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2016年8月31日 (水)

会派合同視察(神奈川県横須賀市・観光立市推進基本計画、核燃料GNF-J、米海軍横須賀基地)

 1時、就寝。

 5時に起床し、シャワーを浴びたのち、持参したノートパソコン(ThinkPad X61,SSD,SXGA+化,LEDバックライト化)でメールなどを書く。

Aadsc_000201 7時30分、ホテル3階の「ティーラウンジ ボンジュール」でビュッフェ形式の朝食をとる。生野菜が豊富にあったのでサウザンドアイランドドレッシングをかけたサラダ、ポテトサラダ、ひじき煮、ウインナーソーセージ、スクランブルエッグ、鮪の山かけ、小粒納豆、焼き海苔、蜆の味噌汁、ご飯、バナナ、グレープフルーツ、さらにグレープフルーツジュース、牛乳、ヨーグルトですっかり満腹となった。

Aadsc_000302 8時50分、横須賀市役所に移動し、9時から柏崎市議会会派「民社友愛」と所属会派「決断と実行」有志での合同視察を行う。
 横須賀市議会・伊関こうじ議員からコーディネートして頂き、議員発案として取り組んでいる観光立市推進基本計画についての視察である。
 まずは横須賀市の現在の状況についての説明。

Img_2015・三浦半島で都心から100km圏内であり、横浜市に隣接。
・今年で市制施行109年目となる。神奈川県内では人口では5番目。
・人口が減少傾向にある。10年間に4万人減ってしまった。
・トンネルの多い町で鉄道入れると150本あり、日本一。
・米海軍横須賀基地(日本人従業員5000人)が市域の3.3%、自衛隊と米軍を合わせ市域の6.4%。
・平成26年に観光立市推進条例が議会側の発案で行われた。

Img_2014 続いて、担当である横須賀市経済部観光企画課の係長(課長補佐)さんからの説明となり、主な内容と質疑は以下の通り。

・市民から議会に対し、観光についてもっと真剣に考えるべきとの提案があり、議員発案に至った。
・観光を雇用の場としても考えて、今年4月に施行し、取り組んでいる。
・観光立市推進条例の根幹は前文にある。観光を産業の柱にする!
・観光立市推進条例の第8条を受け、「横須賀市観光立市推進基本計画(案)」を策定している。
・観光の専門家、観光協会、宿泊業者、日本観光振興協会など12人の委員で構成し、横須賀市としては副市長をトップとして市役所全体として取り組んでいる。
・各部局でもっている事業、例えば環境政策部のエコツアーなど集めて観光関連の政策を作っている。
・古くから製造業が強く、近年では情報通信産業の集積(YRP)をしていたが、次の振興手段として観光に注目した。
・これからの東京オリンピックやラグビーワールドカップもあるため、外国人観光客の誘致にも力を入れている。アメリカの雰囲気と混在した点は有利と思っている。
・日本遺産にも軍港で認定されており、強みとして生かしたい。
・計画の目的は、市民生活の向上、本市経済の発展、国際相互理解の増進。特に経済の発展については、観光を産業の大きな柱にすること規定している。
・観光立市推進基本計画(平成28年度~平成37年度)では、目的、目指す姿、基本戦略で規定し、具体的な施策については、今後「(仮称)観光立市推進アクションプラン」(当初では5年間)で決めていく。
・議会側でも特別委員会を設置し、議論をしている。
・横須賀市の強み、弱みをインタビュー(web上)やアンケート調査(対象は事業者)で整理。大きな強み、ニッチな強み、弱みと分類した。
・「ポケモンgo」のような「ヨコスカgo」を作成し、街歩きをしてもらえるよう取り組んでいる。
・8つの事柄(素材の力、場の力、繋がる力、イメージの力、換金する力、動かす力、施策の力、外部環境)から6つの方向性・戦略を決めた。
(1)「観光魅力」創出戦略
(2)「観光需要」獲得戦略
(3)「受入環境」充実戦略」
(4)「観光情報」発信戦略
(5)「広域連携」推進戦略
(6)「推進主体」強化戦略

Img_2016

・進行管理は、観光振興推進委員会による施策評価と必要な見直しをしていく。

Q.いつも横須賀市に来ると、ゴチャゴチャ感が楽しく感じる。今後のアクションプランで決めていくかであろうが、ドブ板通りをはじめ、特異な、ユニークな街並みは残してほしいと思う。そういった検討も庁内全体で取り組むということから都市整備部門と一緒になって行っているということで良いか。多くの自治体での都市整備は、より綺麗に、便利にした街並みに変えていくが、あえて不便さ、ゴチャゴチャ感を残すぐらいの決断、つまり逆張りの発想があっても良いと個人的には思っている。
A.都市計画のマスタープランやコンパクトシティーの推進では、そこまでは考えていないのが実情。個人的には、地形的には高低差や山の合間などがあり、ゴチャゴチャ感も残ると思う。

Q.ペリーが著名な歴史的な資産として捉えられており、その反面、材料としては弱みにも挙げられている。実際にはどのような手法で観光資源にしようと考えているのか。
A.一回来るともう来ない、という人が多い。地元の反対で、展示館の建て替えも中止された。ペリー来航と、今ある横須賀市の施設がマッチングしていないという課題がある。
Q.我が柏崎市には、ペリー来航以来、どれだけ日本のアートや雑貨に影響を与えたかを知ることができる黒船関連グッズを集めた、日本で唯一のコレクション館である「黒船館」がある。「広域連携」推進戦略にも合致するかと思うが、「黒船館」との連携はいかがか。
A.初めて聞いた話であり、検討したい。

 予定された時間をオーバーしつつ、他の議員からも質問があり、観光を産業にするという意気込み(できる限り、民間からの提案を実現させるよう市役所全体で動く)を強く感じることができた。
 やはり「海のまち・柏崎」として、まずは海に特化して観光への取り組みをすべきと再認識。

 観光立市推進基本計画に関する意見交換ののち、BWRの原子力発電所用ウラン燃料の設計・製造の「GNF-J(グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン )」に移動する。申し訳ないことに今日の視察はすべて横須賀市のマイクロバスでの移動をご用意頂いた。

Aadsc_000403

 ウラン燃料を扱う核関連施設であるため、身分証明書での確認をし、敷地内に入る。以前の社名である日本ニユクリア・フユエルの時代に2回ほど見学させてもらったことがあり、今回は3回目。

Aadsc_000504 安全と環境への取り組みとして、1999年の東海村JCO臨界事故のように鑑み、臨界に至る3条件(一定量以上のウランを集める、容器の厚さが一定寸法以上あること、ウランの周りに一定量以上の水があること)が揃わぬよう、質量管理、形状管理、水分管理が徹底されていた。
*写真撮影は禁止。キャラクターの「ペレ蔵」のみ撮影。
 現在は日本国内のBWRの原子力発電所が稼働していないため、燃料の製造が無く、機器はカバーがかかっている状態。技術低下を防ぐ分だけ、ごく少量だけ製造ラインを動かしている。
 10年以上前に見学して以来であり、その後の技術的な進歩を学ぶことができた。

Aadsc_000906 12時過ぎ、横須賀市の政策推進部基地対策課の課長さんからご案内頂き、米海軍横須賀基地の敷地内に入る。
 あくまで米海軍として使用していない部分は返還してもらうという前提があり、基地対策ということであるが、実際には観光などでの集客効果もあり、観光立市の資源とするか否かは微妙なところにあるという。

 12時20分、将校用クラブハウス「ADMIRAL ARLEIGH A. BURKE COMMISSIONED OFFICERS' MESS(アーレイ・A・バーク大将士官食堂)」に入り、まずは昼食。

Aadsc_001309 ビュッフェ形式でチキンベジタブルスープ、トスグリーンサラダ、ターキー・ケイジャン・スライス、BBQリブ、チキンフライドステーキ(グレービーソース)、ベイクド・ポテト、フライド・オクラ、マカロニ・サラダ、ディナー・ロール、ウーピーパイ、レモネードで久々にアメリカンな食事である。

 玄関ホールには、アーレイ・バーク提督の肖像写真とアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の模型があった。

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→ 「米海軍人アーレイ・バーク提督と海上自衛隊」

 また玄関横には、昭和12年に横須賀海軍病院に入院している傷病兵を見舞った香淳皇后行啓記念碑がそのまま残っている。

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Aadsc_001912 現在は米海軍が使っているが、もともとは帝國海軍の鎮守府であり、横須賀海軍工廠、横須賀海軍航海砲術学校や横須賀海兵団、海軍工機学校、海軍病院、横須賀鎮守府、鎮守府文庫、海軍軍法会議所など置かれていた。
 そのため、現在でも帝國海軍時代のものが多く残されており、米海軍による歴史の展示においても敬意をもった内容となっている。

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*「三笠」と東郷平八郎提督

 また、今回は全貌をみることができなかったが、幕末に着工し、明治4年に完成した日本最古の第1号ドライドックは、貴重な近代化遺産である。本来なら、これを観光資源にしたいところであるが、米海軍の基地内ということで活用できず。

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*第1号ドライドック

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*日露戦争終了後の明治38年(1905年)に完成した第4号ドライドック。その他、長門型戦艦2番艦「陸奥」の第5号ドライドックや大和型3番艦であり空母となった「信濃」を建造した第6号ドライドックは修理中のイージス艦などが入っており、撮影できず。

Img_2020
*第7艦隊に所属する原子力航空母艦「ロナルド・レーガン」や揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」をはじめ、イージスシステムを搭載したミサイル巡洋艦及びミサイル駆逐艦の母港となっている。

Aadsc_003522 14時、せっかくなので基地内の売店でいかにもアメリカンなハラペーニョ味のひまわりの種(アメリカ人のように一気に口に入れて、殻を吐き出すのが難しい)、ミミズのかたちをしたグミ、テリヤキ味のビーフジャーキーなどを購入し、基地を後にした。

 14時30分、京急の横須賀中央駅から東京駅まで移動。

 諸雑用を済ませたのち、上越新幹線「とき335号」で長岡駅に向かう。

 19時、長岡駅に到着し、柏崎方面に移動。途中、昨日の新潟県知事選挙の大きな動きを受け、多方面からの電話があった。

 某ラーメン店で某氏と意見交換をしつつ、夕食をとり、21時に帰宅。

 熱めのシャワーを浴びたのち、録画しておいたテレビ番組を一気に観る。

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