におののく市民がいたことも事実なので、是非、ご検討をお願いしたい。

A.難しいことであるが、努力する。

 続いて、総合企画部、財務部所管の審査と、報告事項3件。

1.議第85号 平成22年度一般会計補正予算(第4号)
・地方交付税(普通交付税)9億4683万円
 実質、差し引き6.5億円の増
・公金詐欺事件による市長、副市長の4月分給与減額 35万円
・庁舎整備(アスベスト除去)2000万円
 職員によるチェックが不十分であり、平成20年の調査時に発見することができなかった。業務上の不注意であり、お詫び申し上げる。
 → 今議会初日(9月3日)に指摘
・電子市役所推進事業(システム開発費)1000万円
 住民情報システムが平成23年度に入れ替え予定であることから、コスト把握と全体の適正化計画、評価基準などを作成する委託。10年で更新するシステムであり、10年目の平成19年に中越沖地震があったため、先送りにしていたもの。平成24年7月に外国人を住民基本台帳に追加する法改正に対応したシステム追加はできないため、平成24年1月には稼働させたい。業者はプロポーザルで決める。開発協議は平成23年当初から必要。
・えんま通り地区優良建築物等整備事業 3400万円
 当初、補助対象事業1億2720万円のうち、2/3を補助対応に見込んでいたが、補助対象事業費が1億7820万円となったため、差額の2/3を追加補正する。全体工事の費用は4億7000万円。既存店舗の除却は今年10月に着手し、年内に終わらせたい。

2.議第97号 外国の地方公共団体の機関等に派遣される職員の処遇等に関する条例の一部を改正する条例
・人事院規則の一部改正による一般職員への支給割合の変更(例:青年海外協力隊)

Cimg0307 ここまでの議案説明で12時となったため、休憩となった。午後からの質疑に備えての資料を整理したのち、会派室に戻って、「割烹おくい」(電話:0257-24-6486)の弁当で昼食をとる。
 肉や揚げ物のあとに食べる、しっかりと漬かった胡瓜の漬け物が、ことのほか美味い。

 13時、総務常任委員会の審査が再開。

<報告事項>「平成21年度決算に関する財政の健全化判断比率、公営企業の資金不足比率」(pdf形式)
・中越沖地震で借り入れた地方債の元金償還が本格的に始まる平成23年度からは、実質公債費比率がさらに高くなる。

参考資料:「公的資金補償金免除繰上償還に伴う軽減額の状況(一般会計)」(pdf形式)

<報告事項>柏崎市第四次総合計画後期基本計画策定方針
・前期計画が平成23年度で終了することから、平成24年度から平成28年度までの5年間の後期基本計画を策定する。市長マニフェストも整理、反映する。
・市民アンケート3000人を行ったのち、庁内で策定。市民会議策定委員会・分科会委員で検討し、市議会での意見拝聴、パブリックコメントを実施するという計画でいる。

 ここで議論されるであろう、現在の会田市長のマニフェストは平成24年度までの記載であり、平成24年市長選挙もあるため、今後どう整理するのか、と質問したかったものの、いきなり「なし」となり、質問時間が打ち切られてしまった。

<報告事項>柏崎市過疎地域自立促進計画(案)
・平成22年から平成27年までの6年間の旧高柳町、旧西山町の過疎指定を受けている地域の計画。
・高柳町地区は、克雪対策が地域の自立に欠かない、高齢化率が著しく高く、医療・福祉の確保が重要。61事業。
・西山町地区は、一定の人口を有していることから、利便性の維持・向上が過疎化の抑制に効果があること。51事業。
・過疎債を充当予定のソフト事業(案)、高柳町地域生活交通運行補償、西山町地域生活交通運営業務、医師確保対策事業(診療所医師人件費)。
・事業はあくまで「実施する可能性がある事業」として位置づけており、縮小または見送ることもある。第四次総合計画後期基本計画の策定過程及び各年度の予算範囲の過程で選択や内容の精査を行う。
・過疎債といえども借金となるため、乱発は避けたい。

<報告事項>博物館の指定管理者の指定について
・飯塚邸を含め、観光レクリエーション振興公社が維持管理業務を請負っていたため、公募によらず平成23年4月1日から管理者い任命したい。指定期間は3年間。次回の定例会

 報告事項も終わったため、

Q.付託外の案件で申し訳ないが、先に第4種踏切における小学5年生の痛ましい事故が起こった。JRに問い合わせたところ、柏崎市内には事故が起こった箇所を含めて2カ所の第4種踏切があるとの事だが、その点について今後の危険回避など市は動いたか。

と質問させてもらったが、担当課がいないため、後日直接聞くこととなった。担当が企画政策課(鉄道政策)か市民活動支援課(防犯係)なのか、事前に確認してから質問すべきところで、私のミスであった。

 14時30分から休憩。

 14時40分、再開となり、各議案の採決となった。「議第85号 平成22年度一般会計補正予算(第4号)」には、経済対策を臨機応変に行うよう強く望むという賛成討論を行ったのち、賛成。その他の議案もすべて可決した。
 最後に、請第7号「容器包装リサイクル法を改正し、発生抑制と再使用を促進するための法律の制定を求める意見書の採択を求める請願」の審査を行うことになり、紹介議員の説明を求めた上で、以下のような質疑を行った。


請第7号

「容器包装リサイクル法を改正し、発生抑制と再使用を促進
するための法律の制定を求める意見書」の採択を求める請願

            請願者 新潟市新光町6番地6
                新潟県総合生活協同組合
                 理事長・田才 栄敏
            紹介議員 池田千賀子

2010年8月27日
柏崎市議会議長 斎木 裕司 様

一 請願の要旨
 2006年に改正された容器包装リサイクル法は、衆議院環境委員会で19項目、参議院環境委員会で11項目の附帯決議が採択されるなど、多くの課題を抱えたまま成立しました。
 このため、ごみ排出量は“高止まり”のまま、環境によいリユース容器が激減し、リサイクルに適さない塩素系容器包装が未だに使われているのが実態です。自治体が税金を使って分別収集しているため、容器包装を選択した事業者にリサイクル費用の負担が少なく発生抑制や環境配慮設計について、真剣に取組もうとするインセンティブ(誘因)が働かないのです。今日、地球温暖化防止の観点からも、資源の無駄遣いによる環境負荷を減らすことが求められています。諸外国の先進的な取組みでは、「ホテル等での使い捨て用品の無償提供禁止」や「ペットボトル人の飲料水の調達を禁止」する自治体が登場しています。
 我が国においても、一日も早く、廃棄物ではなく資源の有効活用と位置付け持続可能な社会へ転換するため、下記の事項について請願いたします。

二 請願事項
 地方自治法第99条の規定に基づき、次の事項を基本とする『容器包装リサイクル法を改正し、発生抑制と再使用を促進するための法律の制定を求める意見書』を、国会及び関係行政庁に提出していただきたい。
1、現在の容器包装リサイクル法では市町村の負担(市民の税金)が  増大するばかりです。役割分担を見直し、分別収集・選別保管の費用を製品の価格に内部化していただきたい。
2、リデュース、リユースを促進するため、次のような様々な制度を、容器包装リサイクル法の中で法制化していただきたい。
① レジ袋など使い捨て容器の無料配布を禁止する。
② 経済的な優遇措置により、リユース容器利用事業者の不公平を是正し、リユース容器の普及を促す。
③ 容器包装と同じようにリサイクルできる分別収集袋やクリーニング袋等も容器包装リサイクル法の対象に加える。
3、
製品プラスチックのリサイクルを進める仕組みを新たに法制度化していただきたい。


Q.この請願には、議会で提出してもらいたい意見書として詳細な中身が指定されている。例えばレジ袋の無料配布の廃止、分別収集・選別保管費用を製品価格に上乗せする等あるが、これらすべての含めた意見書を議会で提出しろ、という請願か。
A.この請願は具体的なものであるが、願意に乗っ取ったかたちで内容を大まかにした意見書を後ほど提出するので、賛同してほしい。

*通常、意見書を求める請願を受けた場合、その請願内容と同じものを意見書として議員が発案する。しかし、今回の場合、請願にかなり詳しい意見書の指定があり、それには賛同できない議員が多いため、意見書は大まかな内容にグレードダウンするという。あとの意見書をグレードダウンするので、細かい内容が書かれたこの請願に賛同してほしい、という流れは異例であり、順序が逆である。

Q.願意は分かるが、この請願のなかには具体策まで書かれている。のちほど提出される意見書には願意にのっとった大まかな内容にしているというが、この請願との整合性はどうなるのか。具体的にあがっているレジ袋についても、余った原油で作っている例、ワンススルーで自然に戻る素材で作るといった議論もあり、個別に深い議論が必要であろう。整理するが、請願は具体例まで書いてあるが、あとで出てくる意見書には大まかな内容にする、という認識でいいのか。
A.その通り。

 環境負荷を減らすという大筋は合意できるが、その手法を含め、議論が必要ということで、反対をさせてもらった。結果的には、賛成多数で「採択すべきもの」となった。

 総務常任委員会終了後、17時過ぎまで会派室での調査活動。

 17時30分、一旦事務所に戻り、身支度をし、市内まわりに出かける。

 依頼された調査について、市役所担当課で聞いた内容や資料などをお届けし、説明を行う。

 19時、市内某店に移動し、北陸某県からお越しになった方との夕食会。刺身を中心に、地魚握りをつまみつつ、「越の誉」「緑川」を飲む。

 21時、帰宅。熱めのシャワーで酔いを覚まし、事務所にて原稿を書く。

 パソコンに向かっているなか、どうも体が熱っぽいと思い、体温を計ったところ39度。残暑風邪?であろうか。

2010年9月14日 (火)

子宮頸がんワクチンとセクシュアルデビュー?

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、目玉焼き、シラスおろしでご飯2杯の朝食をとる。

 7時30分、雨が激しくなり、自宅前の道もあっという間に5センチほどの水位となった。携帯電話に数人からのお電話があり、水上がりの可能性があるので、その時には手伝いにきてほしい、とのことであった。

 8時過ぎ、防災無線でも大雨洪水警報に関する放送があったが、大粒の激しい雨のなか、屋外放送はほとんど聞こえず。

 9時、雨がおさまり、やれやれと思ったのもつかの間、市役所の防災体制がなっていない、との苦情のお電話を数本頂く。確かにテレビの速報の方が速く、そして表示も「柏崎市」となっているので、当然、全域だと受け取ってしまう。今後、議会で担当課に確認したい。

 水上がりをすると心配された方々からも大丈夫だったとの連絡を頂戴したので、10時過ぎ、某氏の車に同乗させてもらい、某市に移動。移動中、一気に快晴となり、朝方の大雨がゲリラ豪雨であった事を実感した。

 11時過ぎから告別式に出席し、焼香だけさせてもらう。

 12時10分、自宅に戻り、乾麺の蕎麦を茹で、ひきわり納豆を入れたつゆで昼食。

 13時から17時まで市内各所での陳情された事項の調査活動を行う。

Cimg0304 19時、市内某店に移動し、懇親会。飲み放題のついたコース料理(サラダ、揚げ物、ピザ、刺身、焼き鳥、チャーハン)をつまみながら、生ビール4杯を飲む。色々な話がでたが、全国の美味しい食べ物の話になるとつい熱くなってしまい、やや引き?される。

Cimg0305 22時過ぎ、市内某スナックにて2次会。良い歌だけど、よくよく歌詞を聞くと男女関係としてはひどいことになっている歌は何か、という話になり、高橋真梨子「ごめんね・・・」を筆頭に、やしきたじん「東京」などを議題とする。

 子宮頸がんワクチンについては、公費負担のあり方、またその効果と副作用(現時点で手元にある資料では6年間の効果)の観点から、柏崎市では中学校1年生から3年生のどの時期に接種するのか、それとも選択制にするのか、という議論になっている。
 大切な子供をがんの脅威から守るのは当たり前であり、主な原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に対応することも大切である。しかし、道徳的な問題である、低年齢での性交渉という問題もおろそかにできない。性交渉があるという前提で、中学校1年生と中学校3年生に接種する意味合いは違う。接種の時期については、教育の観点からの十分な検討が必要であろう。


平成22年9月6日『産経新聞』

【解答乱麻】
参院議員・山谷えり子
セクシュアルデビュー?
 

 近年、若い女性の子宮頸(けい)がん発症率の増加を受け、政治の場では予防ワクチンの国の助成のあり方について議論が行われている。3回接種で約5万円のワクチンである。すでに126市区町村で公費助成が実施または実施予定で、東京都杉並区のように「中学入学お祝いワクチン」として無料接種が始まった例もある。年ごろの女の子のいる親は接種すべきか否かで悩まれていると聞く。
 私が政府に、若い女性の子宮頸がん発症率の増加はなぜかとの質問主意書を出したところ、 「性交渉開始時期の低年齢化等の影響があるものと考えている」との答弁が8月20日に閣議決定された。つまり、「安易な性交渉をしてはダメ。体を大切に」という価値観を伝えることが大切ということである。多くの教育調査では家族との会話が豊かな生徒ほど、自尊感情が高く、性規範が確立されているという結果が出ている。
 さて、現在、日本で承認されている唯一のワクチンの専門家向け説明書によると、誕生は2007年、日本での販売開始は昨年末で、効能の欄には“本剤の予防効果の持続期間は確立していない”と記され、副作用の注意事項もある。日本人の場合、同剤が効果を持つのは、5~7割と幅があることから、今年7月の厚生科学審議会は、費用対効果について現時点での正確な評価は難しい、との資料をまとめた。要するに承認間もないワクチンで有効性及び安全性の長期追跡調査途中のワクチンなのである。
 このようにまだ疑問もある中で子宮頸がん予防パンフレットが次々と作製され、生徒向けのマンガ冊子もある。「セクシュアルデビュー前に」なる言葉が使われている冊子もあり、仰天した。セクシュアルデビューとは12歳くらいで初交があることを表現しているらしいが、「援助交際」と同じく、とんでもない言葉である。現代っ子たちの間で“ワクチンを接種したから、もう子宮頸がんにならない。性交渉しても大丈夫”と勘違いの暴走が起きないだろうか。日教組やジェンダーフリー派たちが進めた過激な性教育の氾(はん)濫(らん)が、子供たちに悪影響を及ぼした経緯を十数年以上にわたって調べてきた者として、危(き)惧(ぐ)している。
 政府にも、セクシュアルデビューなる言葉を使っての教育は不適切で、結果として初交年齢を早めることになりはしないかを問うたところ「セクシュアルデビューという単語を使用することと性行動との関係について把握しておらず、お尋ねについてお答えすることは困難である」という閣議決定答弁書が返ってきた。
 一般論として予防ワクチンの誕生は朗報ではあろうが、子宮頸がんワクチンについての長期的な効果、副作用のデータはまだ十分ではない。性規範上の問題も含んでいる。厚労省は来年の子宮頸がん予防事業に150億円を概算要求した。
保護者の多くがモヤモヤとした疑問を抱いている以上、国会で冷静に論議していくことが必要と考える。

2010年9月13日 (月)

尖閣は「日本領」中国すでに認識 大正9年

 急ぎの資料作成が終わらず、4時から8時まで仮眠。

 8時、大粒納豆、目玉焼き、トマトサラダ、ほぐし鮭でご飯2杯の朝食をとる。

 8時30分過ぎから電話が相次ぎ、昨日の大雨による停電のため、パソコンが壊れ、立ち上がらなくなったという相談などがあり、本体の回収で市内まわり。

 10時過ぎ、市役所に移動し、締め切りがある急ぎの資料を整理し、先方に送る。

 10時50分、厚生常任委員会の審査に傍聴出席。所属会派から2名の議員がでているため、特に言いたいことはなかったが、ケアマネージャーの扱い、業務のあり方など問い質したかったので出席した。ところが、今議会での厚生常任委員会での審査項目は少なく、なんと11時には審査が終了してしまった。

 会派室での意見交換や今日までの審査状況の報告をしあったのち、14時過ぎまで市役所内の担当課をまわっての情報収集。噂で言われていることや、事実と異なることなどを確認した。

 14時30分、一旦、事務所に戻り、チーズフランスパン、低脂肪乳で昼食をとる。

 預かったパソコンの電源交換やハードディスクの交換、データ移行をしたのち、依頼者のもとにお返しする。

 16時、柏崎青年会議所の事務局に行き、「子どもたちが感じる郷土の魅力展」の片付けと整理のお手伝い。

 17時過ぎ、事務所に戻り、「子どもたちが感じる郷土の魅力展」のインタビュー映像の編集を行う。

 19時、20時と事務所に来客。

Cimg0302 21時、一夜干しするめをもらったため、母から天ぷらにしてもらい、冷凍うどん、生卵を使い、天玉うどんを作る。天玉うどんに小粒納豆をのせたご飯という炭水化物過多の夕食となった。
 母が上越市出身のため、一夜干しするめは天ぷらにすることが多く、今回は一夜干しするめのゲソを刻んだもの、生姜、玉葱、人参、ピーマン、牛蒡とともにかき揚げにした。

 いま日本のマスコミは明日、平成22年9月14日投開票となる民主党の党首選挙のゆくえを大きく報道しているが、本当に国家的な問題なのが、先日発生した尖閣諸島周辺での中国の漁船(を装っている可能性が大きい)と海上保安庁とのやりとりである。
 誰がどう考えても、中国側漁船の領海侵犯であるにも関わらず、中国政府は早速、日本の大使を数回呼びつけて、高官がイチャモンをつけている。


平成22年9月13日『日本経済新聞』

中国国務委員、
尖閣巡り未明に日本大使呼び出し

【北京=佐藤賢】中国の戴秉国国務委員(外交担当)は12日未明、丹羽宇一郎駐中国大使を中国外務省に緊急に呼び出し、尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近で中国漁船が海上保安庁の巡視船と接触した事件を巡り、船長ら乗組員の即時釈放と漁船の返還を要求した。中国外務省が今回の事件で丹羽大使を呼んだのは4回目だが、副首相級の国務委員が申し入れをするのは極めて異例。
 会談は12日午前0時(日本時間午前1時)から約45分間。中国外務省によると戴国務委員は「誤った情勢判断をせず、賢明な政治決断をしてほしい」と要請。北京の日本大使館によると、丹羽大使は「厳正に国内法に基づき粛々と処理する。日中関係全般に影響が及ばないよう中国側が冷静に慎重に対応することを期待する」と反論した。
 休日の未明に中国要人が外国の大使を呼び出すのも異例。早期収拾に向けて強めの姿勢を内外に誇示した。
 さらに中国外務省は12日午後、日本側が石垣港に係留された漁船を使って事件当時の状況などを調べたことについて「違法で無効だ」と批判する姜瑜副報道局長の談話を発表。無条件の乗組員らの解放が「問題解決の唯一の道だ」と強調した。


 いよいよ、中国の領土拡張のための侵略が本格化してきた証左であろう。
 尖閣諸島は、今まで一度も中国の領土であった歴史的事実はない。


平成8年9月23日『産経新聞』

尖閣は「日本領」
中国すでに認識
大正9年
漁民救助の感謝状に明記

 日本が実効支配する東シナ海の尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権について、中国当局が日本固有の領土であることを公式に認めていたことを裏付ける史料が、沖縄県石垣市役所に保管されていたことが二十二日までに明らかになった。領有権をめぐっては、中国、台湾などから対日批判が高まっているが、この史料が中国や台湾の主張を崩す有力な資料として注目される。

 史料は中華民国九年(一九二〇年、大正九年)五月二十日、中華民国駐長崎領事が中国漁民救助に対する「感謝状」として、当時の沖縄県石垣村(現、石垣市)村民に贈ったもの。 内容は「中華民国八年(大正八年)の冬、中国の福建省恵安県(現、泉州付近)の漁民、郭合順氏ら三十一人が遭難し、日本の尖閣列島(現、尖閣諸島)にある和洋島(魚釣島のこと)に漂着した。石垣村の玉代勢孫伴氏(後の助役)が熱心に看病し、皆元気に生還することができた。こうした看護は感謝に堪えず感謝状を贈る」というもの。
 領事氏名の馮冕(ひょう・めん)の下に「華駐長崎領事」の公印と年月日の上に「中華民国駐長崎領事印」とある。

 注目されるのは、この漁船が遭難した当時、中華民国政府の外交当局が、感謝状の中で尖閣諸島のことを「日本帝国八重山郡尖閣列島」と明記している点。
 この点について沖縄の歴史を研究、編さんしている財団法人「沖縄協会」(本部・東京都千代田区)は、「このころまでに、中国が領有権の主張をした事実がないことはもちろん、むしろ積極的に尖閣諸島を日本領と認めていた何よりの証拠」と説明、第一級の史料価値があるとしている。
 石垣市在住の元同市助役で郷土史家の牧野清氏(八七)によると、感謝状は玉代勢氏のほか、石垣村長(当時)の豊川善佐氏、古賀善次氏、与那国島出身の通訳で女性の松葉ロブナストさんら計四人に贈られた。現存するのは、玉代勢氏あてのものだけで、同氏の長男、冨田孫秀氏が今年一月、自宅に飾っていたものを石垣市に寄贈した。
 同市の話では、中国人らが魚釣島近海で遭難しているのを当時、同島でカツオ漁を営んでいた古賀氏が見つけて救出。八重山島庁(当時)、石垣村役場が総出で救援活動を行った、という。遭難者の中には女性や子供も数人ずつおり、漁業を専業とする海上生活者だったとみられている。
 石垣市では、市史編集室で保管しているが、近く一般に公開する方向で検討している。

2010年9月12日 (日)

子どもたちが感じる郷土の魅力展2日目
綾子舞現地公開2010

 依頼された原稿を一回書いたものの気に入らず、書き直したため、4時に就寝。途中、大雨で何回か起きる。

Cimg0262 8時、起床。大粒納豆、生卵でご飯をかっこみ、雨のなかでも作業できる格好に着替え、柏崎神社に向かう。宮司の説明を受けたのち、氏子町内会による柏崎神社清掃奉仕活動に参加。
 雨降りしきる中、落ち葉拾いなどを行う。作業中、某氏から「こんだけ奉仕したんだから、来年の選挙はおめさん、大丈夫だて」とありがたい激励を頂戴した。

 9時50分、すっかりずぶ濡れになったので、一旦自宅に戻り、着替える。

Cimg0267 10時、「昨日、楽しかった」と姪っ子が甥っ子に言ってしまったせいで、甥っ子も行きたいとゴネだし、結局、二人を連れてソフィアセンターに移動。柏崎青年会議所として主催している「子どもたちが感じる郷土の魅力展」(後援:柏崎市教育委員会、刈羽村教育委員会、柏崎市小学校長会、柏崎市小学校PTA連合会)で来場者インタビューを撮る。
Cimg0269 また、柏崎青年会議所で以前作成した「柏崎ふるさとかるた」を参考展示のため用意していたので、来場者としてお子さんが増えたところで、実際にかるた遊びも行った。標準サイズである小さな絵札で1回遊び、その後は大きなサイズの絵札で遊んだところ、かなり盛り上がった。

 12時過ぎ、局所的な大雨によって避難する地域もでてきたとの連絡も入ったなか、鵜川女谷地区に行くため、会場を後にする。

Cimg0273 良いものを小さいうちに見せようと甥っ子、姪っ子も連れて、旧鵜川小学校体育館に移動。今年は柏崎市制70周年記念事業の冠がついた、国指定重要無形民俗文化財「綾子舞現地公開」を見学する。あいにくの雨のため体育館での開催となったため、会場は熱気ムンムンで満杯であった。
 舞台清めの舞である「祓い舞」(高原田)から常陸踊「小歌踊」(高原田)に移ったところで、姪っ子がグズりだし、結局、途中で帰ることになってしまった。

 14時、帰り道のコンビニで買った納豆巻き、ラップサンド(ハム&チーズ)、低脂肪乳で昼食をとる。

 16時30分、18時と事務所に相談の来客。

 19時、市内の某店に移動し、某会の懇親会に顔をださせてもらう。ホッケ、納豆入り栃尾揚げ、豚生姜焼きで生ビール4杯を飲む。

 議会の準備もあるため、二次会は失礼させてもらい、21時30分に帰宅。

 熱めの風呂に入って酔いを覚まし、23時から事務所にて事務仕事を行う。

2010年9月11日 (土)

子どもたちが感じる郷土の魅力展1日目
会計検査院、北教組問題調査へ

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、昨日の激辛納豆麻婆豆腐の残り、筋子でご飯2杯の朝食をとる。

 8時、事務所に来客があり、市政に関する苦情をお受けする。

Cimg0189 9時30分、姪っ子を連れて、ソフィアセンターに移動。柏崎青年会議所として主催する「子どもたちが感じる郷土の魅力展」(後援:柏崎市教育委員会、刈羽村教育委員会、柏崎市小学校長会、柏崎市小学校PTA連合会)準備を行い、10時から開催となった。
 姪っ子はお遊びコーナーや余った紙でのお絵かき「ふるさとかるた」で独り遊び。

Cimg0216 展示している絵は、柏崎刈羽地域の小学生(高学年)を中心に【ふるさとを愛する心】をはぐくむために、これまで柏崎青年会議所で設置してきた「まちしるべ」、そして「子どもたちが感じる地域の魅力」の2つのテーマで描いてもらったものである。
 展示作品の中から優秀なものを選び、後日、「まちしるべかるた」としてかるたを製作する。

 実際に作品を描いてくれた生徒さんや親御さんなど多くの来場者がお見えになったが、視察対応があるため、12時過ぎに会場を後にした。

Cimg0236 昼食からの視察対応であったが、車の混雑で到着が遅れるとのことだったので、13時、「麺の家 渚」に移動し、「特製つけチャーシュー 990円」を大盛りにしてもらって、昼食をとる。
 甥っ子、姪っ子も連れて行ったので、お店には悪いと思ったものの、分けて食べる。

 14時から18時まで視察対応。某市で演劇をやられている皆さんから是非、柏崎の海を案内してほしいとのことだったので、拉致現場から福浦八景、JR青海川駅とご案内した。

 19時、事務所に来客。

Cimg0260 22時、レモン汁と酢を混ぜ込んだ酢飯を丼に盛り、刻み海苔、醤油を多めに入れたひきわり納豆、スーパーで半額になっていた刺身(中トロ中落ち、秋刀魚)、生しらすをのせた特製納豆海鮮丼とチョウセンハマグリの味噌汁で夕食をとる。

 これまでも教職員の選挙活動、政治活動について、本ブログにて違法事例を紹介してきた。特に北海道教職員組合(北教組)の事例は多い。

選挙に走る教員「見返り信じてる」

あり得ない、違法ストライキ参加教頭

 そしていよいよ北教組に会計検査院による調査が入るとの報道があった。国民の税金も使われている以上、是非、徹底的な調査をしてもらいたい。


平成22年9月8日日『産経新聞』

会計検査院
法令違反疑いの給与など
北教組問題調査へ

 北海道教職員組合(北教組)によって勤務時間中の組合活動や法令違反が相次いでいる問題で、会計検査院は教員給与が適切に支給されているか現地調査に乗り出す方針を固め、7日の参院文教科学委員会で明らかにした。
 自民党の義家弘介参院議員の質問。国会質疑によると、会計検査院側は、道教委と札幌市教委が管内の仝公立学校で実施した、勤務時間内の組合活動や違法な活動などに関する実態調査について「調査結果を見ると、国費に影響が及ぶ恐れがある」と指摘。「教員給与制度が有効に機能しているか、検査する必要がある」として必要な態勢を整えたうえで現地調査に乗り出す考えを示した。
 北海道では昨年の衆院選で当選した民主党の小林千代美前衆院議員(41)=北海道5区、辞職=陣営で、北教組からの違法な献金が発覚。政治資金規正法違反容疑で北教組幹部らが逮捕、起訴されたほか、北教組も罰金刑を受けた。
 事件に端を発して道教委と札幌市教委では教職員の政治活動や勤務時間中の組合活動について実態調査に乗り出していた。道内で延べ400人以上の教職員が「法令違反の疑いがある」とされていた。
 組合規模に比べ、活動に関与したと報告した教職員の数が少ないなど、調査が不十分な可能性もある。文部科学省では「さらに内容を慎重に検討する」としており、法令違反をした教員や校長には厳正な処分をする方針。一方でこうした教員に支給された給与のうち3分の1は国が負担していることから、会計検査院では、給与の不正受給や返還を求める対象にするかどうかを調べる。
 会計検査院では勤務時間中の組合活動などで教員給与の支給実態について平成14年にも調査に乗り出したことがある。

2010年9月10日 (金)

韓国軍が日本軍から引き継いだ人的資産
白善燁閣下:師団長の突撃

Cimg0165 日本政策研究センターの月刊誌『明日への選択』を読んでいたところ、以前、お会いさせてもらった韓国軍の名将軍、白善燁閣下のことを岡田所長がお書きになっていた。
 締め切りのある仕事が目の前にあったが、つい気になり、『若き将軍の朝鮮戦争』を手に取り、一気に再読。改めて極限状態でのリーダーの決断や求められる質を考えさせられるとともに、日本軍から韓国軍に引き継がれたものを確認することができた。


平成22年9月『明日への選択』

読者への手紙

師団長の突撃

 回想記や自伝には教えられることも多く、時折そのページを開いてみることがある。韓国併合百年を意識したわけではないが、最近、朝鮮戦争の英雄と讃えられた白善燁(ペクソンヨップ)将軍の 『若き将軍の朝鮮戦争』という回想記を読み返してみた。
 白将軍は戦前に平壌の師範学校を卒業した後、奉天にあった満洲国軍官学校(満洲国の士官学校)に進学し軍人となり、清洲や北支でゲリラ討伐に加わった。正式には清洲国軍人だが、日本人から教育をうけ、日本人とともに戦った日本軍人だった。
 終戦後、平壌に帰ったが、経歴が経歴だけに、昭和二十年暮に三十八度線を越えた。たまたまその頃、編成が始まっていた韓国軍の前身となる警備隊に採用され幹部将校となり、朝鮮戦争はソウル北方を守る第一師団長として開戦を迎えた。この回想記で圧巻なのは、釜山北方の多富洞(タプドン)の戦いの場面である。
 朝鮮戦争は、金日成がスターリンと毛沢東の支援を受け大韓民国を侵略したのだが、三十八度線を越えた北朝鮮軍が準備のなかった韓国軍を圧倒し、開戦三日でソウルを占領した。米軍が急遽介入したものの米・韓軍は敗走を重ね、二カ月後には釜山周辺に追い詰められた。
 釜山の周囲数十キロに円陣を敷いて守りを固めた米・韓軍に対して、北が攻勢を集中させたのが白将軍の第一師団と米軍一個連隊が守る多富洞という谷間の村だった。ここが突破されれば釜山までは一息という要衝であり、そうなれば朝鮮半島全体が金日成の手に落ちる。それだけに北の攻撃も激しく、そのため山の上にいた韓国大隊がずるずると後退を始めた。麓に布陣していた米軍からは、韓国兵が後退するなら、われわれも後退せざるを得ないと通告される。まさに戦線が崩れようとしたそのとき、韓国兵を押し止めたのが白師団長だった。
 白将軍は、最前線に出て山から下りてくる兵士を集め、訓示した。「よく今まで頑張ってくれた。だがもう、われわれには後退する場所は残されていない。多富洞が破られれば、この国は滅ぶ。見ろ。われわれを助けに地球の裏側からやって来たアメリカ軍が、われわれを信じ谷底で戦っているではないか。彼らを見捨てて、自分だけ助かろうなどとは、大韓の男子ならとても恥ずかしくてできないことだ」と。
 さらに「いまから山上の陣地を奪回する。俺が先頭だ」と言って、師団長自らが山を駆け上がった。気迫に押された兵士たちも喚声をあげてこれに続いた。この後一時間の戦闘で韓国軍は山頂を奪回し、これを見ていた米軍部隊も激闘を演じ、北朝鮮軍の攻勢を止めることができたのだという。釜山円陣が破綻を免れ、朝鮮戦争の転機となった「多富洞の戦い」と言われる戦闘である。
 米軍は、北朝鮮軍とは比較にならないほど強力な火力をもっていた。しかし、それでも共同で作戦を行うからには戦線の一翼を担う韓国軍が敗走して戦線に穴があくことは米軍にとっても死を意味していた。また、韓国軍なしに米軍だけでも戦うほどの義理はない。しかし、韓国軍が犠牲を厭わず奮戦するのであれば米軍も一緒に戦ってくれる。同盟が存在しても自分の国は自分で護るしかないと言われるが、その実例が「師団長の突撃」だった。
 それと同時に、この「師団長の突撃」はどこかかつての日本軍を彷彿させるところがある。この回想記には、白将軍本人はむろんのこと、元日本軍人という韓国軍将校が数多く登場する。例えば、支那事変での奮戦により現役で金鵄勲章を受けた金錫源大佐(終戦時)は朝鮮戦争では首都師団長で、初期の韓国軍建設の功労者でもある。
 白将軍指揮下の連隊長はというと、第十一連隊長の崔慶禄大佐は、士官学校に合格していながら、部隊と一緒にニューギニア行きを志願したという元志願兵。十五連隊長は崔榮喜大佐で、学徒出陣の元工兵将校。この他に陸士出身者、志願兵、幹部候補生だった学徒出陣組など、日本軍出身者の韓国軍幹部は数多い。

 こうした元日本軍人の奮戦もあって、金日成による赤化統一が阻止でき、日本も救われたと言えば、言い過ぎだろうか。少なくとも、日本が朝鮮半島に残したのは、何も目に見えるインフラだけでなく、日本軍の人的遺産もあったことは確かである。
(日本政策研究センター所長 岡田邦宏)


 読後、時計を見れば、6時であったため、3時間ほど仮眠。

 9時、大粒納豆、オクラサラダ、半熟味付け卵でご飯2杯の朝食をとる。

 今日は建設企業常任委員会の審査を傍聴する予定であったが、9時30分から12時まで、来月から行われる平成20年度決算に関わる審査に必要な資料集めと現場調査。デジカメでバシバシと写真を撮っていたら、怪しまれてしまった。

 12時過ぎ、事務所に戻り、柏崎青年会議所の関係の仕事をしながら、焼きそばパン、チョココロネ、低脂肪乳、ピンクグレープフルーツジュースで昼食をとる。炭水化物+炭水化物のいわゆる「男飯」として、焼きそばパンは秀逸である。

 13時から16時過ぎまで議会に関する資料作成のため、会派室や市役所庁内での調査。

Cimg0185 16時30分、柏崎青年会議所の事務局に移動し、明日から開催となる「子どもたちが感じる郷土の魅力展」の配布パンフレットの折り込みなどを行う。
 1000枚を超える作品が集まり、かなり個性的なものから小学生とは思えない水彩画技術を使った作品まで広い幅となった。

Cimg0188 買い物をしたのち、18時過ぎに自宅に戻り、夕食。経木の納豆があったので、経木に包まれた大粒納豆2つ、刻み葱、花椒、唐辛子、ニンニクを炒めて香りをだし、自家製豆板醤を使って激辛納豆麻婆豆腐を作る。強烈な臭いがキッチンに充満したため、お泊まりにきていた甥っ子と姪っ子は「くちゃい、くちゃい」と連呼していた。

 21時から事務所にて、会社関係の資料を作成。

2010年9月 9日 (木)

尖閣諸島近海、海保巡視船に接触の中国人船長逮捕

 2時、就寝。

 6時、起床。ありがたい事に多くの方から昨日の一般質問に関する感想のメールを頂戴したので、早速、返信を書く。

 7時30分、大粒納豆、目玉焼き、かぼちゃサラダでご飯2杯の朝食をとる。

Cimg0183 9時40分、市役所に移動し、10時から本会議に出席。一般質問の3日目である。午前中は、2名の議員が一般質問を行い、原発反対派である社会クラブの矢部忠夫議員からは

「原発推進が本当に地球温暖化防止に役立つと考えるか」

との先日の原発反対派集会の内容そのものの質問があったが、対する会田市長の答弁は

「基本的に1kw/hの二酸化炭素の排出量が20gと原子力発電は少ない方とは認識しているが、今後も勉強していきたいと思う。宜しくお願いいたします。」

と逃げの体勢であった。選挙支援を反原発派から受けていながら、原子力財源を当て込んでの市政運営をしている現実から、答弁はここら辺が限界であろう。

 11時50分、休憩となったので、一旦事務所まで戻り、事務仕事。

Cimg0182 12時30分、会派室に戻り、「割烹おくい」(電話:0257-24-6486)の弁当で昼食をとる。昼食をとりながら、会派の先輩議員との懇談となり、今年の夏の各野菜の出来や木材の質などについて意見交換を行う。色々な地区から選出されているため、市内各地の情報が入る。

 13時から本会議が再開し、2名の議員が一般質問を行った。
 気になった質疑応答は以下の通り。

Q.平成26年度末の北陸新幹線の開通に伴い、並行在来線である北陸本線(直江津-富山)、信越本線(上越-長野)が第3セクターになることに対しての市長の考えはどうか。
A.少子高齢化が進む地域なので、経営環境は厳しいと思う。新潟県の準備委員会の経営計画では、貨物線路の利用料をはじめ、約300億円~600億円と試算されている。県内の沿線3市で、新幹線への線路貸付料や交付税の措置を国に要望していると聞いている。新潟県が音頭をとって、こういった運動を進めていくべきと思っている。しかし、第3セクターの枠組みが決まっていないので、今後を見極めたい。

Q.中越沖地震復興基金不正受給と行政指導についてはどう思っているのか。
A.不正受給については、善意に基づくものを不正にしたということで、残念に思っている。中越沖地震復興基金事務局が告訴をしたので、今後の捜査の行く末を見守りたい。

Q.中越沖地震復興基金の柏崎市の請け負い部分はどこまでか。
A.それぞれの担当課において、補助条件に合致しているかどうか、記載の正しさ、領収書・写真が適当であるか、の確認を行い、厳正に申請者に指導してきた。震災後は状況が錯綜しており、数が多かった。平成21年12月からは事前審査方式になり、交付決定をまってからの申請になったので、もう問題がないと思う。それまでは申請は実績があり、条件が合致していれば、受け付けていた。今回の事件は商工振興課で受けたが、その事務は適切に行ったと思う。

Q.この問題を起こした業者(月橋工務店)が中越沖地震復興基金にかかわる応急修理制度では15軒行っている。これらもチェックする必要があるのではないか。
A.内容は検査し、キチンと実施している。

Q.欠陥住宅に苦しむ市民と適正な行政指導について聞く。知っているだけでも3名の市民が中越沖地震後に住宅を建てたものの、欠陥住宅であり、苦しんでいる。しかも、その建築業者(月橋工務店)は倒産をしていて、どうにもなっていない。これは前々回の議会でも問うたが、市当局は苦しんでいる方に問い合わせをしていないようだ。指導はしていないのか。
A.月橋工務店の関わった部分については、国、県とも打ち合わせをし、確認している。3人すべてが確定できないので、教えてもらえれば、ご本人のもとに確認に伺いたい。

 14時55分、休憩となったので、会派室に戻り、資料整理。

 15時10分、本会議が再開となり、今議会の最後の一般質問が行われた。一般質問終了後、「議第99号 手数料条例の一部を改正する条例の制定について」が市当局から追加議案として提出され、議案説明となった。この議案は、危険物にかかわる手数料の引き下げである。

 16時、本会議が終了したので、会派室で資料確認や整理を行う。

Cimg0184 18時、自宅に戻ったところで、茄子を中心にした夏野菜、隠し味に干し納豆パウダーとイカの塩辛を入れたミートソース風野菜スパゲティを作り、夕食をとる。
 やはりイカの塩辛をパスタソースに入れるとグッと深みが増した味わいになる。

 19時30分から21時過ぎまで、市内の某氏宅で相談を受ける。

 買い物をしたのち、22時に帰宅。

 先日、東シナ海の尖閣諸島近海で違法な操業をしていた中国漁船が海上保安庁の巡視船「みずき」と接触し、巡視船「みずき」が損傷するという事件が起きた。
 一昨年の12月にも中国の海洋調査船2隻が魚釣島付近の日本の領海内を航行しているところを海上保安庁の巡視船が発見し、無線で退去要求をした。
 海上保安庁の働きに感謝するとともに、完全に我が国がなめられている事に対し、生ぬるい対応の管内閣には失望しかない。
 来年6月には中国の民間人(装った可能性が大)と言われている漁船が尖閣諸島に大挙して上陸し、自分たちの領土だと主張する計画がある。
 事なかれ主義、ぬるい対応が間違ったメッセージを相手に送ることになり、小競り合いから戦争になるのは歴史が証明している。
 日本の外交は本当にこれでいいのであろうか。


平成22年9月9日『産経新聞』

尖閣諸島近海
海保巡視船に接触の

中国人船長を逮捕
石垣島

 沖縄・尖閣諸島付近の日本領海で、違法操業の疑いのある中国トロール漁船が海上保安庁の巡視船に接触して逃走した問題で、石垣海上保安部は8日、公務執行妨害の疑いで、漁船の船長で中国籍、●(=擔のつくり)其雄(ヂャン・チーシォン)容疑者(41)を逮捕した。
 海保は同日未明に逮捕状を洋上で執行。巡視船「みずき」(197トン)で●(=擔のつくり)容疑者を連行し、同日朝に沖縄県石垣市の同保安部へ到着した。違法操業についても、外国人漁業規制法違反の疑いで取り調べる方針。
 調べによると、●(=擔のつくり)容疑者は7日午前10時56分ごろ、尖閣諸島の久(く)場(ば)島(じま)から北西約15キロの日本領海内で、漁船「●晋漁(みんしんりょう)5179」(166トン)のかじを左に急操作。立ち入り検査を行おうと停船を命じながら追跡してきたみずきに、漁船の船体を衝突させるなどして、海上保安官の職務の執行を妨害した疑いが持たれている。
 海保によると、中国語で逮捕容疑を読み聞かされた●(=擔のつくり)容疑者は、うなだれた様子で言葉を発しなかったが、海上保安官の指示には素直に従っているという。
 ●(=擔のつくり)容疑者を除く乗組員14人を乗せた漁船は巡視船が伴走しながら石垣港へ回航中で、8日夕方に到着する見通し。海保は参考人として事情を聴く方針。


平成22年9月9日『産経新聞』

【主張】
中国船領海侵犯
すぐに逮捕すべき事案だ

 尖閣諸島周辺で中国漁船が領海侵犯したうえ巡視船に衝突した事件で、石垣海上保安部は公務執行妨害容疑で中国船の船長を逮捕した。当然の対応としても、事件発生から逮捕まで半日近くかかったのは疑問である。
 海上保安庁の保安官が中国漁船に乗り込んだのは7日午後1時前だ。その後、関係省庁の幹部と首相官邸が協議を重ねたとされる。仙谷由人官房長官は中国と波風を立てたくない意向だったという。「国内法で処理すべきだ」との方針に傾き、立件の結論は同日深夜までずれ込んだ。
 だが、中国漁船は逃走時に巡視船に衝突を繰り返し、2隻を破損させている。明白な犯罪行為で、ただちに船長らを現行犯逮捕すべきケースだった。中国との外交問題化を避けようとした仙谷氏らの態度も問題である。
 中国人船長に対しては、逮捕容疑の公務執行妨害や漁業法違反(立ち入り検査忌避)だけでなく、領海侵犯の意図や背景などについても、厳しく追及する必要がある。単なる違法操業でなく、漁船を装った情報収集や工作活動の疑いもあるからだ。
 船長以外の中国人船員14人を立件しない方針もおかしい。安易に国外退去させず、船員からも時間をかけて事情を聴く。船体構造の実況見分も、当然必要だ。
 中国船による領海侵犯事件は今回に限らない。平成16年3月、中国人活動家を乗せた船が尖閣諸島に接近し、活動家7人が不法上陸した。20年12月には、中国の海洋調査船が尖閣諸島周辺の領海を9時間半にわたって侵犯した。
 南シナ海では昨年3月、米海軍の音響測定船が中国船に異常接近され、調査を妨害される事件が起きた。その後も、中国は東南アジア諸国に対し、軍事力を背景にした威嚇的な態度を続けている。
 今回の事件での日本の対応は、世界中からも注視されている。前例にもなるケースだけに、これまで以上に主権を守る毅然(きぜん)とした姿勢が求められる。
 尖閣諸島は日本固有の領土にもかかわらず、中国は1992年の領海法で一方的に中国領とした。既成事実化の動きには、断固たる措置を取らねばならない。
 菅直人内閣は海上保安庁と海上自衛隊の連携を密にするなど、自国の海洋権益を守るために万全の警戒態勢を敷く必要がある。


平成22年9月9日『産経新聞』

漁船船長逮捕
中国、丹羽大使に抗議
各紙報道反日世論あおる

【北京=川越一】沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近の日本領海で、違法操業の疑いのある中国トロール漁船が海上保安庁の巡視船に接触して逃走した問題で、中国外務省は8日、丹羽宇一郎駐中国大使を呼んで抗議した。また同日、北京の日本大使館前で、反日民間団体が抗議活動を行った。この問題を機に、対日強硬論が再び強まるとの見方も出ている。
 中国国営新華社通信によると、胡正躍外務次官補(アジア担当)は丹羽大使に対し、公務執行妨害の疑いで逮捕された中国人船長の即時釈放と船員・船舶の安全確保を要求。丹羽大使は「日本の領海内で起きた中国漁船による違法操業事件であり、日本では厳正に国内法に基づき、粛々と処理する」と伝えたという。
 同日付の中国各紙は問題について大きく報道。中国外務省が日本側に抗議したことを強調し、「海保の巡視船が漁船にぶつかってきた」として、国内世論を煽った。呼応する形でこの日抗議活動を行ったのが、尖閣諸島の領有権を訴える「中国民間保釣連合会」という反日団体だ。
 「●」(出て行け!)と書かれたボードを手にした約40人のメンバーが「東シナ海はわれわれのものだ!」 「釣魚島はわれわれのものだ!」などと叫び、船長の早期釈放を要求。東シナ海問題をめぐる日中協議の破棄も訴えた。代表者はカメラの前で「殺人未遂だ」「恥知らず」「人間性がない」「人非人」などとののしった。
 大使館前では武装警官らが警戒にあたり、大きなトラブルはなかった。しかし
反日感情を煽り、共産党や政府への不満を募らせる国民に〝ガス抜き″をさせるのは当局の常套手段だ。警戒線を張り、外国メディアの撮影場所を制限するなどの対応は、中国政府が抗議活動を容認したことを物語っている。

2010年9月 8日 (水)

平成22年第四回定例会一般質問
学校統合、天下り禁止、市職員不祥事

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、目玉焼き、たらこ、プチトマトでご飯2杯の朝食をとる。

Cimg0164 先日、『ウルトラQ』戸川由利子役、『ウルトラマン』ではフジ・アキコ隊員役だった「伝説の怪獣ヒロイン」・桜井浩子氏からウルトラマングッズのサンプル品とお手紙を頂戴した。
 中身は、ウルトラマンとウルトラセブンの水玉が入ったネクタイと甥っ子が今夢中になっている「大怪獣バトルRR」の第三弾カード。早速、一般質問に向けて、ウルトラマンのネクタイを着用した。

Cimg0179 9時30分、市役所に移動し、10時から本会議に出席。一般質問の2日目で、今日トップバッターでの登壇である。
 一般質問全体の冒頭はお約束の

「柏崎市にとって、未曾有の大災害となった中越沖地震からはや3年が経過しました。全国いや世界の方々から頂いた多くのご支援への感謝の気持ちは忘れてはならないものだと思っております。また、震災の際、港があったこと、つまり海からの救援物資の輸送ができた事も忘れてはならず、これまで以上に海上自衛隊誘致の声をさらに強くしようと思っております、整風会の三井田です。」

と海上自衛隊誘致の前置きをしておき、以下のように質問を行った。

1.将来を見据えたあるべき小中学校の配置、学校統合のあり方について、その方向性を問う。
    →教育委員長、教育長

Q.この質問は、別に特定の小中学校の統廃合について問うものではない。あきらかな少子化や、ドーナツ現象と言われる住居環境の変化があり、小中学校の位置、中学校の位置でさえ、どうかという議論もでている。学区等審議会からの答申もあり、学校統合対象となった7小学校を平成24年までに協議していくという方針であろうが、学校統合のあり方を問いたい。
 人口動向から既に見えている生徒数の分布(突拍子もない事が起こらない限り、これは大幅に変わることはない)、教育委員会で掲げている「3・3・3運動」の観点から、最大の教育効果を得るためにどのように考えているのか。つまり、生徒数の分布から言えば、「数の論理」での学校統合、「3・3・3運動」の観点からいけば、自然体験だとか「数の論理」ではない学校統合のあり方もあるのではないか。

A.生徒にとって良い環境を目指すことを基本に、まずは複式学級の解消を目指す。平成24年の統合を目標に地域コミニティを壊さないよう行いたい。(教育委員長)

Q.生徒数の分布の「数の論理」での学校統合ではなく、逆に自然体験ができる郊外に統合するというやり方もあるのではないか。「3・3・3運動」はどれも大切だが、とりわけ私自身は「体験」という項目に注目している。携帯電話やコンピュータなど、私が子供のときに予想しなかった速度で技術が進化している。残念ながら、かの漫画家・手塚治虫氏が予想した「鉄腕アトム」(2003年4月7日誕生)が登場するまでには至らなかったが、技術の発展により、物事の仕組みがどんどんブラックボックス化してきている。そんな時代だからこそ、色々な体験は今まで以上に重要になってくるのではないか。だからがこそ、数の論理で総合することと、自然の環境にある方を選択する学校統合というなかで、バランスをとった選択もあると思うが、どう考えるのか。
A.数の面だけでいけば、1クラス20人ぐらいを想定しているが、体験を重視した学校統合、それもコミュニティを壊さない範囲での統合を検討していく。(教育長)

Q.ここまでの教育委員長、教育長の答弁で考えの相違はないように受け取った。では、学校統合の議論の手法について問いたい。新潟県内の事例でいえば、新発田市などは20年先までの児童数を提示したうえで、学校統合の議論をしている。数の論理だけにならない事が重要であるが、議論の材料として、市民に提示するのはどうか。新発田市のように20年先となると、データが途中で変わる可能性があるので、10年でも良い。客観的なデータを出した上で、統合を議論してはどうか。
A.生徒数の今後のデータを市民に提示することで、混乱を起こす、地域間でのいざこざになる可能性があるため、提示しない方が良いと思われる。(教育長)
 

Q.その答弁には納得できない。市民のレベルはそんな低いものではない。データを提示しても混乱するとは思えない。市民から選ばれる教育委員会でもキチンと議論をしてもらいたい。今日の議論をふまえたうえで、早急に議論してほしい。平成24年目途の学校統合については分かったが、今回、見送りとなった小学校はどうなるのか。
A.いますぐに学区等審議会を開き、平成25年以降の学校統合について議論するわけにはいかないが、検討はしたい。

Q.是非、前向きに検討してもらいたい。親御さんの気持ちも考えて頂き、早急な検討を望む。要望として、答弁はいらない。

2.第三セクターや財団法人など外郭団体への市職員の天下りについて、市長の見解を問う。
    →市長

Q.昨今、指定管理者制度や公益法人制度など、第三セクターや財団法人など外郭団体のあり方がずいぶんと変わってきている。たとえば、第三セクターに関して、柏崎市としても「第三セクター等に関する指針」を今年、平成22年3月の策定しており、策定の目的には、

「第三セクターについては、民間事業者との競合に勝ち残るため、社会情勢の変化や市民ニーズに応じたサービスが提供できるような組織体制や運営事業を整えるとともに、経営体質を強化していく必要に迫られている」

とある。つまり、柏崎市としても取り巻く状況が変わってきていることを認識している。そこで、市役所退職者による天下りについて、まずは市長の考えを問う。
A.三井田議員の言う天下りの定義が分からない。柏崎市には国家公務員のように再就職を斡旋するような機関がないので、天下りはない

Q.本当にそう言えるのか。斡旋機関がないから、天下りはない、と答えるのは市民の感覚と違うのではないか。市役所を退職後、柏崎市が出資している団体や補助金をだしている団体に再就職している事例があるのではないか。

*地方自治法132条により、退職し私人となった元職員のズバリの名前や意見が言えないのがもどかしい。
<地方自治法132条>
「普通地方公共団体の議会の会議又は委員会においては、議員は、無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない。」

A.あくまで先の団体から要望されているだけであり、現在、第三セクターや外郭団体に再就職しているのは三名おり、そのうち一名が理事となっている。

Cimg0180Q.それが天下り!、天下りではないと言う感覚が時代と違うのではないか。柏崎市として策定した「第三セクター等に関する指針」にも

「また、市の一般職員が退職後、直ちに第三セクター等の役員や管理職に就任し、経営に参画することは慎重を期すとともに、市と法人の適正・対等な関係を維持します。」

とあるではないか。
A.あくまで柏崎市には再就職の斡旋機関がないので、柏崎市に天下りはない。各団体からの要望があって、市職員の退職者を紹介することはある。

Q.では質問の仕方を変える。プロパー職員として、その団体に最初から入ってコツコツと叩き上げで頑張ってきた人を飛び越え、退職した市役所職員がいきなり上役に入ってくるというのはいかがなものか。そういった事例について市長はどう思うのか。また、団体からの相談があったときに、若者を雇用してもらうようなお願いはしないのか。天下りを受け入れるぐらいなら、若者の雇用の場を提供してあげようという市長の発想はないのか。
A.なぜ若者と天下りの話が結びつくか、質問の意味が分からない。相談にきた団体に雇用の強制はできない。

Q.強制の話ではない。すでに一回退職した職員を再就職させるぐらいなら、若者も雇ってもらえないか程度の話はできるのではないか。それが出資をだしたり、補助金をだしている柏崎市としての戦略ではないか。
*木っ端役人の天下りよりは若者の雇用
A.それは雇用を強制することになる。

Q.退職した柏崎市職員がそんなに団体から懇願されるほどであるなら、その能力を生かして市民と行政の間を結ぶためにNPOなどで活躍してもらった方が良いと思うが。
A.NPOなど、それこそ個人の第二の人生への押しつけ、強制になる。

Q.NPOはあくまで事例として出しただけ。主旨は違う。現職の時も公務員として公に奉仕したと思うが、退職後にはさらなる公の心を発揮してもらい、柏崎の発展に寄与してもらいたいという意見である。プロパーが頑張っている団体の上層部にポッと入るのではなく、経験を生かして新しいことをやってもらう、そういった意味の質問である。
A.退職した場合には私人であり、そういったことはできない。

Q.では、繰り返すが、柏崎市として策定した「第三セクター等に関する指針」にも

「また、市の一般職員が退職後、直ちに第三セクター等の役員や管理職に就任し、経営に参画することは慎重を期すとともに、市と法人の適正・対等な関係を維持します。」

という部分があり、退職後の職員のことを決めているではないか。退職後は私人である。この指針は意味がないのか。そもそも行政改革として、指針を作っておきながら、この事に取り組む気はないのか。

 結局、毎回のお約束のように議論はかみ合わず、 「天下り」は定義上、柏崎市に存在しない、という答弁を会田市長は繰り返すのみであった。
 いかに市民の感覚から離れているか、そして質問に対して不誠実であるか、ラジオやネットの中継で多くの柏崎市民に伝わったことと思う。

3.連続する市職員による不祥事、中越沖地震復興基金に関わるトラブルなどの原因及びその対策、そして公益通報制度の現状とさらなる周知について問う。
    →市長

Q.市職員に関する不祥事については、ほぼ毎回行っている「定番の質問」となってきた。お陰様で一般質問のネタに困らない。今年最初の定例会では市役所職員から逮捕者を出し、かつ柏崎市役所に家宅捜査まで入るという前代未聞の公金詐欺事件、そして先の定例会ではNPO全国防災・災害支援ネットワーク会議(略称で全防災)と市職員との距離間などを質問したが、その後に中越沖地震復興基金に関わるトラブルが報道された。中越沖地震復興基金の申請窓口は柏崎市であり、それぞれに原因追及と対策をどのように行ったのか、順次問う。
 まず公金詐欺事件について。これは柏崎市建築住宅課係長が、平成18年3月に行われた公共事業の受注業者である月橋工務店に不当な見積もりを要求し、柏崎市に水増し請求させたという事件。当然、建築住宅課係長は懲戒免職となったが、この問題の本質は、

a)市職員の職業倫理のあり方
 (遵法精神はもとより業者から金を借りる、恐喝)

b)職員のそうした業務態度を見抜けなかったのかという職場の問題

c)随意契約の問題

の3つである。
 今年3月25日の全員協議会の場で「公金詐欺事件に関わる調査報告」、そしてコンプライアンス委員会の設置などの話があったが、それぞれに詳細に確認したい。

a)市職員の職業倫理のあり方

 そもそも市役所職員が取引業者に対し、金銭的な要求をすること。これは飲食を伴う取引業者との会合もそうだが、そういった点はどう改善したのか。平成22年第一回定例会で、私が質問した元職員から業者へのたかり、脅迫については確認したか。

市職員、業者に金銭要求
「市職員、業者に金銭要求」(mp3形式)

審査では俺の意見が通る
「審査では俺の意見が通る」(mp3形式)

権力ふりかざし、免許無くなる
「権力ふりかざし、免許無くなる」(mp3形式)

 問題の公金詐欺は平成18年3月。つまりこの会話があった平成21年4月27日までの長き期間、このような状況であったことが分かる。
A.元職員の本人には2回ほど接触、アプローチを試みたが、拒絶されており、事実確認はしていない。平成18年から平成21年の間については、あくまで推論に過ぎず、恐喝は「噂」としてだけ聞いている。

Q.では、月橋工務店の関係者に聞き取りをしたのか。少なくとも見積もり三社分の作成などの問題もあった。その点とともに聞き取り調査すべきではないか。
A.顧問弁護士に相談したところ、接触すべきではないとのアドバイスを頂いたため、聞き取りは行わない

Q.恐喝の実体については調査しないのか。
A.警察ではないので、これ以上の調査はできない。

b)職員のそうした業務態度を見抜けなかったのかという職場の問題

Q.元職員は、市役所の電話やFAX、メールから業者にたかり、脅迫の連絡を入れている。そして、業者から金銭を借りていることも問題であり、柏崎市としても「公金詐欺事件に係る調査報告書(資料)」(pdf形式)のなかで、業者から金を借りている事実(借入金自体の合計は746万円)を認めている。さらに、新聞報道等にもあったように家庭の事情やパチンコなどの事も職場の人間は概ね認識していたはずである。こういった事から、元職員の問題を察することができないようであれば、管理者能力が問われるのではないか。また職場は何も気づかなかったのか。
A.平成18年から平成21年までの間にそういった事があったのかどうかは推測に過ぎない。管理能力については、対策として研修を行うなどして対応している。

c)随意契約の問題

Q.「公金詐欺事件に関わる調査報告書」の随意契約に関するには、

「・業者と担当者の2人だけで話のできる環境があった。
・見積書の内容をチェックできる体制・システムではなかった。
・工事の発注から検査まで、今井元職員以外の者がチェックする体制になかった。」

とあり、今後の対策として、

(1)工事等を委託した場合、委託先課長まで合議することを制度化
(2)監督員と検査員の同一人の禁止
(3)打合せ議事録作成の徹底と所属長までの決裁の義務化
(4)複数職員での業者等打合せの徹底
(5)情報セキュリティポリシーに定める「管理区域(業者との打合せスペース)設定管理手順」の遵守徹底

とある。
 これらの対策に加え、過去の随意契約の偏りなどそういった問題点は調査したのか。
 また、この後の質問にも続くが、市内の複数の業者からは随意契約に関する疑わしき情報が私のもとに多々届いている。

A.対象となった契約はもちろん調査したが、その他の随意契約については調査していない。

Q.少なくとも月橋工務店が関係したガス水道局を含めて、過去の随意契約、中には特定業者に偏った発注がでている事例もあると思うが、調査すべきではないか。
A.警察が対象となる契約に関係する調査を行ったので、改めて調査する必要はないと感じている。

Q.先に新聞報道されたように中越沖地震復興基金の不正使用が発覚した。


平成22年8月7日『新潟日報』

工務店社長を告訴
中越沖地震復興基金
376万円詐取の疑い

 2007年中越沖地震で被災した社屋の解体工事の補助金を詐取したとして、県中越沖地震復興基金(理事長・泉田知事)は6日、柏崎市の月橋工務店の月橋睦雄社長を詐欺容疑で柏崎署に刑事告訴、受理された。また、この解体工事の関係者男性が同日、新潟日報社に対し補助金の申請額が高すぎると指摘した。告訴状などによると、同社は08年9月、従業員らが自ら社屋を解体、撤去したにもかかわらず、複数の領収書類を偽造して外注したように装い、復興基金の「事業所解体撤去支援」の補助を申請、同10月に補助金約376万円を受け取ったとしている。同社の役員は、告訴について「詳しいことは話せない」としている。同支援制度では、事業所が半壊以上の被害を受けた場合、外注を条件に解体・撤去費用の2分の1が補助される。同社社屋は1979年建築の木造2階建て、延べ床面積は174平方メートル。同社は解体費に約753万円掛かったと申請した。この解体工事の関係者によると、工事は2007年秋に実施。同社従業員に、臨時雇用した2、3人を加えた計5、6人が1、2週間かけ、ハンマー、バールなどで壊したという。その上で、関係者は「解体費の相場は1坪(3.3平方メートル)当たり3万円程度。建坪から120万円くらいでできる。700万円も掛かるのはおかしい」と疑問視。詐取に使ったとされる複数社の領収書類についても「解体工事は通常1社に頼む。基金や(1次審査した)市は不正を見抜けなかったのか」と話した。


 中越沖地震復興基金の申請窓口は柏崎市。そして、刑事告訴された月橋工務店は先に質問した通り、市職員による恐喝にあっていた業者である。結果的に、不正な申請を行ったり、従属的であれ公金詐欺に加担した月橋工務店は悪いであろう。しかし、こういった補助金のシステムを月橋工務店は熟知していたのであろうか。
 この問題を(財)新潟県中越沖地震復興基金が取り上げ、事業者に事情聴取をした。それに答えるかたちで提出された月橋工務店の弁明書には次のようにある。

100908_benmei

 つまり、一旦、基金対象にならないと言われたものの、領収書があれば該当するとのアドバイスが柏崎市役所の職員あったという。こういった事について、市長はどう思っているのか。
A.(財)新潟県中越沖地震復興基金から問い合わせがあり、担当者で確認したがアドバイスをした事実はない。また、業務がかなり忙しくなっており、個々の案件に詳細なチェックをするのは困難であった。

Q.中越沖地震で被災された柏崎市民のため、良かれと思って努力した市職員には敬意を表するし、それによって助かった柏崎市民がいるのも事実。感謝の声も聞く。それをふまえて、一つ一つギリギリと細かいところをつくわけではない。少なくとも領収書の発行元への確認、そして1件の解体工事に複数の領収書がでてきていること自体を確認しなかったのか。
A.一つ一つ、申請があったあとに細かく審査するのは困難であった。昨年より事前申請方式にしてあるため、このような事は起こらないと思われる。

Q.忙しかったという事は分かるが、この申請は平成20年9月8日、つまり中越沖地震から一年以上経過しており、理由にならない。しかも領収書の発行元に電話をかけて確認するぐらいは、普通行うチェック業務ではないのか。つまり公のお金を扱う場合の事務能力や意識が問われる。
A.その点に関しては、これから分析し、反省する点もある

Q.この問題は、中越沖地震復興基金への申請うんぬんの事はもとより、柏崎市職員の業務を遂行する上での問題も含んでいる。外からみれば、いくら中越沖地震復興基金が県主導だったとはいえ、申請業務を請け負った柏崎市は簡単なチェックすらできないのか、と思われる。会田市長はこれでいいと思っているのか。
A.今回の件は、あくまで中越沖地震復興基金の問題。

Q.何を言っているのか。外から見れば、申請窓口である柏崎市の事務処理に不手際があったということになる。しかも今年1月まで、市職員を1名派遣していたのではないのか。

 結局、ここでも議論は平行線のままとなり、質問時間も残り1分となってしまった。
 NPO全国防災・災害支援ネットワーク会議の問題や公益通報制度についての質問は次回の議会での一般質問で行うことを宣言し、質問を終了した。

Cimg0181 11時50分、休憩となったため、会派室に戻り、「割烹おくい」(電話:0257-24-6486)の弁当で昼食をとる。
 いつもの弁当であれば刺身と醤油が入っているところに、めかぶとイカの和え物にウニがのっており、ご飯のおかずというよりは、冷酒の肴という感じであった。

 13時、本会議、一般質問の再開。某議員がさざなみ学園の民営化について取り上げ、

「個人的には民営化反対であるが、市長が民営化を考えている以上、不安を取り除く必要がある」

といった旨の前置きをして質問を行った。しかも、移動市長室で会田市長とさざなみ学園利用者の保護者さんとの対話をこの議員は傍聴したという。なぜ、議会側に日程が知らされていない市長部局の集会に議員として同席できるのか不思議であるが、いずれにせよ議会は市長の奴隷ではない。本当に反対と思っているなら、筋を通して反対すべきであろう。私は反対であり、今まで委員会の場でもハッキリと発言してきた。市長がやるからと自分の信念を曲げるのは、議員としての仕事の放棄である。

 2人の議員の一般質問が終わったところで14時50分から15分間の休憩。

 15時5分、本会議、一般質問の再開。2人の議員が一般質問を行った。

 17時、本会議が終了。会派室で明日以降の調整事項などを話し合う。

 17時30分、事務所に戻ったところで来客。今日の一般質問の会田市長の答弁にかなりお怒りであった。

F1000005 18時、出雲崎で評判だという某店の塩辛を頂いたので、早速、食べてみたところ、イカの切り方もよく、深みのある味わいで、ついご飯を1杯これで食べてしまった。
 軽く?お腹に入れたところで、市内某店に移動し、19時から某イベント関係者との懇親会。仕事場や移動中の車のなかで、意外に議会のラジオ中継を聞いてくれている方が多く、「天下り」に関しての会田市長の答弁

「国のような再就職斡旋機構が柏崎にないから、
           柏崎市には【天下りはない】」

に対し、 「市民はちゃんと知ってんだでぇ~何言うてんだぃやぁ市長は」「役人そのまんまだな」と批判意見が多かった。

 23時、帰宅し、面白さから一気に読了できそうな単行本を持ち、熱めの風呂に90分ほど入る。

2010年9月 7日 (火)

鯨肉給食復活の兆し
柏崎青年会議所、公益法人へ

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、ジャガイモとピーマンの油炒め、茗荷の漬け物でご飯2杯の朝食をとる。

 9時、市役所に移動し、資料の整理や会派内の会議を行う。

Cimg0163 10時から本会議に出席。一般質問の初日で2名の議員が一般質問を行った。
 改めて驚くような内容(防波堤の釣りへの開放は県や国の権限のため、答弁も港に限定であった)はなかったが、どうしても同意できないのは柏崎市立教育センターの改築についてであった。教育センターが活用されていることやその存在意義を否定するわけではない。しかし、少子化による学校統合や校舎の空きなど教育施設の財産は今後、余剰がでてるうえ、また行政財産である柏崎市の公の施設も余る時代である。場所さえ問わなければ、新たに箱ものを作る必要はない。
 ただでさえ、現存施設をどう維持していくのかで苦労しており 「あるものを活用する」という流れにすべきであろう。

 11時45分、本会議が終了し、12時30分まで会派室など市役所庁内での調査活動を行う。

 13時、一旦、自宅に戻り、ひきわり納豆、めかぶ、生卵でご飯2杯をかっこみ、昼食。

 13時30分から田尻小学校をはじめ、市内の小学校に柏崎青年会議所として依頼した「まちしるべかるた」の絵を回収に伺う。

 また途中、教育者としての経験豊かな某先生のところにお邪魔し、明日の一般質問について、アドバイスを頂戴した。

 15時過ぎ、回収した絵を柏崎青年会議所の事務局に持参し、集計。

 16時から18時まで市内某所にて、意見交換を行う。ある勢力から、市政に関して一方的な嘘、というよりは議会と行政の仕組みをよく知らない市民を欺いている事実が分かった。

*市長提案は議会の過半数の議決をもって執行されるため、議員一人が(批判、反対で)足を引っ張って事業を執行できず、市長がイジめられて可哀想などということは、ありえない。また、本来、地方議会は二元対立であるため、議会と行政は別組織であり、行政がやることを詳細に審議、時には批判、対案提出することなしに「賛成する」議会なら不要。

 まさに「誠」無き市政である。

Cimg0166 18時30分、柏崎エネルギーホールに移動し、19時からの柏崎青年会議所の2010年度通常総会に出席する。
 主な議題は、2011年度の理事長をはじめとする人事案件、そして社団法人から公益法人に移行するための定款変更の議決である。
 無事、U氏が2010年度理事長となり、公益法人への移行については、記名投票の結果、賛成多数、反対1で承認された。
 また、他の規約についても変更があったため、人事案件に対する質問と意見をした。これまでは人事案件を承認する際、自分自身が議案となっている場合(自分が役員に選出される等)でも本人が採決に参加していた。しかし、一般的な団体での人事案件の承認では、自分が関わるような議案には退席するか、議決に加わらないようにしている。公益法人となるなら、そういった配慮をすべきではないか、との意見を言わせてもらった。
 2011年度の委員会人事も発表され、私は青少年未来創造委員会所属となった。

 予定より30分遅れの21時30分に終了。明日の一般質問があるため、懇親会は失礼させてもらった。

Cimg0167 21時50分に帰宅し、スーパーで半額になっていた「辛し明太子入り秋刀魚」2尾、水菜サラダ、ゴーヤと茗荷の浅漬け、ひきわり納豆でご飯2杯の夕食をとる。
 ゴーヤはこれまでチャンプルーにする以外にあまり使っていなかったが、アクが強いものにはアクの強いもの、ということで習った茗荷との浅漬けは、絶妙な味わいである。

 海のテロリストと言われるシー・シェパードやグリーンピースが、人種差別を背景とした日本の鯨食文化への攻撃が行っているなか、学校給食への鯨肉復活の兆しがあるとの報道があった。
 鯨食は日本の大切な食文化であり、特に我が柏崎においても、夏を乗り切るために飲む、夕顔と塩皮鯨の味噌汁は貴重な地元の味である。
 鯨の御墓を建てるほど、大切に命の素として鯨を食べてきた日本人。その食文化を守り、次世代に伝えるべきと思う。


平成22年9月5日『新潟日報』

鯨肉 給食復活の兆し
本県10% 消費拡大へ割安提供

全国09年度 小中学校18%

 1987年の南極海での商業捕鯨中止などで激減した鯨肉の学校給食が徐々に復活、給食を実施している全国の公立小中学校約2万9600校のうち、2009年度に一度でも鯨肉の給食を出した学校は、18%に当たる5355校に上ったことが4日、共同通信のまとめで分かった。
 鯨肉の給食は1970年代まで大半の小中学校で一般的だったが一時激減。復活したのは日本鯨類研究所が調査捕鯨で捕獲した在庫がだぶつき、消費拡大のため給食用に割安で提供されていることや、食文化を継承したいとの自治体側の思惑が背景にあるようだ。
 調査期間は6~8月。給食に出した学校の内訳は小学校が4009校、中学校が1346校で40都道府県に上った。
 本県で鯨肉を提供したのは小学校57校、中学校21校の計78校で、給食を実施している全789校に占める割合は9.88%だった
 使われる鯨肉は南極海で捕れたクロミンククジラなどで、特定の業者を通じ学校に渡っている。鯨研によると、昨年の市価は1キロ当たり2060円だが、給食用は3分の1に割り引いた。捕獲量の3~4%に当たる約150トンが学校給食枠。
 まとめでは、鯨肉の給食再開は05年ごろから増え始めた。鯨研は同年、生息数増加などを理由に捕獲数を拡大している。
 メニューは竜田揚げが目立ち、カツやオーロラソースあえもあった。捕鯨で知られる和歌山県や長崎県は「食文化を伝えるため提供している」と説明。出していない自治体からは「単価の面で提供が困難」(仙台市)などの理由が挙がった。
 食の安全性をめぐり、鯨類を食べる機会が多い住民の毛髪中のメチル水銀濃度が他地域より高かったとの調査もあるが、鯨研は「南極海は汚染が少なく、水銀濃度は規制値を大幅に下回っている」と説明している。

2010年9月 6日 (月)

トルコにて日本人との市民交流
昔遊びクラブ(ビー玉遊び)

 議会資料のまとめがなかなか終わらず、4時に就寝。

 7時、起床。大粒納豆、胡麻豆腐、牛蒡巻き、トマトサラダでご飯2杯の朝食をとる。

 9時、市内の某ホテルまでお迎えにあがり、都内から柏崎にこられた皆さんを市内案内。中越沖地震の際にボランティアとしてもお手伝い頂いたので、その際の現場を中心にご案内した。

 長岡駅までお見送りをし、途中、コンビニで買った納豆巻き、ラップサンド(ハム&チーズ)、豆乳で昼食をとりながら、14時に一旦、帰宅。

Cimg0158 身支度をしたのち、15時に母校である柏崎市立柏崎小学校に移動し、クラブ活動の講師としての準備を行う。今日は童心くらぶのボランティア活動であり、「ビー玉遊び」を教えるという内容。場所はグランドの端っこを使わせてもらった。
 ビー玉遊びには色々なやり方があるが、基本的な弾き方や穴入れといったものを中心に行った。

 片付けをしたのち、16時30分に一旦、事務所に戻る。

 調査項目の整理をしたのち、そのまま市内での調査活動にでかける。

 18時30分、事務所に戻り、事務仕事。

100906_poster 20時30分過ぎ、柏崎青年会議所の事務局に移動し、所属委員会である郷土愛育成委員会の打ち合わせに出席する。
 いよいよ今週末に開催することとなった「子どもたちが感じる郷土の魅力展」に関する打合せである、
 柏崎刈羽地域の26の小学校の生徒が郷土愛を育成することを目的に、「まちしるべ」を題材に描いてもらった絵の展示会。是非とも多くの人に来てもらいたいもの。

 日時:平成22年9月11日(土)~12日(日)
     10時~17時
場所:
ソフィアセンター

Cimg0162 委員会が終わったところで、22時に21時30分、「中華美食館柏崎店」(電話:0257-23-4530)に移動し、夕食。委員会終了後にここに寄るのが定番となってきた。色々なメニューがあるので悩んだが、今回は「五目ラーメン餃子セット 1000円」と生ビール3杯。昼間に大汗をかいたものの、水分をとっていなかったので、生ビールが染み入るように美味い。

 22時30分、帰宅。

 和歌山県の関係者の皆さんをはじめ日本国民のみならず、トルコ国民にも申し訳ない事をした柏崎市のアタチュルク像の問題が、移設という決着をつけてから3ヶ月。
 トルコ国内での日本との市民交流イベントが開催されたとのことで、一安心である。

1006_jomaku ちなみに、市長与党を標榜する某議員が複数の人がいる前で

 「トルコの銅像が無事、動かせたのは市長の力量。だから除幕も呼ばれた」

と言ったそうである。しかし、実際には除幕の際、会田市長は完全に蚊帳の外であった。本当に問題なく円満に移設したなら、除幕をする立場になっている。
*除幕式の写真や映像見れば、真実は一目瞭然である。

 アタチュルク像は移設できたが、施設売却先の会社と柏崎市との裁判はまだ報告がない。裁判に関わる費用は我々の税金から支出される。だからこそ、問題にならないように売却時に買い戻し特約などの防御策を提案したのである。議会側が言ったことを市長が守らず、市民の税金を無駄遣いするという、分かり易い事例といえよう。


平成22年9月4日『産経新聞』

日本とトルコの市民交流
和歌山で沈没の軍艦追悼式

Turky_1 【メルシン(トルコ南部)=長谷川由紀】和歌山県串本町沖で1890年9月に遭難したトルコ軍艦「エルトゥールル号」の犠牲者慰霊式典が2日、トルコ南部の港湾都市メルシンで行われた。
 日本・トルコ友好の原点とされるこの事件から120年にあたる今年は「トルコにおける日本年」と位置づけられ、今回の式典には、仁坂吉伸・和歌山県知事や田嶋勝正・串本町長のほか、海上自衛隊の練習艦隊や、和歌山県の一般市民など約180人も訪れ、記念植樹や友好パレードなどに参加、海底調査で引き揚げられた遺品の一部が田嶋町長からトルコ海軍に引き渡された。この日は「遺品展」のテープカットなど文化交流行事も行われ、両国の親善をアピールした。
 エルトゥールル号は明治天皇を表敬、勲章などを献上し、帰国途中に台風のため串本沖で、座礁し沈没、587人が犠牲になったが、地元住民の献身的活動で救助された69人は、日本海軍の艦船でトルコに送還された。
 これを機に、トルコの親日感情が深まったとされる。

2010年9月 5日 (日)

柏崎市内の小中学校施設耐震化状況(H22.4.1)

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、目玉焼き、もずくの味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。

 9時過ぎから12時まで市内某所での意見交換。元教職員の方が入っての教育に関する議論であったため、かなりアツイ内容となった。

 12時30分、自宅に戻り、冷凍うどん、キャベツ、花椒、豆板醤で作った激辛焼きうどんで昼食をとる。

 午後からは甥っ子と姪っ子を預かり、かつデイサービスに祖母が行ってる間の掃除や即できるような事務仕事を順次片付ける。

 16時30分、事務所に来客。イベント企画に関する提案などを受けたため、できるかどうか後日回答することとした。

Cimg0155 19時、昨日のハヤシライスのハヤシをベースにミートソースを作り、1.9mmのスパゲティと和えたもの、水菜サラダ、ひき割り納豆、ビール500ml2本で夕食をとる。
 スパゲティにはこれでもか、というぐらいのパルメザンチーズをかけたので、ビールのつまみにピッタリであった。

100401_schooltai 今日、教育に関する意見交換を行った際、柏崎市内の小中学校の耐震化工事の話題があった。
 最近、某マスコミで、あまりの残暑にクーラーを教室に設置して学習効率を高めるべき、という特集があり、その反論として、それよりは耐震化を急ぐべきではないか、といったコメンテーターの発言があった、とのことだった。
 柏崎市内の小中学校校舎で旧耐震基準で建築されたのは以下の表の通り。

「柏崎市内の小中学校施設耐震化状況(H22.4.1)」(pdf形式)

 半田小学校、新道小学校、中通小学校、高浜小学校、高柳小学校、門出小学校、第五中学校は今後、順次実施となる。

2010年9月 4日 (土)

講演「原子力と報道」中村政雄氏
原子力報道を考える会とNHK偏向報道

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、もやしとほうれん草の油炒め、レンコンの酢の物でご飯2杯の朝食をとる。

 午前中は祖母の介護と事務所の掃除。一般質問の資料を整理しようと思ったものの、たまには常々思っていることズバリを聞くスタイルをとろうと思い、今日は先に雑務をやることとした。

 11時30分、甥っ子と姪っ子が遊びに来たので、市内での買い物につれていく。途中、スーパーで購入したたこ焼きで昼食をとる。

Cimg0152 13時30分、柏崎市産業文化会館に移動し、「くらしをみつめる・・・柏桃の輪」及び「フォーラム・エネルギーを考える」主催による講演会「原子力と報道」に出席する。
 講師は、科学ジャーナリストの中村政雄氏であり、NHKなどのマスコミ批判をしており、非常に共感できる方である。

<講師プロフィール>
 元・読売新聞論説委員。原子力や環境、宇宙開発、科学技術全般を担当。中東の石油や欧米の気象、廃棄物、海洋開発、原子力事情など海外取材の経験も多い。電力中央研究所名誉研究顧問、東京工大大学院非常勤講師。著書に『原子力と報道』『原子力と環境』など多数。

 講演の大まかな内容は以下の通り。

1.学生に爆発的な人気の原子力
・青森の八戸高専、求人率は何十倍。

2.世界の原子力ブームと報道
a.韓国がアラブ首長国連邦(UAE)を受注
・韓国の大学ではブーム
・日本のマスコミは本当の日本の国益について報道せず、頭がねじ曲がっている。
b.大型圧力容器の受注に沸く日本製鋼所
・世界中から注文が来ており、世界一の技術を日本がもっている。
c.中東産油国が原子力発電
d.2050年までに世界の原子力発電倍増

3.東京電力柏崎刈羽原子力発電所を地震が襲ったときの報道
a.変圧器の火災の煙ばかりを放送したNHK
・何人死んで、何人けがをしたのかは報道せず、まずはセンセーショナルな原子力
・フランスの「ル・モンド」は公平に伝え、日本の原子力技術を紹介した。
b.報道による風評被害
c.誇大報道の典型
d.安部首相の現地入り役立たず
 元原子力潜水艦の開発推進プログラム担当者だったカーター大統領との判断の違い。ラ
ドン温泉何リットル分かで大騒ぎするセンスが分からない。
e.耐震シンポジウムを報道しなかった東京のマスコミ
・ヨーロッパとアメリカから専門家が来て、柏崎刈羽原子力発電所を視察し、冷静な議論をした。しかし、その議論の内容はほとんど報道されず(東京新聞のみ)じまい。
・アメリカの電力研究所は、安全に直接関わらない部分の被害に驚いたが、3号機など影響がでていない点など感動した、と答えた。

4.原子力報道の歴史
a.初期はエネルギーの救世主と讃えた
・昭和30年頃は石炭から石油に移り、中東の大油田も発見されていなかった。
b.いつの間にか広がった反対ムード
・アメリカ国内の環境保護運動において、温排水がやり玉にあがったのがスタート。
・1978年のスリーマイルアイランド事故で加速。
c.脱原発が国際トレンド
・スウェーデン、ドイツが脱原発を当時に宣言。しかし、現時点で無くしてはいない。さらに政策転換をし、原子力を推進する方向にある。
・2001年のアメリカ・カリフォルニア州での世論調査で原子力推進が勝ち、そこでアメリカは転換した。
d.大国による核拡散の身勝手な論理

5.誇大報道が起きる仕組み
a.原子力船「むつ」の漂流
b.原電敦賀原子力発電所の放射能漏れ
c.モンルイ号事件
・1986年の英仏海峡における沈没事故。
・現地新聞の科学部記者が書いたら、事件の風評被害は防げた。
・朝日新聞だけは、科学部が正しい記事が書いたにも関わらず、当初は国際部が事件を大きく報道しようとしていた。
d.原子力の記事は出世の糸口
e.住民運動を支えたマスコミ、巻町の投票
f.現地取材の前に、まず結論ありき。筋書きをつくる-NHK
g.
NHKスペシャル「原発解体」
・抗議したが、1回、「間違っていない」という回答があったのみで、その後は梨の礫。
・放送倫理規定に違反している。
・戦時中の報道機関と一緒であり、朝日新聞も同じ論理のなかにいる。
h.局所を拡大し全体を伝えない-原発の成績発表記事
・地方局の記事や取材が全国レベルにすぐになるのは原子力。反原発取材を一所懸命する記者が「原子力は好きです」と言う。
i.ポピュリズムへの迎合
j.感情的リスク
・アメリカのカリフォルニア州では断層から15m離れて家を建てれば問題ないとしている。阪神淡路大震災でも断層の近くはひどい被害であったが、離れれば何もなかった。つまり断層の位置が問題であるにも関わらず、報道では感情的に断層がある地域全体が問題であるように伝えている。

6.報道をどう読むか
a.あと追いのない特ダネは間違いがほとんど
-朝日の例:美浜原子力発電所の水増しコンクリート報道
b.誰がこの記事で得をするかを推理する
-「19兆円の請求書」の場合
c.偏った記事かどうか、対立関係にある一方に組する記事の方が量を書ける現実
d.コンピュータ時代の陥穽
・コピー&ペーストが容易であり、デスクのチェックもメールで甘くなる。

e.日露戦争の時の新聞
-売るのが目的
f.一つのニュース・ソースだけを信じるな。新聞なら2紙以上比べて読む。NHKも偏向や間違いがある。
g.偏向や間違い報道には抗議する。最高幹部に文句を。間違い記事の多い新聞は購読を中止する。
h.原子力報道を考える会


2010年3-4月号『月刊産業とエネルギー』

エネルギー報道を誤ると
国家を危うくする

 原子力報道を考える会

 わが国が最も多くの原油を買うのはサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)である。そのUAEが、アラブ諸国のトップを切って原子力発電所を建設する。140万キロワット級を四基、第一号が2017年に、三基が2010年までに完成する。韓国企業連合会が昨年12月27日、この契約(建設とその後六十年間の運転管理費合わせて400億ドル=約3.7兆円)を受注した。韓国企業が海外で原発建設を受注するのは初めて。米ゼネラル・エレクトリック(GE)と日立製作所の日米連合やフランスの企業体も受注獲得を目指したが、敗退した。
 世界各国の主要メディアは、韓国の受注を一斉に報じた。韓国の新聞、テレビはもちろんトップ・ニュース。米ニューヨーク・タイムズは電子版で「今年のエネルギー分野で最大規模の工事の一つの受注」と伝えた。日本では日本経済新聞が12月28日付朝刊の国際面トップ記事で韓国の原発受注の背最とその意味を分析。これを受けてテレビ東京が同日早朝の「モーニング・サテライト」で、NHKテレビは午前8時30分と同11時のニュースで伝えた。一般紙では読売新聞だけが28日夕刊二面に書いていたが、簡単なべタ記事。
 韓国で国を挙げての大ニュースだからソウル駐在の日本人記者が気付かないはずはないのに、ほかの新聞、テレビは伝えなかった。毎日新聞は12月30日付朝刊にソウル発でやや詳しい記事を載せた。朝日新聞はニュース発生から二週間以上経った1月14日の朝刊に解説的な記事をソウル発で載せたが、ニュースの第一報は見送っていた。
 「韓国政府は13日、海外での原子力発電所建設を新たな輸出産業として育成する 『原子力発電輸出産業化戦略』を発表した。昨年末にアラブ首長国連邦の原発建設事業で、韓国企業連合が受注に成功。アジアや中東など世界的な原発需要の高まりを受け、2030年までに80基を輸出、世界の新規原発市場でシェア約20%を占める目標を掲げた。韓国政府は原発産業を 『自動車や半導体、造船などに次ぐ最も有望な次世代の輸出分野』と位置づけている」と、この記事は伝えていた。このニュースは朝日だけ。
 韓国三大紙の東亜日報が1月1日付で「12月27日を原子力の日に定めるベきだという話が持ち上がっている」と書くほどの大きいニュースを、わが国のメディアはなぜ軽視したのか。原子炉に直接関係のない発電所内のボヤや小さなトラブルを大きく報道するほど原子力ニュースに熱心な日頃の姿勢はどこに行ったのか。
 フジサンケイビジネスアイ12月29日付は次のように書いている。「石油輸出国機構(OPEC)加盟国で第四位の産油量を誇るUAEでは、国内のインフラ整備が天然ガスの国内供給豊をほぼ使い果たしている。このような中で電力需要の伸びに対応するため、同国は原子力への依存を高めている」「フランスのラガルド財務相は五月、同国は民生用原子力技術を、世界最大の産油国であるサウジアラビアに売却する計画だと述べている。同国では天然ガスの供給が需要に追いついていない」。
 「季刊アラブ」編集委員で中東情勢に詳しい最首公司氏は電気新開に「UAEがいち早く原子力建設に踏み切ったのは、発電原価の安い原子力で国内需要を賄い、節約した石油、ガスを輸出して外貨を稼ぐ狙いがある。年末、アブダビ国営石油会社はこの2月から10~15%の減産を実施すると表明している」と書いている。原子力発電をやらざるを得ないほど資源が心細くなった産油国にわが国は頼っている。この事実をメディアはなぜ大きく報道しないか。エネルギーは国の生死にかかわる。
 中井洽防災担当相(防災・原子力安全担当)は1月18日付日経朝刊で「安全な日本の原子力発電システムは世界中で使われる可能性があり、日本の平和利用を世界に広げるチャンス」と語っているが、日本企業はUAEの受注で韓国に敗れた。近く発注されるベトナムの原子力発電所建設も日本企業は狙っているが、苦戦が予想されている。なぜか。政府が冷淡だからである。
 1月15日付電気新聞にエネルギー戦略研究会会長の金子熊夫氏はこう書いている。「サルコジ大統領やクリントン国務長官を先頭に猛烈に売り込んだフランスや米国が韓国にまんまとやられた。最大の功労者は前現代建設社長で中東ビジネスの経験もある李明博大統領で、彼の辣腕が光った。それに比べ、わが国の対応ぶりは甚だ心許ない。世界第三位の原発大国を自負するからには、真剣に自己反省をすべきである。原子力輸出の実績のない原発先進国はあり得ないからだ」。
 12月28日付日経朝刊は「直嶋正行経済産業大臣がアブダビ入りし、今月中旬には日本政府首脳もアブダビに電話を入れた」と書いている。報道された日本政府の努力はこの程度だ。日経も書いたが、最首さんの電気新聞の寄稿によればフランスの攻勢は比較にならないほど凄い。
 「原発売り込みのためフランスは95年にUAEと軍事協定を結び、ミラージュ戦闘機60機を納入。昨年5月にはUAE内に海軍基地を設け、常時500人が駐留してイランに睨みをきかしている。その基地開所式にはサルコジ大統領が出席した。またUAE領の小島に『砂漠のルーブル美術館』を建設中で文化面でも結びつきを強めている」。それでも受注合戦に敗れた。韓国は価格で破格の条件を示したようだ。日経以外の日本のマスメディアはこういった事情を報道しない。1月24日付日経は国際面で「政府と電力会社、メーカーの利害が複雑に絡む『三すくみ』の構造」を受注できなかった理由に挙げていた。エネルギー報道を誤ると国家を危うくする。(第四十三報)


 質疑応答の時間となったので、以下のように一つ質問させてもらった。

Q.NHKの偏向報道を訴えている原告団の一人として、頼もしい講演で感謝している。質問としては、先生の接する範囲、また調査できる範囲内で若者の原子力への理解度はどのようなものか。当地の発展のためには原子力は欠かせず、若者が原子力に理解を示すこと、そして職業としても選択してもらうことが重要だと考える。しかし、原発反発派が騒ぐ、原発財源で給料をもらっている市役所職員も一緒になって反対デモパレードをやるため、若者が原子力発電に理解しているとは言えないような気がしている。学生・若者が原子力発電に対し、どう思っているとお感じになっているか、お聞かせ頂きたい。
A.教えている学生の範囲では、非常に意識は高くなってきている。これまでは原子力工学を学んでも、商社など他の業種に就職する例が多かったが、今の意識は違う。いま東京工大で講義をしているが、カメラを通じて、他の原子力工学部のない大学にも配信されている。今の学生は原子力のことをよく勉強している。それは石油の将来が見えていることもあるのではないか。また、就職先としての魅力もあがってきているのも事実。青森県などは、青年会議所をはじめ、農家の方など熱心であり、世界の最先端の技術に参加できるというプライドもある。日本原燃は青森県で一番大きな会社であるが、就職することがステータスになっている。

 15時45分に講演が終了したので、一旦自宅に戻る。

 16時から18時過ぎまで市内某所で打ち合わせを行う。

Cimg0154 20時20分、市販のルーを使ったものの、多めにマッシュルームと豚肉こま切れを入れて作ったハヤシライス、小粒納豆となめ茸の和え物で夕食をとる。
 甥っ子と姪っ子がお泊まりすることになったので、食事をとりながら一緒に赤ジャケットの「ルパン三世」セカンドシリーズの宮崎駿作品を見る。

 23時、事務所にこもり、一般質問のための資料を整理。

2010年9月 3日 (金)

平成22年第4回定例会開会
アスベスト調査失敗?

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、たらこ、もずく酢でご飯2杯の朝食をとる。

 8時、事務所に来客があり、市政に関するご不満のお話を多々お聞きする。

 9時30分、市役所に移動し、会派室で会派会議を行う。

Cimg0147 10時、平成22年第4回定例会本会議に出席。今日から開会となる総額5億1846万円の審議である。
 ポイントは、国からの交付金が予想範囲より9億4683万円多かったことにより、取り崩す予定であった財政調整基金(貯金)6億円、減債基金3734万円をやめることになったことのほか、個別には以下のようなもの。

・えんま通り地区優良建築物当整備事業追加 3400万円
・ケアマネージャーの不足により、柏崎市として臨時職員を雇い入れ
・市庁舎アスベスト除去 2000万円
・住民台帳システム入れ替えのための調査費 1000万円
・市営半田住宅下平第一住宅改修工事 1億870万円

 基金の取り崩しを行わなくなった分、本来であれば景気対策にまわすべきであるが、そういった議案は提出されていなかった。民間が苦しいからこそ、行政が景気対策として金をだすときであることが分からないのであろうか。
 その他、小さいことになるがどうしても確認しておきたいことだけ、以下の通りに質問を行った。

Q.市庁舎アスベスト除去とあるが、いまさらという感じがする。これまでの調査は何だったのか。
A.平成11年に調査をしたが、平成17年にも黙視調査したが、該当なし。平成20年に再度、調査したところ、「公の施設にアスベストはもう無い」と発表した。しかし、結果として漏れていた。今回、LED照明に切り替える工事を発注した段階で、図面から分かった。第2分館でも発見されている。ただ、気中濃度については、飛散はない。(人事課長)
Q.平成20年の公の施設に対する調査結果は何だったのか、業者に依頼して調査したなら、図面も調査しないほど杜撰な調査だったのか。
A.平成20年の調査は業者を使わず、市職員で調査した。(総合企画部長)

 ・・・市職員が調査したなら、もっとオソマツ

Q.ケアマネージャーの不足について、非常勤職員で対応することは理解をするが、このような状況になった原因等を含めて、どのように分析しているか。
A.介護プランを立てもらいたい、という介護サービスの増加に人材が間に合わないのが現状。ケアプランの待機者が増えてきている(今は8名)、とにかく現状に対応しようと思っての臨時職員の採用。来年以降のことは数字的なぶんせきをして対応策を考えていきたい。

 11時30分、本会議終了後、会派室での会議ののち、資料の整理や庁内での調査を行う。

 13時、一旦、自宅に戻り、冷やご飯にひき割り納豆、刻んだ野沢菜をのせてお茶漬けの素(たらこ)でお茶漬けにしたもの2杯で昼食。

 食後から18時過ぎまで、市内での実態調査と関係者との意見交換を行う。

Cimg0149 20時、スーパーで半額になっていたキンメの煮付け切り身、海草サラダ、イカつみれ、ビール500ml三本で夕食。
 魚の皮は美味しいものであるが、祖母や母は残してしまう。せっかくの美味しい部分を捨てるのはもったいないため、先にもらってしまうことにしている。

 食後から事務所にて事務仕事。かなり仕事が溜まっており、どれから手をつけたらいいのか、分からないほどである。

2010年9月 2日 (木)

【2/2】台湾:李登輝元総統「10の箴言」
国旗市旗掲揚に関するドタバタ

 なかなか会社関係の資料作成が終わらず、5時から7時まで事務所の机で仮眠する。

 7時30分、大粒納豆、生卵でご飯をかっこみ、朝食。

 8時30分、事務所に来客があり、陳情をお聞きする。

 10時過ぎから11時30分まで市内まわり。企業誘致や自衛隊関係でお世話になった方へ御礼や電子ファイルでは大き過ぎる資料などを送付する。

flag 先日、自分たちで反対討論をし否決した日本会議柏崎支部提出の「議場への国旗、市旗の掲揚」の案をぬけぬけと選挙対策と言わんばかりに、今月3日から開会となる議会に提出したい、と言ってきた会派があった。
*前回、国旗、市旗掲揚について、請願の説明などをした私には事前に何もない。
 しかし、議会開会直前になって取り消しをしたい旨の通知が、事前の議論もなく、全議員に届けられた。


                    平成22年8月30日

議会運営委員各位  自治研究会 代表 砂塚 定広
会派代表者各位
議員各位

柏崎市議会議場における国旗及び市旗の掲揚に関する決議案について

               (お知らせ)
 このことについて、8月17日の議会運営委員会において、9月議会に提出する予定であることをお伝えし賛同者を求めたところでありますが、下記の理由により9月議会での提出を見送ることにしましたのでお知らせします。

             記

理 由
1. 提出が唐突であるとの意見に配慮したこと
2. 意見交換の間合いが必要であること
3. 市旗として条例制定が望ましいこと


 理由に書いてあるような事は、議会運営委員会で報告する前に自分たちに調べ、調整し、意見交換会が必要(前回反対をした以上、説明する意味では必要)であれば企画するものである。議会ルール、というよりは、一般社会での仕事のルールも守ってない・・・。
 目的は一緒であるがゆえに、是非、ともに手順を踏み、掲揚にまで達したいと思う。

 13時、一旦自宅に戻り、冷やご飯、ほぐし塩鮭、ひきわり納豆で納豆鮭茶漬けを作り、昼食にする。

 14時過ぎから17時まで、議会事務局や会派室での資料整理や市内まわり。

Cimg0146 19時、母の誕生日ということで、ちょっと高めのスーパーの鮨を中心に、30種類サラダなどの総菜を購入し、できるだけ後片付けがでないようにして、ビールを飲んで乾杯。
 還暦60歳であり、亡父が退職後に連れて行くと約束していたものの、結局行けなかったポーランドへの旅行したいということであった。できる限り叶えられるよう日程調整したい。

 昨日の本ブログにて引用、熱き台湾独立運動家である林建良氏がまとめた、台湾の李登輝元総統の箴言について、残りの部分を以下に引用し、ご紹介したい。

→ 日本李登輝友の会(是非、ご入会を!)


平成22年1月27日『SAPIO』

不屈のリーダー李登輝が
迷える日本の若者に送る
「10の箴言」

          「台湾の声」編集長 林建良

 台湾を民主化に導いた李登輝元総統の功績は、後継総統らの迷走を見るにつけ、ますます光り輝いている。その李登輝元総統の足跡から、若者は何を学ぶべきか。台湾で出版され話題となった『李登輝が若者に送る10のレッスン』を、林建良氏が読み解く。

【箴言六】人事の要諦・奥さんを観察せよ

 人事は組織の成否に関わる最重要な要素である。良きリーダーになるため、人を見抜く洞察力が不可欠である。
 蒋経国氏が李登輝氏を台北市長に抜擢してから最初の三ヶ月間、毎日李登輝氏の自宅へ訪ね、彼の帰宅を待っていた。それは李登輝氏の生活環境を観察すると同時に、奥さんをも観察するためであった。
 つまり、一人の人間を知るためには、つねにその近くにいる奥さんをも観察しなければいけないのだ。虚栄心に満ち、金銭欲も強い奥さんであれば、本人も金銭や権力に誘惑されやすく、汚職に手を染めやすい。しかし、李氏一家の生活ぶりは質素そのものだった。それが蒋経国の氏に対する信頼の礎となった。
 この人間観察術は李登輝氏が学んだ人事の第一歩とも言える。
今でも李登輝氏はいろんな場面で奥さんを観察する重要性を強調し、彼の人材登用の大切な判断材料にしている。

【箴言七】恩讐を越え、大事を成し遂げろ

 国民党主席であった李登輝氏は、敵であるはずの民進党を一方的に攻撃することはしなかった。それどころが、台湾の民主化を進めるために政党政治の正常化の必要を考えた氏は党内の反対意見を押しきり「人民団体法」法案を制定し、一党独裁下では違法の存在だった民進党を合法化させた。
 それだけでなく国益に一致するのであれば、自ら進んで民進党と意見交換したり、相手の言い分を聞いたりしていた。当時の李登輝氏の念願は、台湾は全中国を代表するという国民党が堅持していた虚像を打破し、台湾を中国の一省にしている「台湾省」を凍結することだ。
 そのためには憲法改正が必要であったが、国民党の守旧派の激しい抵抗にあった。そのとき李登輝氏を助けたのが、野党の民進党だった。李登輝氏の国家正常化に向けた熱意が民進党の黄信介主席を感激させたからである。結果として民進党の協力の下で1997年の四回目の憲法改正が無事に通過し、台湾の国家正常化の前進となった。

【箴言八】敵を使える知恵と器量を持て

 敵とは競合関係にある存在で、こっちが得をすればあっちが損をするというゼロサム関係にもある。しかし、敢えて敵を使う知恵と器量を持つのが李登輝氏である。
 かつての李登輝氏にとって、自分を引き下ろそうとする党内の中国人勢力こそが手ごわい敵であった。その代表格が軍のストロングマンである参謀長のカク柏村氏である。ところが李登輝氏は敢えてカク氏を首相に任命したのである。
 軍のトップであったカク氏を軍籍を離脱させるためには、首相という最高のポストで釣る以外になかったのだ。カク氏の軍籍離脱で李登輝氏は、他の人間を参謀長に任命し、その軍への影響力を完全に排除した。
 一方、首相になったカクは相変わらずのストロングマンぶりを見せたが、その国民に眼中にない傲慢な国会答弁が国民の顰蹙を買っただけでなく、自分の無知を国会でさらけ出す羽目にもなった。これで彼の神話が一気にはじけ、蒋介石時代以来の軍事ストロングマンもついに消えた。これもまた民主化の一歩前進であった。

【箴言九】トラブルメーカーに成ることも必要

 日本では衝突を起こさず、協調していくことが徳とされている。しかし現状を打破する時には衝突はむしろ避けられない課題である。
 1995年李登輝氏は母校コーネル大学から講演の依頼があり、彼も母校への訪問に意欲を示した。当時、中国も米クリントン政権もそれには強く反対したが、李登輝氏は米中の意向に妥協の素振りもみせなかった。
 結局アメリカの議会の圧力で、クリントン政権も李登輝氏にビザを出さざるを得なくなったが、中国は李登輝批判キャンペーンを激しく展開し、台湾をトラブルメーカー呼ばわりしながら、報復として台湾近海にミサイルまで発射した。
 その暴挙が民主国家台湾と独裁国家中国との違いを一層浮き彫りにさせ、台湾の民主化を全世界にアピールしてくれる結果となった。国も個人も危機状況に陥る時、ただの良い子に甘んじてはいけない。
トラブルメーカー呼ばわりされても、一歩も引かない強い姿勢も必要なのだ。

【箴言十】信仰心を持つことはリーダーの最重要条件

 人間なら、だれしも迷う時がある。そして人間である限り、力や知恵の限度もある。だから信仰心を持つことは不可欠なのだ。信仰は迷い時の心の支えになる。
 李登輝氏がよくあげる例は、彼自身の台北近郊にある観音山への登山経験である。観音山は決して高い山ではないが、山頂が険しく、一人で立つのがやっとの危険な場所でもある。そこでは何があっても人には助けてもらうことはできない。
 李登輝氏は観音山の山頂で、頂点に立つリーダーと同様な、孤独と無力感を強く感じたと著書に書いている。更に「これまでの人生を振り返ると、いかなる厳しい環境に置かれた場合でも、意志を貫くうえで力の源は信仰であった」「人間は心(精神)と肉体から構成されるが、精神的弱さはさらに高い次元の存在を必要とする。総じていえば、指導者に限らず、私たちは誰もが全知全能の神を必要とするのである」とも語った。リーダーにこそ、神が必要なのだ。

2010年9月 1日 (水)

【1/2】台湾:李登輝元総統「10の箴言」
民主党・党首選挙のいかがわしさ

 3時、就寝。

 7時、起床。大粒納豆、茄子の味噌炒め、若布の酢の物でご飯2杯の朝食をとる。

 8時過ぎから愛車で移動し、午前中は上越市、妙高市で所用を済ませる。

 途中、コンビニで購入した納豆巻き、おにぎり、コカ・コーラゼロで昼食。

 13時、事務所に来客があり、差し入れのドーナツ(エンゼルチョコ)を食べながらの意見交換を行う。

 15時、18時にも事務所に来客があり、最近の柏崎市内の経済状況、市政に関するご不満の多くをお聞きする。

 19時から市内某所での打合せに出席。政治とは関係のない場であったが、話題になっているせいか民主党の党首選挙が議論となった。
 民主党が政権与党である以上、党首選挙=日本の内閣総理の選挙、である。
 しかし、民主党の場合、一般的に言う党員、民主党ではサポーターに該当する人には「国籍条項がない」 。普通の日本の政党における党員は、自民党でも日本共産党でも日本国籍を有することが条件になっている。実際に、民主党サポーターには民団(在日本大韓民国民団)関係者など、日本国籍を有しない人が入っており、今回、投票することになる。さらには、年齢制限が18歳以上であるため、公職選挙では投票権を有しない未成年も投票できてしまう。
 2年おきという党首選挙をはじめ、外国人や未成年による投票というシステムそのものが与党としての体制になっていないのが、今回の民主党の党首選挙。どっちが勝っても、日本が良くなる気はしない。

Cimg0129 21時20分、つぶれた豆腐があったので、豚牛の合い挽肉200gに大量の花椒、自家製の塩辛納豆をベースにした豆板醤、唐辛子、ひき割り納豆、大量の刻み長葱、朝の残りの茄子の味噌炒めを使い、激辛麻婆豆腐丼を作って夕食にする。
 唇が痺れる辛さ、そしてひき割納豆のコクでご飯が進む。

 どうしても職場の雰囲気が合わずに職を離れてしまった若い某氏に、熱き台湾独立運動家である林建良氏がまとめた、台湾の李登輝元総統の箴言のコピーを渡したところ、丁寧なお礼の手紙が届いた。
 非常に参考になり、前向きな気持ちがでてきたという。
 若い人だけに限らず、非常に参考になる箴言であり、以下、2回に分けて引用しご紹介したい。

→ 日本李登輝友の会(是非、ご入会を!)


平成22年1月27日『SAPIO』

不屈のリーダー李登輝が
迷える日本の若者に送る
「10の箴言」

          「台湾の声」編集長 林建良

 台湾を民主化に導いた李登輝元総統の功績は、後継総統らの迷走を見るにつけ、ますます光り輝いている。その李登輝元総統の足跡から、若者は何を学ぶべきか。台湾で出版され話題となった『李登輝が若者に送る10のレッスン』を、林建良氏が読み解く。

【箴言一】逆境は最高の修行の場

 戦前に日本のエリート教育を受けた李登輝氏は終戦後、他の台湾の知識人と同様、「日本の教育に汚染された人間」として蒋介石国民党政権に扱き下ろされ、苦悶する日々を送ることとなった。
 更に1947年での知識人を中心ターゲットとした大虐殺、その後20年間続いた知識人狩りなどの恐怖政治下では李登輝氏は弾圧される側にいた。だが彼はこの暗黒時代では、弾圧を逃れながら読書と自己修練に励んでいた。
 後に彼が書いた経済論文は時の権力者、蒋経国の目に止まり、いきなり無任所国務大臣に抜擢されるのだが、「権力的地位に対して、私は一貫して平常心を保持し、大喜びすることは決してなかった」と自身は振り返る。
実は台湾人の敵である独裁政権に身を置くことで矛盾と苦悩の毎日を過ごすことになったのだ。だがこうした心の葛藤が彼を偉大な政治家へと成長させたのだ。

【箴言二】大器晩成を目指せ

 できるだけ早く出世することが普通の人間の願望だが、スケールの大きい人間なら、良い教育や訓練以上に時間との熟成した要素が不可欠になる。
 李登輝氏は早咲きの政治家ではなかった。61歳で蒋経国に副総統を任命された彼には、当時政治力がまったくなかった。お飾りの傀儡と見られる中で彼は、独裁者蒋経国の言動をつぶさに観察しながら、持て余す時間を使い、中国問題、そして軍事をはじめ、電子学、生物学、材料学など、それまで疎かった分野での勉強を熱心に行った。専門分野である農業や経済学では、専門家たちを交えた討論会を定期的に開いた。副総統の四年間では李登輝氏は「蒋経国学校」の良き生徒だった。
 
彼は権力を追求することなく自己教育に心がけ、知識への探索は怠ることなかった。失敗経験や苦悩こそが成長の糧になる。時間をかけてこうした糧を熟成させることは大器になる必要条件なのだ。

【箴言三】安易にカードを切るな

 実力や自信のない人ほど手持ちのカードを切りたがる。しかし、それは自らの弱点を晒しかねず、自らを潰す危険が孕んでいる。
 蒋経国の急死によって副総統から総統に昇格した当時の李登輝氏には全く実権がなかった。そもそもあの時代の政治状況で、台湾人に最高の権力を与えられることなどあり得なかった。彼にある唯一のカードといえば国民からの熱烈な支持であったが、国民党の一党独裁の時代では、国民の支持と国家権力の行使とは全く無関係だった。
 李登輝氏は民意を利用しての旧勢力との直接対決は避けた。行政、軍、警察、情報など国家統治機構の人事を変動させることなく相手を安心させた。だが彼はひそかに台湾の国家像を描いていた。
 二年後に再度総統に選出されると、素早く、そして着々と台湾の民主化を進め、六回の憲法改正を経て、それを不動のものにした。カードは時機が熟してから切る。これが李登輝流の戦い方であるのだ。

【箴言四】金で解決できることはすべて小事

 李登輝政権当時の国会議員のほとんどは中国で選出され、蒋介石と一緒に台湾に逃げて来た中国出身者だった。彼らは中国の各省を代表する建前だから、中国を奪還しない限り改選もできないということで、実質的には終身議員だった。
 当時の台湾では終身議員の退陣要求がかなり高まっていたが、終身議員が多数を占める国会で、自分たちを退場させる法案を通せるはずもない。そこで李登輝氏は強引に終身議員を引退させるのではなく、終身議員一人ひとりの自宅を訪ね、一人あたり五百万台湾ドルの退職金を提示して、引退するよう説得に乗り出した。当時大卒新人の月給は約一万台湾ドルだったから、数百名の終身議員に払う出費が如何に高額であるかが分かる。
 しかし、それは民主化のコストと割り切ることができたのが李登輝氏であった。無用な理屈や紛争をさけ、このぐらいの出費で台湾の民主化が一歩前進なら安い買い物だというのだ

【箴言五】小さく群れるな

 気心の通じる仲間だけで群れ、側近を持ちたがるのが普通の政治家であるが、李登輝氏は側近を持つことはなかった。
 本物のリーダーは私利や私情を排除しなければいけない。だから群れることを避け、孤独を耐えなければならない。
 しかし、側近を持たないことは決してブレーンを使わないことを意味しない。彼はあらゆる分野で、さまざまな違うブレーンを持っている。総統になった彼は外交、経済、国防など、各分野ごとに必ず政府と民間出身者による二つのチームを編成し、それぞれの立場から政策の草案を作らせ、時には一堂に集めて議論させたりもしている。
そしてそれによって、彼は側近政治の弊害を避け、高い視野で物事を判断できるようになった。
 派閥や側近を持たず小さく群れないことによって、李登輝氏はもっと広く人材を登用することができた。これが閉塞感のない政治を展開を可能にした最大な要因と言えよう。

« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »