2016年日本青年台湾研修6日目(国民党、民進党訪問、故宮博物院、Gogoro視察)
現地時間1時(日本時間2時、時差-1時間)に就寝。
現地時間5時に起床し、持参してきたノートパソコン(ThinkPad X61,SSD,SXGA+化,LEDバックライト化)で急ぎのメールなどを処理する。
熱めのシャワーを浴び、現地時間8時10分、ホテル1階でビュッフェ形式の朝食。豚肉のそぼろ煮があったので魯肉飯にご飯にかけたもの2杯、スクランブルエッグ、豚肉と玉葱の炒めもの、ハッシュドポテト、トマト、レタスサラダ、オレンジをエスプレッソとマンゴージュースで流し込んだ。
現地時間8時30分、ホテルロビーにて、研修団のメンバーと合流し、専用バスに乗り込む。
現地時間8時50分、国民党本部に到着し、現地時間9時から中国国民党中央委員会の文献会副主席である毛氏、台湾大学の学生である青年團・呂総團長との意見交換を行う。青年團というが、日本の政党でいう学生部。
学生の政治に関する意識の違い、日本への留学、学生運動による立法院の占拠から若い世代の立法委員が誕生したことへの意見、東日本大震災への台湾からの多額な義援金への感謝など、幅広い話題となった。
私からは、昨日作成した資料「日本、台湾を護った奇跡の艦を知っていますか?~沈まなかった『駆逐艦 雪風』『丹陽』の物語」や柏崎市の観光資料などを配らせてもらったのち、以下のような質問、意見交換をさせてもらった。
Q.私は自民党所属で、新潟県柏崎市で市議会議員をしており、妻は高雄出身の台湾人。国民党と日本の歴史が埋もれている印象があるので聞きたい。新潟県の上越市、私が生まれた地では蒋介石総統が軍事訓練のため留学をした地。またお配りした「駆逐艦 雪風」、国民党軍では「丹陽」となった軍艦の話など、もっと若い世代も知ってほしい歴史が多くある(大日本帝國陸軍・根本博中将など)。学生でもある青年團総團長の世代は、日本のアニメや音楽だけではなく、こういった台湾と日本の歴史は知られているか。
A.台湾でも教科書の編成により、若い人に伝わらなくなってきている。国民党所属の若い人たちは、歴史に興味があるので調べるよう取り組んでいる。蒋介石総統の日本への留学なども知っており、日本が協力した事実も認識していると思う。若い人は、いままでのように本だけではなくゲームなどで歴史を知ることができる。三国志などはゲームで学んでいる(笑)。こういった軍隊での歴史や他の日本と台湾との関係も、色々な方法で伝えていきたいと思う。
現地時間10時20分に終了となり、専用バスで移動。
民進党(民進党のシンクタンク・新境界文教基金會)に到着し、現地時間10時50分から民進党国際部主任で、立法委員でもあり外交委員長の羅致政氏からご対応頂いての意見交換会となった。
民進党は今年でまだ結党30周年であり、国民党に比べれば若いものの、2回の政権交代を経験し、現在は蔡英文総統をトップとして与党である。
日本から台湾への企業進出の窓口、民進党の若い世代のメンバーとの日本の政党職員・政治家との交流、若い国民と政党との対話など、多くの質問や意見がだされた。
時間が限られているので、私からは「日本に在住する台湾出身者の戸籍表記問題」の資料をお渡しした上で、途中から参加した民進党青年部の若い党職員に対し、以下の1点だけ質問。
Q.お手元にお配りしたように、日本では台湾人の戸籍表示が中国となり、中国人民共和国と中華民国が同じ扱いになっていることに対し、台湾と表記するよう議会で運動している。また、東京オリンピックにもチャイニーズ・タイペイではなく、台湾として出場できるよう働きかけているところである。しかしながら、日本に来た台湾人でも多少、意見が違う人もいる。中には、大陸から日本にきた中国人が、これらの運動を妨害する場合もある。若い世代の台湾人のアイデンティについて、改めて聞きたい。
A.多くの若い世代は、ほぼ全てが台湾人という意識でおり、台湾人でもあり、中国人でもあるという人はごく少数となっている。国民全体から言っても過半数は台湾人という認識と思ってもらって良い。
現地時間12時10分に終了となり、専用バスで移動する。
お昼時ということもあり、混雑のなか現地時間12時50分、小籠包で有名な「鼎泰豊 南西店」(電話:02-2511-1555)で昼食。
食後、専用バスで移動し、現地時間14時40分から国立故宮博物院の見学となった。
> 現地時間17時40分、バッテリーレンタル式のスマート電動スクーター「Gogoro」の販売店を視察。
台湾のスマートフォンメーカーにいた方が始めた事業で、スマートフォンとの連携がスムーズになっており、10kg(40km/hで100kmの走行距離、価格約30万円)のバッテリーの残量、スクーターの状態管理も手元でできる。
バッテリーのセルは日本製、駆動部のベルトは米国製、それ以外は台湾製である。個人的には、モーターからのベルト駆動というところが、ホイール・イン・モーターになり、さらに効率的な駆動系になれば、購入するような気がする。
バッテリーレンタル方式については、非常に参考になるものであり、ある意味社会実験であろう。
視察終了後、専用バスで移動し、現地時間19時、「剣潭海外青年活動センター」に到着。
ありがたいことに、先日まで日本で台北駐大阪經濟文化辦事處で代表をお勤めになっていた外交部亜東関係協会秘書長の蔡明耀氏も同席のもと、2016年日本青年台湾研修の送別パーティーを開いて頂いた。
料理は、伊勢海老のサンドイッチ、牛肉スープ、いりこ、海老ニンニク蒸し、『はじめ人間ギャートルズ』にでてくるような豚足揚げ、芋と鴨の揚げ物、タイ式レモン魚蒸し、シイタケと野菜炒め、山薬チキン煮スープ(韓国の参鶏湯風)、小豆たっぷりのぜんざいスープ、台湾果物合わせと、充実のラインナップ。
今回お手伝い頂いた地元大学生のO嬢、K嬢から、研修期間中に撮影した写真を主にした心のこもったスライドショーを作って頂き、会場内は笑い、そして感謝、感激の涙となった。
次世代の日本と台湾との友好関係を作っていくのが、我々世代の仕事である。
名残惜しかったが、現地21時10分にお開きとなった。専用バスで宿泊先の「福泰桔子商旅 林森店(フォルテオレンジホテル リンセン)」に戻る。
現地時間22時10分、自民党所属のメンバーにて「居酒屋 文太」(電話:02-2531-1611)で、オリオンビールの生を飲みつつ、今回の台湾研修の反省、解散式?を行う。
台湾をより深く知り、また参加した団員から他の政党・自治体の取組みを多く聞けることができた、という声が圧倒的であった。
解散式終了後、若干の買い物などをし、現地時間23時20分、ホテルに戻る。
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