台湾産わさびの危機、先住民政策と近代化
柏崎フォーラム基調講演中止
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、ロースハムの厚切りステーキ風、切り干し大根、豆腐と油揚げの味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。
食後、読まなければならない資料を風呂に持ち込んで、半身浴。
9時40分、市役所に移動し、10時から総務常任委員協議会に出席する。冒頭に人権啓発・男女共同参画室と会計係から、昨日に総務常任委員会で議論すべきと提案した柏崎市主催「柏崎フォーラム」の問題について説明したいとのことで、まずは当局の考えを聞くことになった。
<当局の説明>
・柏崎フォーラムは、男女共同参画社会の形成を目指し、柏崎フォーラム実行委員会と柏崎市が主催となり、ワークショップとともに基調講演を行っています。
・講師については、柏崎フォーラム委託先のかしわざき男女共同参画推進市民会議と、昨年の12月ころから「人権」「男女共同参画」「女性の活躍」などをキーワードに候補を上げ、予算内で招聘できる講師の選定を行ってきました。
・男女共同参画の推進も「個人の尊重」、つまり人権を基本とすることから、基調講演を市の人権啓発講演会として位置づけています。そのため、経費は、人権擁護事業から支出することとしています。また、柏崎フォーラムの一環として行うため、男女共同参画社会を目指す啓発活動の最も大きなものとして市と実行委員会が主催となり協働で行うものとしています。
・日程は、会場を二日間おさえる必要があることから、昨年度中に11月19、20日と決定していました。
・平成28年2月9日、かしわざき男女共同参画推進市民会議の意思決定会議である企画運営委員会で神田 香織氏が講師として決まり、その後、講師派遣会社に打診し、同会社から平成28年2月17日に「講師を派遣できる」という確認書が届きました。
【講師として選定した理由】
シングルマザーで、女性が進出しにくい「講談師」の世界で二ツ目として頑張っていることから、その人生の物語を語ってもらいたい。また、福島県いわき市出身であることから市内に住む避難者の方からの参加も期待できるという意見もあり、選定した。
・平成28年9月からポスターやチラシを県内各所、約400箇所に送付、公共施設等に配置するほか、実行委員会のメンバーも積極的にPR活動を行いました。
・柏崎フォーラムを間近に控えた11月4日、かしわざき男女共同参画推進市民会議の会長須田年美氏から、神田香織氏が、市長選挙の立候補予定者の応援弁士として来柏するという情報が当室に入りました。
・そして、11月6日に立候補予定者が市内で開催した報告会で、神田香織氏が応援演説を行ったことから、市としては、政治的中立、選挙の公正性に鑑み、中止が妥当と判断しました。
・11月8日の夜に開催した実行委員会に市の考え方を説明し、全員の合意を得たうえで同会としても中止ということになりました。
・11月8日の実行委員会の中止決定を受け、市として中止を最終決定し、11月9日に講師派遣会社に中止を伝えるとともに、基調講演の中止を報道発表しました。講師派遣会社からは、規定に基づくキャンセル料金が必要との連絡がありました。
・11月9日と10日で県内各所の柏崎フォーラム広報先や関係機関、団体、申込みした方などに中止の連絡を行いました。
・平成28年12月2日、講師派遣会社「ブレーンバンク」へ、相手方の規定に基づいたキャンセル料の支払いを終えました。
聞けば聞くほどおかしい内容であり、全文議事録が残る場で議論させてほしいと要望し、委員会全体として合意をもらうことができた。
引き続き、議会報告会で頂戴した質問や意見に対する総務常任委員会としての回答を委員会で協議。
12時20分に終了し、会派室に戻って、諸雑務を行う。
13時20分、「ほなみ食堂」(電話:0257-24-1930)に移動し、自称・かしわざき五目ラーメン(中華)探検隊として、「五目ラーメン 830円」で昼食。
まちの食堂らしい、基本に忠実な五目ラーメンに大き目に切られた筍、ピーマン、キャベツ、人参、豚モモ肉、かまぼこ、椎茸、若布、茹で卵がのせられていた。
14時、事務所に戻り、事務仕事。
16時から市役所の担当課をはじめ、市内をまわる。
18時過ぎから市内某所での打ち合わせ。
21時、某有志の会の二次会で合流することになり、格安カラオケボックスに移動。食べ放題のソフトクリーム、クーポンで無料のポテトフライなどを肴?にハイボールを飲む。一曲目はこれまたお約束の「老人と子供のポルカ」 (作詞・作曲:早川博二)である。
23時、自宅に戻り、熱めのシャワーを浴びる。
台湾には先住民として16部族が認定されており、観光地でもある嘉義県周辺のツォウ族(約6900人)も認定されている。
先住民であるため、ある程度の特権が与えられており、台湾国内における山葵も国有地で栽培していた。台湾山葵の原産は日本の宮城県。
その栽培が治水事業のために規制されるようになり、台湾山葵が無くなる危機という。
好物である「岩下の新生姜」も台湾のみで栽培される本島姜(ペンタオジャン)という特殊な品種で、台湾中部の南投県南投、埔里、嘉義県梅山で作られている。
山葵も台湾産が日本に輸出されているのは今回初めて知った。
日本の山葵業界としては、台湾産山葵が無くなれば、市場においてチャンスかも知れないが、台湾・阿里山のあの自然で育った山葵も残ってほしいと思う。
平成28年12月4日『産経新聞』
台湾産ワサビ存続ピンチ
林野当局、
「治山」で先住民栽培地に退去要求
台湾で日本統治時代から続くワサビ栽培が存続の危機にひんしている。先住民ツォウ族が伝承してきた中南部・阿里山の栽培地について、林野当局が今月末までに全面明け渡しを求めているからだ。山林を守り土砂災害を防ぐためとしているが、生産者は反発している。阿里山は栽培面積のほぼ100%を占めており、日本への輸出や、近年普及してきた台湾の日本食文化にも影響が出そうだ。
森林鉄道など観光地として有名な嘉義県阿里山郷の標高約2300メートル付近。斜面を分け入ると、木々の根本にワサビの葉が生い茂っていた。ツォウ族のパスヤ氏(33)=姓は非公表=が祖母(87)や母親(60)と育てる「阿里山ワサビ」の栽培地だ。湧水で育てる日本と異なり、土に植える。約3ヘクタールの土地はコケでおおわれた石組みで仕切られていた。
「この畑は100年近くの歴史がある」とパスヤ氏は話す。台湾のワサビ栽培は1914(大正3)年、宮城県から阿里山にワサビが持ち込まれて広まったとされる。パスヤ氏一家も代々、改良された日本の品種を栽培してきた。
ツォウ族は1972年に狩猟が禁じられて以降、多くがワサビや茶の栽培に転じた。83年に近代的な道路が開通すると、漢民族も加わり、ワサビ栽培は急速に拡大。栽培面積は90年代に約270ヘクタールまで増えた。日本向け輸出も盛んになり、2003年には約140トンを記録した。
だが、阿里山の大部分を占める「国有林」での栽培に批判も高まり、当局は1990年代後半、山林の荒廃を招いたとして栽培を違法と断定、土地の“回収”を始めた。加えて、2009年夏、南部を中心に多数の死者を出す洪水・土砂災害が発生したことを受け、治山事業を強化した。
行政院農業委員会林務局(林野庁に相当)は13年、16年末までに違法栽培地を全廃させる計画を策定。今年11月までに100ヘクタール以上を回収し、残る約50ヘクタールも今月中に回収する方針だ。「国有林」外での栽培はごくわずかで、計画が完了すれば、阿里山のワサビ栽培は壊滅する可能性が高い。
林務局は「国有林」外の標高1500メートル地点への移転を勧めているが、試し植えをしたパスヤ氏は「霧や日差しの条件が異なり、品質が落ちた」と難色を示す。「先住民は後から来た政権に伝統文化を否定されてきた」と不満を漏らすが、対応策は見つかっていない。
先住民の場合、「保留地」と認定されれば耕作が可能だが、ワサビ生産者は「20~30戸」と少数で、地元議員の支援も望めないという。
当局の規制に加え、傾斜地での重労働や高齢化で、生産者は減少の一途をたどる。パスヤ氏は「移転先が決まった農家は少ない。このままでは台湾のワサビはなくなる」と話している。
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