佐渡での調査・道の駅「芸能とトキの里」騒動その後
日本人が佐渡旅行を!
なかなか仕事が終わらず、4時に就寝。
7時に起床し、熱めのシャワーで目を覚ます。
8時、大粒納豆、めかぶ、生卵、なめ茸をぶっかけたごはん2杯で朝食をとる。
食後、愛車にて直江津港に向かって移動する。
9時過ぎ、直江津港のフェリーターミナルに到着したところ、よく見た顔の子供や大人がいるな、と思ったら、我が母校である柏崎市立柏崎小学校6年生の修学旅行とのことであった。なんたる奇遇・・・。
9時30分、2年前にも新潟港から乗船したカーフェリー「こがね丸」 (全長120.5メートル、旅客定員1133名、最大速力21.7ノット)の2等船室で佐渡に向かう。
前回の乗船時には、ゲームルームに懐かしの業務用ファミコン「ファミコンボックス」が、まだ現役として活躍しており、「任天堂プロレス」「F1レース」「魔界村」があったが、さすがに今回は撤去されていた。「ゲームセンターCX」のような楽しみ方ができず、もったいない。
またペット同伴用のコーナーが作られていた。これなら愛犬を連れての船旅も大丈夫である。
12時10分、小木港に到着し、10年来の付き合いである大桃一浩氏から迎えて頂く。
佐渡に来るのは、2年ぶり。前回は個人的な用件であり、姪っ子を連れての日帰り、弾丸トラベラーであった。 今回は一泊して、きちんとした調査(まちづくり、中国人留学生の実態等)である。
相川地区まで移動し、13時10分、「銀寿司」(電話:0259-74-3911)にて昼食。丁寧に握られたしゃりの上に、新鮮なネタ(トビウオ、サザエ、鮑、鯛、鮃、鰤、イカ、マグロ)がのっており、若布と豆腐の味噌汁がついた豪華な内容である。
トビウオとサザエ、鯛が美味く、ついおかわりしてしまった。
13時40分、「カフェ・うらら」(電話:0259-74-2252)にて、食後の一休み。豚の生姜焼きが看板メニューということであったが、そこまで食べられないので、「ハーブティー 排出系 デトックス 500円」を飲む。
日頃、ハーブティーを飲む習慣はなく、こういったお店で飲むぐらいである。
景観のまちづくりを勉強させてもらうため、歩き回る。
*長坂
港町らしい風景であり、夜、LEDを入れた提灯でもぶら下がっていれば、かなり良い雰囲気かと思われる。残念ながら、坂を上がる途中に廃屋が数軒。
*国指定史跡「時鐘と鐘楼」
時鐘は正徳3年(1713年)、佐渡産出の銅で鋳造され、高さ1.5m、周りは2.6mある。鐘楼は、万延元年(1860年)の改築によるもの。
少しでも活性化させようと、周辺の空き家をカフェや案内所として再生。
*市指定有形文化財「佐渡版画村美術館」
明治21年に建てられた相川裁判所を活用。
*北沢地区施設群 北沢浮遊選鉱場
平成22年、国指定史跡「佐渡金山遺跡」に追加指定。明治から昭和時代に至る日本の鉱山技術近代化の歴史が残っているとされている。
まさに古代ローマのような雰囲気があり、非常に興味深い。
時間の関係上、今回は行けなかったが、険しい山道を通って行く、佐渡の「マチュピチュ」があるという。次回は是非、訪れたい。
15時20分から、かつての道の駅「芸能とトキの里」、現在の学校法人新潟国際芸術学院 佐渡研究院の内部を見せてもらう。
この施設の売却に関して、中国共産党政府の侵略の一環であるとして、ネット上をはじめ、人民解放軍の拠点となると騒がれたことがある。
そこで私自身、実際に現場に行き、その背景を調査した。柏崎市議会議員としても、低迷する「道の駅 米山」の事もあり、再活用の手法としても興味があったところ。
その調査結果を登記簿などとともに本ブログで公開したところ、
「三井田は中国のスパイ」
などとネットへの書き込みや、某保守団体内で「三井田=スパイ、悪」のような動きが始まった。
その頃、3000人の人民解放軍兵士が上陸し、拠点になると騒いだ方々が、きちんとその後にも関心をもっているのどうかは分からない。だが少なくとも私自身は、二年後にどうなったのかを確認しに来たわけである。
現在の施設には、「こいっちゃ キンちゃん本舗」という軽食コーナー、古布屋、骨董屋がテナントとして入っており、内部の写真は以下の通り。
*学生が昼食を自炊するキッチン。以前の施設のキッチンを流用。
この現状を見れば、中国共産党政府が金を出して購入した、人民解放軍の拠点となるといった情報がデマゴギーであることが分かる。また物理的なスペースも軍事施設になるには狭すぎる。
もちろん中国に対し、警戒を怠らないことは大切である。しかし、こういったデマゴギーによって、実情をよく知る地元の方から、
「中国問題で騒ぐ人はキチガイ」
と言われるような風潮になることが、一番怖いことである。まずは地元の方との共通認識をもつことが大切であろう。
15時50分、「佐渡海鮮市場 かもこ観光センター」に立ち寄り、お土産の品などを買い込む。
店先に「佐渡のしんちゃんの市」との看板がかかった屋台があり、そこで「岩牡蠣 600円」を食べながら、最近の佐渡の経済状況など話し込む。店主であるしんちゃんの話は、佐渡の経済実態がよく分かる内容であり、勉強になった。
16時50分、宿泊先である両津やまきホテルにチェックインし、持参してきたThinkPad Tablet2で急ぎの仕事を行う。
歓迎のお菓子は、「朱鷺の巣ごもり」。窓から一望する加茂湖(汽水湖)の風景が美しい。
ちなみにホテルの入り口には、中国国旗と台湾国旗が掲げられており、
No! 「One China」
な感じである。
19時、佐渡市役所観光振興課課長補佐、佐渡汽船の常務、佐渡市教育委員会佐渡学センター所長に同席させてもらい、ホテル宴会場での中国人留学生歓迎会に出席。今日から約1ヶ月、佐渡に短期留学する広東省汕頭市汕頭大学の大学生(大学院生)28名(男子8名、女子20名)の歓迎である。
このホテルに1ヶ月間滞在し、デザインや水彩画などの勉強、そして人手不足の際にはホテルのお手伝い(ここがミソ)もするという。
反日教育を受けた世代ではあるが、聞けば日本のアニメが好きな男子、日本のお菓子、特にチョコが大好きという女子もおり、インターネットを使う若い世代らしい感じ。
よく日本人の<左方面の方>が中国に行き、「日本はダメ、中国最高」となって帰ってくることが多い。せっかく日本に来てくれた若い世代の中国人。徹底的に親日的にすべく、親しく話をしながら、すべての乾杯に付き合う。中国式なので、必ずコップを空にする一気飲み。しかも山東省流の乾杯は、口上を述べながら、6回の乾杯を行う。やはり20代前半と40代では体力が違い、かつ多勢に無勢。かなりの酒量で後半きつくなってきた。
21時、実りある短期留学を願ってのシメ。その後、日本人関係者にてホテルの部屋で二次会を行い、留学生誘致の手法や今後の計画をお聞きする。
道の駅「芸能とトキの里」騒動、軍事施設として改築などのデマゴギーもそうであるが、登記簿などの公文書に加え、現地に来て佐渡島内の経済構造をよく知るべきである。
こういった中国人留学生の積極的誘致も、結局は日本人観光客の激減が遠因。ホテル玄関でも分かるように、何も中国だけというわけでもなく、台湾でもどこの国でも良いので、とにかく佐渡を訪れてほしい、という背景がある。
ネット上を含め、「中国に緩い佐渡市民!」と罵倒するようなものは見受けられるが、そこまで興味があるなら、まずは島の経済に貢献する、つまり日本人から多く佐渡を訪れてもらいたいと思う。
同席の佐渡市役所観光振興課課長補佐は、旧小木町役場出身。我が柏崎市と旧小木町は、『佐渡情話』のお弁と藤吉(お光と吾作)から、かつては夫婦都市であった。
行政職員の交流研修、議会同士の交流も活発に行われており、私も市議会議員となった一期目の頃には、何度か旧小木町を訪れている。しかし佐渡市の一島一市の合併で、交流がなくなってしまった。課長補佐からは寂しくなったとの声もあった。せっかく先人が積み上げた交流の歴史であり、佐渡の活性化にも寄与できるので、また議会をはじめ声かけをしてみたいと思う。
22時、タクシーで移動し、「アジアン風居酒屋 ジャックと豆の木」(電話:0259-23-2008)にて、三次会?。
焼酎の水割りを飲みつつ、佐渡市としてこれまで取り組んできた文化的事業や観光イベントの展望などを興味深い話をお聞かせ頂いた。
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