全員協議会(新潟産業大学への補助金、公立法人化チラシ問題)
柏崎でも塚そば風天ぷら中華
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、目玉焼き、筑前煮、浅利の味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。
シャワーを浴びたのち、9時過ぎ、市役所に移動。
10時から全員協議会に出席する。今日の議題は、平成29年2月定例会において附帯決議をつけた新潟産業大学に関しての以下の2点である。
1.新潟産業大学魅力等向上支援事業補助金について
(新潟産業大学からの説明及び質疑)
2.「新潟産業大学の公立法人化早期実現を」(意見広告)について
(質疑)
北原学長からの挨拶ののち、早速、大学側からの説明となった。
1.新潟産業大学魅力等向上支援事業補助金について
(新潟産業大学からの説明及び質疑)
「平成29年度新潟産業大学魅力等向上支援事業(説明資料)」(pdf形式)
説明が終了後、まず最初に今日の全員協議会が行われるに至った経緯について、認識を共有化してもらうため、以下のような質問を行った。
Q.まず最初にこの全員協議会が行われるに至った経緯について、認識に乖離があってもいけないので、附帯決議をだすに至った議論の過程で思ったことを述べておきたい。
→ 総務常任委員会(附帯決議)
これまで新潟産業大学が無くなって良いというわけではなく、何とか自立して存続してもらうため、これまで総務常任委員会のなかでも議論をしてきた。
2年前までは、あくまで学生募集に関する支援であったため、割合、議論はすっきりしていた。しかし、昨年度から魅力等向上支援事業ということになり、魅力を向上することで、学生が増えるいう目的に変わった。
だからこそ、これらの事業の成果が魅力向上につながるのか、が大きな議論になった。
中身を見てみると、この支援事業は国内外の留学生募集業務の比重が大きい。留学生を増やすことが、新潟産業大学の魅力向上につながることなのかどうか。そしてwebサイトの構築(昨年は800万円ほどが補助金)までならまだしも、webサイト運用で今年も補助金が必要ということは経常費のようなものも含まれる。加えて、留学生を増やすことにより、新たに136.8万円の日本語非常勤講師の補助金も必要になっているが、これも経常費的なものになる。
本当にこれらが新潟産業大学の魅力向上なのか、議会、少なくとも私は納得ができなかった。
ここまでの認識を、まずご共有頂いてから、細かい質問に入りたいがどうか。
A.(学長)魅力という言葉は難しい。大学を良くして魅力をだすということで、補助を頂きたいということであり、学生が増えるのも魅力の一つということでお願いしている。ただ、今回の支援事業はあくまで対処療法として(学長の立場では)認識している。
この後、他の議員からの質疑も続いたが、議論が深まるということではなく、平行線のような感じとなった。
新潟産業大学の定員は140名であるが、今年の入学は102名。39名が留学生であり、日本人スポーツ特待生37名、選んでくれた高校生が26名となっている。留学生は学費の減免をするので、留学生を増やすと経営は立ち行かない。
しかし、魅力向上のための支援事業でありながら、留学生の募集に柏崎市民の税金を投入しているのである。
時間も限られていたので、最後は以下のような確認をさせてもらった。
Q.これまでの議論を聞けば、できる限り日本人で定数140名を埋める必要があるものの、対処療法として留学生確保に補助金を使っている。我々議会は、議決をした以上、柏崎市民に対して説明責任がある。留学生が増えることが学校法人としての経営的なプラスになるのは分かるが、留学生を大学としての魅力につなげるアイデアが見えない。これでは、柏崎市民に対して、税金を使う意味を説明できない。例えば、あと数年後には世界人口の1/6は中国人、1/6はインド人になる。日常会話として英語と中国語ができるようになる大学、という魅力を目指すならまだ説明がつく。そして、冒頭にも述べたように、本来大学自身がやるべき事務仕事、webサイトの運用や分析などは経常費であり、これを柏崎市民の税金で補填するのは、(次年度の補助金では)もう理解を得られないと思ってもらいたい。逆に、イグノーベル賞とは言わないまでも、面白い大学としての魅力が上がるよう、少し変わった講師や教授の研究テーマに補助金が必要というなら話は分かる。既に予算は議決されている以上、こういった点を事務局長には理解頂きたい。
A.(事務局長)おっしゃる点は理解できる。webサイトは昨年、補助してもらったものの分析ということであり、必要なもの。教員の補助の話はありがたい指摘であり、持ち帰って検討したい。
その後も公立化チラシの件
2.「新潟産業大学の公立法人化早期実現を」(意見広告)について
(質疑)
もあったが、中身に入る前の段階で、今後に多額な費用を要する大規模修繕の計画、財政シミュレーションなどの提示がなく、議論が深まらなかった。
今年度、柏崎市として行う
新潟産業大学公立大学法人化可能性調査委託料 2600万円
の結果が分かり次第、議会として対応を考えなければならない。
12時5分に終了となり、引き続き柏崎刈羽原子力発電所にかかわる調査特別委員会の第8回正副委員長・正副部会長会議に第二部会長として出席する。
主な協議事項は、特別委員会として中間報告書の最終的な文面の調整。
中間報告終了後、第二部会としては正副部会長が交代することになっているため、第二部会長としては最後の協議となった。
会議終了後、12時30分、議員有志で出店したばかりの「したん家」に移動。直江津のソウルフードである塚そばの「かけ中華」、「天ぷら中華」のようなスタイルで食べられると聞き、「天ぷら中華 360円」、「ミニカレーライス 200円」を注文した。
食べてみると、天ぷらやつゆが塚そばよりも上品なB級感?があり、すっかり気に入った。こういったお店は長く生き残ってほしい。
13時過ぎ、市役所に戻り、会派室で諸雑務。
15時、市内某所に移動し、相談を受ける。
16時30分、事務所に戻り、事務仕事。
18時、母が先日、沖縄県石垣市に行った際に買ってきた南都物産「あぐーじゅーしぃの素」を使ったあぐーじゅーしぃ、白身魚の天ぷら、小粒納豆となめ茸の和え物、ビール500ml1本で夕食をとる。
急いで食事をとったのち、ネット上での打ち合わせ。
21時、熱めのシャワーを浴びたのち、『ルパン三世 血煙の石川五ェ門 前編』のDVDや録画しておいたテレビ番組を一気に観る。
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コメント
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新潟産業大学公立化について:
(1)「経済効果」が前面に出ると,「じゃあ,公立化するのは工科大でもいいんじゃないの」と思ってしまう.
(2)教育機関として目指す方向が分からない.留学生やスポーツ選手に税金を投入するのには違和感がある.「柏崎市に役立つ人材を育成している」ことを,明示してほしい.
投稿: 三角ム | 2017年5月13日 (土) 10時11分
あとは、おそらくグレーな形で出てくるであろう公立化の検討結果を、議員さんたちがどのように判断するか、ですね。
投稿: 三角ム | 2017年5月13日 (土) 22時22分
三角ムさん、コメントありがとうございます。
ご指摘の点、経済面だけでいえば国の方針である「文系学部の縮小」「理系学部の拡大」の通りになると思います。
また、留学生や特待生がそのまま柏崎市に役立つ人材になれるかの部分こそ、補助金の妥当性で議論があるところで、私も正直、まだ納得がいかないところです。
とにかく今回の「新潟産業大学公立大学法人化可能性調査委託料 2600万円」の結果が出次第、仮にグレーな部分があったとしても、白黒はっきりつけるよう本格的な議論に入ろうと思います。
投稿: 三井田孝欧 | 2017年5月21日 (日) 14時04分
「新潟産業大学公立大学法人化可能性調査委託料」2600万円、という金額をこのブログを見て初めて知った柏崎市民です(もちろん三井田議員さんの支持者です)。2600万円という金額に「常識に照らして高額すぎるのでは?」と思いました。2600万円あれば柏崎市内に土地付きで新築の家が余裕で一軒買える額です。一体どんな調査をしてもらえば、そんなに、かかるのでしょうか。毎月、住民税を柏崎市に納税している市民の感覚としては、税金の中からポンと気軽に支払っては頂きたくない額であると思います。柏崎市の議員の方や市長さんなどはそのあたり、特に疑問や違和感など、感じないのでしょうか。もし2600万円という額が妥当なもので十分納得のできる額であるのでしたら、そのあたり(2600万かけて何を調べるのか)も柏崎の議員さんや市長さんには市民に十分に説明をして頂きたいと個人的には願っています。よろしくお願いします。
投稿: 旅人 | 2017年5月25日 (木) 19時30分
旅人さん、コメントありがとうございます。
2600万円につきましては、金額はもとより、そもそも柏崎市が出す性質のものなのか、という疑問を私も持ち、そこから紛糾、最終的には附帯決議をつけることまでなりました。
この調査報告書が今年末までにはでてきますので、提出された成果物を見ての再度の議論になるかと思います。
また、ご指摘のように柏崎市外のコンサルタントや調査会社に1000万円単位で支払い、柏崎市民が納めた税金が外部に流出することも危惧しております。
これまでのように簡単に「はい、外部委託」という風潮はやめ、手元にいる職員や地元NPOなどを育てるべきと昨年の一般質問でも行ったところです。
http://miida.cocolog-nifty.com/nattou/2017/01/post-a266.html
今後、市長がどう変えていくのか、上記の報告書の内容とともに注視していきたいと思います。
投稿: 三井田孝欧 | 2017年6月 1日 (木) 15時28分