平成28年柏崎市議会2月定例会(第8回会議)閉会
台湾戸籍問題、こどもの時代館のコンセプト捨てるな!
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、めかぶ、生卵、えのきと舞茸のガーリックバター炒め、とろろ昆布のすまし汁でご飯2杯の朝食をとる。
食後、急いで市内で所用を済ませる。
9時30分、市役所に移動し、10時から本会議、平成28年柏崎市議会2月定例会(第8回会議)の最終日である。
まず最初に平成27年度一般会計補正予算の採決から入り、異議なく、可決。
「議第57号 平成27年一般会計補正予算(第12号)」
続いて今定例会のメインとも言える平成28年度一般会計の採決となった。
「議第24号 平成28年度一般会計予算」
私自身は、先日の総務常任委員会での採決において、以下の理由をもって「反対」をした。
(1)予算編成全体において、「原発財源に過度に頼らない財政運営」と市長はスローガンだけ挙げているが、実際にはいわゆる原発財源を経常費にも充てており、その改善が見られず、実態が伴っていないこと。
(2)30億円以上の大きな予算を使うことになる防災情報通信システムの基本設計において、災害時の最後の砦となる屋外同報系の情報伝達手段にデジタル防災行政無線の検討をしないという方針であること。この計画は、新庁舎建設計画にもかかわることである。
(3)シティセールス推進事業について、その手法、予算計上のやり方が杜撰であること。1000万円の負担金を計上していながら、企画政策課が事務局を司り、柏崎市の肝いり事業であるシティセールス計画の平成28年度事業計画を平成27年度内に決めていない。1000万円の根拠も不明である。
(4)新潟産業大学への支援金のあり方が問題である。新潟産業大学は柏崎市の財産であり、支援することに反対ではない。しかし、実際に魅力向上として計上されてきた補助事業、総額2000万円の中身については、魅力向上と言えるものとは思えず、また市民の税金を投入するための説明に困るものがある。そのため、十分に再考頂きたい。
(5)市役所新庁舎建設設計業務委託6000万円について、実施前の情報、材料が揃っていないことが挙げられる。これまで述べた防災情報通信システムの入れ替え、まだまだ時間がかかる保存文書など公文書の管理体制の構築の方向など、新庁舎の基本設計を実施するなら、もっと事前に調査しなければならないことが着手されておらず、プロポーザル方式での基本設計発注の材料が揃っていない状況である。
反対討論は所属会派「決断と実行」、共産党が行い、賛成討論を社会クラブ・柏崎のみらい連合が行ったところで、12時20分となり、休憩。
12時30分、自宅に戻り、乾麺の山芋つなぎの蕎麦を茹で、カツオ節ベースのつゆ、スーパーで安くなっていた竹輪の磯辺一本揚げ、青森県大間産の昆布を使ったとろろ昆布をのせた、天ぷら昆布蕎麦で昼食をとる。
ぶっとい竹輪の磯辺揚げは頬張るのも大変である。
12時50分、市役所に戻り、13時10分、平成28年度一般会計の討論から再開。
市民クラブ、所属会派「決断と実行」(会派が割れたため)が賛成討論を行い、採決となったが、
反対:三井田を含む「決断と実行」3名、共産党
だけとなり、「議第24号 平成28年度一般会計予算」は賛成多数で可決した。
続いて、この平成28年度一般会計について、期末手当支給率アップ、給与アップ改正を受けての補正予算として提案された
「議第47号 平成28年度一般会計予算(第1号)」
についても、根拠となる条例に対し、自動的に給与を上げるのはおかしいと「反対」したことから、同様に一人で「反対」したが、可決。
その他の議案はすべて、賛成多数で可決した。
「議第25号 平成28年度国民健康保険事業特別会計予算」
「議第48号 平成28年度国民健康保険事業特別会計予算(第1号)」
「議第26号 平成28年度後期高齢者医療特別会計予算」
「議第27号 平成28年度介護保険特別会計予算」
「議第49号 平成28年度介護保険特別会計予算(第1号)」
「議第28号 平成28年度土地取得事業特別会計予算」
「議第29号 平成28年度墓園事業特別会計予算」
「議第30号 平成28年度ガス事業会計予算」
「議第50号 平成28年度ガス事業会計予算(第1号)」
「議第31号 平成28年度水道事業会計予算」
「議第51号 平成28年度水道事業会計予算(第1号)」
「議第32号 平成28年度工業用水道事業会計予算」
「議第33号 平成28年度下水道事業会計予算」
「議第52号 平成28年度下水道事業会計予算(第1号)」
「議第34号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」
「議第35号 「平成19年新潟県中越沖地震」に係る災害被害者に対する市民税等の減免の特例に関する条例を廃止する条例の制定について」
「議第36号 消費生活センターの組織及び運営等に関する条例の制定について」
「議第37号 火災予防条例の一部を改正する条例の制定について」
「議第38号 国民健康保険税条例の一部を改正する等の条例の制定について」
「議第39号 「平成19年新潟県中越沖地震」に係る災害被害者に対する国民健康保険税の減免の特例に関する条例を廃止する条例の制定について」
「議第40号 市立保育所条例の一部を改正する条例の制定について」
「議第53号 指定地域密着型サービスに関する条例の一部を改正する条例の制定について」
「議第54号 指定地域密着型介護予防サービスに関する条例の一部を改正する条例の制定について」
「議第55号 家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について」
「議第41号 農林漁業資料館設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定について」
この議案は、昨年11月に閉館となった農林漁業資料館(こどもの時代館)に関するものであり、以下のように意見を付しての賛成討論を行った。
「賛成の立場であるが、強く意見を付したい。
本施設は、本来、農林漁業の振興や文化保存のために建設されたものであったが、先人の多くのご苦労や工夫により、昭和レトロ、キャラクターの展示施設『こどもの時代館』として活用されてきた。施設の老朽化により、『こどもの時代館』は閉館となったが、全国でも珍しい行政が運営する総合キャラクター館でもあった。閉館を知った方が、最終3日間で2100人を超えるほど来館された。遠くは長崎県からもお越しになっていた。『こどもの時代館』が、いかにユニークな施設であったかという証左である。こういったユニークな施設を持つことが、シティセールスにおいても『コレクションのまち・柏崎』の強みになる。
世界ではクールジャパンとして、日本のキャラクターが人気であり、また日本国内においても昭和レトロの人気は高く、これから昭和を懐かしがる世代が世の中で実働世代になること、平成生まれの世代においても新しい感覚で昭和をとらえ、さらなる需要が見込まれる。キャラクターでも仮面ライダーやウルトラマンなどは既に親子三世代にわたっての人気である。
施設は壊されることになるが、今後のまちづくり、シティセールスのためにも、『こどもの時代館』のようなコンセプトの施設を検討することを強く要望して賛成をする。」
「議第42号 建築審査会設置に関する条例の一部を改正する条例の制定について」
「議第43号 農業協同組合法等の一部を改正する等の法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について」
「議第56号 手数料条例の一部を改正する条例の制定について」
「議第44号 柏崎市過疎地域自立促進計画について」
「議第45号 財産の譲与について(建物)」
続いて人事案件6件が提案、承認された。
「選第1号 職員懲戒審査委員会委員の選任について」
「選第2号 職員懲戒審査委員会委員の選任について」
「選第3号 職員懲戒審査委員会委員の選任について」
「選第4号 職員懲戒審査委員会委員の選任について」
「選第5号 職員懲戒審査委員会委員の選任について」
「選第6号 人権擁護委員候補者の推薦について」
ここで、追加議案が提案され、委員会付託なしで採決。
「議第58号 平成27年度一般会計補正予算(第13号)」
「議第59号 平成28年度一般会計補正予算(第2号)」
地方創生加速化交付金の対象事業として、3月18日に内示があり、平成27年度補正予算として編成し、平成28年度事業としていた一部が対象事業となったので減額するもの。
交付対象となった事業は、
(1)若者「愛」と「職」支援事業
(2)中越文化・観光産業支援機構(仮称)による歴史資源を活かした観光振興
(3)水球のまち柏崎における日本水球の聖地化による地域活性化事業
となっている。
委員会付託がないため、細かくなるが実感の質問をした。
Q.(仮称)柏崎まちカフェの運営等の委託(650万円)の委託先はどこになるのか。また、建物借上料が180万円と少し高めの感じがするが、中心市街地の空き店舗というのは実際にはどこになるのか。
A.委託先は、「愛」という人材育成の支援事業もあるので、プロポーザル方式を考えている。中心市街地ということで、空き店舗を借りられるよう、これから店舗を探したい。
Q.松雲山荘WiFi環境整備180万円、花火会場のWiFi環境整備の調査委託等500万円があるが、今回はあくまで通信環境を整えるだけで、コンテンツ作成やGS1QRコードを使ったアプリ展開などは次の段階ということでよいか。
A.今回はあくまで環境整備であり、アプリなどは次の段階となる。
Q.提案も含めて言いたいが、環境整備と同時に会場に来た方がSNSなどに投稿しやすくする、誘導するだけでも意味はある。たとえば、Facebookに柏崎の写真として投稿してもらった方のなかから、柏崎市から抽選等でプレゼント(高価じゃなくとも、絵葉書でも)をもらえるなどの企画だってできる。環境整備だけではなく、そういった事も含めて検討してもらいたい。
A.提案も含めて検討したい。
採決では賛成をし、全会一致で可決した。
最後に、委員会発案の採決となった。私の方で原案を作成した2つの議案
「委員会発案第2号 台湾出身者の戸籍表記是正を求める意見書(案)」
→ 全国で3番目(石川県、宮城県)、
新潟県内はもとより、
市レベルでは全国初の可決!!
「委員会発案第3号 寡婦・寡夫控除を全てのひとり親家庭まで拡大することを求める意見書(案)」
は全会一致で可決し、続く文言修正などをした2つの意見書も可決。
「委員会発案第4号 奨学金制度の充実を求める意見書(案)」
「委員会発案第5号 ヘイトスピーチを規制する法整備等を求める意見書(案)」
15時5分に終了、長い平成28年2月定例会が閉会となった。
15時15分から議会運営委員会に出席。議題は、平成28年6月定例会の日程であり、平成28年6月6日~平成28年6月21日となった。
いつもの事ながら、えんま市が委員会審査と重なるため、市外からの観光客をご案内する時間を作るのが大変である。
最後に今月末で定年退職となる議会事務局長からのご挨拶があり、大きな拍手に包まれた。
15時30分から柏崎刈羽原子力発電所にかかわる調査特別委員会(原発調査特別委員会)に出席。
第二部会長として、平成27年度にこれまで取り組んだ事や課題、そして来年度の予定について報告をした。
また、これまで非公開扱いされていた第二部会作成のコミュニティセンターへのアンケート結果も、情報元が分からないようにすることで、公開して良い事となった・・・「やっとか」の思いがある。
16時15分に終了となり、10分間の休憩ののち、柏崎市新庁舎建設特別委員会に出席する。
主な議題は、新年度における新庁舎建設計画に関する事業についての意見交換であるため、市役所新庁舎建設に反対である個人的立場は別として、特別委員会委員になっている以上、今後議論すべき点を以下のように述べた。
・防災情報通信システムの入れ替え:新庁舎にFM設備を作るのか否か。
・文書ファイリングの方針:文書保存庫や文書保存サーバなどの設計も必要。
17時、終了し、会派室に戻って諸雑用。
17時30分、事務所に戻ったところで来客があり、柏崎市内の就業環境について意見交換する。
18時50分、柏崎エネルギーホールに移動し、19時から櫻井よしこ女史の講演会実行委員会に共催団体「柏崎刈羽 明日のエネルギーのまち研究会」(略称:柏刈エネ研)の事務局として出席。
5月19日、会場のキャパシティは1000人となるため、チケットの販売が大きな課題である。この後の予定もあるため、関係のある部分だけを調整させてもらい、会場を後にした。
20時過ぎ、「味道」(電話:0257-32-3111)に移動し、打ち上げ兼退職される市職員の送別会に出席。
モツ焼き、カルビ、冷奴、マトンなどをつつきつつ、生ビールを飲むも、途中で脂とたれがたっぷりの肉をワン・バウンドさせる「ワンバン飯」も注文してしまった。生ビール、モツ、ご飯、生ビールというルーティンが美味い。
23時、某店に移動し、二次会。
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意見書(案)」の可決
台湾人の戸籍表記を「中国」とするなど
国辱ですよ!
この意見書の可決に敬意を表します。
台湾人に対して無礼極まりない、この表記、
一日も早く国レベルの是正をしてもらいたいです。
投稿: アビゲイル | 2016年3月27日 (日) 18時08分
アビゲイルさん、コメントありがとうございます。
全国的にはこういった意見書を採択している議会が少ないので、知り合いの地方議員にも働きかけます。
投稿: 三井田孝欧 | 2016年4月 2日 (土) 18時13分