第10回全国原子力発電所立地議会サミット2日目
柏刈エネ研要望活動:経済産業省、国土交通省
2時、就寝。
6時30分に起床し、熱めのシャワーを浴びる。
7時、ホテル本館1階のレストラン「リュクス ダイニング ハプナ」で、ビュッフェ形式の朝食をとる。2年に1回、利用させてもらっているお気に入りのレストランであり、小粒納豆、豚肉そぼろ、焼き海苔、青梗菜と油揚げの和え物、ほぐし辛子明太子、塩引き鮭ハラス、コーンと海藻を多めに盛ったサラダ、スクランブルエッグ(デミグラスソースかけ)、茹で野菜(ブロッコリー、人参)、ポテトフライ、ベーコン、ウインナーソーセージ、若布と油揚げの味噌汁、グレープフルーツジュース、牛乳、大盛ご飯1膳。
食後、部屋に戻り、荷物や今日の国への要望活動などの準備を行う。
9時30分から第10回全国原子力発電所立地議会サミット2日目の全体会に出席する。
各分科会から座長による議論のとりまとめ報告があり、昨日出席した第2分科会「原発の再稼働と原子力防災体制の確立、安全対策の諸課題」の報告は以下の通り。
第2分科会では、「原発の再稼働と原子力防災体制の確立、安全対策の諸課題」をメインテーマに3項目にわたり、意見交換を行いました。
はじめに、「新規制基準と防災計画の見直し・安全対策」につきましては、
・安全対策や防災計画は効果があがること、実効的であることが大切である。そのためにも、効果的であることを確認する手段が必要か。
・再稼働、防災計画などは効率的に行われることが大切である。
などの発言がありました。
2つ目として、「広域避難計画策定に向けた自治体連携」
・自治体の連携、例えば受入れ先との連携は有意義である。
地域の特徴を踏まえた避難計画が効果を発揮する。そのためにも情報交換が有益。
・国、県、地元が要望を共有できるように、国にもっと関わって欲しい。
・道路整備への期待が大きい。
などの発言がありました。
3つ目として、「ヨウ素剤の服用や放射線教育」についてでありますが、
・自治体で配布状況に違いがあり、混乱が見られる。一方、国は制度として用意している。意思疎通ができるようにして欲しい。
・放射線教育を体系的に、義務教育の段階から教えられる制度を確立すべきである。
などの発言がありました。
その他として、
・国策としてのエネルギー政策の中で、国の意志を強く示して欲しい。
・この会で出された要望を国の政策に反映できるようにしてほしい。
・Good Practice(グッド プラクティス)を共有することも有意義である。
などの発言がありました。
やはり、意見すべてを並べてしまった感があるため、次回はこういった点での改善が必要である。
報告が終わったところで文部科学省、経済産業省(資源エネルギー庁)、原子力規制庁からのコメントがあり、引き続いての閉会式となった。
閉会式で発表された今大会の大会宣言は、我が柏崎市議会の真貝維義副議長が以下のように行い、拍手をもって承認された。
第10回 全国原子力発電所立地議会サミット宣言
東日本大震災に伴う東京電力・福島第一原子力発電所の事故から5年8カ月が経過したが、今なお多くの人々が故郷を追われ、不自由な避難生活を強いられている。我々は、被災者の健康と安定した生活の確保が速やかになされるとともに、被災地の復旧・復興に全力で取り組むよう改めて国に対し求めるものである。
国が平成26年4月に策定した「エネルギー基本計画」では、電力供給においては、安定供給を第一とし、低コスト、環境適合等バランスのよい供給構造を実現すべく、多様なエネルギー源の電源としての特性を踏まえて活用することが重要であるとしている。また、原子力については、安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源と位置づけている。
原発依存度については、省エネルギー・再生可能エネルギーの導入や火力発電所の効率化などにより、可能な限り低減させるという方針の下で、我が国の今後のエネルギー制約を踏まえ、安定供給、コスト低減、温暖化対策、技術・人材維持等の観点から、確保していく規模を見極めるとされた。そして、新規制基準の適合が確認された原子力発電所から順次再稼働を進める方針を打ち出した。これにより長期エネルギー需給見通しでは、「2030年度における電源構成に占める原子力の割合を20~22%」と見込んでいる。
我が国は、1970年代に二度のオイルショックを経験して、化石燃料や石油に頼らないバランスの取れた供給構造を目指すこととしたが、石油代替エネルギーとしての原子力発電は、低炭素の準国産エネルギー源として、すぐれた安定供給性と効率性を有しており、運転コストが低廉で変動も少なく、運転時には温室効果ガスの排出もないことから、電力の安定供給に欠かすことのできない基幹電源として強固なものとなっていった。しかし、福島第一原子力発電所の事故によって、国の原子力政策やエネルギー政策に対して、抜本的な見直しを求める国民の声が高まってきている。
このたび第10回という一つの節目を迎えた全国原子力発電所立地議会サミットにおいては、「日本におけるこれからの原子力政策のあり方~原子力発電を将来世代にどう引き継ぐか~」をメインテーマに、原子力を含めたエネルギー政策に関する議論を深めた。5つの分科会では、「福島原発事故の与えた自治体への影響と再生に向けての課題」「原発の再稼働と原子力防災体制の確立、安全対策の諸課題」「今後の原子力政策の方向性と次世代エネルギー政策の課題」「核燃料サイクルと放射性廃棄物の中間貯蔵・最終処分」「原子力発電所の廃炉計画と立地自治体の地域振興」について、それぞれの地域に存在する諸課題の情報共有化を図るとともに、意見交換を行った。
各分科会では、
・国と東京電力は、被災者の現状を丁寧にくみ取りながら、復興と被災者の生活支援を進めるべきである。
・立地地域の特徴を踏まえた広域避難計画づくりのためには、受け入れ自治体との連携・情報交換が不可欠である。
・電力の安定供給の面から、安全性が確認できたものから再稼働させるべきである。それとは反対に、原子力発電は安全なエネルギーにはならないので、段階的になくしていくべきである。
・国は、高レベル放射性廃棄物の最終処分の科学的有望地について、国民へ積極的かつ速やかに情報提供を行うべきである。
・国のエネルギー政策が不透明な状況であるため、原子力関連施設の廃炉について、国は交付金政策をはじめ本格的な制度設計を考えていかなければならない。
などの意見が出された。
本サミットの大きな意義は、地域住民の代表である議員として、これらの意見を対外的に発信していくことにある。そういった意味では、今回も立場や意見の異なる議員同士が、住民の安全・安心の確保、生活の安定向上、地域振興などに関して、地域住民の代表として、それぞれの見地に立って積極的な議論が展開できたものと考える。これまで我々、原子力発電所や関連施設を立地する自治体は、その国策に一定の理解を示しつつ、今日までさまざまな問題において努力・協力を惜しまず、安全・安心を大前提に、立地地域住民への理解を一歩一歩着実に積み重ねてきている。
原子力発電が絶対に安全とは言えなくなった今、まずはその安全性の確保が何よりも重要であり、国におかれては、その責任において安全性の確保に着実に取り組むよう強く求める。また、高経年化対策や使用済核燃料の中間貯蔵、高レベル放射性廃棄物の処理・処分、核燃料サイクルなどをはじめとした諸課題についても、しっかりとしたビジョンを国民に示していただきたい。
我々は、科学の粋を集めた原子力発電の技術を国として後世にどう引き継いでいこうとしているのかを注視しながら、立地地域の国策への貢献が報われるエネルギー社会の実現を渇望するものである。
以上、宣言する。
2016年(平成28年)11月11日
第10回全国原子力発電所立地議会サミット参加者一同
今月11月13日に告示となる柏崎市長選挙に立候補予定である桜井雅浩氏をはじめ、先輩の柏崎市議会議員による提案で行われるようになった全国原子力発電所立地議会サミットであるが、足掛け20年、第10回を迎える。
そろそろ目的や手法について、新しい発想や人材を入れるべきと個人的に感じ、是非、改革案として執行部に提案したいと思った内容は以下の通り。
<運営方法、目的>
・国会議員や省庁の幹部を来賓として迎えるのは閉会式にし、その場でこのサミット全体としての要望、意見を伝える。
・会長は慣例により、柏崎市議会議長が務めることになっているが、立候補、選挙制度を導入。
・若い原子力研究者を育成するためにも、学生などを無料で招待し、分科会では議事まとめのサポートととして参加、懇親交流パーティーにおいて立地自治体の生の声を聞いて(自治体へ原子力の専門家としての就職もあり?)もらう。
<分科会>
・コーディネーターは、原子力の専門家でなくともファシリテーターとしての能力を優先し、最終的な意見の取りまとめを行う。
・国への陳情、文句となる場面はまだ多いため、座長による制止を徹底する。
次回の開催地からの挨拶ののち、第10回全国原子力発電所立地議会サミットが終了。
そのまま身支度をして、永田町に向かう。
11時40分、東京駅から国会方面へタクシーに乗ったものの、一向に車が動かず、聞けばインドのモディ首相が来日しているため、交通規制がかかっているとのことであった。原子力協定や新幹線のトップセールスなど、日本にとってインドは大事な国であるため、納得しての我慢。
12時15分、衆議院第二議員会館に到着し、地下の食堂にて「カレーライス(サラダ付き)」で昼食をとる。
今日、要望活動を行う「柏崎刈羽 明日のエネルギーのまち研究会」(略称:柏刈エネ研)の16名に加え、オブザーバーとして柏崎市議会議長からも同行してもらったため、17名の大所帯。カレーライスが一番、簡単で良い。
食後、徒歩にて国土交通省に移動。
13時40分から国土交通大臣政務官である自民党・大野泰正参議院議員(岐阜県選出・ご祖父様は、かの大野伴睦元衆議院議長)にご対応頂き、以下の内容を要望した。
要望内容は、原子力発電自体の賛否はもとより、再稼働してもしなくとも行うべきもの。熱心にメモまでとって要望を聞いて頂いた。
*先日、2016年日本青年台湾研修にて一緒であった岐阜県議会・広瀬修議員の話題も・・・
1.実効性のある避難計画のための法整備及び専門家の自治体への派遣
2.避難時に複数のルートが確保できる十分な道路整備
・国道8号バイパスの早期開通
・国道353号の早期開通
・柏崎市、刈羽村間の高速道路へのスマートIC設置
3.避難時における大量輸送手段としての鉄道利用の検討
4.テロ対策の充実
国土交通省での要望活動終了後、同じく徒歩で経済産業省まで移動。
地元選出である自民党・細田健一衆議院議員にも同行頂き、14時25分から世耕弘成経済産業大臣に直接、同様の内容で要望活動を行った。
TPPをはじめ、かなり国会での対応が忙しいなかに時間を作ってもらい、感謝である。
要望活動終了後、タクシーで銀座の某社に移動し、インバウンドに関する打ち合わせ。
17時過ぎ、コインロッカーに預けておいた荷物を回収、別件で東京都内で仕事をしていた妻とも合流し、神奈川県横須賀市に向かう。
19時、横須賀市内の某ホテルにチェックイン。
19時40分、先日もお邪魔した「横須賀風居酒屋 空母信濃」 (電話:050-5592-1188)に入り、生ビールを飲みつつ、「名物!軍艦メンチカツ 650円」を頬張る。
明日、乗艦予定のVR戦艦大和の超弩級オリジナルポスター3種類を飲食店やお土産店で配るイベント「VR戦艦大和 竣工記念 与一三一号作戦 ~センカンヤマトヲ、ムカエイレロ~」をやっており、まずはこのお店で1種類目の「戦艦 大和 甲板」をゲット。
20時10分、「やんちゃ家 横須賀中央店」(電話:046-825-2526)に入り、生ビールを飲みつつ「軍鶏のたたき 880円」、「かきのガーリックバター焼き 780円」をつまむ。
牡蠣のバター焼きなどは一般的にはそのまま出てくることが多いが、このお店ではフランスパンがちゃんとついてくる。ここでは、「戦艦 大和 全景」をゲット。
20時45分、「いざかや稲子わるん」(電話:046-822-1168)に入り、生ビールとお通しのあん肝、「きんきの煮付け 1200円」を楽しむ。
超弩級オリジナルポスターの最後の一枚、「戦艦 大和 設計図」をここで入手できた。これでコンプリート。
お店のマスターの趣味なのか、日本語吹き替え版の「モンティ・パイソン」のDVDがあった。広川太一郎氏、山田康雄氏などの名声優陣が絶妙な吹き替えを行っており、自分でも観て保存したいほどである。プレミアがついているので、今後、買うべきなのかどうか、しばし逡巡。
21時40分、ホテルに戻り、熱めの風呂に入る。
23時から持参してきたノートパソコン(ThinkPad X61,SSD,SXGA+化,LEDバックライト化)で急ぎのメールなどを処理する。
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