会派「決断と実行」視察:北海道電力泊発電所
3時30分に起床し、ネット会議を行う。時差の関係で仕方ないものの、この時間は口がうまく動かず、ただでさえアヤシー英語がさらにアヤシくなる。
5時から1時間だけ仮眠。
シャワーを浴びたのち、6時30分、ホテルをチェックアウトする。
7時、新潟空港に到着し、柏崎市議会の所属会派「決断と実行」、同行する他の会派の議員と合流。
全日空(ANA)のカウンターでチェックインしたところ、
「壊れ易いものはありますか」
と20代らしき女性に聞かれたので、
「私の心です」
とふざけてみたものの、見事な無視であった。高田純次氏ばりに、
「どうもどうも、ジョニー・デップです」
とでもやれば良かったのかと、朝から訳の分からない事にパワーを使う。
セキュリティゲートを通ったのち、出発ゲート近くの売店で「新潟空港限定 越後おむすび三昧 515円」、お茶を購入し、朝食。
新潟らしさということで、鮭いくら、醤油おこわ、まいたけを笹川流れの塩で握った商品であるが、少しボリューム不足であった。
ついでに「新潟限定 朱鷺ふなっしー 540円」も購入。パッケージには、「トキの学名は『ニッポニア・ニッポン』と呼ぶなっしー!!」とある。
7時40分、新千歳空港行きのANA1857便に搭乗し、一路、北海道に向かう。
機体は、ボンバルディアDHC8-Q400。ボンQと呼ばれ、ANAが鍛え直した機体として、メカ好きには人気が高い。
ANAオリジナルビーフコンソメを飲みつつ、読書。
9時、定刻通りに新千歳空港に到着し、まずはレンタカーを借りるところまでシャトルバスで移動する。
10時、レンタカーに乗り合わせをし、泊村に向かって移動。自動販売機で北海道限定のとうきび茶を購入し、喉を潤す。
11時40分、「きのこ王国 二木店」(電話:0135-31-2222)に立ち寄り、レストラン館で「天ザルそば 980円」、三角パックのべつかい牛乳「べつかいの牛乳屋さん 130円」で昼食をとる。
大きなきのこの天ぷらがボリューム満点であり、荒々しい全挽の新蕎麦によく合う。
13時、北海道電力の原子力PRセンター「とまりん館」に到着。原子力発電の仕組みなどを学べる施設であるが、なんと無料で使える25mプールも併設されている。
地元の鰊漁などに触れた説明パネルもあり、我が柏崎の荒浜が発祥の地である漁網・あぞ網についても説明があった。
ちなみに、柏崎青年会議所で現地に設置したまちしるべは21番であり、碑文は以下の通り。
「漁網発祥の地・荒浜のあぞ網
まちしるべ No.21
越後荒浜は、日本三大漁網発祥の地のひとつに数えられています。幕末、荒浜からあぞ網を北海道・江差(えさし)へ持ちこみ、原始的だった北海道にニシン漁は飛躍的に発展しました。あぞ網は麻でできた丈夫な漁網で、最盛期には荒浜を中心に刈羽、三島に及ぶ約2000世帯が製網に従事しました。
あぞ網を北海道に持ちこんだのは、荒浜村の豪商・牧口庄三郎です。当時の北海道との交易は、手こぎの船(のち北前船)による命がけのもので、航海を終えるのに約三か月を要しました。牧口氏は柏崎人の開拓精神の原点であり、その後、多くの人が北海道へと向うきっかけとなりました。
社団法人 柏崎青年会議所 2001」
挨拶もそこそこに泊発電所の現状、安全対策などについて説明を受ける。主な内容は以下の通り。
・泊原子力発電所には1から3号機があり、すべて停止している。
・3号機は平成21年12月に運転開始したばかりであるが、すでに3年止まっている。・火力発電により、1日6億円の燃料費の追加がかかっており、安価な電気の提供のためには、いち早い再稼働が必要となる。
<東日本大震災前の2010年度北海道内の電力割合>
原子力 44%
水力 15%
火力(石炭)31%
火力(石油) 8%
地熱・新エネ 2%
<泊発電所の安全対策について>
・津波から発電所を守る
高さ16.5mの防潮堤を設置
建屋入口に水密扉を設置
重要機器浸水防止のため水密扉を設置
・電源を絶やさない
外部電源3系統の送電線から受電
高台に常設のバックアップ電源、中央制御室から遠隔操作可能
高台に可搬型のバックアップ電源(電源車)を配備
・炉心を冷やし続ける
代替格納容器スプレイポンプを設置
高台に可搬型のポンプ搭載車(水圧の異なる2種類の車両)を配備
高台に水源を増設(代替屋外給水タンク)新たに80トンの水槽を5基設置
→ 5000トンも3基建設中。
うち2基で外部からの支援なしに一週間、事故対応できる。
・重大事故に備える
水素爆発を防ぐ装置、異なる処理方式2種類(静的触媒式、電気式)を設置
重大事故発生時の放射性物質の拡散を抑制するための放水砲
事故時の対策拠点として、緊急時対策所を建設中(概ね完成)
継続的な訓練を実施
・自然災害の森林火災防止のため、一部を伐採し、延焼しないよう対処。
その後、新しいプラントである3号機を中心に現場視察。テロ対策もあり、公開できないものの、3号機の完全なタッチパネル方式や保守コンソールなど非常に勉強になった。
15時30分、原子力PRセンター「とまりん館」に戻り、質疑応答の時間となったので、一つだけ質問をさせてもらった。
Q.地元の合意という意味も範囲が広がるような反対派の動きもあるが、それと同時に避難計画が出来上がっていないと再稼働は許さないという動きもある。地元4町村の避難計画策定の動きなどが分かれば教えてほしい。
A.避難計画自体はできているが、実効性のあるものかどうかの検証、議論は現在取り組まれている。
16時過ぎに視察終了となり、ご対応頂いた北海道電力泊発電所の広報課課長、総務課長をはじめ、皆さんに御礼を述べ、札幌市内に向かう。
18時10分、宿泊先である「アパホテル 札幌すすきの駅前」に到着し、チェックイン。
休憩もそこそこに、地元で美味しいと評判の「札幌ジンギスカン しろくま 札幌本店」に移動し、懇親会となった。
地元北海道産の羊肉を食べられるということで、今日は佐呂間町産サフォーク種の生ホゲットが用意されていた。羊肉は12か月未満がラム、12か月~24か月未満がホゲット、24か月以上がマトンになる。
これまでジンギスカンといえば、よく両面を焼いていたが、このお店では刺身でも食べられるということで、貴重な羊肉を超レア状態で楽しませてもらった。ジンギスカン専用ワイン?「道産ブドウ100%使用 ミスタージンギスカン」とともに、初めての経験である。
ちなみにご飯も、北海道産の「ふっくりんこ」をガス釜で炊いており、ご主人のご厚意で試食させてもらったところ、かなりの美味しさ・・・我が新潟県も一層の努力が必要と実感。
20時30分にお開きとなったので、一回、ホテルに戻り、持参してきたノートパソコン(ThinkPad X61,SSD,SXGA+化,LEDバックライト化)で資料を作成する。
21時50分、札幌市内の某氏と待ち合わせをし、「いちる ススキノ店」(電話:011-521-8108)にて、懇談。
生牡蠣や秋刀魚の刺身などをつつきながら、ライムハイボールを飲み、中年の独身同士?らしく、独身でいることのメリット、デメリットについてバカ話をする。
23時30分、ホテルに戻り、ジンギスカンで服についてしまった油やタレを落とすために洗濯。
風呂に入ったのち、持参してきた本を読む。
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