全員協議会(東京電力からの説明・陳謝)
東北地方太平洋沖地震に対する原子力発電所
資料の印刷などに手間がかかり、4時に就寝する。
8時、起床。大粒納豆、チーズオムレツ、ほうれん草のおひたしでご飯2杯の朝食をとる。
9時過ぎから12時まで市内まわり。
13時、帰宅したところ、姪っ子が遊びに来ていたので、冷やご飯、細切れにした野菜薩摩揚げ、大量の下仁田ネギのみじん切り、卵、干し納豆パウダーで納豆チャーハンを作り、一緒に昼食をとる。
食後、市役所に移動し、会派室で意見交換を行う。
13時30分、全員協議会に出席。今日の議題は、東京電力からの東北地方太平洋沖地震に対する原子力発電所の状況についての説明である。
冒頭、東京電力・原子力立地本部副本部長兼立地地域部長、東京電力柏崎刈羽原子力発電所長からの陳謝。
続いて、以下の内容での説明があった。
(1)福島第一原子力発電所の事故の状況
・地震発生により、送電設備が損傷したものの、非常用ディーゼル発電機が起動し、通常の地震対応のなかでは成功したが、その後の津波により、冠水。
・非常用ディーゼル発電機等が使用不能になった状況
・電源喪失後の事故の進展(1~3号)
直流電源の原子炉隔離時冷却系等による原子炉注水
↓
直流電源が枯渇し、原子炉冷却ができなくなり、炉水位が低下。炉心露出し、燃料損傷
↓
水-ジルコニウム反応により水素発生
↓
原子炉建屋最上階で爆発
・電源喪失後の事故の進展(4号)
使用済み燃料プールの水温が上昇し、プール水位が低下
↓
使用済み燃料が露出し、燃料損傷
↓
水-ジルコニウム反応により水素発生
↓
原子炉建屋最上階で爆発
・1~3号機は原子炉への注水を海水から淡水に切り替えている。
・1~4号機の使用済み燃料プールへの注水も海水から淡水に切り替えている。
・1~3号機タービン建屋外のトレンチ立抗に水が線量が1000mSv/以上となっている。2号機は、タービン建屋とつながっているため、流入したと考えられる。溜まり水については、1号機は復水器へ、2・3号機は復水器に一旦貯めたのち、復水貯蔵タンクに移送後、復水器へ排水。
(3)柏崎刈羽原子力発電所における津波
・過去最大を仮定し、津波高さ+3.3mを評価している。
・発電所の地面高さは、1~4号機で+5m、5~7号機で+12m
・すでに7mの津波に対する耐力は確認しているが、今回の事故を踏まえ、想定以上の津波を前提に対応する。
→全交流電源喪失+海水系除熱機能喪失が全プラントで同時に発生した場合の資材の準備と訓練。
(500kVA電源車4台、エンジン発電機5台、仮設ケーブル約20本、4500kVA大容量電源車1台)
→1~7号機の原子炉建屋・海水熱交換器建屋の1階外扉の防水化
→電源車からのほう酸水注入系、復水補給水系に電力を供給し、原子炉に注水。さらに消防車によるバックアップも可能とした。
→代替海水ポンプによる原子炉・使用済み燃料プールの除熱機能強化(可搬式代替ポンプ・480m3/h1台、60立方m/h3台、バックアップ4台、フランジ付き注水ホース8本、バックアップとして海水ポンプ予備電動機15台)
→消防車による使用済燃料プールへの注水機能強化(消防車5台、接続ホース140本)
→原子炉格納容器の減圧機能の確保(可搬式空気圧縮機4台、接続ホース4本)
→緊急時対応訓練の実施
→建屋内への海水の浸入防止(外扉80カ所の防水化、配管・ケーブルラックのスリーブの防水化)
一通りの説明が終わったところで質疑応答となったが、お約束のように反原発派議員の独壇場。
Q.40mから50mの消防車の存在は知っていたのか。海水注入が遅かったのではないか。
A.アームの長い消防車は事故後に調達した。海水注入については、発電所内が電源もなく、手探り状態であったため、判断が遅れたと思われる。
Q.柏崎の原発を即止めろ、という柏崎市民の声を聞いている。状況は悪くなっているのではないか。プルトニウムが漏れているのは、原子炉の底が溶けているか。もっと多くのところが壊れている。
A.格納容器に損傷がある可能性があり、燃料を冷却するために使った水が原子炉のどこかから漏れていると思われる。ただ、1~3号機の圧力容器下部温度は100~150度になっており、原子炉下部が溶けて抜けているようなことはないと認識している。
Q.自社の力や他の電力会社の力を使うのは当然だが、他の国や機関からの申し出を断ったのはなぜか。それが事実なら遺憾だ。
A.事実ではない。政府と一体となり、自衛隊をはじめ、総力を挙げるということに変わりはない。
Q.チェルノブイリ級であることの認識をしてもらいたい。最悪も新たなる水素爆発があるのではないか。政府と一体になっていうが、東京電力の技術を越えたのではないか。
A.事故のレベルについては、放出量はスリーマイル事故のレベルは越えていると思われるが、チェルノブイリは運転中の核爆発ですべてを放出したが、そこまでのレベルではない。スリーマイル事故を越えている段階で、お詫び申し上げるしかない。水素爆発がある場合に備えて、窒素封入など打てる手を考えている。
A.政府関係者と一体となり、あらゆる知見を導入することに力を注いでいる。
*スリーマイル事故は運転員のミスから発生し、チェルノブイリは杜撰な計画と運転ミスから核暴走を起こしている。今回の福島第一原子力発電所は、運転員ミスではなく天災がはじまりで、水素爆発は残留熱によるもの。
Q.国家ともに早く収束させるということが大切だがどう思うか。
A.国家の一大事であり、いち早く収束させるべく全力を投入している。
Q.事故後、外国の情報の方が入り、報道管制をされていたのではないか。
A.情報の管制は当社としてはない。記者会見を定例的に行い、即、情報を提供している。情報の修正や訂正はお詫び申し上げるが、すべて包み隠さず出している。
このあとも反原発派からの質問が続き、柏崎刈羽原子力発電所の即時停止という感情のみの意見や、柏崎市議会で原子力発電所を誘致したことが間違い、といった選挙向けパフォーマンスが続いた。
某原発反対派議員は、東京電力側の説明者の肉親にまで言及したり、これまで推進の立場をとってきた議員に「お前のせいだ!」との暴言を吐き、議場は騒然となった。
いまは被災者の一刻も早い救済や福島第一原子力発電所の事態を収束させるのが先であり、日本の経済や首都圏を停電させても原子力発電をやめるか否か、という議論はこのタイミングではない。復旧・復興のための工事をはじめ、被災された方が今後の生活に使う電力も必要となる。
また、反原発派は誘致自体が間違いなどといま言っているが、原子力財源が入る柏崎市の予算には賛成している。先の西川市政時代までは、原子力財源が入っているというだけで反対し続けており、以前のような政治態度なら話は分かるが、会田市政になり、お金はもらいます、反対です、では筋が通らない。公費を使って祝島に選挙応援にいったときにも、原子力財源には賛成してます、と正直に言ったのであろうか。
*原子力発電所に関わる法人税や固定資産税収入のほか(平成23年度当初予算)
●電源立地地域対策交付金 17億2592万円
飯塚邸整備事業 1億4000万円、老人保護措置委託事業 5992万円、高齢者予防接種事業 4000万円、元気館管理運営事業(元気支援課人件費)9000万円、電源立地地域対策交付金事業 7000万円、道路等維持管理運営事業(人件費) 3100万円、除雪社購入市費事業 4600万円、学校管理運営費(小学校) 7500万円、学校管理運営費(中学校) 6500万円、給食業務管理事業 2億4000万円、特別支援学級介護事業 2600万円、総合体育館整備事業 4000万円、元気館管理運営費(子ども課人件費) 6000万円、保育園運営事業(人件費) 6億8000万円、常備消防車両整備事業 3300万円
●県電源立地地域対策交付金 5億8845万円(博物館、図書館、消防署人件費)、
●原子力発電施設立地市町村振興交付金 2億6487万円(アクアパーク、道路維持補修費)
●大規模発電用施設立地地域振興事業費県補助金 1億5000万円(コミセン、体育施設整備)
*「ご丁寧にも」事務所の郵便受けに「ありがたく」頂戴した、反原発派の某議員の資料は
「会田市政を盤石なものにするため、もう一期市議選に挑戦・・・」
といった記載。行政のチェック機能たる議会の責務を放棄しており、こういった行政と議会の馴れ合いが、自治体破産や地域の衰退を生む。
15時40分に終了し、その後、震災復興に関する会議の結果を踏まえて、会派内での意見交換を行う。
17時に事務所に戻ったところで来客。
本日、地方議員として同志である埼玉県議会・鈴木正人議員から為書きを頂戴した。ありがたい限りである。
今回の統一地方選挙での県議会議員選挙は明日が告示。定数94の埼玉県議会議員選挙には、161人が立候補している。
鈴木正人議員とは、沖縄での近現代史調査(座間味、渡嘉敷)をはじめ、何かある度に行動を一緒にしてきており、また昨年にはジャーナリストの大高美貴嬢と結婚され、待望の第一子が誕生しただけに再選を願うばかりである。
19時、お泊まりに来ていた甥っ子、姪っ子とともにすき焼きで夕食をとる。牛肉は安い輸入牛を使った分、地元産野菜や春菊など葉ものを充実させた。さすがに甥っ子、姪っ子に春菊はきついようだったので、二人が食べ終わってから春菊を投入。さっと火が通った程度のシャクシャク感が良い。
食後から会社関係の年度末処理を行う。
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