人権問題に関する意見書勉強会「台湾出身者の戸籍表記問題、中国共産党による臓器狩り」
5時に起床し、愛車で長岡駅まで移動する。
長岡駅にて、6時28分発の上越新幹線「Maxとき300号」に乗り、東京都内に向かう。途中、持参してきたおにぎり2個(たらこ、梅干し)、低脂肪乳で朝食。
8時12分に東京駅に到着し、9時から都内某所にて観光まちづくりに関するセミナーに自費で参加する。
11時40分、セミナー講師と会場近くの昭和レトロ風の喫茶店にてナポリタンセットで昼食。大盛りのナポリタンスパゲティにミニサラダ、アイスコーヒー付きである。
食後、永田町に移動し、13時過ぎ、参議院議員会館に入る。別の仕事をしていた妻ともここで合流。
14時から林英臣政経塾主催「人権に関する意見書」研修会に出席する。東京都、千葉県、神奈川県、静岡県から地方議員が集まった。
まずは、我が柏崎市議会で全国初の全会一致で可決した「台湾出身者の戸籍表記是正を求める意見書」について、説明および質疑応答を行った。
これまでに可決した議会は以下の通り。
1.平成24年10月2日 石川県議会
「台湾出身者の戸籍における国籍欄を「国籍・地域」とし、その表記を「中国」から「台湾」に是正する民事局長通達の出し直しを求める意見書」
→ 賛成多数で可決
2.平成24年10月11日 宮城県議会
「台湾出身者の国籍表記の是正を求める意見書」
日本李登輝友の会宮城県支部からの陳情あり
→ 賛成多数で可決
3.平成28年3月25日 新潟県柏崎市議会
「台湾出身者の戸籍表記是正を求める意見書」
→ 全国初の全会一致
提案理由を「人権問題」とし、議会運営委員会にて提案し、全会派からの賛同を得たため、提案は委員会発案の「議会運営委員会」。
4.平成28年6月30日 神奈川県鎌倉市議会
「台湾出身者の戸籍表記の早期是正を求める意見書の提出について」
→ 全会一致
5.平成28年9月30日 群馬県伊勢崎市議会
「台湾出身者の戸籍表記是正を求める意見書」
→ 賛成多数で可決
途中、国会でお忙しいなか会場の確保をはじめ、多くのご協力を頂いている東京都杉並区の元区長である自民党・山田宏参議院議員からご挨拶を頂戴した。
中国共産党による臓器狩り、そしてその臓器を使った移植に対し、人道的な視点からイスラエル、スペイン、台湾は禁止にしているが、まだ日本ではその動きはないため、山田参議院議員をはじめ良識ある国会議員の動きが注目される。
14時40分から在英アメリカ人の中国専門のジャーナリスト、イーサン・ガットマン氏による「中国共産党による臓器狩り」に関する講演となった。
台湾では嘉義市議会の「中国共産党の臓器狩りを停止させよう」の採択をはじめ、地方議会がこの臓器狩りを人権問題として取り上げており、我が国では神奈川県鎌倉市議会の平成28年6月定例会において、中国政府による人権問題に対する意見書
「中国政府に対して人権状況の改善を促し、日本政府と国会に対して必要な外交措置や人道的措置等を求める意見書」
が可決している。
現在でも臓器狩りが行われているという実態は、あまりにも日本の平和社会とはかけ離れているため、ファンタジー扱いされているが、これは事実である。
イーサン・ガットマン氏は、Wall Street Journal, Investor' s Business Daily, Weekly Standard, National Review, World Affairsnaなどに幅広く発表しており、米議会、CIA、欧州議会、国際人権協会、国連、オタワ・エルサレム・ キャンベラ・ダブリン・ロンドンの各議会で証言・報告。過去にブルッキングズ・インスティテューション国外政策研究アナリストを務めている。2006年から2013年にかけての中国から出国した関係者約120名の面接調査を基盤とする『The Slaughter』(大屠殺:中国政府による反体制派問題の対処法、強制労働所、大量虐殺、臓器狩り)を2014年に著した。
講演の主な内容は以下の通り。
・医療面で日本が協力して、臓器移植をしている。
→ その臓器はどこから来たものか
本当に自分から臓器提供されたものなのか
・ウイグル・チベット弾圧、法輪功撲滅運動以来、臓器移植が増加した。
・法輪功修練者のみならず、強制労働所に入れられたキリスト教信者も臓器検査を受けさせられたという。無実の健康な人から臓器が摘出されている。
・人権問題と捉え、中国への移植ツーリズムを禁止する動きがでてきた。
・中国自体が、自主的な臓器提供が少なく、臓器が不足していると認めているものの、臓器移植の手術数は増えている(公表1万件としているが、実態は多い)。
・おそらく年間500人は血液検査や遺伝子検査をされ、いつの間にかいなくなっている。
・どの国が中国の移植ツーリズムを利用しているのか。中国の報告では日本と韓国が多いとされている。
・イスラエルは、ホロコーストは二度と犯すわけにはいかないとして、中国の移植ツーリズムには強く反対し禁止。スペイン、台湾も引き続き禁止にした。
<何故か尽きない臓器供給源>
待ち時間の短さ、臓器の質の高さ、料金の安さのため、世界中の患者が移植手術のために中国に渡航しており、臓器移植を受けるためだけに中国に行った国外患者のほとんどのケースはブローカーに連絡を入れてから臓器調達までの期間の短さ(多くの場合1ヶ月以内)と、入院期間の短さ(腎移植で1~2週間、肝移植で2~3週間)を特徴とする。
臓器の提供源に関して病院側は語らないが、尋ねられた際には処刑された囚人から摘出されたと答えている。
<日本人ビジネスマンの事例「速すぎて怖かった」>
腎不全に陥った日本人の外村ケンイチロウ氏は、4年間、移植手術の機会を待っていたが、臓器販売の噂を確認しようとインターネットで検索してみたところ、その簡易さに目を見張った。2月に中国在住の日本人ブローカーに連絡を入れてからわずか10日後、上海の病院で新しい腎臓を移植されるために手術台に横だわっていたのだ。医師はその日に診察しただけ。「あまりにも迅速で恐怖を感じました」と語る。
価格は680万円。「安かった」と外村氏は語る。外村氏は、安価で健康な臓器と中国大陸の東側海岸の医療設備の急速な向上に惹きつけられ、中国に腎臓、肝臓、心臓の移植のため最近渡航した富裕な数百名の日本人の1人だ。いわゆる「移植ツーリズム」業界は、日増しに韓国、アメリカ、その他の国の人々を多く惹きつけている。
彼のブローカーは2004年以来、100名以上の日本人のために中国での移植手術の斡旋をしてきた。成長産業である。
外村氏は「中国国際臓器移植センター」の名で操業する瀋陽市に住む日本人ブローカーを通して取引交渉した。同センターの専門的なウェブサイトには、ドナーヘの業務について細かい情報が英語、日本語、韓国語、ロシア語で掲載されている(2006年4月2日にアクセス)。
ウェブサイトhttp://en.zoukiishoku.com/list/link.htmlに関して下記が記載されていた。
(現在、このURLは「このドメインを購入する」と表示されており、現在は閉鎖)
「ご自分の個人データをこのセンターにメールもしくはファクスにて送信され、適切なドナーを確保するために中国の瀋陽市で身体検査を受けることに同意された場合、肝移植はわずか1ヶ月で行われます。最高の待ち時間は2ヶ月です。腎臓移植に関しては、適切なドナーを見つけるのに1週間、最高でも1ヶ月です」。
しかし、臓器源は明確にされていない。
以上が2006年4月2日、『アジア太平洋ジャーナル』誌(The Asia-Pacific Journaにl)掲載された「臓器移植のために群れをなして中国に行く日本人」(Japanese Flock to China for Organ Transplants)の特集記事。
<国家認定の民間移植センター>
(1)中日友好医院
所在地:北京
収容能力:1600病床
認定された移植のタイプ:肝臓、肺
実際に行われた移植のタイプ:腎臓、肺、肝臓
胸部外科:57病床(うち6病床は集中治療室)
同病院は中国と日本の政府の協力で設立され、日本政府より助成金を受けている。国外の数多くの国家や地域からの患者および中国共産党中央委員会の幹部に医療手当を提供している2001年には中国共産党中央委員会の幹部が医療手当を受ける基礎病院としてリストされた。1600病床、準上級専門医の肩書きを備えた職員500名以上、修士以上の職員1000名以上を備える。2015年、中国のトップ100病院で43位にランク付けされた。
同病院の泌尿器外科部門が腎移植センターを運営しており、「1986年に腎移植を始めて以来、臨床での実績を積み重ねる。術後管理の手順を規準化し、移植後の長期的な生存率を高め、医療費を抑えている。中国国内で主導的な立場にあり、国内および国際的な患者から評価されている」と宣伝されている。2011年、この部門には医長7名(内3名は修士の顧問)、準医長4名、主治医3名、研修医2名が雇用されていた。北京の泌尿器専門医のための養成所にあたる。
泌尿器外科の劉乃波・主任医師は腎移植および術後の合併症の経験が豊かである。腹腔鏡下ドナー腎採取に、中国で最初に取り組んだ医師の一人。全国的および病院内での研究プログラムを数多く主導。 1989年、日本の九州大学で学んでいる。
元泌尿器外科部長の姜永金・主任医師は、2002年に党幹部の健康を管理する専門医を務める。中華医学会臓器移植小委員会の会員。英国のアデンブルックス病院で2年間腎移植を学ぶ。国内外の学術誌に40の論文を発表。中国科学技術研究における功労賞を獲得しており、現在は政府からの特殊手当を享受している。
同病院の胸部外科部門は全国的にも上位にランク付けされている。1970年代に中国で最初の二つの肺移植を行い、現在は単肺、両肺、大葉の移植を行えるまでに成長し、国内での影響力は比較的大きい。同部門の設備は一流で、特に技能の高い胸部外科手術の専門医(ほとんどが博士、修士)が勤務する。すべての医師は国外で研究もしくは修学した経験を持つ。教授の中には国外機関で客員教授である者もおり、長期にわたって学術交流を行ってきている。同部門は、米国、英国、日本、その他の国の教授に名誉教授の肩書きを授けている。教授5名、准教授4名、主治医7名、研修医が同部門に勤める。集中治療室6病床を含む57病床を備える。
肝移植に関しては国際的な水準に近いと認識されている378。1995年、同病院は予備段階としての初の肝移植を行い成功している。ウェブサイトでは「肝移植能力に優れたチームを備え、統合性に長け」「肝移植手術を必要とする肝臓疾患末期の患者を歓迎し、優先的に治療します」と宣伝する。
中国教育部が資金を提供しており、1995年、オーストラリアのメルボルンとシドニーで肝移植研究の専門医の1団を形成。1996年には米国のピッツバーグが続いた。このような肝移植外科医の養成に教育部が資金を出した初めての病院にあたる。
(2)中国医科大学付属第一病院
(中国国際臓器移植支援センター)
中国医科大学付属第一病院は、遼寧省瀋陽市にある。中国北東部で最大の臓器移植センターであり、肝移植および膵腎移植を最初に発展させた病院でもある。
2003年、同病院は、中国国際臓器移植支援センター(CITNAC)。国外の患者を対象を設置とした移植機関で、顧客は主に日本、韓国、その他の国から来ている。日本では広告キャンペーンが展開され、特定の業務活動を促進。ウェブ上には次のような説明が記載されていた。
「私どもの臓器移植センターは、日本で学業を修め、日本文化に通じている数名の医師と看護師長を備えるだけでなく、日本からの患者の方々の便宜をぽかり、ほとんどの看護師が日本語を話します。全ての患者の方は、手術後、幹部用の病棟で特別の手当てを受けます。」
<生体ドナー>
2006年、蘇家屯病院での臓器収奪の犯罪が明るみに出たあと、中国国際臓器移植支援センターのウェブサイトから生きているドナーに関する情報が削除された。
アーカイブに保存されている2004年9月のウェブサイトでは、同センターは下記のように強調していた。
「中国では生体ドナーによる腎移植を行います。日本の病院や透析センターで耳にする死体ドナーからの腎移植とは全く異なります……日本での死体腎移植に比べ、私どもの移植ははるかに安全で確実です。」
<政府の支援が可能にした臓器調達数>
2006年に『アジア太平洋ジャーナル:ジャパン・フォーカス』誌で発表された報告によると、日本移植者協議会の鈴木正矩会長が、中国のある病院では2005年の1年だけで臓器移植が2000件行われたことに言及している。法輪功迫害追跡調査国際組織の調査で、鈴木氏の挙げた移植件数は、遼寧省瀋陽市にある中国医科大学付属第一病院の中国国際臓器移植支援センターでのものであると確認された。同病院は地理的に日本に近い。同センターのウェブサイトでは下記の記述があった。
「毎年これはどの数の臓器移植手術を可能とした政府の支援に深く感謝する必要があります。特に、最高人民法院、最高人民検察院、公安制度、裁判制度、衛生部、民政部が共同で法規を公布し、臓器調達に対する政府の支援と保護を確立しました。世界でも類のないことです。」
劉永鋒教授は、博士課程の顧問であり、中国国際臓器移植支援センターの臓器移植部門の部長である。2004年10月23日の「名医一覧」(アーカイヴ) によると、彼は米国ミネソタ大学の移植センターで肝膵移植を学び、移植片の調達、臓器移植、術後の管理における技術を習得。1992年、中国国際臓器移植支援センターに臓器移植部門を設立し 、腎移植、肝移植、腎肝同時移植、膵腎同時移植を発展させた。同センターは中国最大の包括的な臓器移植センターとなり、複数の臓器を移植するセンターとしては中国北東部最大であるとウェブサイトで明記している。劉教授は20名以上の博士課程、30名以上の修士課程の学生を育成し、腎移植手術を発展させるため多くの研究班を指導した。これらの功績が認められ中国医科大学付属第一病院の副院長に昇格したことが窺える。
アーカイヴされたウェブページによると、同センターには、2004年の時点で教授2名、准教授2名、博士4名、博士課程の学生7名、修士課程の学生2名が勤める。合計して16名が大学院終了以上であり、うち半数以上は、国外留学または国外で養成されている。同センターは当時、中国国内で、腎移植、肝移植、膵腎同時移植、腎肝同時移植など複数の臓器移植を同時にできる唯一の病院だった。同病院は、2016年4月の時点で、腎移植と肝移植を1000回以上行ったとしている。年間平均にすると45件、週に1件弱の割合だ。同センターの職員数と患者の収容能力を考慮すると、甚だしく低い数値である(つまり、この数字は怪しく、もっと多くの件数を実施している)。
<移植片の調達と人体実験>
2003年から2008年にかけて王立軍は、遼寧省錦州市公安局局長を務める。生体ドナーからの臓器移植を実験することを主な目的とする「現場心理研究センター」を設ける。国外の7校の大学と17の国内の大学、病院が協力提携している。中国医科大学と錦州市にある人民解放軍第205号医院もこの中に含まれていた。
2006年9月19日、中国光華科学技術基金会による革新性における特別功労賞の授賞式で、任晋陽事務総長は次のように述べている。
「王立軍教授と研究センターは、致死注射のあと臓器が移植しにくい難題について基礎研究と臨床試験を行いました。動物実験、人工的な環境下および臨床下での適用を通して、全く新しい保存溶液の配合を開発しました。生体内でも人工的な環境下でも、この溶液を肝臓や腎臓に注射すれば、臓器を移植に用いることができるのです」
また、賞を授かった王立軍は下記のようにコメントしている。
「私たちの技術上の功績は、数千件におよぶ現場での集中的な実験、および数多くの人々の努力なしでは・・・・」
活発な意見交換もあり、予定をオーバーした16時50分に終了となった。
ちなみに、日本国内では中国で臓器移植を受けた人の診療拒否をめぐって裁判にもなっている。
平成28年10月14日『新潟日報』
「診療拒否は違法」
海外で臓器移植 男性患者
浜松医大を提訴
「海外で臓器移植した患者は受け入れない」との内規に基づき浜松医大病院(浜松市)が診療を拒んだのは、正当な理由がない限り診療を拒んではならないと定めた医師法に違反するとして、中国で腎移植を受けた静岡県掛川市の男性(66)が、大学に慰謝料など約190万円を求める訴えを静岡地裁に起こしていたことが13日、分かった。
医療関係者によると、海外で移植を受ける患者は年間数十人に上り同様の診療拒否も相次ぐが、訴訟に至ったのは初とみられる。各地での拒否の背景には「こうした患者を診療すると罰せられる」との誤解が一部にあると指摘する専門家もいる。
厚生労働省は国内移植を推奨するが、渡航移植患者の帰国後の治療について「関係法令はなく、各病院の判断に任せている」として明確な方針を示していない。
男性は提訴した理由を「診療拒否された患者の不安を知ってほしい」と説明。浜松医大は取材に「係争中のためコメントできない」としている。提訴は昨年7月24日付。
男性の代理人弁護士によると、男性は渡航移植を仲介するNPO法人に申し込み、中国で腎移植を受けていた。
大学側は男性に対し、診療全てを拒んではおらず検査はしたと説明。内規は、臓器を売買の対象とすることを禁じた国際学会の「イスタンブール宣言」をきっかけに定めたとし「治療すれば宣言に抵触する」と反論したという。
宣言は移植医らでつくる国際移植学会が2008年5月に発表し、富裕国の患者が海外で貧困層や死刑囚をドナーとする移植を受けることを批判。臓器売買を禁止するよう各国に求め、日本移植学会も準拠した指針を策定している。
17時20分、東京都小平市議会・伊藤央議員、千葉県我孫子市議会・久野晋作議員、妻ともに「そば おでん 俺のだし 赤坂」(電話:050-5589-8786)に移動し、ちょっと早めの夕食兼懇親会を行う。生ビールを飲みつつ、出汁が染み込んだ大根に大量のパルミジャーノチーズをかけた「パルミジャーノ大根 税抜580円」などをつまむ。
20時30分、「スーパーホテルLohas池袋駅北口」にチェックイン。熱めのシャワーを浴びたのち、持参してきたノートパソコン(ThinkPad X61,SSD,SXGA+化,LEDバックライト化)で急ぎのメールなどを処理する。
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