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2017年3月29日 (水)

福島県視察1日目:富岡町仮設焼却施設、大熊町区域、慰霊

 2時、就寝。

 6時に起床し、シャワーを浴びたのち、長岡市まで愛車で移動する。

 愛車を長岡駅近くの駐車場に入れ、7時42分発の上越新幹線「とき306号」で上野駅まで移動する。途中、コンビニで購入した納豆巻き2本、フランクフルト、野菜ジュースで朝食。

 10時、上野駅にて、特急ひたち7号に乗り換える。

Bdsc_000101 12時7分、いわき駅に到着。しばしの間、駅周辺を徒歩で散策する。駅前広場の空間線量は0.096マイクロSv/h。
 20分ほど待ったところで、一緒に視察する同じ会派の柄沢均議員、民社友愛の佐藤和典議員、相澤宗一議員と合流できたので、車で北上する。

Bdsc_000505 12時40分、四倉地区に入り、2年前にも来た四倉地区の「お食事酒処 和」(電話:0246-32-3221)にて、ソースかつ丼にしようか迷ったあげく、「大粒かきフライ定食 1000円」を選んで昼食にする。かなり大きな牡蠣であり、できればタルタルソースがほしかったところ。

Img_4051 14時、富岡町の仮設焼却施設(富岡町対策地域内廃棄物処理)に到着し、説明を受けたのち、施設を視察させてもらう。
 この富岡町対策地域内廃棄物処理業務委託(破砕選別、減容化処理等)は東日本大震災による津波がれき、被災家屋の解体工事、家財類、除染廃棄物などの破砕選別、減容化処理を行うもので、環境省から民間に業務発注されたもの。

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 広域処理は行っているわけではなく、富岡町で発生したものを対象として、平成26年3月12日から平成30年3月31日までの業務期間であったが、1年の延長が決定されている。実施者は、三菱重工環境・化学エンジニアリング、鹿島建設、三菱重工業の共同企業体である。
 柏崎市でも震災がれきの受け入れをしたが、その際、いわゆる原発反対派、震災がれき受け入れ反対派は、減容処理すれば放射線量が高くなり、処理できない、危険だ!と煽っていた。震災がれきの放射線量はごく微量であり、処理には何の問題がないことを確認するのが、今回の視察の目的である。
 施設は、破砕選別施設、選別物保管施設、焼却施設、灰保管施設に分かれており、順次、どうやって処理しているのかを見させてもらった。

Img_4056 破砕選別施設はテントで覆われており、内部が負圧に保たれ、粉塵が外部へ飛散しないようになっている。当然、入退場も二重扉のゲート方式であり、車ごとゲートに入ると、気分は『ウルトラセブン』のウルトラホーク1号の出撃シーン「Fourth gate open! Fourth gate open!」。床面はコンクリートで舗装されており、汚水の地下への浸水も防止されている。

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Img_4078 焼却施設では、850度以上の高温で燃やし、バグフィルタを焼却炉1炉毎に2段設置して放射性物質を除去。破砕選別施設と同様にテントで覆われており、内部が負圧に保たれ、粉塵が外部へ飛散しないようになっている。さらに、施設の外壁に遮へい壁があり、外部への放射性の影響を抑制している。

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 施設内の視察が終わったところで、質疑応答となったので、1点のみ質問をさせてもらった。

Q.ホットスポットがあるように、震災がれきのなかにも思った以上のレベルの放射性物質が含まれていた事例はあるか。もしあればどれくらいか。
A.焼却後に持ち出しができない放射線量になっていたことが1回だけあったが、希釈して持ち出した。これまでの運用ではその1回しかない。

 非常に参考になり、かつメカマニアとしても勉強になった視察であった。御礼を述べたのち、施設を後にした。

 16時過ぎから帰還困難区域となっている大熊町周辺を車両のなかからであったが視察。
 かつてセイタカオワダチソウで真っ黄色になっていた元・田んぼは、すすきでいっぱいになっていた。外来種との戦い?である。

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 まだまだ帰還できない状況であったが、それでも町の境界あたりには、建築する場面が見受けられた。

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 国道6号線大熊町西大和久地内の空間線量は2.876マイクロSv/h。いわき駅前広場のおよそ29倍である。

 17時、富岡町の岡内東児童公園に行き、震災の記憶を伝える遺産となった津波の避難誘導をした双葉署のパトカー(2名が殉職、うち1名はまだ遺体が見つからず)、そして慰霊碑の前で手を合わせる。

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 同じ原子力発電所を抱える自治体である大熊町、双葉町、楢葉町、富岡町をはじめ、東日本大震災による被災地が完全に復興するまで、その過程をこの目で見て、そして慰霊するためにも、定期的に現地を訪れたいと思う。

 19時過ぎ、宿泊先のホテルソレイユにチェックイン。

Bdsc_000707 19時30分、いわき駅近くの復興飲食店街「夜明け市場」に行き、視察?を兼ねた夕食をとる。この「夜明け市場」自体、シャッター街であった昭和レトロな小路「白銀小路」をリノベーションし、活かしたもの。
 せっかくなので、『酒場放浪記』で人気の吉田類氏も2014年に訪れたという「情熱居酒屋 じゃじゃ馬」(電話:080-5560-6111)に入り、生ビール、金魚(焼酎に大葉、唐辛子を浮かべたもの)を飲みつつ、おでん、じゃじゃ麺、豆苗とベーコンの胡麻油炒めなどをつまむ。

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 偶然にも隣の席には、復興副大臣である公明党・長沢広明参議院議員がいらっしゃった。とにかく、柏崎駅前にもこういった飲食店街がほしい・・・。

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 23時、ホテルに戻り、熱めの風呂に入る。

 24時、就寝。

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