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「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」
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原子力災害対策等への取り組みについて »

2016年7月19日 (火)

総務常任委員会行政視察1日目(茨城県常陸太田市)
少子化・人口減少対策

 1時、就寝。

 6時に起床し、急ぎのメールやブログを書く。

 8時、コンビニで購入した納豆巻き2本、魚肉ソーセージ、味付け卵2個、低脂肪乳で朝食をとったのち、ホテルをチェックアウト。

 9時過ぎ、参議院議員会館にて、某議員と避難計画に関する陳情の打ち合わせと今後の進め方について意見交換を行う。

 10時30分過ぎ、上野駅にて柏崎市議会の総務常任委員会メンバーと合流。

Aadsc_000701 11時、特急ひたち9号で水戸駅に行き、水郡線にて上菅谷駅に向かう。
 水郡線に乗るのは、買収前のくめクオリティ・プロダクツをはじめ、納豆メーカーをまわって取材して以来、10数年ぶり。晴天かつ空気が綺麗なので、美しい日本の原風景を楽しめた。

Aadsc_000802

 12時33分、2分ほどで急いで乗り換え、12時47分に常陸太田駅へ到着した。

Aadsc_001406 常陸太田市議会事務局の方からお迎え頂き、「寿司善」(電話:0120-271-338)にて、「握り 1000円」で昼食をとる。ハモ、鯵、蒸し海老、鮪赤身、青海苔入りの玉子焼き、イカの握りに、かっぱ巻き、蜆の味噌汁、サラダ、自家製苺のシャーベットという内容。昔の江戸前寿司を目指しておられるのか、かなり大きなシャリと強めの握りであった。

Aadsc_002714 食後、急いで常陸太田市役所に移動し、13時30分から総務常任委員会としての行政視察を行う。
 目的は少子化・人口減少対策であり、主な内容は以下の通り。

<議会>
・議員定数をもう2名削減することとなり、次回は18人での選挙となる。
・5年目となる議会報告会も行っている。

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<常陸太田市>
 「少子化・人口減少対策課」という特化した課が政策企画部内にあり、平成21年度より、人口減少対策に取り組み、平成22年度から実施に至った。

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(1)茨城県常陸太田市の概況
 茨城県最北部(東京から自動車で約120分)
 地域の状況:3つの過疎地域(金砂郷・水府・里美)を有する。
 面積:371.99平方km(県内最大)

(2)常陸太田市の大きな課題
   少子化・人口減少対策
   引き続き少子化及び人口の減少が進行している。
  常住人口
   平成16年:60806人
   平成28年:51578人(平成28.4.1現在)
  高齢化率(65歳以上人口)
   平成16年:25.5%
   平成27年:33.6%(平成27.7.1現在)

(3)若者世代の主なターゲットは
  女性 (女性>男性)
  【理由】1) お母さんの候補者
      2) 女性は強い!
  仕事を持つ若者(仕事は他市町村でも可)
  他市町村の役所職員
  日立製作所などの一般サラリーマン
  芸術家やITノマドワーカー

(4)当市として少子化・人口減少にどう対処するか
1)短期的には、社会減(転入-転出)の抑制を図り、長期的に出生数を増やす施策の展開が必要
2)転出入の多くは、20~30代の若者世代が、周辺6市村(水戸、日立、ひたちなか、那珂、東海、常陸大宮)へ移動
3)20~30代の若者世代が魅力を感じるまちづくりを推進することで若者世代を呼び込む
4)具体的には、就労、結婚、妊娠・出産や子育てのしやすい環境を総合的に整備
→(長期的な出生率の向上に寄与)

(5)転入促進・転出抑制関係(短期的施策)
<定住促進>
・新婚家庭の家賃助成(月2万円)
・住宅取得促進助成(新築:20万円)
・市内金融機関「子育て支援住宅ローン」(店頭金利▲1.6%)
<受け皿整備>
・民間賃貸住宅建築促進助成(固定資産税5年(建物))
・市営住宅の入居要件緩和(市外からの子育て世帯等)
<PR>
・「子育て上手常陸太田」(パンフ・広告)による市内外へのPR
・「子育て上手常陸太田推進隊」の組織化と口コミによるPR

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(6)新婚家庭の家賃助成(平成22年~)
 市内の民間賃貸住宅に居住する新婚家庭に対し、最大36ヶ月、月2万円の家賃助成。 当初は月1万円の助成を、平成24年度より月2万円に増額。
 申請者の約7割が、当制度がきっかけとなり常陸太田市に転居したと回答。
【申請件数】
平成22年度35件(市内42名、市外32名)
平成23年度32件(市内51名、市外18名)
平成24年度78件(市内101名、市外76名)
平成25年度103件(市内117名、市外107名)
平成26年度79件(市内79名、市外93名)
平成27年度75件(市内74名、市外88名)

(7)住宅取得促進助成(平成25年~)
 平成25年1月2日以降に、市内に住宅を取得した子育て世帯等に対し、最大20万円を助成。
【助成額】
 新築住宅(築1年未満)20万円
 築後1年以上10年未満の住宅15万円
 築後10年以上の住宅10万円
【助成件数】
 平成25年度123件
 平成26年度104件
 平成27年度112件

(8)定住促進助成(平成22年~平成24年)
 平成22年1月2日から平成25年1月1日までに、市内に新築、増築、中古住宅を取得した子育て世帯等に対し、家屋に係る固定資産税の半額相当額を最大3年間助成。
【助成件数】
 平成22年度取得(平成23年度課税)97件
 平成23年度取得(平成24年度課税)101件
 平成24年度取得(平成25年度課税)123件

*地方税法に基づき、一定の要件を満たす新築家屋の固定資産税は、一戸当たり120平方メートルを上限として、初年度から3年間、半額に軽減される。よって、市の制度を併用すると、家屋に係る固定資産税が3年間実質免除となる。

(9)子育て世帯等増改築助成(平成26年~)
 平成26年4月1日以降に、市内で住宅を増改築した子育て世帯等に対し、最大20万円を助成。
*3世代同居を促進し、働く母親の就労や仕事と家庭の両立支援を後押しする。
【助成額】
 増改築費用100万円以上20万円
 増改築費用100万円未満10万円
【助成件数】
 平成26年度1件
 平成27年度2件

(10)金融機関「子育て支援住宅ローン」(平成25年~)
 市の住宅取得促進助成金の交付対象者に対し、住宅ローンの金利を店頭金利から1.6%引き下げ。融資金額は最大1億円、融資期間は最長35年。
【制度利用のメリット】
 「常陸太田市子育て支援住宅ローン」で2000万円の借入れ、(融資期間20年)をし、市の助成制度を最大限利用した場合、最大約416万円のメリット
【融資件数】6件(平成27年3月末現在)

(11)民間賃貸住宅建築促進助成(平成25年~)
 平成25年1月2日以降に、市内に集合賃貸住宅(アパート等)を建築した個人又は法人に対し、固定資産税及び都市計画税の負担を軽減するための助成金を交付。
【助成額】
 固定資産税及び都市計画税が課税される初年度から5年間助成
 新婚世帯又は子育て世帯の入居率
 助成額50%以上
 固定資産税額及び都市計画税の50%相当額
 50%以下
 固定資産税額及び都市計画税の30%相当額
*地方税法に基づき、一定の要件を満たす新築家屋の固定資産税は、一戸当たり120平方 メートルを上限として、初年度から3年間、半額に軽減される。
 市の制度を併用すると、入居率50%以上の場合、固定資産税が3年間実質免除となる。
【助成件数】平成26年度4棟、平成27年度3棟

(12)市営住宅の入居要件緩和(平成24年~)
 「市内に住所又は勤務場所があること」が入居要件であったが、「中学校卒業前の子がいる世帯」「新婚世帯」「過疎地域(金砂郷地区、水府地区、里美地区)の市営住宅入居申込者(単身者は除く)」については収入月額が214000円以下であれば、市外の方でも入居申込可能に。
【要件緩和後の入居状況】*平成24年10月1日~平成28年2月末
 21世帯(57人)

(13)「子育て上手常陸太田」によるPR(平成24年~)
 「子育て上手常陸太田」のパンフレット配布、広告掲載により、市の子育て支援施策を市内外にPR。デザインは、女性に手にとってもらえるように、子育て中の女性の意見を考慮し決定。
 子育て上手常陸太田案内キャラクターから公式マスコットになった「じょうづるさん」

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(14)「推進隊」の組織化と口コミによるPR(平成25年~)
 市の子育て支援について、口コミで市内外にPRしてもらうため、平成25年2月、「子育て上手常陸太田推進隊」を発足。市民を中心に75名を推進隊として委嘱。
【推進隊員数】184名(平成28年2月末現在)

(15)「推進隊」の組織化と口コミによるPR(平成25年~)
 隊員には、「子育て上手常陸太田」のパンフレットと名刺を配布し、これらを活用して口コミで市の子育て支援施策をPRしてもらう。
 市の子育て支援について、子育て中の母親たちから意見や要望を聞く「子育てトークカフェ」を実施。パンフレットの改訂や市の公園遊具設置についても意見聴取。

(16)少子化の現状と考え方
・少子化とは何か?
 出生率が人口置換水準(2.07)を長期的に下回る状態
 日本は1975年ごろから少子化
 (1975年1.91、2011年1.39)
・茨城県は2012年で1.43
・常陸太田市は2013年で1.10
・出生率(子供の数)の考え方
 「子供の数」=「結婚する人の割合」×「夫婦の子供の数」

(17)少子化の原因<1>
・「結婚する人の割合」の低下
・若者の雇用の劣化(非正規雇用の増加、給与所得の減少)
・出会いの場の減少
 見合いが減り、自ら積極的にコミュニケーションをとらなければ出会いの機会が生まれない状況。

(18)結婚する人を増やすことを目的とした施策
・雇用の安定
 企業誘致等(若者の雇用の場の確保)
・出会いの場の創出
 結婚相談センター「YOU愛ネット」の運営
 出会いのイベント開催(年6回)
 結婚活動支援事業補助金(婚活の場への補助)

(19)企業誘致
・企業等立地奨励金
 企業等が工業団地に立地した場合、固定資産税及び都市計画税相当額を、3年を限度に奨励金として交付。
・企業等拡大再投資奨励金
 企業等が工業団地において拡大再投資した場合、これにより取得した固定資産に係る固定資産税及び都市計画税相当額を、3年を限度に奨励金として交付。
・企業等立地雇用奨励金
 工業団地に立地する対象企業等が、新規雇用者を1年以上継続して雇用する場合、新規雇用者一人当たり10万円を、3年を限度に交付。
【誘致状況】
・常陸太田工業団地17社(完売)
・ハイテクパーク金砂郷工業団地7社(完売)
・宮の郷工業団地16社(2区画分譲中)

(20)結婚相談センター「YOU愛ネット」の運営(平成22年~)
 専任の相談員(3名)が、結婚希望者、独身の子をもつ親からの相談に対応し、お相手探しからお見合いまでサポート。出会いのパーティーや交流会、親の集い等のイベント情報の案内。
【運営状況】
利用日/月・水・木・金・土曜日(木・金は予約受付のみ)
利用時間/午前11時~午後6時
【実績】*平成28年3月末現在
会員登録者数 209名(男性147名、女性62名)
成婚数 99組

(21)出会いのイベントの開催(平成19年~)
 NPO法人に委託し、年6回、交流会を開催

(22)結婚活動支援事業補助金(平成24年~)
 結婚活動を支援するために、出会いの場として交流会やセミナー等の事業を実施する団体に対し、その開催にかかる費用を補助。
【補助金額】
 参加者50人以下5万円以内
 参加者50人以上10万円以内

(23)少子化の原因<2>
・「夫婦の子供の数」の低下
・子育て全般の経済的負担の増加(雇用の劣化の反射)
 教育に係る経済的負担
 子育てに係る経済的負担
 → 希望の数だけの子供を持てない
 女性の両立支援策の不足(特に非正規雇用)

(24)夫婦の子供の数を増やすことを目的とした施策
・子育て等に係る経済的負担の軽減
 不妊(不育)治療費助成(10万円を限度)
 妊産婦医療費助成(産婦人科以外の疾病も対象)
 乳児のおむつ購入費助成(2万円)
 保育園・幼稚園保育料の減免(第3子は無料)
 給食費の減額
 乳幼児・小中高生医療費助成(高校3年生まで) など
・両立支援
 公立保育所の民営化
 放課後児童クラブの全域設置

(25)不妊(不育)治療費助成(平成21年~)
 不妊治療費のうち、医療保険が適用されず、高額の医療費がかかる体外受精及び顕微授精について、その費用の一部を助成。
【助成額】
 1回の治療につき10万円を限度に、1年度あたり2回まで通算5年間助成。
(県の不妊治療費助成事業による助成を受けている場合は、県助成額控除後の治療費に対し助成。)
*不育治療についても、平成26年度より助成(助成額は不妊治療と同様)

(26)妊産婦医療費助成(平成24年~)
 県の医療福祉費支給制度(マル福)の対象外である妊産婦の医療費を助成。
 助成対象を産婦人科での診療だけでなく、通常疾患(歯科、眼科、皮膚科等)にまで拡大。さらに、妊産婦の所得制限を撤廃。

(27)乳児のおむつ購入費助成(平成21年~)
 乳児一人につき2万円を上限に、おむつ購入費を助成。
【申請件数】
 平成21年度64件
 平成22年度275件
 平成23年度254件
 平成24年度244件
 平成25年度263件
 平成26年度273件
 平成27年度274件

(28)保育園・幼稚園保育料の減免(平成22年~)
・第1子・第2子の保育料を軽減
 (平成27年より従来の約半額に)
・第3子以降児が、保育園及び市立幼稚園に入園する場合、保育料無料
 また、保育園や市立幼稚園に2人以上同時入園している場合、2人目の保育料を月3千円を限度に減額(保育園は3歳未満児に限る)
 幼稚園は給食費も軽減

(29)乳幼児・小中高生医療費助成(平成21年~)
 県の医療福祉費支給制度(マル福)の対象年齢は、0歳~小学6年生(入院は中学生)までだが、市では、適用範囲を拡大し、18歳までの医療費を助成(平成27年度より拡充)。また、所得制限により県のマル福非該当となった児童の医療費を助成。
【対象者の自己負担額】
・外来1日600円(月2回を限度)
・入院1日300円(月3000円を限度)

(30)給食費の減額
 幼稚園・小学校・中学校の給食費を2分の1に減額
(小学校・中学校については平成28年度から)

(31)公立保育所民営化の推進
・市立愛保育園を民営化
 平成27年度より指定管理者制度を導入
・民間保育園の誘致
 平成27年度より 太田さくら保育園開園
【保育所民営化により期待される効果】
・延長保育、休日保育、一時保育などサービスの向上
・対応、判断の迅速化
・受入児童数の増加(待機児童の解消)
・病後児保育の実施

(32)放課後児童クラブの全域設置(~平成26年)
 就労などの理由により、昼間保護者のいない児童の、生活や遊び等の学びの場として、平成26年度以降、放課後児童クラブを市全域(全小学校区(13区))に設置。
【開設時間】
・下校後~18:30(学校の授業日)
・7:30~18:30(夏休みなどの長期休業中、県民の日、学校の創立記念日、行事の振替休日)
・8:00~18:00(土曜日)
【利用料】 月5000円

(33)過疎地域における定住促進方策<1>
・地域おこし協力隊の活用(平成23年4月~)
 過疎化が進行する里美地区、金砂郷地区に、地域おこし協力隊を配置し、定住化を進める。併せて、地域資源の発掘や地域の魅力の情報発信等により、交流人口の増加を図る。 (平成28年4月現在 里美地区1名)
・任期終了後の状況(任期終了7名)
 持続可能な仕組みとして、協力隊自ら合同会社を立ち上げ、起業・定住(隊員1名)
 その他の隊員(3名)も就職等により、地域に定住(市内のホテル勤務、市職員等)

(34)過疎地域における定住促進方策<2>
・常陸太田アーティスト・イン・レジデンス(平成25年11月~)
 アーティストが、市の過疎地域に住みながら芸術活動を行うことによって、地域の活性化を図るとともに、定住化を進め、地域内外との交流を促進。
(平成28年4月現在 里美地区1名、金砂郷地区1名)
・任期終了後の状況(任期終了1名)
 持続可能な仕組みとして、アーティストと地域住民により空き家を活用したコイノボリプロジェクトの事業化を進めるため1名が定住

(35)過疎地域における定住促進方策
・農林業を活用した協力隊(平成27年9月~)
 常陸太田市の主要産業である農林業に取り組む人材を誘致し、農林業の活性化や担い手不足の課題解決などにつなげながら、将来的に本市での定住を進めていく。
(平成28年4月現在3名)

(36)まち・ひと・しごと創生
 日本創生会議→消滅可能性自治体
・常陸太田市まち・ひと・しごと創生総合戦略
 平成27年度~平成31年度の5年間
・常陸太田市人口ビジョンの策定
【重点戦略】
○少子化・人口減少への対応 ○若い世代を中心とした安定した雇用の場の創出 ○結婚・出産・子育て支援の強化 ○若者定住の促進及び移住対策 ○商業地の開発等、市の特性を活かした産業振興 ○地域の日常生活機能維持及びコミュニティづくりの推進

(37)安心子育て応援事業【地方創生】
・子育てすくすくメール
 3歳の誕生日を迎えるまで、成長段階にあわせた子育て情報をメール配信
・助産師派遣
 新生児家庭に対し助産師を派遣し、子育て相談、沐浴指導、授乳ケア等を行う
・夜間診療
 平日の夜間「子ども夜間診療」を開始
・24時間健康相談
 様々な育児相談、病気やケガをした場合の対処方法などを電話・メールにより対応
・ひたちおおた暮らし促進事業
 空き家改修費用の1/2を助成(上限50万円)
・UIJターン起業・創業者支援事業
 U・I・Jターン等により、常陸太田市で起業・創業を行う個人等に対しての支援事業
・おもてなし推進事業
 観光物産協会HPの多言語表示・無料Wi-Fiの設置・レンタカー助成事業等

(38)移住・定住相談室「じょうづるライフ3110(さあ,移住!)」
 平成27年7月15日から、移住・定住に関する相談業務を行うため、市役所本庁3階に「常陸太田移住・定住相談室 じょうづるライフ3110 (さあ,移住!) 」を開設。
 市の人口減少・定住対策の一環として開設したもので、空き家情報や子育て支援、教育、交通、就労などの情報を提供し、移住・定住の相談に応じながら、市内での暮らしを考えている方に支援を行う。
【相談件数】
 72件(平成28年2月末現在)
*来庁、電話相談含む

(39)空き家バンク「じょうづるホーム」
 空き家の売却又は賃貸を希望する所有者から、登録していただいた物件情報(空き家等情報)を市のホームページなどで公開し、定住や住み替えなどで空き家等の利用を希望する方に物件情報を提供。リフォーム助成制度あり(空き家改修費用の1/2を助成(上限50万円))。
【空き家登録件数】9件(平成28年2月末現在)

(40)今後の方向
施策の評価・検証
・将来にわたる人口移動の現状分析
・実施中の施策の効果の継続的な測定
>経済的支援(現金)手当・補助金等
>環境整備(現物)保育サービス等
魅力あるまちへ
 就労、結婚、妊娠・出産や子育てのしやすい環境を総合的に整備
→若い世代も住みたくなる、魅力あるまちへ

(41)父子健康手帳

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 14時20分から質疑応答となったので、いくつかの質問をさせてもらった。

Q.婚活事業に積極的に取り組まれていると思うが、参加者の気持ち的なハードル、特に女性が参加するというのは難しい面がある。NPOへの委託やそういったイベントを取り組みたいという方々のご努力もあると思うが、何か工夫はあるか。また、「子育て上手常陸太田推進隊」はある意味、結婚の先輩なので協力してもらうと良いかと思う。そういった事業は行っているか。
A.女性集まる率は課題であり、まちづくりNPOが年間100万円で事務費から婚活を行っている。参加費もとっているので、事業継続できている。相談員がNPOの会員も兼ねている。雰囲気は暖かい感じであり、リピート参加される事もある。マスコミ告知をしている。推進隊を使った事業はまだやっていないが、若いお母さんのネットワークは作り、補助金なしでも運営できるような体制にもっていきたいと考えている。

Q.市内、市外からの婚活事業の参加者の割合はどうか。
A.チラシなどがメインとなるが、県のホームページにも掲載している、県のホームページは独身者が見る割合が比較的高いので、そこを経由して申し込みがある。40人程度の事業であれば、男女5名程度が市外からの参加者。

Q.不妊(不育)治療費助成については、年齢制限がないようであるが、実際の申請数はどうか。また利用者からは、どのような反応があるか。男性不妊のグループと付き合いがあり、この不妊治療、特に男性不妊治療を調査しているところであり、多くの場合は相談しづらいという声を聞く。御市ではどうか。
A.基本は県は年齢制限があるが、当市は年齢と所得制限は外させてもらっている、ただし、助成額は10万円のままにしている。男性不妊が相談しづらいのは課題になっている。窓口は保険部門で別の建物にて、保健師が相談を受けているので、プライバシーなどの観点では、それでも相談しやすい感じになっていると思う。しかし、基本は治療・相談のスタートとなる医療機関との連携を進めることだと考えている。

Q.男性不妊治療は医学が進み、少し高額になるが精子を直接取り出して、受精させることもできるようになった。そのため助成額の検討をしている市町村もあり、またそういった相談も増えるようになると思う。御市の場合は、そこまでの事例、相談はあったか。
A.そこまでの申請はもちろん、相談もまだない。

Q.子育ての手帳は非常によくできており、公園の遊具や駐車場なども記載されて、柏崎市でも真似したいほどである。少し趣旨、担当部局は違うと思うが、子育てのなかに必要と言われる公園の遊具については、何か整備方針をだしているか。柏崎市もそうであるが、公園の遊具を少なくしていく自治体が多い。また、こういった資料をスマートフォンのアプリケーションとして作成するような計画はあるか。
A.遊具の更新は都市計画課でやっているが、遊具を無くす方向にはなく維持をしていく方向にある。アプリケーションについては、子ども福祉課を中心に作ったが更新がまだうまくいっていないが、昨年度作成した。
A.観光サイドでもWi-Fi化をやっており、アプリケーションをうまく使って行政情報サービスなどを提供していきたい。

 15時40分に視察終了となり、御礼を述べ、常陸太田市役所を後にした。

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 せっかく常陸太田市に来たということもあり、地元の名物を食べてみようと平成24年度優良ふるさと食品中央コンクールで農林水産大臣賞を受賞した「常陸太田市産コシヒカリ使用 燃焼系 米発酵アイス バニラ味 210円」(製造:常陸JA)を購入。
 豆乳ベースのアイスで発酵した米の甘さがほんのり、さっぱり味わえた。

 16時6分、常陸太田駅から水郡線で水戸駅に向かう。

 水戸駅に到着し、20分の待ち合わせで水戸線にて、小山駅へ移動。

 小山駅にて湘南新宿ライン快速への3分間での乗り換えに失敗し、20分遅れの電車に乗り、宇都宮駅へ向かう。10人での団体行動になるので、3分での乗り換えは厳しかった・・・。

 案の定、宇都宮駅にて指定席をとっておいた19時18発の東北新幹線「やまびこ155号」に乗れず、東北新幹線「やまびこ217号」の自由席に乗り込む。

Aadsc_003618 19時30分を過ぎたところで、さすがに空腹となり、勤務時間外?にもなったことから缶ビール500ml1本、チューハイ缶500ml1本を飲みつつ、笹かまぼこ2個(プレーン、牛タンブラックペッパー)、好物の「ほや酔明」(水月堂物産株式会社)、味付け卵2個で夕食をとる。

 20時49分、仙台駅に移動し、宿泊先であるホテルモントレ仙台にチェックイン。

Aadsc_004823 22時、有志でホテル近くの「ばあやん」(電話:022-723-8322)に入り、生ビール(キリンビール仙台工場直送)を飲みつつ、厚切り牛タン炭火焼き(味噌味)、ホヤの刺身、茄子焼きをつつきながら、市政に関する課題などについて話し合う。

 24時、ホテルに戻り、熱めの風呂に入る。

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