平成29年柏崎市議会6月定例会一般質問
(北朝鮮問題と自衛隊誘致、ビーチの日、羽越新幹線構想への柏崎の役割)
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、ベーコンエッグ、レタスサラダ、椎茸としめじ、人参、こんにゃくを入れた納豆汁でご飯2杯の朝食をとる。
納豆汁は、秋田県の地元農産品売り場で購入してきた納豆汁の素を使用。冷凍しておいたが、風味は落ちていなかった。
シャワーを浴びたのち、9時、市役所に移動して会派内での会議を行う。
10時から本会議、一般質問の二日目。
一名の議員が一般質問を行ったのち、二番手として登壇した。
「この議場にいらっしゃる議員各位、市当局の皆さんはもとより柏崎市民すべてが脅威に感じているであろう、北朝鮮による「狂った」と言うべき連発する弾道ミサイルの発射。
昨日も地対艦ミサイルが数発、発射されたという情報がありました。
このような事が起こらないよう、14年前の議員初当選以来、抑止力として柏崎への海上自衛隊誘致を訴えてまいりました。現実の脅威は進行しつつあります。引き続き、柏崎への海上自衛隊誘致を実現にまい進しようと決意した、会派『決断と実行』の三井田です。」
とのお約束の枕ののち、一般質問を行った。
今回も質問をしたい案件が多すぎて選ぶのが大変だったが、会派内で調整して3つに絞り、主なやりとりは以下の通り。
1.北朝鮮による拉致問題、弾道ミサイルへの対応について
弾道ミサイルについて議論すべきことが多くあり、すぐにでもその内容に入りたいところだが、その前に北朝鮮とは重大な人権問題がある。
マスコミをはじめ、日本国内に弾道ミサイルの話題が多くでているなかでも、人権を大切する柏崎市、柏崎市議会としては、まず議論すべきは北朝鮮による拉致問題と考える。
罪もない日本国民を北朝鮮に連れ去り、その方の人生を大きく狂わせた拉致問題は、いまだ解決をしていない。
我が柏崎市においても、昭和53年拉致事件が発生し、蓮池薫さん、奥土(現蓮池)祐木子さんが拉致された。日本政府と北朝鮮間の交渉が続き、平成14年9月に北朝鮮の金正日が初めて拉致を認め、10月15日、蓮池夫妻を含む拉致被害者5名が帰国することができた。
しかし、拉致被害者すべてが帰ってきているわけではない。
ここで経緯を確認しておきたい。
3年前、平成26年5月にはスウェーデンのストックホルムで開催された日朝政府間協議において、国連と連携した制裁措置はそのままながらも、日本独自の制裁措置を解除することで、拉致被害者、残留日本人等全ての日本人に関する調査を包括的かつ全面的に実施することで合意がされた。
当時は、これでやっとすべての拉致被害者が祖国・日本に帰れるのではないかとの、希望的観測が広まった。
しかし、その後に北朝鮮は核実験を行い、弾道ミサイルの発射を強行したことから、我が国政府は独自の対北朝鮮制裁措置を実施した。これはストックホルムで協議の際、核・ミサイル開発などの挑発をやめるよう求めていたので、これは当然の措置。
これを受け、あろうことか北朝鮮は、日朝合意に基づいた日本人に関する包括的な調査を全面的に中止、特別調査委員会を解体すると宣言し、その後、何ら報告がないまま現在に至っている。
この北朝鮮による拉致事件の象徴的な存在であり、我が新潟県で起こった横田めぐみさんの拉致は昭和52年11月15日に起きた。
めぐみさんが拉致される前日の11月14日は、父である横田滋さんの45歳の誕生日。(もうすぐ、父の日)お父さんが大好きなめぐみさんは、その晩、誕生日プレゼントとして、滋さんにクシをプレゼントされた。そのときめぐみさんは、こう言った。
「これからはおしゃれに気をつけてね」
しかし、その翌日、自宅近くでめぐみさんは北朝鮮工作員によって拉致され、家族は引き離された。以来、滋さんは、今日に至るまで、めぐみさんからもらった大切なクシをいつもポケットに入れておられる。
拉致されためぐみさんは、40時間もの間、北朝鮮に向かう工作船の中、真っ暗で寒い船のなかで、「お母さん、お母さん」と泣き叫び、出入口や壁などあちこち引っかいたため、北朝鮮に着いたときには、すべての手の爪がはがれそうになり、血だらけだったと言われている。
私も今年45歳、当時の横田滋さんと同じ歳になる。残念ながら子供はいない周回遅れの人生であるが、もし自分に子供がおり、同じような事件にあったら、武器になりそうな物をもち、何が何でも全身全霊をかけて取返しにいく。
しかし、残念ながら日本は法治国家であり、国に動いてもらうしかない。
いまお話した横田さんご夫妻は既に80歳を超えておられる。一刻も早く、お二人がめぐみさんを抱き締める日が来ることを、同じ日本人として切に願ってやまない。
そんななか、先の「柏崎市人権に関する市民意識調査」では関心のある人権問題で「拉致被害者」については前回調査より、7.6ポイントも低くなっていた。
柏崎で起こった拉致問題が解決したから、柏崎市民の関心が低くなったとは思いたくない。
拉致被害者家族の高齢化もあり、拉致問題解決には一刻の猶予もない状態。
北朝鮮で祖国・日本からの助けを、いつの日かいつの日かと待っている日本人拉致被害者がいることを、我々柏崎市民、いや日本国民は決して忘れてはならない。
改めて拉致問題を風化させず、我が柏崎市も全面解決に向けて協力する必要もある。
Q1-1.柏崎市民の拉致問題への関心を持ち続けてもらうこと、そしてこれは現在進行中の人権問題であることを意識してもらう必要があると思う。拉致問題が膠着状態にある現在、市議会議員時代から拉致問題に取り組んでこられた櫻井市長の見解を聞かせてもらいたい。
A1-1.(市長)拉致問題について思い出すので、平成14年、蓮池さんご夫妻が帰って来られたとき、当時、私は市議会議員であり、国際化協会事務局長でもあった。お二人が柏崎市役所駐車場に到着し、同級生である職員と抱き合う光景を目の当たりにした。拉致されたご本人達のみならず、ご家族や周りの方々のお気持ちを思うと、拉致問題は日本にとってはいちばん大きな人権問題のひとつと考える。5人の被害者が帰国して15年。新たな被害者の帰国はいまだない。拉致問題が解決しない中、近年の北朝鮮をめぐる状況下で、拉致問題が風化していくことを危惧している。もちろん北朝鮮のミサイル発射は暴挙であると怒りを感じている。同時に拉致に対する柏崎市民の意識低下を危惧している。拉致問題は国が主体的に解決していくべきではあるが、それには世論の高まりが必要。柏崎のあらゆる市民・世代が拉致に対する関心を持つよう、パネル展を実施、蓮池薫氏を講師にした市の若手職員を対象の研修会などを開催し、啓発活動に努めてきた。先般、佐渡市長、小浜市長とともに国へ訴えてきた。要望書は毎回同じような文言だったので、文案を変えることを提案した。最終的には私が作った文案をもとに、佐渡市長、小浜市長の意見も加え、新しい要望書を作成し、加藤勝信拉致問題担当大臣に手渡した。その要望書の文言は、今年4月に安倍首相が発言された「わが国が主体的に拉致問題に取り組んでいく」との言葉を受けた内容にした。蓮池薫氏にも見せたところ、高く評価していただいた。あらゆる手段を通じて市民の意識を薄れさせないよう、同じことを繰り返さぬよう心していきたい。
是非とも風化防止に努めてもらいたい。
また、拉致問題と同時に特定失踪者問題もある。昭和59年6月4日、山梨県甲府市に住む山本美保さんが失踪し、我が柏崎市内の荒浜海岸で遺留品が見つかっている。これは偽装工作なのか、はたまた本当に柏崎の海から北朝鮮に連れていかれたのか、まだ全容解明されていない。
その意味でも、この拉致問題は柏崎においても終わっていないと言える。
引き続き取り組んでもらいたい。
次に弾道ミサイルへの対応について質問をしたい。
北朝鮮の弾道ミサイル、核開発に対し、アメリカは戦争に至る最終判断基準(レッドライン)を設定し、アメリカ大陸に届くICBM(大陸間弾道ミサイル)が成功すること、そして核爆弾の小型化と言われている。
そのレッドラインに到達するか否か、ギリギリの駆け引きをアメリカと北朝鮮でやっており、マスコミにもよく報道され、我々、日本国民の目もそちらに向いてしまう。
しかし、よく考えれば、北朝鮮による弾道ミサイルの射程距離のなかに、既に我が国は入っており、核弾頭でなくとも、炭疽菌などの病原菌などを入れた生物兵器、オウム真理教事件で有名になった猛毒のサリンなどの化学兵器などは、ミサイルにのせる技術が確立していると言われる。
今年4月13日の参議院・外交防衛委員会で、安倍晋三首相が
「サリンを弾頭に付けて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」
との答弁もしている。
そして、我が柏崎にある世界最大の柏崎刈羽原子力発電所に通常弾頭のミサイルが撃ち込まれる可能性もある。
これまでの弾道ミサイルは液体燃料を注入するものが主流で、時間のかかる液体燃料注入で、ある程度は事前に弾道ミサイル発射を察知できた。
しかし、現在は充填に時間がかかる液体燃料ではない固体燃料のエンジン、さらに「コールドローンチ」方式の弾道ミサイル「北極星2」を打ち上げており、この「北極星2」を増産するよう金正恩委員長は指示している。
つまり、日本の安全保障の上では既にレッドラインを越えている。
いくら日本が平和憲法、憲法9条がありますと言おうが、相手にとって関係はない。
日本国憲法の前文にある
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」
は既に成り立っておらず、北朝鮮は毎週のように弾道ミサイルを発射し、我が国の排他的経済水域に落下させているのが現実である。
しかし、連続する北朝鮮の弾道ミサイル発射に対して、緊急情報ネットワークシステム(Em-Net:以下エムネット)も全国瞬時警報システム(J-ALERT:以下Jアラート)は使われることはなかった。
自然災害に対する防災意識の上では、例え空振りになっても、とにかく先手で警報を出すというのが常識であるが、こと弾道ミサイルになると、国も二の足を踏んでいるように見える。
北朝鮮から弾道ミサイルが日本に向けて発射された場合、約10分で着弾する。
しかも金正恩委員長は、在日米軍基地への攻撃だけではなく、「日本に核の雨を浴びせる」とも発言しており、ただの脅しととったとしても、それ相応の準備・訓練は必要となる。
短時間で着弾するなら訓練など関係ない、座して死を待つだけという意見もあるが、訓練を1回でもやるのと、やらないのでは大きく違う。
新潟県内では、燕市が弾道ミサイル発射を想定した住民避難訓練を新潟県と共同で6月12日に実施するとの発表があった。全国的にも原子力発電所立地の県としては初めてという。本来であれば、我が柏崎市が先に手をあげて、一番最初にやるべきであった。
Q1-2.柏崎市でもJアラート等の周知訓練を実施してはどうか。
という質問をここでする予定であったが、この一般質問の通告後、燕市と同じ6月12日、弾道ミサイルを想定した市民への情報伝達訓練を柏崎市でも行うとの発表があった。
そのため、もう少し突っ込んだ質問をしたい。
私としては、やはり住民避難を伴う弾道ミサイルを想定した訓練をやるべきと考える。 それは、弾道ミサイルを想定した場合の対処、
(1)速やかな避難行動
屋外にいた場合には頑丈な建物に逃げ込むこと
屋内であれば窓を閉め、窓から離れること
(2)正確かつ迅速な情報収集
が、あってはならないが原子力災害があった場合の対処に共通するからである。
身の安全に対する意識を高めるためには、少しの時間でも避難する訓練は必要かと考える。
Q1-3.弾道ミサイルを想定し、より実践的な屋内退避を含めた訓練を、次年度に行う考えはないか。昨日の一般質問の答弁では、避難訓練を行う計画は現在ない、との事であった。世界最大の原子力発電所立地自治体として、複合的な避難訓練を、全国に先駆けて実施すべきと思うが、市長の考えを聞きたい。
A1-3.(市長)あくまで今回の弾道ミサイルの避難訓練は県を通じて実施しないか、との問いかけがあったもの。今回対応しなかった理由は、国防に関するものは国の専権事項と考えるからである。今回は、国から県を通して、各自治体に意向調査が行われただけ。私はこうしたことは、国がやるから自治体の協力を求めるという流れで、指示がなされるべきと思っている。だから今回は避難訓練としては対応しなかった。やるとしたら原子力災害訓練と同規模のものになるため、正直なところ時間が足りなかった。結論としては、国から原子力発電所を含む弾道ミサイルの避難訓練をやるから、自治体は協力してほしいといった指示を出してほしい。国が主となって訓練を行うべきと考える。6月12日は国と県共同で訓練を実施するが、柏崎市内ではJアラートを使った音声訓練。屋内の行政無線受信機を通して、どのような音声が流れるかを知ってもらう。屋外退避などの訓練は実施する予定はない。政府はミサイル落下した場合の対処法として、頑丈な建物の下に隠れる等を示しており、市としてホームページなどで周知はかっている。
国が主導すべき、という点は、まったく同じ考え。昨日の朝8時から自民党政務調査会国防部会で、国民保護計画に基づく訓練が議論されていた。柏崎からも声をあげるべきであり、これは政治分野なので、議会としても働きかけていきたい。
改めていうが、ミサイルが来たときの避難行動と原子力事故の避難の基本行動はまったく同じ。弾道ミサイルが化学兵器や細菌兵器であった場合は、すぐ外には出ずに屋内退避のまま、正しい情報を待つ。原子力災害の場合も、仮に放射性物質が漏れた場合には、放射性物質のプルームが過ぎるまで屋内退避をし、さらに避難するための情報を聞いてから動く。頑丈なコンクリート避難施設への避難することも共通点。こういった点を考えておいてもらいたい。
原子力発電所と自衛隊ということで、もう少し触れておきたい。
今定例議会の初日、ここいる全議員の賛同を得て、全会一致のかたちで
「北朝鮮の弾道ミサイル発射に強く抗議し、さらなる制裁及び原子力発電所防衛を国に求める決議」
が可決し、柏崎市民に選ばれた柏崎市議会の意志として、原子力発電所の防衛を国に求めることとなった。
櫻井市長は市長選挙の際、原子力発電への賛成、反対の一致点、細い道かも知れないが、そこに向かって努力すると力説した。
この原子力発電所の防衛については、それこそ原子力発電への賛成、反対は関係なく、原子力発電所が存在する以上、共通することであり、細い道ではなく、太い道。
冒頭に述べたとおり、私はこれまで14年間、一貫して原子力発電所の防衛のため、柏崎に海上自衛隊を誘致すべきと主張してきた。
日本海側の海上自衛隊、京都の舞鶴基地は島根県・山口県県境から秋田県・青森県県境までという日本で一番広大な守備範囲。これは脅威となる国が太平洋側にあったことの名残であり、現在の脅威は日本海側にある。そして、日本海側には多くの原子力発電所が存在している。新潟市には新潟基地分遣隊があるものの、弾道ミサイルまでの即応体制にはない。
Q1-4.柏崎市議会の意志もでた以上、いまこそ柏崎市が、いや櫻井市長が先頭になって、原子力発電所の自衛隊による防衛体制、何も私のように海上自衛隊と限るわけではなく、とにかく自衛隊による防衛体制を!と国に求めるべきと思う。昨日の一般質問で、防衛は国の専権事項であるとの答弁もあったが、やはり必要なものは必要であり、強く要望すべきである。市長の考えを聞きたい。
A1-4.(市長)三井田議員と意識は共有している。実際に全原協(全国原子力発電所所在市町村協議会)での文章にも筆を入れさせてもらった。通常の原子力発電所の警護は警察・海上保安庁が行うが、自衛隊も位置付けるよう法体系に入れるべきだということを要望書に入れた。有事だけでなく平時でも、原子力発電所警護に自衛隊が行うべきとの認識を持ち、実際にアクションを起こしている。
我々、日本国民の最後の砦が自衛隊である。
先日、櫻井市長から原子力発電所の再稼働には廃炉計画の提出うんぬんという発言があり、本意ではないかも知れないが、いまやマスコミでは「再稼働条件=1号機~5号機のどれかを廃炉」という風潮になっている。
原子力発電所は未来永劫使えるものではないので、いつかは廃炉、デコミッションを迎える。黙っていても、廃炉計画は原子炉の所有者である東京電力から国に提出される時期は来るであろう。
私としては、そんな廃炉の話よりも先にやるべきことが、防衛体制と思っている。
Q1-5.改めて確認したい。再稼働の条件を櫻井市長が明示するとすれば、再稼働するなら国に対して防衛体制をどうするのか出してほしい、と求める方が先ではないか。見解を問う。
A1-5.(市長)新たな条件に加えるかどうかは今後考えて参りたい。
弾道ミサイルをテーマにしたので、これまでの核兵器の使い方とは違った、本当に軍事的脅威となりうる核兵器の最新情報(高高度電磁パルス)についても話したかった。
時間の関係上難しいので、これはまた次回の一般質問で、核兵器廃絶平和都市宣言に絡めて質問したいと思う。
2.『ビーチの日』制定に鑑みた「海の柏崎」のシティセールス
海と陸の境目であるビーチ(砂浜)が通年で利用され活性化につながり、ビーチの大切さを多くの人に知らせるため、先般、NPO法人日本ビーチ文化振興協会が申請していた「ビーチの日(なみのいい日)」が正式登録された。
ビーチの活用にも色々あるが、とりわけビーチを使ったスポーツ、ビーチフラッグス、ビーチバレー、ビーチサッカーなどが現在、大変な人気スポーツとなっている。
ビーチスポーツが活発に行われることは、綺麗なビーチを有する証拠であり、それはまさに「海の柏崎」としてのシティセールスにつながる。
さらにビーチという自然に資源に加え、我が柏崎市にはライフセービングクラブやプロビーチサッカーチームという、全国レベル、世界レベルの人的資源も豊富にあり、これこそは柏崎の強みといえる。
強みを生かすのが、シティセールスの基本である。
Q2-1.せっかくの『ビーチの日』制定であり、「海の柏崎」としてビーチスポーツへの取り組みを強化し、「ビーチスポーツ=柏崎」のイメージ作りにつなげてはどうか。まず市長の見解を問う。
A2-1.(市長)ビーチの日に関係して、もっと海の柏崎を売り込め、との趣旨と理解している。子供の頃はふらりと浦浜に出かけて、毎日泳いでいた。その後、海岸が直接波に洗われるようになり、浦浜のビーチがなくなる状況になり、そのための防波堤などの対処が行われた。それが今は逆に砂がついてビーチが広くなってしまい、昨年は大花火大会で水上花火が打ち上げるのが難しい程だった。ビーチの日が制定されたことで、ビーチスポーツやマリンスポーツ、海辺の保全活動に寄与することを期待している。本市でもビーチサッカー、ビーチバレーなど、関係機関の協力で行われている柏崎市としては、海岸のビーチクリーナーによる環境整備や情報発信に力を入れている。海岸には非常にゴミが多く、美しい環境を保つためお金をかけて20年来努力してきた。7月は柏崎の海にとっても大事な月。ビーチの日を念頭に置きながら、それぞれの地域の特性を生かしながら、交流人口の拡大に努めていきたい。
この質問の背景には、せっかく全国大会まで優勝したプロビーチサッカーチームが活動拠点を東京に移すことになったり、また同様に世界レベルのライフセイバーがいるなか、肝心の柏崎市としての取り組みが少し不足しているのではないか、という思いがある。
私はこれまで「水球のまち・柏崎」を宣言した以上、水球選手の通年での練習環境はもとより、公式試合ができるプールなども整備すべきと主張してきた。
また同時に、今後、その水球への取り組みを昇華させ、他のスポーツの支援体制も整えていき、いずれは「スポーツのまち・柏崎」になるのが将来目標であろうとも主張してきた。
ビーチスポーツの場合は、「スポーツのまち・柏崎」のみならず、さらに「海の柏崎」にも寄与し、シティセールスの面からも、必ず柏崎の価値を上げると信じている。
昨日の一般質問のやりとりのなか、お隣、長岡市では期間限定ながらもビーチバレーコートを設置することから、柏崎でのビーチバレー専用コートのハード整備はどうか、という質問があった。市長の答弁は、ビーチバレーのためのハード整備はしない、ということであり、私も「ビーチバレー」に限って、というハード整備ならいらないと思う。
しかし、私は「ビーチスポーツ」という括り、つまりビーチサッカーにもビーチバレーにも使えるマルチタイプのハード整備は行うべきと考える。
多くの用途に使えるビーチスポーツ環境を作ることは、低コストで「海のまち・柏崎」の柱の一つになることができる。
長岡市にビーチバレーコートが整備され、ビーチスポーツを売り出し、一つ挟んで上越市では常設のビーチバレーコートが活用されている。本来、もっとも海を売り出してきたので、柏崎ではないのか。
知恵を絞れば、低コストで、今あるものを利活用して面白いものにできる。
例えば、みなとまち海浜公園の「夕陽のドーム」に砂を入れ、サンドコート化するだけでも、大きな予算がかかわるわけではなく、低コストで日本初の全天候型ビーチスポーツ場になる。柏崎に根差したビーチスポーツはもとより、柏崎にないビーチスポーツもそこに競技場があれば集う。大会開催を標準化、つまりマニュアル化して、提供できるようにしておけば、各大会が開催出来、多くの来場者を集め、地元経済にも寄与できる。
さらには、砂がつき、砂州ができるような海岸は問題ではあるものの、別の意味ではビーチが広がり、競技環境ができたとも言える。
Q2-2.ビーチスポーツのハード的な整備について、もう一度、市長の考えを聞きたい。
A2-2.(市長)基本的には、昨日の一般質問でお答えした通りで、ビーチスポーツのためのコートを整備する考えはない。お金をかけずに、という部分には惹かれるが、その根拠を見出せない。今の人工芝部分をサッカーやイベントなどで使っている現状もあり、それほど安いお金で入れ替えできるとは考え難い。いくらお金をかけずにと言われても、本市には継続した問題である水球プールの件もある。本当にお金がかからないかどうかというと根拠がわからず、今の段階では考えていない。
アメリカンフットボールと野球で兼用する際にも、人工芝と砂の入れ替えが行われることがあり、低コストでできる技術がある。日頃ビーチクリーナーで整備していることもあり、最初からフルスペックのビーチスポーツ用コートでなくとも、まずはビーチにロープを張って活用することも可能。要はどう知恵を絞るかではないか。
細かいことになるので、これはコスト試算も含めて、産業建設委員会の場で提案していきたい。
ここでさらに、一つの提案をしておきたい。
昨年ベトナムのビーチリゾートであるダナンで、第5回「アジアビーチゲームズ」(ABG)が開催され、45力国から2200人の選手が集まり、大成功だったという。
ビーチスポーツは設営も撤収も簡単で大きなスタジアムの必要がない。しかも、我が柏崎市は海の大花火大会など、海岸を使った大きなイベントの実施についてはノウハウがある。
アジアビーチゲームス、ワールドビーチゲームス誘致を2020年から2026年までに何とか誘致しようと、NPO法人日本ビーチ文化振興協会は目標を掲げているが、現時点で手を挙げている自治体はない。
できれば日本最初の「ビーチオリンピック」の開催を目指したいが、まずは小さな大会でも良いので、積極的に柏崎市として、ビーチゲームの大会誘致を行う考えはないか。少し背伸びをするのも、元気な柏崎にするためには必要と思う。
唐突な提案であったかも知れないが、我が柏崎市はこれまで背伸びをして、大きなイベントを育てた歴史もある。
現在、柏崎で初夏のイベントをして定着している「風の陣」は、平成2年の「ウインドサーフィン(オリンピック競技名=ボードセイリング)」の「ジャパンサーキット」の開催に始まり、平成5年にはミストラル級(IMCO)世界大会を誘致したことにある。
当時、財政が豊かだったのも事実であるが、いま財政が厳しいなら、知恵を絞ってやるるべきであろう。
質問の時間が残り少ないので、この件は数値など詳細を添えた上で、また次回の一般質問で提案したい。
3.次世代を見据え、羽越新幹線構想を実現するための柏崎の役割
日本海国土軸を形成する富山市から青森市に至る羽越新幹線構想に対し、日本海側の各自治体、経済人団体が推進を訴え、各方面で活動をしている。
この羽越新幹線は、田中角栄元首相のもと、昭和48年に決定された。
私自身、羽越新幹線構想を実現すべきと、今から9年前の平成20年9月定例会の一般質問をはじめ、折々に触れて主張してきた。
当時は、そんな事より特急の維持、両方の上越新幹線、北陸新幹線両方にいけるから良いではないか、との風潮であった。
10年以内の短期的な話ならそれで良い。しかし、鉄道は10年どころか50年先を見越して手を打つ必要がある。
もう10年もすれば、車の移動にはある程度の自動運転が可能となり、公共交通もあり方も変わるであろう。しかし、国内外の観光利用、大量輸送手段としての鉄道は、環境に配慮した鉄道貨物の復権も合わせて、無くなることはない。
北陸新幹線の開通、それに伴い用意周到に準備をしていた地域と、ただ新幹線が来ると喜んでいただけの地域の落差をみれば、まちづくりも一緒に考える良い契機になる。
羽越新幹線構想を実現する、いわば日本海縦貫高速鉄道のためには、我が新潟県内の縦に貫ぬく高速鉄道が必要であり、その要所は上越市から長岡市を結ぶ新幹線ルート、つまり我が柏崎市が果たす役割が大きい。
Q3.上越市から長岡市を結ぶ新幹線は柏崎市のみならず、新潟県全体、そして日本海側の経済成長のためには必要であり、次世代のためにも今から議論すべきと考える。柏崎市としての役割、やるべき事について、市長の考えを問う。
A3.(市長)基本的に新幹線があればあったに越したことがないと考えている。だが新幹線が一番なのか、という点には疑問を感じている。北陸新幹線にしても金沢と富山では開通後の効果で違いがある。羽越新幹線構想は、富山市から青森市をフル規格の新幹線で結ぶ壮大な構想であり、実現について将来を見据えて検討されてきた。本市は上越・北陸新幹線直行特急実現期成同盟会の事務局であり、在来線との直通化、フリーゲージトレインを目指して、関係機関と一緒に調査・研究を進めてきた。将来の日本海縦貫鉄道実現は各自治体の発展にもつながるものと捉え、本市は中心となって取り組んでいる。まずは鉄道利便性向上を求め、信越本線・越後線の本数増加や接続確保の要望を、JR東日本へ毎年行うとともに、日本海縦貫高速鉄道体系の要望行っている。上越新幹線、北陸新幹線のはざまに位置する柏崎が、都市間競争に埋没することのないよう取り組んでいきたい。
新幹線が来たから「わーい、バンザイ」で終わると私は言っているわけではない。新潟県内でも新幹線の駅ができ、新幹線が通ったものの、駅の周りはフルーツ畑という事例がでている。新幹線が来るまでには時間がかかる。開通までに対応したまちづくりをする必要があり、新幹線の議論はまちづくりとセットである。だからこそ、今から議論する必要があるので、この質問になった。
冒頭述べたように、日本海側の自治体では羽越新幹線構想への機運が盛り上がってきており、例えば山形県をはじめ日本海側の各県ではかなり前向きになっている。さらに雰囲気的には、新潟県は何をしているのか、という感じであり、実際に「羽越本線高速化促進新潟地区同盟会」は、先日の総会において「羽越新幹線」の実現を目指すため、同会の名称を「羽越本線高速化・新幹線整備促進新潟地区同盟会」に変更した。
この羽越新幹線構想が本当に実現できるか否かは、我が柏崎市にかかっている。
時間がないので、また次回以降、詳細に議論したい。
かなり詰め込み過ぎたので、残念ながら羽越新幹線構想について議論を深めることができなかった・・・猛省。
11時50分、休憩となったので、会派室に戻り、持参してきた弁当で昼食をとる。今日は、台湾人の妻が弁当作りに挑戦したもので、粗挽きソーセージ、茹でブロッコリー、焼売、唐揚げ、玉子焼き、きゅうりの浅漬け、たらこ、ご飯といった内容。
13時から再開となり、二名の議員が質問を行った。
14時45分から15分間の休憩をとり、もう二名の議員が一般質問。
17時に終了し、会派室にて諸雑務を行う。
18時30分、自宅に戻り、妻が挑戦した合い挽き肉を使ったハンバーグ、昆布じめのたらこ、無塩バターを使ったたらこバタースパゲティ、小粒納豆、筍の煮物、ビール500ml3本で夕食をとる。
昆布じめのたらこは薄味なこともあり、たらこ本来の味わいが楽しめるので、スパゲティも細めのものを使用。
食後から事務所で事務仕事。
23時、熱めのシャワーを浴びたのち、録画しておいたテレビ番組を一気に観る。
« 平成28年度末現在:柏崎市内小中学校の不登校、いじめ | トップページ | 明治饅頭の広がり、柏崎市と長野県山ノ内町 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 台湾スイーツ「豆花」台湾カフェ「騒豆花」視察(2019.04.18)
- 2019_柏崎市議会議員選挙応援演説(佐藤ひろたか候補@勝願寺)(2019.04.19)
- 追悼『ルパン三世』作者モンキー・パンチ氏(2019.04.20)
- 三井田たかお総決起大会~元気がでる大講演会(2019.03.08)
- 2019三井田たかお政策動画(地域経済の活性化、交流人口増大について)(2019.03.09)
コメント
« 平成28年度末現在:柏崎市内小中学校の不登校、いじめ | トップページ | 明治饅頭の広がり、柏崎市と長野県山ノ内町 »
お疲れさまでした!
奥様のお弁当、美味しそうです。
拉致問題の件ですが、
6月4日(日)自民党青年部局による
全国一斉街頭活動が行われましたね。
私もちょうど通りかかったので
議員の方々の力強い演説を拝聴いたしました。
その際に政府政策の拉致問題に関する
冊子が通行人に配布されていたのですが、
なんと受け取らない人がいるのです!
驚きましたよ、ほかならぬ新潟市民ですよ(怒)
なんて冷淡なんでしょう!
そういう人は……あっ!(察し)
めぐみさんの行方がわからなくなった直後には
心ない噂をする市民もいました。
政府とともに、我々一般国民も
心を合わせて被害者奪還を望まねばなりません。
投稿: アビゲイル | 2017年6月11日 (日) 20時22分
アビゲイルさん、コメントありがとうございます。
北朝鮮の緊張が高まってきているからこそ、拉致問題の解決を忘れてはなりません。
野党が「戦争法案」と呼び変え、徴兵制が始まるとデマを流した安保法制でも、拉致被害者の救出には当該国の警察との調整が必要となっており、現実に自衛隊が救出できるのか微妙なところがあります。
国民を救出するための法整備、装備の充実をしつつ、もちろんそれに対し国民が理解をし、北朝鮮にさらなる圧力をかけ、一日でも早く拉致被害者が祖国に帰れるよう政府に取り組んでもらいたいと思っております。
投稿: 三井田孝欧 | 2017年6月25日 (日) 15時48分