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2011年10月

2011年10月31日 (月)

平成23年柏崎市議会文教常任委員会委員と農業委員会委員との意見交換会

 2時、就寝。

 7時に起床し、大粒納豆、銀ムツの煮魚、野沢菜でご飯2杯の朝食をとる。

 8時過ぎから電話ラッシュとなり、依頼案件を多くもらう。

 9時30分、市役所に移動し、葬式や視察で不在だった間に配布された資料等に目を通す。

Cimg1112 10時から柏崎市議会の文教常任委員会委員と農業委員会委員との意見交換会に、【農業委員】として出席。
 農業委員会会長び各農業委員の挨拶、文教経済常任委員会の委員長及び委員の挨拶があったのち、意見交換会となった。
 主な議題は、農業委員会建議書の概要説明と農政についてである。


1 担い手を育てる支援対策について
 農業農村整備事業の大幅削減、戸別所得補償制度の本格実施等、農業を取り巻く環境は多様化していますが、担い手を育てる条件としては、作業効率の改善と安定的な経営目標の確立が重要です。柏崎市の農業の活性化に資する事業については、引き続き推進すべきと考えます。
(1)ほ場整備の促進
 先進事例を見ると、ほ場整備が完了した地域は担い手が定着しています。国、県、市等の事業の早期実施を要望します。
(2)小規模ほ場の耕作条件改善事業の継続
 畦畔除去等の事業は、農用地高度化事業により継続されているところであり、耕作の受け手が出てくる等、これまでの実績が高く評価されていますので、さらなる拡大が必要です。
(3)担い手のいない地区(集落)に対する支援・指導
 各集落の5年後、10年後の姿が見えなくなり不安に思えます。行政による地域に合った目標を見据えた支援・指導を期待します。
(4)農地利用集積円滑化事業の推進
 農地利用集積円滑化団体となったJA柏崎と連携し、農地調整・集積を進めているところでありますが、受け皿を充実させるためにさらなる事業の周知をはかり、集積活動を推進していくべきです。
(5)戸別所得補償制度のさらなる周知徹底
 水田の他、畑作も対象となるため混乱する部分も想定されます。今後も丁寧な説明に努めるべきです。

2 食育、食農教育の充実
(1)学校給食に地元産コシヒカリの一部使用を
 高柳町、西山町との合併以来要望してきましたが実現されていません。「一番いいもの、高いものが必ずしも食青に通じるものとは思っていない。」との回答もいただいています。コシヒカリの栽培に農家は、毎年最高の品質を求めその技術の向上に努めていることは周知のところですが、米価下落の中、地元産コシヒカリのブランドを高めるためさらに試行錯誤しながら日々汗を流し努力しています。高価なお米とは思いません。「このお米」を未来を担う子供たちに食べさせたいのです。
 一年を通じて食べさせたいところですが、一段階としては、コシヒカリの食味の落ちない特性を生かし、新米収穫前2~3ケ月の使用も検討するべきです。
(2)食農教育の充実
 各小中学校での農業体験を含め、農に対する教育はかなり充実されてきました。
 さらに農の体験の少ない親御さんも含めた方法も必要と考えます。

3 柏崎特産品づくりをめざして
(1)JA柏崎の直売所「愛菜館」が設置され1年目、柏崎市の協力を得て来所者は10万人、売上げは1億500万円と順調なスタートが切れました。引き続きの支援が必要と考えます。
(2)果樹・園芸振興の一環としての特産品づくりをめざして県、市、JA柏崎の指導をいただいているところです。6次産業化を含めた広範な指導・支援の継続が必要です。

4 集落、生産組織、農家への指導・支援
(1)市道法面の草刈りは、本来行政がするべきものであるため、支援の拡大が必要で
す。
(2)鳥獣被害への防御対策は、地域ぐるみで講じていくことが重要であることから、支援の増強が必要です。


農業委員会:上越の柿崎区からほ場整備が終了しており、農業の次世代が多く台頭してきている。また、南魚沼市でも大和地区でも、農業の若手がほ場整備されたことにより、続々と手をあげている。担い手問題を解決するにはほ場整備の集積化が必要である。
農業委員会:南条は基盤整備が終わり、私自身も専業農家として従事している。10丁ややっている。ほ場整備されていれば、1日、2ちょうぶはできる。大型の機械を使っての農業なら若者にも農業が魅力的に見える。基盤整備が進まないことには、農業に新規に入ってくる人間も少ない。特に柏崎市は遅れていると言われているため、推進してほしい。

議会文経委:農業の情勢が急転下しており、TPPのことも対応が必要。何を議論しても、まず前提はTPPへの反対ではないか。建議書の内容はほとんどTPPで崩される内容。
農業委員会:全国で1160万人のTPP反対署名が集まったという経緯があり、明日の新潟県農業委員大会でも同様の趣旨を勉強し、活動する予定。基盤整備が終わった柏崎の各地区では、借金も返済し終わり、担い手も育ってきている。農業委員自体が活発に動くと、自己への利権誘導もみられるむきもあるので、議会にもご理解してもらいたい。
議会文経委:基盤整備についての課題は国の予算と当該の自治体が予算を組めるか否かにある。聞いたところによると地元での合意形成が難しいという事例があるようだが、その辺はどうなのか。
農業委員会:権利同意書100%はまさに難しい。
農業委員会:いま善根で取り組んでいる。決めるまでが支援というよりも、地域の権利者の理解を得るまでが難儀。先進地をみさせるということが効果的なので、そこへの支援があれば幸い。稲刈りも田植えも自分が作業しているので、先進地の仕事を見ることはない。TPPに関しての本質はまだ見えていない。郵貯と農業貯金が目的としか思えない。関税自主権の獲得は日本が明治から苦しんできたこと。農業は50年、100年で考えることであり、TPPのように明日の飯がどうなるかの問題とは一緒にしてほしくはない。
農業委員会:現実的には権利100%が難しいのは事実。昔と違って、土地改良区からアドバイスしていたが、いまは地区自らが言い始めるケースが多くなってきている。その点では地域の知恵の差がでているような感じがする。経費については、25%受益者負担から補助条件を整えれば5%ぐらいまでの負担で済むようになったので、やはり知恵の問題。7月の豪雨被害があったが、自己負担が12.5%あり、あの豪雨で田んぼをやめた事例もある。そういった事実もあり、柏崎市としての取り組みを考えてほしい。

議会文経委:災害被害が工事費40万円までは12.5%負担になるが、それ以上は負担は少ない。災害が40万円を越えれば、国庫負担があり、一般災害、激甚災害の区分もある。
農業委員会:小規模の補助整備への柏崎市の支援策(これまで1割受益者負担から現在は2割の負担)の拡充を是非、求めたい。
議会文経委:ほ場整備の円滑化に一番ご苦労しているのはわかる。これからの世界的な人口増加を考えると食糧難は必須。10年先には農業従事者も激減する。日本のあり方として、ある程度強制力をもった土地の取り扱いが必要ではないか。
農業委員会:新しい農地法では、届け出制度が決められたので、農地の権利者がはっきりした部分がある。
議会文経委:3.11東日本大震災の被害をみれば、ある程度の強制的な農地の取り扱いが必要でないかと思う。
議会文経委:柏崎の特産野菜を売るということに関して、良い出来の農産物は出荷できるが、形のよくないものなどは出荷できないという話がある。やはり加工品にする必要があると思うが、そこへの支援はどういったものが必要になるのか。
議会文経委:耕作放棄地の問題はどう取りくんでいくのか。これが大きな課題ではないのか。ほ場整備をした段階で農業から離脱する高齢者もおり、農地を買ってくれるのか否かも問題になる。農地の価格は安くなったとはいえ、農地の参考価格があれば、購入の目安になり、ほ場整備も進むのではないか。

農業委員会:大きな企業の農地参入は少ないであろうと思う。売り先がない。ほ場整備しても地区内での担い手が主になるであろう。
農業委員会:農業委員会で農地の審査をしているので、無謀な大企業の参入はないと思われる。農業生産法人なら農地取得できる。
農業委員会:農地価格は国道と県道わきでも違い、高すぎれば農業をやめる人が多くなってしまうので、あくまで地域で決めることだと思う。
農業委員会:学校給食に地元産コシヒカリを入れることを毎回建議書に書いているが、なかなか実現できない。市長は前向きな発言をしているようだが、議会でも後押ししてもらいたい。

議会文経委:文教経済常任委員会で地産地消条例を検討しており、そこに盛り込もうと思っている。
農業委員会:実現してもらいたい。
議会文経委:コシヒカリとこしいぶきの食べ比べなども提案してもらいたい。
農業委員会:地産地消も分かるが他の地区売れないものか。柏崎だけでイベントをやっているだけではPRはできない。議会、行政ともに柏崎の野菜をPRする場を設けてほしい。農地価格の面は、一般地価が下落していることに加え、相続で手放すのが要因。良い知恵はないものか。
議会文経委:道路脇法面の整備についての要望がでているが、最近、黄色く目立つセイタカアワダチ草は外来種で日本の秋の風景ではない。撲滅にも協力してほしい。
農業委員会:埼玉県などの事例を見る限り、公道の法面はきれいにしている。柏崎市でもきちんと行うよう指導願う。

 11時40分に意見交換会が終了。

Nec_0004 12時、一旦、事務所に戻り、急ぎの仕事を処理し、「うれっ子」の「チャーハン大盛り」をとって、昼食にする。台湾の炒飯も良いが、やはり適度な塩気で日本らしくアレンジされた炒飯が口に合う。油でテラテラとした唇になるのが、ある種の快感である。

Cimg1113 食後、市役所に戻り、13時30分から第5回の農地・農政部会に出席する。
 農地部会では、農地法第3条許可申請が2件、農地法第4条許可申請が2件、農地法第5条事業計画変更申請が1件、農地法第5条事業計画許可申請が14件、農地法第5条目的証明願い1件、農業経営基盤促進事業に基づく農用地利用促進計画1件が議案となり、パチンコとボーリング場の大型施設建設の案件もあったが可決。
 農政部会は議題がなく開催されず、14時30分から第4回柏崎市農業委員会総会となった。
 総会の議題は、「TPP交渉への参加反対を求める緊急要請活動」、報告事項として建議書に対する柏崎市長からの回答、農業年金加入者促進の計3件。


1 担い手を育てる支援対策について
 農業農村整備事業の大幅削減、戸別所得補償制度の本格実施等、農業を取り巻く環境は多様化していますが、担い手を育てる条件としては、作業効率の改善と安定的な経営目標の確立が重要です。柏崎市の農業の活性化に資する事業については、引き続き推進すべきと考えます。
(1)ほ場整備の促進
 先進事例を見ると、ほ場整備が完了した地域は担い手が定着しています。国、県、市等の事業の早期実施を要望します。

<回 答>
 大型機械の導入を可能にし、生産コストの低減と水田の畑利用などの生産性の向上を目指して、大区画化へ向けた、ほ場整備事業を実施しております。今後も引き続いて、土地所有者、農家組合、柏崎土地改良区など関係機関との話し合いを進めながら、ほ場整備の推進に努めてまいります。

(2)小規模ほ場の耕作条件改善事業の継続
 畦畔除去等の事業は、農用地高度化事業により継続されているところであり、耕作の受け手が出てくる等、これまでの実績が高く評価されていますので、さらなる拡大が必要です。

<回 答>
 農用地高度化事業にご評価をいただきましてありがとうございます。
 本事業は、農業者のみなさんからのご要望が多く、市の財政状況からすべてのご要望にお答えすることが出来ず、事業完了までに数年かかる地域も出ているのが実態ですが、事業効果が出ていることも承知しております。しかしながら、市の厳しい財政状況もご理解をいただきたいと思います。
 今後も、事業の円滑な実施に努めてまいります。

(3)担い手のいない地区(集落)に対する支援・指導
 各集落の5年後、10年後の姿が見えなくなり不安に思えます。行政による地域に合った目標を見据えた支援・指導を期待します。

<回 答>
 当市は平坦地から中山間地、山間地と地形や環境の異なる地域により成り立っておりますが、米価の下落による所得の減少、後継者不足などによる農村環境の変化はいずれの地域においても共通の課題となっております。
 このようなことから、当市としましては、複合経営への移行や組織化・法人化による経営の安定を支援するために、組織化支援、園芸導入支援、雇用による担い手確保支援など様々な補助金等による支援策を実施しているところでございます。
 これからも、地域のみなさんのご意見、ご要望をお聞きしながら、地域の特性を活かした支援を心がけてまいります。

(4)農地利用集積円滑化事業の推進
 農地利用集積円滑化団体となったJA柏崎と連携し、農地調整・集積を進めているところでありますが、受け皿を充実させるためにさらなる事業の周知をはかり、集積活動を推進していくべきです。

<回 答>
 農地の利用集積に関しましては、農地法の改正に伴い、JA柏崎がその役割を担っていただいているところですが、更なる、利用集積が必要であると考えております。
 市といたしまLでも、農政課内に農地調整係を設置していることから、農業委員会、農業委員のみなさまと連携を深めながら、農地調整、農地集積に努めてまいります。

(5)戸別所得補償制度のさらなる周知徹底
 水田の他、畑作も対象となるため混乱する部分も想定されます。今後も丁寧な説明に努めるべきです。

<回 答>
 農業者戸別所得補償制度が本年度本格実施されました。
 また、関連対策として、環境保全型農業直接支援、集落営農法人化支援も実施されました。
 農業者戸別所得補償制度の農家支援として柏崎市地域農業再生協議会水田農業推進部会が中心となり、説明用パンフレットを全農家に配布いたし、申請手続きや、国県との連絡など総合的に支援をしております。
 また、関連対策の環境保全型農業直接支援及び集落営農法人化支援についても、対象となる全農家や法人化予定団体に説明や必要手続等の支援をしているところです。
 今後も国の動向を注視しながら丁寧な説明に心がけてまいります。

2 食育、食農教育の充実
(1)学校給食に地元産コシヒカリの一部使用を
 高柳町、西山町との合併以来要望してきましたが実現されていません。「一番いいもの、高いものが必ずしも食青に通じるものとは思っていない。」との回答もいただいています。コシヒカリの栽培に農家は、毎年最高の品質を求めその技術の向上に努めていることは周知のところですが、米価下落の中、地元産コシヒカリのブランドを高めるためさらに試行錯誤しながら日々汗を流し努力しています。高価なお米とは思いません。「このお米」を未来を担う子供たちに食べさせたいのです。
 一年を通じて食べさせたいところですが、一段階としては、コシヒカリの食味の落ちない特性を生かし、新米収穫前2~3ケ月の使用も検討するべきです。

<回 答>
 市では、食育の観点から週4回の米飯給食を実施し、併せて柏崎産米を使用するなど、地産地消にも積極的に取り組んでおります。
 給食で使用する米、野菜などの食材は、保護者負担である現行給食費で運営できるよう、全体のバランスを考えて慎重に選定しております。
 柏崎産こしいぶきは、価格的に負担が少なく、コシヒカリの食味に遜色のない品種として県の推奨品種にも指定されております。
 また、JA柏崎が中心となってブランド化してきた経緯などもあり、平成18年度から全市で使用しているところです。
 このたび、柏崎産コシヒカリの使用を検討したところですが、今年3月に発生した東日本大震災の影響により、平成23年産米の価格が上昇することが予想されるため、コシヒカリの導入は難しいと考えております。
 このため、引き続き柏崎産こしいぶきを使用する中で、コシヒカリの導入の可能性を探ってまいります。
 なお、年度途中の銘柄変更については、こしいぶきの品種特性に誤解を招くことから考えておりませんので、併せてご理解いただきたいと思います。

(2)食農教育の充実
 各小中学校での農業体験を含め、農に対する教育はかなり充実されてきました。
 さらに農の体験の少ない親御さんも含めた方法も必要と考えます。

<回 答>
 市や関係機関では小中学校以外でも稲刈体験やじゃがいも堀りなどの農作業体験を企画しており、未就学児とその親御さんからも多くの参加をいただいております。
 また、柏崎・夢の森公園でも各種プログラムが用意されており、定期的に里山ならではの体験ができるようになっております。
 PRも、市の広報やFMピッカラ、或いは地元新聞を通して、広く体験の機会を周知しております。
 今後とも、このような活動を続けて、食と農に対して考える機会を提供していきたいと考えております。
 また、市内に27人の会員がいる農村地域生活アドバイザーの方は、農作業をしたことのない親が増えていることは、郷土料理が忘れ去られていくことにつながるのではないかという危機感から、郷土料理教室を企画するなどの活動もしております。

3 柏崎特産品づくりをめざして
(1)JA柏崎の直売所「愛菜館」が設置され1年目、柏崎市の協力を得て来所者は10万人、売上げは1億500万円と順調なスタートが切れました。引き続きの支援が必要と考えます。

<回 答>
 愛菜館の開設にあたりましては、国・県・市の補助金等を活用いたしまして、施設整備や従事者の人件費支援など、開設や運営に対する初期支援を実施してまいりました。
 今後は、園芸振興による野菜などの生産拡大、六次産業化の推進による新たな農産物の加工品の生産など、地産地消の支援策による愛菜館における地場農産物等の供給拡大に取り組んでまいります。

(2)果樹・園芸振興の一環としての特産品づくりをめざして県、市、JA柏崎の指導をいただいているところです。6次産業化を含めた広範な指導・支援の継続が必要です。

<回 答>
 地産地消の推進と複合経営への移行につきましては、当市の農業施策における主要施策のひとつとして位置づけているところです。
 この施策を推進するために、地場農産物の加工品の開発やブランド化などによる六次産業化に対する市独自の支援策を実施しているところであります。
 今後も、六次産業化を含めた、農業者の総合的な支援に努めてまいります。

4 集落、生産組織、農家への指導・支援
(1)市道法面の草刈りは、本来行政がするべきものであるため、支援の拡大が必要で
す。

<回 答>
 市道の法面の除草作業は、道路管理者が行うべきものと承知をしていますが、全路線を市で行うのは人的面からも財政面からも困難なことであり、現在も町内会の皆様からご協力を頂いております。
 集落内の市道や用水、排水路の除草は地主さんや町内会・農家組合で除草をしていただいておりますので、今後も農地に接した法面の除草については引き続きご協力をお願いしたいと思っております。
 なお、草刈機による除草が困難な法面については、除草剤を支給しておりますので、町内会と協議の上ご相談下さい。

(2)鳥獣被害への防御対策は、地域ぐるみで講じていくことが重要であることから、支援の増強が必要です。

<回 答>
 近年イノシシが急激に増え、農作物被害地域が拡大をしていることから、捕獲や侵入防止電気柵の設置などの地域単位での被害対策を実施しております。
 捕獲については猟友会柏崎支部の協力により昨年度は151頭を捕獲しました。
 侵入防止電気柵の設置については、各地域の農家組合長会議で事業・申請手続きの説明会を行いました。
 その結果、本年度は23地区で約46.8kmの要望があり全ての設置を完了しており、一昨年からの設置総延長は29地区で約70kmとなっております。これらの被害対策には補助事業を活用することとし、市と有害鳥獣被害対策協議会からの負担補助を検討しながら地域の負担軽減に努めております。
 侵入防止柵の設置などにより被害面積は減少しておりますが、生息数は増加傾向にあると予想され、被害地域も拡大しております。
 今後も地域単位での被害対策の取組を推進するとともに関係機関と協力しながら鳥獣被害対策を講じてまいります。


 TPPに関しては、意見があったので、以下のように述べさせてもらった。

「柏崎市農業委員会として、どういう決議をするかが問題となる。TPP自体については関税自主権を失うことが問題の本質であり、アメリカのオバマ大統領がTPPに参加することで自国の雇用を増やすと宣言している。海外から安い農産物が入り、日本の消費者がそこに流れれば、日本での自給はできなくなる。これから50年先、100年先には世界の人口はさらに増えている。100年先まで見越して、日本がどうあるべきかという事を決めてから取り組む問題であり、その時間がないなら、参加すべきではない」

 15時40分、農業委員会が終了。その後、会派室、市役所庁内にて資料収集や資料を読み込む。

 17時過ぎ、事務所に戻り、事務仕事。

Cimg1114 20時、頂き物の群馬県渋川市の名物・永井食堂のモツ煮込み、ひきわり納豆、わかめの酢の物、ご飯2杯で夕食をとる。
 しばらく台湾の塩気のない食事が続いたせいか、しょっぱめに煮込み直し、大量のニンニクを追加投入した味付けがことのほか美味く感じる。健康のためには減塩だが、どうしても美味さを優先してしまう。

 食後も事務所にて事務仕事。

2011年10月30日 (日)

トルコ大地震:柏崎市としてやるべきこと!
生存確率が下がるなかの救出

 現地時間0時(日本時間1時、時差-1時間)過ぎ、宿泊先の「華華大飯店」に戻る。

 かなり多くなった荷物のパッキングなどをし、現地時間3時から2時間ほど仮眠。

 現地時間6時20分、ホテルにタクシーを呼び、松山空港に移動する。

 搭乗ゲートに移動し、エバー航空BR-192便に搭乗。7時50分に離陸する。機体は、エアバスA330-200。

Nec_0002 現地時間8時10分、機内食が提供され、ビーフンかスクランブルエッグの選択だったため、洋食のようなスクランブルエッグではなく、台湾らしいビーフンを選択。ヌラヌラとした感じの油をまとったビーフンがやけにスルスルと口中に入る面白い機内食である。

 予定より早い11時10分、羽田空港に到着。入国審査を通り、預けていた荷物を受け取って、モノレールで浜松町に向かう。

 浜松町から東京駅に行き、上越新幹線「とき323号」に乗り込む。

 14時14分に長岡駅に到着。その後、各駅停車に乗り換え、15時20分過ぎに柏崎駅に到着した。

 買い物をしたのち、15時30分に久々の帰宅。

 おにぎり2個(たらこ、塩昆布)と小粒納豆2パックを食べながら、祖母の葬儀のあとの後始末や留守中に届いた大量の郵便物を処理する。

 20時、台湾のコンビニで買ってきたおにぎり(マヨネーズ海老)やティーエッグ、ビール500ml3缶で夕食。

 食後からも新聞や郵便物の整理に追われる。

Turky 先日の10月23日にトルコ東部で発生した大地震を受け、日本国内でも現地支援、義援金募集がはじまった。
 トルコと日本は昨年で友好120周年であったことから、さきの東日本大震災の被災地もはトルコ政府から救助隊員が派遣された。
 今度は日本の番である。
 また、トルコ政府から頂いたアタチュルク像をないがしろにしながらも、「何とかの顔に小便」といった感じで、柏崎市から串本町に移設したあとの除幕式に行き、集合写真にも入れなかった柏崎市長としては、やるべきことは見えているはず。
 市議会議員などの議員は、義援金を主体的に集める行為、寄付行為は公職選挙法で禁止されているため、動くべきは行政。
 いまだにトルコ文化村の売却で裁判を引きずっており、その費用が柏崎市民の血税からでることも周知していないが、とにかくまずはトルコ共和国に対し、メッセージと義援金を柏崎市として送ることが先決である。


平成23年10月29日『朝日新聞』

108時間ぶり少年救出
「おなかがすいた」
トルコ地震

【エルサレム時事】トルコ東部の大地震で、同国メディアは28日、被害の大きいエルジシュのアパート倒壊現場で、13歳の少年が地震発生から108時間後に救出されたと伝えた。
 ロイター通信によると、現場で捜索に当たっていた救助隊員が、少年の手が見えたため、声を掛けると、少年は「おなかがすいた。喉が渇いた」と返事をした。救出後、直ちに病院に運ばれ、命に別条はないという。少年は病院で地元メディアに、地震直後に救助隊の声を聞き、助けを求めたが声は届かなかったと話した。

2011年10月29日 (土)

台湾エネルギー事業視察訪問団:5日目
「台湾のベニス」淡水

 急ぎのメールなどを処理し、現地時間2時(日本時間3時、時差-1時間)、就寝。

 現地時間8時に起床し、日本から持参した本をもって90分ほどの長風呂に入る。

Cimg1099 現地時間10時10分、ホテル指定の「the Base」に入り、「中華粥定食」で朝食。
 量が圧倒的に少ないものの、ひどい鼻水の風邪を引いてしまったので、熱で火照った体に染み込むように入る。ただ、目玉焼きにソースは個人的に許せず、醤油がほしかった。

 食後から台北市内の古い建物を利用し、若者のための施設を作った事例をご紹介してもらう予定であったが、急遽、体調不良とのことで、キャンセル。日本語でのガイドで、ご高齢のため仕方がない。
 ここでの事例を我が柏崎にある喬柏園の建物活用の参考するのが目的であったが、今日、日本に帰ろうにも帰れないため、昨日までの報告書作りを行うこととした。

Cimg1100 現地時間14時、MRTで淡水駅まで移動し、コンビニで購入した39元のサンドイッチと日本式の砂糖が入っていないお茶で軽い昼食をとる。
 台湾では、「無糖」や「日式」と書いてあるもの以外、基本的にほとんどの飲み物に砂糖が入っており、かなり甘い。

Cimg1104 淡水は淡水河の河口に位置する街で、歴史的に交易の要所として栄えた場所。貪欲なまでに歩き周り、
 「台湾のベニス」(一文字間違うとアブナイ)といわれるほどの美しいまちづくりで知られており、さらに我が柏崎と同じように夕日も名物として、多くの人が訪れる。

Cimg1103

 現地時間17時30分、宿泊先のホテル「華華大飯店」に戻り、大汗もかいたので、シャワーを浴びて休憩。

Cimg1108 現地時間20時、「京鼎楼」に行き、蒸し鶏スライスや海老と豆腐の炒めものなどつつきつつ、ビールを飲み夕食をとる。
 この「京鼎楼」には、小籠包の名店「鼎泰豊」の料理人が移籍したとの話だったので、小籠包も頼んでみたが、予想外のレベル。結局、一番美味しかったのは、ワカサギのような魚を揚げ浸しにしたものであった。

Cimg1109 一旦、ホテルに戻ったあと、台湾最終日ということもあり、再度の外出。日本語ができる台湾人が接客するお店でウイスキーの水割りを飲みつつ、禁断の軍歌「ああ紅の血は燃ゆる」 「海の進軍」 を歌う。
 その後、シメとして担仔麺(タンヅーミェン)が食べたくなったため、「八條担仔麺」に移動し、激辛にして担仔麺を一杯完食。

 最後は、約40分かけての全身マッサージを受ける。マッサージの男性が固すぎるというほどこっているようなので、かなり強めにもんでもらった。明日のもみ返しが怖い。

2011年10月28日 (金)

台湾エネルギー事業視察訪問団:4日目
台湾第一原子力発電所内部視察

 急ぎのメールなどを処理し、現地時間2時(日本時間3時、時差-1時間)、就寝。

 現地時間6時に一度起きたが、風邪を引いたのか頭痛と鼻水がすごいため、厚着にし、二度寝をする。

Cimg1054 身支度をしたのち、現地時間8時、ホテル指定の「丹堤珈琲(Dante Caffee)漢口店」で「BBQ鶏肉サンドイッチ、コーンポタージュセット」の朝食。飲み物が一品つくため、昨日と同様、眠気防止のため、エスプレッソを選択した。

 現地時間8時30分、台湾電力公司本社の林氏に同乗してもらい、借りたマイクロバスで新北市石門区にある台湾第一原子力発電所まで移動。

Daiichi

Cimg1056 現地時間10時30分過ぎ、台湾電力公司 ・台湾第一原子力発電所(金山)に到着し、まずは身分証明を確認したのち、サイト内に入れてもらう。
 入口ゲートをはじめ、世界の標準通りにキチンと軍隊が警護をしており、ありがたいことに入域ゲートの表示パネルに「歓迎 日本新潟県柏崎市議会議員団」との表示もして頂いた。 

Cimg1058 会議室にご案内してもらい、陳所長から次のような歓迎のご挨拶があった。

・原子力発電に関わる者として、福島第一原子力発電所の事故は心苦しいものがある。
・東京電力と台湾電力は姉妹のような会社であり、原子力部門の交流も活発で、私自身も何回も日本の原子力発電所を視察させてもらっている。1990年にも柏崎刈羽原子力発電所を視察させてもらった。
・当発電所は、1978年に運転開始以来、安全運転をしており、稼働率も高い。周辺住民にも支持してもらっている。加えて、周辺住民の多く働いているため、貴重な就業の場でもある。

Cimg1062 応礼として、最年長者である丸山敏彦議員から東日本大震災への台湾からの多大な義援金の御礼を述べるとともに、柏崎市のパンフレット、名産物(黒ようかん、味噌漬け)をお渡しした。
 続いて、日本語ビデオでの台湾第一原子力発電所の説明。

・プラントは2基。GE製沸騰水型軽水炉(BWR-4)で、電気出力63.6万KWで、格納容器は福島第一原子力発電所と同じ、MarkIである。
・運転開始は1号機が1978年12月10日、2号機は1979年7月15日。
・運転員は2プラントで20名、二交代当直。
・2年に1回は地域住民、消防、警察、軍隊を入れた総合的な訓練をやっている。

Cimg1077 ビデオ終了後、こちらでリクエストしていた使用済み燃料の「ワンススルー方式」についてのプレゼンテーションを受ける。
 日本やドイツ、フランスでは、使い終わった使用済み核燃料からまだ燃えるプルトニウムなどを取り出して、なんるべく燃やすようにし、最終的な核のゴミの量を減らそうとしている。しかし、現時点で台湾ではワンススルー、つまり使用済み燃料を何も加工せずにそのまま捨てるという方式を選択しようとしているため、その真意を聞きたかったのが、リクエストの目的である。
 内容は以下の通り。

・どういう選択(リサイクル、ワンスルー)をとろうが、高レベル廃棄物はでるため、その研究もしている。
・現在、台湾の使用済み核燃料処理のステップはフェイズ2といわれる段階で、ワンススルーかリサイクルするかはフェイズ3で決定する。
・その前に燃料プールがほぼ満杯(80%以上)となっているため、乾式ドラム倉庫を建設しており、第一原子力発電所では2013年に完成予定、第二原子力発電所は環境アセスメントの審査を受けている最中。第三原子力発電所は、かなり使用済み燃料プールに余裕があるため、あと40年使える。

Cimg1063 質疑応答の時間をとってもらったので、聞きにくい事もズバリとお聞きした。

Q.即、原子力発電をやめようが、しばらく続けようが高レベル廃棄物の処分からは逃げられない。日本では、高レベル廃棄物の処分地の調査だけ(高知県東洋町)で、パニックのようになったが、実際に高レベル廃棄物を処分するとなると、現地の住民合意はとれそうか。
A.現在の法律では、原子力発電所の建設には、住民投票が必要と規定されているが、処分施設に対しては法律そのものがない。いずれ国会において法整備されると思う。

Q.実際の候補地はあるのか。現時点でも調査しているのか。
A.詳しくは述べられないが調査はしており、花崗岩に囲まれた強固な地盤をもつ地域が、3カ所ある。これはいずれも調査をしている。

Q.ワンススルーでもない、リサイクルでもない第3の手法を研究中とのことだが、実用化の目処はたっているのか。
A.中性子を利用した方法であるが、技術的にもコスト的にも今の世代ではなく、次の世代での仕事になると思う。それまでの間に保管をして、どうのような選択でもとれるようにオプションをつけておく事が現世代としてやるべきことと思う。

 まだまだ質問したいことがあったものの、時間の関係もあり、ヘルメットをお借りして、央操作室や管理区域内である原子炉建屋原子炉頂部まで行き、燃料プール等の現場視察を行った。

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Cimg1083 東日本大震災後に東北電力・女川原子力発電所を視察して以来、中央操作室独特の匂いに懐かしさを感じつつ、ディーゼル発電機が空冷と水冷の両方(東京電力・福島第二原子力発電所は増設分が空冷で津波に耐えた)を準備してあることなど、日本のプラントでも考えるべき点も見せてもらった。
 最後にプラント前での記念撮影し、視察終了。

Cimg1088 陳所長以下、幹部の皆さんからの昼食のお誘いがあり、ありがたくお受けし、「北海高爾夫鄉村俱樂部(Nortn Bay Golf & Country Club)」のクラブハウスに移動する。
 このゴルフ場は海を見ながらプレーできるそうで、人気だという。

Cimg1085 食事をとりつつ、台湾第一原子力発電所(金山)に勤務する方の実態(職員537名中、60名が地元の人間)、日本の原子力立地自治体の議会の様子と台湾の地方議会の違いなど情報交換をし、昨日の高成炎教授率いる反原発の台湾環境保護連盟の皆さんとの意見交換の話も含めて、双方の話を聞くことができた。

Cimg1084 話も面白く、非常に濃厚な時間となったが、烏骨鶏の蒸し鶏がこれまで食べた鶏肉のなかでもずば抜けて美味しく、つい3個ほど食べてしまった。
 柏崎でも栽培に取り組んでいるマコモ茸がこの時期の地元の名産であり、炒め物として頂いたが食感が良かった。ちなみに、白くスラっとした見た目から「美人脚」との愛称で道ばたで販売されている。

 
 現地時間14時、台湾電力公司の皆さんに御礼を述べて、帰路につく。

Cimg1090 途中、李登輝元総統のご生家(台北縣三芝郷埔坪村源興居)があるとのことなので、立ち寄る。
 ご生家は、閩南式三合院建築という台湾の伝統的な建築様式の家屋で、「源興居」と呼ばれている。
 中に入ってみると思ったより、ゆったりとした感じになる作りであった。

Cimg1091

 渋滞もあったため、現地時間18時過ぎにやっと、宿泊先のホテル「華華大飯店」に戻る。

Cimg1096 台湾名物である屋台で夕食をとろうということになり、現地時間21時、MRTで台北駅から劍潭駅まで移動。観光地でもあるため混雑しており、劍潭駅の目の前の士林観光市場に入るまで時間がかかる。
 周辺で。印象的なのは、「韓国風整形外科」の文字がかかれた大型看板。美容整形は韓国ブランドは強いということであろうか。

Cimg1097 士林観光市場のなかで缶ビールを飲みつつ、魯肉飯(ルゥロウファン)や豚の血を塩水で豆腐のように固めたものを猪紅(チューホン)が入った檄辛の火鍋などをつつく。
 お店の親父さんが「お嬢さん!お二人?」という語りかけを歩く人にしていたが、日本語で「シャオチェ、ヤーバイ、ヤーバイ」に聞こえ、心のなかでヤバイおじさんと呼ぶことにした。
 食後、それぞれの単独行動となったので、言葉も通じないなか、屋台でボードゲームをさせてもらい、最後に士林名物の大香腸(ソーセージ)をスライスした生ニンニクとともに頬張る。

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 その後も市内をふらふらと歩き、現地時間24時に宿泊先のホテル「華華大飯店」に戻る。

2011年10月27日 (木)

台湾エネルギー事業視察訪問団:3日目
反原発派団体との意見交換会

 急ぎのメールなどを処理し、現地時間2時(日本時間3時、時差-1時間)、就寝。

 現地時間6時に起床し、ホテルの周りを散策してリフレッシュしたあと、部屋に戻り、パソコンに向かう。

Cimg1000 現地時間8時30分、ホテル指定の「丹堤珈琲(Dante Caffee)漢口店」で「BBQ鶏肉サンドイッチ、コーンポタージュセット」の朝食。飲み物が一品つくため、眠気防止のため、エスプレッソを選択した。集合時間5分前にサンドイッチができあがってきたため、急いで口のなかに放り込んだため、食べた気がしなかった。

Cimg1001 ホテルロビーに集合し、タクシーで台湾総統府に移動。上越市出身の長野宇平治が設計し、台湾初の鉄筋構造、赤レンガ作りの台湾総統府のなかに入り、古い建物を使い続ける良さを視察する。
 今年80歳という陳さんから案内してもらい、最後に名刺を交換。陳さんからは、帝国海軍のパイロット服、特攻隊の服がほしいので何とか手に入れてほしいとの依頼を頂戴した。後日、調査し手紙で報告したい。

Cimg1005 現地時間11時、台湾団結連盟の事務所に移動。慶応大学出身の陳進福氏(昭和10年生まれ)の通訳のもと、まずはお土産や柏崎市のパンフレットをお渡し、ご用意していただいた弁当を頂戴した。
 台湾らしい骨かぶりつき系の弁当ではなく、少し高級感ある弁当で気をつかってもらい申し訳ない限り。

Cimg1008 現地時間12時25分から「非核家園(原子力がない郷里)」座談会(台湾環境保護連盟、柏崎市議会の整風会、公明党、民友)。
 まず、台湾団結連盟の黄昆輝主席(昭和11年生まれ)から歓迎の言葉があった。

「ようこそ。日本と台湾は密接な関係であり、今回のような原子力に関する意見交換を行うことは非常に有意義なことだと思う。3月11日の東日本大震災での日本人の冷静な対応、落ち着きに感動した。日本と台湾は兄弟のようなものだ。高教授は台湾の原子力発電に関する知識では権威であり、皆さんとの意見交換は意義がある。高教授は非核に向け、国民投票を実現するための活動をしており、台湾団結連盟も国民投票実現へのサポートをしていく。意見の違いがあることがよいことだ。」

Cimg1011 続いて、高成炎教授率いる反原発の台湾環境保護連盟の皆さん(高成炎教授、徐光容教授、寥、李秀容女史)のご紹介があり、こちらからは最年長の丸山議員から日本の東日本大震災への支援の御礼を日本人として述べたのち、今回の交流座談会の趣旨を説明した。

Cimg1020 今回は、原子力発電を維持するか、即時撤廃するのかという単純な対立軸ではなく、まずは色々な意見を交換することで、今後幅広い議論を行えるようにするというのが目的である。
 私より趣旨を説明させてもらったのち、以下のようなやりとりを行った。

日本:安全が第一の原子力発電所であり、今回の東日本大震災を経て、人間の英知で原子力発電所をコントロールできるか否かでかかっていると思っている。安全の確保ができたとしてもコストがかかるようであれば、また違った選択がでてくる。日本でも脱原発がいわれているが、タイムスケジュールが無視されている。次世代のエネルギーができるまでは現実的な道という考えもある。原子力発電の事故も大変だが、CO2の問題も避けては通れないので、人類に課せられた問題だと思う。
台湾:七月から八月まで日本を訪問し、現地の人と話をした。原発被害にあった人が今後どうしていくのか、誰も分からない。将来のエネルギーを考えていくうえで、考えていかなければいけない。福島県議会が廃炉の議決をしたというが、議決の効果は分からない。柏崎市議会ではそういった決議をしたのか。2007年の中越沖地震の影響からは回復しているのか。使用済み核燃料の行く末をどうしていくのか。原子力を無くしたとして、原子力に関連した仕事をしていた人たちの代わりの仕事を見つけるような政策や補助金を日本政府はつけているか。

Cimg1007日本:福島県議会の議決について、法的拘束力はないが、民意としての重みはある。
台湾:県知事は運転再開する権限はあるか。
日本:知事は議会の判断なしにはできない。
日本:柏崎では現在5基が止まっている。
日本:4年前の中越沖地震の際、柏崎刈羽原子力発電所においては7基のうち運転中の4基が自動停止した。点検修理の後1号、5号、6号、7号機が動かせる状態となった。今は2基が定期検査中、2、3、4号機は修復途中。東日本大震災よりも実は中越沖地震の方が揺れは大きい。

台湾:本当の話か。東日本大震災が最大の地震ではないのか。
日本:地震の大きさ事態、エネルギーはもちろん東日本大震災が大きいが、実際の原子力発電所の揺れは中越沖地震の方が大きい。
台湾:一昨日の台湾の地震では原子力発電所の近くで起こっている。故に危険である。
日本:原子力発電がなくなった場合の就職口については、日本政府で議論すらされていない。
台湾:我々、緑の党は、2007年に全世界で大会をやり、台湾と日本の共通で原発の廃止をどうするのか決めるよう提言した。ドイツの事例を紹介させてほしい。1998年から原子力発電所の閉鎖がはじまった。原子力発電所の3.5万人の従事者が、自然エネルギーに転換することで、就業人数が35万人に増えた。つまり10倍に増えたということ。台湾の現状からいけば、西の方では原子力発電所や廃棄物の場所を作っており、台湾政府は一時借り受けで、核施設を作っておきながら、一旦作ったら使い続けるという詐欺のような事をやっている。
日本:柏崎では約7000人が原子力発電所の関係で働いている。即時、廃炉になったら、この人たちの就職口をどうするかという現実の問題がある。柏崎市の年間予算530億円のうち15%が原子力に関する財源。
台湾:それは原子力発電所の安全に市がかけている金額か、それとも市に入ってくる金か。
日本:入ってくる金。使用済みの核燃料にも税金をかけている。
日本:私たちは原子力発電を推進する立場であるとともに、国や事業者に対して安全対策を強く求めている。
日本:第四原子発電所はどのように考えているか。

Cimg1028湾:建設に反対であり、国民投票で決めたいと思う。
台湾:住民投票の提案には、署名は1万6000が必要。新北市自体は住民投票自体を反対している。よって住民投票が実現しないため、国民投票実現に向けた運動に作戦を切り替えた。
台湾:津波のあとに現地に行った。私は20数日間現地にいて、日本国民は苦情を言うこともなく、また日本政府も積極的に救出することはなかったと感じた。道路、鉄道の修復は日本は早いが被災者への対応は不十分ではないか。原子力発電所の近くなら、余計、無力感が被災者にでたと思う。チェルノブイリでは5時間後にメルトダウンしたのを明らかにしたのは2、3ヶ月後だった。こういった隠蔽もあるので、原子力はやるべきではない。

日本:国民性もあり、津波や地震は天災だから仕方ないという話が現地にいった感想。国の対応は、民主党が政権をとってリーダーシップがなかった。阪神淡路大震災は即対応したという経緯があるので、政治の問題だろうと思う。
日本:国の発表が遅れたのは事実。SPEEDIなどのシステムが活用されなかった。農作物の汚染の問題など事前の予想ができた可能性もある。日本政府の対応は不可思議。日本政府への不信感がでてしまうのは仕方がないと思う。

台湾:代替エネルギーについては考えていないのか。
日本:原子力発電所1基分だと山手線内すべてがソーラーパネルとなる。現実的に代替する費用は26兆円以上といわれるので、それを誰が負担するかが問題。
台湾:柏崎市や新潟県のレベルではどうか。
日本:日本のどこの自治体も代替エネルギーを政策的に掲げている。実際には数%の発電しかないのが事実。
日本:燃料プールの冷却についてはまだ模索している状況にあって、今後も真剣に取り組む。

 まだまだ議論、というよりは意見交換したいところであったが、時間となった。最後に両代表から御礼の挨拶をし、現地時間14時に終了。

 一旦、ホテルに戻り、身支度をしてから台北駅に移動する。

Cimg1039 16時発の新幹線・台湾高鉄717列車に乗車し、現地時間17時43分に台南駅(高鉄)に到着。急いで在来線に乗り換えようとするも、通訳を入れて7名での移動なので手間取った。
 すでに在来線の発車時刻となっていたが、日本人の団体がウロウロしているのが見えたのか、ありがたいことに出発を遅らせて待っていてくれた。
 台湾人の優しさを感じたところである。

 在来線の台南駅まで移動したあとは、徒歩で意見交換会の会場まで移動。

Cimg1046 現地時間19時、阿霞飯店に到着し、先に来てもらっていた南栄技術学院応用日本語系の学生3名と食事をとりながら率直に日本の印象や原子力発電についての意見交換となった。
 同時に柏崎の観光パンフレットをはじめ、留学先としての柏崎のアピールも手抜かりなく行う。

Sさん(熊本に留学経験あり)
<日本語を学ぶ理由>
 
アニメが好きで高校1年生からドラゴンボールなどを見ていた。
<台湾のエネルギー>
 電力については、水力をすれば良いのではないかと思うが、台湾はその地形からできない。原子力発電は危険だけど、使うしかないかと思う。

S女性さん(熊本に留学経験あり)
<日本語を学ぶ理由>
 何を勉強したらいいか分からないところで、日本語を選択した。
<台湾のエネルギー

 小さい島の台湾に4つの原子力発電所は多いと思う。節電の概念が台湾人にはないので、そういったところを直して、原子力発電がなくてもいいようにできるのではないか。

Kさん
<日本語を学ぶ理由>
 日本のファッションが好きだった。
<台湾のエネルギー
 原子力発電所4つは多い。台湾は小さいのでそう思う。ただ、実際に原子力発電所は一つぐらいはいい。珊瑚に対して、温排水が悪いと思う。

Cimg1047Q.台湾はほとんど石炭火力だが、他の国が石炭を売らなくなったらどうするか。
A.(S女性さん)たぶん、国民は電気料金があがって、デモなどをするだろうが、やってみないと分からないと思う。

Q.一つの原子力発電所があればいいというが、台湾は技術を売っていく国なので、電力不足は厳しいのではないか。
A.(Sさん)台湾は資源がないので、技術で売っていくしかない。それはIT関係だと思う。だから人的資源が第一だと思う。その実現には電力は必要。
A.(Kさん)台湾の国力の維持は原子力発電所が必要であろう。実際になくなったときには、台湾の国民性からいけば、その場にならないと気がつかないだろう。

 その後も台湾の若い世代の生の声を色々と聞いて盛り上がり、お気遣いもしてくれたのであろうが、韓流より、日本の方がずっと身近との声があった。

Cimg1052 現地時間21時、大学生との意見交換会を終え、タクシーで台南駅(高鉄)に向かい、 21時51分発の、高鉄台南駅から、新幹線・台湾高鉄760列車で台北駅に向かう。
 さすがに予定を詰め込み過ぎ、移動距離も長かったためか、新幹線内ではまったりとした雰囲気となり、現地時間23時36分に台北駅に到着した。

 現地時間24時、宿泊先のホテル「華華大飯店」に戻る。

2011年10月26日 (水)

台湾エネルギー事業視察訪問団:2日目
台湾・澎湖島風力、台湾電力事情

 急ぎのメールなどを処理し、現地時間2時(日本時間3時、時差-1時間)、就寝。

 現地時間6時に起床し、シャワーを浴びたあと、ホテルの周りを散策し、地形を頭に入れる。

Cimg0872 現地時間7時40分、ホテルの2階レストランで朝食。シーズンオフなので期待していないでほしいとの情報であったが、案の定、レタスの玉から1枚むいたようなレタスの葉の上にこれまた料理の練習がてら焼いたような目玉焼きやベーコン、そして薄い食パン、黄色に変色した出しっぱなしのバター、バナナであった。文句を言いつつも、朝の運動で胃の動きが良くなったのか、食パンを8枚を完食。

Cimg0879 現地時間8時30分にホテルを出発。澎湖島内の長い橋や風の強さを実感しようと、澎湖県西嶼郷まで車を走らせる。
 白沙島と西嶼の2つの島をつなぐ、長さ2478メートルの台湾最長の橋、澎湖跨海大橋のアーチ付近で車を降り、記念撮影をするとともに風の強さを実感。これほどの風がなければ風力発電での黒字化は無理なのであろう。

Cimg0885 澎湖跨海大橋をあとにし、通樑村保安宮に寄る。
 樹齢300年を越えるガジュマルで、たった1本の本木から約95の気根がでているという、これまでに見たことがないガジュマルに感動。植物の力と時間の重みを感じる。

Cimg0893 現地時間9時30分、澎湖中屯風力発電所に行き、昨夜、偶然にもお会いした田所長以下、台湾電力の方にお迎え頂き、澎湖中屯風力発電所のみならず澎湖島の電力事情の説明などお聞きした。
 ご丁寧にも「歓迎 日本柏崎市議会議員」というパネルとLED表示までしてくれた。ありがたい心遣いである。

Cimg0897・澎湖島内の余剰電力は3200kwh~3300kwhほどあり、風力発電の増設よりもこの余剰電力を台湾本島に送るための海底ケーブル敷設を優先する状況。
・台湾電力としての風力発電に対する投資は、昨年だけでも20億台湾元(約50億円)の赤字となっており、海底ケーブルの敷設を急ぐことで、余剰電力を売り、赤字解消に努めたい。

Cimg0908

Q.これだけの高い稼働率のなか、発電機の耐用年数はどれぐらいをみているか。
A.メンテナンスをしながら20年を考えている。

Q.重油火力の尖山発電所の今後の扱いは。
A.やはりバックアップとして必要なので、取り壊すことなくそのまま休眠させる。ただ、いつでも稼働できるようスタンドバイの状況を維持。

Q.10年間の平均稼働率が90%を超えているが、ほとんどの日が発電していると思ってよいか。
A.定期的な検査、夏の風がない日以外はすべて稼働している。

Q.我が柏崎市にも風力発電があるが、実際の稼働率は低く、その原因は主に強風と雷にある。ここでの雷被害はあるか。
A.ここ4年間でたった1回しか雷は発生しておらず、被害もない。

Cimg0946 現地時間10時30分、澎湖県庁舎に到着。庁舎の建物は現在でも日本統治時代1935年に建設されたコロニアル建築の建物が使われている。
 今日は6件ものお葬式があるというなか、王乾発(県長)知事に30分間お時間を作ってもらった。
 冒頭、会派長である丸山敏彦議員から東日本大震災に関する支援を日本人として御礼申し上げたのち、風力発電に取り組んだ経緯やまちのことをなどをお聞きした。

Cimg0939・日本の東日本大震災に際し、澎湖県庁全職員1日分の給与152万台湾元(約300万円)、知事も5万台湾元(約10万円)を義捐金として日本に送った。
・この澎湖島は風が強いまちであり、火事などがあった際に延焼することから風自体が嫌悪されていた。しかし、今はそれを逆手にとり、風力発電での島おこしに利用している。

Q.島のなかを今朝、車でまわらせてもらったが、畑もなくなり、若者が流出しているように感じたが、その辺は知事としてどう考えているのか。
A.昔の進学とは違い、現在は90%以上が大学を卒業するため、地域に根差したきつい仕事はやりたがらない。それが現実であるとことを認めている。

Q.経済としてはそれで成り立っていくのか。
A.主たる産業は小さな家族単位の漁業から2000トンを超えるような大型船での遠洋漁業に代わってきており、漁業という観点では、そんなに問題視はしていない。ただ、それを補完する意味で風力発電に取り組み、島民に株をもってもらうことにしている。

Q.漁業と観光がこれまでの主な産業と聞き、シーズンオフとはいえ、今日まわっただけでも魅力のある島だと思う。ただ、風が強い冬のシーズンには観光には取り組んでいないのか。
A.1年を通して観光客に来てもらいたいため、ウインドサーフィンやマラソンの大会に取り組んでいる。軍の関係施設や使用しなくなった建物が多いことから、サバイバルゲームを検討している。
Q.是非、私自身、サバイバルゲームの大会に取り組んでいるので、是非、参考にしたい。また柏崎にもお越し頂きたい。
A.それは面白い。

Cimg0947 王乾発(県長)知事からは、地元の景観として有名な玄武岩の断崖絶壁が描かれた名刺入れを頂戴した。柏崎市としても海外からのお客様にどういったお土産を渡しているのか、後日確認した。
 また、この訪問・意見交換の模様は地元新聞が取材を行い、当日の夕刊に掲載された。

*翌日の『澎湖時報』朝刊には一面トップに掲載。
 →現地サイト

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Cimg0958 現地時間11時過ぎ、日本統治時代の1937年に建てられ「澎湖庁庁長官舎」であった澎湖開拓館で、澎湖島の歴史や自然風土など日本語の解説パネルとDVDで見せてもらう。
 建物のなかは、古い日本の家屋の雰囲気があり、とても台湾にいるとは思えない。

Cimg0978 続いて、澎湖島の古くからの歴史のみならず、生活に焦点を当て、各時代の生活様式や風習を再現して展示している「澎湖生活博物館」(入場料:80元)に入り、ITを使った面白い展示方法を視察。
 柏崎市においても博物館には貴重な品があり、こういった各時代の生活様式、特に海岸側などを再現するとかなり面白いものができるのではないかと思う。

Cimg0970_2
*支那事変の国債売り出しポスターも現存  

Cimg0973 「澎湖生活博物館」の近くにかつての澎湖神社の跡があるとのことなので、一歩足を伸ばしてみた。
 澎湖神社は昭和3年(1928年)に久親王、大国魂命、大己貴命、少彦名命を祭神として創建されたが、大東亜戦争後、鳥居や社殿が改修されて澎湖忠烈祠(中華民国36年12月、昭和22年12月)となり、さらにそれらは壊され、現在は元の位置とは違った場所に「澎湖忠懸烈祠」が立つのみである。
 石は「澎湖神社」と彫られた表面が削り取られ、「澎湖忠懸烈祠」と新たに彫られている。

Cimg0981 現地時間13時、昨日の夕食があまりに美味しかったので、昨夜と同じく「長進餐廳」(電話:06-9271686)に行き、内子がたっぷり入った渡り蟹のお粥、イカ団子、ウニの卵とじなど、あさりスープで昼食。
 昨夜以上にたっぷりと食べてしまい、満腹でしばらく動けなくなってしまった。

Cimg0988 食後の腹ごなしとして、昨夜と同様に清朝時代の街並みを再現した中央老街などを散策。
 すると昨夜は遅かったのでなかったが、名物という漢方薬に煮た卵があったので、つい購入して食べてみた。満腹だったため、体に良いと何か入ってるな、といった感じの印象となった。
 他にも名物のサボテンアイスなどがあったが、今回はさすがに見送り、また来ることを心に誓った。
 

Cimg0984 色々とやり残した、とは言っても食べることぐらいであるが、後ろ髪を引かれる思いで、現地時間15時、馬公空港(澎湖県馬公市)に移動。
 復興航空(TransAsia)の復興508便(GE0508)で、台北の松山空港まで移動。機体は、来るときと同じATRターボプロップ双発機のATR72である。

 現地時間17時30分過ぎ、宿泊先である台北市内のホテル「華華大飯店」にチェックイン。

Cimg0998 柏崎市議会の他会派議員と合流し、現地時間19時、「京鼎楼」(電話:02-2523-6639)にホテルからタクシーで移動する。
 台湾在住でかつては産経新聞の経済担当もされていた東京新聞の迫田特別記者に講師としておいで頂き、台湾の電力事情などご講義頂いた。
 主な内容は以下の通り。

「資料:台湾の電力事情」(pdf形式)

Cimg0997・2010年の台湾電力のうち、発電能力では原子力発電設備は全体の12.6%、しかし他の発電設備の停止などもあるので、実際の原子力発電による発電量は19.3%を占める。
・第四原子力発電所は1984年に1993年4月完成予定として計画され、2000年10月核四中止発表、2001年2月続行決断(1986年のチェルノブイリ事故の影響も大きい)。
・澎湖島ではカジノでの村おこしを図ったが、住民投票で否決(澎湖島では民進党勢力が強くなってきている)され、3年間はできないこととなった。その代わりに風力発電での島おこし。風で水を作る、というのがキャッチフレーズで、淡水がない島が作った電気で海水を淡水に変えるということをしている。
・火力発電も風力発電同様コストが合わないのが実態。
・現在、反原発の世論が強くなっており、次の選挙においても民進党が脱原発の立場(2025年まで随時廃炉すべきと公約)をとっている。しかし、国内の経済状況やエネルギー事情を踏まえると、原子力発電に頼らざるを得ず、今は運転を容認している。国民党は経済発展を考え、原子力推進の立場。


平成23年7月31日『東京新聞』

「風力」で島おこし
全電力カバー、売電計画

Cimg0995 台湾の西約50キロ、台湾海峡に浮かぶ澎湖諸島(澎湖県)が今、風力発電で島おこしをしようとしている。県当局、県民、民間企業が出資して電力会社を創立し、島内の電力すべてを風力で賄う「低炭素島」を実現、余剰電力を台湾本島に売って島の産業の主柱にしようという計画だ。(台湾・澎湖島馬公で迫田勝敏)

強風”名物”の台湾・澎湖諸島

■風向きに同調
 澎湖諸島の中心、澎湖島はローマ字のCを裏返した形。その真ん中、中屯地区と湖西地区では、既に台湾電力(台電)尖山発電所の風車が回っている。中屯の風車は高さ46メートルの白いプロペラ形が八基。十階建てのビルより高い。三枚のブレード(羽根)の長さは22メートル弱。「ガラーン、ガラーン」と音を立てている。
 風車はドイツ製で一基出力600キロワット時。コンピュータ制御で風を探して向きを変え、台風など強風だと、風に対して羽根を垂直にして止まる。湖西と合わせて14基の発電量は、夏は消費電力の十分の一以下だが、電力需要が少なく風が強い冬場には消費電力の三分の一を賄っている。

■第3の産業に
 澎湖島は、別名「風島」。「子どものころ、冬は風が強く、歩くのが大変だった」と今年80歳の林麟洋・元県長秘書。郊外の民家や畑はサンゴ礁の岩を重ねた低い防風壁に囲まれている。県主導で計画中の電力会社はその風をフル活用する。
 計画では県当局、県民、台電の出資で新会社を設立。県民出資は風車建設用地提供などの体裁をとる。約80基の風車を建て、計124メガワット、12億台湾元(約34億円)相当を発電する。うち5分の1は台電が敷設中の海底ケーブルで台湾本島に送り売却。澎湖県の従来の主要産業は漁業(年30億元以上)、観光(年25億元)だったが、風車は第三の柱になる。

■海水淡水化も
 風車の騒音でヤギが眠れず死んだといった物言いで台電が賠償金の支払いを迫られた影響などもあり、新会社の立ち上げは当初予定より遅れている。
 だが、台電は新会社に「協力します」(欧至誠・尖山発電所副所長)と前向きだ。澎湖では現在、台電の主力電源は火力で、台湾本島と同じ料金水準を維持す制度上、毎年20億元の赤字を出しているためだ。
 全電力を風力で賄えれば、CO2排出が年間35万トン減り、島は低炭素のクリーンな島になる。さらに、現在は電力で海水を淡水化している島の水道も、風力発電で供給できるようになる。県民を悩ませてきた澎湖の風が、電気も水道水を生み出すというわけだ。

王乾発・澎湖県長に聞く
会社設立年内にも

 風力発電に取り組む王乾発・澎湖県長(知事に相当)に、事業の意義を聞いた。

-なぜ風力発電を。
「澎湖の風力は世界一、二。自然がくれた県民の共有財産で、しかも無限の資源だ。だから県民も株主になって会社を設立し、共同でエネルギーを開発し、地方の財源収入の一つにしたい」
-エネルギー会社はいつ設立できるのか。
「発電所予定地は11カ所。基本的にはどこも建設に問題ないと聞いている。今は予定地を回って順次、住民に対する説明会を開いている。県民の合意を得てなんとか年内に立ち上げたい」
-かつてあったカジノ構想の復活は。
「カジノ建設は二年前、住民投票で否決された。法律では、三年たてばもう一度住民投票で問うことができるが、県民の判断を尊重したい。マカオのカジノが拡充しており、これから建設では遅すぎるという指摘もある」


Q.アジア有数の工業国である台湾のことを考えると原子力発電を無くしても成り立つのだろうか。再生エネルギーでやれるのか。
A.再生エネルギーを最大限やったとしても、法律も整備しているが、現実の発電量は少ない。反原発は現実的にはやれないと思われる。工業に関しては中国大陸製品が多くなってきているので、実際に増えるのは民生用であろう。

Q.石炭火力の比率が高いようであるが昔からか。また、低炭素社会という話が日本では表にでなくなったが、台湾ではどうか。自然エネルギーは必要だけど、実際は原発が必要だと考える国民もいるのではないか。
A.石炭火力は昔からのことで多い。2000年に民進党が政権をとって原発を止めたが、結局、1年後に再開をした。現実をみたら、電力が不足するということは政権政党が変わっても関係ないので、即、原発をなくすという選択はできないだろう。

Q.来年、第四原子力発電所はどうなるのか。
A.計画としては、時計でいえば12時を過ぎてるので、成り行き通りになると思われる。

Q.停電などはどうか。節電の文化は日本と比べてどうか。
A.停電はほとんどない。実際には節電などしていない。

Q.石炭(50%以上)、天然ガスはどこからくるのか。
A.ほとんどは輸入であり、自主エネルギーは少ない。

Q.一般的な国民の原子力発電への感情はどうなのか。
A.聞けば反対が多いだろうが、多くは関心がないであろう。電力が不足するというところまで多くの国民が想像しているわけではないと思う。

 現地時間22時30分、宿泊先のホテル「華華大飯店」に戻る。

2011年10月25日 (火)

台湾エネルギー事業視察訪問団:1日目「強風が名物」澎湖島

 なかなか仕事が終わらず、4時から6時まで事務所で仮眠。

 台湾に行くための荷物をパッキングしてから、大粒納豆、山芋とろろ、生卵でご飯2杯をかっこむ。

 7時20分過ぎに柏崎駅に行き、7時46分発の「快速くびき野1号」で長岡駅に移動し、東京駅まで上越新幹線「Maxとき310号」のなかで熟睡。

 東京駅から浜松駅まで行き、モノレールにて羽田空港国際線ビルで降りる。

 各種手続きをしたのち、11時30分、所属会派の議員と合流し、エバー航空のカウンターでチェックイン。

Cimg0850 セキュリティチェック、出国審査を経て、11時45分、小腹を満たすため、「フードコート TOKYO SKY KITCHEN」(電話:03-6428-0692)で「きつねうどん 550円」を食べる。
 場所代が高いからか、味といい量といい、満足するものではなかった。

Cimg0851 12時10分、搭乗ゲートに移動し、エバー航空BR-191便に搭乗。12時30分に離陸する。機体は、エアバスA330-200。最初に開発されたA300-300より胴体を短くし、座席数を減らた上で燃料搭載量を増やして航続距離を延ばした機体である。

Cimg0853 13時45分、機内食が提供され、シーフードとポークの選択だったため、ポークを選択。豚肉のまわり小麦粉をまぶし、各種スパイスをしみ込ませて焼いたものや豚肉のそぼろがご飯の上にのっており、ボリュームたっぷりであった。

Cimg0857 現地時間15時(日本時間16時、時差-1時間)、松山空港に到着。あいにくの雨模様である。入国審査を通り、預けていた荷物を受け取って、現地案内をお願いしたH氏と合流する。国内線に乗り換える間、時間があるとのことで、空港内の「伯朗珈琲館」で「維也納珈琲(ウインナーコーヒー) L 110元」を飲みながら、雑談。

Cimg0859 現地時間16時50分、復興航空(TransAsia)の復興513便(GE0513)に雨のなかを歩いて搭乗する。
 機体は、ATR72。フランスとイタリアの合弁企業であるATRターボプロップ双発機。結構、事故が起きている機体であり、なおかつ強い風が名物である澎湖島に向かうなか、思った以上の揺れもあって、久々のスリル感であった。

 現地時間17時45分、澎湖島の馬公空港(澎湖県馬公市)に到着する。この空港は軍民共用のため、撮影が禁止。さすがに風が強い。

Cimg0862 宿泊先の長春大飯店にチェックインし、昭和6年生まれ、1988年のシニア台湾青年会議所副主席、日本台湾馬公会特別顧問である地元の名士・林麟祥氏にお会いし、ご案内頂きながら「長進餐廳」(電話:06-9271686)で夕食。
 海の幸が豊かであるものの、米や小麦粉に恵まれないため、イカ団子は小麦粉などのつなぎなしのイカのみ。揚げたての熱々が冷たい台湾ビールによく合う。

Cimg0863 牡蠣を酢と山葵で和えたもの、当然のことながら薬品処理していない生の雲丹の刺身、エソ(狗母魚)団子とアオサのスープ、そして地元の蟹、しかも内子がたっぷり入った渡り蟹のお粥は絶品であった。
 「えっ?おかわりすんの?」と怪訝な顔をされたが、丼いっぱいの蟹粥をあっという間に食べ終え、もう1杯、丼でおかわりをした。

 お店をでようとしたところ、明日、訪問予定の台湾電力の風力発電所の田所長が同じ店で飲んでいるとのことだったので、ご挨拶。せまい島である。

Cimg0866 さすがに満腹となったため、食後の運動として、清朝時代の街並みを再現した中央老街などを散策。
 風が強いため、曲がりくねった道になっており、景観もそろえるように作られており、要所要所に日本統治時代のなごりもみえる。

Cimg0868 真水を確保するのが大変な島であり、井戸の穴も喧嘩しないよう4つにした四眼井という井戸を観たあと、創業100年を超える漢方薬のお店「乾益堂」のなかを見せてもらう。夏の観光客がピークのときには漢方を染み込ませた薬膳卵をだしているそうであるが、今回は季節外れのため、申し訳なく何も買わずに、福建式、洋式、そして障子といった和式も入った古くて味のある建物見せてもらった。電球のソケットは、いまだに松下幸之助翁の二股ソケットが現役で使われていた。素晴らしい!(「仮面ライダーOOO(オーズ)」鴻上光生風に)。

 古い街並みを再現したところから、近代的な街通りにでて、色々な店でウインドゥ・ショッピング。地元である林さんはやはり名士らしく、「ようよう」と言った感じでズンズンとお店の奥に入っていく。

Cimg0871 澎湖島の名産である文石屋さんも多くあり、つい美しい模様に魅かれてしまい、自分の名前の判子を旧字体で作ってもらう。
 ちょっと大きめの文石を選び、石本体の値段が8900元であったが、林さんの顔でいきなりの3000元。元の値段は何だったのか・・・。
 今晩掘ってもらい、明日までにホテルに届けてもらうことになった。

 現地時間21時、ホテルに戻り、シャワーを浴びる。ネットが使えるため、溜まりに溜まった仕事に着手。

2011年10月24日 (月)

祖母の葬儀:大正10年から90年

 姪っ子を寝かしつけたのち、2時に就寝。

 6時に起床し、今日の葬儀の準備を行う。

 8時、大粒納豆、自家製のいくら醤油漬け、野菜さつま揚げでご飯2杯の朝食をとる。

Cimg0843 9時、「セレモニーホール百花堂」(電話:0257-24-4949)に移動し、9時45分から祖母の葬儀がはじまった。
 ありがたいことに多くの方からお越し頂き、祖母もさぞかし喜んだかと思う。
 喪主としての挨拶は、祖母が大正10年生まれであることから、当時の世界(アインシュタインのノーベル物理学賞受賞)、日本の情勢(メートル法の導入)、そして支那事変で最愛の兄を失ったこと、祖父との出会いを紹介したのち、ターニングポイントとなった長男である父の死、中越沖地震の被災にも触れ、最後に皆様への御礼を述べた。

 葬儀から出棺、火葬場で最後の見送りをしたのち、斎場に戻って中陰の法要。

Cimg0845 12時30分からお斎となり、最初に挨拶をさせてもらった。食前酒は梅酒、くるみ豆腐、菊甘酢味、野菜肉巻、黄金山吹蟹新丈、鱈の煮こごり、一人鍋(鱈、海老、蛸団子、焼豆腐、水菜、ねぎ、人参)、お造り(バチ鮪、平目、鳴門イカ、開き海老)、牛フィレステーキ和風ソース、キングサーモン西京焼き(はじかみ、菊蕪良、杏)、握り寿司(イカ、サーモン、さより)、茗荷、酢蓮根、吸椀(南京鹿の子団子、庄内麩、三つ葉、柚子)、デザートとしてボールアイスとケーキ、フルーツ添え。

 15時、お開きにし、菩提寺への礼参りをして、葬儀が全行程が終了した。

 16時から花やお礼の品をもって市内まわり。

Cimg0849 21時、軽い食事でかつ手間暇かけないものにしようとなり、「マクドナルド 8号線柏崎店」(電話:0257-20-4441)で購入した「アイコンチキン ソルト&レモン」と低脂肪乳で夕食をとる。
 鶏のモモ肉1枚をまるまる使ったもので、さっぱりとした味付けといいボリューム感といい、好きな味である。

 食後から事務所にて、ここ数日手をつけられなかった仕事に着手する。

2011年10月23日 (日)

祝!Nさん結婚披露パーティ
祖母お通夜

 1時、就寝。

 6時に起床し、大粒納豆、ノンオイル・ツナ缶、食用菊の酢の物でご飯2杯の朝食をとる。

 祖母のお通夜や明日の葬儀のための下準備メモを母に渡したのち、スピーカなどの機材を載せて愛車にて東京都内に移動。

Nec_0002 Nさんの結婚披露パーティの幹事メンバーと合流し、11時過ぎ、「プロント 新宿3丁目店」(電話:03-3351-3250)にて、ヨーグルト約20個分の乳酸菌が売りの「ビューティミルクティー 360円」をアイスで飲みながら、打ち合わせを行う。「オヤジがビューティなの頼んでもいいんですか?」と店員に問いかけたところ、意外に中高年の注文が多いとのことだった。

Cimg0799 12時過ぎ、会場である「クルーズ・クルーズ 新宿店」(電話:03-5485-3900)に入り、結婚披露パーティの準備。
 柏崎在住の某イラストレーターにお願いしたウェルカムボード、キューピットエルモのハグハグブーケ、ピンクの薔薇のハートボックスを並べ、手作り結婚披露パーティとしての体裁が整った。

Cimg0803 「5分前行動」が日常であった仲間で行うからか、出席者が続々と時間前に到着し、開始予定時刻の20分前には1名を除き、全員が集まった。
 残りの1名は、これまでも仲間の結婚式を忘れてくるなどの強者であり、電話したところ、案の定、「今日だっけ?今、家にいる」とのこと。15年前と変わらないのが、ある意味すごい。

Cimg0804 13時30分に開演となり、司会と音響を担当。十数年来の仲間であるNさんは45歳、新婦の奥様は私と同じ昭和47年生まれというカップルである。結婚披露宴も新婚旅行もしていないため、我々、仲間が祝おうという流れから本祝宴が決まった。
 「東京スカイツリー 開業予定」が描かれたビールやワインなどでテンションは上がり、祝宴は、T、Sの楽しいラップ余興や思い出の写真スライドショー、新郎新婦の熱いキスで最高潮となった。司会であることに加え、車の運転もあるため、一緒に飲めないのが無念である。

Cimg0835 2列縦隊から右に向き、 素早く「1,2,3,4,5,6,7、(最後尾が後ろを向いて人数確認)満!」という人数把握と総員数、現在員、欠の理由(病欠等)を報告する点呼から、上半身裸になって天に向かって両手を突き上げる「ヨイショ3発」など、現役時代の日課をやったのち、お二人の幸せを願っての万歳三唱で祝宴は終了となった。

 後片付けをしたのち、16時30分、帰路につき、途中でネクタイを白から黒にかえる。漫画のような展開である。

Cimg0836 20時過ぎ、祖母のお通夜会場である「セレモニーホール百花堂」(電話:0257-24-4949)に到着し、なんとかお通夜振る舞いの時間に間に合うことができた。
 出席頂いた方にご挨拶したのち、お見送りをしてから、残った食べ物とビールで夕食をとる。

Cimg0840 明日の保育園を休んでお泊まりすると姪っ子が言い出したため、自宅に帰り、その後、コンビニで買い出し。おでんが70円均一セールだったので、はんぺん、大根、卵、ウインナー巻、そして姪っ子がどうしてもほしいというスイートプリキュアのおもちゃを購入してしまい、ついでに自分でも仮面ライダーマスコレベストセレクション2を2つも手に取り、散財してしまった。仮面ライダー・スーパー1か仮面ライダーWか仮面ライダーエターナルがでればと期待したところ、でてきたのは旧1号ライダー。
 最近は、ウルトラマン系の食玩がコンビニにならぶことがないので、是非、ウルトラマン光の巨人マスクコレクションVol.5をだしてほしい。

2011年10月22日 (土)

祖母逝去:できる限りの自宅介護に悔いなし

 2時30分、具合が悪いため病院に入院していた祖母の様態が急変したとの連絡を受け、病院に母と急いで移動。
 血圧は測定が難しいところまで落ち、過呼吸ぎみとなっており、それなりの覚悟をしてほしいとの医師の話であった。

 一旦、自宅に戻り、各種準備。

 5時過ぎ、再度、病院に行き、5時38分に立ち会いさせてもらい、祖母の死亡確認を行った。大正10年生まれ、満90歳。これまでできる限りの自宅介護をすべきとの方針で、デイサービスも活用させてもらいながら、昼は母、夜は私が見守るという生活であった。
 甥っ子、姪っ子にも介護の手伝いをしてもらったことは、祖母からひ孫への教育になったかと思う。

 6時、自宅に戻り、親族への連絡。

 6時30分、祖母を自宅まで運んでもらい、喪主としての打ち合わせや準備を行う。

 9時、大粒納豆、チーズお好み焼きでご飯2杯の朝食をとる。お好み焼きでご飯という大阪人垂涎の炭水化物飯である。

 午前中は弔問対応。

 買い物などをしたのち、13時、市販の大勝軒生麺(極太麺)と、市販の魚粉パウダー付きのつけ麺たれに干し納豆パウダーを追加したもの、極太シナチク、茹でたもやしで昼食をとる。

Nec_0001 その後も弔問対応とお通夜の準備。明日の東京で開催の結婚披露パーティの司会は、さすがに前日で司会交代というわけにはいかないため、お通夜の喪主挨拶は故人の次男である叔父に頼んだ。
 毛筆に自信がないため、きちんとした場所ではプロの方に書いたもらうことを常にしているが、今回もお願いしたところ、素晴らしい字を書いてもらった。いつかは自分でも書けるように練習したい。

Cimg0798 19時30分、一段落したため、冷蔵庫内にあった刺身や野菜など色々と味噌汁に入れ、冷やご飯と卵でおじやを作り、小粒納豆をたっぷりと入れた焼いた栃尾揚げで夕食をとる。
 眼底出血のため、アルコールを飲まずにいたが、今日は飲むということで、ビール500ml4缶。

 食後から23時まで明日の結婚披露パーティ司会の準備を行う。

2011年10月21日 (金)

平成22年度第一部決算特別委員会(総合企画部、財務部、市民生活部)

 資料作成が終わらず、4時から7時まで事務所で仮眠。

 8時30分、大粒納豆、目玉焼き、食用菊の酢の物、牛蒡の漬け物でご飯2杯の朝食をとる。

 9時、市役所に移動し、平成22年度決算審査を行う第一部決算特別委員会の現地視察として、マイクロバスに乗り込む。

Cimg0781 9時30分、柏崎農業協同組合で運営する「JA柏崎愛菜館」(地産地消・食育の拠点)の2階、わいわい広場(会議・研修室)にて、補助金事業である平成22年度新潟県農林水産総合振興事業(総事業費3435万円。うち補助金1464万円)の取り組みの説明を受ける。
 平成22年6月12日の営業開始以来、かなり好調な売れ行き、組合員の増加(194人から296名に102人増)したという。個人的に野菜や加工品を買いに来ることがあるので、復習という感じの時間になった。

Cimg0783 10時から建設中である新市民会館、文化会館「アルフォーレ」の建設現場にいき、まずはモックアップにて、全体像の説明を受ける。
 かなりの作り込みがされており、当初イメージしていた建物よりは洗練された感じである。

Cimg0873 一番高い舞台フライが約30m、市民ラウンジやマルチホールがある側が高さ10数m・・・。
 いつか等身大ガンダムを静岡から借りてきたいという野望をもっているため、その想いがついでてしまい、空きスペースの確認とともに、建物の高さを詳しく問い質してしまった。
 また、雑談のなか、こけら落としのイベントの話題があり、色々な歌手の名前がでたが、万人受けすることや柏崎の知名度アップ、震災復興の象徴とするなら、中越沖地震の被災地であることを理由にNHKのど自慢の開催誘致が良いと思う。
 10時15分、現場で作業されている方の休憩時間を使って、現場のなかに入らせてもらう。
 本来は、現場にて工事の進捗を確認すべきであったが、規則正しく組まれた現場足組の美しさ、米山の風景に見入ってしまい、反省。

Cimg0787

Cimg0790_2

 11時、西山町石地海水浴場に移動し、「石地海岸等観光施設維持管理業務」について西山町事務所から説明を受ける。
 西山町事務所のこの種の契約については、委託を受けた業者が不法投棄をし、逮捕された案件 市議会議員が代表となっている団体との契約など、問題だらけであった。
 今回、大津川の河道修正の場所など、改めて現場を確認。

 現場にサギがいたので、お約束で「あっ!民主党がいる!」と独りでボケてみた。

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 11時40分、市役所に戻り、会派室で資料を整理。

Nec_0001 12時20分、一旦自宅に戻り、フランスパン(バゲット)にトマトケチャップ、粗挽きマスタードを塗り、ひき割り納豆、とろけるスライスチーズをのせてオーブンで焼いた納豆チーズオープンサンドと低脂肪乳、長野県産の高原とうもろこしを茹でたもので昼食をとる。
 食後、即、市役所に戻り、再度の資料整理。

Cimg0796 13時から平成22年度決算審査を行う第一部決算特別委員会に出席。最初の審査対象は総合企画部、財務部である。
 冒頭、監査委員事務局から発言があり、平成22年度一般会計及び特別会計歳入歳出決算並びに基金運用状況審査意見書に間違いがあったことの陳謝と訂正があった。

・歳入578.1億円、歳出553.8億円、実質収支で19.7億円
・事業の執行率96.2%、基金の合計残高161.6億円
・経常収支比率95.7%で財政の弾力性に欠けている。
・監査委員の指摘に対して:財政指数は若干改善されているものの硬直化している。中越沖地震に関する復旧復興のための災害復旧債の負担が大きくなっている。
(監査委員の指摘は上記のほかに予算流用の不適切な事例が多かった事に対する財務規則の遵守、2年連続の職員不祥事に対する再発防止を求めている)
・財政力指数は前年より0.053ポイント減の0.736。(財政力指数:1を超えるほど財政に余裕があることを示す)
・電源立地地域対策等交付金は、前年より1億5396千万円増の32.7億円。
・帰国家族支援事業 66万
・後期基本計画策定作業243万円。
・市税収入は、収入済み額で156億901万円で、前年度比5億5731万円の減。不納欠損は1625万円で、2440万円の減となり、固定資産税が主な減。

Q.市税収入未済額が当年度繰り越し調定額と合致しないという監査委員の指摘について、詳しく説明してもらいたい。
A.市外の方に還付しようとしたものの連絡がつかず、年度末までに銀行振込による還付ができなかった。またその還付ができなかった金額を繰り越し調定額に算入し忘れてしまい、このような指摘を受けた。金額は61円。

Q.ケアレスミステイクということは分かった。別の質問をしたい。納税関係で固定資産税システム家屋評価連携テスト検証対応作業など、かなりシステム関係にお金が使われているが、システムの包括アウトソーシングも平行しているなか、これは包括アウトソーシングの新システムをにらんで行った改修であったのか。
A.あくまで旧システムでの連携検証を行った。
Q.平成22年度だから包括アウトソーシングでの新システム移行も視野に入れておくべきではなかったか。
A.平成21年度に改修の予算を計上したもので、平成22年度の実施だった。
Q.逆をいえば、こういった多額の費用を使う包括アウトソーシングが進むなか、平行して旧システムで金をかけたのはどんなシステムがあるのか。またそれは包括アウトソーシングとの二重投資で無駄ではなかったのか。
A.家屋評価システムのほかは、申請支援システムがあり、この2つが旧システムでの改修を行った。二重の手間であったのは
事実。

Q.人事課で行った緊急雇用の意味もある保存文書のデジタル化事業4639万円で、約110万枚の文書をデジタル化したというが、デジタル化すべき永久保存文書全体に対し、70%(平成15年まで完了。残りは約40万枚)ということは分かった。検索しやすくしたという話であるが、それはファイル単位なのか、それとも包括アウトソーシングのなか、いわゆるOAシステムによって管理するのか、細かいことだが教えてほしい。また、これこそ災害などでの文書喪失に備えて、クラウドが望ましいのではないか。その辺を見込んで着手したか。
A.独自のシステムでイントラネットでの活用はしていない。データそのものは汎用のpdf。ひとまずは単独で運用し、今後は連携について検討したい。

Q.西山町での議員が代表を務める西山町観光協会との契約の話で再度、聞きたい。当局の説明では判例により、委託費がその団体の売り上げの50%を超えなければ、議員が代表の任意団体、いわゆる権利能力なく社団との契約もできるということであった。これは本当にいいのか。議員が代表の団体、しかも権利能力なき社団であり、契約は議員個人と市。こういった契約することが社会通念上、まともなのかどうか。今回は西山事務所の権限であったとはいうものの、「違法まではいかないが社会通念とかけ離れているもの」を自重することが、逮捕者を2年連続でだした柏崎市役所が考えるべきところだと思うが、その辺どうなのか。また事実として、こういった契約があることは知っていたか。
A.あくまで判例として50%をこえていない場合のことを説明させてもらったが、やはり今後は気をつけるべき案件だと認識している。
Q.繰り返すようであるが、違法ではないものの、限りなく黒というか、誤解されるものについては、「おい、ちょっとマズイんじゃないのか」と契約の段階で気付くべきであり、平成22年の反省として今後に生かしてほしいが、総合企画部長の考えはどうか。
A.こういった(議員との)契約があれば、法務担当に相談するなど、「気付き」が必要であった。今後、「気付き」の意識を徹底していきたい。

Q.鉄道活性化に対しては、鉄道関係で加盟する各団体の会費分の28.3万円しかなかったようであるが、平成22年度の鉄道活性化について、柏崎市としての事業成果はどうみているか。
A.予算上は負担金のみであるが、予算にはないSLの乗車機会の提供や市民の皆さんに鉄道に親しんでもらう企画をあたためたりしていた。また、加盟団体においては議論をリードしながら、県との勉強会を実施してきたので、派手ではないが地道に活動だったといえる。

Q.行政改革室の観光レクリエーション振興公社補助金860万円については、公益法人化への対応であったとの報告であるが、実際に公益法人化するにあたって、どのようなハードルがあったのか。職員1名を派遣するまでの大きな仕事だったのかどうか確認したい。(青年会議所などは自らの力で公益法人に変えようとしている)
A.規模が大きいことに加え、関わる法令も多かったので、柏崎市として支援した。新潟市も同様のケースで新潟市から5~6名の職員が派遣されていた。実際には法令の行く末が分からず、手探り状態であった。組織の作り込みなど、これまで職員にないノウハウなどは提供した。国際化協会や原子力広報センターなども情報提供、相談にのった。

Q.核兵器廃絶平和推進事業で94.8万円が使われているが、成果をどのように評価しているか。当初、この核兵器廃絶平和都市宣言の際に引用していたのはアメリカのオバマ大統領のプラハ演説であった。しかし、アメリカは核実験をオバマ大統領就任後2回も行っているうえ、核兵器も減らしていない。つまり前提が崩れている。
A.国際的な潮流をふまえて実施した。300名近くの人がフォーラムに参加してもらった。柏崎市役所で実施した写真展には750人、市民プラザでの写真展には850人ほどの市民が訪れた。啓発事業としては、一定の成果があったとみる。その後の国際情勢には残念なところがあるが、昨年加盟した日本非核宣言自治体協議会からはアメリカの核実験に会として抗議するという話がきている。基礎自治体として、最大の人権侵害にあたる核兵器の使用については啓蒙していきたい。

 16時、説明員の入れ替えとなり、16時15分から市民生活部の審査。

Q.消費者対策事業878.7万円について、相談数、相談内容について、消費生活センターの開設があったので、詳細な報告がほしい。
A.相談のほとんどは多重債務であり、残りは一般的な振り込め詐欺の相談やワンクリック請求が多い。最近は、債権を買わせるといった相談があり、手口が巧妙になってきている。

Q.柏崎市まちづくり講座の成果、受講者の感想などはどうか。
A.元気なまちづくり事業補助金の創設もあった。この講座は団体にいかない個人のレベルであり、7ヶ月にわたったため、出席率が落ちたのが反省点。受講生のネットワークを作るという意味で効果があったと思う。今年度の塾に自主的に参加し、サポート役にまわっているという実態もある。人材を大事にしていきたい。

Q.騒音・振動・悪臭・大気対策事業(49.6万円)は51件で処理済みという報告になっているが、柏崎港の中浜埠頭周辺の騒音については平成22年の段階で解決したと認識しているのか。それとも粉塵問題として扱って別枠なのか。昨年、市長も県に環境問題として申し入れたと聞いているが・・・。
A.柏崎港中浜埠頭の問題については、これまで都市整備課が窓口だったので、解決済みの案件の数には入っていない。環境政策課には今年になって話が来たので、環境問題として扱いたい。

Q.バイオマスタウン構想、BDFについて聞こうと思ったが、予算の際に聞いたので、今回は木質バイオマス利活用事業について確認したい。全額、県からの補助事業(970万円)であり、3人の新規雇用を生んだのは良いが、平成21年度に引き続いての事業で、その3人が今後の就労につながる流れになっているかどうか。単発に終わらない内容なのかどうか確認したい。本来なら、この3人が新しい木質ペレットに関する就職口を見つけるべきであるがどうか。
A.議員指摘のところが理想であるが、残念ながらそうは(就職口を見つける)ならなかった。

Q.津波ハザードマップについては、配布の時期やその内容について色々と議論がでたようであるが、一点だけ今後のためにも確認したい。津波ハザードマップ上の避難場所の記載をする際に、現実他の災害、原子力災害のときの避難場所などとの反映はしなかったのか。津波のときに海に逃げるという事例もあったが、県からの津波データを使ったうえで、さらに柏崎市としての情報を加えた(ふりかけをかけた)か。
A.津波に関するデータは県から提供されたものをそのまま使い、それにバッファ分を加えてマップを作成した。避難場所については、地元の町内会に避難場所はそこでいいかどうか確認をとっている。

 17時20分過ぎに審査が終了。

Nec_0002 買い物をしたのち、自宅に戻り、17時40分、スーパーで半額になっていた鮨盛り合わせ、オクラとめかぶ、ひき割り納豆のネバネバサラダ、もずくの味噌汁で夕食をとる。
 もずく味噌汁の味噌は、いつも米麹の味噌を使っていたが、今回は試しに頂きものの長崎県の麦味噌。意外に悪くない。

 19時から市内某所での打ち合わせに出席。

 21時過ぎ、事務所に戻り、結婚披露パーティの司会原稿などを作成する。

2011年10月20日 (木)

第四次総合計画後期基本計画財政見通し
第3回意見拝聴会

 3時、就寝。

 7時に起床し、大粒納豆、養殖ものの鯛の塩焼き、茄子の辛子漬けでご飯2杯の朝食をとる。

 9時、事務所に来客。チャレンジショップが柏崎にできないものかどうか相談する。

Cimg0777 市役所に移動し、10時から第四次総合計画後期基本計画にかかる財政計画についての第3回意見拝聴会に出席する。前回の説明が第2回目であった。
 まずもって事前に資料が配布されず、当日に資料配付というのが、スッキリしないところ。開催の周知をしてから数週間の時間があったため、事前配布して、当日は議論のみが望ましい姿であろう。
 第四次総合計画後期基本計画は平成28年までとはいえ、この先10年をにらんだ内容にする必要があり、平成26年度までは基金(いわゆる貯金)を取り崩しながらの運営となっている。
 配布資料は以下のとおり。

「平成33年までの財政見通し」他(pdf形式)

「財政見通しに関連した資料」(pdf形式)
*公共施設保全設備コスト
*市債の残高及び元利償還金の推移

 原子力発電所に関する財源について、これまで通りにみなし交付があるだろう、とする各見通しの甘さ等に議論があることに加え、現市政についての最大の欺瞞は、「ガス民営化を平成30年度まで見送り」(譲渡益を平成29年に5億円、平成30年に45億円)である。
 会田市長は、自身の市長マニフェスト(平成24年まで)の成果をそこかしこでアピールしているが、マニフェストで約束したガス民営化を選挙後に即、破っている。
 中越沖地震があったから、法的な問題があるからと理由をつけているが、これは嘘である。先の市長選挙は中越沖地震の翌年であり、国からの交付金制度や法的なものを事前に調査していないのは能力のなさ。

・子ども手当がなくなったため、年間15億円の減額。
・消防無線のデジタル化も計上した。
  
→ 前回の指摘事項
・ガス事業は60億円で売却し、30億円を修繕等の借金返済で使うため、実質利益は30億円。加えて、事業運営のためのキャッシュ20億円あるので、実質、売却により50億円が市に入る。

Q.先ほど、これまでの財政計画と数字が違うとの指摘に、比べてもらったら困るとの市長の答弁があったが、前提条件、前回(平成22年の財政計画見直し)のシミュレーションとの差異など、不確定要素があるものとの峻別など、もっと分かりやすく作ることはできないのか。原子力関連のみなし交付があるという根拠は、いま現在、明確なものはないはず。いっそ「ない」ものとして計画してみたらどうか。また、この見通しでは市税の増収が見込まれている。個人市民税の増額は扶養控除の増収、法人市民税を景気回復があるとしているようだが、どういった根拠からか。中越沖地震からの復興と書いてあるものの、世界的な動向は考慮したか。
A.個人市民税は全体としては下がると見込んでおり、市民税全体としては法人市民税が上がるとしている。法人市民税は東京電力分が現在0で全体として9億円で、かつてのように20億円にはいかないものの、震災復興もあり、ある程度回復すると見ている。

Q.先の質問で原子力財源のことを触れたように、現在の国のエネルギー政策によっては東京電力柏崎刈羽原子力発電所のみならず、先日の商工会議所のアンケートで分かるように原子力発電所に関連する企業の売り上げ等の動向も見なければならない。また世界的な動向はこれからは急速に変わる。市民全員に即、周知は必要はないであろうが、そういった不安定要素を加味して、現実的な市民税収入を設定した予想資料を作るべきではないか。
A.要望として検討したい。現時点での試算でも均等割が中心である。引き続き、原子力発電所に関わる財源では、償却資産は毎年2億から3億円が減ると見ている。

Cimg0778 12時、会派室にて出前でとった「田尻屋」(電話:0257-22-3252)の「鍋焼きうどん」の大盛りで昼食をとる。
 鍋焼きうどんが恋しいという季節にはまだ早いが、気分的な決定。大きめに切った歯ごたえのよい筍、鍋の底に隠されたゆずが心憎い。

 13時から昨日に続いて、農業委員会の農地パトロールで松波、荒浜、高浜地区をまわる。いまだに未利用かどうか分からない場所がある。

 16時、事務所に戻ったところで来客。

 18時から市内某所にて、政治に関する意見交換会に出席する。若い世代の声をどう市政に反映させるのか、熱い議論となった。

Nec_0001 20時、自宅に戻ったところで、市販のニンニクたっぷりの生餃子を焼き、鯛のあらで作った潮汁、出汁を取り終わった鯛のあら、ひき割り納豆、ご飯2杯で夕食をとる。
 鯛のあらは半額になっていたため、1パックたったの150円。これで2日間楽しめるのは、かなりの良いコストパフォーマンスである。

 22時、事務所に来客。依頼していた絵を納品してもらう。素晴らしい出来なので、贈り先であるNさんの喜ぶ顔が、今から楽しみである。

2011年10月19日 (水)

復興担当相の失言:民主党政権の軽さ

 原稿の推敲が終わらず、4時過ぎにやっと就寝する。

 8時に起床し、大粒納豆、目玉焼き、鯵の開きでご飯2杯の朝食をとる。

 9時、事務所に来客。その後、弔問にでかける。

Nec_0004 11時、お茶うけとして、先日、宮城県津山町で購入したコリンキーの酢漬けを食べる。コリンキーは、生食用に改良された南瓜。なかなか面白いネーミングであり、お約束でお菓子のCM「ポリンキー、ポリンキー、三角形の秘密はね・・・教えてあげないよ、ジャン」 とのフレーズが頭のなかをまわる。

 11時30分過ぎ、市役所に移動し、議会関係の資料や視察に関する事前調査を行う。

 14時、一旦、事務所に戻ったところで来客。

 15時、遅めの昼食として、食パンに小粒納豆、トマトケチャップ、とろけるスライスチーズをのせて焼いた納豆トースト1枚を食べる。

 15時30分から18時まで、農業委員会の農地パトロールで松波、荒浜、高浜地区をまわる。途中、ノルマである全国農業新聞の購読をお願いしに行くものの、無残にも断られる。

Nec_0001w 19時、大勝軒の生麺(極太麺)と、市販の魚粉パウダー付きのつけ麺たれに干し納豆パウダーを追加したもの、極太シナチク、茹でたもやし、桜エビと牛蒡、玉葱のかき揚げで夕食をとる。
 チャーシューではなく、かき揚げを具として使ってみたが、サクサクとした食感がなかなかに合う。

 食後、再度、パソコンパーツの買い出しにでかけたのち、作業。

 マスコミによる言葉狩りだ、という主張にもある程度は理解できるが、民主党政権の発言の軽さには、自覚や資質のなさといった理由の方が大きい。
 政治家として自らがもつ影響力はもとより、日本人として同じ国民である被災者を思う気持ちを考える想像力が欠如している。


平成23年10月19日『産経新聞』

「母はバカだから死んだのか」
平野氏失言に被災者唖然

 「母はバカだから死んだのか」。平野達男震災復興担当相の「(津波から)逃げなかったバカなやつがいます」という発言。前任の松本龍氏が「知恵を出さないやつは助けない」と発言して辞任してからわずか3カ月、被災地の思いを踏みにじる発言に、地元や識者からは、怒りを通り越して驚きあきれた声が上がった。

 「おふくろは足腰が悪くて逃げたくても逃げられなかった。バカだから死んだの? 大臣、議員として以前に人としてありえない。辞職どころではすまされない」
 津波で壊滅的被害を受けた宮城県南三陸町の無職、三浦達也さん(43)は声を荒らげた。
 津波当日、母親は自宅2階にいた。「足腰が悪いから、外に逃げるより2階にいた方が安全だと思った」。しかし、母親は津波で家ごと流されて亡くなった。「なんで連れて逃げなかったの」。母親の友人に責められたこともあった。「今も悩んでつらい。あの時を知らないやつに何も言われたくない。みんな必死だった」と三浦さんは話す。
 知人の消防署員は、救助に向かう途中で亡くなった。近所の自転車店の店主は、顧客の自転車を守ろうとトラックに積んでいる最中に流された。友人は妻と3歳の子を亡くし、4カ月の子はいまも見つからない。「亡くなった2万人の遺族の前で言えるの? 唖然とするしかない」。三浦さんの怒りは収まらない。
 平野氏の発言があった福島県二本松市では、9月のコメの放射性物質の予備調査で国の暫定基準値ちょうどの500ベクレルのセシウムが検出され、今月6日の本調査でようやく安全が確認され、18日に初出荷が始まったばかりだった。
 市内で米穀店を営む桑原賢治さん(68)は「とんでもない発言だ。言葉が軽すぎる」と驚きを隠さない。「被災地に来てくれるのは良いが、本当に地元の気持ちが分かっているのかと思う。真剣に地元の立場に立って対策に取り組んでほしい」と話した。
 津波で壊滅的被害を受けた宮城県南三陸町の水産加工工場に勤めている男性(59)は「今回の震災で感じたことは、いいことでも悪いことでも、普段の生き方や本性が言葉や行動に出てしまうということ。今回の発言も被災地について思っていることの一端がつい出てしまったのではないか」と話す。
 福島県と隣接し、津波被害で沿岸部が大きな被害を受けた茨城県北茨城市の元市議、松本健一郎さん(56)は「津波が来ると分かっていたら家でふんぞり返っている人はいないよ。逃げ遅れた人もいたのに・・・。被災者の立場を分かっていない」と嘆いた。
 仙台市の会社経営、安藤哲夫さん(64)は「被災者がどれほど苦しんでいて、そのような発言でどれだけ傷つくか、自分のこととして考えないからそんな軽い発言ができるのではないか」とあきれる。

 「他の国にこんな発言が伝わると思うと恥ずかしい。平野さんには『あなたがバカだ』と言いたい」と怒りを語った。

2011年10月18日 (火)

エチゼンクラゲの緑化技術:韓国が触手

 2時、就寝。

 6時に起床し、大粒納豆、生卵、塩辛でご飯をかっこんで朝食をとったのち、某市に移動する。

 8時30分、某企業の朝の役員会にて、30分ほど原子力発電や放射線防護についての話をさせてもらう。

 10時30分、事務所に戻ったところで来客。

 12時、差し入れで頂戴した炊き込みご飯と、災害用でとっておいたものの2年が経過した鯖の味噌煮の缶詰で昼食をとる。

 食後から事務所にて、事務仕事。

 16時から会社関係の仕事や買い出しなどで市内をまわる。

Nec_0002 18時、秋刀魚の塩焼き、下仁田ネギの鴨肉巻、なめ茸とひきわり納豆の和え物でご飯2杯の夕食。
 生の美味しい秋刀魚だったため、ワタの旨味も味わうことができた。できれば、ここにビールか冷酒を添えたいところ。

 19時、21時と事務所に来客。

 我が柏崎のみならず、日本各地の漁業や発電所などでクラゲの被害に悩まされている。どうにか対策、活用策はないかと色々な研究が行われているなか、緑化に使えるのではないか、との報告があった。
 ただ、残念なことに、そこに出資しているのは韓国の研究支援機関。先を見越しての目の付け所が、他国ながらあっぱれであり、反省すべきはこういった基礎開発研究にコストをかけない我が国の戦略のなさである。


平成23年10月17日『産経新聞』

エチゼンクラゲの緑化技術
韓国が触手

関心低い日本
「成果」流出に懸念

 日本の沿岸に大量に押し寄せ問題になっているエチゼンクラゲを使った緑化技術が成果を上げている。ただ、成果に注目し助成費を出しているのは韓国。この技術を用いて、途上国を支援し影響力を及ぼそうと考えているようだ。日本の研究者らは、国内での関心や支援の低さを懸念している。
 エチゼンクラゲは産卵地である黄海沿岸の富栄養化や地球温暖化で近年、日本海を中心に大量発生し、漁網を破るなど被害が深刻になっている。
 愛媛大の江崎次夫教授(環境緑化工学)ら研究グループは、エチゼンクラゲの体組織が、地中で分解され環境に優しいことに着目。植物の肥料となる窒素やリンも大量に含み、保湿効果の高いコラーゲンが乾燥地域では水分をためるため、周囲の植物の生育に役立つことも突き止めた。
 研究グループでは、エチゼンクラゲから塩分を抜き、乾燥させ、細かく裁断したものを、愛媛県の山火事跡地など3カ所にまいたうえで経過を観察。
 愛媛では、昨年11月にヒノキが根付いているかどうか調べたところ、クラゲを使用しなかった土壌では、48本中4本(8・3%)が枯れたが、クラゲを用いた土壌では95本中4本(4・4%)が根付かなかっただけで、割合では約2倍の効果があった
 だが、これらの研究に昨年から本格的に研究費を助成しているのは「韓国研究財団」。韓国最大規模の研究支援機関だ。

 江崎教授によると、韓国では朝鮮戦争以来、山が荒れたままになっているところが多く、緑化政策に力を入れているため、クラゲ技術に注目するようになったという。
 研究グループのメンバーによると、韓国は将来の世界的な食糧不足を見越して、途上国のほか砂漠を持つ国々への支援を図って影響力を持つことを考えているほか、南北統一後の北朝鮮の緑化に役立てたりすることを考えているという。
 韓国では昨年から、クラゲ技術を用いてモンゴルで灌木林の再生を目指してポット実験を開始。さらに、クラゲ技術を必要とするアラブ諸国にも積極的に売り込んでいるという。
 江崎教授は「日本の理解度は非常に低いと感じている。
食料自給率が低い日本にとって、他国の緑化は自国にとっても大事になる」と日本の戦略のなさを憂えている。

2011年10月17日 (月)

昔の遊びクラブ「絵馬作り」3日目
巨大フジ隊員の写真

 3時、就寝。

 7時に起床し、週刊誌、月刊誌など3冊ほどもって風呂に入る。

 9時、大粒納豆、チャンジャ、シラスおろしでご飯2杯の朝食をとる。

 9時30分、事務所に来客があり、若者の雇用の場としての企画ができるかどうか、アイデア出しの打ち合わせ。

Cimg0766 11時過ぎ、『ウルトラQ』 江戸川由利子役、『ウルトラマン』科学特捜隊フジ・アキコ隊員役の女優・桜井浩子氏から封筒が届いていたので、開けてみたところ、お礼状とともにサイン入りのブロマイドが入っていた。
 『ウルトラQ』時代、『ウルトラマン』時代の科学特捜隊のシーンも入っており、珍しいところでは『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」に登場した巨大フジ隊員の写真もあり、感謝感激である。

Nec_0001 12時50分、姪っ子が検査のために病院に行った帰りに遊びにきたので、「うれっ子」(電話:0257-22-4648)の「チャーハン大盛り」をとり、分けて一緒に食べる。
 本当であれば、作ってあげるべきであったが、冷蔵庫のなかに食材がないため、今回はプロの炒飯を味わうことにした。

 14時、市内某所にて現地調査。

Cimg0769 15時過ぎ、氏子である柏崎神社に移動し、「昔の遊びクラブ」の講師として絵馬コレクターのK氏、いつものメンバーであるK氏、W氏とともにクラブ活動を行う。
 今日は、K宮司の協力を得て、神社の作法を習うとともに、これまでに作成した絵馬を柏崎神社に奉納するという内容。
 K宮司から神話までのお話までしてもらったのち、無事に絵馬を奉納した。

 16時過ぎから来週の台湾訪問のための資料作成、柏崎らしいもしくは日本らしいお土産を購入。

Cimg0770 19時20分、スーパーで半額になっていた「直火焼き豚バラ重」、同じく半額になっていた「青森県産白魚」、揚げ出し豆腐、ひき割り納豆汁で夕食をとる。
 白魚だけを刺身で食べるよりも、熱い丼の白めしの上にのせ、おろし生姜、卵黄、ひき割り納豆でガツガツいきたいところ。

 食後から事務所にて資料作成。議事録や提案書を作ってばかりであるが、後進のためには議事録作りも本当は任せるべきかと反省する。

2011年10月16日 (日)

平成23年越後柏崎えんま祭り:えんま十王行列

 3時、就寝。

 7時に起床し、大粒納豆、しらすおろし、ワラサのあらの味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。

Cimg0747 8時、地元の商店街であるえんま通りに行き、今日の歩行者天国イベントとして行われる平成23年越後柏崎えんま祭りの準備を行う。
 昨夜の大雨とは打って変わって、晴天となったものの、風がひどく、テントを張るも重りをつけるなどの対策に手間取る。
 作業後は、禁断の「ドクターペッパー」で水分補給。

Cimg0751 9時に車両を止めるようにし、9時30分から平成23年越後柏崎えんま祭りが開始となった。開始後、柏崎小学校太鼓クラブの皆さんと親御さんなどが集まりはじめ、10時から元気な潮風太鼓の演奏。道行く人も足をとめていた。朝一番に良い演奏である。

 11時過ぎ、一旦、自宅に戻り、冷蔵庫に残っていた野菜さつま揚げ、鮭のハラス焼きをほぐし、干し納豆パウダー、ぬちマース、醤油、生卵、冷やご飯を使って、炒飯を作り、甥っ子と一緒に少し早めの昼食。甥っ子には今日お手伝いしてもらうことにし、報酬は美味しい晩ご飯である。

Cimg0753 12時過ぎ、えんま通りの絵馬コレクション館に移動。
 えんま十王のうちの一人、三の王・宋帝王(本地仏:文殊菩薩)に扮するために、顔のメイクをする。
 毎年のお約束で、新潟工科大学の某学生のまぶたの上に目を描き、志村けんギャグができるようメイクアップ。

Cimg0754 13時、えんま通り商店街の御大を閻魔大王にした、えんま十王行列で商店街を練り歩く。
 顔のメイクに驚き泣きわめく子供に、秋田県の男鹿半島のなまはげのように、 「泣ぐご、いねえがぁ~」と近づき、さらに泣かれてしまうハプニングもありながら、商店街全体を練り歩いた。

Cimg0758 14時20分、お手伝いした甥っ子へのご褒美と地元での消費をかねて、 「飲茶中華料理 ハルビン」 (電話:0257-22-4887)に入り、えんま祭り「五百圓魔市」特別メニューである「焼き餃子5個+肉シュウマイ5個 500円(普段なら700円)」、「生ビール 500円」で休憩をとる。

Cimg0760 食べながら、響き渡る三味線に耳を傾けていたが、素晴らしい演奏に飲み食いしながら聞くものではないと判断し、早急に店をあとにして、演奏会場に移動。
 残り少ないステージ時間であったが、「津軽三味線 小林組」の演奏を目の前で楽しんだ。

Cimg0761 15時、そろそろ片付けはじめという感じのいフリーマーケット出店者のお店をまわり、せっかくえんま通りに出店してもらったからと、興味深いものを買い込む。
 なかでも買おうかどうか迷った苔玉を500円で、結局、購入。美しい花を植えたタイプであり、長くもたせるように頑張りたい。

 15時30分、歩行者天国も終わり、テントやイスなどの機材を片付ける。

Cimg0762 17時、自宅に戻り、今日買ったものを整理。
 苔玉以外には、バジルの苗木、旧栃尾市の在日韓国人の方が造られている「チャンジャ 500円」、地元の「鯛みそ 600円」、瓶詰めのからし茄子、そして西中通の地域振興となっている伝統野菜「刈羽節成きゅうり」 を使った「印籠漬け」など、いかにもご飯のお供というものばかりが揃った。

Cimg0763 18時40分、ピーマン、人参、玉葱、長ネギのかき揚げと、頂きものの讃岐うどんの生麺を茹で、ひき割り納豆入りのつゆで夕食をとる。
 最近のお気に入りはかき揚げに生姜であったが、残念ながら今回はなく、かわりに浅葱をかじった。

 食後から事務所にて、議会改革に関する他の自治体の議事録などを読み込む。

2011年10月15日 (土)

社民党国会議員、韓国の反日デモに参加

 2時、就寝。

 7時に起床し、大粒納豆、鮭のハラス焼き、白菜の漬け物でご飯2杯の朝食をとる。

 9時、事務所に来客。2時間ほど情報交換や今後の調査方針などを話し合う。

 11時過ぎから自民党柏崎支部での役員会の予定であったが、思うところあって欠席。

Cimg0733 12時、甥っ子、姪っ子に加え、W氏も遊びに来たため、市販の冷凍中華麺(太麺)と醤油ダレ、干し納豆パウダーを使って、つけ麺を作って昼食をとる。
 醤油だれを作ったついでに、かつお節を大量に加え、半熟卵を漬け込む。

 食後、依頼された資料を届けるために市内まわり。

 14時、甥っ子を連れて「昭和懐物ランド こどもの時代館」に移動し、在庫品の整理のため自腹で大量購入するとともに、今後の改善、展示方法などについて、軽く話し合う。ポテンシャルがある施設だけに、ここを起爆剤として、コレクションビレッジ、ひいては柏崎を盛り上げられるよう、じっくり策を練りたい。

 16時、自宅に戻り、甥っ子に手伝わせてコレクション品の整理を行う。

Cimg0734 17時40分、「うれっ子」(電話:0257-22-4648)の「チャーシューメン」をとり、残っていた冷やご飯に小粒納豆と生卵をかけた納豆ご飯と一緒に夕食にする。
 食べ始めたところ、シナチクが入っていないのでおかしいと思っていたら、姪っ子がすべて別皿にとって美味しそうに食べていた。歯ごたえが良いそうである。

 食後から事務所にこもり、資料作成やネットでの会議を行う。眼底出血で右目がほとんど見えていないため、画面を凝視しながらのテキストを打つネット会議は1時間が限度である。

 慰安婦はいたが、従軍慰安婦はいなかったことが明らかになっているなか、今度は韓国政府自体が慰安婦問題について、日本に国として賠償請求するという。歴史的事実を見ないばかりか、国家間の条約なども無視する行為である。
 アホなことと思っていたら、日本のために活動するはずの国会議員がこういった謀略に引っかかって、韓国の地で日本への戦闘を宣言したとの報道があった。
 他国の言うことの裏付けもとらず、とにかく信用してあげるのが外交だと勘違いしている典型である。
 


平成23年10月13日『産経新聞』

韓国、国連で慰安婦問題提起
日本は「解決済み」

【ニューヨーク=黒沢潤】韓国政府代表は11日の国連総会第3委員会(人権)で、慰安婦問題を提起し、同問題を含む武力紛争時の性暴力の被害者について国連と仝加盟国に救済と償いの努力をするよう求めた。日本政府代表は先の大戦に関する賠償、財産、請求権の問題はサンフランシスコ講和条約と2国間条約で解決済みだとの立場を示した。
 韓国側は「武力紛争時の女怪への性暴力、特に組織的レイプや性的奴隷の問題が起きていることに懸念を抱いている」と述べ、慰安婦の問題もこうした被害の一つだと指摘した。
 日本側は賠償問題について「法的に解決済み」との立場を強調。「日本は戦後、過去に誠実に向かい合ってきた」と述べた。
 韓国側は「日本政府の法的責任は残っている」と反論、賠償請求権に関する政府間協議の開始を求めた。

社民の服部議員
反日デモに参加

【ソウル=加藤達也】元慰安婦を支援する団体が12日、ソウルの在韓日本大使館前で開いたデモに社民党の服部良一衆院議員(比例近畿)が参加した。服部氏は「野蛮な行いをしながら公式な謝罪をしていないのは、日本の国会議員として恥ずかしい。帰国したら慰安婦問題を広める」と発言。「闘うぞ」とのシュプレヒコールを上げた。
 服部氏は産経新聞の取材に「以前から関心があったので参加した」と話した。
この集会には2003年、民主党の岡崎トミ子元国家公安委員長が参加し、問題視された。

2011年10月14日 (金)

平成23年度中越地区市議会合同議員研修会
南魚沼市とアジア独立:バー・モウ事件

 5時から7時まで仮眠。

 7時30分、大粒納豆、目玉焼き、たらこ、めかぶでご飯2杯の朝食をとる。

 軽く掃除をしたレンタルの10人乗りハイエースに乗り、8時、トヨタレンタリースに返却する。
 走行距離は約1050kmであった。

 9時、事務所に戻ったところで来客。

 10時、市役所に移動し、議会事務局で用意したマイクロバスに乗り込む。
 今日、南魚沼市で開催される平成23年度中越地区市議会合同議員研修会のため、議会として移動である。

 11時過ぎ、南魚沼市のサンライズ南魚沼に到着し、坂戸城築城五百年祭「義と愛の総合文化展」を見学させてもらう。
Cimg0701

 直江兼継などの展示よりも、自分の目的はただ一つ、ビルマのバー・モウ元首相の関連資料。
*ビルマはいまもって「軍艦マーチ」を行進曲に使っている。
 大東亜戦争の大義、支那を除くアジア人と植民地支配の白人との戦い、歴史的必然であったことが、こういったアジア各国の独立の志士の足跡(フィリピンのラウレル大統領も昭和20年4月に日本に亡命)を追うことで分かる。
 こういったものこそ、もっと世に出すべきと、ご説明を担当されていた方とお話をし、軍事ジャーナリストの井上和彦氏にも電話し、後日、番組として収録することとなった。

*ドバマの歌
ビルマの土地はビルマのもの
ビルマの風はビルマのもの
ビルマ人よ立ち上がれ
われらは独立する

バー・モウ回顧録『ビルマの夜明け』
「歴史的に見るならば、日本ほどアジアを白人支配から離脱させることに貢献した国はない。」
「真実のビルマの独立宣言は1948年の1月4日ではなく、1943年8月1日に行われたのであって、真のビルマ解放者はアトリーの英国労働党政府ではなく、東條大将と大日本帝国政府であった」

Cimg0725 12時、 「喰い処はなや」 (電話:025-782-0048)にて、参加した柏崎市議会議員全員で注文していた同じ弁当で昼食をとる。
 地元の名物でもある鱒の厚切りの刺身も入っており、普通であってもご飯が足りなくなる内容に加え、ご飯自体がコシヒカリの新米で美味しく、量的にも気分的にも、もう少しほしいところであった。

 食後、しばらく近所を散策。 「リトル北海道」(電話:025-778-0228)の系列店であるお土産屋さんで、ホルモン焼きのパックを2つ(塩、味噌)を購入した。

Cimg0726 13時40分、 「越路荘」 (電話:025-772-2420)に移動し、14時から平成23年度中越地区市議会合同議員研修会に出席する。当初は、8月末の開催予定であったが、水害のために延期された経緯がある。
 
 地元南魚沼市議会議長からの挨拶があったのち、14時10分から「新聞(ニュース)の読み方、伝え方~大転換期に考える~」として、新潟日報社論説顧問の貝瀬正泰氏の講演が行われた。

Cimg0728 主な内容は以下の通り。

・議員が新聞を読んでそうか、で終わっているようならそれで終わり。もっと裏を読む必要がある。
・新聞の言うことを鵜呑みにしないで、自分で考えるべき。
・議員には情報を伝える義務がある。
・自由な新聞のないところに、民主主義はない。
・産経新聞と新潟日報が同じ見出しの記事があるときは、本当に危ない
・新聞は災害と戦争の際に部数が増える。

はじめに
 世界の不透明感が一層強まっている。先進国、途上国を問わず体制の危機や経済の混迷が深まり、しかも出口が見えない。大地震などの災害も各地で多発している。こうした状況はこれからも続くと見なければならない。変化が激しければ激しいほど、的確な状況判断は難しくなる。頼りにすべきは確かな情報(ニュース)だが、何が確かかを見分けるのはそう簡単なことではない。
 ニュースを正しく把握することが困難になっている背景には「情報化社会」の進展がある。これまで新聞やテレビなど大手メディアがほぼ独占していた情報が、企業や個人からダイレクトに発信されるようになったからだ。インターネット(携帯含む)の爆発的な普及がそれを支えている。
 真偽入り乱れた情報が世界を飛び交う時代だからこそ、メディアの重要度がますます増しているともいえる。新聞やテレビなどのマスメディアは、真実への入り口として機能を発揮することが求められる。もし、メディアがふらついているとしたら、それを正すのは受け手である読者や視聴者の役割である。
同 時に行政や議会関係者はニュース・情報の発信者として力を摩るわねばならない。地域に光を当てるには、地域がどれだけ力強いメッセージを発することができるかに懸かっている。

【ニュースとは何か】
何がニュースかは時代や地域、人によって変わってくる
・時代・・・ニュースは時代の価値観に連動する
    現代=価値観喪失または「繚乱」の時代→ゆえにニュースの本質が見えにくい。
・地域・・・国、県、市町村が違えば、関心事も当然異なる。一方で地方もグローバル経済
の波を大きくかぶる時代だ。ここにもニュースが揺らぐ要因がある。
・人・・・個々人の関心の在り方次第でニュースのとらえ方は違ってくる。また「人」は情報・ニュースそのものでもある。「あの○○さんが・・・」というニュースは、行
為や結果自体ではなく、「○○さん」に関わることだから価値を生じている。

■ニュース価値判断の5つの要素(日本新聞協会)
1 新しさ・・・ニュースはnews。新しさが生命である。新聞社が特ダネを兢い、通信社が1分1秒にしのぎを削るのはそのためである。新しさは、「出来事そのものが新しい」事象にとどまらない。これまで知られていなかった過去の事実の発掘=外務省密約文書など=もメディアの重要な役割である。

2 人間性・・・この世の中が人と人との関係で出来上がっている以上、「人」に関わることはニュースの大前提ともいえる。「生命」「博愛」「人権」がその基底となる。「互命」への関心は人にとどまらない。トキ野生復帰、高田の一本松などは動植物に人の運命を重ね合わせたニュースといえよう。
3 社会性・・・その出来事が社会にどれだけの広がりや影響を与えたか、大衆的関心度はどうか、時代を映したものか、などを尺度とする。お年寄りの孤独死などは、人間性と同時に社会性の観点からも考えなくてはならない。有名人の動向を伝えるのは「大衆受け」の故だ。
4 記録性・・・「新聞は日を刻んで出される歴史書」といわれる。記録性は新聞の最大の特徴といっていい。日々の気温、株価、スポーツの記録をはじめ、紙面に並ぶさまざまな数字は「記録の宝庫」である。「県内最高」「日本で初めて」「世界一」などは当然大きく報じられる。1 新しさと重複するケースもある。
5 国際性・・・3の社会性を地球規模に広げたものと考えていい。グローバル社会では外国の事象が新潟の一地域にダイレクトに関わってくることも少なくない。世界規模の話となると、国内や県内よりもニュース価値は高くなる。

※地域性‥・新潟日報など地方紙では最も重要な視点かもしれない。地域に立脚し、地域とは運命共同体の関係にあるメディアでは当然である。世界、全国の出来事も「新潟に引きつけて考える」ことが求められる。

さらに
予測性・・・速報性で劣る新聞は、その出来事がどのような波紋を広げるかの展望を示すことで、他媒体との差別化を図りたい。
解説性・・・これも新聞が強みを発揮できる分野だ。出来事の真相、奥深さなどを振り下げて報道したい。
詳報性・・・判決女全文や所信表明全文などがこれに当たる。かつては新聞の独壇場だったが、ネットの普及でその地位は脅かされつつある。ただ、ネット上への掲載はまだ新聞より遅い。

■情報化時代のワナ
 現代は情報化社会・情報化時代と言われる。情報化社会・時代とは、大胆に要約すれば「情報こそが最も価値を有する社会・時代」のことだろう。情報が金になる。となれば、虚実入り乱れた情報が飛び交うのは必然だろう。良質な情報に接することができる人は的確な選択が可能となるが、いわゆる情報弱者はあやふやな情報に振り回され、不利益を被ってしまう。地方議員は住民に対して良質な情報の提供者であることが求められる。

【東日本大震災・原発事故とメディア】
大震災・・・「新聞は生きている!」被災各社の奮闘 新潟日報の取り組み
原発事故・・・国論二分する「脱原発」福島県はどうなる
松本防災相、鉢呂経産相発言とオフレコ・・・

【政権交代 混迷政界 メディアの立場】
期待と現実・・・
世論調査の功罪・・・

・おわりに
 政治の在りようはその国の民主主義の成熟度や民度を表すといわれる。メディアを規定するものも本質的には同様であろう。
 新潟日報社の「信条」の一つに「時流の先頭を進む」という言葉がある。時流の先頭とは世間の大勢ということではないと考える。しっかりと先を見据え、進むべき道を指し示す報道でなければならない。
 地方議員もまた時流の先頭を歩むことが求められる。有権者・市民の要求、要望は多種多様である。これを整理し、地域の発展方向とベクトルを合わせていくのは、ニュースを読み解くことと共通するように思われる。同時に住民、支持者に発信していく能力も高める必要がある。行政情報や政策提言は首長や役人の専売特許ではない。昨今議会を「無用の長物」呼ばわりする首長が出てきているのは、議会サイドの発信力が乏しいからともいえる。首長、行政、議会、住民の4輪が生き生きと駆動しなければ、地方は元気になれない。

 ここで質疑応答の時間となったので、普段、ほとんどの場合で新潟日報社説とは180度意見を異にする立場もあり、質問をすることとした。

Q.1つは質問、1つは要望で聞きたい。県民のための記事を社是とされていることは素晴らしいと思うが、共同通信の記事を多少は加工しているものの、「では新潟県でどう考えるか」、例えば原子力発電所の報道にしても事故の詳細を伝えるだけではなく、では新潟県では、という新潟県ローカルの味わいがほしいが足りない気がする。共同通信の配信記事を扱いはどうなっているのか。また、要望であるが、かつての新潟日報では歴史掘り起こしで各市町村の公式記録にないよう秘話を掲載してあることが多かった。例えば、我が柏崎市の例でいえば、新潟日報出身の中島さんがカラフト発見の松田伝十郎の物語りを掘り起こしている。ここ南魚沼市でいえば、バー・モウ。そういったサラリーマン根性だけではなく、ジャーナリズム魂に燃えるような記者の育成をしてほしい。
A.共同通信の記事の追記はしない。削除はできる。別項として、もう一方のサイドで新潟県としての記事は掲載している。共同通信に対しては、取材のやり直しをした方が良いではないか、との申し入れはできるので、そういった事を行う場合もある。歴史の掘り起こしについては、歴史好きの記者もおり、各地方版でそれなりに連載をしている。彼らが育ってくれば、新しい企画もでてくると思うので、期待してもらいたい。

Cimg0729 16時から情報交換会として、アルコールを伴う懇親会となった。
 眼底出血のため、アルコールを飲んではいけないはずであったが、同じテーブルになった他自治体の議員や若手議員の会の仲間もおり、飲まないわけにはいかず、ビールを飲む。
 普段、あまり頻繁に交流のない自治体の議会の話など非常に参考になることが多く、柏崎市議会の改革が進んでいること、かつ意外にも遅れているところを再確認できた。

 17時30分、万歳三唱でお開きとなり、マイクロバスで帰路につく。帰りのバスのなか、共産党の某議員と、「国連は平和を希求するための団体か否か」で議論する。某議員曰く、世界平和のためにできた団体であるが、現実は戦勝国連合であり、核武装した常任理事国の拒否権がある以上、民主的な団体でもない。しかも常任理事国である中国自らが、朝鮮戦争において国連軍と戦っている(中国の正規軍をだすとまずいため、中国人民志願軍と別名をつけ、正規軍から5部隊をだした)。

Cimg0732 18時20分、トイレ休憩として関越自動車道の越後川口サービスエリアに寄ったので、酔い覚ましもあり、つい「ソフトクリーム 300円」を購入。
 最近のサービスエリアでは、カップ式のアイスを取り付けて、その場でソフトクリーム状にする機械を入れている場合が多い。この方式の方が色々な味にできるが、やはり王道は撹拌し続けているソフトクリームのバニラである。

 19時過ぎ、柏崎市役所に到着し、その後、市内某店にて懇親会。

 23時、帰宅し、熱めの風呂に入る。

2011年10月13日 (木)

東訪振興協議会:東日本大震災現地視察・支援活動2日目

 風呂に入り、3時に就寝。

 7時に起床し、コンビニで買っておいた納豆巻き、おにぎり(筋子)で朝食をとる。

 食後、ホテルをチェックアウトし、車を取りに行き、7時30分、東訪振興協議会の皆さんを乗せ、一路、石巻市渡波区に向かう。

Cimg0668 9時過ぎに石巻市渡波区に到着し、身支度。昼食をコンビニで購入してから、現場に向かう。
 現場は、津波をかぶったアパートで、壊れたふすま、ガラス、ガス給湯器などを撤去するとともに、リフォームできるよう徹底した泥だしを行う。

Cimg0689 掃除を進めていくなか、幸せそうな二人の姿が移った結婚式の写真もでてきた。津波をかぶった箇所なので、ここに住んでいたカップルかどうか不明であるが、一応、現場の見える場所に置いておくこととなった。
 作業開始から約2時間半、さすがに人生のベテランが集まっているので、仕事にソツがなく、あっという間に4部屋が片付いた。

 また、平成16年9月1日に石巻市渡波地区口調行政衛生連合会が発行した渡波地区防災マップを壁に貼ってある部屋もあったが、その防災マップそのものが浸水しているという状況であり、改めて津波の恐ろしさを実感。

Cimg0674

 12時、作業終了後、地元の皆さんにご挨拶をし、石巻市渡波区をあとにする。

 13時、運転をしながら、納豆巻き、フランスパン、プロセスチーズ、低脂肪乳で昼食。

Cimg0695 15時30分、東北自動車道の国見サービスエリアにて休憩をとり、ものを買うことも復興であるとして、宮城県や福島のお土産を買い込む。
 会計のレジの上を見ると可愛いのか、可愛くないのか、微妙なぬいぐるみが置いてあったので、聞いてみると玉こんにゃくのキャラクターの「たまこんちゃん」(1260円)との答え。頭についている黄色いのは、「うんにょ」かと思ったが練り辛子。レジの女性との福島弁も楽しめたので、つい購入してしまった。

 19時20分、柏崎市役所に到着。

Cimg0697 19時50分、自宅に戻り、頂き物のかぶの千枚漬け2種類(ノーマルとシャア専用ならぬ唐辛子入りの赤いもの)、めかぶやオクラなどのネバネバサラダ、鶏モモ肉のニンニク唐揚げ、ひき割り納豆で夕食をとる。
 眼底出血のため、アルコールは禁止の身であるが、お土産で頂戴した宮城県塩竃市の地酒「特別純米酒 浦霞」を1本飲む。

 食後から事務所に届いていた大量のFAXや郵便物を処理する。

2011年10月12日 (水)

東訪振興協議会:東日本大震災現地視察・支援活動1日目

 なかなか作業が終わらず、4時から6時まで事務所にて仮眠。

Cimg0635 7時、レンタルの10人乗りハイエースで市役所に移動し、地元の周辺5町内会で構成する東訪振興協議会の会長以下9名と合流し、一路、宮城県南三陸町に向かう。
 今日から2日間、約1000キロの運転である。

 寝不足のため、満腹になって眠くならないよう時間をあけながら、おにぎり2個(筋子、ビリ辛納豆)で朝食をとりつつ、運転。

Nec_0001 9時50分、東北自動車道の安達太良サービスエリアにて休憩をとる。
 サービスエリアの建物に入ると入り口近くに「復興応援ウルトラキャンペーン」の立て看板が目に入った。
 これは9月23日から11月30日まで実施される、NEXCO東日本と円谷プロダクションがタイアップしたウルトラQRハイウェイラリーの立て看板である。東北自動車道20箇所のサービスエリア、パーキングエリアに設置されたウルトラマンPOPのQRコードを読み取ることで、ウルトラマンシリーズ・スペシャル待ち受け(全20種類)がもらえる。

 休憩後も車を走らせ、三陸自動車道の鳴瀬奥松島本線料金所にて、柏崎市役所から発行してもらった「災害派遣従事車両証明書」を提出し、無料での通行となった。

Cimg0639 13時30分、南三陸町に到着し、防災対策庁舎やお年寄りをはじめ77名の入院患者が犠牲となった公立志津川病院など、現地の被害の状況、チリ地震を受けての対策がどうであったのか等、東訪振興協議会のメンバーで視察を行う。
 私自身は今回で4回目の訪問であるが、以前よりは瓦礫の撤去は進んでいるようであった。

Cimg0645 14時30分、「大朝日」(電話:0226-46-5116)にて「かつ丼 750円」で遅めの昼食をとる。
 食べながら、ご主人から被災した当日のことを色々とお聞きしたが、一番主張されていたのは津波が来るまでの間、一回逃げた人のなかで元気な人間が車やものを取りに家に戻りして、結局、津波に襲われ亡くなったという話。

 「誤解されっけど、残らないでいい人が残って、元気な若いのが死んだのが残念だな」

の言葉が印象的であった。

Cimg0640 食後、南三陸町の仮設庁舎やボランティアセンターを訪問。
 ボランティアセンターのスタッフの話によれば、現在のボランティアは平日で100人を切り、瓦礫撤去の人手が不足しているという。お祭り騒ぎの意味でのボランティアが終わったのであろうか。まだまだボランティアの手がほしいとのことなので、自分自身もしくは周辺の人に声掛けをしたい。

Cimg0647 17時、女川町に到着し、高台にある町立女川病院から視察。
 こちらも前回訪れたときよりは瓦礫の撤去は進んでいるものの、倒壊した大きなビルをはじめとする建造物は未着手のものが多くあった。
 住居について、従来の土地にもう一度同じ住宅を建てるのか、それとも代替地を山側に求めるのか、住民の選択も今後の課題である。

Cimg0657 石巻市渡波区に移動し、18時過ぎ、「磯料理うおしん」(電話:0225-97-5885)にて、被災した地元住民の方5人をお迎えしての意見交換会を行う。
 東日本大震災の被災地支援に行くことは多くあれど、酒を酌み交わしながらの深い意見交換は今回が初めてとなる。
 大変聞きにくい事ではあったが、震災当日の模様、死との直面、震災から数日間の無法状態など美談では終わらない現実的なことを約3時間にわたってお聞きした。
 ここで得た貴重な情報やそれを受けて我が柏崎市として反映考えるべきことを後日、東訪振興協議会でまとめて報告会を行うこととなる。

Cimg0662

 意見交換会終了後、仙台市まで移動し、22時30分、宿泊先である「アパヴィラホテル 仙台駅五橋」(電話:022-266-3111)に到着。東訪振興協議会の皆さんのチェックイン手続きをしたのち、車を駐車場に止めにいく。大きい車のため、屋外駐車場を探すしかなく、手間取る。

 23時30分、ホテルの部屋に入り、持参してきたパソコンで急ぎの仕事を行う。

2011年10月11日 (火)

柏崎市公共工事:不正入札情報?

 4時から7時まで事務所にて仮眠。

 熱めの風呂に入ったのち、大粒納豆、目玉焼き、ひじき煮でご飯2杯の朝食をとる。

 9時過ぎから電話のラッシュで、その対応に午前中は追われてしまった。

 13時、スーパーで3割引になっていたジャジャ麺にひき割り納豆をのせたもので昼食。

 午後から納品や打ち合わせで市内をまわる。途中、モバイルパソコンから急ぎのメールなどを送る。
 愛機であるIBM ThinkPad X31がドック入りしているため、最近はより薄型のThinkPad X41をもっぱら使用。2005年製で6年以上も経過しているWindowsXPのマシンであるが、ハードディスクからSSDに変え、画面もLEDバックライトに入れ替えたので、電力消費も少なく、いまもって快適に使えている。

 16時、事務所に戻ったところで来客。

 18時、地元5町内で構成する東訪振興協議会で明日から東日本大震災の被災地に行くためのハイエースワゴン10人乗りをレンタカー店まで借りにいく。全長5m越えなので、運転に気をつかう。

Nec_0001 帰宅後、寒くなってきたことからおでん(卵、大根、人参、ちくわ、さつま揚げ、はんぺん)、辛子明太子をはさんだ秋刀魚の塩焼き、ひき割り納豆でご飯2杯の夕食をとる。
 冷たーいビールをウグウグやり、口中が冷え切ったところで、熱々のおでんを頬張るのも楽しみであったが、今は病の身なので我慢。

 食後から納品のため、市内まわり。

Cimg0631 20時、柏崎エネルギーホールに移動し、遅参したものの柏崎青年会議所で次年度2012年に所属する環境エネルギー委員会の打ち合わせに出席する。
 議題は、担当となる4月公開例会、ビーチクリーン、6月例会、原子力発電所視察。原子力発電の推進団体として、どう例会に取り組むのか白熱の意見交換となり、あっという間に22時となった。

 22時過ぎ、帰宅し、急ぎの仕事を一気に処理する。

 先日10月5日、『新潟日報』紙上に柏崎市の公共工事に関する談合情報が寄せられたとの記事が掲載された。
 その後、どのような対応を柏崎市がとるのか注視していたが、信憑性はないとの結論をだしたという。後学のためにも、どういった情報であったのか、今後の委員会で確認したい。


              平成23年10月11日

柏崎市議会議員 各位        柏崎市財務部長

新潟日報社から市に通告された不正入札情報への対応について

 平成23年10月4日、新潟日報社柏崎支局から、平成23年10月14日に行われる柏崎市の入札で「西山町別山地内荒谷ポンプ場電気設備工事」について、落札業者を挙げた不正入札情報の通告があるとともに、同月5日付新潟日報に当該情報に基づく記事が掲載されました。
 調査の結果、新潟日報社に寄せられた情報は、事実に基づくものでなく情報提供者の個人的な憶測によるもので不正入札情報の信憑性はないことを確認しました。
 ついては、10月14日入札予定の「西山町別山地内荒谷ポンプ場電気設備工事」は予定どおり入札を執行しますのでお知らせします。

2011年10月10日 (月)

「めぐみさん生存」=脱北者証言 韓国議員が公開

 なかなか作業が終わらず、4時から7時まで事務所にて仮眠。

 8時、大粒納豆、筋子、豚汁でご飯2杯の朝食をとる。

 食後から11時過ぎまで事務所にて作業をし、その後、納品のため市内まわり。

 13時、一旦、自宅に戻り、冷やご飯の上にビリ辛納豆、たらこ、ラー油をかけ、鶏ガラスープをかけたビリ辛納豆茶漬け2杯で昼食をとる。

Cimg0619 以前、ネットストア限定だったので、つい予約購入してしまったウルトラマンレオの弟、アストラのULTRA-ACTアクションフィギュアが届いた。
 歴代のULTRA-ACTと同じく精密であり、可動範囲、プロポーション等申し分ない。39歳のおっさんが独りほくそ笑んでしまい、我ながらアヤシー感じである。

 16時まで作業を行ったのち、納品のため市内まわり。明日からの仕事に間に合わせたいという特急依頼が多く、かなり焦ってしまった。

 19時、自宅に戻り、スーパーで半額になっていたスパゲティ・ミートソースとわかめサラダ、ひき割り納豆汁という訳の分からない組み合わせで夕食。

 食後から事務所にて引き続きの作業を行う。

 北朝鮮により拉致された横田めぐみさんに関する新しい情報が流れた。
 まだ本当かどうかは確認できないが、これが事実なら日本政府はもっと本腰を入れて、北朝鮮を外交的にやり込めるよう早期に動かなければならない。


2011年10月9日『聯合ニュース』

「めぐみさん生存」
   =脱北者証言
韓国議員が公開

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の工作員に拉致された横田めぐみさん=失跡当時(13)=が生存しているとの北朝鮮脱出住民(脱北者)の証言が出た。
 野党・自由先進党の朴宣映(パク・ソンヨン)議員は9日、国軍捕虜の息子で北朝鮮高官と親交のあった脱北者イ・ヨンス(仮名)さんから同証言を確保したと明らかにした。イさんは2007年に北朝鮮を脱出し、韓国入りした。
 北朝鮮の労働中央党で日本人拉致を担当した工作員の息子で、本人も日本を担当している工作員から、2004年初めに北朝鮮の大同江周辺の地下食堂で同事実を聞いたという。
 北朝鮮はめぐみさんが1994年に自殺したと主張し、2004年11月に日朝実務者協議を通じ、めぐみさんの「遺骨」を日本側に提供している。
 イさんは1977年に拉致されためぐみさんは生きており、北朝鮮が他人の遺骨をめぐみさんのものとして日本に提供したと証言。めぐみさんはあまりにも多くのことを知っており、日本に帰国させることができないと指摘した。 
 また、めぐみさん以外にも拉致された日本人女性が4人いると主張。そのうち1人は工作員の教育を拒否し、耀徳収容所の革命化区域に居住しているという。名前は記憶していないが、50代後半の女性で療養所の調理師として働いたと説明した。


 その一方、北朝鮮内の性の乱れに関するニュースも同時に流れた。やはり、一筋縄ではいかない国である。


2011年10月9日『聯合ニュース』

北朝鮮で売春や不倫まん延
性の産業化進む

【ソウル聯合ニュース】男女関係を「革命的同志愛の結合」と強調してきた北朝鮮で、売春や不倫、わいせつ物製作など性の乱れが蔓えんしている。
 北朝鮮消息筋は9日、「経済難の長期化で当局の住民統制力が弱まり、西欧の性文化が流入するなど、北朝鮮で退廃の風潮が深刻化している」と語った。
 同筋は今年初めに脱北した咸鏡北道出身者の言葉を引用し、北朝鮮で生活費や小遣い稼ぎのため、女性が売春する事例が増えていると伝えた。女子学生が携帯電話を購入するため売春を行うこともあるという。
 昨年には麻薬服用後に女性らと集団性行為をした平壌市民が逮捕された。平安北道新義州市だけでも売春や退廃的行為を行って摘発される件数が年平均100件に達するという。
 最近では女性らを動員し、みだらな行為を撮影する専門業者も登場した。軍出身の北朝鮮脱出住民(脱北者)によると、3月に北朝鮮軍将校が若い女性を動員しポルノを制作し中国に販売した事実が明らかになると、大々的な検閲と思想教育が行われたという。このようなわいせつ物は1つ3万~4万ウォンで流通されている。北朝鮮労働者の平均月給が2000~3000ウォンであることを考慮すると、非常に高価と言える。
 また、都市には女性がストリップショーを行う講堂や公安機関幹部専用の飲食店があるという。権力を利用した公安機関や党幹部らによる性的暴行や、経済的支援を条件にした不倫もあるとみられる。
 性の乱れのまん延に対し、北朝鮮当局は公安機関を総動員して取締りを強化している。2009年の刑法改正では「退廃的な文化の搬入、保管、流布罪」を強化し、性的録画物を搬入、保管、流布した場合、「5年以上10年以下の労働教化刑」に処すという条項が新設された。
 消息筋は、「抑圧と生活苦で疲弊した住民が享楽を心理的な解放区と見なす風潮を考慮すると、北朝鮮で性の産業化はますます深刻化するだろう」と分析した。

2011年10月 9日 (日)

新潟日本海ミリタリーフェスタ秋の陣2011

 3時、就寝。

 7時に起床し、大粒納豆、目玉焼き、たらこ、食用菊の酢の物でご飯2杯の朝食をとる。

Cimg0604 8時過ぎ、国民休養地に移動し、新潟日本海ミリタリーフェスタ秋の陣2011の受付準備を行う。
 昨日までの寒さや天候の悪さが嘘のように晴れ、アウトドアでの遊びには最良の天候である。

Cimg0606 今回の大会は、専門雑誌の前宣伝も行わず、とにかくゲームをしようという流れで始まったものの、70名を超える県内外の方が集まった。
 こういったイベントを行うことで、市外の方に少しでも柏崎の自然の良さを知ってもらい、かつイベントとして成長することで、地元経済にとっても有益となろう。

Cimg0610 弾速計で各装備品の適合をチェックし、10時から開会式。フィールド担当者、ゲーム担当者からの説明を行ったのち、アップダウンの激しいフィールドを使って、サバイバルゲームがスタートした。
 その間、地元からの「おもてなし」として、アゴ出汁、赤麹味噌を使ったわかめの味噌汁を作り、昨日に仕込んだ鶏モモ肉のニンニク醤油漬けを炭火で焼いて、提供の準備。

 12時過ぎ、午前のゲームが終了したところでお弁当を配るとともに、味噌汁や鶏の炭火焼きも一緒に配る。甥っ子と姪っ子も連れてきたので、お手伝いをさせ、ご褒美は甥っ子に「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」のDVD、姪っ子には「スイートプリキュア」の人形。

Cimg0611 12時40分、参加者の皆さんに配り終えたところで、弁当で昼食をとる。
 思った以上にボリュームのある弁当で、午前中にアップダウンのフィールドでサイバイバルゲームをした方のなかからは、もっと軽いものでも・・・との声もあがった。次回に反映したい。

 13時過ぎから午後からのゲームが再開し、16時過ぎに終了となった。

 片付けを終えたのち、18時に帰宅。

Cimg0613_2 19時、冷凍してあった養殖の鯛のあらを使った鯛飯、ひき割り納豆となめ茸の和え物、茄子のまるごと漬けで夕食をとる。
 スーパーで安くなったときに買った鯛のあら(100円以下)を冷凍しておいたが、結局、冷凍焼けしてしまい、かなり不出来な鯛飯になった。

 20時、市内の某氏宅に納品し、また別件からパソコンの修理の依頼をもらう。

 22時、事務所に戻って、作業を行う。

2011年10月 8日 (土)

3・11以後の原子力安全問題と市民対話を考える
新潟日本海ミリタリーフェスタ秋の陣2011ナイトゲーム

 3時、就寝。

 7時に起床し、大粒納豆、鯖のみりん焼き、イカ塩辛でご飯2杯の朝食をとる。

 8時から事務所にて、依頼された市政に関する報告や会社関係の仕事を片づける。
 かなり煮詰まってきており、事務所自体の片づけや掃除もできない状態となってしまった。

 11時過ぎから明日、サバイバルゲームの関係で柏崎にお越しになる方々に「おもてなしの心」として味噌汁や鶏の醤油焼きを提供するための買い出し等を行う。

Nec_0007 12時40分、グラタン用の陶器に、余っていたパンの耳をちぎって入れ、ジャガイモと人参の入ったカレールー、ひきわり納豆、魚肉ソーセージ、最後にとろけるチーズをたっぷりのせた、納豆チーズパングラタンを作って昼食。
 納豆とチーズの相性の良さはもとより、カリカリとした食パンの耳の食感もよく、思った以上の出来であった。

Cimg0575 13時30分、柏崎市産業文化会館に移動し、くらしをみつめる・・・柏桃の輪主催の講演会「3・11以後の原子力安全問題と市民対話を考える」に出席する。
 講師は、東北大学名誉教授の北村正晴氏で、内容は以下の通り。

<事前説明>
・新潟県の技術委員会としての立場ではない。
・タイトルにあるように、原子力安全問題と市民対話はイコールではない。
・あくまで自分の考えを話す。御用学者との指摘を受けることが多いが、語るべきことは多くあるため、責任をもって話す。慚愧の想いがあるのはご理解頂きたい。

<内容>
・福島第一原子力発電所の事故は大きな衝撃
・「原子力の今後」に関する意見表明は今も盛ん
・脱原発についての強い意見は広く聞かれる。一方で日本はやはり原子力を続けるべきとの意見も
・原子力安全についての意見対立に加えて、原子力を利用すること自体に関する本質的な対立が顕著
・意見が強く対立する問題について、我々はどのように解決を探していくべきなのか?
・異なる意見の持ち主の間で、対話をつなぐこと

<何をしてきたのか(事象の発生以前)>
・田口ランディ・菅井討論(JCO)から発信の必要性
・少人数での立地地域対話フォーラム実践で対話成立の道を探索
(電力会社や国のまわし者ではないため、信用されるまだ通った。参加者間の信頼なくしては対話は成立しない。そして立地自治体の実態をよく勉強させてもらった)
・仙台市でのオープンフォーラムから
→対立・断絶の構図脱却の可能性を期待(小出裕章氏発言「まずは対等な討論を。その結果として社会の判断なら、それは仕方ない・・・その方向性)」
・新潟県の中越沖地震に関連して
→技術委員会設備健全性・耐震安全性小委員会での討議
→異論間の討論可能性
・資源エネルギー庁HLWシンポジウム
→原子力否定論の方々との協働作業を継続

<「対話の実践」からの学習>
・立地地域での実態的リスク認知
→技術安全論だけでは不十分
→原子力問題の科学技術社会論が必要
・参加者間の信頼の重要性
 事前の信頼獲得は無理。実践を通じてのみ。
・対話場の企画・運用の重要性
 ファリシリテーターの立ち位置と役割
・これらの要件を満たす対話:困難だが必要
・「対話実践」者は両サイドからの批判に直面するが、逃避せずに継続することが重要と確信
・この認識が、3月11日以降も継続。ただし別の要件も生じている。

<何をしてきたのか(事態の進行中に)>
・3/11以後、原子力専門家として痛恨の想いに加え社会からの信頼喪失を覚悟
・一方で、情報発信の必要性も痛感。情報も手段も限られる中で適切な発信手段を模索
・3月17日時点での、ML(作家の田口ランディ氏呼びかけ)上で集中的な討論実施後、結果発信。

<3月11日以降の原子力対話は?>
・脱原発論の主張が活発:書店には書籍多数、ネット記事でも状況は同様。
・事故を経験した今日、この傾向は十分理解できる。
・即時、全面撤退から、停止中の原子力発電所再稼働の否定、再稼働は認めるが新設拒絶など、具体的プロセスに違いはあっても、方向性は同様である。
・段階的縮小まで、どのように安全性を確保するのか。それを可能にするための人材確保が重要であるという指摘も少ない。
・どのようにして合意点を探るのか、方向性は見えない。

<これまでの原子力安全論理>
・深層防護(Defense-in-Depth)の考え方を基盤として構築されていた。
・その考え方の根底には、安全のため何層もの防護手段を尽くしてもなお、その手段を無効にする事象は起こり得るとする思想(佐藤一男:原子力安全の論理)があった。アクシデントマネジメント(AM)の導入、避難訓練などは、本来はその思想を受けて実施されてきたはず。
・現実問題として、原子力専門家はこのように考え、実践していたであろうか?
・その基盤的思想は。形式的には具体化されたが実体を伴っていなかったのではないか?
→原子力関係者は「『止める、冷やす、閉じこめる』機能が具備されているから原子力発電所は安全である」と思いこみ、AMも避難訓練も本当は必要とは考えていなかった?
→整然と実施されていたものの現実性を欠いた避難訓練、深層防護思想が形式化されていた証拠?
→エラー撲滅、QCへの意識過剰、資源投入過大?
・単純リスク論:リスク=災害規模×頻度
  → 現実は?
・思い込みの副作用として、本来は的確に考慮し、対策を講じておくべき事象も「想定外」として考慮対象から外されてきた。
 → 「原子力は安全である」というコトバは多様な起因事象、そしてそれに対処するための設備や手段が健全に機能してことはじめていえるコトバ。
・「想定外」というコトバがしばしば使われてきたが、これは技術者としての責任を逃げた発言であり、容認されない(北村:木下)、原因事象想定が安易に流されてきたこと。したがって対処策も機能不十分のままであったことについては専門家側で徹底した反省が必要。

<反省し、学ぶべき教訓>
・当面の急務として「現危機への対応、事態の収拾」に注力すべきことは当然
・次のステップは震災・津波に強い原子力発電所の実現。原子力安全・保安院の通達(本年3月末)と電力会社の速やかな対応はそのための第一歩。
・大規模地震・津波を「想定外」としてはならないことはいうまでもない。地震では「2、3万年前まで一応遡って検討していたのに、なぜ1000年前の津波を無視してしまったのか。今後の調査を待つべきであろうが、私見では巨大地震それ自体を「実際には起こりえない」と決めつけたゆえの集団的思考停止があったように思われる。この回避を徹底しなければならない。

<~「想定外」の原因(北村)>
・「想定外」1:単純「想定外」=Errors of Omission
・「想定外」2:専門外知識不足=Errors of Commission
 原子力技術者の守備範囲外の知識に関する「想定外」。過去の事故では「原子力専門家は放射線事故の抑止については深い注意を払っているが、化学、機械工学、金属工学などの専門知識が不足している」という批判を受けた。
・「想定外」3:確率過小評価=Errors of Commission
 組み合わせ事象排除:「不利な条件をいくつも想定すれば大規模原子力事故は起こることになる。しかしそのような想定は非現実的である」という見方は原子力専門家の間では共有認識、外部事象に起因する共通原因故障が脅威であることは、専門家の間で概念としては了承されていたが・・・。
→不確実性の大きい事象排除:大地震、大津波などは起こりえるが、いつ来るかが不確実。当面の課題としては対象外とした。

<「想定外」の原因(木下富雄:京大名誉教授)>
・「想定外」1:生起確率が客観的に見て極めて低いと判断される→想定外(例:隕石落下)
・「想定外」2:発生確率があることを主張する者はいたが、学問分野全体としては低確率→想定外
・「想定外」3:発生確率はある程度示されているが主観的に低確率と判断→想定外(過信、視野狭窄)
・「想定外」4:発生確率の存在を理解した上で、他要因とのトレードオフ→想定外(コスト、政治的配慮ほか)
・「想定外」5:想像力や情報の不足で、発生確率があるものを無視→想定外(無知または不勉強)
・「想定外」6:想定外は許容できない(隕石も)

<「想定外」の要因は警告への感度>
・専門家見解
 総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会 地震・津波・地質・地盤合同WG
 平成21年6月24日
・メディアの扱い
1)巨大津波に警告を 中央防災会議が検討結果
  産経新聞東京朝刊2005年7月25日
  宮城県沖:明治三陸地震型(震度は3程度で広域大津波が発生。高さ20m超)
2)1000年間隔で襲う津波 被害軽減へ対策急務
  産経新聞東京朝刊2009年7月27日
  産総研、東北大いずれも貞観津波(869)の再来を警告。
  海岸線から5kmまで津波堆積物存在。海岸線が入り組んでいなくても巨大津波可能性を指摘
 → 「想定外」といういいわけはこの意味でも言えない。

<新しい原子力安全の論理と対話>
・「大前提として原子力は危険である」「決めるのは国民」
・「だからこそ、手段を尽くして危険回避に全力を挙げている」
 →「その際に想定する危険事象としては、想定外など起こりえないよう網羅的に考える」
 →「非現実的に思える事象についても思考シミュレーションは実施し、結果を包まず社会に公開する」
・「想定危険事象に対して個々の手段は仮に機能不全になったとしても、バックアップ手段は常に配備可能とする」
 →「これらのバックアップ手段までが失われる確率は無視できるほどに小さい」
・「結果として住民に被害が及ぶような事態は確実に回避できる。非現実的な事象の中には災害に結びつくものも存在するが、その活性確率は○○のような事象と比較しても十分小さい」

<怖がるべきことはなに?>
・ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた。
 寺田寅彦博士の随筆【小爆発2件:昭和10年8月4日浅間山の爆発に接して】

<新しい原子力安全の論理と対話
     主張によって異なる情報源>

・再生処理工場(クリプトン放出)の危険性
 推進派:安全(国及び事業所資料を根拠に)
 反対派:危険(ラアーグ資料を根拠に)
・交通事故
 推進派:減少(交通事故死者数)
 反対派:増加(交通事故件数)
・雇用
 推進派:六ヶ所高校有効求人倍率100%
     村内出身者の雇用164人
 反対派:有効求人倍率県内ワースト1

<新しい原子力安全の論理と対話
  価値観によるライフスタイル選択と原子力>

・価値観による将来予測の違い
 →農業による地域振興
  将来予測=「食料不足」
  農業土木という選択
 →原子力による地域振興
  将来予測=「エネルギー不足」
・生き方に対する価値観
 推進派:「豊かな?村(つくばのような村)」
 反対派:「美しい自然との共存」

<対話不在の背景>
・囚人のジレンマ状態
  相手を信頼できない状態=「損失最小戦略」採択
・「閉鎖的専門家集団と無関心国民」問題
(神里達博 東大准教授、朝日新聞2011.7.27)
  誤解を恐れずに言えば、この事態は「閉鎖的な専門家システム」と「大半の国民の無関心」の、いわば共犯関係によって生じたのである。

<3月11日以降の原子力対話は?再考>
・多数の反原発、脱原発、減原発論が主流、少数意見も。
・武田徹氏、日経ビジネスonline、2011.3.30
 推進側:反対G主張への理解=過去の安全論の否定
 反対側:推進Gとの交渉=反対運動としての妥協
・村上陽一郎氏、読売新聞、2011.8.1
 原発と放射線 二つの「安全」は別
 原発に関しこれまでの安全実績が変わったわけではない
・立花隆氏、週刊文春9月1日号、2011
 最新の原発の安全性は十分に高い。危険論は的外れ。
・田原総一郎、週刊朝日、8月26日号、2011
 大政翼賛会的に多数が「脱原発」である現状を危険視

<対話する市民への期待>
・原子力容認、排除、いずれを採用するにしても、市民としての「思考停止」もまた回避したい。
・原子力推奨者、代替エネルギー提唱者とも、リスク情報の明示化が責任
・技術リスクに加えて社会-技術システムリスクの「想定」と対応策を明示化する責任
・それなしでは、後追い型(Hindsight)学習を繰り返した原子力専門家の愚を繰り返す。
・市民はそれらを総体として受け止め、判断する主体者としての良識を期待。

Cimg0600

<「市民・専門家」協働場の実現を>
・判断する主体者としての市民
 簡単ではないのだが、主体としての「市民」の時代はすでに到来。多様なリスクは原子力だけではない。ただし何が重要かの判断は個人次第
・サンマイクロシステムの設立者ビル・ジョイの警告
 20世紀の大量破壊である核兵器(N)・生物兵器(B)・化学兵器(C)は、開発と生産に大規模な設備を要し、国家がそれを担ってきた。しかし、遺伝子工学(G)、ナノテクノロジー(N)、ロボット工学(R)は、21世紀の世界にそれに替わる脅威をもたらしかねない。人工的につくられた自己増殖能力をもつミクロの病原体のようなものが環境に放たれると、それが引き起こす「白死病」をコントロールすることは困難だろう。

<おわりに(実りのある対話へ)>
・意見の対立する市民や専門家と対話し協働する活動には大きな困難やストレスを伴う。
・しかし自分と同質の意見を持つ集団の中でのみ意見交換をする心地よさに安住してはなるまい。
・その安住からまず一歩を踏み出すことが、事故を防げなかった原子力専門家の果たすべき社会的責任ではあるまいか。
 → 原子力学会、原子力委員会への提言として

 ここから、講師との意見交換になる時間となったものの、柏崎にお越しになられた方の視察対応のため、退席させてもらう。

Nec_0001 15時40分か17時過ぎまで、柏崎市内の施設案内。そのまま、国民休養地に移動し、今日から開催するサバイバルゲーム企画「新潟日本海ミリタリーフェスタ秋の陣2011」ナイトゲームの様子をみる。
 その後、自宅に戻り、特製のたれ(おろしニンニク、納豆醤油、薄口醤油、酒、みりん、生姜)に鶏モモ肉を漬け込む。これは、明日のデイゲームの際、地元からの差し入れとして提供する鶏炭火焼きの仕込みである。

Nec_0002 18時30分、漬け込んでみた鶏モモ肉の一部を味見がてら唐揚げにして、若芽の酢の物、山芋の漬物、ひき割り納豆、ご飯2杯で夕食をとる。
 まだ漬け込み時間が短いので、味がしみ込んではいないものの、酒を多く使ったせいか、ずいぶんと柔らかい仕上がりとなった。

 19時30分から市内の某施設での意見交換会に出席。

 21時、事務所に戻り、会社関係の仕事を行う。いまだに返信できていないメールが三桁あり、申し訳ない限り。

2011年10月 7日 (金)

縮む日本に偽の予言者
目の前の試練と闘う

 風呂に入ったのち、3時から2時間ほど事務所で仮眠。

 5時過ぎに移動し、6時、某市内のホテル会議室にて、早朝の経営者による勉強会に出席する。
 テーマは放射線防護に関するものであり、一方的にこちらで話すわけではなく、ディスカッション形式。

 白熱した時間を過ごした後、7時30分、朝粥定食で朝食をとる。お粥は食べた気がせず、つい鍋ごとおかわりしてしまった。

 10時、事務所に戻ったところで来客。

 12時、大粒納豆、カレーコロッケ、筋子でご飯2杯の昼食をとる。

 13時過ぎから依頼された資料や会社関係の仕事で市内まわり。

 15時、市役所に移動し、議会関係の資料を整理する。

 17時、事務所に戻ったところで来客があり、自衛隊による原子力発電所の警護について、資料を渡すとともに意見交換。

Cimg0572 19時、鶏モモ肉に藻塩をふって焼いたもの、オクラと山芋のしそサラダドレッシング和え、ひき割り納豆、ご飯2杯で夕食をとる。
 自分自身の脂でカリカリになった鶏の皮の美味しいところを食べると、ご飯をほおばるよりは、冷たいビールをウグウグとやりたくなってしまう。病の身につらい。

 19時30分から市内某所での会合に出席し、市政に関して5分程度、報告させてもらう。その後の懇談では、来年の柏崎市長選挙がどうなるのか、という話で盛り上がる。

 22時に帰宅し、事務所にて作業を行う。

 東日本大震災以降、本ブログを通してもらうメールの多くは原子力に関するものであり、汚く罵るメールもあれば、真剣に将来的な日本のエネルギーをどうするのかという視点のメールある。
 世界の主流は、原子力発電の技術をしばらく維持しつつ、次世代エネルギーの開発を目指すという現実的な選択をとっている。
 かつて『縮み志向の日本人』というベストセラー本があったが、原子力発電のみならず、現在の日本は縮み方向になっており、このままでは政権の崩壊だけでは済まず、国家として縮みきって無くなりそうな勢いである。
 とにかく早期に解散総選挙をやり、まともな政治家に国の舵取りをしてもらいたい。


平成23年10月6日『産経新聞』

今日の突破口
縮む日本に偽の予言者
ジャーナリスト・東谷暁

 萎縮する日本-それがいま進行中の現象だ。東日本大震災からの回復を試み、福島第1原発事故への対応を行い、世界経済の混乱に対処するために、日本は持てる力を振り絞らなくてはならないというのに、日本人は自らうずくまって、何もする気がないようにすら見える。
 まず、大震災からの回復策として野田佳彦政権が提示しているのが、あきれたことに「増税」なのだ。野田首相は首相になる直前にある雑誌に、自らの政権構想を発表して3つの「危機」を並べたものだが、驚くべきことにそこに東北の危機はなかった。さすがに首相就任の際には復興を最初に掲げたが、そこで提示したのが経済抑圧策なのである。ご都合主義的にあれこれ言ってみても野田首相には危機意識がまるでない。このままでは日本経済がさらに縮小していくだけのことだろう。
 また、野田政権は停止中の原発を来年夏までに再稼働したいと述べたが、マスコミ世論に遠慮してすぐに期限を取り消した。確かに、福島の事故を深刻に受け止めることは必要だが、問題を前にして困難なことから逃げ出すこととはまったく異なる。
 事故以来、エネルギーなどいらないから原発は停止しろという論者が増えて、マスコミも煽りに煽っている。しかし、世界で福島の事故以降にイタリア、ドイツ、日本という第二次大戦の敗戦国以外、脱原発を政策で言い出した大国は見当たらない。単に日本は原子力をめぐる国際政治という厳しい現実から尻尾を巻いて遁走を始めたにすぎないのだ。
 さらに、アメリカやEUが自ら招いた経済危機で景気が後退しているとき、日本はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)という、他国の雇用増加策を喜々として受け入れようとしている。財界は米韓FTA(自由貿易協定)が韓国の対米輸出を急伸させたからTPPで日本もそうしようといっているが、まだ、批准もされていない米韓FTAが輸出を伸ばせたわけがない。にもかかわらず、日本経済のデフレを加速する経済協定に唯々諾々として従おうというのである。経済戦略の感覚が麻痺しているとしか言いようがない。
 このところ、論壇の少なからざる人たちが、大震災と福島原発事故をきっかけに新しい時代に突入したと盛んに述べ立てている。しかし、その話を聞いてみるとほとんど例外なく、いまの文明が崩壊に向かっているから、現在の技術も経済も価値観も失効していくというのである。
 そういえば思い当たるのは、東日本大震災が起こった直後、鬱状態に陥った知人が何人かいた。これは後で調べてみると、大災害のときにはしばしば起こる現象らしい。高級そうに見える文明転換論や異相社会論などというのも、日本人が今回の事態にショックを受け、萎縮し、うずくまり、麻痺し、現実から目をそむける鬱状態ではないのだろうか。
 
そこにあるのは偽の文明転換論であり、まがいものの終末論であり、勘違いの脱近代論にすぎない。世界は相変わらず技術文明のなかにどっぷりと漬かっており、跳梁しているのは偽者の予言者ばかりで、近代経済システムは相変わらずきしみ続けて災厄をもたらしている。私たちに必要なのは、怪しげな予言をすることではなく、目の前の試練と闘うことである。

2011年10月 6日 (木)

自衛隊による原子力発電所の警護:検討会資料

 急ぎのメールなどを処理したのち、2時に就寝。

 7時、1時間ほど風呂に入りながら、週刊誌2冊を読む。

 8時30分、ホテル近くのコンビニで購入した納豆巻き、レタスサンドイッチ、低脂肪乳で朝食。

 9時過ぎ、チェックアウトし、永田町に向かって移動する。

Cimg0571 9時40分、衆議院第二議員会館に行き、自民党・長島忠美衆議院議員の事務所にて、原子力発電所の防護に関する自衛隊法改正、警察力の強化についての「原発警備に関する検討会」資料を入手した。 
 自民党は次回の衆議院議員選挙に向けてのマニフェストに原子力発電所のテロを想定した警護を盛り込むとしている。
 これまで原子力発電所の防護は自衛隊が行うべきとし、柏崎への海上自衛隊誘致を訴え続けてきたことが進みつつある。ただ、今回の検討結果では、自衛隊の常駐まで踏み込んでいないのが残念でならない。
 今回の検討内容を読み込んだ上で、自民党・長島忠美衆議院議員を通じて、座長である自民党・浜田靖一元防衛相に後日、意見具申を行いたい。


平成23年9月16日『産経新聞』

原発テロ 自衛隊警備
自民党提言
警察に専従部隊も

 自民党の原発警備に関する検討会(座長・浜田靖一元防衛相)は15日、原子力発電所の対テロ対策強化に向け、緊急時に自衛隊による警備・防衛を可能にするための法改正などを求める提言をまとめた。警察にも専従の「原発等警備隊」の創設を求める。平成23年度第3次補正予算に反映させるよう政府に求めるほか、次期衆院選マニフェスト(政権公約)にも盛り込む方針。
 提言では、テロや有事の危険性が高まった緊急時に備え、自衛隊の任務に原発の防衛を加える自衛隊法改正を提言。具体策として、陸上自衛隊の対テロ・ゲリラ部隊「特殊作戦群」(千葉県船橋市)などがヘリで迅速に展開できる態勢を確立させるなど防護態勢の重層化も求めている。
 また、東京電力福島第1原発の警備の現状について「半径20キロに点在する警察の警戒ポイントを突破されれば容易に原発に接近でき、テロ組織等の格好の標的となりうる」と指摘。自衛隊の治安出動による警備強化を緊急に取り組むべきだとした。
 平時の原発警備では、警察に専従の「原発等警備隊」の創設を求めた。警察はすでに原発立地自治体に原子力関連施設警戒隊を持つが、一部を除き機動隊が交代で人員を充てているのが実情。新設の警備隊は、千葉県警の「成田国際空港警備隊」の部隊編成や対テロ訓練法を参考に装備や人員の増強を求めた。
 一方、自衛隊による常駐警備や、民間警備員に武器を所持させるための警備業法改正については見解がまとまらず提言を見送った。
 検討会では、3月に福島第2原発の敷地内に街宣車が侵入した事件や、内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」が5月上旬に公開した米外交公電で米政府が日本の原発警備の手薄さを憂慮していたことを明らかにしたことを受け、7月から対策を検討していた。

提言の骨子
・自衛隊による原発防衛のための法改正
・自衛隊特殊作戦群等の緊急輸送体制の確立
・無人偵察機の導入
・警察に「原発等警備隊」を新設
・警察、海保、自衛隊の連携強化
・原発周辺での防護訓練


 空いた時間に恩師のO先生のご自宅に伺い、ご挨拶。

 13時30分、某ジャーナリストと待ち合わせをし、原子力発電所立地自治体に関しての意見交換と柏崎を取り上げてもらたい点などをお話する。書いてくれるかどうかは先方次第である。

Nec_0011 14時30分、打ち合わせ終了後、何を食べようか迷っていたところ、新宿駅構内の強烈な蕎麦つゆの誘惑に負け、「信州そば 本陣 ルミネエスト新宿店」(電話:03-5379-7068)で、「天玉そば 480円」を食べる。
 まずかき揚げを丼の下にもぐりこませ、月見そばを楽しみ、最後にモロモロになった天ぷらと黄身をからませたそばをすする・・・今度は「玉ねぎ天そば 430円」に卵を入れてみたい。

 15時から新宿のネットカフェで資料作り。

 18時30分、某二氏と待ち合わせをし、調査を行ったのち、「PRIVETE GARDEN DINING 椿庭 ~TUBAKITEI~」(電話:03-5919-2485)にて打ち合わせを行う。
 酒を飲むことはできないため、ウーロン茶を飲みつつ、「マスカルポーネと生ハムのクロスティーニ 880円」などをつつく。

 24時、帰宅。

2011年10月 5日 (水)

生活習慣を猛省、血管年齢が高齢化

 資料の読み込みとレジュメを作成し、3時過ぎに就寝する。

 7時、起床。大粒納豆、塩ます焼き、ピーマンの油炒めでご飯2杯の朝食をとる。

 9時、来週、東日本大震災のボランティア活動を行うにあたっての各手配を行う。

 10時過ぎ、長岡市に向かって移動し、11時30分から眼底出血している右目を中心にした蛍光眼底撮影(FAG)を受ける。
 血管を見てもらった瞬間、「ちゃんと睡眠をとっていますか?」との言葉のあと、血管年齢が高齢者と同じという衝撃告知・・・・。これまでの生活スタイルを猛省。内科にも行き、食事を含めた生活習慣の改善をするよう言われ、眼球内の腫れがひいてからのレーザー手術ということになった。

Nec_0002 13時、「讃岐うどん こびきの里 長岡古正寺店」(電話:0258-86-7240)で、「肉玉ぶっかけ(中)490円」を温かいつゆにして、昼食をとる。
 カレーライスかカツ丼と一緒に食べようかと思ったものの、医師から忠告を受けたばかりなので、おとなしく通常の一人前。我ながら、意外に小心者と感じたところ。

 14時過ぎ、事務所に戻り、緊急で依頼されたパソコンの修理作業、データ復旧作業の手配を行う。
 最近のハードディスクはかなり大容量化してきているため、データの上書きやハードディスククラッシュした場合のデータが復旧ができるかできないかを確認するだけでも1日仕事である。

 打ち合わせを2件先延ばしにしてもらったものの、作業が終わらず、時間もあるため、都内に向かって移動。

 21時30分、移動しながら、スーパーで半額になっていた焼き鯖の巻き寿司、お茶で夕食をとる。

 23時、ホテルにチェックインし、風呂に入る。

2011年10月 4日 (火)

朝鮮学校、教科書改訂を偽装か

 0時、カラオケのできる某スナックにて3次会。10歳年上の世代と一緒であったため、ツイスト、松山千春、村田孝蔵を中心に歌う。

 2時過ぎに帰宅。シャワーを浴びたのち、3時に就寝する。

 8時、起床。大粒納豆、山芋とろろ、生卵でご飯2杯をかっこんで朝食をとる。

 9時過ぎから市内某所での打ち合わせ。

 11時、事務所に戻ったところで来客があり、情報交換を行う。

 12時、車で移動しながら、ランチパック(メンチカツ)、まるごとソーセージパン、低脂肪乳で昼食をとりつつ、某市に移動する。

 13時から弔問。お見送りをしたのち、柏崎市内まで戻る。

 14時30分、自民党・塚田一郎参議院議員の後援会組織の会議に出席しようとワークプラザ柏崎まで移動するも、ちょうど会議が終了したタイミングで、申し訳ない限りであった。
 柏崎市での集会が11月12日ということが決まったそうで、これから周知を行うことになる。

 16時過ぎから18時までパソコンの修理作業。ここのところ、WindowsUpdateをしてからおかしくなったというものが多く、レジストリの書き換えなどの作業がメインである。

Cimg0563 18時過ぎ、なぜか最近はオーソドックスな昭和の醤油ラーメンに心惹かれるため、市販の平打ち中太麺、市販の醤油ラーメンのたれにあごだしを追加し、コーン、市販のチャーシューとシナチクをのせたもので夕食をとる。
 ラーメンライスといきたかったものの、ご飯がなく、醤油ラーメンを昭和三十年代の街角にあったであろううらぶれ感?をかもしつつ、チュルチュルとすすった。

Cimg0564  食後、パソコンや修復データを納品し、19時30分過ぎ、平成23年度第9回東訪振興協議会理事会にアドバイザーとして出席する。
 議題は、各町内における消火栓や井戸の位置、原子力災害、水害などに応じた第一次避難所、第二次避難所の整理を行うということと、来週10月12日から1泊ででかける東日本大震災の現地視察とボランティア活動についてであった。

 22時、帰宅。東訪振興協議会や柏崎市議会の常任委員会、所属会派など各視察に関して、先方との連絡調整を行う。

 朝鮮学校に我々の税金、つまり日本人を拉致した組織が運営するような学校に日本人の血税を投入する、という馬鹿げたことを、民主党の菅直人前首相は再度、検討するように指示した。
 朝鮮学校の教科書では、いまだに拉致問題をはじめ、捏造の歴史と反日記載がしてあり、補助金をもらうための偽装をしていたという。
 答えはハッキリしており、こんな事よりも、拉致問題の全容解明、生存者の帰国・奪還が何より先である。


平成23年10月3日『産経新聞』

朝鮮学校、教科書改訂を偽装か
生徒に“隠蔽”指示
神奈川は確認せず補助金

 朝鮮学校側が補助金支出をめぐる神奈川県の要請で、全国一律に訂正したとしていた教科書記述が多くの学校で変わっていなかったことが1日、分かった。組織的に生徒らに「教科書を外部に見せるな」と指示し、県も訂正した教科書を確認していなかったことも判明。補助金や無償化を得るため公開用に訂正資料を準備し、偽装していた疑いがあり、菅直人前首相の辞任間際の指示で再開した無償化審査への影響は避けられそうにない。
 問題の記述は、朝鮮高級学校(高校)の歴史教科書の拉致問題に関する「日本当局は《拉致問題》を極大化し…反朝鮮人騒動を大々的に繰り広げ」と、大韓航空機爆破を韓国の「捏造(ねつぞう)」とした部分。拉致問題の記述は、日本の取り組みを「反朝鮮人騒動」と教えており、拉致被害者の家族らが反発。偏った教育を象徴する記述として政府内からも訂正を求める声が上がった。
 神奈川県内の朝鮮学校に6千万円超の補助金を毎年支出してきた県も訂正を要請。学校側は5月、県に「《拉致問題》を極大化」「捏造」の記述をそれぞれ削除・訂正したページのコピーを示し、県は「改訂を確認した」として今年度の補助金継続を決めた。
 しかし、北朝鮮問題に取り組むNPO「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク」(RENK)が入手した9月現在、西日本の高級学校で使われている教科書は訂正されておらず、記述は従来のままで、多くの学校でも内容が変わっていないという。学校関係者は「訂正部分が追加教材として配られることもなかった」と話した。
 朝鮮学校の教科書は北朝鮮本国の検閲のもと、全国一律に在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下の教科書編纂(へんさん)委員会が編集。学校側も県に「訂正は委員会で3月に決定し、新しい教科書が印刷され、4月に生徒に配られた」と説明し、訂正版を使っていない学校があることとは食い違う。
 同県内では訂正版を使っている可能性もあるが、県への取材で、県は訂正箇所のコピーを確かめただけだったことが判明し、実際に学校現場で使っているかは不明だ。
 関係者によると、朝鮮総連が各校長に対し、歴史教科書の外部への持ち出しを厳禁し、表紙に校名やクラス、生徒名を書かせるよう指示していた。不都合な記載を隠(いん)蔽(ぺい)するためとみられている。朝鮮総連は「産経新聞の取材はお受けしない」としている。
 拉致問題に関する記述は、無償化適用審査で文部科学省も「教科書の提出を求め、懸念があれば改善を促す」としている。無償化に加え、他の自治体の補助金支出など、朝鮮学校への公金支出のあり方を問うことになりそうだ。

2011年10月 3日 (月)

昔の遊びクラブ「絵馬作り」2日目
議会改革に関する特別委員会第一部会第2回検討会

 なかなか配付資料の作成が終わらず、2時から4時30分まで仮眠。身支度をしたのち、某県某市に向かって移動する。

 会場に到着し、6時から約30分の講演と20分の意見交換を行う。テーマは「知的好奇心を持ち続けること」として、オタクと言われようが、変わっていると言われようが、知的な興味がわいたことに取り組むという内容でお話させてもらった。

 8時、クロワッサン2個とカフェオレの軽い朝食がでたが、食べた気がしないので、つい2個を追加で注文。

 9時過ぎ、お土産に漬け物を頂戴し、帰路につく。

 途中、買い物や知人宅へ訪問。納豆各メーカーの新作も購入した。

 13時、帰宅し、大粒納豆、焼き鳥(皮たれ)3本、ツルムラサキのマヨネーズ和えでご飯2杯の昼食をとる。

Cimg0557 15時過ぎ、母校である柏崎市立柏崎小学校に移動し、「昔の遊びクラブ」の講師として絵馬コレクターのK氏、いつものメンバーであるK氏、W氏とともにクラブ活動を行う。
 今日は、木の絵馬を作るということで、それぞれに図案を考えてきてもらい、絵の具やマジックで絵を描き、願いを書くというもの。

Cimg0558 参考になるものをボランティアメンバーでも作ってきており、K氏はもみじと鹿、W氏はご家族の方が描いたというおかめとひょっとこ。
 生徒も木の絵馬を作るということで気合いがはいったのか、先週のボール紙で作ったときとは雲泥の差の気合いで作成していた。
 次回、柏崎神社に奉納することとなる。

 17時過ぎ、事務所に戻ったところで来客があり、都市計画道路について調査依頼を受ける。

Cimg0559 18時、市役所に移動し、18時30分から部会長を務める議会改革に関する特別委員会・第一部会に出席。
 今日の議題は、議会改革を実施するにあたり必要な来年度予算要望、次回定例会までの日程・議論のスピード、私の方で作成した「柏崎市議会議員倫理条例(案)」についての3件である。

1.来年度の議会改革に必要な予算要望について
・部会長案として、倫理条例制定後に広報1回は出したい。
・少なくとも研修会1回は実施したい。
・市民との意見交換会2回。前述と一緒でも構わないが、市民への選挙制度(寄付行為)の説明会を選挙管理委員会との意見交換会したのち実施したい。
・当部会に負託された案件についても全体で研修会。
・議会運営委員会との関わりもあるが、研修会は必要であろうと思う。議員同士の議論の場については、議会運営委員会もあるので、そちらも活用してみてはどうか。
・議会運営委員会は旅費しかないため、こちらで別途計上する必要があるのではないか。
・今回の議会運営委員会の視察は、議会改革に関わるものを要望している。
・議会費として予備はないため、現時点で計上する必要がある。

【決定事項】
・当部会が設定したテーマの研修会1回(全議員が対象)
・広報ビラは1回(制定した条例の解説)
・市民との意見交換会は2回分は当部会テーマを入れ込む。
・選挙管理委員会との懇談会を実施する。

2.次回定例会までの日程・議論のスピード
・12月定例会での条例提案は厳しいのではないか。
・12月定例までに本委員会に
・課題の抽出が必要である。

【決定事項】
・12月定例会までに本部会を最低2回実施する。
・12月定例会中の本委員会にたたき台もしくは方向性を示す。
・次回の部会までに各委員が今回提示の案や他自治体の事例を読み込んでくる。

 次回の開催は11月2日として、各委員にそれぞれでの調査をお願いし、会議は終了。

Cimg0561 19時30分過ぎから市役所前の「韓国料理 大長今(テイチャングム)」にて、今後の委員会の進め方はもとより、普段の議会活動についても情報交換を行う。
 酒は飲んではいけなかったが、部会長ということもあり、生ビールを飲みながら、好物のスンデをつつき、豚足をかじる。

Cimg0562 22時から、某スナックに移動し2次会。
 西瓜の漬け物が非常に美味しく、つい焼酎の水割りを飲んでしまった。
 委員会の視察や議会での行事などで、他会派の人と飲みながら意見をぶつけるという機会がなかなか少ないため、あえてお互いに意見を言い合う。

2011年10月 2日 (日)

平成23年度柏崎市総合防災訓練(高柳地区)

 3時、就寝。

 8時に起床し、大粒納豆、チキンカツの甘酢かけ、もずく酢でご飯2杯の朝食をとる。

 9時、市内の某所に行き、依頼されていたものをお届けする。

Cimg0534 10時30分過ぎ、高柳町の市営駐車場に車を停め、平成23年度柏崎市総合防災訓練(高柳地区)に参加させてもらう。
 参加といっても市議会議員は、災害本部からの傍聴となる。席が用意されていたが、いつものように、各訓練を近くで見るために席には着かず、会場内をフラフラをさせてもらった。
Cimg0538_2 先輩議員からは「何で、(三井田だけ)新人議員と同じ防災服なんだ?」と言われたが、以前の防災服は中越沖地震の際に破れたりしたのを補強したボロ服だったことを説明。やはり議会として予算要望して、議員全員分を柏崎市議会と大きく背中に書かれた新しい防災服に変えるべきであった。

Cimg0539 今回のシナリオの想定は、

「10月2日(日)、午前8時37分、高柳地区一帯に激しい地震が発生した。新潟地方気象台によると震源地は新潟県中越、地震の規模はマグニチュード6.8 柏崎市高柳町事務所は震度6強を観測した。中山間地では土砂災害発生による避難指示発令。高柳地区の各所では、道路が寸断され、土砂災害への警戒、家屋の倒壊・火災等による被害や多数の負傷者が発生し、地域住民、自主防災会、消防団等が協力し、けが人の救出、応急手当等を行うとともに、災害時要援護者の安否確認と避難誘導を行う。また、ガス、水道、電気、通信等のライフラインにも甚大な被害が及んでいる。」

というもので、参加者は384名。
 Cimg0541訓練は、災害救助バイク・トラック隊救援物資搬送訓練(新潟県トラック協会柏崎支部、新潟レスキューバイク隊)、消防団遠距離中継送水訓練(消防団第15、16分団)、はしご車救出訓練(消防署)、学校火災放水訓練(消防団第15、16分団、消防署)。

Cimg0547 そして、新潟県消防防災ヘリコプター救出搬送訓練及び臨時着陸訓練(新潟県消防防災航空隊、機体は消防防災ヘリコプター「はくちょう」シコルスキーS76B)、救護所設置訓練(消防署、新潟県赤十字安全奉仕団柏崎市分団、保健衛生班)、倒壊家屋救出救助訓練(消防署、消防団第1分団)、多数傷病者事故(倒壊家屋)発生時の救護活動訓練(トリアージを含む)(医師会、新潟県赤十字安全奉仕団柏崎市分団、消防署、消防団、塩沢・坪野・荻ノ島自主防災会救出救護班)、負傷者応急手当(心肺蘇生、AED)実践訓練(消防署、消防団、塩沢・坪野・荻ノ島自主防災会救出救護班)が行われた。
 どう見ても二日酔いか軽くひっかけてきた初老の方から話かけられ、煙幕を炊いての火災訓練を見ながら、

 「おい、おもしぇーでのぉー」
 「は、はぁ・・・・」

 予想以上に煙がでてきたところで、

 「おお、ごーぎになったねっか、おぃ」
 「・・・・」

と地元らしい言葉の復習にもなった。

Cimg0550 同時に展示・体験もあり、起震車による地震体験で震度6、煙道通過の2つを実際に体験。展示においては、滅多に見ない新潟県警機動隊の災害車両(水陸両用車)を見ることができた。高柳町での防災訓練ということを考えれば、橋が崩落、川を渡っての住民救出といったシナリオを用意し、実際にこの車両での訓練してもらっても良かったかと思う。
 また、原子力安全・保安院、柏崎刈羽原子力保安検査官事務所が、1日保安検査官事務所開設として、原子力防災PR紹介をしていた。これが非常にもったいなく、せっかく来てもらうことから、原子力災害の訓練ではなくとも、震災発生とともに原子力プラントの大まかな状態を把握する訓練も兼ねて行ったらどうかと思い、

 「訓練の冒頭、プラントのデータ収集とかそういったことは・・・」

と話しかけたところ、

 「できませんっ!機材ないですから」

と言ったきり、シカト状態。

 「女川町の事例を見るまでもなく、オフサイトセンターが使えなくなる可能性もあるんで、電話でも何でもプラント状態は把握できるようにする方がいいんじゃないですか」

*宮城県女川町はオフサイトセンターごと津波に流されたため、女川原子力発電所のプラントデータの把握が遅れた。

と言ったところ、そのまま顔を背けてしまった。木っ端役人そのままの態度であり、真摯な態度はない。

 「すいませんねー余計なこと言ってぇー」

とその場を離れた。今回の総合防災訓練の計画にはなかったかも知れないが、東日本大震災を経たあとだけに、こういった議論や準備はしておくべきであろう。
 これまで議会でも要望してきたように、やはり原子力安全・保安院は分離させた方が良い。
 その他、豪雪地域である高柳町で行う防災訓練だからこそやるべきこと、また今後の総合防災訓練で行った方が良いことなど、色々と勉強させてもらった。

 12時30分に終了し、そのまま市内某所での会議に出席する。

 14時、鉄道活性化事業として、SLが通るということから柏崎駅で弁当などを購入して昼食にしようと思ったものの、既に売れ切れという電話があり、自宅に戻る。

 14時30分、ピザトーストパン、照り焼きチキンパン、低脂肪乳で昼食。

 食後、 「昭和懐物ランド こどもの時代館」に移動し、所用を済ませる。

 17時、事務所に戻ったところで来客。雨が凄いため、インクジェットプリンタで印刷した資料が滲んでいた。

Cimg0551 18時30分、スーパーで安くなっていた天然もののブリかまを塩焼きにし、シーザードレッシングとチーズを多めにのせたサラダ、じゃがいもと麩の味噌汁、小粒納豆、ご飯2杯で夕食をとる。
 ブリかまについては、養殖ものがよく売っているが、今回は天然ものの値段が養殖と50円しか差がなかったので、天然ものを選択。脂もほどよく、ビールなしでも?楽しめた。

 食後から事務所にて、議会改革に関する資料の調査と整理を行う。返信しなければならないメールもかなりの量が溜まってしまっているものの、長時間、ディスプレイ画面を見られないのがもどかしい。

2011年10月 1日 (土)

原発抜きで日本は生き残れるのか

 3時、就寝。

 7時に起床し、大粒納豆、目玉焼き、ツルムラサキのマヨネーズ和えでご飯2杯の朝食をとる。

 9時過ぎから東海地方からお越しになった某団体の視察対応を行う。モヤモヤした天気のため、海などの自然体験を中心にした視察の要望を頂戴していたが、十分な対応ができなかった。天気だけはどうしようもない。

 高速道路のインターチェンジまでお見送りしたのち、自宅に戻る。

Nec_0001 13時過ぎ、酒を飲んでいないからであろうか、気分がなぜか炭水化物の食事となり、市販の生醤油ラーメン、シナチク、スーパーの総菜コーナーで2割引になっていたチャーシュー、刻み長ネギ、焼き海苔、干し納豆パウダーで伝統的な醤油ラーメンを作り、ご飯を添えて、「男めし」の定番、ラーメンライスにして昼食。

 15時、17時と事務所に来客。原子力発電に関する意見を聞きたいとのお話だったので、自分がいま考えている原子力発電自体のこと、柏崎市の現実的な財政状況や雇用の実態までお話させてもらった。

Nec_0006 18時過ぎ、お土産で頂いた崎陽軒の季節もの「きのこシウマイ(秋季限定)」、秋刀魚の刺身、小粒納豆を多めに入れた納豆汁、ご飯2杯で夕食をとる。
 「きのこシウマイ(秋季限定)」は舞茸、椎茸、エリンギ、ぶなしめじが入っており、アッサリめで、ビールなしの夕食?には最適であった。

 食後から事務所にて、依頼されたOSの再インストール2件などの作業を行う。

 ドイツ、イタリアなど一部を除き、いわゆる先進国を筆頭に世界は原子力発電所の建設ラッシュを迎える。
 日本だけが脱原発と言っても、中国、韓国、ロシア、そして北朝鮮の核利用は変わらないという現実。そして、我が柏崎市においても、財政状況や雇用の実態を見れば、急に舵を切ることはできない、というのが正直なところである。
 いまやるべきは、原子力発電に対し、容認・推進派、反対派がともに忘れてきていた、現実に即した安全性の確保であり、検証であろうと思う。
 海上自衛隊の誘致、避難道路の拡幅など、これまでと変わらずに必要なものとして訴えていきたい。


平成23年9月29日『週刊新潮』

櫻井よしこ
日本ルネッサンス

原発抜きで日本は生き残れるのか

 福島県川内村の遠藤雄幸村長は、9月13日からの村議会で、来年3月を目標に全村民を村に戻す計画を発表した。村民は約3,000人、内2,800人が避難生活中だ。
 野田政権では、細野豪志原発事故担当相が、「(除染を)すべての避難区域の市町村で行いたい。特に避難している人が多い地域は、国が前面に出る」「福島の将来は除染が進むかにかかっている」と語っている。
 除染により安全な生活空間を確保する努力を国と自治体で加速させることになる。
 前福島県知事の佐藤栄佐久氏は、ひとつでも企業が川内村に戻ってくれれば村民の雇用が確保され、生活基盤が安定する、そのような方向に企業を促す施策が必要だと強調した。原発と地域の結びつきについて、前知事はこう語った。
 「原発のある地域では、1家族につき1人が原発やその関連施設で働いていたといってよいでしょう。周辺の村でも2家族に1人くらいは勤めていました。
 ですから、脱原発となると、地域全体が生活基盤をどう再生していくのかをしっかり手当しなければ、故郷に戻っても暮らせなくなる可能性があります」
 福島県は現知事の佐藤雄平氏が8月11日、復興ビジョンを正式に決定し、脱原発を発表した。原発立地の自治体が脱原発を正式に決定するのは初めてで、新たな雇用の創出と生活基盤の整備が切実な問題となる。
 日本のエネルギーと産業、被災地の復旧と復興、経済と雇用の全体像は、果たして原発抜きで考えられるのだろうか。去る9月12日に国家基本問題研究所が行ったシンポジウム、「原発抜きで日本は生き残れるか」では、主として2つの点が浮き彫りになった。
 世界の原発技術の進歩の中で日本が占める位置の重要さが第1点、原発を運用する日本人の意識と専門性の欠如の深刻さが第2点である。

後ろ向きの議論

 北海道大学大学院教授の奈良林直氏が語る。「まず、日本の原発すべてが危ういように報道されていますが、そうではありません。東京電力福島第一原発(F1)の1号機から4号機は事故を起こしましたが、F1の北にある東北電力の女川原発は、大地震と大津波に耐えてきちんと生き残りました。
 地図で見るとわかるように、こちらの方が震源にもっと近かった。女川もF1同様、大地震と大津波に襲われたのに、なぜ大丈夫だったのか。それは津波への備えをしていたからです」

 東北電力が東電よりも5メートル高い所に原発を立地させていたのは周知のとおりだ。奈良林氏は、マグニチュード9という、これまで日本を襲った地震の中でも最大規模の地震と津波に、兎にも角にも耐えたのが女川原発であること、それほどの技術が日本にあることを忘れて東電F1のみに焦点を当てて後ろ向きの議論をするのは間違いだと指摘する。
 そのうえで、いま、世界で建設されているのはF1とは構造が大きく異なり安全性も高い原発だと強調した。
 「中国の上海は6基の新原発建設計画を打ち出し、建設が始まっています。導入されるのは最新のAP1000型、3・5世代の原発で、東芝が買収したウェスチングハウスの技術です。

 ざっと説明しますと、建屋の最上部、格納容器の真上に大容量のプールを設け水を貯めておきます。事故発生でプールの水が自動的に落下し、格納容器の鉄板を外側から冷やします。
 格納容器内が高温になるとバルブが溶けて、そこから水が注入され、中の原子炉全体が水浸しになる仕組みです。原子炉が熱を発し続けるために水が沸騰し蒸発しますが、蒸気は格納容器の上部の鉄板にぶつかります
 鉄板は外側から流水で冷やされているために蒸気も冷やされ水に戻ります。こうして外からの注水に頼らずに、原子炉内の水が循環することで、原子炉が徐々に冷やされていく仕組みです」
 つまり、外部電源なしで原子炉を冷やせるのだ。F1と同じ状況に置かれても水素爆発もその後の事故も発生しないということを意味する。
 上海で建設中のこの世界最先端の3・5世代型原発に較べて、F1はまさに世界で最も古い第1世代だったが、日本にも新型の原発はすでに導入されている。
 第3世代のABWR(改良型沸騰水型軽水炉)がそれで、柏崎に2基、浜岡に1基、島根に1基、石川県の志賀に1基、その他に青森の大間に1基、建設中である。
 第3世代の原発の特徴で、福島原発との決定的な違いは事故のときに燃料を露出させない構造になっている点である。

「日本経済を下支え」

 奈良林氏は、世界の技術革新の中で原発をとらえ、その技術革新にどれだけ日本が貢献しているかを、日本人こそが理解すべきだと強調する。

「AP1000は東芝が所有する技術です。また、日立、GEを中心とする国際プロジェクトで新しい自然循環型の圧力容器を開発しています。その最先端の原子炉圧力容器を、ノズルを含めて溶接なしで一体として作れるのは日本製鋼所だけです。ですからフランスや米国など、どの国が受注しても、大型の原子炉圧力容器を作るのは、結局、日本企業なのです。日本が脱原発の立場をとれば、こうした技術も守れなくなります。脱原発で技術開発を終わらせるのでなく、さらに優れた技術の創出に挑み、最先端の位置を守り、裾野の広い原発産業で日本経済を下支えすることが重要です」

 技術が優れていても、それでも事故は起きたと批判するのが、佐藤前知事である。前知事は環境、原発問題をはじめ重要政策の多くで国と戦ってきた。前知事は『知事抹殺--つくられた福島県汚職事件』(平凡社)で、こう書いている。

「原発政策は国会議員さえタッチできない内閣の専権事項」「その意を受けた原子力委員会の力が大きい」「原子力委員会の実態は、霞ヶ関ががっちり握っている」

 だが、原子力委員会はつとに指摘されていた津波に関して問題意識を抱かず、原子力安全・保安院の中にも専門家がいなかったことが、今回明らかになった。前知事はこのことを含めて日本の原発行政は「完全無責任体制」の中で推移してきたと批判する。
 前知事はまた、政府も東電も、原発の安全性を強調するあまり、知事や住民に対しても偽りを述べ騙すことも敢えて辞さない体質だと批判する。
 その政府に最も依存し、政府の無責任を自らの無責任を覆い隠す盾に使ってきたのが東電である。
 秀逸な技術を活かして、日本の経済基盤を支え、世界のエネルギー供給にも貢献するには、なんといっても専門家と良質な人材の育成が急がれるということだ。F1事故が人災だったとの自覚こそ必要だ。

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