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« 櫻井よしこ柏崎講演会「戦後70年 国家の岐路とエネルギーの将来~なぜ今、憲法改正が必要なのか?~」 | トップページ | 平成28年度柏崎小学校大運動会 »

2016年5月20日 (金)

全国災害ボランティア議員連盟平成28年度研修会
平成28年度議会報告会1回目(二田コミュニティセンター)

 0時、就寝。

 5時に起床し、愛車で長岡市に移動する。

 長岡駅に到着し、パーク&ライド駐車場に入れ、始発である6時28分の上越新幹線「MAXとき300号」に乗り込む。
 途中、コンビニで購入してきた納豆巻き、おにぎり(昆布)、低脂肪乳、魚肉ソーセージで朝食をとる。

 8時12分、東京駅に到着し、都内某所の会議室に移動。

 9時からインバウンドにつながる組織立ち上げの打ち合わせに出席する。

 9時50分、大まかな内容が決まったところで中座させてもらい、永田町に向かって移動。

X1605201 10時20分過ぎ、衆議院第二議員会館に到着し、10時30分から全国災害ボランティア議員連盟(会長:自民党・長島忠美衆議院議員、会員約370名)の平成28年度研修会に出席する。
 まずは、国会審議の忙しいなか出席頂いた会長である自民党・長島忠美衆議院議員、副会長である民進党・泉健太衆議院議員からご挨拶があった。

Img_1121長島忠美衆議院議員>
「被災者にいかに向き合うのか、ボランティアの方に現地に行ってもらい易い環境をいかに作るのかが、この全国災害ボランティア議員連盟の役割だと思う。
 形あるものの復旧は時間と金をかければ良いが、心の支援は時間もかかる。こういったことに党派を問わず、取り組んでもらいたい。」

Img_1122泉健太衆議院議員>
「多くの議員のリーダーとして、災害対応の専門家として頑張ってもらいたい。熊本大震災でもボランティアのマッチングの難しさを実感している。円滑なボランティア派遣、ニーズの把握ができるような、良い国にしていきたい。また、災害時の義援金について、差し押さえの対象にはしないよう、議員立法が成立したことをご報告したい。」

 その後、我が柏崎市議会でも全会一致として、全国で2番目の可決となった「災害ボランティア割引制度に関する意見書」について、現時点での他の自治体の可決状況

  9都道府県議会
 32市議会

が報告され、これらの地方議会の意見書を踏まえて、平成28年1月28日、内閣府(内閣総理大臣、国土交通大臣、経済産業大臣)へ全国災害ボランティア議員連盟としての意見書と署名(35万2239筆)も提出したことも合わせて報告された。
 続いて、熊本地震への支援に関する報告。

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Img_1127

Img_1131

 中越大震災、中越沖地震のときもそうであったが、倒壊しかけた危険な家屋から、何とか貴重品や想い出の品を取り出してほしいというニーズが多くあった。その時は、全国から駆け付けた頂いた地方議員の仲間や予備自衛官などが協力してもらったが、今回の熊本地震も同様。しかし、こういったボランティアは社会福祉協議会でのボランティア保険の範疇を越えており、何らかの法整備もしくは体制を作る必要がある。それを何とか全国災害ボランティア議員連盟として、国に要望することも提案された。

X1605202 12時10分から休憩となったので、地下の食堂で「佐野実 伝説のラーメン(醤油) 760円」を「大盛り 108円」にしてもらって昼食。
 「ラーメンの鬼・佐野実」の冠がついているので期待していたが、やはり議員会館食堂の味わいであった。

Img_1136 13時から宮城県南三陸町の佐藤仁町長を講師にお迎えして「東日本大震災から5年」と題した講演となった。
 主な内容は以下の通り。

・チリ地震、東日本大震災で2度、自宅を流された経験がある。
・ボランティアは存在感そのものが被災地にとって、心強いもの。
・震災の翌月、天皇皇后陛下が行幸啓された。その際に、「日本人は捨てたものではない」とお話しさせてもらった。それはボランティアのこと。
・行政には限界があり、かつ36名の行政職員、特に課長クラスが多く犠牲になり、復旧すらままならなかった。
・防災庁舎で助かったのはたった10人であり、偶然でしかなかった。被災の夜は、雪が降ってくるなかずぶ濡れで一晩過ごした。
・たまたま水に浸からなかったライター1個があり、その火で命がつながった。ネクタイの芯、発泡スチロール、段ボールと火がついていった。翌日は、第二防災本部に移った。
・災害時のリーダー、首長は何があっても批判がくる。しかし、後ろも向いてはいけないし、背中をみられている。リーダーは元気でなければならない。
・住民832名が亡くなり、約7割の住宅が壊滅した。どうやって再生できるのか、途方にくれたことは何回もある。
・小学校3年生のときにチリ地震による津波で自宅を流された。その経験があったので、漠然としながら津波対策は頭にあった。
・何をやっても首長は文句を言われる。一例としては、障碍者、高齢者の二次避難をさせないのか、というものがある。避難所をまわって、二次避難させようと案内したが、被災したまちから追い出すのか、という声で大ブーイングであった。1800人は二次避難に応じたが、見送りは涙、涙。その後、二次避難先に立ち寄ったときに初めて褒められた。
・災害の残酷さは、コミュニティが全部壊れてしまうことにある。避難先で濃密な関係、コミュニティができると、次の段階である仮設住宅に移る際にまたコミュニティが壊れる。そのため、次に進みづらい。しかも仮設住宅が我が家になり、費用も掛からないこともある。
・水産業の魚市場を今年6月1日にオープン、仮設商店街のさんさん商店街はいまだに土日は行列ができている。さんさん商店街は、中心にフードコートを作り、各種イベントも仕掛けている。どれくらいの期間、仮設でいるのかを考慮して取り組んだ結果。
・NHKから事前復興について話してほしいと言われた。いまやるべきは事前復興であろうと思う。災害が起こる前に復興する場合のことを考えておこうというもの。復興用の公有地を保持、電気、上下水道を配備しておくなどの用意。もしくは民有地との契約なども事前に手配することもできる。
・高台移転しようと思ったものの、南三陸町では遺跡がでてしまい、2年もかかる調査を受け入れざるを得なかった。数百年前の文化財のために、千年に一度の災害復興ができないのはおかしい。
・相続登記をやっていない土地が多く、その権利者の整理が大変であり、復興が遅れた理由の一つ。何代も前に土地の権利が南三陸町にあった、という事例などは、権利者に電話をかけても詐欺だと思われてしまう。きちんと相続登記されていれば、もう1年か2年は復興は早かったと思う。特に時間がかかるのは、兄弟や身内の仲違い。
・一種漁港が19港あり、担い手がいない漁港もあった。それを被災を機に整理しようと思ったが、原形復旧の名のもとに直した。本来であれば、事前に水揚げや担い手などを調査し、被災した場合にどこに集約すれば良いかシミュレーションしていくことも、事前復興である。
・南三陸病院の建設費の4割は台湾からの義援金。今年になって、台湾の高校生などが来てくれることも多くなり、災害を通じて、新しい交流が生まれている。
・さんさん商店街、橋の橋梁は隈研吾氏によるデザインで、人の繋がりからどこでどう生まれるのか不思議。
・コミュニティーの再生で、昔通りの行政区が良いのか、ガラガラポンで新しい行政区が良いのかアンケートをとったところ、50%ずつであった。結果、まったく新しい行政区での復興となった。他に、災害公営住宅へグループ入所も認めることにした。
・復興に制度を合わせてもらえないか、と何度も国に陳情してきたが、なかなか変わらない。病院が壊滅した際にイスラエルがプレハブを置いてくれたが、そのプレハブごとに医療内容を決められており、具合の悪い被災者がいくつもプレハブを回ることになった。
・防災庁舎あとは防災復興公園として、整備予定。
・南三陸町の一般会計は震災前80億円だったが、震災ピーク時には1000億円、いまでも600億円ほどで、前倒しで交付されたお金は基金として残っている。使い勝手が悪い交付金となっており、使う際の査定で実際にどうなるのか分からない。自治体にもっと裁量を任せてほしいと思っている。
・昭和8年の津波で災害危険区域が設定されたが、戦争のときに境界があいまいになってしまった。
・災害対策本部に女性を入れなかったことが、失敗であったと思っている。反省をしており、女性視点が抜けていた。もう一点の反省は、議会の議長、副議長を入れなかった。せめてこの二人を入れ、議員全員に情報周知してもらうにする。そうでなければ、議会において、最初からすべて議員に説明しなければならなくなってしまう。
・がれきは最初に分別しないと、後で大変になり、かつお金もかかってしまう。手間はかかっても、分別は必ずやるべきで、反省点でもある。
・災害応援協定を結ぶのは近隣自治体ではなく、ある程度離れた自治体にすべきであり、反省点でもある。

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 各地方から来たメンバーである議員からの質疑応答が続くなか、質問というよりは要望に近いことを発言させてもらった。

Q.震災時はボランティアを名乗った悪質な団体、いわゆる震災ゴロが入りこむことが多くある。柏崎市においても、NPO全防災という団体が入り込み、復興に関する公金を得ており、市長以下も協力していた事件があった。柏崎市に来る前にも、他の自治体で同様の事件を起こしていたが、行政が騙されたとは言いにくいと思う。しかし、こういった震災ゴロは何とかしなければならない。我々、全国災害ボランティア議員連盟も横の連携でそういった情報を流すべきと思うし、是非とも町長さんからも事例として色々な講演会でも触れてもらえればと思う。
A.確かに、完全に詐欺とか悪とは断定し難い団体が震災直後に入り込んできた。南三陸町の場合は、海岸を使って慈善事業といったかたちに提案をしてきたが、地元住民との軋轢があり、やるなら行政はノータッチかつ全国に情報発信するな、と注文した。しかし、約束を破って全国に情報を発信し、さらに地元住民と衝突したので調査をし、やめさせた。実際の公金での被害がでなかったことが幸い。いまその団体は熊本県に入り込んでいる。震災直後は住民に喜ばれる事をするので、なかなか一概に悪と断言することができず、難しい問題ではある。

 14時50分、宮城県南三陸町・佐藤仁町長による研修が終了。15時からも2つめの研修として、東京大学名誉教授・村井俊治氏による「測位衛星を用いた新しい地震予知 熊本地震のケーススタディ」が予定されていたが議会報告会があるため、ここで中座させてもらい、東京駅まで移動。

 15時40分、東京駅発の上越新幹線「とき329号」に乗り込む。

 17時25分、長岡駅に到着し、パーク&ライド駐車場にて愛車に乗り、移動。

X1605203 18時、二田コミュニティセンターに到着し、19時から平成28年度1回目となる議会報告会に出席。
 西中通コミュニティセンター先日の荒浜コミュニティセンターに続き、3会場目となる。
 議員6名ほどで1グループを作り、なるべく議員の地元以外で3か所を回るようなスタイルで、平成27年には1回開催した。

X1605204

・平成27年度 比角コミュニティセンター

・平成27年度 半田コミュニティセンター

・平成27年度 大洲コミュニティセンター

 今年は2回行うことを目標にしている。

 報告については、それぞれの議員が所属する常任委員会の報告を行うスタイルであるが、今回は受付を担当させてもらった。
 ありがたいことに地元の方14名にお集まり頂き、こちらから3つの常任委員会の報告をしたのち、それぞれにご意見、質問を頂戴し、最後に意見交換という流れで実施。

【配布資料】
「次第、各常任委員報告」
(pdf形式)

「前回報告会の
   質疑回答まとめ(抜粋)」
(pdf形式)

「平成28年度予算の主な事業」(pdf形式)

 質疑やご意見については、

・防災情報通信システム事業について、家庭に設置されているものを言うのか。屋外放送は十分なのか。ラジオは自動で起動でするのか。
・消防署と消防団の連携時の通信手段、消防団の充足はどうか。
・FMピッカラについては、難聴どころかまったく聞こえない地区なので、どうなるのか。
・屋外での防災無線のスピーカーも聞こえないが改善されるのか。
・市役所新庁舎の事業は進んでいるようであるが、跡地はどうなるのか。
・西山のフィッシングセンターの廃止に伴う活性化案は行政、議会は考えているのか。
・防災行政無線施設維持管理費、施設整備事業などで、アナログ方式の維持にお金をかけているのが無駄ではないか。西山町だけでもデジタル防災無線になっているので、残せないのか。
・シティセールスの専門家を雇う前に、リーダーの人材育成をやっていたことは無駄になるのではないか。市民の中から人材を出すべきではないか。

とのご意見があった。

 20時20分に終了となり、その後、後片付けを行う。

 買い物などをしたのち、20時50分に帰宅。

X1605205 21時20分、豚肉切り落としと水菜と白菜を使った豚しゃぶしゃぶ(胡麻だれ)、蒸かし茄子、カツオの刺身、ビール500ml3本で夕食をとる。
 市販の胡麻だれであるが、一工夫入れようと思い、自宅で炒り擦った胡麻を追加投入。

 食事をとりつつ、録画しておいたテレビ番組などを観る。

 23時、熱めの風呂に入ったのち、事務所で資料整理を行う。

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