2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、生卵で軽く腹を満たした後、視察出張のための準備を行う。
バタバタしていてご飯を炊き忘れたので、8時、コンビニで好物のフラワートルティヤを使った「ブリトー Wウインナー&ボロネーゼ 230円」とお茶を買い、2度目の?朝食をとる。
パリッとした皮のポークウインナーが2本も入っており、十分なボリューム。
9時過ぎ、視察のため、福井県福井市に向かって移動する。
11時20分、北陸自動車道の呉羽パーキングエリア上り線で休憩。
トイレに行った帰り際、「キッチン・norio」(電話:0766-56-0581)にて、「呉羽PA限定 ブラックカレーパン 22cm以上 260円」という表示を見つけてしまい、昼食前にもかかわらず、つい買ってしまった。思ったより大きくなく、細く長い魚肉ソーセージといった感じのフォルム。味は普通であった。
12時30分、北陸自動車道の尼御前サービスエリア上り線で昼食休憩。本格的な昼食の前に、「からあげ専門店 尼鳥堂」で「骨なしからあげ(6個) 500円」を前菜?として食べる。石川県であるが、なぜか九州の地鶏「みつせ鶏」(フランス系の地鶏から交配されたもの)が使われており、モモ肉をギュッと巻いて揚げた唐揚げであり、少し甘めの味付けであった。
本格的な昼食は、フードコート「美岬亭」(電話:0761-75-2631)にて、地元らしい「金沢カツカレー丼 790円」を選択。本当はチャンピオンカレーか、ゴールドカレーに行きたかったが・・・(ゴーゴーカレーは上越市に進出)。
真っ黒で味の濃い、いかにも金沢カレーらしいルーが、ご飯とたっぷりキャベツの上にかかっており、その上にロースカツが鎮座。すっかり満腹となった。
14時20分、福井県立陽子線がん治療センターに到着し、早速、視察させてもらう。
がんの治療法は以下のようなものがあり、今回の視察は陽子線によるがん治療。
(1)外科的切除-局所治療法
切除可能な範囲に限局しているがん病巣
(2)放射線治療-局所治療法
形態・機能・温存
→ 陽子線によるがん治療
(3)化学療法-全身治療法
(4)その他
免疫療法、ポリワクチン、活性化リンパ球法等
この福井県立陽子線がん治療センターは、いわゆる原子力財源で設立されたものである。平成23年3月に治療を開始し、今年で4年目。福井県内だけではなく、全国からも患者が訪れ、のべ480人の患者の治療を行ってる。総合病院のなかにある専門的な粒子線治療としては珍しい。
患者さんの都合もあるため、山本センター長のご案内により、最初に実際の治療現場を見せてもらうこととなった。
<回転ガントリー照射室>
任意の方向から陽子線を照射する治療室。CTを併用するCT自動位置決め、積層原体照射法を世界初で導入し、今年3月から稼働している。
*陽子線照射ポートと治療ベッド。
任意の方向から陽子線を照射する。ターゲットは15cm四方で、0.1mm単位で微調整が可能。
*位置決め用CT
*回転ガントリー
加速器(シンクロトロン)により発生させた陽子線をこの電磁石で折り曲げ、照射する。ガントリーは重さは160トンで年に1回に更正、毎週1回の点検が欠かせない。
*治療ベッドに置かれているのは固定具であり、手前に呼吸のリズムを整えるメトロノーム
いかに正確に陽子線を当てるのかがポイントとなるので、固定具の製作が重要。治療期間中、太ったり、痩せたりするのも作り直しとなる。陽子線の場合は、病巣の後ろに影響を与えないような器具(コリメータ、ポリエチレンポーラス)を作る。
肝臓や肺は呼吸で動いているので、呼吸同期照射システムで呼吸同期を見て、照射する。
*加速器(シンクロトロン)の監視モニター
放射線が発生するため、その影響によりモニターは鮮明に表示されず、乱れがでる。
15時から山本センター長より、治療法とこれまでの症例についての説明を受ける。
・陽子線治療は従来の放射線治療とは違いは、ピークとなる位置。陽子線はある深さにおいて、放線量がピークになる特性(ブラッグ・ピーク)を持ち、がん病巣より深いところには達しないので、がん病巣の後方にある正常組織を壊さない。よって、放射線の影響を受けやすい器官の近くにある病巣に対しても治療が可能。手術と比較して、体にかかる負担が少ないので、高齢者にも優しい治療。
・平成23年3月から平成26年5月末までに治療患者数480名。うち多くは福井県内。最高齢は93歳であり、前立腺がん、肝臓がん、頭頸部腫瘍などの治療が多い。
*呼吸同期照射システム
呼吸により、位置が変わる臓器に対しては、呼吸と同期しての照射となる。
*治療計画の作成
*患者に合わせた固定具の作成
*陽子線照射手順の確認と照射
*症例:鼻腔腺様嚢胞がん
腺様嚢胞がんはX線が効かないため、陽子線治療が向く。
*症例:舌がん、高齢者
*症例:中咽頭悪性線維性組織球種
悪性線維性組織球種もX線が効かないため、陽子線治療が向く。
・子宮がんは通常の放射線治療で十分なので、陽子線治療はやっていない。
・乳がんなどは柔らかいため、固定しづらく、陽子線治療には向かない。
・陽子線治療の装置は小型化、低価格化が進んでいるが、結局のところ人材は必要であり、その育成が課題となる。
・標準治療に含まれていないので、がん治療の選択肢として陽子線治療の説明を受ける機会が少ない。
・デメリットとして、通常の保険診療の対象となっておらず、治療費が240万円~260万円かかってしまう。ただ、がん保険の先進医療特約なら対応できる。
→ 子供への陽子線治療の保険対象については、本ブログで以前に紹介
・放射線治療医が3名、X線治療技師が1名。医学物理士3名、診療3名、看護師3名、医学物理士が人手不足。研修は、静岡がんセンターなど先行している場所で半年ほど行った。
・重粒子線などもあるが、普及の意味では陽子線が早いと思う上、治療成績もほとんど変わらない。
・電気代は年間8000万円かかっている。先進の群馬大学は年間3億円。
・胃がん、大腸がんは狙えないので、対処できない。
質疑応答もかなり活発に行われ、充実した視察は16時20分に終了となった。
こういった高度ながん治療施設を、同じ原子力発電所立地自治体である福井県でできて、なぜ我が新潟県、とりわけ柏崎市、刈羽村でできないのか。世界最大の原子力発電所を有しているからこそ、核技術を医療にも使えることを示し、住民の健康に資するべきと思う。
また、こういった施設のポイントは「人手がいる、育成機関が必要になる」というところにある。これこそ、雇用の場を生む原動力になる。
引き続き、核医療についても議会で積極的に働きかけていきたいと思う。
17時10分、北陸自動車道の尼御前サービスエリア下り線でトイレ休憩。あれだけ午前中、昼食に揚げ物を食べたにも関わらず、なぜか小腹がすいたので、能登輪島のソウルフードと言われている「かかし 180円」を買ってしまった。うずらの卵、赤ウインナー、フランクフルトを串に案山子状に刺し、ラードで揚げたもので、お作法にそってソースとケチャップをかけて食べた。
21時過ぎ、やっと帰宅し、熱めの風呂に入る。
22時30分、今日、石川県で購入した河豚の卵巣の糠漬け、「ふぐの子ぬか漬」(あら与 電話:076-278-3370)、川本昆布食品株式会社の「福井県産 新子いか」(電話:0770-22-7285)、蒸し丸茄子、小粒納豆と梅肉の和え物、ビール500ml3本で軽い夕食をとる。
6月に能登半島で獲れたごま河豚の子を塩漬け一年、ぬか漬け一年で毒(テトロドトキシン)を抜いたのが卵巣の糠漬けであり、このメカニズムは完全に解明されていない。
24時、事務所で事務仕事。
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