「もんじゅ」に代わる高速炉開発へ
なぜ「もんじゅ」が大切な研究であったか
なかなか仕事が終わらず、3時に就寝。
7時に起床し、天候が荒れたために壊れたり、動いてしまった自宅周りの冬囲いなどを修理する。
8時過ぎ、「看板が邪魔をしている」電話があったため、現場に移動。自分の看板か自民党の広報看板かと思って行ったが、確認してみれば、不法に公有地に打ち込んだ某政党の捨て看板であった・・・・広い心をもって処理。
9時30分、自宅に戻り、大粒納豆、キャベツとピーマン、人参を中心にした野菜炒め、シラスおろし、玉葱とジャガイモの味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。
食後から事務所で事務仕事。
12時50分、朝から水に漬けこんでおいた1.8mmの乾燥スパゲティを干し椎茸とともに茹で、ホールトマト、玉葱、ベーコン、ピーマン、唐辛子、大量のニンニク、隠し味に八丁味噌を入れた生パスタ風のトマトスパゲティで昼食をとる。
13時30分、事務所に来客。
15時から今週末に行く台湾へ持参するものの買い出しなどで市内をまわる。
16時30分、事務所に戻ったところで来客。
18時30分、柏崎市内で釣れたワラサの刺身に山芋とろろをかけたワラサの山かけ、キャベツや人参など冷蔵庫にあった野菜の切れ端と鶏胸肉をビンゴソースで炒めたビンゴ野菜炒め、野沢菜、ご飯1杯、ノンアルコールビール350ml3本で夕食をとる。
食後から事務所で事務仕事。
23時30分、熱めのシャワーを浴びたのち、風邪気味のため、就寝する。
高速増殖原型炉「もんじゅ」を今後どうするのか、政府での検討が進んでいる。
世界の潮流はこれまでに発生した高レベル廃棄物の処理という目的も含めて、高速炉への開発に取り組んでおり、ロシア・中国は2030年に商用炉、インドは2025年頃に実証炉、フランスは廃棄物処理を目的に2030年に実証炉、アメリカも同様の廃棄物対策としての高速炉の開発中。
「もんじゅ」を再稼働する場合は、本来の目的通りに将来のエネルギー源は確保できるものの、規制委員会と事業主体の再編という大きな改革を実行しなくてはならない。
「もんじゅ」の現状等については、先日の原子力集約全国大会において、東京大学大学院工学系研究科・岡本孝司教授が以下のように説明されていた。
なぜ「もんじゅ」か
・日本独自開発技術
安全設計の信頼性確保
発電の実証とシステムとしての成立性の確認
高レベル廃棄物の燃焼特性
・地震大国日本
構造の最適化(熱荷重と地震荷重の相反)
世界への展開に向けた戦略
・安全性の総合確認
スケール効果(自然循環など)を確認し、大型化の可能性を評価
トラブル対策を通じたマネジメント技術の習得
「もんじゅ」の安全性
・軽水炉よりもある意味、高い安全性能
自然循環により勝手に冷える
→ 福島のような津波が来ても事故にならない
元々、炉心損傷を想定した事故対策がなされている
ナトリウムのため、腐食がほぼない
30年経っても新品同様
・国内外の専門家によるチェック
ピアレビュー委員会報告書(JAEA-Evaluation2014-005)
国内レビューによる安全性検証
国際レビューによる安全性検証(JAEA-Evaluation2015-013)
「もんじゅ」の意義
・地震に比較的強いループ型炉における安全性実証
福島のような電源が無い場合の安全性確保
スケールアップによる流動特性把握と安全性確認
耐震と熱荷重の両立評価
自主開発と経験の蓄積
・国際協力による世界の高速炉開発への貢献
炉心特性評価の精度向上
高レベル廃棄物燃焼特性の確認
材料照射などによるデータベース蓄積
「もんじゅ」の現状と課題
・日本や世界を救うスーパーマン
・20年にわたる長期停止
リスクとはほとんど関係ない理不尽な行政判断
・日本人は研究開発が下手
小さな失敗やトラブルを許さないと、大きな失敗をする
(福島の背景要因)
・ドミノ倒しの最初のドミノ
原子力を止めることによる国力の衰退へ
原子力プロジェクトは同じ方法で止めることができるようになってしまう。
「もんじゅ」を廃炉にする場合には、日本のエネルギー戦略を大幅に見直し、自主開発を断念し、インドや中国、ロシアから技術を買うことになる可能性もあるが、先般の「高速炉開発会議」第3回会合では、新しい炉の開発に進む方向という。
どんな技術開発にも残念ながら失敗はつきものであり、小さな失敗から得られるもので大きな失敗をしないよう不断の努力が必要である。
「もんじゅ」をどうするのか、今後の「高速炉開発会議」の流れを注目したい。
平成28年12月1日『産経新聞』
「もんじゅ」に代わる高速炉開発
30年めどに工程表作成
政府は30日、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県)に代わる高速炉の開発方針を議論する「高速炉開発会議」の第3回会合を開き、平成30年をめどに工程表を作成するなどとした高速炉開発方針の骨子を示した。来年初頭にも作業部会を新設し、今後10年程度で取り組む課題などを具体化させる。
会議ではもんじゅについて、今後、動かさなくても海外との連携や、高速実験炉「常陽」(茨城県)など国内の施設を使った他の手段で、十分な知見は得られるとする認識で一致。骨子では高速炉開発の目標を高い安全性と経済性を両立した「世界最高レベルの高速炉」と設定し、使用済み燃料を再利用する核燃料サイクルを推進することも再確認した。
政府は年内に原子力関係閣僚会議を開き、もんじゅの扱いや、骨子に基づいて作成する高速炉の開発方針を正式決定する予定。
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