ピーター・ナヴァロ著『米中もし戦わば』
台湾という不沈空母
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、塩鯖焼き、いぶりがっこ、えのきと油揚げの味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。
食後から事務所で大量に積みあがった議会関係の資料の整理。
12時、そろそろ消費期限が近くなった合い挽き肉に、細かく砕いた麩に牛乳を吸わせたもの、玉葱のみじん切り、生卵を混ぜて焼き、とろけるスライスチーズをのせ、トマトケチャップととんかつソースで作ったソースをかけた増量ハンバーグとトーストした2枚の八つ切り食パン、牛乳で昼食をとる。先日、「ウルトラマンワールドM78東京駅店」(電話:03-3215-0707)でもらったウルトラマン皿を使ってみた。
14時過ぎから市内をまわり、依頼された資料などをお届けしたり、意見交換を行う。
17時、事務所に戻り、事務仕事。
19時10分、京都にある某社の絹ごし豆腐を使った湯豆腐、ほうれん草と卵の炒め物、鶏レバーの醤油煮、小粒納豆と大根おろしの和え物、野沢菜、ビール500ml3本で夕食をとる。湯豆腐のたれは、牡蠣醤油におろし生姜、長葱のみじん切り、鯖節を使ってみたが、繊細な味の豆腐には少し、魚介が強すぎた。
21時、シャワーを浴びたのち、録画しておいたテレビ番組を一気に観る。
安全保障関係者の間で必読と言われている、アメリカのトランプ政権で国家通商会議委員長となったピーター・ナヴァロ氏の著書『米中もし戦わば』を遅ればせながら、読了した。
この本のなか「第20章 台湾という不沈空母」で、こんな問いがある。
【問】台湾をめぐって米中戦争が起きるとしたら、その際に最も重要な役割を果たすと思われるファクターを選べ。
(1)ナショナリズム
(2)戦略地政学
(3)イデオロギー
(4)道徳観
この問いは、中国が常日頃、犯された場合には戦うことを辞さないと宣言している「核心的利益」をどう読み解くか、にある。
ちなみに、台湾を最初に不沈空母と呼んだのは、大東亜戦争時に台湾から来る帝國陸海軍機に痛い思いをし、フィリピンからの撤退を余儀なくされたダグラス・マッカーサーである。
上記の(1)ナショナリズムとしてはアメリカ海軍大学校教授トシ・ヨシハラ氏によると、
「中国は台湾を、屈辱の100年間に奪われた領土の中でまだ取り戻していない、最後の1ピースと見なしている。だから、中国から見れば、台湾を取り戻して祖国に再び受け入れることは聖なる責務なのだ」
ということである。
地政学的な現実は、ヘリテージ財団のディーン・チェン氏によると、
「台湾は、日本本土と沖縄以外では、第一列島線上で唯一の非常に発展した部分である。だから、台湾から立ち去ることはある意味、中国海軍に、他の障害物にほとんど邪魔されることなく太平洋に出て行ける門を開いてやることと同じだ。」
であり、イデオロギー上の理由は、「離反した省(中国いわく、中国・台湾省)」、すなわち台湾の自由民主主義が、ほぼ完璧に成功していることである。
解答としては、このナショナリズム、戦略地政学、イデオロギーの三つの理由から、中国は台湾を大陸の支配下に取り戻そうとし、一線を越える可能性があると指摘されている。何か設問と合っていないような・・・。
台湾は日本の生命線であり、日本の現状をこう分析している。
・日本が中国の脅威に対してどのような反応を見せるかは、アジアの将来の戦争と平和に重大な影響を与える。
・今後、日本の自衛隊は中国軍の規模に圧倒されてしまう可能性が高い。
・今後数十年の間に日本が戦争の引き金あるいは火種となる危険は大きい。
・アジア地域に対するアメリカの熱意と決意の度合いが重要になる。
そして対処方法としては、「日本の核武装」、「同盟国を中国に乗り換える」、「ぶれない同盟国」という3択あり、最良は「ぶれない同盟国」、つまりアメリカとの同盟強化と結んでいる。
核武装も議論すべき課題ではあるが、現実問題としては自衛隊の増強(空母、原子力潜水艦の導入、レールガンの開発促進)、さらなる日米間の信頼関係の構築、そして台湾との共闘であろう。
まずは日本国内における台湾関係法を制定し、軍事面から台湾との関係を深めるべきとあらためて思うに至った本であった。
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