平成24年第6回定例会閉会
責任問題の決議可決!実質の問責
3時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、イカの沖漬け、卵豆腐でご飯2杯の朝食をとる。
8時30分過ぎ、市役所に移動し、議会最終日に向けた諸準備を行う。
9時から議会運営委員会に出席。議題は、問題となっている議会議決なしの契約に関する追認議案とその問題に対する市長、副市長の給与10%カット1ヶ月分という議案、議員発案としての「北朝鮮のミサイル発射に強く抗議する決議(案)」、「柏崎市市長初め市職員の法令遵守を強く求める決議(案)」である。
「議第143号 特別職の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について」
「議第144号 契約の締結に係る追認について(平成22年度ごみ処理施設大規模修繕)」
「議第145号 契約の締結に係る追認について(平成23年度ごみ処理施設大規模修繕)」
「議第146号 契約の締結に係る追認について(平成24年度ごみ処理施設大規模修繕)」
のっけからこの4案を一括して副市長が説明して議題とすることだったので、これだと議事録が残る議場の場で市長が謝罪する場がない。
少なくとも、こちらから質問せずとも市長が自ら議場で説明すべきものであるため、
「異議あり!」
と強く反発。何回も求めているなか、社会クラブの高橋新一議員は「市長に説明を求める必要はない」と反対が入り、結局、議長が議会開始前に市長にそういった議論が議会運営委員会であったことを説明する、ということになった。
社会クラブ・高橋新一議員、柏崎のみらい・佐藤敏彦議員からは緊急性があったのに提出が遅い(他の議員誰もやらないから提出したことが理解されていない)、拉致問題については削除し、ミサイルだけにしろとの意見がでた。同じ国家主権を侵害されている問題であるだけに削れないとし、「てにをは」の文言修正で全会一致になることとなった。
せっかく作った決議文であるが、全会一致であるため、議会での提案者は私ではなく、議会運営委員会の委員長となる。
「柏崎市市長初め市職員の法令遵守を強く求める決議(案)」
公明党・真貝維義議員からの提案で、所属会派・整風会としても賛成しているもの。内容は以下の通り。
柏崎市長初め市職員の法令遵守を強く求める決議
地方自治法第96条第1項第5号及び柏崎市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により,1億5,000万円以上の工事請負契約を締結するときは議会の議決を経る必要がある。
しかしながら、柏崎市は、平成22年度から5ヵ年計画のごみ処理施設延大規模修繕工事において、議会に諮ることなく、平成22年8月30日契約金額3億4,755万円、平成23年7月8日契約金額5億5,650万円、平成24年7月4日契約金額2億6,250万円の合計11億6、655万円の工事請負契約を締結し、既に22年、23年契約の修繕工事が終了し9億405万円が支払われている。
柏崎市においては、平成21年11月17日に職員が公金詐欺で、平成22年10月28日には収賄罪で職員が逮捕されるという不祥事が相次だ。この契約の行われた平成22年度から23年度にかけては、平成22年3月に柏崎市が行った「公金詐欺事件に係る調査報告書」の提言を受け、同年5月に庁内に「コンプライアンス推進委員会」を設置し、庁内のコンプライアンスの向上を目指した、「柏崎市コンプライアンス推進実施計画」を策定するとともに、職員研修などを行い、職員の職務適正化、信頼の回復に務めるとしてきた。
しかるに、先に述べたように、ごみ処理施設大規模修繕工事契約においては、工事ではなく修繕であるとの誤認から、議会議決を経ることなく契約を行っている。地方自治法第96条1項5号に定める、「工事又は製造の請負」の解釈は、民法上の請負のみでなく工事及び修繕の完成が目的である契約も含むとするのが通説である。
会田洋市長は、ごみ処理施設修繕工事契約を締結するに当たり、これらのことを十分認識しないまま、適切な処理を行わなかった。
結果、ごみ処理施設修繕工事契約は契約無効状態にある。
本日、会田市長が、工事契約の追認を柏崎市議会に迫る状況に至らしめたことは、議決機関としての議会の存在意義を問われかねない重大な問題であり、また、二元代表制の一翼を担う議会を軽視したものと言わざるを得ず、誠に遺憾である。
職員逮捕事件は論外であるが、ここ数年、議会、監査委員から財務規則の遵守が繰り返し指摘をされている。柏崎市議会は、今後このような事態が繰り返されることのないように、会田市長を初め職員が一層高い意識を持って再発防止の強化を図り、法令遵守の確立に努め、信頼回復に向けて取り組むよう強く求めるとともに、会田柏崎市長に猛省を促し、その責任を強く問うものである。
以上決議する
平成24年12月21日 柏崎市議会
理由 法令を遵守し再発防止を求めるため
社会クラブ・高橋新一議員から故意にやったのではないため、決議をあげてまでは必要がないとし、柏崎のみらい・佐藤敏彦議員からは一方的に市長や職員に責任を問う内容になっており、文言修正しなければ賛成できないという意見であった。
自治研究会・砂塚定広議員は、「会田洋」という固有名詞などをはずしてもらいたいとの意見。 結局、社会クラブの反対により、全会一致とはならなかった。
本来であれば、不信任、譲っても問責決議としたいところであるが、現在の議会構成では、議事日程への追加で賛否をとった際にも、負ける可能性がある。議事日程への追加で過半数をとれなければ、議場でこの決議を読み上げることすらできない。結局は、若干の文言修正のうえ、議場で賛否が問われることとなった。
もめた議会運営委員会も終わったところで、会派室に戻り、会派会議。
決議文の文言修正や賛否の確認もあったため、30分遅れの10時30分から本会議となった。
まず以下の5つの議案を一括して採決することとなったが、暴力団排除条例に対してだけ、社会クラブ・矢部忠夫議員が条例を作る必然性がない、憲法違反であるとした反対討論を行った。採決については、社会クラブの4名の議員(矢部忠夫議員、高橋新一議員、若井洋一議員、笠原晴彦議員)が反対したが、賛成多数で可決。
→「暴力団排除条例施行により改正が必要な規則・要綱等」(pdf形式)
「議第119号 公益通報に関する条例」
「議第120号 公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例の一部を改正する条例」
「議第121号 暴力団排除条例」
「議第122号 廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例」
「議第141号 特別職の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について」
続いて、各常任委員会の委員長の報告もあり、以下の議案が可決した。
「議第124号 高齢者生活支援施設設置及び管理に関する条例」
「議第125号 高齢者用冬期共同住宅設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」
「議第126号 市立児童クラブ設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」
「議第127号 都市公園条例の一部を改正する条例」
「議第128号 都市公園に係る移動等円滑化のために必要な特定公園施設の設置に関する基準を定める条例」
「議第129号 道路の構造の技術的基準等を定める条例」
「議第130号 移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める条例」
「議第131号 準用河川管理施設等の構造の技術的基準を定める条例」
「議第132号 手数料条例の一部を改正する条例」
「議第133号 市営住宅条例の一部を改正する条例」
「議第134号 水道法施行条例」
「議第135号 下水道条例の一部を改正する条例」
「議第114号 平成24年度一般会計補正予算(第8号)」
「議第139号 平成24年度一般会計補正予算(第9号)」
「議第142号 平成24年度一般会計補正予算(第10号)」
「議第115号 平成24年度国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)」
「議第116号 平成24年度後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)」
「議第117号 平成24年度介護保険特別会計補正予算(第2号)」
「議第118号 平成24年度土地取得事業特別会計補正予算(第2号)」
「議第140号 平成24年度下水道事業会計補正予算(第5号)」
「議第136号 公の施設の指定管理者の指定について(柏崎国民休養地)」
「議第137号 公の施設の指定管理者の指定について(柏崎市ふるさと体験村(荻ノ島村))」
「議第138号 柏崎市刈羽村障害者介護給付費等支給審査会共同設置規約の変更について」
続いて人事案件として、現在の副市長をさらに4年間、副市長として任命するという
「選第11号 副市長の選任について」
が提案されたので、以下のような質問をしたのち、反対させてもらった。結果は賛成多数で選任された。
Q.ここで市長に確認したいが、本市としては副市長はこのまま1人制という方針という事でよいか。他の自治体では、経済活性化対策や企業誘致に力を入れるために民間企業出身の副市長をもう1人任命するというところもある。そういったところも判断させてもらいたいので、聞きたい。
A.副市長の複数制は承知しているが、現時点では2人制は考えていない。
人事案件の人権擁護委員の推薦もすべて可決。
「選第12号 人権擁護委員候補者の推薦について」
「選第13号 人権擁護委員候補者の推薦について」
「選第14号 人権擁護委員候補者の推薦について」
続いて、問題となっている議会議決なしの契約に関しての追認議案とその問題に対する市長、副市長の給与10%カット1ヶ月分という議案が提案された。
「議第143号 特別職の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について」
「議第144号 契約の締結に係る追認について(平成22年度ごみ処理施設大規模修繕)」
「議第145号 契約の締結に係る追認について(平成23年度ごみ処理施設大規模修繕)」
「議第146号 契約の締結に係る追認について(平成24年度ごみ処理施設大規模修繕)」
提案理由の詳細説明の前に、会田市長から報告と「法令に基づき、行政を遂行するべき立場で恥ずべきである」との謝罪があった。
追認議案に対しては、現在が違法状態であり、その後の決議をすることから消極的であるが承認せざるを得ないのが苦しいところである。
ここで「委員会発案第2号 北朝鮮のミサイル発射に強く抗議する決議(案)」の議事日程への追加が異議なく通り、全会一致で可決。
続く、「議員発案第7号 柏崎市長初め市職員の法令遵守を強く求める決議」の議事日程への追加が諮られ、一部の反対があったものの
<議事追加自体に反対>
社会クラブ:矢部忠夫議員、高橋新一議員、若井洋一議員、笠原晴彦議員
市民クラブ:斎木裕司議員、片山賢一議員、春川敏浩議員
何とか議事日程に追加されることになった。
提案者である公明党・真貝維義議員が説明を行ったのち、質疑応答。
Q.「工事請負契約の締結」という文言があるが、工事ではなく修繕と誤認したのがこの問題。「本日、市長が工事契約の追認」とあるが、今日の追認議案は「契約の締結に係る追認について」であって、事実と違う。(社会クラブ・矢部忠夫議員)
A.工事の契約自体が間違いなのか、もしくは契約名が間違っているという意味か。(公明党・真貝維義議員)
Q.現実の事実とは違う。業務契約である。(社会クラブ・矢部忠夫議員)
A.事実関係からいけば、これは工事請負契約にあたって問題ないと思われる。認識が違う。(公明党・真貝維義議員)
Q.「契約の締結に係る追認について」という議案が今日出されたのであって、工事契約の追認を今日、市長がだしたのではない。(社会クラブ・矢部忠夫議員)
A.今日提出した決議であり、「工事契約の追認」という名称は事前には分かっていない。そもそも業務契約ならば、問題になっていない。これは実態が工事の請負契約。(公明党・真貝維義議員)
平成22年度の契約書をよく見れば、工事との認識をしていたことが分かる。
「平成22年度ごみ処理施設大規模修繕」(pdf形式)
採決となり、案の定、以下の議員が反対をしたが、何とか決議が可決した。
<議案自体に反対>
社会クラブ:矢部忠夫議員、高橋新一議員、若井洋一議員、笠原晴彦議員
市民クラブ:斎木裕司議員、片山賢一議員、春川敏浩議員
本来であれば、問責決議で当然の内容である。
基本的な二元代表制を踏みにじる行為であり、こういった行政の間違いに追及しないのなら、議会改革などチャンチャラおかしい。
これまで無料で利用できた総合福祉センターの有料化議案
「議第123号 総合福祉センター設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」
については、全会一致で継続審査となり、次の定例会への繰り越しとなった。
11時55分に本定例会が閉会となり、引き続き議会運営委員会に出席。議題は、常任委員会を現行の4委員会からどう変えるのか、という次回の打ち合わせ日程と来年度の最初の議会の日程の2件であった。来年最初の議会は平成25年2月18日から平成25年3月25日までの会期で決定した。
昼食をとる間もなく、15時過ぎまで議会だよりの原稿や陳情、相談関係の処理を行う。
本来であれば、このまま東京に移動し、草莽全国地方議員の会の総会に出席予定であったが、議会日程や処理に時間がかかったため、欠席の連絡を入れた。
16時、自宅に戻り、カロリーメイト(チーズ味)、コロッケパン、低脂肪乳で遅めの昼食。
予定が変更になったので、車検に出さなければならない街宣車の整備などを行う。
18時30分、青海苔たっぷりかけたエリンギのバター炒め、ジャガイモだけのコロッケ、小粒納豆、ご飯で夕食をとる。
昼食が遅かったためか、いつも2杯はご飯を食べるところ、1杯で満腹となった。
食後から事務所で作業。
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