今日のトークショーで使う映像の切り出しや編集、進行プラン作成などが終わらず、5時から2時間ほど事務所の机に突っ伏して、仮眠。
7時に起床して、熱めのシャワーを浴びたのち、大粒納豆、生卵、山芋とろろでご飯2杯をかっ込んで、愛車で移動する。
8時30分、長岡駅に到着し、『ウルトラQ』江戸川由利子役、『ウルトラマン』科学特捜隊のフジ・アキコ隊員役であった女優・桜井浩子氏、『ウルトラマンレオ』の主人公おおとりゲンを演じた俳優・真夏竜 氏と再会。 今日、いよいよ「昭和懐物ランド こどもの時代館」 が閉館となり、最終イベントのためにゲストのお二人をお迎えにあがった。
途中で所用を済ませつつ、9時50分、「昭和懐物ランド こどもの時代館」 に到着。10時に開館であるが、既に200名を超えるお客様が並んでいた。ありがたいことであると同時に、サイン色紙や撮影会チケットには限りがあることから、トラブルが起こらないか心配になってしまった。
ウルトラマンとの握手&写真撮影会には多くの子供が来ると思いきや、
「昔、子供だった大きなお友達」
が意外に多く、大盛り上がり。 フリーマーケットのコーナーも動く隙間がないほどの客入りとなった。
10時30分、最終イベントとなるトークショーの司会という大役を仰せつかったので、改めて整理してきた資料を確認しつつ、ゲストのお二人と進行についての打ち合わせを行う。 最後に会場全体でじゃんけん大会を行うため、商品として「ウルトラマン光の巨人コレクション ウルトラマンCタイプ」、「ウルトラマンレオ&真夏竜 特製ペンケース、シャープペンシル、ボールペン」を用意し、それぞれにサインをもらった。
11時からトークショーとなり、まずは「ウルトラマンレオ」をBGMに俳優・真夏竜 氏を呼び込み、民話に関する活動も含め、近況をインタビュー。続いて「ウルトラマンのうた」で女優・桜井浩子氏に入場してもらい、円谷プロダクションのコーディネーターとしてのお仕事、来年の「ウルトラマン」50周年記念について、お話しして頂いた。
その後は、身元不明の司会者・セブンガーとして、以下のような流れでトークショーを進行。 ちなみにセブンガーは、『ウルトラマンレオ』の第34話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」に登場するウルトラセブンしか使えない怪獣ボールからでるロボット怪獣である。だらしない腹の中年男性のような見た目だが、かなり強い。だが、1分間しか戦えず、しかも1回使うと50時間は使えないという性質をもつ。
(1)桜井浩子氏の思い出に残るシーン、苦労 ・カラー版『総天然色ウルトラQ』の紹介。アメリカで着色作業を行ったことから、当時の日本の色彩に近づける苦労が大変であったこと。 ・『ウルトラQ』第17話「1/8計画」 ・色々な実験的な撮影をされたことから『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」の巨大フジ隊員。*メフィラスが「『地球をあなたにあげましょう』と言ってくれないかね。」というシーンが有名であるため、
「こどもの時代館を続けると言ってくれないかね」 とステージ上でセブンガーがつぶやき。 ・『ウルトラマン』では常に人気エピソード1位の第23話「故郷は地球」。 台本を読んだ瞬間、名作になると桜井氏は感じた。元は人間であり、科学者であった棲星怪獣ジャミラの悲しみと、同じ科学者である科学特捜隊のイデ隊員(俳優・二瓶正也氏)の最後のシーンが印象的であり、こんなにイデ隊員がかっこいいシーンは他になかった。(2)真夏竜氏の思い出に残るシーン ・とにかく撮影が過酷だったので、海、滝、そしてジープに追いかけられ、しかもそのジープは古くブレーキの効きが悪い。死ぬかと思った。 ・第1話「セブンが死ぬ時!東京は沈没する!」の夕日のシーンは、たった5分程度しかない絶好の夕日の瞬間に撮影した。 ・第4話「男と男の誓い」の滝を切る訓練が一番つらかった。 ウルトラセブン:モロボシ・ダンの名セリフ 「その顔は何だ、その目は何だ、その涙は何だ!」 「お前の涙で、奴が倒せるか!?この地球を救えるのか!?」 「皆必死に生きているのに・・・、挫ける自分を恥ずかしいと思わんか!!」 ・平成ウルトラマンへの客演は『ウルトラマンマックス』からであった。 ・『ウルトラマンメビウス』第34話「故郷のない男」での出演には、当初のシナリオでは唐突感があったので、『ウルトラマンレオ』からストーリーがつながるよう意見させてもらった。昔、セブンに言われたセリフを言うことになり、 「その顔は何だ、その目は何だ、その涙は何だ!」 「お前の涙で、この地球が救えるのか!?」 は、仕返しでもあった?放送後は、多くのファンレターが、昔のレオファンのみならず、若いウルトラファンからも届いた。(3)桜井浩子氏と真夏竜氏の競演 ・『ウルトラマンレオ』第30話「怪獣の恩返し」で、宇宙で一番美しいといわれる宇宙鶴ローランの人間態を桜井氏は演じたが、もっと美しい役と聞かされていた。 ・真夏氏いわく「桜井さんは競演して、直接、現場で挨拶したことも忘れている・・」 (4)ウルトラマン、レオの子供に与えた影響について ・『ウルトラマン』で正義感に目覚め、自衛官になった方が多く、桜井氏が防衛省に行った際にはそういった方に多く会った。しかも幕僚長にも会わせてもらった。 ・『ウルトラマンレオ』を観て、格闘技をはじめた人は会場にも多くおり、なかには世界チャンピオンになった方もおり、その方の息子さんの名前は「レオ」。 (5)会場からの質問 (6)ジャンケン大会 レオグッズをかけてのジャンケンで最終的に勝ったのは大人であったが、群馬県から来たという少年も最終まで残っていたため、急遽、真夏氏がレオグッズのうち、ボールペンだけは少年にそっと手渡した。
最後に、会場からのリクエスト、そして「昭和懐物ランド こどもの時代館」 が閉館ということもあり、当初、歌う予定ではなかった真夏氏が「ウルトラマンレオ」を歌い、会場が一体となって大盛り上がりのなか、トークショーは終了。 感激したのか涙を流している方も複数いらっしゃり、こちらも胸が熱くなった。
12時30分、日本海フィッシャーマンズケープ の「レストランキーウエスト」(電話:0257-23-6293)に移動し、ゲストのお二人と柏崎市議会議員有志、栃尾のローカルヒーロー・トチオンガーセブンの関係者などを含めての昼食会。 ゲストのお二人に対し、柏崎にお越し頂いたこと、これまでの「昭和懐物ランド こどもの時代館」 に対するご協力への感謝も含めて、真貝副議長から乾杯も含めて挨拶をしてもらった。
13時過ぎ、「昭和懐物ランド こどもの時代館」 に戻り、13時30分から握手・サイン会。遠くは長崎県からお越しになった方や、真夏氏ががんを克服されたことから会いたかったという方、そして重い病気と戦っている小さな子供さんなど、約170名が並んだ。
病院から一時的にでてきたという子供さんは、
「じぇろ(ゼロ)のしぇんしぇー(先生)に会いにきたよー」
*ウルトラセブンの息子であるウルトラマンゼロの師匠はウルトラマンレオ。レオはセブンに教わったことを、セブンの息子ゼロに叩き込む。
と真夏氏に握手を求め、またがんと今戦っている方に対して真夏氏はサイン色紙に「生きろ!」 と書いていた。
握手・サイン会終了後もウルトラマンがいることもあり、館内外には多くの人があふれていた。
16時から閉館セレモニーとなり、施設の指定管理者として、昭和53年のコレクション館時代から一貫して運営してきたかしわざき振興財団 の理事長の挨拶、なぜか市長はこなかったが 副市長による施設閉鎖理由も含めた挨拶、そして女優・桜井浩子氏から閉館にあたっての挨拶があった。
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また出展しているコレクターへの感謝状贈呈もあり、ウルトラマン関係のグッズ提示やイベント協力をしていたことから、ありがたくも私も感謝状を頂戴した。
コレクター代表による挨拶があり、閉館セレモニーが終了。
そして17時、「蛍の光」(正確には三拍子編集の「別れのワルツ」)が流れるなか、最後のお客様を全員でお見送りし、これまで柏崎のユニークな観光施設として活躍した「昭和懐物ランド こどもの時代館」 は、その生涯を終えた。 閉館までの3日間のお客様は、21日が372名、昨日の22日が860名、そして最終日である本日は2141名。期間中、合計3337名 もの、柏崎市内外のお客様にお越し頂いた。本当にありがたいことである。
地方創生、地方自治体間の競争のなか、いかにユニークな取り組みするかで勝負が決まるにも関わらず、柏崎市は「昭和懐物ランド こどもの時代館」 の閉館を決めた。 周辺のコレクション館よりも圧倒的に集客数が多く、かつ赤字も少ないなかである。 時代も平成27年を数え、さらに昭和レトロの人気が高まってくる時期に、この資源を捨ててしまう愚。 全国のコレクターから出展してもらったコレクションはそれぞれの個人に返り、またこのように集めるのは困難になろう。 柏崎は大きな観光資源を失った・・・。
17時40分、シーユース雷音 に移動し、18時からこどもの時代館閉館慰労会に出席。 来賓である俳優・真夏竜 氏による挨拶と乾杯で始まり、ビールを注ぎつ、注がれつつでの懇談となった。
コレクション館として昭和53年に建設された時代から紆余曲折を経て、「昭和懐物ランド こどもの時代館」 となった経緯、これまでのイベント時の懐かしい写真などのスライドも見ることができ、全国でもユニークな施設であることを改めて再認識。
*開館当初
*中越沖地震で滅茶苦茶になった館内。
そして閉館ということもあり、俳優・真夏竜 氏からの歌のプレゼントとして、故郷であるL77星雲獅子座を失ったウルトラマンレオの悲しみが表現された名曲「星空のバラード」(作詞:阿久悠 作曲:川口真)、「武器に頼れば隙が生じる」「いくぞぉ!アストラ」 のセリフ入りの「ウルトラマンレオ」(作詞:阿久悠 作曲:川口真)を頂戴し、最高に盛り上がった。ありがたいことであり、もうこのような機会は二度とないであろう。
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「星空のバラード」(作詞:阿久悠 作曲:川口真) *冒頭、つい一緒に歌ってしまい、一部カット。また機材トラブル一部あり。
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「ウルトラマンレオ」(作詞:阿久悠 作曲:川口真)
20時過ぎ、金沢のコレクターO氏による万歳三唱、副市長による返礼の万歳三唱で慰労会が終了。 改めて、「昭和懐物ランド こどもの時代館」 の運営に関わった歴代の館長、受付スリー・ビューティーズの3人のおば お姉様方をはじめとするかしわざき振興財団 の皆さん、出展してくれたコレクター関係者に対し、柏崎市民として感謝申し上げたい。
21時、コレクターの有志、俳優・真夏竜 氏と市内某店に移動し、二次会。さすがマニアが集まっただけあって、カラオケの一曲目から1973年の特撮番組「ファイヤーマン」(作詞:阿久悠 作曲:小林亜星)となり、先制パンチを食らった感じであった。自分では何を歌おうか迷ったものの、好きな時代劇『新五捕物帳』の主題歌「江戸の黒豹」(作詞:いではく 作曲:遠藤実)を選択した。三番の歌詞、
名もない人の 小さな夢を 奪うやつなら 許せない 涙の熱さか 涙の熱さか 江戸の黒豹
の部分がウルトラマンっぽい感じがして好きである。 最後は、またも俳優・真夏竜 氏とともに全員で「ウルトラマンレオ」(作詞:阿久悠 作曲:川口真)を合唱し、大盛り上がりでお開きとなった。
23時30分、自宅に戻り、熱めの風呂に入る。
24時から事務所で事務仕事。
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