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2017年3月27日 (月)

中国の人権問題:大量虐殺と移植ツーリズム、デービッド・マタス氏との意見交換会

 2時、就寝。

 6時に起床し、急ぎのメールなどを処理する。

 8時、大粒納豆、湯豆腐、茹で牛モモ肉、野沢菜でご飯2杯の朝食をとる。

 食後、シャワーを浴びたのち、資料のお届けなどで市内まわり。

 11時過ぎ、東京都内に向かって、上越新幹線「Maxとき320号」で移動。途中、駅の売店で購入した唐揚げ入りおにぎり2個セット(鮭、昆布)、牛乳で昼食をとる。

Img_3991 15時、参議院議員会館に到着し、101号室での研修会「『知られざる事実』(Hard to believe)上映会、デービッド・マタス氏との意見交換会」に出席する。
 今回の研修会の実現には、自民党・山田宏参議院議員のご協力、そして昨年10月の林英臣政経塾主催「人権に関する意見書」研修会でこの問題を知った東京都小平市議会・伊藤央議員、千葉県我孫子市議会・久野晋作議員からご尽力頂いた。

 中国内の内政問題だから・・、地方議員は選挙に関係ない・・・・という理由で関わらない方が良いと言われることがある。しかし、無辜の民から臓器を奪い取るというのは人道に反する行為であり、人権問題の以外の何物でもない。
 米議会、CIA、欧州議会、国際人権協会、国連の他、イスラエルやスペインも動き出し、お隣、台湾では地方議会でも、この問題を扱っている。
 数の問題ではないものの、イスラム国(ISIL)がキリスト教信者の25名を殺害するという人権問題は大きく報道されているが、50万~100万人の被害者がいると言われる中国の虐殺といえるチベット人、ウイグル人、そして同胞であるはずの中国人の臓器摘出は報道されていない。
 人権を大切にする、道義国家を目指す我が日本が、この問題をスルーすることはできない。国会議員、地方議員をはじめ、多くの日本国民から理解をしてもらい、人道に反する中国の臓器移植を止めるよう動く必要がある。
 選挙にはプラスにならぬとも、人権のために働く地方議員がいることも多くの方に知ってもらいたいと思う。

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 今回は、この問題を分かりやすい映像にまとめた『HARD TO BELIEVE』日本語字幕版を見たのち、意見交換。
 そして、2017ノーベル平和賞候補になっているイーサン・ガットマン氏とともに、この問題の第一人者であるカナダの人権派弁護士・デービッド・マタス氏にお越し頂き、「中国での医療による大量虐殺に踏み込む」と題した講演をして戴いた。

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 主な内容は以下の通り。

・『最新報告書』では、中国での移植濫用とそのグローバルなつながりを焦点とした。特に日本に的を絞ったわけではない。しかし、病院の詳細を調査していく過程で日本に関する情報は常に現れてきた。
・『最新報告書』では中国の移植業界と日本との深いつながりが示されている。日本人向け移植ツーリズムの需要に応えた大規模な移植病院が中国にはいくつか存在する。中国の移植センターは日本の機関と共同している。日本で移植技術を学んだ中国の移植外科医は数多い。中国は日本から移植関連の薬剤を輸入してきた。
日本政府が一部資金提供している中国の移植病院も一軒ある。

「中国での医療による大量虐殺に踏み込む」(pdf形式)

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Q.私も政治家の端くれなので、政治面でお聞きしたい。これまで色々な国で、国会などでお話になってきたかと思う。支援してくれる、法律制定に動いてくれる政治家の政治的スタンスはどういったものであったか。日本では、保守系が主に動いているが、日頃、人権を叫ぶ革新系の政治家は、この問題に少ししか関わっていない。どこの国でもそうなのか。それとも政治的スタンス問わず、人権問題として応援してくれたのか。
A.政治的立場というよりは、中国に対する立場でもなく、移植ツーリズムそのものに対する批判であった。中国を対象にするわけではなかったので、はっきりした主張が多かった。例えば、アメリカの議員は共和党、民主党両方ともでてきて、全会一致。EUの議会も広く支持を得た。反対する人はいなかったが、棄権する人はいた。もっとも情熱的に応援してくれたのは社会主義者であった。多くの場合、中国に対して、鋭く対応するのは極右、極左。中道派は口を閉ざす。中国共産党は、共産主義ではなく、より資本主義的な国になった。しかし、問題は中国の政治であり、何でも否定する、批判を封じるという体制。そして、中国はプロパガンダを強力に行っている。法輪功、チベットなどは悪いことをしていると思い込まされていることもある。国と国の関係では、巨大な市場を中国が持つという経済の問題から、中国が望んでいるまま、喜ばせる方向に進んでしまうマイナスがある。法輪功という言葉を発言しただけで、中国との会議が終わってしまうこともある。実際、経済関係は、こうした事とは関係ない。人権と経済問題は別。中国の人権を批判しても、経済関係は悪化しない。台湾も民進党に政権交代しても経済関係はそのまま。カナダでもリベラルは中国を批判しない、保守は批判する。しかし国としては経済関係を続けている。色々な現状をみて戦略を考えないといけない。防止策を考えるべきなのに、防止策がない。移植ツアーに参加している人が実際にいる。とにかく中国で起こっている、この事を見逃してはいけない。台湾、インドネシア、韓国などに患者が多い。臓器移植で中国に行かせることをやっている以上、解決は難しい。台湾は最初に移植ツーリズム禁止の法案をだした。早い動きになったのは、台湾に法輪功の学習者が多いこともある。そして中国の人権問題を批判することに何の躊躇もしなかった。多くの患者がかかわっているせいか、日本や韓国はブローカーや病院が強い結びつきをもっていることもあって、なかなか中に入れない。そして、この問題を扱うなか関心深いと思ったことがある。それは、問題意識をもつのが、常に地方議会からということ。台湾も地方議会から声があがった。

 19時、「個室居酒屋 十勝 赤坂」(電話:050-3462-1678)に移動し、デービッド・マタス氏を囲んでの懇親会となった。マタス氏は日本酒と魚が大好きとのことで、熱燗とホッケ焼きにご満悦。ここで満足されては、新潟県民の名折れであり、「私の地元の新潟県は酒どころであり、また魚も非常に美味しい。是非、冬の新潟県にお越し頂きたい」と挨拶に盛り込んだ。

 2時間の飲み放題コースであったが議論は白熱し、ウイグル人の中央アジア研究所代表トゥール・ムハメット氏や中国共産党からの脱党を支援している方などと、2時間越え。

 22時40分、「スーパーホテルLohas池袋駅北口」にチェックインをし、ホテル1階の高濃度炭酸泉「福来路の湯」で汗を流す。

 24時、就寝。

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