中央地区コミュニティ振興協議会勉強会「これからのコミュニティとコミュニティセンター」
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、鮭の西京漬け、めかぶ、サザエの昆布和え、もずくの味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。
食後、自宅まわりの掃除と金魚・川魚の世話。タニシが増えており、そのお陰か水苔が少なくなったような感じである。
9時45分、中央地区コミュニティセンターに移動し、10時から中央地区コミュニティ振興協議会主催の勉強会「これからのコミュニティとコミュニティセンター」に出席する。
中央地区コミュニティ協議会は今年で20周年となり、10年前に策定したこれまでのコミュニティ計画の見直しを行う。その為のアドバイザー事業、勉強会である。
中央地区コミュニティ振興協議会会長、柏崎市役所市民活動支援課長の挨拶ののち、勉強会となった。
講師は、法政大学法学部の名和田是彦(なわたよしひこ)教授であり、主な略歴と勉強会の内容は以下の通り。
【専攻】法社会学、公共哲学、コミュニティ論
【略歴】1955年山口県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。横浜市立大学、東京都立大学を経て、2005年4月から法政大学法学部教授。1993年から1995年、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団の給費留学生としてドイツ・ブレーメン市で住民参加に関する実態を研究、その後もしばしばドイツを訪れる。横浜市を中心にコミュニティと住民参加の実態を研究するとともに、自らも市民活動団体「まちづくりフォーラム港南」の代表として、「港南台タウンカフェ」を舞台にまちづくり活動を実践している。第29次地方制度調査委員会委員、総務省地域力創造に関する有識者会議委員、総務省新しいコミュニティのあり方に関する研究会座長、横浜市地域福祉計画策定推進委員会副委員長、同市地域まちづくり推進委員会副委員長、などを務める。
【主な著書】『コミュニティの法理論』(創文社、1998年)、『コミュニティの自治』(編著、日本評論社、2009年)など。
・地域のコミュニティ活動は、概ね「西高東低」で西日本が活発。
・柏崎市のコミュニティ・センターに会費収入があることに驚き、立派なことと思った。普通は会費をとっていない。愛媛県松山市も会費をとろうとしているが、町内会との軋轢が生じている。
・柏崎市のコミュニティ政策は先駆的である。
1.柏崎市のコミュニティ政策の特色
(1)日本のコミュニティ政策とともに始まったコミュニティ・センターとコミュニティ・センター自主管理
自ら地元が管理していくというのが、日本のコミュニティ政策。
(2)地域特性を活かした生涯学習活動
・1980年代から生涯学習活動が始まった。
(3)旧・自治省『コミュニティ対策要綱』(1971年)ではコミュニティ・センターで何をすると考えられていたのか。
「コミュニティに関する計画」という標題のもとに、「住民は、新たにコミュニティ活動に関する計画を策定」することが予定され、その内容として次のような事項が例示されていた。
ア 交通安全、防犯、消防救急その他の生活の安全の確保に関すること。
イ 社会福祉の増進、健康の管理に関すること
ウ 生活環境の清潔、静かさおよび美観の維持等に関すること。
エ お祭、運動会、ピクニックその他のコミュニティ行事に関すること。
オ 文化、体育及びレクリエーション活動に関すること。
カ 市町村行政に対する住民の意思の反映に関すること。
(4)コミュニティ計画の策定と新しい課題への取り組み
・地域福祉保健活動:1990年代後半以降、バブル崩壊後に重要となった。
・産業再建とコミュニティ・ビジネス:地域経済循環(農産物をはじめ、ソーシャルビジネス)への取組
・地域交通の維持
2.都市内分権制度の全国的な動き
(1)「都市内分権」とは
1.(合併で大規模化した)自治体の区域をいくつかの(合併前の市町村の区域を目途とした)区域に分割し、
2.そこに役所の出先(又はコミュニティ・センター)を置き、
3.さらに(場合によっては選挙制の:ドイツでは選挙)住民代表組織を置く、
仕組みである。
・法律上の「地域自治区」制度、各自治体の独自の仕組み(場合によっては条例を制定)、いずれも自治会連合会の区域が基本。実は地域福祉がメインの課題となる。
(2)コミュニティ・センター自主管理政策は都市内分権といえるか?
・しかし、1980年代のコミュニティ・センター自主管理政策は、都市内分権ではなかった。
・柏崎市は例外的に、ある意味の都市内分権をしている。
(3)1990年代以降(バブル崩)の都市内分権の新たな動向~北九州市、神戸市など~
・北九州市:小学校区単位でコミュニティ・センターを置き、事務室周りに開放的なスペースを作った。市役所の福祉保健系が所管していたが、市民活動系の課に所管が移った。
・神戸市:「ふれあいのまちづくり条例」。小学校区単位でふれあいのまちづくり協議会を設置して、地域の活動を促した。
(4)横浜市の地域福祉保健計画
・これまでコミュニティ政策はほとんどなく、人口の急激な増加に対応するのがいっぱいいっぱいであった。基盤整備に力を注ぎ、年々10万人単位で増えていった時代。
・横浜市は大規模自治体であるにもかかわらず、自治会、町内会の加入率が8割以上という強みがあった。
・現在は、地域福祉保健計画(法的には地域福祉計画)をツールとして、全市370万人、18区に分けて、熱心に勧めている。235地区の地区別計画(コミュニティ計画)がある。地域福祉計画=コミュニティ計画であり、遅れてやってきたコミュニティ政策とも言える。
(5)現代の日本型都市内分権のポイント
都市内分権は諸外国にもあり、ドイツでは選挙されているので政党の代表がメンバーとなり、物々しい雰囲気となっている。フィリピンではバランガイという準自治体というスタイル。
ドイツの「都市内分権」は、行政と住民の「協働」ではなく、市政参加の仕組み。日本の「都市内分権」は「協働」の仕組み。
(a)地域の総意の民主的形成
→ 諸外国では行政をしばるほどの拘束力をもつ場合もある。
(b)地域の事務局機能
(c)生活課題の解決
(d)すべての市民を当事者にして担い手を広げる
→ 町内会があるのに、コミュニティ・センターがある理由が、市民を当事者にすること。
3.コミュニティ・センターの近年の変容と交流拠点づくりへの情熱
~地域集会施設の進化~誰もが集える公共空間へ~
・1970、80年代のコミュニティ・センターは、空間を壁で仕切って、多くの生涯学習グループに貸すといった貸し館的運営が多かった。
・当時、横浜市で調査したところ、コミュニティ・センターを利用している人は2種類
A型:生涯学習、AC型:個人の生涯学習&福祉、AA型:自己実現
B型:生涯学習ではないすべての社会貢献等、BC型:社会福祉&社会貢献
C型:地域福祉
A型の不満は毎月定例で使えないもの、B型の不満は予約なんかしている暇はないというもの。B型のニーズにも耐えうるようなコミュニティ・センターを作ることが重要となった。
・1990年代、市民活動支援センターの登場。予約なしでミーティングができ、事務用品が揃っている。
・更に登場した新しい集会施設
地域の事務局機能がない、その目的のある人しかいかない、不特定多数が立ち寄る活き活きとした交流、コミュニティ・カフェのニーズなどから、新しい集会施設がでてきた。*名古屋市貴船学区コミュニティ・センターでぇあ、カフェ「サロン・ド・きふね」などを作った。
*高松市栗林地区コミュニティ・センターでは、料理教室用の厨房を改装し、配食・会食サービスができるようにした。
*横浜市都筑区の東山田コミュニティハウス、小箱ショップで収益事業やオープンな場所の設置。
*茅ヶ崎市のコミュニティ・センター湘南では、運営体制を刷新し、「こどもの家」におむつ交換台などを設置し、料理教室も食事サービスができるように変えた。
・茅ヶ崎市高砂コミュニティ・センターは、オープンフリースペースを設置。昔の発想では無駄スペースを言われるが、フリースペースが必要とされる。
・公共空間と顔の見える関係の再建
→ 不特定多数の人達との出会い空間、コミュニティ・カフェもその一つ。
*かつてあった新潟市「うちの実家」、来場者を詮索しない会費制カフェもその事例。
*横浜市金沢区湘南八景。コミュニティ・サロン「ほっこり」
*横浜市青葉区「平津SUNサロン」公園に市の補助で設置
*宮崎市生目台地区ふれあいるーむ
*横浜市港南台タウンカフェ、小箱ショップで基本的な家賃を支払い、ボランティアや学生インターンを活用し、活動している。
活発な質疑応答もあり、12時に終了。一旦、自宅に戻って、お泊まりした甥っ子と姪っ子を連れて、東部児童公園に移動する。
今日は、地元町内の成年会主催でのバーベキューであり、成年会の役員ながら準備にも参加せず、申し訳ない限りである。
ビールを飲みつつ、肉を食べ、唇を脂でテラテラとさせながら、世間話で盛り上がる。それにしても、業務のため余計な声を上げない盲導犬の背中にキズを負わせたバカは、早く器物破損(刑法上)で捕まってほしいと思う。
片付けを終えたのち、15時、一旦、自宅に戻る。
シャワーを浴びて、酔いを醒ましたのち、事務所で事務仕事を行う。
15時30分、「大哲寿司」(電話:0257-23-9696)に行き、成年会メンバーとともに刺身をつつきながらの二次会。
脂たっぷりの肉を食べたあとなので、新鮮な魚は白身の方が美味しく感じてしまう。
17時、自宅に戻り、身支度をして、某集会に顔だけださせてもらう。
19時30分過ぎ、自宅に戻り、大量のキャベツ、豚モモ肉、卵、小麦粉、干し納豆パウダー、いりこだしで作ったお好み焼き、小粒納豆をのせた冷や奴「納豆腐」、山形県の「だし」、ノンアルコールビールで夕食。
「だし」は夏野菜と香味野菜を細かく刻んで、醤油で和えたものであるが、冷や奴にも納豆にもよく合う。
20時から議会のために必要な資料を読み込む。
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