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2017年8月23日 (水)

産業建設常任委員会視察1日目(大阪府吹田市)
産業振興条例、行政と民間企業の距離感

 2時、就寝。

 6時に起床し、事務所で急ぎのメールなどを処理する。

 7時30分、大粒納豆、ベーコンエッグ、茄子の味噌油炒め、皮鯨と夕顔の味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。

 荷物の発送などをしたあと、柏崎駅に行き、柏崎市議会の産業建設常任委員会のメンバーと合流。今日から3日間、中小企業振興とシティセールスをテーマにした視察である。

Jmyouko 8時53分、E653系のしらゆき2号で、上越妙高駅まで移動。巻き返しを図っているというものの、まだ駅周辺が寂しい上越妙高駅である。
 改めて、羽越新幹線構想を実現するため、上越(直江津、柿崎など)、長岡、そして我が柏崎市が汗をかかねばならぬことを実感。

 9時58分発の北陸新幹線「はくたか553号」で金沢駅に向かう。

 11時2分に金沢駅に到着し、11時24分発のサンダーバード20号に乗り換え。

Adsc_000301 12時過ぎ、車内にて、金沢駅で購入した「能登牛焼肉弁当 1480円」(米心石川 電話:076-249-5188)で昼食にする。
 甘めのタレで仕上げた柔らかい能登牛のバラ肉が、石川県の品種「ひゃくまん穀」のご飯の上にのっており、肉の脂身とご飯の甘みを噛みしめ口中が濃厚になったところへ、パプリカとピーマン、春雨のマリネでさっぱりするというルーティンを楽しんだ。

 14時、新大阪駅に到着。在来線で吹田駅に向かう。

 14時20分、吹田駅から吹田市役所まで徒歩で移動。吹田市役所の地下には福祉コンビニが入っている。

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Img_0568 14時30分から「商工振興ビジョン2025・産業振興条例」についての視察をさせてもらう。
 冒頭、吹田市議会・野田泰弘副議長から千里ニュータウンや太陽の塔をはじめとする吹田市の現状説明(人口37万人、面積はおよそ36平方km、大学のあるまちであり、市内に15の鉄道駅がある)を含めた歓迎のご挨拶を頂戴した。

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 続いて、都市魅力部地域経済振興室から「吹田市産業振興条例」について説明を受ける。主な内容は以下の通り。

1.吹田市における条例制定過程
 平成21年4月1日「吹田市産業振興条例」が施行

【条例制定の経緯】
平成13年~平成17年 共産党による要求
 条例の制定について研究、検討をする方向
平成18年~商業活性化に関する条例の要望
 吹田市商業団体連合会による条例を求める要望
 全大阪小売商団体連盟が要望書を自民党府議会議員に提出
平成19年~商工振興条例として検討
 吹田市商工業振興対策協議会の下部組織である「商工振興施策検討部会」において条例制定に向けての議論が始まり、のべ6回開催。吹田市案、商工会議所案、民商案を検討し、その後に中小企業家同友会からも条例案の提案
→ 最終的に事務局でまとめて提案する方向で了承
平成20年~全ての産業を対象に検討
 平成20年4月8日の吹田市商工業振興対策協議会において了承され、「(仮称)産業振興」の審議が始まる
 平成20年8月6日以降、条例検討部会で3回、競技会で1回検討
 平成20年11月~12月にパブリックコメント実施(25人から60余りの意見)
 平成21年1月に最終条例案を策定
 平成21年3月議会で議決

2.吹田市産業振興条例の概要
Img_0569 産業の振興に関する基本理念及び施策の方針を定め、市、事業者、経済団体及び市民の役割を明らかにすることにより、産業基盤の安定化及び強化並びに地域経済の循環及び活性化を図り、就労機会の増大及び安心安全な市民生活の確保に資するとともに、調和のとれた地域社会の発展に寄与することを目的としている。
 基本理念の3つは以下の通り。

(1)産業の振興は、市が市民、事業者及び経済団体等との協働の下に産業の振興のための施策を行うことにより推進しなければならない。
(2)産業の振興は、事業者の自助努力及び創意工夫による取り組みを基に推進させなければならない。
(3)産業の振興は、中小企業者の発展を基に推進させなければならない。

 施策の方針は、創業支援、事業者の定着促進、企業誘致、地域商業の魅力向上、都市型工業の推進、農業の振興、観光事業の推進、人材育成、雇用促進、中小企業者の受注確保、小規模企業者の経営支援など明記している。

3.産業施策を推進するため必要な会議の開催状況
 吹田市商工業振興対策協議会を設置し、条例制定以降平成28年までに29回を開催。

4.条例施行後の状況(成果)
(1)起業家交流会の開催
 起業家や起業を志す人などの情報交換や学びの場
(2)事業所実態調査の実施
 市内事業者の実態やニーズ把握
(3)企業誘致施策の実施
 吹田市成長産業特別集積区域における優遇税制
(4)産業振興条例に基づく補助金の創設
 地元企業等協働研究開発事業補助金、地元雇用促進補助金、地元企業発注促進補助金、企業定着型環境配慮事業補助金
(5)吹田市中小企業ホームページ作成事業補助金の創設
 ホームページの新規作成を行った中小企業者に対する補助金。

5.これからの課題
 吹田市産業振興条例の目的と理念の具体化に向けた産業振興施策の推進
 吹田市産業振興条例の理念と事業者、経済団体、市民の役割を広く市内に浸透を図る
→ 吹田市商工振興ビジョン2025を策定
  商工振興ビジョン自体は平成8年から10年間計画で策定されており、第3期のビジョンとして2025を制定。
  「地域経済の循環及び活性化による都市活力の創造」を基本理念としたビジョンを新たな指針として、限られた財源の中で、予算を効果的に配分し、商工振興施策を推進していく。

 続いて、吹田市商工振興ビジョン2025についての説明を受けた。

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1.吹田市の概要と特性
 大阪府の北部に位置し、36平方kmに37万人が住み、交通の便に恵まれた地。

2.吹田市の商工振興の現状と課題
 従業者規模1~4人の事業者が半分以上であり、100人以上は1%程度。
 そのため吹田市の経済を支えているのは中小企業。
 卸売業販売額は大阪府内では第3位。全国第36位。奈良県の約1.5倍。
 開業率が高く平成26年で、開業率9.91%で大阪で1位。廃業率は7.8%。
<大阪府との連携>
 吹田市の成長特区(大阪大学吹田キャンパス、国立循環器病研究センター、北大阪健康医療都市の一部)
 市税と府税を5年間ゼロ+5年間1/2軽減
 企業立地促進奨励金(固定資産税の1/2相当の奨励金、5年間年間上限額1億円)

3.吹田市商工振興ビジョン2025について
Suitav2025 旧ビジョン(平成18年~平成28年)の吹田市商工振興ビジョンを検証し、各事業の実施状況について偏りがあること、融資関連施策が位置づけがされていない、販路開拓の支援についても位置づけがされていなかった。
 旧ビジョンが策定され、産業振興条例が策定されたが、逆に旧ビジョンの本来の意味が薄れてしまった。
 ビジョン2025では、実質的な指針となるよう、基本理念なども定め、さらに実効性を高めるために事業内容、事業実施の報告性、成果指標及び目標値を明確化。
 吹田市商工業振興対策協議会(14名)には3つの部会

(1)商業の活性化に関する要領・要綱策定作業部会
 「地域における商業の活性化に関する要綱」「商店街等に求められる具体的な地域貢献策の例」などの策定
(2)事業所実態調査作業部会
 「全事業所実態調査」に実施にあたっての調査項目の検討、調査実施後の回答内容の分析
(3)企業誘致・企業家支援施策検討作業部会
 吹田市における企業誘致施策の方向性についての議論を行う。

を設置し、現状の産業振興施策における課題を見つけ出し、課題解決に向けた議論を行った上で、新たな事業提案、事業実績に対する施策評価について、継続的に議論を行っている。
・地域経済振興室の組織命題
 「地域産業を活性化させ、 以って、雇用促進を図る」

→ 市内の企業、住民が元気になることにより、税収が増加し、住民福祉の増進につながる。
・「市民、中小企業者だけではなく大企業者も含めた事業者、そして経済団体等と協力することで、市民にとっても市内事業者にとっても、よりよい地域社会を築いていくことが求められる」

→ 「地域経済の循環及び活性化による都市活力の創造」を基本理念としたビジョンを新たな指針として、限られた財源の中で、予算を効果的に配分し、商工振興施策を推進していく

 説明ののち、質疑応答となったので、率直な感想と一つだけ確認をさせてもらった。

Q.まず最初に感想とすれば、行政、民間の商工業者の距離感が近い(ビジネスマッチングまで橋渡しをする)というところに驚いた。質問というよりは確認したいことがある。こういった条例やビジョンを作るまでは多くの人が頑張るが、その後の継続的な取り組みがなかなか難しい。進捗管理と中間見直しをする吹田市商工業振興対策協議会の役割について、もう少し詳しく教えてほしい。
A.年4回、2時間程度の会合を持ち、意見を頂戴している。あくまで意見を頂戴し、実働するのは行政。

 まずは市内の企業を元気にし、まちを活性化させる(まずは民間企業が儲かること)という意識が我が柏崎市の行政とは大きく異なる。
 この意識は柏崎市政に反映しなければならない。

 最後に解放感ある議場を見学させてもらった。

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 16時過ぎに終了となり、お礼を述べ、吹田市役所を後にした。

 17時30分、宿泊先である「スーパーホテルなんば・日本橋」にチェックイン。

Adsc_000603 シャワーを浴びたのち、18時30分、「焼とんyaたゆたゆ 難波千日前」(電話:06-6643-8108)に移動し、委員会メンバーと今日の反省会を兼ねた懇親会に出席する。
 廃材を利用した店内の雰囲気が良く、また焼酎も色々な銘柄が取り揃えてあり、「櫻井」「鷲尾」など、どこかの政治家で聞いたような名前の焼酎を出席者で話題にしながら楽しんだ。

 21時過ぎ、日本大学で同じ哲学専攻であった某氏と日本橋で待ち合わせ、久々の懇談。

 話が盛り上がり過ぎてしまい、24時近くにホテルに戻る。

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