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2016年6月 9日 (木)

平成28年柏崎市議会6月定例会一般質問(ピロリ菌検査、学生消防団員制度、シティセールス大交流会の500万円大赤字)

 2時、就寝。

 7時に起床し、大粒納豆、皮を剥いだ鶏胸肉の塩焼き、生卵、若布の酢の物でご飯2杯の朝食をとる。

Bdsc_00011 9時過ぎ、市役所に移動し、10時から本会議に出席。一般質問の一日目である。
 一人目の議員が、先の議会で私が質問した内容と同じく「水球のまち・柏崎」としての練習環境についての質問があった。
 当局の答弁は、新潟県立柏崎アクアパークに関して、設置者である新潟県と協議はまだしておらず、水泳、氷上それぞれの連盟同士の話し合いの段階。 こうやって物事が先送りされていくのである。

 11時10分、登壇となったので、

「先の熊本の大地震により、被害を受けられた熊本県民、そして大分県民の皆さんにお見舞い申し上げます。また、復興に少しでも寄与できるよう、私自身も現地に行き、できることからお手伝いをしようと思っております。
 先月、5月24日の『産経新聞』に、元陸上自衛隊幕僚長の冨沢氏のインタビューが掲載されておりました。平成5年から6年にかけて、『北陸地方の原子力発電所へのテロ攻撃があったら自衛隊に治安出動してほしい』と警察庁警備局長から要請されていたそうです。しかしながら、その後、自衛隊と警察との共同訓練も始まったものの、原子力発電所へのテロ対策についてほとんど進展していない、と冨沢氏は語られており、やはり我が柏崎市には海上自衛隊の誘致が必要であろうと再認識した、決断と実行の三井田です。」

という、お約束の枕の後、以下のように一般質問を行った。

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1.中学生へのピロリ菌検査・除菌の無償化について
→ 教育長

 ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)、ヘリコプターと同じヘリコという名称の通り、らせん状の細菌で胃の中に生息し、胃内部を自分の住みやすいように環境を作り変えるため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎、胃がんを引き起こすことが証明されている。
 ピロリ菌の感染率はその人の衛生環境、井戸水などを飲むといった事に関係すると言われており、50代以上の日本人の70%~80%がピロリ菌に感染しているといわれている。50代以上の感染率だけでいけば、日本は先進国のなかで異常に高い。
 しかし50代以下といえども、口からの感染、いわゆる経口感染が主な経路となっており、親御さんからの口移しで食事を与えた場合でも感染するため、若い世代にも感染者はいる。
 私自身、40代であるがピロリ菌に感染しており、2回の除菌治療でやっと除菌した。途中でアルコールを飲んでしまったのが失敗原因だった可能性もある。
 若い世代の感染率は急速に低下しているとはいえ、健康リスクは少しでも若いうちに除去してあげることが、大人の優しさ、柏崎の良識の在り方と考えることである、

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*画像:大塚製薬

Q1-1.ピロリ菌と児童・生徒の健康という観点で、まずは教育委員会としての認識を聞きたい。

A1-1.(教育部長)教育委員会の認識としては、社会環境や生活の変化から心とからだにさまざまな健康課題があり、近年では健康診断により成長曲線に合わせた検診なども行っている。異常が発見された際には精密検査を行っている。とりわけ、問題が多い循環器、肥満や若年性糖尿病などの生活習慣病への予防を行っている。ピロリ菌について将来のリスクは理解するが、感染あってもただちに大きな支障は出ないと認識している。

 ピロリ菌の検査方法については、いくつかあり、昔のように内視鏡を使って胃の中の組織を採取して調べるようなものではなく、血液、尿のなかのピロリ菌抗体測定がある。
 さすがに内視鏡を使う方法ではハードルが高いが、血液や尿検査でのピロリ菌の抗体検査なら、生徒の体にも負担が少ない。
 専門医の意見でも、中学生における血液と尿の検査の精度は同じ程度と言われているおり、さらにハードルが低いのは尿検査。
 加えて表層性胃炎が何年も続くような「萎縮性胃炎」のない年齢で除菌を行えば、大人のように除菌失敗という率も低い。もちろん、飲酒しない年齢である。
 ピロリ菌の慢性感染は多くは4~5歳くらいまでで成立し、10歳以上での慢性感染の成立は少ないといわれている。つまり、10歳以上での検査が有効となる。ピロリ菌の感染が成立しており、かつ萎縮性胃炎のない12~15歳頃に感染の有無を確認し、適切な時期に除菌治療へつなげていく・・・中学生のうちに検査、除菌することで、高校生時代にピロリ菌を原因とする病気をせずに済む。
 それこそが、次世代の柏崎を担う子供たちの健康を願って、いまの世代がやってあげられることではないか。
 柏崎市教育大綱(平成28年度~平成31年度)の目標にも

 「ふるさと柏崎に誇りと愛着を持つ人材を育てる」

とあり、子供たちにとっては

 「柏崎のお父さん、お母さんたちは、胃がんになるリスクを少しでも下げるようにしてくれた」

ということにもなろう。

Q1-2.ピロリ菌は確かに直ちに影響がでるものではないが、胃がんのリスクであり、少なくとも中学生へのピロリ菌の抗体検査を実施すべきと思うが、教育長の考えを聞きたい。

A1-2.(教育部長)中学生に対するピロリ菌除去の必要性についてであるが、中学校での健康診断は、まずは学校生活に支障がないか調べることが目的。若年性の生活習慣病と診断された場合は、すみやかに治療することが必要である。
柏崎市内での40代のがんの死亡率は1位が肺がん、2位が大腸がん、3位が胃がんとなっている。成人病を予防に加え、がん発生リスクを下げるのが第一だが、ピロリ菌除去は他市の取り組み状況も見ながら検討したい。

 答弁にあったように、40代以上のがんによる死因の第3位は胃がん。それなら、少しでもその原因となるピロリ菌を除去し、胃がんのリスクを子供のうちから減らすてあげるべきであろう。お隣、長岡市は今年には着手している。早めに検討してもらいたい。

2.大学生の就業支援も含めた学生消防団員制度等について
→ 市 長

 消防団という質問事項なので、委員会で議論せよ、という声もあるだろうが、これから質問する事項については、消防署のみならず、柏崎市全体として取り組むべきこととして、この場で質問をしたい。

 柏崎市内には2つの大学、新潟産業大学、新潟工科大学があり、柏崎の重要な資産であるということに異論はない。
 しかし、両大学に入学した生徒が、1、2年は柏崎市内に住んだものの、3,4年生となると長岡市など隣接する自治体に引っ越すといった事例、そもそも柏崎市内に住まないという話をよく聞く。
 また、柏崎市外が来た学生が、卒業後に柏崎市内に定住するということも数えるほどしかない。
 つまり両大学における学生と地域とのより密接なコミュニケーション、また柏崎市内での就業、定住促進が課題である。

 ここで消防団の話になる。現在、柏崎市の消防団では人員確保が大きな課題である。
 これはどこの自治体でもある問題であり、全国の消防団員数は人口減や高齢化で減少が続いており、昨年4月時点で過去最少の約86万人となっている。
 しかしながら、専門学校、大学等を有する、もしくは隣接する自治体では、大学生や専門学校生の団員が増加しており、消防庁が集計を始めた平成18年の1234人から9年間で、2.4倍の3017人に増えている。
 要因としては、平成17年に創設された「機能別団員」、つまり消防団の全ての仕事を担うのではなく、広報や啓発などに限定して負担を減らして参加しやすくした制度の活用である。

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 少しこの質問をするに至った背景も説明したい。
 先日、全国災害ボランティア議員連盟の勉強会に参加した。この議連の会長は我が新潟県選出の元山古志村長の長島忠美衆議院議員。防災に関心が強い全国の色々な自治体の議員と話ができ、多くの刺激や情報を頂く場であるが、そんな中、消防団員数の充足という話題になった。
 その意見交換のなか、大学を2つもっている柏崎市がなぜ学生消防団がないのか、それは機能別団員制度をうまく使っていないからではないか、と気付かされた。

 かつて柏崎市議会の議場においても、平成20年の一般質問で、この機能別団員制度が取り上げられたことがあった。
 その際の会田市長の答弁は、

 「現在の団員数で、今のところ、大きな支障は出ていないところであります。 したがいまして、本市では、この機能別消防団員制度につきましては、今のところ、特に必要性を感じておりません。」

というものであった。

Q2-1.いまほど述べたように2つの大学があること、そして機能別団員制度を活用することで団員確保、地域とのより密接なコミュニケーションもとれることになる。消防団幹部、指導者、そして消防本部の消防団担当者にとっては、最初は負担になる部分はあろうが、良い結果になると考えるところである。
 機能別団員制度について、市長の考えが変わっているのかどうか、確認したい。

A2-1.(消防長)機能別団員としての大学生の参加について、答弁したい。確かに若い人材確保が重要課題となっている。平成25年、「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」が制定され、大学生に対し自主的な取り組みがうたわれている。市内の2大学にはパンフ、ポスターを配布して説明しており、学友会にも伝えてもらっているが具体的な動きはまだ見られない。
引き続き働き掛けていきたい。機能別消防団員制度については、平成20年の議会では必要性ないと答弁したが、その後の東日本大震災等を経て、消防団員のあり方、役割も変化した。現在の市内の団員は高齢化してきており、さらに85%がサラリーマンなので、日中に対応できないという課題がある。機能別団員制度導入の必要性は理解している。消防団の組織体制見直しなどを幹部と相談しながら取り組みたい。

 消防団の団員と学生団員のコミュニケーションができることで、より柏崎が好きになる、柏崎の応援団となってもらうことも考えられるうえ、導入している自治体の声では消防団を通じて知り合った方の会社に就職し、定住したという話も聞いている。当然、一緒に懇親会、酒を酌み交わす機会も多いからであろう。
 機能別団員制度を活用した事例としては、愛媛県の松山市消防局が災害時の避難所の運営や外国人への通訳を担当する大学生を募集し、今年3月時点で136人が登録している。
 また学生にとってもメリットを提供することも平成26年度から行われており、学生の求めに応じて、消防団で一定期間活動したことを示す証明書を発行する自治体も増えてきている。昨年9月時点で、全国のうち36自治体が実施しており、今後導入を予定という自治体は66あるという。
 企業も防災知識を求める風潮があり、学生が就職希望先の企業に地域活動の実績、防災の経験をアピールすることもできる。

Q2-2.学生にとっても、柏崎市として地域活動の証明書を発行することで、就職に優位となると思われる。消防団活動としての証明書の発行についての考えを聞きたい。

A2-2.(消防長)機能別消防団の組織が確立したら証明書を発行したい。

 証明書を発行するのであれば、これから各種イベントで大学生と一緒になる機会があるので、団員になってもらうよう私も話をして、協力したい。

 この質問項目の最後に、次の質問のシティセールスにも関わることなので、紹介したい事例がある。
 昨年9月、滋賀県草津市において、外国人だけの機能別団員による消防団ができた。語学力などを駆使し、地域に暮らす外国人に対し、有事での避難誘導や防災に関する啓発活動を行う。メンバーは中国、韓国、ベトナムからの9人。外国人コミュニティーでの防災のプロとして、期待が高まっている。
 彼らは母国に帰っても、この消防団の経験は忘れないであろうし、日本で得た防災の知識は評価されることだろう。また消防団を通じたコミュニケーションや体験から草津市のことがより身近な存在になっているはず。つまり、彼らは母国に帰ってから、海外での草津市の強力な応援団にもなる。
 我が柏崎市でも、多くの留学生が訪れている。今後はこういった事も皆さんと一緒に考えていき、2つの大学がある本当の強みを生かすべきと思う。


3.シティセールスにおける戦略、戦術について

→ 市 長

 まず質問の中身に入る前に、シティセールス全体について、一言指摘しておきたい。
先の平成28年2月定例会でも指摘したところであるが

・平成27年度にシティセールスのシンボルマークの投票をやっている時点で、そのシンボルマーク自体をどう活用するのかも決めていないという状態

・平成27年度中に平成28年度の事業計画は決めずに、事業負担金1000万円を計上してきたという無計画さ

仕事のやり方としておかしくはないか。そのシンボルマークについても、使用ルールの公開が遅くなる始末。初年度のプレメッセ(総選挙)をはじめ、原発マネーと言う人もいる資源エネルギー庁のお金を使っているが、もちろん市民の血税も使っているのであり、もっとスピード感、誠実さをもって進めるべきではないか。

 ちょうど1年前のこの議会の一般質問において、私は柏崎らしいデザインを決めて、ユニークなご当地ナンバープレートを作り、市としてシティセールスの一体感をもってはどうかと提案をした。市長の答弁は、

 「柏崎市をアピールする上で有用かどうか研究していきたい」

というものに留まった。しかし、国では車のイラスト入りナンバープレートを認める改正道路運送車両法が昨年成立したほどで、ナンバープレートを使って面白い取組ができる世の中になってきている。
 そして、お隣の刈羽村でも桃と米がデザインされた、ご当地ナンバープレートが今月から交付開始となっている。
 シティセールスのシンボルマークを決めるなら、そのシンボルマークを使ってご当地ナンバープレートを作り、他の自治体に先駆けて動くべきだったのではないか。それにより、目に見えるかたちでシティセールスが始まった事が市民にも認識してもらえる。
 
 これはあくまで一例であるが、他の自治体に先駆けてやる、さらに面白い事、たまには奇を衒うなどをしなければ、柏崎が注目されることはないであろう。

 「あっ、あのまち、普通だ!行ってみよう」

なんて事にはならない。

 もう一つ指摘したいことがある。
 首都圏など柏崎市外での柏崎応援団を作るといった質疑が先に行われていたが、何故、成人式で帰ってきた柏崎出身の新成人たちに協力を求めなかったのか。例えばフェイスブックやメールでの柏崎市情報の登録など、そういった試みをやれば良かった。
 言いたいのは、シティセールスは単体の事業ではなく、柏崎市が行うそれぞれの分野で行う事業を串刺しで見てみれば、やれる事は色々あるということ。そういう視点で取り組めば、余計な費用もかけず、効果を期待できる。
 以上の点を指摘し、質問の中身に入りたい。

Q3-1.平成28年3月26日、27日にシティセールスの一環として、東京の秋葉原で「THE★オール柏崎大交流会」を開催したが、どのような成果があったのか、また次につながることがあったのか、前の質問者にもお答えした範囲とは違った面、費用面も含めて総括を聞きたい。

A3-1(市長).3月に開催したイベント「THE★オール柏崎大交流会」の成果を総括すると、2日間で約1900人を動員した。イベント趣旨としては、柏崎市出身の在京者をターゲットにした。シティセールス推進協議会、運営委員会で検討した結果、そう進めることに決まった。1日目は在京者を対象にし、2日目はオープンイベントにした。今回の経験を教訓にして費用課題も含め、反省・成果を検証し、意見を生かして効果的取り組みに発展させたい。

 議員の立場として、費用、数字の話をしたい。
 大交流会費事業内訳表では、515万円の赤字がでている。平成27年度の柏崎シティセールス推進協議会の当初予算は1271.5万円。この赤字により、総費用は約1800万円になっている。

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Q3-2.年間予算の半分近くの500万円を超える赤字を1つのイベントで出すとは、これは何か。どういった経緯で、いきなり515万円も赤字をだしたのか。

A3-2.(総合企画部長)大交流会の経費が増え、会場使用料に追加費用かかった。基本料金に加え、当日その場で必要となった機材が多く、オプション料金が多くなった。はじめての試みで調整において不十分であり、その点は深く反省している。

 シティセールスとか、はじめての試みということではなく、そもそも仕事の進め方がおかしいのではないか。
 イベント当日に515万円もの追加料金がかかるなんてあるのか。
 1900人を動員できたのが成果としているが、単純計算であるが年間でかかった費用1800万円で割ってみれば1人呼び込むのに1万円近くかかっている。本当に費用対成果が良かったと言えるのか。

 それともう一つ、当日のことで指摘しておきたいことがある。
 「THE★オール柏崎大交流会」は、年度末の忙しい時期に開催されたので、私のような自営業者など、東京まで行ける日程ではなかった。そのため、当日の模様を写真や映像で確認させてもらったが、会田市長は本来、ホスト役のはず。なぜ酒を飲んでいたのか。公務ではなかったか。
 初日はクローズされた場であり、お付き合いの範疇で多少の飲酒はやむをえないであろう。しかし翌日のオープン開催の日(ステージにも柏崎市長として登壇)に朝から、自ら率先して酒を飲むとは何事か。市長は柏崎市のトップセールスマンであり、ホスト役。自分が楽しむ側にまわってどうするのか。

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 当日、多くの参加者からメールや(SNSの)メッセージ等で、「市長は何やっているのか」との苦情が来た。

 もっと詳しいことは、委員会の場などで細かく議論させてもらうので、よく反省してもらいたい。

 では、次の質問になる。
 シティセールスのなか、実際に柏崎に来て、愛着をもってもらう観光面に焦点を当てて話を進めてみたい。これは観光だけに限ったという意味ではなく、物事の進め方としての問題提起である。どこの民間企業も強みや有利な面がないビジネス領域にいきなり飛び込むことは通常無い。リスクを最大限に減らしつつ、メリットを享受しようとする。その意味では、意味がなかったとは言わないが東京、しかも秋葉原でのアピールは柏崎市として積み重ねてきたことによる、強み、有利な面を活かしたとは言えないであろう。
 先人が築いた過去からの有形無形の資産(レガシー)を活用することをもっと検討してから、事業を進めるべきであったと考えるところである。
 分かりやすい事例として、観光面で言えば、これまでの繋がりから「海といえば柏崎」と言ってくれる群馬、長野方面の皆さんに働きかけた方が、資産を活用したシティセールスと言える。
 例えば、群馬県の観光大使にもなっているタレントの井森美幸さんは、

 「私の初めての海は柏崎の鯨波」

とテレビ番組で発言している。そういった土壌のある人たちに柏崎をアピールする方が有効ではないか。
 柏崎シティセールス推進協議会で検討することになろうが、やはりそこは柏崎市のトップとして、大きな視点での取組みをすべきと提案すべきと思う。

Q3-3. これまで述べてきたように柏崎の資産を十分に活用したシティセールスに取り組むべきと考えるが、市長の考えを聞きたい。

A3-3.(市長)大交流会については、シティセールス推進協議会が中心にやっている。初の試みということもあり、スケジュール、予算面などで反省点は多い。柏崎を売り込むにあたり、長野・群馬を否定する気もなく必要性も感じるが、大交流会を含めて取り組んでいる課題は、柏崎から首都圏に出て行く人が多いので、在京柏崎出身者から柏崎の応援団になっていただくこと。そのために秋葉原でイベントを企画した。

 そもそも論であるが、イベントをやり続けることがシティセールスではない。
 そして、市長と私の考えでまったく違うのは、ターゲットを在京柏崎出身者に絞っていることだ。
 シティセールスは、柏崎市が持つ価値を上げていくことが大切なのではないか。

 故事で「野に違賢なし」(すぐれた人物はすべて官について民間に残っていない。人材が集まって正しい政治が行われていることをいう)と言われるが、私は「野に違賢あり」と思う。
 これまでのシティセールスへの取り組みを見ているなか、柏崎市内の遺賢、言い換えればその分野の達人たちが持っている知識、人脈をうまく活用していないのではないか、と感じるところがある。
 そして、これまでの柏崎の先人が苦しみ、生み出してきたものも改めて見直すべきではないか。
 先日、昭和40年代からの柏崎市、柏崎観光協会の歴代のポスターを見る機会があった。海を主たる資源にしているものの、試行錯誤があったようで、昭和50年代のポスターのキャッチフレーズは、

 「海と 山と 人情と 柏崎」

であった。
 柏崎の強みは何か、先人が考えなかったわけではない。先人の苦しみのなかに、大きなヒントがある可能性も高い。
 前に質問した議員と市長とのシティセールスに関する議論のなか、柏崎の売り、「これだ!」は何か、よく分かっていないというやりとりがあった。
 そもそも柏崎がもつ武器が何か、どういった強みがあるのかを、柏崎市内の人材の知恵や力、そして先人の苦労のなかから見つける作業が先。武器を決めてから、戦場に向かうべきではないか。

Q3-4.柏崎市内の人材、遺賢、過去の資産をもっと活用して、今後のシティセールスの戦略、戦術を策定していくべきと思うが、柏崎市のトップセールスマンたる市長の考えは。

A3-4(市長).柏崎の魅力が何であるか分からないとは、(先の質問した議員に)答弁してない。海や花火など、知名度、認知度あるものを先頭にして、他もやっていくと申し上げた。色々な意見をいただいたが、シティセールスは、推進協議会や運営委員会を中心に議論して進めているのであり、市だけがやっているわけでない。色々な意見を出して進めることが大事である。

 まったく議論がかみあわない。しかも「市はそういう立場にない」といった意味合いの発言が気にかかる。私は、政治家としての市長の考えを、ここで問うているのである。

Q3-5.市民ひとりひとりがセールスパーソンなのは当然のことであり、市長は柏崎市のトップセールスマンではないか。課題はどう認識しているのか。

A3-5.(市長)私一人がやっているわけでない。市民ひとりひとりの知恵、アイディアを生かしたい。

 市民ひとりひとりの知恵などを活かしたいというのは当たり前のことで、私も同じ考え。問うているのは、そこではない。

Q3-6.市長は政治家として、あるべき姿、ビジョンを掲げるのではないのか?市民からの意見をただまとめるだけでは、事務屋ではないか。

A3-6.(市長)質問の趣旨がわからない。

・・・・何のための柏崎市のトップなのか。柏崎の価値を上げていくのが、柏崎市長の仕事ではないか。

とここで残り数秒となり、一般質問が終了となった。

 政治家とは、柏崎市長の仕事とは何かで議論がかみ合わないのは残念である。

 そして、一番引っかかったのは、500万円以上の赤字をだし、本当に費用対効果があったのかどうか定まらない秋葉原で行った「THE★オール柏崎大交流会」に関して、シティセールスは推進協議会や運営委員会を中心に議論して進めているといった他人感覚の発言。シティセールスは、柏崎市として最も力を入れている政策の一つである。

 郷土が生んだ稀代の政治家・田中角栄元首相は、昭和37年(1962年)、大蔵大臣に就任した際、こう語った。

「できることはやる。
 できないことはやらない。
 しかし、すべての責任は
 この田中角栄が背負う。
    以上。」

 税金を使っている以上、最終責任は政治家たる市長がとるものであり、運営委員などのせいにしてはならない。

 11時55分に休憩となり、会派室に戻って、諸雑務。

 12時30分、一旦自宅に戻り、六つ切り食パンに佐渡バターを塗って焼いたトースト2枚、目玉焼き、ヨーグルトで昼食をとる。

 食後、市役所に戻り、13時から引き続きの本会議で、2名の議員が一般質問を行った。

 14時50分から15分間の休憩をとったのち、もう2名の議員が一般質問。

 16時50分に終了となり、会派室で若干の意見交換を行う。

Bdsc_00042 17時50分、柏崎商工会議所に移動し、18時から柏崎エネルギーフォーラム(昭和47年設立)の例会に、「柏崎刈羽 明日のエネルギーのまち研究会」(略称:柏刈エネ研)の事務局として出席する。
 東京電カホールディングスの立地地域部リスクコミュニケーターを講師とした勉強会「福島第一原子力発電所事故の経緯と現在に至るまで」である。

 市外にお越しになった方との意見交換があったため、19時に申し訳なく中座させてもらう。

Bdsc_00053 20時20分、自宅に戻り、粗挽きソーセージ、レタス、茹でもやし、日清「つけ麺の達人 濃厚魚介醤油 2人前」を茹で、煮干しパウダー、干し納豆パウダー、近所の某肉屋さんのチャーシュを入れたチャーシューつけ麺、ビール500ml3本で夕食をとる。食材が少なく、彩りある料理ができなかったので、最後に青汁を追加。

 23時30分、熱めの風呂に入ってリフレッシュし、読みたかった本を読む。

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