持参してきたノートパソコン(ThinkPad X61,SSD,SXGA+化,LEDバックライト化)で急ぎの仕事を行ってから、現地時間1時(日本時間2時、時差-1時間)に就寝。
現地時間5時に起床し、熱めのシャワーで目を覚ます。
ちょっと早めの現地時間6時20分、ご案内頂くグルメライターで台湾在住18年の片倉佳史氏と参加者の皆さんとホテルロビーに集合し、澎湖魚市場に向かって移動する。
現地時間6時40分、澎湖魚市場に到着し、1時間ほど見学させてもらう。とにかく朝からの人の熱気に加え、新鮮かつ種類が分からない多くの魚介類にすっかり見入ってしまった。
漁師の方々は、一杯呑む時間らしく、市場の隅々で美味そうにビールを飲んでいたのが印象的。
*競りは、紙に書いて入札する方式
*ピカピカで、このまま刺身にしたい鯛?
*えっ、駄菓子の値段じゃないの?くらい安く、新鮮
*貝やナマコのようなもの等、多種多様
*巨大な包丁で、豪快に輪切りのおばちゃん
*日差しと風が強い澎湖島ならではの乾物
色々と買いたいものがあったが、今日の夕方には澎湖島を離れてしまうので、生ものは買えず、地の蛸干しを購入した。
「日本まで持って帰りたい!」と、ガイドの曹さんに通訳してもらったところ、売り子のお嬢さんは「分かったわよぉー」といった感じで、パウチの機械の電源を入れ、ポンプで真空パックにしてくれた。しかし、熱でビニール袋の口をシールするようになっており、事前にヒーターを温めていなかったため、約3分後には、真空に引いても意味の無い、パッカリと口の開いたただのビニール袋となった・・・。
現地時間7時20分、漁師が帰ってきたときに立ち寄る人気店「陳年老店米粉麵(澎湖漁港麵店)」(電話:06-927-2992)に入る。
ここでは、通常の麺とビーフンが一緒に入ってる非常に珍しい麺料理「米粉麵 小 50元」を朝食として食べる。昨夜に残った高粱酒を持ち込み、地元の漁師と同じく、一杯やりながら麺をすすった。
焼豚の薄切り、玉葱などの甘みのあるスープは極めてシンプルなものであるが、麺とビーフンの食感の違いを楽しむにはちょうど良い。テーブルの上には、酢、香酢、唐辛子のタレ、醤油、胡椒などが置いてあり、途中で飽きたら、味に変化を付けられるようにもなっている。店内には、看板猫なのか、子猫がくつろいでいた。
食後、バスで移動し、現地時間8時20分、白沙島・赤崁にある「北海遊客服務中心」(センター)に到着。
前回、澎湖島に来たときには、七美島や望安島など南側の島々を巡るツアーを行ったが、今回は北側の秘島巡りである。
船での移動なので、口寂しいと思い、売店で「かっぱえびせんのパチモノ 30元」を購入。パチモノといえども、本家の「カルビー かっぱえびせん」よりも海老の風味が強いため、これはこれでアリのような感じである。
現地時間8時30分、吉貝島に向かって船、新北海珍16号に乗って、移動。
現地時間9時、吉貝島に到着。マリンスポーツをはじめ、美しい海でのレジャーが盛んというが、島の読み方が分からず、
「キチガイ島」
と言っていた・・・本当は朝から高粱酒を飲んだ自分がキチガイである。
早速、吉貝沙尾という美しいビーチに移動し、散策。珊瑚が大量に流れ着いており、持ち帰りたいぐらいであったが、持ち出しは禁止されている。
色々な珊瑚が流れ着いていたなか、「ウルトラマン」の第35話「怪獣墓場」に登場する亡霊怪獣シーボーズに似た?珊瑚を発見。
七美島のダブルハート(雙心石滬)で有名な澎湖伝統の漁法「石滬」が、この吉貝島には多く残っており、その文化をまとめた「吉貝石滬文化館」があったので、見学させてもらう。
資料のなかには、大正2年に発行された漁業の許可証などもあり、歴史の重みを十分に感じることができた。
新北海珍号捌号に乗り込み、現地時間10時20分、「北海遊客服務中心」(センター)まで戻る。
バスで同じ白沙島内の「岐頭遊客中心」(センター)に移動し、現地時間10時30分、チャーター船の銀河壹号に乗り、一路、員貝島周辺に向かう。
澎湖の島々は、約1800万年前の火山活動による溶岩でできた玄武岩でできており、世界遺産の候補にも挙がっているという。しかし、台湾は国際連合から国として認められていない為に、ユネスコに申請を行えない事情がある。支援する組織「一般社団法人 日本から台湾の世界遺産登録を応援する会」もあり、今後、日本人として協力したい。
*漂着ゴミが溜まっているのが残念
途中、澎澎灘の干潮時にしか出現せず、20年前にできたばかりの珊瑚の島、活龍灘に上陸した。
チャーター船を限りなく珊瑚の砂浜に近づけ、船首から梯子を使って降り、しばしの散策。透き通るような海に珊瑚の浜、素晴らしい美しさである。リゾート開発がいずれ検討されると思うが、できる限り現状を残してほしいと思う。
現地時間11時30分、再び銀河壹号に乗り込み、鳥島周辺の玄武岩ウォッチング。船長が地元の者しか知らないというスポットまで、船を近づけてくれたため、迫力ある玄武岩の景観を楽しむことができた。
鳥島の後方に南面掛島という島が見えたが、この角度で見たら日本の富士山のように見えるので、一部の方?は澎湖富士と呼んでいるという。
白沙島内の「岐頭遊客中心」(センター)に戻り、現地時間12時30分、馬公市街地の有名店である「来福海鮮餐廳」(電話:06-926-2249)で昼食。
片倉佳史氏が地元の方に
「地元のプライドを見せて下さい」
とオーダーした内容だけに、外れの料理はなく、特に名物の海老焼きは絶品であった。ここでも台湾ビールをたらふく飲んでしまい、身動きできないほどの満腹になってしまった。
*挨拶がわりの新鮮な刺身
*短いマカロニのような米麺の炒め物
*地元の小さな蛸の炒め物
*絶品の海老焼き
*ヘチマのスープ
*ブリブリとした食感のオイスターの炒め物
*絶妙な蒸し加減の蒸し魚
*豚肉とキャベツの炒め物
*イカ団子と野菜の包み揚げ
*グリーンアスパラの炒め物
*デザートの西瓜
今回、そしてこれまでに訪れた際、澎湖島内でオススメの食堂を地元の色々な方に聞いてきた。
その範囲内での意見を集約すると、
・個人的に一番好きな「長進餐廳」(電話:06-9271686)
・昼食をとったこのお店「来福海鮮餐廳」(電話:06-926-2249)
・昨日の夕食をとった「星月彎民宿餐庁」
・前回の澎湖島訪問で行った「清心飲食店」(電話:06-998-1128)
・「龍星海鮮餐庁」(電話:06-927-3399)
であった。次回訪問時は、「龍星海鮮餐庁」に行ってみようと思う。
食後、現地時間13時40分から日本統治時代の建築物を中心に視察する。
まずは何度も訪れている澎湖県庁舎。日本統治時代の昭和10年(1935年)に建設されたコロニアル建築の庁舎で現在でも使用されている。
以前にも訪れた澎湖開拓館は、昭和12年(1937年)に澎湖長官舎として建設されたもので、大正から昭和に多く見られた和洋折衷の建築方式で懐かしさを感じるもの。
現地時間14時30分、初めて訪れる「第一賓館」に到着。昭和15年(1940年)に「貴賓館」、「軍人休憩所房舎」として建設された和洋折衷の建築方式のもので、大東亜戦争後に国民党政府に接収され「第一賓館」と改称された。
*蒋介石の軍服も展示されている。
内部は和式と洋式の空間に分かれており、座敷に座れば、ここが台湾であることを忘れるようであった。
見学途中、いつもお世話になっている老台北・蔡焜燦先生から携帯電話に連絡があり、柏崎産のコシヒカリをお送りしたお礼とともに、
「近いうちに一緒に軍歌を歌う会をしましょう、待ってます」
とのことであった。いつも台北に行くタイミングが合わず、失礼を重ねているので、次回の台湾訪問時にはきちんと日程を合わせたい。
現地時間15時20分、1957年創業の老舗喫茶店「巴里」に到着。
ここで、昭和5年~6年生まれの日本語世代、林麟祥さんと同級生の方々との懇談会となった。
お店自慢のかなり濃いコーヒーと、マンゴージュースを飲みながら、日本語世代の方から貴重なお話を伺う。
林麟祥さんは5人の孫、11人のひ孫がいらっしゃるものの元気そのものであり、同級生の皆さんも日本舞踊やカラオケで健康を維持されているという。
かつて澎湖島の男の子は水産学校に行き、女の子は学校に行かなかったが、昭和16年以降は馬公市立女学校ができたため、教育を受けることができたとのお話があった。
そして、昭和8年(1933年)~昭和20年(1945年)まであった馬公第一公学校の校歌を元気に歌われた。歌詞も見せて頂いたが、かなり熱い詞である。
最後に『同期の桜』を一緒に歌ってお別れとなった。いつまでもお元気でいてほしい。
台湾の日本語世代との交流は、明治、大正時代の日本語を知り、また現代日本人が失ったものを見つけることができる。正直なところ、この世代と交流できる残りの時間は限られている。次世代を担う日本の学生が変なところに修学旅行に行くぐらいなら、台湾で日本語世代と交流してほしいものである。
現地時間17時40分、馬公空港に到着。予定より離陸が遅れたが、現地時間18時30分、立栄航空のB7-610便にて台湾本島の現地時間17時40分、に向かう。
機体は来たときと同じ、フランスとイタリアの合弁航空機事業社によるATR72-600である。
現地時間19時30分、松山空港に到着し、そのまま夕食をとるレストランに移動。
現地時間20時、客家料理のお店「北埔擂茶 晉江茶堂」(電話:02-8369-1785)で夕食をとる。客家は、中国大陸でも独特の文化と言葉をもつ漢民族であり、台湾にも多く移住している。台湾の公共交通でも、北京語、台湾語、英語に加え、客家語でアナウンスしている場合がある。店舗の建物は、古い日本家屋を再生して使っており、独特な雰囲気である。
*豚肉の煮込み
*蒸し鶏
*食事の基本となる脂と醤油がかかったご飯
*厚揚げと九層塔(台湾バジル)の煮物
*イカと葱の炒めもの
*空心菜の油炒め
*マコモダケの炒め物
*葱の炒め物
*九層塔(台湾バジル)の炒め物
*焼き豚
*きしめんのような麺料理
*ニガウリの炒め物
*シマチョウの炒め物。脂多し。
*野菜炒め
*胡麻たっぷりの揚げ焼き春巻き
*ピーナッツと胡麻のソースがけ豆腐
*野菜入りオムレツ
*きなこ餅のようなデザート
*仙草入りのゼリー
腹がはちきれんばかりに満腹になったので、腹ごなしに歩き、かつて第4代台湾総督、児玉源太郎の別荘があった南昌公園に移動。この公園の隣に南福宮があり、既に閉まったところであったが、お願いして開けてもらい、「北白川宮大妃殿下御歌碑」を見学させてもらう。
明治34年(1901年)10月27日、台湾神社鎮座祭のためにお越しになった北白川宮妃殿下の御歌の碑であるものの、碑文が達筆過ぎて?読めない・・・。
現地時間21時30分、宿泊先であるホテル「密都大飯店」に、チェックイン。
現地時間22時、有志でホテルロビーで集合したのち、近くの夜市まで徒歩で移動する。
台北市内にも多くのマッサージ店があるが、日本語表記が間違っている場合が多く、今日は「足裏マッサージ」ならぬ「足裏マシサーヅ」を発見した。
現地時間22時30分、遼寧街夜市に到着。どこのお店にしようか迷っていたものの、店頭に美味しそうな海鮮が置いてある「來來活海産」(電話:02-2777-2327)に入ってみた。
これまで飲んでいた台湾ビールではなく、台湾生ビールを飲みつつ、料理をつまみ、なぜかドリフターズのコント、特に加藤茶の歌舞伎ネタの話で盛り上がった。
*台湾生ビールが海鮮に良く合う。
*タラコらしき魚卵と葱の炒め物
*蛙の炒め物
*豚肉との炒め物
今日一日でどれくらいのカロリー、アルコールを摂取したのか分からないほどである。さすがに体に悪いことばかりではマズイと思い、現地時間24時、ホテル近くの足裏マッサージを受ける。特に痛いところはなく、リラックス。
テレビでは、「クレヨンしんちゃん」の2011年の映画『嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』 吹き替え版が放送されていた。しんちゃんの吹き替えが、我が柏崎市出身の本家・矢島晶子氏風になっていたのが驚き。
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